2023年11月29日
ロイヤルアッシャーを買って後悔?3大ブランドと比較しながら解説!
ジュエリー
幸せな二人の結婚の象徴『結婚指輪』。男性も女性も日常的に身に着けることができる結婚指輪は、手元を見るたびに幸せな気持ちが甦ってくる大切な結婚の記念品です。
ダイヤモンドの結婚指輪でオススメしたいブランドのひとつが『ロイヤルアッシャー』です。英国王室も御用達のダイヤモンドブランドなので、聞いたことがある方も多くいらっしゃるかと思います。数多くあるブランドの中でも、ロイヤルアッシャーは『世界三大ダイヤモンドブランド』のひとつで、ダイヤモンドの美しさと技術力では超一流です。
しかし、インターネットを見ていると『ロイヤルアッシャー 後悔』というネガティブなワードで悪評を貰っている場面もしばしば。結婚の証として買った指輪で、後悔なんて絶対にしたくないですよね。
皆さんがロイヤルアッシャーの結婚指輪を買って後悔しないために、この記事ではブランドの歴史や魅力について紹介しながら、世界三大ダイヤモンドブランドそれぞれの特徴と違いについて、解説していきたいと思います。
人気のデザインも紹介していますので「ダイヤモンドの付いた結婚指輪に憧れるけど、結局どのブランドを選んだらいいの?」という方は必見です。ぜひご覧ください。
目次
1.約8割の女性が選んでる!永遠の愛を象徴するダイヤモンドの結婚指輪。
結婚指輪を選ぶときには、やっぱりダイヤモンドが付いているモノが欲しいですよね。特に女性であれば、派手に見えすぎないか気になりつつもダイヤ付きの結婚指輪に憧れている方ってかなり多いと思います。
《ゼクシィ結婚トレンド調査2023年調べ》によると、78.7パーセントの女性がダイヤモンド付きの結婚指輪を選んだというデータがあります。男性では18.9パーセントなので、単純に約4倍程度の差が表れています。
女性の約8割がダイヤモンド付きの結婚指輪を選んでおり、ダイヤモンドが付いた結婚指輪は安定した人気があるようです。まだまだ少数派ではありますが、男性も2割程度の方が選んでいることから、男女ともに『結婚の証としてのダイヤモンド』という認識は一般的になってきています。
ダイヤモンドは自然界にある物質の中で最も硬い鉱物であることから、「永遠の絆・不変・純潔」という石言葉が授けられています。古代インドで初めて発見されたときにはあまりにも硬く『誰にも征服されない強い意志』という意味から、元々は男性の所有物として知られていました。
近代になってからはダイヤモンドのカット技術が大きく進歩し、美しく輝くことが特徴的な宝石になるにつれて『強く固い意志であなたを一生守ります』という意味に転じています。古代から伝わる意味も相まって、男性から女性に贈るダイヤモンドは『結婚の象徴』として私たち人間の文化に根付くことになりました。ダイヤモンドは男性にとっても女性にとっても『お守り』として大切な意味を持つ宝石と言えます。
また、硬くて傷に強いダイヤモンドは、数ある宝石の中で最も日常生活に適した宝石といえます。光の屈折率が高いことから一粒でも圧倒的な存在感が感じられるため、シンプルなデザインでも特別な輝きを放ちます。
2.ロイヤルアッシャーを買って後悔とは言わせない!ダイヤへのこだわり。
ロイヤルアッシャーは結婚指輪に選ばれることが多く、英国王室の御用達のダイヤモンドブランドです。有名ジュエリーブランドのハリーウィンストンと同じく、ロイヤルアッシャーもダイヤモンドへの情熱がとても厚いことが最大の魅力といえます。
しかしながら、冒頭でも少しだけお話させていただいた通り「ロイヤルアッシャーを買って後悔するんじゃないか。。」といった不安の声が見受けられるのも事実です。大切な人との愛の誓いとして購入する結婚指輪で、後悔という感情を持ってしまうのは悲しいですよね。
そんな不安を解消するために、この章ではロイヤルアッシャーを買って後悔したと言えなくなるようなダイヤモンドへのこだわりについて解説していきたいと思います。
2-1.良質な原石選んでいる
ロイヤルアッシャーのダイヤモンドでは、ブランドが定めた条件を満たす原石が選ばれてカットが施されます。条件は大きく分けて以下の通りです。
・透明性が高く超微細なインクルージョンが含まれていないこと
・ダイヤモンドの結晶に歪みがなく、正八面体をしていること
・くすみをもたらすグレイみやブラウンみがないこと
・白い濁りの要因となる強い蛍光性がないこと
他のブランドでは、すでにカットされたダイヤモンドをブランドの基準に則ってランク分けしていくことになりますが、ロイヤルアッシャーのダイヤモンドはカット加工を施す前の段階から厳選されているので、そもそもロイヤルアッシャーの基準を満たす美しい原石を使ったダイヤモンドしか存在しないのです。
良質なダイヤモンドを選んでいるブランドから購入すれば、後悔や不安を取り除ける理由にもなりますよね。
2-2.ブリリアンスを美しく表現している
ダイヤモンドの輝きの要素には大きく分けて3つの種類があります。
・ブリリアンス=白い光
・ディスパージョン=虹色の光
・シンチレーション=ファセット(表面)によるきらめき
ヨーロッパでは伝統的に『純白のウェディングドレス』を連想させるような白くて高貴な輝きが好まれてきました。ロイヤルアッシャーが目指すのは白く上品な輝き。つまりブリリアンスが最も美しく映えるカットです。ダイヤモンドを真上から見たときの正面にあたる部分の『テーブル面』を通常よりも広めにとることでブリリアンスを強くすることができます。
2-3.対称性を追求した整ったカット技術
内部に取り込んだ光を余すことなく均等に反射させるためには、シンメトリーが優れていることが不可欠です。向かい合うファセットにずれが生じると、反射した光が向かい合う面から逃げて輝きが半減してしまうため、必ずシンメトリーが整ったカットを施します。
シンメトリーに優れたロイヤルアッシャーのダイヤモンドは、ファセットが合わせ鏡のようになっていることから、取り込んだ光を均等に反射させ輝きを生み出しています。
2-4.ごく僅かな磨き残しも見逃さないポリッシュ加工
シンメトリーが優れたダイヤモンドでも、表面の研磨が粗く不十分であれば光の乱反射で輝きを損ねることに繋がります。
しかし、ロイヤルアッシャーのダイヤモンドは『ダイヤモンドパウダー』という表面をキメの細かい特殊なパウダーを使って鏡面のようになるまで時間をかけて仕上げます。熟練の職人によるこの最後の工程は「ダブルポリッシュ」と呼ばれ、高倍率の顕微鏡で見たときにも一切の磨き残しが見当たらない程、なめらかな表面になるまで時間をかけて仕上げられます。
このようにダイヤモンドに対する情熱を持っているロイヤルアッシャーの結婚指輪は、買ってからも後悔のすることの無いブランドと言えるでしょう。
3.知ってたら自慢できる!ロイヤルアッシャーと3大ブランドの比較
とっておきに美しく輝くダイヤモンドのリングを選びたい!と思うならば、ぜひ知っておきたいのが『世界3大ダイヤモンドブランド』です。世界三大ダイヤモンドブランドとは、別名『世界三大カッターズブランド』とも言われており、ダイヤモンドカットの技術に卓越した3大ブランドのことです。
世界3大ダイヤモンドブランドは以下の通りです。
・ロイヤルアッシャーダイヤモンド (オランダ)
・ラザールダイヤモンド (アメリカ)
・モニッケンダム (イギリス)
ロイヤルアッシャー含む上記3つのブランドは、自社の抱える職人によってダイヤモンドを原石からカット・研磨まで自社で行っており、世界最高峰の技術力とダイヤモンドの美しさを称えられています。
ダイヤモンドの美しさは『内包物(インクルージョン)』『透明度』 『カット』で決まるといわれています。一般的なブランドでは既にカットされたダイヤモンドを自社のデザインにはめ込むことがほとんどで、カットされた状態でしかお目にかかることがありません。
一方で世界3大ダイヤモンドブランドは、原石の状態からインクルージョンの少なさ・透明度を判断する審美眼を持っています。さらに自社の最高の技術をもって完璧なカットを施すことによって、より質の高い美しいダイヤモンドに仕上げることが可能なのです。
さて、この章では、ロイヤルアッシャー含む世界3大ダイヤモンドブランドはどうやって選べばいいのか簡単に比較出来るように解説していきたいと思います。知っていたら自慢できるような歴史なども紹介しますので、ぜひご覧ください。
3-1.上品な白さを求めるなら「ロイヤルアッシャー」
特徴 | 白く上品な輝き |
ブランドカラー | ロイヤルブルー |
こんなひとにおすすめ | ・シンプルで王道、飽きのこないデザインを長く愛用したい ・品のある、白く透明に輝くダイヤモンドを楽しみたい ・王室でも愛用されたダイヤモンドを上品に身に着けたい |
創業以来170年近くダイヤモンドの輝きを追及しカット・研磨をしてきたロイヤルアッシャー。婚約指輪に使われるダイヤモンドはもちろんのこと、結婚指輪に留められるダイヤモンドにもロイヤルアッシャーの基準を満たす完璧なダイヤモンドがあしらわれます。
ダイヤモンドを留める爪も極力小さく引っ掛かりがないよう細部まで丁寧に磨かれており、日常生活も安心して使える程よいボリューム感です。内側も丸く磨かれているので、指通りが良く体の一部であるかのようなフィット感で、美しさと実用性を兼ね備えたロイヤルアッシャーの結婚指輪は、一生ものの結婚指輪として後悔のないブランドだと胸を張って自慢できます。
そんなロイヤルアッシャーは1854年に、ダイヤモンドの街として知られるオランダ・アムステルダムにて創業。美しく輝くダイヤモンドのカット技術を今日まで約170年追及してきた、由緒正しきダイヤモンドカッターズブランドです。
3-1-1.世界最大のダイヤモンド『カリナン』
ロイヤルアッシャーは、世界最大のダイヤモンド原石「カリナン」のカットに成功したことで世界的にも知られています。カリナンは南アフリカの鉱山で発見されたダイヤモンド原石で、その大きさはなんと3,106カラット!精密な機械もない当時、世界最高峰と呼ばれたダイヤモンドカッターであるジョセフ・アッシャーは、職人の技術を頼りに巨大なダイヤモンド原石から9個の大きなダイヤモンドと、94個の小さなダイヤモンドを生み出しました。
このうち一番大きなダイヤモンドは『カリナン一世』と呼ばれ、英国王室の王笏に使われました。一方で、二番目に大きな『カリナン2世』は英国王室の王冠の中央に飾られており、エリザベス女王も戴冠式で身につけた歴史もあるほど王室御用達のブランドなのです。
3-1-2.ロイヤルの称号獲得
オランダで非常に格式の高い特別な意味を持つ「ロイヤル」という言葉は、オランダ王室から直々に授けられるほど特別な称号であることをあらわします。創業者のジョセフ・アッシャーは、1980年にオランダのユリアナ女王陛下から「ロイヤル」の称号を授けられました。
その後2011年に再びロイヤルの称号が与えられたことで、改めてダイヤモンドカットのリーディングカンパニーとして認知されているブランドであることがわかります。一般に「エメラルドカット」として知られている、あのスクエア型の原型はアッシャー社が開発したものです。
1902年には58面体の「アッシャー・カット」を開発、そして98年後の2000年には「ダイヤモンドが持つ最大限の輝きを導き出す」という信念のもと、アッシャーカットをもとに74面体の「ロイヤル・アッシャー・カット」を生み出しました。
選び抜かれた原石にカットを施すロイヤル・アッシャー・カットのダイヤモンドは、抜群の透明感と直線的でシャープな輝きが美しい特別なダイヤモンドです。ガードルにはレーザーでロイヤルアッシャーの刻印とシリアル番号が施されています。
創業から現在までダイヤモンドへの情熱を厚く持っているロイヤルアッシャーは、他のブランドと比較しても追随を許さない上品な白さを誇っています。
3-2.指先を彩りたいなら「ラザールダイヤモンド」
特徴 | 華やかな七色の輝き |
ブランドカラー | ブラック |
こんなひとにおすすめ | ・シャープで都会的、おしゃれなデザインが好み ・明るく華やかに輝くダイヤモンドを身に着けたい ・ダイヤモンドの評価基準を作ったブランドを選びたい |
3代目宝石商の息子として生まれたラザール・キャプランは、1903年にベルギー・アントワープにて創業しました。若干20歳と若くして独立したラザール・キャプランは、その後アメリカに移り「ラザール・キャプラン・インターナショナル」を立ち上げます。後にアメリカのダイヤモンド業界を牽引するリーディングカンパニーとして知られるこのブランドはどのような歴史をたどってきたのでしょうか。
3-2-1.理想的なプロポーション『アイディアルメイク』を実現。
彼の従兄弟である数学者のマルセル・トルコフスキーは、ダイヤモンドを最大限輝かせるためのカッティングの角度を数学的に考案し、『アイディアルメイク』とよばれる理想的なプロポーションのカットを実現しました。
ラザールダイヤモンドの基本理念「ダイヤモンドが最も美しく輝くように、私は情熱のすべてを傾けてひとつひとつをカットしています」というラザール・キャプランの言葉通り、アイディアルメイクを施されたダイヤモンドは内側に宿した光を最大限に引き出し、まばゆいまでに美しく輝きます。
キャプラン氏は宝石商として名高いハリー・ウィンストン氏から、726カラットもの巨大なダイヤモンド「ヨンカー」のカットを一任されるほどの実力者でした。これは現在でも世界で2番目の大きさをもつ原石で、失敗の許されない緊張感の中でも見事カットに成功。ヨンカーのカットは、キャプラン氏のダイヤモンドカッターとしての地位を確固たるものにし、『カッティングの魔術師』『Mr.ダイヤモンド』という異名を与えられるほど、世界的にもその名が知られるようになりました。
3-2-2.ダイヤモンドの世界基準『4C』を確立。
ダイヤモンドの鑑定で有名なGIA(米国宝石学会)という機関がありますが、ラザール・キャプランはこのGIAの名誉副会長に任命されています。ダイヤモンドの美しさを構成する基準は従来3C(カラット・カラー・クラリティ)とされてきましたが、キャプランは輝きを生み出す「カット」の重要性を説き、現在のスタンダードである4Cを確立した人物でもあります。GIAで使われている、ダイヤモンドの評価の際の基準となる見本石である「マスターストーン」はラザール・ダイヤモンドによってカットされています。
4Ⅽはラザール・キャプランが提唱した世界基準のダイヤモンドの品質基準のことで、「カラット」「カット」「クラリティ」「カット」の頭文字を取ったものです。この4Ⅽのバランスが優れているものほど美しいとされています。「アイディアルメイク」は、4Ⅽにおいて最高のカットグレードである「エクセレント」評価の範囲と比較しても、テーブル面・ガードル・パビリオン側など各部位の角度と比率をより狭い数値内で設定しています。
ラザールダイヤモンドが選ぶ原石には、良質な正八面体である「オクタへドロン」が中心に選ばれます。ダイヤモンドの原石は正八面体をしていますが、中には形の崩れたものや歪みのあるものも多いです。ラザールダイヤモンドの厳しい基準をクリアした原石だけをカットするため、婚約指輪の脇石や結婚指輪のメレダイヤにいたるまで全てに高品質なルースのみが採用されます。
ポリッシュに関しても、独自で開発した研磨剤を使用することで電子顕微鏡で見たときでもなめらかさが確認できるほど美しく磨き上げます。こちらも職人の手作業で丁寧に仕上げるほどの技術力があります。良質な原石にアイディアルメイクを施されたダイヤモンドは、表面までも丁寧に美しく磨かれ、暗闇でもわずかな光を捉えて輝きを最大限に引き出すことができるのです。
3-2-3.盗難・紛失防止のためのID刻印を採用。
ラザール・ダイヤモンドのもう一つの特徴的といえるのが、0.18カラット以上のダイヤモンドにはブランドロゴとIDがガードル部分への刻印が入ります。肉眼では見ることのできないほど小さなレーザー刻印で、輝きに対する影響がでないほどの大きさです。
このIDは全てラザールダイヤモンドに保管されており、万が一ダイヤモンドが盗難・紛失・すり替えが起きたときにも保証書とダイヤモンドを照合することで同一性が確認できます。実はダイヤモンドそのものにレーザーで刻印をしたのは、ラザール・ダイヤモンドが初めてで、1908年代の当時大変画期的な技術でした。
当初は特許もとっていたのですが、この技術をダイヤモンド業界全体に広めたいという思いから一部を除き特許を開放しました。今ではこの技術はダイヤモンド業界で広く採用されています。
現在ではブランドロゴとIDのほかに、ダイヤモンドそのものにメッセージを刻印できるというオプションサービスもあります。日付やメッセージが刻印できるので、自慢できる特別なダイヤモンドになることは間違いありません。
原石やカットの美しさはもちろんのこと、着け心地や実用性にも配慮されていますので結婚指輪としても間違いのない品質と言えます。120年以上にわたってダイヤモンドへの妥協のない美しさと輝きを追及する、ダイヤモンド業界を牽引するブランドです。
3-3.光の輪に魅了されたいなら「モニッケンダム」
出典:MONNICKENDAM
特徴 | 豊潤なラグジュアリーホワイト |
ブランドカラー | バーガンディ・ボルドー |
こんなひとにおすすめ | ・洋館や和装が似合う式場で結婚式を挙げたい ・控え目で上品に輝く、豊潤な白い輝きを楽しみたい ・小さなダイヤの美しさまでこだわるブランドを選びたい |
ダイヤモンド産業の盛んなオランダ・アムステルダムにてダイヤモンドカッターとして活躍したルイ・モニッケンダム。1890年に創業した後、第一次世界大戦の始まりを機にイギリスに移住したルイは、宝石商の街として知られるハットンガーデンにモニッケンダム本社を設立し、ここからモニッケンダムと英国・ダイヤモンド業界の歴史が築かれました。
ルイ・モニッケンダムの高い技術と意志を継いだ二代目のアルバート・モニッケンダムは、ダイヤモンド原石をカッティングにより光り輝かせることを「原石に命を与える」と表現し、カッティング技術の向上に情熱を注ぎました。多くの優秀な職人を育て上げるとともに、近代的なモニッケンダムの工場はダイヤモンド産業の模範として高く評価されています。ダイヤモンドのカットと研磨技術の開発に大きく貢献しました。
3-3-1.サークルオブクラスターを開発。
モニッケンダムのカットで最も知られている功績といえば「サークルオブラスター」が挙げられます。1950年代初頭、ダイヤモンドのガードル部分は研磨されることがありませんでしたが、アルバートはこのガードル部分をファセットなしで磨き上げる技術を開発しました。これにより、ダイヤモンドを真上から見たときにガードルがまるで光の輪のように輝きを放つことから「サークルオブラスター」と名づけられました。
今でこそ多くのブランドでガードル面まで磨き上げるようになりましたが、当時は全く新しい革新的なアイディアとして業界で衝撃が走ったといわれています。
1965年には、キース・ボーエンという職人が0.00164カラットのダイヤモンドのフルカットとハンドメイドによる研磨に成功しています。縫針の穴とほぼ同じサイズで結婚指輪に留められているダイヤモンド一粒の大きさが0.02カラット程と考えると、途方もなく小さなダイヤモンドです。
キースは「自身の技術の限界にチャレンジしたい」という思いのもと、この小さなダイヤモンドのカットに挑み、8個目でようやく成功したそうです。モニッケンダムのダイヤモンドカットに対する情熱と向上心、そして職人の技術力の高さが証明できる出来事です。
3-3-2.英国王室との切り離せない関係
エリザベス女王のご結婚祝いとしてタンガニーガ(現タンザニア)政府から贈られたダイヤモンドのカットも担当しました。エメラルドカットを施されたイヤリングの美しさは世界中から賞賛され、英国王室が所有するダイヤモンドコレクションのメンテナンスや修復のアドバイザーもモニッケンダム社が務めるなど、王室との深い関係は現在まで続いています。
モニッケンダムの確かなカッティング技術と厳格な品質管理など、ダイヤモンド産業のお手本としてモニッケンダムは業界を牽引してきました。アルバートが書いた2冊の本「The Secrets of Diamonds」「The Magic of Diamonds」は現在でもダイヤモンドのビジネスにかかわる人にとって教科書的な存在として知られています。
世界に先駆け、カラーとクラリティにおけるダイヤモンドの評価基準をアルファベットや数字で明確な基準で表記するように最初に提唱したのもモニッケンダムです。1966年には英国ダイヤモンド業界の発展と経済への貢献を称えられ、エリザベス女王から「クイーンズアワード英国産業賞」が授与されました。まさに英国におけるダイヤモンドのリーディングカンパニーとして国内外に広くその技術力と影響力を知らしめる存在です。
3-3-3.最高の輝きを引き出す厳しい基準
「原石に命を与える」をポリシーとするモニッケンダムは、最高の輝きを引き出す厳しい基準をクリアした原石のみを使用しています。多くのダイヤモンド原石の中からモニッケンダムの理想のダイヤモンドに見合う原石の割合は、なんと全体のわずか5パーセント以下と言われています。130年以上をかけて培った経験が、本当に良質なダイヤモンドを見極めます。「正八面体で結晶に歪みがなく透明感があるか」「輝きに影響のあるインクルージョンを含んでいないか」を中心に選別し、厳しい基準をクリアした原石だけがカットと研磨を施されます。
モニッケンダムのカットにおける最大のこだわりは「ラグジュアリーホワイト」と呼ばれる白く豊潤な輝きです。これはダイヤモンドの輝きの一種である「ブリリアンス」を強調したカッティングで、光学的に理想とされている角度を厳格に守りながらテーブル面を広めにカットすることで可能になります。ダイヤモンドが受け取った光をダイヤモンドの裏側であるパビリオン側で余すことなく反射し、クラウン側から出ていく角度を厳密に計算されたプロポーションを守ることで、白く美しい輝きを導き出します。
良質な原石の中から厳選され、ラグジュアリーホワイトを湛えたモニッケンダムのダイヤモンドは、表面の研磨に至るまで徹底したこだわりのもと仕上げられます。まるで鏡のような表面になるまで各ファセットを磨き上げることを「スパークリングフィニッシュ」と呼び、その名の通り、光を反射し煌めきがはじけ飛ぶような輝きを実現します。ただ美しいだけでなく「原石に命を与える」ごとく、原石の美しさを最大限に生かすことができる特別なダイヤモンドです。
4.ロイヤルアッシャーで人気の結婚指輪のデザイン
ここまでは、世界3大ダイヤモンドブランドの特徴や歴史を基にそれぞれの違いについて書かせていただきましたが、中でもロイヤルアッシャーはダイヤモンドへの情熱が厚いブランドです。
人生においての一大イベントである結婚指輪として選ばれることの多いロイヤルアッシャーには、人気のデザインが多くあります。
この章では、ロイヤルアッシャーの中でも着けていたら自慢出来るほど人気の結婚指輪をいくつか紹介していきたいと思います。絶対に後悔しないものばかりなので、ぜひご覧ください!
4-1.WRB911/WRA901
ひねりのあるデザインで、どの角度から見てもダイヤモンドが美しく映えます。
ダイヤモンドなしも立体感があり、男性もプラチナの風合いが楽しめるデザイン。
4-2.WRB912/WRA902
ダイヤモンドと凹部分にマット加工を施したデザイン。三つ並んだダイヤの一粒一粒の独立した輝きを楽しめます。
4-3.WRB076/WRA066
丸みのあるフォルムが優しいデザイン。指あたりもよくシンプルで長く愛用できそうです。
4-4.WRB069/WRA059
ほんのりウェーブが指をすらりと長く見せてくれるデザイン。半分だけ入ったダイヤモンドが華やか過ぎず、プラチナの地金とのコントラストも楽しめます。
4-5.WRB075/WRA065
上面に施されたダイヤモンドは、誰かと向かい合ったときに美しさが際立ちます。
4-6.WRG052/WRF035
ダイヤモンドのガードル部分のようなカットが施されたデザイン。二つずつ並んだダイヤモンドもサイズも大きいです。
4-7.WRB068/WRA058
クロス部分の一方にダイヤモンドが敷き詰められたデザイン。ダイヤモンドありなしともに地金のボリュームが楽しめます。
4-8.WRB067/WRA057
ほんのりウェーブした丸みのあるフォルムが指に美しく馴染みます。
4-9.WRB033/WRA024
WRG052/WRF035とほぼ同じですが、艶消し部分にROYAL ASSCHER DIAMONDのロゴが刻印。ダイヤモンドの輝き・プラチナのつやとマットな部分と様々な表情が楽しめるデザインです。
4-10.WRM055/WRL039
まるで2本の指輪を重ねているかのような個性的なデザイン。ゴールドもプラチナも楽しみたい方や、ほかの人と被らないデザインを探している方にもおすすめです。
5.購入後も安心。ロイヤルアッシャーのアフターサービス
気に入ったデザインが見つかって、サイズを図ってオーダーし、いざ手元に届いてみると「あれ?しっかりサイズを図ったのに合っていない!」ということは案外多く聞かれる事例です。
特に女性は、一日の中でもむくみなどにより指のサイズが大きく変化することもあります。結婚指輪をして生活してみると、朝にはきつく感じられたけれど夕方にはゆるかったり、逆のパターンもあったりと人によってそれぞれです。
そんな不安を取り除くためにこの章では、購入後も安心できるロイヤルアッシャーのアフターサービスについて紹介していきたいと思います。
5-1.購入後3年以内は無料でサイズ・仕上げ直しが可能!
出来上がってきた指輪のサイズが合わなかったり、生活していくうちに変わったとしても、ロイヤルアッシャーの指輪は、購入後3年間はサイズ直しを1回無料で行うことができるので安心して購入することができます。中にはデザインによってはお直しの可能幅が狭かったり、サイズ直し自体ができないものもあるので、購入の際に確認することをおすすめします。
また、プラチナやゴールドの指輪は生活していくうちにどうしても地金の表面に小傷がついていきます。先に入籍をしたけれど結婚式が一年後に控えているけれど「きれいな指輪で結婚式当日を迎えたい」という場合も、無料の保証を使って表面の仕上げ直しが可能です。サイズ直し・仕上げ直しは、どちらか、あるいは一緒のタイミングで1回のみとなっているので、この点は注意が必要です。
5-2.保証期間を過ぎても有料で対応!実質永久保証
無料のアフターサービス機関の3年が過ぎたとしても、有償にてサイズ直しや仕上げ直しが数千円から可能です。170年近く存続しているブランドなので、よほどのことがない限りブランド自体がなくなってしまうということがないのが長く続くブランドだからこその安心感です。実質永久保証といえるでしょう。
5-3.銀座本店では無料でお手入れしてくれる
ロイヤル・アッシャー・ダイヤモンド銀座本店では指輪の無料クリーニングを行ってもらえます。クリーニングに必要な時間は10分程度と言われています。クリーニングの間には普段は見られないロイヤルアッシャーのダイヤモンドを使った様々なジュエリーを見ることもできるので、近くにいかれた際には一度立ち寄ってみるのもいいかもしれません。
全国にあるロイヤルアッシャーの代理店でもクリーニングをしてもらえる場合があるので、購入の際にお手入れをしてもらえるかどうかも聞いておきましょう。
6.【番外編】ダイヤモンドを輝かせるお手入れについて
ダイヤモンドは親油性があり、表面に油や汚れがつきやすい性質があります。何もせずに毎日使っていると、輝きが失われたように感じられることがあります。店舗に行った際にクリーニングをお願いすることもできますが、せっかく美しいダイヤモンドを選んだのなら、日々のお手入れの方法も知っておくとより輝きを楽しむことができます。
一番簡単でおすすめの方法は中性洗剤を使用したお手入れ方法です。以下のような手順で、自宅でも行うことが出来るので、ぜひ試してみてください!
①コップ一杯のぬるま湯に中性洗剤を一滴入れる。
②ぬるま湯の中に指輪を入れて数分浸け置きする。
③指輪全体を柔らかい筆や綿棒などで優しく洗う。
④洗った後は柔らかい布で拭く。
以上の手順を行うことによって、結婚指輪の輝きを取り戻すことが出来ます。また、メガネの超音波洗浄機を使用することによって、細かい部分の汚れまで落とせるのでおすすめです。
綺麗なロイヤルアッシャーの指輪を身に着けていれば、周りの人にも自慢できるようになるのではないでしょうか。数分程度で輝きを取り戻すことができるので、ぜひ試してみてください。
7.まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、ロイヤルアッシャーの結婚指輪で後悔しないためのポイントをいくつか紹介させていただきました。
世界三大ダイヤモンドのロイヤルアッシャー・ラザールダイヤモンド・モニッケンダム。ダイヤモンドのカットを語るなら外すことができない3ブランドと比較しても、ロイヤルアッシャーはダイヤモンドへのこだわりや歴史・デザインの豊富さ・アフターサービスが充実しています。
家族や友人に「結婚指輪はロイヤルアッシャーを選んだ!後悔はない!」と胸を張って自慢できるブランドだといえるでしょう。輝きやカットの違い・歴史やダイヤモンドカットに対する情熱など、様々なブランドのこだわりや思いを知った上で、ぜひお二人の運命の指輪を探してみてください。
この記事が皆さんにとっての知識となっていれば幸いです。