2025年6月14日
クンツァイトとは?9月の新誕生石の石言葉や色・効果をご紹介!
宝石

クンツァイトという宝石をご存知ですか?クンツァイトは、誰もが知るような有名な宝石ではありません。ですが紫がかったピンク色が美しく、2021年には新しく9月の誕生石に制定された石です。
スピリチュアルなイメージから、「クンツァイトの石言葉は怖い」と思っている人もいるようです。逆に、身につけると強いストレスをやわらげる・恋愛運がアップするなど、さまざまな良い効果があるとも言われています。
今後、今以上に注目を集める可能性があるクンツァイト。今回はクンツァイトの基本的な情報から名前の由来と和名まで、詳しく解説していきます。ジュエリーとしての美しさだけでなく、石言葉やスピリチュアル的な意味・効果などもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
1.クンツァイトの石言葉

出典:GIA
宝石には石言葉、または宝石言葉と呼ばれるその石を象徴する言葉があります。花には花言葉がありますよね。花言葉を参考に、買う花やプレゼントする花を決めた経験がある人もいるでしょう。それと同じように、宝石には石言葉があるのです。
クンツァイトの石言葉は、「無償の愛」「純粋」「恋人ができる」などです。
クンツァイトの紫がかったピンク色は、愛情をイメージさせます。恋愛運がアップするとも言われているクンツァイトは、恋愛や愛情に関するパワーがほしい時におすすめです。
1-1.クンツァイトの石言葉は怖い?
石言葉は、花言葉ほどメジャーではありません。よく知らないからか、「石言葉って、なんだか怖そう…」と思っている人もいるようです。ですが実際には、石言葉自体が怖い、恐ろしいということはほとんどありません。
石言葉が怖いというイメージは、主にスピリチュアル的な効果から来ているようです。宝石は、身につけたり身近に置いておくことで、持ち主に何らかの効果を与えると言われています。天然石はそれぞれ異なるパワーを持っていて、それが持ち主に影響を与えるのです。その影響は、良いものもあれば悪いものもあります。特にパワーが強すぎる石は合う人・合わない人がいて、身につけると頭痛やめまいなどを引き起こす石もあるのです。
そういったイメージから、スピリチュアル的な物すべてが怖いと思う人もいます。ですがクンツァイトは、特に優しいパワーを持つ石です。石言葉も愛情に関する優しいものばかり。
クンツァイトの石言葉で、怖いものはありません。
2.クンツァイトとは?

クンツァイトの石言葉が怖くないとわかったところで、改めてこの石について見ていきましょう。クンツァイトはスポジュメンという鉱物の一種で、その中でもリチウムとアルミニウムを含んだピンク色の美しいものだけを指します。
スポジュメンには他にもグリーンのヒデナイト、イエローのトリフェーンなどがあり、色によって名前が変わる宝石です。クンツァイトをジュエリーショップであまり見かけないのは、「劈開(へきかい)」という割れやすい性質があるから。クンツァイトには2方向の劈開があり、カットが非常に難しいのです。さらにダイヤモンドほどの需要もないため、店頭に並ぶことが少ないのです。その代わり、原石のままストーンショップなどで販売されていることがあります。見かけたら、ぜひ手に取ってみてくださいね。
2-1.クンツァイトの歴史
宝石の中には、何千年も前から人々に使用されているような古い歴史を持つものもあります。縄文時代の遺跡から発見された翡翠や、エジプトの女王クレオパトラに愛されたエメラルドなどは、今も昔も変わらず愛される宝石です。ですがクンツァイトが発見されたのはごく最近のこと。しかも、クンツァイトはすぐには宝石として認められませんでした。
クンツァイトは、スポジュメンという鉱物です。スポジュメン自体は200年以上前から知られていましたが、あくまで鉱物としてのもので宝石とは認識されていませんでした。それは当時見つかっていたスポジュメンがホワイトやグレイなどで、あまり美しい色合いではなかったからです。宝石質のスポジュメンは見つかっておらず、そのため宝石として注目されることはありませんでした。
美しい宝石質のスポジュメンが初めて見つかったのは1877年、ブラジルのミナス・ジェイラス州でのことでした。その時見つかったのはイエローのスポジュメン、トリフェーンです。そして翌翌年の1897年、グリーンのスポジュメンであるヒデナイトが発見されました。
クンツァイトが見つかったのはさらに後の1902年で、発見地はアメリカのカリフォルニア州でした。淡い紫がかった色合いから、発見当初ピンク色のスポジュメンは「カリフォルニア・アイリス」と呼ばれていました。アイリスというのは紫や淡い紫色をした花の名前です。クンツァイトという名前がつくのは、もう少し後のことになります。
2-2.クンツァイトの名前の由来と和名
クンツァイトの名前の由来は、人名です。
その人物は世界的なジュエリーブランドであるティファニー社に所属していた宝石鑑定士、ジョージ・フレデリック・クンツ博士。クンツ博士は宝石の歴史に名前を残す重要人物で、さまざまな功績があります。
クンツ博士の功績として有名なのは、ベリルの一種であるモルガナイトの発見です。その他にも、多くの宝石を世界中に紹介したことでも知られています。また、今では常識となった宝石の重さの単位「カラット」を広めることにも貢献した人物です。
1902年、クンツ博士はカリフォルニア州サンディエゴのペグマタイト鉱床で、後のクンツァイトとなるピンク色の石を発見しました。その石を調べると、既に発見されていたスポジュメンのピンク色の物だということが判明。石を発見したクンツ博士にちなんで、新しく発見されたピンク色のスポジュメンはクンツァイトと名付けられたのです。
クンツァイトは元々、和名で「黝輝石(ゆうきせき)」と呼ばれていました。ですが常用外の漢字を含むこの名前は次第に使われなくなり、現在では「リシア輝石」とよばれています。リチウムを多く含むことに由来する和名です。ただしこの名前はスポジュメン全体の和名なので、ヒデナイトもトリフェーンも、リシア輝石と呼ばれています。
2-3.クンツァイトの値段
クンツァイトは宝石としては、そう高価なほうではありません。特にストーンショップなどで売られている原石なら、1万円以下でかなり大きな石が購入できるでしょう。石を購入する時に、もし大きさを重視するならクンツァイトは良い石です。品質にもよりますが、数万円で大きな石を購入できます。十万円もあれば、かなり大きな石を購入できるでしょう。
気に入るジュエリーがなければ、良い原石やルース(カット済みの石)を購入して専門の業者にジュエリーに加工してもらうという方法もあります。自分が気に入る石を探して、自分だけのオリジナルジュエリーを作成するのも素敵ですね。
3.クンツァイトの価値

宝石にはそれぞれ異なる特徴があり、その特徴によって価値が変わります。
クンツァイトは、特に珍しい特徴を持っている宝石です。その特徴とは、「多色性」と「燐光性」です。また、産地や色によっても価値が変わります。それらの特徴や産地について知ることで、クンツァイトの価値を正しく見極められるでしょう。
さらに、クンツァイトはその特徴に合わせた使用・保管方法をしなければなりません。適当に置いておくと、クンツァイトのせっかくの良さが損なわれてしまうことにもなりかねないのです。クンツァイトの価値を保つための使用・保管の方法をご紹介しますので、参考にしてください。
3-1.クンツァイトの多色性と燐光性
クンツァイトのもっとも個性的な特徴として、「多色性」と「燐光性」があります。
多色性とは、ひとつの石が複数の色に見えるという性質です。ひとつの石でも見る角度を変えることによって、複数の違った色を見せる性質を多色性と呼びます。クンツァイトの場合は角度によって、淡い薄紫にも、濃い紫色にも見える多色性を持っているのです。
もうひとつの特徴は燐光性です。燐光性とは、石を紫外線に当てるとしばらく蛍光し続けるという性質で、紫外線を浴びたクンツァイトはその後室内や暗い所に行ってもしばらくはキラキラと輝き続けます。暗い所でも輝き続けるなんて、夜のパーティで身につけたらとても素敵に見えそうですね。燐光性を持っていることから、クンツァイトは「夕べの宝石」とも呼ばれます。日が落ちた夕方からがクンツァイトの本領発揮ということです。
3-2.クンツァイトの産地と色
クンツァイトは産地と色によって価値が変わります。中でも価値が高いとされるのが、透明度が高く、紫がかった濃いピンク色が美しいアフガニスタン産。マンガンを多く含むため、燐光性が強く、わずか30分ほどで濃い紫から輝くピンク色に変化することも。ただし高品質なものは年々減少しています。
次におすすめなのはナイジェリア産。透明度はやや落ちるものの、発色は鮮やかで、表面に白い光の筋が浮かぶ「クンツァイト・キャッツアイ」も見られます。神秘的でとても美しい石です。ブラジル産も有名ですが、紫外線に弱く退色しやすいため、取り扱いには注意が必要です。
3-3.特徴に合わせた使用・保管方法
クンツァイトの価値を保つには、使い方と保管方法に注意が必要です。特に気をつけたいのが「劈開」と「退色」の2点。まず、クンツァイトは2方向に劈開があるため、強い衝撃で割れてしまうことがあります。着用時はぶつけないように注意し、保管時も他の宝石と接触させないようにしましょう。
モース硬度は6.5~7程度で、ダイヤモンドやルビーと擦れると傷がついてしまいます。ジュエリーボックスでは仕切りを使って分けておくのがおすすめです。また、クンツァイトは紫外線に弱く、長時間日光に当てると退色することも。真夏の屋外は避け、夕方以降の外出に向いています。保管は日光の当たらない蓋付きのケースが安心です。
4.クンツァイトのスピリチュアル的な意味と効果

宝石を身につける理由は人それぞれです。「美しいから」「おしゃれのため」というのが一般的ですが、大切な人からの贈り物や思い出の品という理由もありますよね。そして「スピリチュアル的な効果があるから」と考える人も少なくありません。
鉱石や宝石には、身につけることで特別なエネルギーを受け取れるとされており、天然石が「パワーストーン」と呼ばれるのはそのためです。石ごとに異なる意味や力があると信じられていて、クンツァイトもそうしたパワーストーンのひとつ。見た目の美しさに癒やされるだけでなく、スピリチュアルな効果があると聞けば、さらに魅力を感じるのではないでしょうか。ここからは、クンツァイトが持つスピリチュアル的な意味と効果をご紹介していきます。
4-1.クンツァイトは新しい9月の誕生石
クンツァイトは、2021年に新たに加わった9月の誕生石です。誕生石とは、1月から12月まで各月を象徴する宝石のこと。日本では1958年に全国宝石卸商協同組合がアメリカの誕生石を参考に制定し、2021年に63年ぶりの改訂が行われ、クンツァイトを含む10種類が追加されました。
こうしてクンツァイトは、従来のサファイアとともに9月の誕生石に選ばれたのです。誕生石は、誕生月の人が身につけることでお守りになるだけでなく、その月に関わらず“その月に身につける”ことでパワーを得られるとも言われています。つまりクンツァイトは、9月生まれの人には1年中のお守りに、それ以外の人にも9月のお守りとなってくれるのです。
4-2.クンツァイトの効果
誕生石としてお守りになる以外にも、クンツァイトを身につけたり身近に置いておくことで、いろいろなパワーを持ち主に与えてくれます。クンツァイトがどのようなパワーを持っているか知らなくても、問題なく身につけることはできます。ですがクンツァイトのパワーを知っておくことで、より効果的に石の効果を得ることができるでしょう。
パワーストーンは、石の種類によって異なるパワーを持っています。また同じ種類の石でもひとつひとつ個性があり、おおまかなパワーは一緒でも強弱や持ち主との相性などは異なると言われています。
個性的なパワーストーンの中でも、クンツァイトは優しいパワーを持っている石です。「無償の愛」という石言葉が示すように、求める人にパワーを惜しみなく与えてくれると言われています。持ち主がクンツァイトのパワーを求めているとなれば、なおさらです。
クンツァイトの持つパワーを知って、より大きな効果を得られるようにしましょう。
4-2-1.強いストレスを緩和する
クンツァイトには、強いストレスをやわらげる効果があります。優しいパワーを持っていて、持ち主を癒してくれるのです。
日頃から強いストレスを受けている人や、解決できない悩みを抱えている人は、クンツァイトを身につけてみてください。気持ちが穏やかになり、平穏な日常をもたらしてくれるでしょう。ストレスが強いと日常のいろんなことがおろそかになってしまったり、自分を後回しにしてしまうことがありますよね。自分を大事にできないと、ストレスはさらに強くなってしまいます。クンツァイトは愛情豊かな石なので、自分に対しても愛情を向けられるようになりますよ。
4-2-2.恋愛運アップ
ずばり「恋人ができる」という石言葉を持つクンツァイトは、恋愛運をアップしてくれる
恋愛の石です。優しく穏やかなパワーで、持ち主を落ち着かせてくれます。周囲の人に優しくできるようになるので、人から好かれる魅力的な人物になれるでしょう。
気持ちを上手に伝えるサポートをしてくれる石でもあるので、片思いに悩んでいる人にもおすすめです。一歩踏み出す勇気が欲しい時は、クンツァイトを身につけてみてはいかがですか?
さらに、クンツァイトは幅広い愛情を与えてくれる石なので、恋人ができた後もふたりの良好な関係をサポートしてくれます。無償の愛をお互いに与えあえる関係になれるようなサポートをしてくれますよ。
4-2-3.人間関係の改善
クンツァイトは恋愛をサポートしてくれる石ですが、恋愛に限らず持ち主の人間関係を良好にしてくれるパワーを持っています。
クンツァイトは持ち主のストレスをなくし、穏やかにしてくれる石です。持ち主が穏やかになるとさまざまな良い影響が起きます。その良い影響のひとつとして、人間関係に大事な相手を思いやる気持ちを与えてくれるのです。クンツァイトの効果で、周囲の人に見返りを求めない無償の愛情を示せるようになるので、自然と周囲の人に好かれるでしょう。
周囲の人に優しくしたい、穏やかな人間関係を築きたいと思っている人に、クンツァイトはおすすめのパワーストーンです。
5.クンツァイトと似た宝石
クンツァイトは、紫がかったピンク色の宝石です。ピンク色の宝石が欲しいならクンツァイトの購入を視野に入れるといいでしょう。ですがピンク色の宝石は、クンツァイトだけではありません。
今回はモルガナイト、ローズクォーツ、ピンクサファイアの、3種類のピンク色の宝石をご紹介します。たくさんの宝石を知ることで、クンツァイトの魅力がさらに分かることもあるでしょう。ぜひいろんな宝石を見てみてください。自分が本当に欲しい宝石が何なのか、さまざまな宝石を見ることでわかるかもしれません。いろんな種類のたくさんの石を見て、よく考えてみてくださいね。
5-1.モルガナイト
まずご紹介するのはモルガナイトです。ピンク色の濃淡が美しく、4月の誕生石でもあります。
モルガナイトは、ベリルという宝石の一種です。ベリルにはさまざまなカラーバリエーションがあり、色によってそれぞれ違う名前で呼ばれます。グリーンのベリルはエメラルド、水色のベリルはアクアマリンです。そしてベリルにはピンク色の物もあります。ピンク色のベリルが、モルガナイトなのです。
モルガナイトは、クンツァイトの名前の由来にもなったクンツ博士が発見した宝石です。クンツァイトとは、不思議な縁がある石と言えるでしょう。
モルガナイトの石言葉は「愛情」「かわいらしさ」などです。クンツァイトと同じく優しい愛情を持っていて、持ち主を愛情で包んでくれます。モルガナイトは周囲や自分の過去との「調和」をはかるパワーストーンです。周囲の人とうまくなじめない、ずっと悩んでいる過去がある人をサポートするパワーを持っています。
過去のトラウマが原因で他人を信用できない、恋愛に踏み出せないと悩んでいる人には、モルガナイトがおすすめです。
5-2.ローズクォーツ
ローズクォーツは、クォーツ、つまり水晶の仲間です。水晶には紫色のアメジストや黄色のシトリンなど、多くの種類があります。その中でもピンク色のものだけがローズクォーツと呼ばれるのです。ローズクォーツの多くは、あまり透明度が高くありません。透明度が高いものがまれにジュエリーに用いられることもありますが、多くは半透明でパワーストーンとして気軽に購入することができます。かわいらしいピンク色の石ですが、あまり高価すぎないのも嬉しいですね。
ローズクォーツは愛と美の女神、アフロディーテの石だと言われています。そのためローズクォーツは「愛情」と「美」を象徴するパワーストーンです。
ローズクォーツを身につけたり身近に置いておくと、恋愛がうまくいったり、周囲の人に上手に気持ちを伝えられるなど、「愛情」を味方につけることができると言われています。「美」を象徴する石でもあるので、より魅力的な人間になれるようにサポートもしてくれます。恋愛に悩む人にぴったりのパワーストーンです。
5-3.ピンクサファイア
サファイアは、クンツァイトと同じく9月の誕生石です。サファイアには多くのカラーバリエーションがあります。その中でも特にピンク色のサファイアは、クンツァイトとよく似ています。ピンクサファイアは、多くの色があるサファイアの中でもブルーに次いで人気の色です。キラキラときれいに輝くので人気があります。
かわいらしい色合いで知名度もあり、ショップなどで見かけることも比較的多い石です。
ピンクサファイアの石言葉は「かわいらしさ」「はかなさ」などで、恋愛に効果があるパワーストーンです。「もっとかわいくなりたい」「かわいくなって、片思いを成就させたい」という人におすすめです。
さらにピンクサファイアには魔除けの効果もあると言われています。周囲のネガティブな感情を跳ね返し、持ち主が積極的になれるようにサポートしてくれるのです。一歩踏み出す勇気が持てないと悩んでいる人に、ピンクサファイアはパワーを貸してくれるでしょう。
6.まとめ
今回は、愛や癒しのパワーを持つ宝石・クンツァイトをご紹介しました。石言葉は「無償の愛」「純粋」など、やさしい意味を持ち、恋愛や人間関係をサポートしてくれるパワーストーンとしても知られています。
発見は1902年と比較的新しく、まだ知名度は高くありませんが、2021年には9月の誕生石にも加わり、今後さらに注目される存在になりそうです。多色性や燐光性といった魅力のある反面、割れやすく退色しやすいという性質もあるため、取り扱いには注意が必要です。
手がかかる石ではありますが、自分にぴったりのクンツァイトに出会えたら、そのすべてが愛おしく思えるはず。ぜひいろいろなクンツァイトを見て、心惹かれる一石を探してみてくださいね。
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