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【腕時計のF1】リシャール・ミルとは?歴史や魅力を徹底解説

「エクストリームウォッチ(過激な時計/極端な時計)」をポリシーにしている時計ブランド リシャール・ミルは非常に高額ながら高い人気をもつブランドです。今までの時計ブランドでは考えられないような機構や素材など、斬新で革新的な時計を次々に発表しています。 この記事ではリシャール・ミルの世界観を深く楽しんでいただけるよう、これまでの歴史と魅力、代表的なシリーズ、リシャールミルの時計を着けている有名人について解説をします。 1 腕時計のF1 リシャール・ミルの歴史 「エクストリームウォッチ(過激な時計/極端な時計)をポリシーとするリシャール・ミルはリシャール・ミルという人物が興したブランドです。例えばフランクミュラーやブレゲなど、時計師がブランドを興すことはよくあるのですがリシャール・ミルは時計師でもデザイナーでもありません。一風変わった経歴を持つリシャール・ミルの歴史を解説します。 1-1 ブランドを立ち上げる決意 リシャール・ミルはブランドの始まりも独特です。まずはリシャール・ミル氏の経歴から紹介していきます。 リシャール・ミルの時計との初めての接点は10歳の頃でした。父親からロンジンの時計を譲り受けたことが初めて機械式時計に触れたときだったとインタビューで語っています。しかしこの時計の寿命は一日でした。それは幼いリシャール・ミルがムーブメントの仕組みがどうなっているかに興味を持ち、バラバラにして戻せなくなってしまったとのこと。これをきっかけに機械仕掛けといったものに強く惹かれるようになったリシャールですが、同時に作り手にはなれないと感じたのかもしれません。 18歳になりフランス ブザンソン工科大学でマーケティングを学び、セールスでプロフェッショナルを目指しました。卒業後は小さな時計メーカーの営業に就き、会社の合併後には3ブランドを束ねるディレクターになるなどマーケティングの方面で才能を発揮しました。ちなみに後に会社はセイコーに吸収されており、リシャールはこの時に触れたセイコーの時計の精度の高さに感銘を受けたとのこと。 リシャールはマーケティングが主な仕事でしたが開発にも相当に口を出していた様子で、ある時に担当していたイエマというブランドの時計を開発することに。この時計のコンセプトは極地で使える時計で、表裏にそれぞれ北極用、南極用と文字盤を分け、軽いチタンケースに、マイナス40度でも動くクオーツ式を採用したものでした。これがジャン・ルイ・エティエンヌ博士の北極・南極探検に使用され、無事横断に成功しました。これがリシャール・ミルの初めての開発品です。 1-2 ルノー・エ・パピとの出会い 出典:REVOLUTION その後リシャール・ミルはフランスの老舗ジュエリーブランドのモーブッサンにヘッドハンティングされ入社。93年にはモーブッサンウォッチグループとジュエリーグループのCEOを務めました。ラグジュアリーブランドの経験値を積みつつ、後に彼の運命を変えることになるルノー・エ・パピを知ることになります。ルノー・エ・パピはスイスの複雑機構の設計や製造に特化したメーカーで、現在はオーデマ・ピゲの傘下となり、グランドコンプリケーションなどの複雑系の開発を行っています。リシャールはルノー・エ・パピのCEOファブリス・デシャネルと出会い、かつてない時計の開発への情熱を共鳴させました。 1-3 数々の困難を乗り越え、ブランドデビューへ ルノー・エ・パピのCEOファブリス・デシャネルと出会ったことで、思いを具現化することができました。RM001はリシャール・ミルの最初のモデルとしてつくりあげられました。ホワイトゴールド製のトノーケース、手巻き、トゥールビヨン、パワーリザーブとぜんまいのトルクを示すインジケーターを搭載したモデルです。1998年から3年間かけてようやく出来上がった初号機でした。 発表はバーゼルワールド2001で行われました。リシャールは知人や客見込みの人たちの前でわざとトゥールビヨンの時計を落とすパフォーマンスを行ったのです。しかしRM001はびくともしなかったのです。それまでトゥールビヨンはスポーツはもちろん、拍手などの衝撃ですら壊れてしまう非常に繊細な機構として知られていました。 これはリシャールがトゥールビヨンムーブメントの設計に既存の技術ではなく全く新しい取り組みを行ったことが理由です。例えばケースとムーブメントの設計を同時に行う手法は、当時非常にユニークだったといわれています。 また、リシャール・ミルは「私の時計にコストは関係ない」と語っています。例えばシンプルな自動巻きについても地板は加工が難しいチタン製のため、完成までに6割が廃棄されてしまうほどです。 リシャール・ミルの時計はスイス時計業界で伝統とされるマニュファクチュールとは真逆の取り組みをしています。製造はすべて外注で、ケースはケース専門業者、針は針の専門業者といったようにそれぞれの分野のプロフェッショナルに外注をするため、非常に高額なものの全てが高いスペックの時計が出来上がっています。 2 腕時計のF1 リシャール・ミルによる素材のイノベーション 出典:RICHARD MILLE リシャール・ミルは素材のイノベーションに力を入れており、F1のレーシングカー開発や航空宇宙産業で使われる新素材を時計に応用してきました。既存の時計製造にはない革新的なアイデアとチャレンジは見るものを惹きつけてます。ここではリシャール・ミルが取り扱う素材を一覧にし、紹介していきます。 2-1 チタン 出典:RICHARD MILLE チタンはチタン鉄鉱が主原料で、軽さ、引張強さ、耐食性、非磁性といった特徴があります。生体適合性がありアレルギーが起きにくいため、時計のケースに使われることが多くなってきている素材です。海水への耐性もあるので、ダイバーズウオッチに適しています。 リシャール・ミルでは高級時計に専ら使用されるグレード5を採用しています。ポリッシュ仕上げが可能で、よく見る暗めのグレーではなくステンレスに近い色合いに仕上げることが可能です。 また、エレクトロ・プラズマ酸化処理を施すことで耐傷性が改善されたタイタリットやF1や航空機の部品に使われるチタンアルミナイド、チタンカーバイドも採用しており、特殊チタンを使用しての様々な時計を発表しています。 2-2 ゴールド 出典:RICHARD MILLE ゴールドは高級時計でステンレスの次に多く使われている素材で、時計に使用する際は混ぜ物をして18Kにして使うことが多いです。アンティークウォッチなどには14Kなどもあります。混ぜ物の種類と比率でイエローゴールド、ホワイトゴールド、ローズゴールドが一般的に使われていますが、独自のブレンドを施すことで色合いや強度等を上げるブランドもあります。 リシャール・ミルではサイドもゴールドのものとサイドがチタンの2種類があり、後者はサンドウィッチと呼ばれています。ミドルケースにだけゴールドが使われているモデルもあり、単純な金無垢モデルではない楽しませる工夫がされています。 2-3 プラチナ 出典:RICHARD MILLE プラチナも高級時計に使われることの多い素材です。一見、ステンレスケースやホワイトゴールドと似ていますが、さらに高級感のある輝きをもつのがプラチナです。耐食性やアレルギーが起こりにくい点、希少性のために高級時計の中でも最上級モデルに使用され、高額なモデルが多いです。 リシャール・ミルではゴールドと同じようにミドルケースに使用されたり、メインのケースに使われています。他のモデルよりも高額な分、さらに高い品格や高級感を愉しむことができます。 2-4 カーボンTPT™ 出典:RICHARD MILLE カーボンTPT™はスイス・ローザンヌにあるNTPT社が開発した鍛造カーボン素材で、軽量さや耐久性からF1や航空産業で使われている素材です。分離したカーボンファイバーの繊維を積み重ね、各層に樹脂を浸透させつつ45度ズラして織り込む層を設けることでダマスカス鋼にみられる木目に似た独特な風合いが愉しめます。さらにこの樹脂に使うレジンを変えることで色を付けたクオーツTPT®も最先端素材としてF1や航空産業に使われています。 リシャール・ミルではカーボンTPT™、クオーツTPT®どちらも主にケースの素材に採用しており、独特な木目調がダイナミックでラグジュアリーな印象に仕上がっています。 2-5 サファイアクリスタル 出典:RICHARD MILLE サファイアクリスタルといえば時計の風防に使われている素材ですが、ここではケース素材のことを指します。風防についていえば、柔らかく加工しやすいミネラルガラスからサファイアクリスタルに変わったことで強度が上がった分加工しづらいため、フラットな形状がほとんどです。 サファイアクリスタルのケース自体は以前からあったものの、完全なサファイアクリスタルケースといえるのはリシャール・ミルが初めてと言われています。加工技術が向上した現代では大型の加工機を用いて複雑なケース形状に仕上げることが可能となりました。とはいえ手間やコストが非常にかかる上歩留まりも悪くとても量産できるものではないため、限られたブランドの限られたモデルでしか実現できていません。 リシャール・ミルはサファイアクリスタルケースを実用まで追求した初めてのブランドですが、現在ではルイヴィトンやウブロなどもサファイアクリスタルケースを採用するモデルが出てきています。リシャール・ミルの最先端素材への取り組みがビッグブランドにも影響したといえます。 2-6 カーボンナノファイバー 出典:RICHARD MILLE カーボンナノファイバーは人間の髪の毛よりも細いカーボンファイバーから成る素材です。カーボンナノファイバーは繊維方向においてはダイヤモンドよりも強く、航空産業や宇宙、電子工学の分野で研究・開発が行われています。レーシングカーにも使用されており、高い堅牢性や軽さ、温度への安定性に優れていることがわかります。 リシャール・ミルではムーブメントの地板にカーボンナノファイバーを採用することで、温度変化による精度への影響を排除しました。経年変化も少なく、スケルトン化されており、ムーブメントを見る愉しみも色褪せない素材です。 2-7 ALUSIC® 出典:RICHARD MILLE ALUSIC®はシリコンカーバイドにアルミニウムを高圧含浸させた新素材です。軽量で強度や熱伝導性に優れており、人工衛星や宇宙ステーションの建設素材に使われています。 リシャール・ミルではALUSIC®をケースの素材に使うことを考案し、工業的な素材の隠れた美しさを発見するに至りました。ポリッシュ仕上げやブラッシュができない素材のため、難しい素材ですが、圧倒的な素材の軽さは既存の価値観では測りきれない魅力があります。 2-8 アルミニウム・リチウム合金 出典:RICHARD MILLE アルミニウム・リチウム合金はリチウム、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、シリコン、クロム、亜鉛、マンガンから成る合金で、主に航空機などに使われるアルミニウムの合金です。特に軽さが特徴の素材で、アルミニウムよりも密度が低くなるため強度を上げつつ軽量化を狙うことができます。 リシャール・ミルではムーブメントの地板に使用することで機械加工の難しさと引き換えに軽さと堅牢さを得ることで史上最軽量かつ衝撃に非常に強いトゥールビヨンを完成させることができました。 2-9 アンチコロダル100 出典:RICHARD MILLE アンチコロダル100も特殊アルミ合金で航空機やレーシングカーのブレーキキャリパーなどで使われています。かなりマニアックな素材のようで調べることすら難しい素材のようです。リシャール・ミルでは既存の時計技術にはない素材として採用したようです。 2-10 グラフェン 出典:RICHARD MILLE グラフェンは結合炭素原子のシートのことで、熱伝導率と電気伝導率に優れ、鉄の200倍の引張強度をもつ素材です。太陽電池や蓄電のデバイスなどに使われている素材です。スポーツカーメーカーのマクラーレンも注目している素材です。 リシャール・ミルではレジンにグラフェンを混ぜて使うことで得られる剛性に着目し、ケースの素材として採用しました。しかしどこも商品化できていなかったため、実験を重ね1年をかけてグラフェンをレジンに混ぜることに成功しています。グラフTPT®としてマクラーレン・アプライド・テクノロジーズとの協力体制の上、ケースの製造までこぎつけました。 3 リシャール・ミルのメインモデル ここまで様々な点で魅力的なリシャール・ミルについて紹介してきましたが、ここでは一つ一つのメインモデルを深堀していきます。 3-1 RM07-01 出典:RICHARD MILLE RM07-01は自動巻き、レディースモデルのジェムセットも選択可能なラグジュアリーなモデルです。ケースの材質はゴールド、カーボンTPT、セラミックスから選択できます。ゴールドなら煌びやかさと着けたときの独特の柔らかさをもつ不変の美しさが特徴です。カーボンTPTはダマスカス鋼のような木目をもち、力強さと世界に同じ模様が存在しないことの喜びが味わえます。セラミックスは白、黒、ピンクなどを選ぶことができ、粒子の細かさはマットな仕上げとなり完成している印象と遊び心を感じさせます。 自社製キャリバー Cal.CRMA2は時・分表示、可変慣性モーメントローター搭載。風防はスケルトン化され、表からもムーブメントの動きを見ることができます。 3-2 RM010 出典:RICHARD MILLE RM010は自動巻き、日付表示を搭載したモデルです。地板とブリッジにはグレード5のチタンが使われており、チタン90%、アルミニウム6%、バナジウム4%で配合された合金です。主に航空宇宙産業やレーシングカーで使われている優れた剛性と耐腐食性をもった素材です。 リシャール・ミル初期のモデルRM 005のサイズは45.00mm x 37.8mm x 11.45mmですが、市場で好まれる時計の大型化を受け、48.00mm x 39.30mm x 13.84mmへサイズアップ。ムーブメントには可変慣性モーメントローターを搭載しているため、巻き上げ効率が最適化されています。 3-3 RM011(フェリペ・マッサ) 出典:RICHARD MILLE RM011(フェリペ・マッサ)はF1ドライバーのフェリペ・マッサと協力開発したモデルで、F1の過酷な環境でも使用できるモデルとして発表しています。フライバッククロノグラフ、アニュアルカレンダーの機能を備えています。レーシングカーにインスピレーションを多く得ているリシャール・ミルですが、RM011は特に色濃く反映されておりチタン製のムーブメント、滑り止めのリブが施されたプッシュボタンやスリックタイヤをイメージしたリューズなどレーシングカーを想起させるデザインが多く採用されています。 RM011はチタンだけではなくゴールド、セラミック、シリコンナイトライド (窒化ケイ素)、そしてカーボンTPTやクォーツTPTを展開しており、フィリップ・スタルク モデルや、ル・マン・クラシック モデル、ロータスF1 チーム モデルなどとしてそれぞれの素材の優れた特性を発揮しています。 3-4 RM11-03(マクラーレン) 出典:RICHARD MILLE RM11-03(マクラーレン)は、マクラーレン・オートモーティブと、ジュネーブモーターショー 2018で発表した500本限定のコラボモデルです。ケースの素材はカーボンTPTとオレンジのクオーツTPTを織り交ぜて制作されており、マクラーレンのシンボルカラーをモチーフとしています。チタン製のプッシュボタンはマクラーレン720Sの特徴的なヘッドライトのデザインを反映し、リューズはホイールをモチーフにし、専用のラバーストラップにはマクラーレンのロゴが刻まれています。 自社製ムーブメント Cal.RMAC3はフライバッククロノグラフ、月表示、12時位置の大きな窓で日付表示、可変慣性モーメントローターを備えています。 3-5 RM35-02(ラファエル・ナダル) 出典:RICHARD MILLE RM35-02(ラファエル・ナダル)は2010年に初代が出て以降、試行錯誤をしつつ耐衝撃製や軽量性をテーマに進み続けています。初代モデルRM 027ではカーボンナノチューブ製ケース、RM 27-01ではケーブルで吊るされたムーブメント、RM35-2ではカーボンTPT®製モノコック地板というように常に斬新で革新的なチャレンジを続けています。 カーボンTPT®モデルと、レッドクオーツTPT®にホワイトのアクセントが効いたモデルで展開されています。レッドクオーツTPTは生体適合性、安定性、耐久性に優れており、5000Gの加速に耐えることができる材質かつREACH(化学物質の登録、評価、認可および制限)規則に準拠している素材です。 3-6 RM51-01(ミシェル・ヨー) 出典:RICHARD MILLE RM51-01(ミシェル・ヨー)はハリウッドで活躍する女優ミシェル・ヨーと協力開発したモデルで、世界限定18本となっています。中国で皇后の象徴であるフェニックスをダイヤモンドで文字盤上に描いたモデルで、ケース表からベゼルとケースサイド、リューズにまでダイヤモンドがふんだんにセットされている華やかなデザインです。トゥールビヨン搭載なので、ダイヤモンドだけでなくムーブメントの動きにも目を奪われます。 ケースバックは打って変わってブラックオニキス製の地板がマットな静寂さを見せます。ダイヤモンドも裏にはあえて取り付けず、表の華やかさと裏の静けさのメリハリがついたデザインです。 3-7 RM50-01(ロマン・グロージャン) 出典:RICHARD MILLE RM50-01はレーシングドライバーのロマン・グロージャン氏と共同開発したモデルで、レースの極限状態での使用を想定した強度設計になっています。手巻き、トゥールビヨン、クロノグラフを搭載しており、リューズが巻き上げ、ニュートラル状態か時刻設定状態かを示すファンクションインジケーター、減速時にドライバーにかかる重力加速度のGを計測するGフォースセンサーが搭載されています。 ケースにはNTPT®カーボン、ミドルケースにはレッドゴールドかNTPTカーボンを選ぶことができます。レーシングカーなどに使われる素材で、発表の2014年当時、時計に使用されるのは初めてでした。ムーブメントはグレード5のチタンの地板なので、高い剛性によるムーブメントの安定感が得られます。 3-8 RM53-01(パブロ・マクドナウ) 出典:RICHARD MILLE RM53-01(パブロ・マクドナウ)はポロ・プレイヤー、パブロ・マクドナウとの共同開発モデル第2段となります。衝撃はトゥールビヨンの大敵となるため、リシャールミルはケーブルを使ってムーブメントを吊り下げて衝撃吸収するケーブルサスペンション構造を採用しています。歯車やムーブメントの本体を支える中央の地板は、蜘蛛の巣の中心部のように直径0.27mmのスチール製のケーブルで支えられています。10ケのプーリーと4ケの張力装置がケーブルの張力と方向を決めています。 さらに強度が必要なのはムーブメントだけではありません。風防にも斬新なアイデアを取り入れています。リシャール・ミルは通常のサファイアクリスタルでは衝撃に耐えられないため、自動車の分野で使われるラミネート加工を採用しました。薄いポリビニールのフィルムを2枚のサファイアクリスタルで挟みこむことで、強い衝撃がかかっても砕け散ることはなく、ひび程度で済むことができます。ケースサイドにもくぼみを入れることでケース全体の強度を上げており、カーボンTPTのダマスカス鋼のような質感がシャープでスポーティーな印象です。 3-9 RM53-02 出典:RICHARD MILLE RM53-02は2020年の新作で前述のRM53-01を進化させたモデルです。RM53-02はベゼル、ミドルケース、ケースバックをサファイアクリスタルで成型しています。ムーブメントがまるで浮いているように見えるのは、サファイアクリスタルの高い加工技術が不可欠です。1つのサファイアクリスタルのブロックから1000時間以上かけて多軸の加工機械によって削りだしますが、この複雑さを実現できるのは現時点ではリシャール・ミルだけです。ケーブルサスペンション構造は変わらず採用されています。 3-10 RM055(バッバ・ワトソン) 出典:RICHARD MILLE RM055(バッバ・ワトソン)はRM038からインスピレーションを得て制作されたモデルで、トゥールビヨンをカットしたもののベゼルに新素材を採用するなど、少しシンプルに生まれ変わらせたモデルです。RM038に比べると比較的安価で、美しい白ケースということもあり最も人気の高いモデルとなっています。 プロゴルファーのバッバ・ワトソン氏との協力開発によって生まれたモデルのため強度には特に力を入れており、グレード5のチタン製の地板とブリッジにPVD加工とタイタリット®処理を施すことで5000Gの加速に耐えることができます。 ベゼルはイットリウムで安定させたジルコニア(ZrO2)とアルミナ(AlO2)で造られたATZホワイトセラミックを採用しており、傷や汚れに強い素材です。ATZは色の安定性とサファイアクリスタルを超える強度が特徴の素材です。ミドルケース、ケースバックはチタン製でホワイトラバーで保護することで、ムーブメントの振動を抑えつつ着け心地の快適にも繋がりました。 3-11 RM57-01(ジャッキーチェン) 出典:RICHARD MILLE RM57-01(ジャッキーチェン)は辰年にちなみ制作されたモデルです。映画俳優ジャッキー・チェン氏との協力開発によって生まれたコラボモデルで、見事な龍が文字盤上に描かれています。ジャッキー・チェンとは中国語で竜になるものを意味するとのことで、リシャール・ミルはジャッキー・チェン氏とのコラボモデルを制作したいと考えていたようです。 ブラックオニキスの地板にエングレービングとゴールドの竜がトゥールビヨンのブリッジを鉤爪で掴む迫力のあるデザインです。ブラックオニキスの地板の裏面にはジャッキー・チェン氏のサインが刻印されています。 3-12 RM61-01(ヨハン・ブレイク) 出典:RICHARD MILLE RM61-01(ヨハン・ブレイク)はジャマイカの短距離走選手ヨハン・ブレイク氏との協力開発モデルです。RM59−01を原型にしブラッシュアップさせており、RM61-01は最新バージョンです。ベゼルとケースバックにはクオーツTPTとカーボンTPTを重ね合わせた新素材のTZPブラックセラミックスを採用しています。ミドルケースにはカーボンTPTを採用し、層が変わるたびに違う質感になるため、立体感を出すのにも一役買っています。 2時位置と5時位置の間が引き伸ばされたような形状のためアシンメトリーで、リューズが走者の手首に擦れることのないように設計されています。またスポーツでの使用を考慮して制作を行ったため、5000Gもの加速度に耐えうるよう設計されています。 3-13 RM67-01 出典:RICHARD MILLE RM67-01は薄型の自動巻きモデルです。リシャール・ミルの隠れたコンセプトにムーブメントの奥行き感を愉しむことがあるため、それらを両立させるのが難しかったモデルといわれています。リシャール・ミルのアイコン的存在ともいえるトノー型のケースですが、8もの機械工程に数週間、機械用の図面作成から作業前の段取りで1ヶ月など、非常に長い年月をかけて製作されます。 ムーブメントCal.CRMA6はリシャール・ミルでも最薄の3.6mm。薄型でありながら奥行き感を持たせるためにスケルトン加工を施しています。ローターは比重の重いプラチナ製を採用し回転効率を向上させるなどの工夫がされています。 3-14 RM70-01(アラン・プロスト) 出典:RICHARD MILLE RM70-01(アラン・プロスト)はレーシングドライバー アラン・プロスト氏との協力開発で生まれたモデルで、アラン氏とリシャール・ミルの両方が自転車への興味が強かったことから始まります。 アラン氏や他の自転車競技者との議論の結果、通算の走行距離を示す機能を付けることとなりました。機能としては現在の走行距離に当日の走行距離を足すもので、機能としては非常にシンプルです。ブリッジを固定するチタン製アレンスクリューや角穴車、ペダルをモチーフにしたリューズなどいろいろな意味で自転車の世界を意識したものとなっています。カーボンTPTケースの一見奇妙なR形状は自転車のハンドルを握ったときに美しく見える形状となっています。 3-15 RM72-01 出典:RICHARD MILLE RM72-01はブランド初の自社製フライバッククロノグラフ搭載モデルです。ダブルスイングピニオン機構が搭載されており、時分針表示とクロノグラフの巻き上げ動力を分離させることで、互いへの影響をなくす狙いです。クロノグラフ計測用の12時間と60分積算計、60分カウントダウンタイマー、スモールセコンドを文字盤いっぱいに3つインダイヤルとして備えています。 スケルトン化されたグレード5のチタン製の地板、ブリッジはケースバックからクロノグラフを搭載する複雑なムーブメントの奥行きを愉しむことができます。搭載している機能は時分針、日付表示、リューズの位置がわかるファンクションインジケーター、フライバッククロノグラフとなります。 4 リシャール・ミルを着けている芸能人・有名人5選 腕時計のF1といったキャッチーなコンセプトをもったリシャール・ミルは語りたくなる歴史、デザイン・機構が独特でユニークであることから、世界中の芸能人・有名人が好んで着けています。ここではリシャール・ミルの時計を着けている芸能人・有名人の情報をまとめます。 4-1 アーティスト 郷ひろみ RM030 アーティスト 郷ひろみ氏が着けているのは RM030です。郷ひろみさんは他にもロレックスの時計を所有しており、TVなどで着けているのを見ることができます。 通常の自動巻は完全に巻き上げられた後は巻き上げトルクをスリップさせることで過度の巻き上げを防止していますが、リシャール・ミルはそれによって生じる微妙な精度の悪化に着目し、パワーリザーブが一定以上の場合はローターと香箱の連結を切り離し巻き上げを完全に停止、一定以下になると再び連結することで巻き上げを再開するデクラッチャブルローター機構を搭載しました。 過剰な巻き上げによるトルクによる精度への悪影響だけでなく、開放されるトルクが一定になることで全体の精度が向上する効果もあります。また、ユーザーの運動量に合わせて巻き上げ効率の設定を変えることができる可変慣性モーメントローターとの組み合わせによって、トルクコントロールに特化した時計となっています。 4-2 音楽プロデューサー 秋元康 RM023 音楽プロデューサー 秋元康氏が着けているのはRM023です。秋元さんは時計愛好家で知られており、ブレゲやヴァシュロン・コンスタンタンなどの雲上時計も所有しています。 RM023はチタンケースモデルで、ブラックPVDやタイタリットコーティングが施されており、優れた剛性が特徴です。可変慣性モーメントローターを採用しているため、動きに合わせて巻き上げ効率が調整されます。ケースの開発には丸一年、実際の製造には202の機械工程を経てるので、特別高額なのも頷けます。 4-3 プロテニス選手 ラファエル・ナダル RM027 プロテニス選手 ラファエル・ナダル氏が着けているのはRM027です。ナダル氏は時計を腕に着けたままプレイできるように設計されたリシャール・ミルとの歴代の共同開発モデルをずっと着けており、他のブランドの時計を着けているのを見ることはありません。 RM027はカーボンナノチューブ配合のカーボンコンポジットケースで、重量はなんと20g、当時最軽量の時計でした。しかも世界最高峰のテニスの試合でも時計の機能に一切の影響が出なかったことで、堅牢さが証明されました。ムーブメント地板に使われているのはチタンとLITAL®の合金で、堅牢さを落とさずに軽量化できるため、航空機やレーシングカーに使われている最新の素材を使用しています。 4-4 プロサッカー選手 カリム・ベンゼマ RM055 出典:Twitter プロサッカー選手 カリム・ベンゼマ氏が着けているのはRM055です。カリム氏は時計愛好家で知られており、パテック・フィリップの時計を着けているのが自身のインスタグラムで公開されています。 RM055はプロゴルファー バッバ・ワトソンとのコラボモデルでダイヤモンドの次に硬いATZという素材を使用したケースです。ミドルケースとケースバックはグレード5のチタンでホワイトラバーで保護されており、ムーブメントへの振動を和らげています。 4-5 アクション俳優 ジャッキーチェン RM057 出典:RICHARD MILLE アクション俳優 ジャッキーチェン氏が着けているのはRef.RM057です。ジャッキー・チェン氏は時計に縁があまりないのか、着けている情報が得られるのはRef.RM057だけでした。 RM057はジャッキー・チェン氏との共同開発モデルで、2012年の辰年にちなんで発表されました。ドラゴンは中国では成功と幸福を象徴しており、中国語で「龍になる者」を意味するジャッキー・チェンという名前にも繋がっています。マットなブラックオニキスの地板の上にエングレービングと着彩を施したドラゴンがトゥールビヨンのブリッジを掴もうとする迫力は他の時計では味わえません。 5 腕時計のF1 リシャールミル リシャールミルの歴史や魅力についてまとめました。リシャール・ミルは最先端の技術・素材や、リシャール・ミル氏のコンセプトを詰め込んだ独特の世界観が味わえるブランドです。 通常のブランドとは違い、伝統的なデザインには沿わずに自分たちの世界観を貫くスタイルは他のブランドでは味わえない愉しみです。 店頭でリシャールミルの時計を見た際にはぜひ一度手にとってみてください。

2022年3月30日
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2021年5月27日

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