2023年9月30日
シャネルの偽物に騙されない見分け方!偽物の特徴を徹底解説!
バッグ
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1910年に創業して以来、シャネルのアイテムは洗練されたデザインと高品質な素材を使用していることで世界中の多くの人々から愛されています。
しかし、シャネルのアイテムを新品で購入しようとすると、予算的に手が届かない価格の物が多いことから中古品やヴィンテージ品での購入を考える方も多いのではないでしょうか。
残念ながら、近年の中古市場にはシャネルの偽物が多く出回っています。これにより、購入時には細心の注意が必要になります。
さて、今回の記事では、皆さんが安心してシャネルのアイテムを購入出来るように、偽物を見分けるポイントや購入の際の注意点について詳しく解説していきたいと思います。
※本記事はコピー品の所持を推奨するものではございません。
目次
1.シャネルの偽物が多い理由
1-1.ブランド自体の人気が高いから
シャネルはココ・シャネルによって創設されてから、革新的かつ洗練されたデザインで世界中のセレブと有名人などから多く愛されています。この地位と人気の高さから、偽物を製造する業者にとって利益の取りやすいブランドとして多くの偽物が生み出されています。
シャネルが築いてきた長い歴史を逆手に取って、悪徳な業者が増えています。
1-2.定価が高いから
シャネルのアイテムは細部までこだわりを持つ高いクオリティとブランドとしての価値があることから、新品はもちろん中古市場でも非常に高価格で取引されています。このため、ある程度精巧な偽物を安く製造して騙して販売することが出来れば、高い利益を上げることが可能になります。
中古市場での高価格取引が成功してしまうと、利益が取れる機会を生み出してしまいます。購入する人は偽物の見分け方を知らない場合が多いため、偽物製造業者にとってはかなりおいしい話になってしまいます。
1-3.見た目がそんなに変わらないから
近年の偽物の進歩はとてつもないものとなっていることから、クオリティを向上させています。高度な技術によって本物に極めて近い偽物が製造されてしまうと、一般の消費者で見分けることは難しくなっています。
偽物が多く流通しているしてしまうと、消費者を欺くことが容易になってしまいます。
1-4.オンラインの普及により騙しやすくなったから
インターネットの普及とオンラインショッピングの拡大は、偽物の取引を加速させています。オンライン上では製品を直接手にとって確認することができないため、偽物を販売する際のハードルが低くなっています。
また、国際的な取引が容易になったことで世界中から偽物が集まるため、偽物の流通を制限することはかなり難しくなっています。
2.シャネルの偽物を見分けるときに観察する場所
シャネルのバッグはエレガントなデザインと上質な素材で世界中の女性から愛されています。しかし、その人気が高すぎることから市場には偽物も出回っています。本物のシャネルのバッグを確実に手に入れるためには、アイテム本体だけでなく、様々な場所の特徴を細かく確認することが重要です。
さて、この章では、シャネルの偽物を見分けるときに観察する場所について解説していきたいと思います。
2-1.ギャランティカード
本物のギャランティカードは細部まで完璧に作られています。
ギャランティカードに記されている桁数は7~9桁のものしかありません。カード右上に貼り付けられている丸シールには、ココマークがうっすらと映ります。
日本語の表記の印刷も非常に綺麗です。文章には統一感があり、正しい構成で作られています。ブラックライトを当てると1行だけ発光するという特徴も持っています。また、ギャランティカード自体も少ししか折り曲げられないほどの硬さがあり、偽物のカードと比較するとその差は歴然です。
2015年からシャネルはギャランティカードを廃止しており、金属のプレートが付属しています。そのため、2015年以降のアイテムでギャランティカードがついている場合は注意が必要。プレートには8桁の英数字がランダムで記されており、その番号から製造年や製造場所などの詳細を読み取れる規則性はありません。
2-2.シリアルシール
本物のシリアルシールは、ギャランティカードと同じ番号が記されています。シリアルシールとギャランティカードの番号が一致しないものは紐付けることができません。また、強力な粘着力があることから簡単には剥がすことができず、仮に剝がしたとしてもシール痕が残ってしまうほどの粘着力です。
※シリアルシールに関しては2021年5月まで採用されていました。
また、シリアルシールに於いてもブラックライトを当てるとシール横の帯が赤く発行します。ただし、反応する偽物も存在するのでこれだけで真贋は判断できません。帯に書いてある「CHANEL」の文字のフォントに違和感がないかもしっかり確認しましょう。
数字のフォントは特に観察してください。
「1」は下に必ず横線が入っており、「0」の内部には必ず斜線が入っています。
これらの本物の特徴に当てはまらないものには注意が必要です。
2-3.ブティックシール
ブティックシールは国内の正規店で購入した場合に必ず付属するシールです。
※2016年6月には廃止となっています。
販売店舗を意味するアルファベットと、販売日を意味する数字がスタンプで押されています。尚、海外で購入したものには付属していないので注意が必要です。
本物のブティックシールはゴールドもしくはシルバーの2色のみです。細かく分けると「ゴールド=新品購入品」、「シルバー=正規修理品」を意味しています。シルバーのシールに関しては「リペアシール」とも呼ばれています。また、必ずスタンプで販売店と販売店舗を記しています。
2-4.ブランドロゴ
本物のブランドロゴは文字の中のプリントが均一に貼られており、ロゴの形状も正確です。特定のフォントとデザインが使用されており、これがシャネルのブランドアイデンティティを強化しています。「CHANEL」の「C」「H」「A」「N」「E」が特徴的な形をしておりますので、以下にそれぞれのアルファベットの特徴を説明させていただきます。
・「C」=切り口(カッティング)が斜め
・「H」=横線がやや上によっている
・「A」=一番上の先端部分が平ら
・「N」=折り返し部分が平ら
・「E」=真ん中の線が短い
上記の特徴を踏まえた上で、全体的なロゴに違和感がないことを確認してください。
2-5.ターンロック金具とファスナー金具
シャネルのバッグでよく見かける「ココマーク」のターンロック金具にも、本物にしかない特徴があります。本物のターンロック金具の裏側のネジは、ほとんどの場合マイナスネジが採用されています。最近のモデルであればトルクスネジが採用されている物もあります。
また、シャネルのファスナー金具は全てEP社で製造されています。ファスナーの有名な会社であるYKK社ですら採用していないので注意が必要です。
メッキ加工が施されているシャネルの金具は、処理の仕方も丁寧でこだわりを感じます。使用していると傷がつくことは避けられないので、状態の変化はみられることはありますが、メッキ処理にムラが生じることはほとんどありません。金属の加工の仕方もよく観察してください。角の仕上げ方は尖らないように丸みを帯びているものが多く、指で触ったときにもツルツルとした触りごこちです。
金具の仕上げや製造会社を観察することは、多くのブランドで重要なポイントとなっています。
3.【ギャランティカード編】シャネルの偽物によく見られる特徴
※偽物の画像です
3-1.数字のフォントや桁数に違和感がある
本物のカードの数字は7〜9桁の正確な桁数で表示されています。
しかし、偽物のギャランティカードではフォントに違和感があるか、桁数が正確でないことがあります。
本物のギャランティカードの数字のフォントはゴシック体であるのにも関わらず、明朝体で作られていたり、数字の1の下部に横線が入っていない場合は偽物と言えます。また、数字の桁数も7〜9桁以外の構成で作られている場合も偽物です。
3-2.カード右上にある丸シールにココマークが映らない
本物のギャランティカードの右上には丸いシールがあります。
ココマークがうっすらと透かしで映るのが特徴的です。
偽物のカードでは、このココマークが全く映らないか逆にはっきり見えすぎるものもあります。角度を変えてみてもずっと鮮明にココマークが映っている場合は、かなり注意が必要です。あくまでも透かしでうっすらと映るのが特徴的なシールなので、鮮明に映る場合はココマークをただ印刷しているだけの偽物の丸シールと捉えていいでしょう。
3-3.日本語の表記が適切じゃない
本物のギャランティカードは正確で適切な日本語表記がされています。
偽物では日本語の誤字脱字や不自然な表現が見られることがあります。これは偽物製造者が日本語を理解していないか、不正確な翻訳をしているためだと考えられます。
本物のシャネルであれば適当な翻訳はしないので、日本語の文章も注意深く確認するようにしましょう。
3-4.印刷が粗い
本物のギャランティカードは高品質な印刷が施されています。文字やロゴは鮮明で色もはっきりとしています。偽物のカードでは印刷が粗く作られていて文字の端がギザギザであったり、色自体がおかしいことがあります。
印刷がぼやけている場合や、文字がギザギザに見える場合には偽物を疑った方がいいでしょう。
3-5.カード自体が異様に柔らかい
本物のギャランティカードは適切な硬さと厚みを持っています。
偽物のカードは不自然なくらいにぐにゃぐにゃ曲がるほど柔らかいか、薄いことがあります。
また、中には紙のような素材で作られた粗悪な偽物も存在します。ギャランティカードの硬さについても、偽物を見分ける重要なポイントです。ギャランティ化0度が付属している場合は、割れない程度に折り曲げてみることをお勧めします。
4.【シリアルシール編】シャネルの偽物によく見られる特徴
※偽物の画像です
4-1.簡単に剥がれてしまうくらい粘着力がない
偽物のシリアルシールは粘着力が非常に弱いため、簡単に剥がれてしまいます。先述の通り、本物のシリアルシールは強力な粘着力があるので簡単には剥がれません。仮に剥がれたとしてもシール痕が残ります。
そもそもシールがない場合にシール痕が残っていない物は特に注意が必要です。
4-2.ブラックライトを当てても反応しない
本物のシリアルシールはブラックライトを当てると特定の反応が確認できます。反応が見られない場合にはほぼ偽物と判断しても良いでしょう。
精巧に作られているコピー品ではブラックライトに反応するものも存在しますので、注意が必要です。
4-3.「1」のフォントに違和感がある
偽物のシリアルシールでは「1」のフォントが本物と異なり違和感があります。
「1」の下部に横線がない物は偽物と判断してください。本物のシリアルシールのフォントはゴシック体で統一されていますので「1」の下部には確実に横線が入っています。
4-4.「0」の内部に斜線がない
こちらも先ほど紹介した1と同様に、文字のフォントに着目してください。偽物のシリアルシールの「0」は内部に斜線が描かれていないものが多いです。本物の「0」には内部に斜線が必ず描かれています。
5.【ブティックシール編】シャネルの偽物によく見られる特徴
5-1. 決められた色のシールじゃない
本物のブティックシールは、ゴールドやシルバーの2色のみ存在します。
上記の色以外のシールだった場合は、確実に偽物です。
5-2. 日付印がスタンプじゃない
正規のブティックシールには販売店と販売日のスタンプが押されています。
偽物のシールでは手書きで書かれていたり、スタンプでなかったりすることがあります。印字の形状や方法に着目し、異常があれば注意が必要です。
6.【ブランドロゴ編】シャネルの偽物によく見られる特徴
※偽物の画像です
6-1.金箔やプリントの貼り方が雑
シャネルの本物のロゴは金箔や白いプリントが非常に丁寧に貼られています。一方で、偽物のロゴでは貼り方が雑で、はみ出したり不均一であったりします。プリントの質感や光沢にも違いがあります。
本物の金箔であれば高級感がありますが、偽物はチープな感じが見受けられることもあります。雑な処理や適当な仕上がりのものには、特に注意が必要です。
6-2.決められたロゴの作りになっていない
シャネルのブランドロゴには特定の形状をしています。しかし、偽物ではこれらの要素が正確でないことがあります。「C」の形状が正しくなかったり、「A」や「N」の高さが不均一であったりします。また、ロゴ全体のバランスが崩れていることも、偽物の一つの特徴です。
「C」のカッティングが平らなものや「H」の横棒が真ん中に来ているものは、ほぼ偽物と判断してよいでしょう。
先述したアルファベットの特徴を捉えたうえでしっかりと判断しましょう。
7.【金具編】シャネルの偽物によく見られる特徴
※偽物の画像です
7-1.ターンロック金具裏側のネジ
シャネルの本物のターンロック金具裏側のネジは、通常マイナスネジかトルクスネジが使用されています。しかし、偽物ではこのネジがマイナスネジでないことがあります。ネジの種類を確認することで、本物と偽物を見分けることができます。
多く見られるのはプラスネジで作られているものです。ただし、極稀に本物もあるのでこれだけで判断はしないでください。メッキの仕上げ方などにも注意しましょう。偽物の金具はメッキの塗り方が不均一だったり、金具を指で触ったときに引っ掛かりを感じるものが多いです。
7-2.ファスナー金具の製造元
シャネルの製品ではファスナー金具にはEP社製のものが使用されています。ファスナー自体に刻印があるのでよく観察してください。偽物の製品ではこのEP社製でないファスナー金具が使用されていることが多いです。
特に「YKK」製のファスナーが使用されている場合は偽物であるか、社外でファスナー修理を施している可能性が高いです。シャネルのアイテムにはYKKファスナーを使うことはないので、注意しましょう。
8.偽物にはランクが存在する
シャネルの偽物は、製造技術の向上と市場のニーズに応じて様々なランクが存在します。これらのランクは、偽物の品質と価格を示しており、消費者が選択する際の基準となります。
この章では、コピー品のランクについて細かく説明していきたいと思います。
8-1.N級品:ほぼ本物
「N級品」は、偽物の中で最も高品質で本物の製品とほぼ区別がつかないレベルの精巧さを持っています。
素材やデザイン、製造工程など全てが本物に匹敵し、価格もそれに見合ったものとなっています。このランクの偽物はプロの鑑定士でさえ見分けるのが難しいと言われているため、購入する際は特に注意が必要です。
8-2.SS級品:極上の品質
「SS級品」もかなり高品質な偽物です。本物に近い品質を持ってはいますが、N級品ほどの完璧さはありません。しかし、細部のディテールや素材の質も高いことから価格もそれなりに設定されています。
一般の消費者ではこのランクの偽物を見分けるのは困難です。
8-3.S級品:上質
「S級品」はSS級品に次ぐ品質を持っている偽物です。本物に近いレベルで製造されており、一般の消費者でこのランクの偽物を見分けるのは困難です。
価格はSS級品よりは手頃ですが、それでも高品質な偽物として市場に出回っています。このランクの偽物は品質と価格のバランスが良いため、多くの消費者に選ばれています。
8-4. A級品:中級の品質
「A級品」は、手頃な価格で本物に近い品質を求める消費者に選ばれます。S品やSS品ほどの完璧さはないものの、日常的に使う分には満足のいく品質を持っていることが多いです。このランクの偽物は、価格と品質のバランスが取れていることから広く市場に出回っています。
一般の消費者でも偽物とわかるくらいのレベルの粗悪品です。
8-5. B級品:低価格・低品質
「B級品」は価格を重視し、品質は二の次とする消費者に対してのアイテムとなります。明らかな品質の悪さや縫製の粗さなどが顕著に見受けられ、本物のシャネル製品と比較すると違いが一目瞭然です。
しかし、その低価格が魅力的だということにより、偽物を手軽に試したい消費者に選ばれています。
9.シャネルの偽物を買わないようにするポイント
シャネルの製品は世界的に有名であり、そのため多くの偽物が出回っています。シャネルの偽物を買わないためには、いくつかのポイントに注意して購入することが重要です。
この章では、シャネルの偽物を買わないようにするポイントについて解説していきたいと思います。
9-1.不安な方は正規店・直営店で購入しよう
シャネルの偽物を買わないようにするには、正規店や直営店で購入するのが最も安全な方法です。これにより偽物を買うリスクはゼロになります。日本国内に於いても、多数の店舗展開をしています。
正規店では品質保証やアフターサービスも提供されるため、安心してショッピングを楽しむことができるメリットなどもあるため、ちょっと高くても正規店で買うことをオススメします。
9-2.中古品販売店での購入もオススメ
信頼できる中古品販売店での購入もひとつの方法です。中古品販売店では専門の鑑定士が商品の真贋を確認していますので、偽物を買うリスクは個人売買よりも格段に低くなります。ただし、店舗の選定は慎重に行う必要がありますので評判や口コミを確認して信頼のある店舗で購入しましょう。
近年では、ヴィンテージシャネルの人気や状態のキレイな物が多いことから、中古品の購入も強くおすすめできます。
9-3. 格安で販売しているのは要注意
シャネルを購入する際の注意点として一番大事なポイントは「格安販売」です。格安で販売されている場合は偽物である可能性が高いです。
なぜなら本物のシャネル製品は定価が高価であることから大幅な値引きは通常あり得ません。格安価格で販売されている製品には十分注意し、価格が信じられないほど安い場合は購入を避けましょう。先述の通り、最近では「スーパーコピー品」や「N級品」など精巧に作られている偽物も存在しますので、注意してください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、シャネルの偽物の見分け方について解説させていただきました。
シャネルの製品は世界中から愛されていますが、その反面偽物も多く出回っています。本物のシャネルを手に入れるためには、偽物を見分ける知識をつけることと、購入場所を慎重に選ぶことがとても重要なポイントになっています。
正規店や信頼できる中古品販売店での購入や、価格や品質に違和感がないのを確認することで安心してシャネル製品を購入することができます。
この記事が、シャネル製品の購入を検討されている方々の参考になれば幸いです。