大切にしていたブランド品。どうせ売るなら高く売れる方が良いと思います。
ブランドショップエステメの査定スタッフが、「本当は教えたくない買取金額を高くする方法」を今回はお伝えしようと思います。
弊社にお売りいただくときだけでなく、他店様で売るときにも参考にしていただければ幸いです。

1.高く売るために覚えておきたい3つのこと

高く売るための方法をお伝えする前に、まずはよくある３つの質問について説明させていただきます。

• 売り時はいつなの？
• 付属品は大切なの？
• 修理をしたら高くなる？

みなさんもお手元の商品を売ろうと考えたときに、このような疑問を抱いたことがあるかと思います。
この章ではそんなよくある質問について深掘りしていきます。

1-1.売り時の答え「自分が売りたいと思ったタイミング」

「今売ったら損する？」
「売り時はいつなの？」
「2年後に売った方がいいって聞いたけど本当？」

その疑問の答えは「ご自身が売りたいと思われた時が売り時」です。
2022年の1月にパテックフィリップの相場が高騰し、2022年3月に暴落しました。
パテックフィリップの相場に引っ張られる形で時計業界全体の相場が大きく変動。オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタン、ロレックスなどの相場も高騰し、2022年3月にパテックフィリップの相場が元の相場に戻ったことが影響して他の時計ブランドも大暴落しました。

ブランド業界は10年以上緩やかに相場高騰していたため、こんなにも早く暴落することは誰も予想していませんでした。このことから過去を振り返ってみるとブランド品の売り時は2022年の2月ごろだったのかもしれません。

過去を振り返った時に”この時が正解だった”という結果論はありますが、現在の相場は誰も確定的なことは分かりません。
ただ、相場にも癖はありますので上がるかどうかという簡単な予想は可能です。為替・ビットコイン・オークションは古物市場の結果・需要と供給のバランス・現在の流通している価格など、考える要素は多いため、一般の人では相場を正確に予想するのは難しいです。

「あの時売っておけばよかった」と後悔しないように、ご自身が「そろそろ売ろうかな」と思われた時がブランド品の売り時です。

1-2.付属品で買取金額が大きく変動する

多くのブランド品は箱、保証書（保証書）などがついてくるかと思います。

• 限定品であれば限定書
• 時計であればあまりゴマ
• ブランドバッグであればカデナ、クロシェット、保存袋
• ジュエリーであれば鑑定書

などブランド品にはいくつもの付属品がついてきます。これら付属品には単体としては価値が低いものが多いのですが、商品に付属することで買取金額が大きく変動することがあります。
例えば日本パテックフィリップの時計では2022年8月から転売対策としてギャランティの２年間預かりが始まりました。通常ではギャランティが出なくなってしまったため、新品でも保証書なしの金額で買取をしなければいけない状況です。しかし、ごく稀に新品でもギャランティがついている商品が存在し、買取額が50〜200万円増えることもあります。ギャランティカードや保証書は買取金額に大きく影響しますので、必ず取っておきましょう。

1.3.修理前が必要な場合には確認をする

ブランド品であれば故障品でも買取は可能です。
故障品を買取するときに「修理した方が買取額は高くなる？」と質問されることがあります。

結論、修理した方が買取金額は高くなります。
しかし、修理代を考えたときに修理をしない方が結果高く売れることが多いです。

買取品に修理が必要な場合、多くの買取業社は付き合いのある修理屋があったり、自社修理で対応しております。修理代も一般の方と比べたら安く済むため、故障品のままでも高価買取することが可能です。

また、修理を出してしまう場合には修理代だけではなく相場変動による下落のリスクもあるため、単に修理代で査定額が損してしまうのではないので要注意が必要です。

2.ブランド品を高く売るために行う3つの事前準備

ブランド品を高く売るにはどうしたらいいのか。ポイントは３つ。

1. 付属品が完品かどうか
2. 商品の状態をよくする
3. 複数の買取店に査定依頼をする

このポイントを抑えることができれば、お持ちのブランド品を一円でも高く売ることができますので、ぜひ参考にしてください。

2-1.ポイント①付属品が完品かどうか確認

付属品が完品であれば査定額が最大値に近づきます。
ブランド品を買取するときは商品が売れやすいかどうかがポイントになります。購入者の意識として、ブランド品は完品であることを求める人が多いため、商品の付属品が欠けていないことが重要です。
売れやすい商品は在庫として長い間保管することがないため、マネーフローなどを考えても相場の最大の金額まで出すことをしやすいという特徴があります。その特徴を最大限生かすためにも付属品は完品で揃えるようにしましょう。

2-2.ポイント②商品を拭くなど状態をよくする

商品を拭いたり、汚れを取るなどの状態をよくすることはとても大切です。
商品の状態がよくなると小売やオークションの価格が高くなることがあります。商品が汚い状態のままでは最大限の値段を引き出すのは難しいです。
状態が悪い商品は心象も悪く、時計では内部の状態も悪そうなイメージも持たれてしまいます。（※実際に商品の状態が悪いものが多いです。）
外見だけでも良くしておくと「大切に使っていた」と思われ、査定員にも好印象となります。

2-3.ポイント③複数の買取店に査定依頼をする

個人的には一番大切なポイントだと思っています。
昨今買取店はかなり増えており、銀座だけでも15店舗以上あります。1店舗だけの査定ではその金額が正しいのかどうかも分からないまま売ることになります。
地方の場合は一度近くの店舗で査定に出して東京のお店に宅配買取を頼んでもいいかと思います。

比較することでその買取金額が正しいかどうかもわかりますし、比べられることで買取店の値段は高く提示することもあるので、複数の買取店に査定依頼をしてみるといいかと思います。
※宅配買取の場合、配送日数により相場変動の可能性もあるので要注意です。

3.査定額が決まる、相場が変動する仕組み

査定額が決まる仕組みを一言で伝えるならば需要と供給です。
需要が高く供給が少ない商品は査定額が高くなり安い傾向にあります。その需要が高まれば高まるほど査定額は高くなりますので、売るタイミングによって買取価格が変わります。
相場が変動する仕組みにはオークションや為替も影響があります。この章では相場の変動の仕組みについて詳しく説明していきます。

3-1.オークション結果や卸し、売価によって変動する

なぜ事前査定から実査定が変動するのか。それはオークションの結果や卸先の在庫状況が影響しております。
多くの買取店は「この商品は〇〇円で売れるだろう」と予想をしながらを行います。過去のオークション結果や販売履歴などから買取額を決定します。
事前査定から実査定を行う際に日数がある場合はその間に行われたオークション結果を元に買取額を決定するため、事前査定の価格から変動した価格で買取を行います。

また、商品によってはオークションではなく卸先に直接交渉をして買取を行うこともあります。弊社では国内海外問わず卸先があるため、そのときの高い業者に交渉を行います。
卸先に直接交渉する場合に重要なのが卸先の在庫状況です。在庫過多の場合、買取価格が安くなってしまう傾向にあり、逆に卸先がたまたま欲しい商材の場合はかなり高くなる傾向にあります。
話は逸れますが、買取店の価格の違いにはオークションで出しているお店か、買取額が高い卸先がたくさんあるかどうかが重要となります。オークションや卸先相場変動だけでなく買取店の力が関わっているので、買取店を選ぶ重要なポイントです。

3-2.為替状況により大きく変動する

影響が大きいのはアメリカドル$です。
ブランド市場はアメリカが多く、時計やブランド品、ジュエリーなど多くの商品がアメリカに輸出されております。
1ドルが数円ずれるだけで買取金額は大きく変動するため、こまめな為替確認が必要です。
逆に国内流通の多い商品は為替に影響されにくいという特徴もあるので、全てが為替に影響しているわけではありません。
需要は商品やタイミング次第で国内か海外か変わってくるので、為替は毎回確認しておいた方がいいでしょう。

3-3.需要と供給のバランスにより大きく変動する

「人気な商品ほど値段が高く、不人気な商品ほど低い」ブランド品だけではなくほとんどの商品でも当てはまります。
需要が少なく供給の多いものは値段が安く、需要が高く供給が少ないものは値段が高くなります。
需要と供給や現在の販売価格などは時計であれば価格ドットコムのサイトから見ることができます。また、時計、バッグ、宝石は楽天市場を見ると販売価格や商品数を確認できますので、ざっくりと販売価格の相場を知ることができます。
一度売る前に中古販売のショッピングサイトを確認して見ることをお勧めします。

さいごに

今回は買取金額が決まる仕組み、ブランド品を高く売る方法、相場の動くタイミングなどを紹介させていただきました。
当店エステメではブランド品の買取を行っておりますので、気になる商品がありましたらお気軽にLINEやお電話でお問い合わせいただければと思います。
もちろん、相見積もりにもご利用ください。