2025年6月03日
【同じ石?】ルビーとサファイアの違い|値段・成分・効果の違いも徹底解説!

ルビーとサファイアの違いをご存じですか?宝石といえば、ダイヤモンドやエメラルドと並んでルビーとサファイアも有名です。この4つは世界四大宝石と呼ばれますが、実はルビーとサファイアは“同じ石”だということは意外と知られていません。
赤いルビーと青いサファイア、一見まったく違うように見えますが、どちらもコランダムという鉱物から生まれます。色や価値、価格に差はあるものの、成分は同じ。この事実を知ると、宝石の奥深さがさらに感じられますよね。
この記事では、ルビーとサファイアの色・成分・値段の違いをわかりやすく解説。特別な種類や、ジュエリー選びに迷ったときのポイントも紹介します。ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
1.ルビーとサファイアの違いは「色」!

赤い宝石といえばルビー、青い宝石といえばサファイアと思っている人は多いでしょう。ルビーもサファイアも、どちらもとても知名度も人気もある宝石です。
この2種類の宝石は、実は同じ石だというのをご存知ですか?見た目がまったく違うルビーとサファイアを見ても、同じ石だとは信じられませんよね。ですが、ルビーもサファイアも、鉱物名は「コランダム」。ルビーもサファイアも元は同じ石なのです。そう聞くと「同じ石で色だけが違うのかな?」と思う人もいるかもしれません。ですが、それも厳密に言うと違います。
見た目だけで言うと、ルビーとサファイアの違いは「色」です。ですがそれ以外にも、2種類の宝石には違うところが色々あります。ルビーとサファイアの違いについて詳しく見ていく前に、ルビーとサファイア、それぞれの基本情報について知っておきましょう。
それぞれ良いところがたくさんある宝石なので、基本情報を知ってもっと好きになってくださいね。
2.ルビーの基本情報

ルビーは、誰もが知る赤い宝石。透明感のある輝きで、多くの人を魅了してきました。
ルビーの鉱物名はコランダム。無色透明な酸化アルミニウムの結晶にクロムが加わることで赤くなります。赤といっても幅があり、クロムの量によってピンク寄りから深紅までさまざま。一般的には深みのある赤ほど高く評価されます。ルビーを選ぶときは、この色合いに注目しましょう。
また、ルビーは非常に硬い石でもあります。硬度を示すモース硬度は、最高の10がダイヤモンド、ルビーは9。長く使える丈夫さを備え、世代を超えて受け継がれるジュエリーにもなっています。美しさと耐久性を兼ね備えたルビーは、まさに特別な宝石といえるでしょう。
2-1.ルビーの歴史
ルビーが人々に使われ始めた時期は定かではありませんが、約5000年前のバビロニアや3500年前の古代エジプトで、ルビーの指輪が発見されています。採掘技術も未発達だった古代では、宝石は限られた特別な存在でした。
赤い色を持つルビーは、炎や血の象徴とされ、粉末にして薬に使われたり、戦士が「血を流さぬように」と身に着けたとも。時には皮膚の下に埋め込まれた記録も残っています。
ルビーはローマの学者プリニウスの『博物誌』にも登場し、当時は「燃える石炭」を意味するカーバンクルと呼ばれていました。また、旧約聖書や新約聖書にもルビーは登場し、神聖な装飾品として記されています。
ルビーがいかに古代から特別視されてきたかがわかりますね。
2-2.ルビーの語源
ルビーの語源は、ラテン語で赤を意味する「rubeus(ルベウス)」です。古代では、赤い宝石といえばルビーのことでした。名前からもそのことがわかりますね。ルビーは古代インドでは「ratnaraj(ラトラナジュ)」とも呼ばれていたそうです。意味は「宝石の王」。現代では「宝石の女王」という別名もあるルビー。美しい宝石の中でもさらに特別な王や女王のようのような存在だと思われていたのでしょう。
また、ルビーの和名は「紅玉(こうぎょく)」です。赤い宝石、というシンプルな和名ですが、ただそれだけで通じるほど赤い宝石=ルビーという強いイメージがあることがわかります。
2-3.ルビーの産地
ルビーの主な産地はミャンマー、スリランカ、タイ、ベトナムと、アジアが中心。中でも有名なのはミャンマー産で、特にモゴック地方は、最高品質の「ピジョンブラッド」を産出することで知られています。同国のモンスー鉱山でもルビーが採れますが、小粒で褐色がかった石が多く、加熱処理によって美しい色が引き出されています。
スリランカ産は、明るくピンク寄りの赤が特徴。かわいらしい色合いですが、あまりにピンクが強いとルビーではなくピンクサファイアと判定されることも。
タイ産は黒味の強い赤が特徴。以前は品質が低いとされましたが、加熱処理技術の進化により鮮やかな色合いに加工され、評価も高まっています。
2-4.ルビーの石言葉
宝石や鉱物には石言葉、もしくは宝石言葉とも呼ばれるその石を象徴する言葉があります。花に花言葉があるように、石には石言葉があるのです。石言葉はその石の色のイメージや歴史にちなんだものが多く、石言葉を参考にどの石を購入するかを決める人もいます。
ルビーの石言葉は「愛」「情熱」「勝利」などです。燃えるような赤い色から、ポジティブで積極的な石言葉を持っています。また、ルビーを身に付けて戦場に行く戦士もいたことから、「勝利」「勇気」などの石言葉もあるようです。
ルビーは内部に星のように見えるインクルージョンと呼ばれる内包物を含むスタールビーという種類もあります。
3.サファイアの基本情報

サファイアは、ルビーと並ぶ知名度と人気がある宝石です。サファイアといえばブルーの宝石というイメージがありますよね。ですが実は、サファイアはブルー以外にも豊富なカラーバリエーションがあります。
ルビーとサファイアは同じ「コランダム」という鉱物だというのは、ルビーの項でご紹介しましたよね。無色透明なコランダムに、クロムが含まれて赤くなった物が、ルビーです。ですがコランダムにはクロムの他にもさまざまな物質が含まれることがあります。多くの人がイメージするブルーサファイアは、チタンと鉄を含むことでブルーに発色します。その他にもクロムとチタンが含まれるピンクサファイア、ニッケルが含まれるイエローサファイアなど、さまざまなカラーバリエーションがあります。その色の豊富さから、「サファイアにない色はない」と言われるほど。いろんな色が選べるのも、サファイアのいいところです。
ルビーと同じコランダムであるサファイアも、ルビーと同じモース硬度9でとても硬く丈夫な石です。丈夫な石の良さは、普段使いできることです。傷つきやすい石だと、身に付けている時に「欠けたり、割れたりしないかな?」と心配になってしまいますよね。宝石は高価なので、少しでも傷つけたくないでしょう。その心配がないというだけでも、良い石と言えます。
3-1.サファイアの歴史
ルビーと同じく、サファイアもいつ頃から人々に使用されていたのかはっきりとはわかっていません。ですが少なくとも、2500年前にはスリランカでサファイアが採掘されていたという記録が残っています。
現代ではサファイアには多くの色があることがわかっていますが、科学技術が発達していなかった頃はサファイアといえば青い宝石だと思われていました。サファイアの青い色からは「空」を連想しますよね。そのことからサファイアは「天と地をつなぐ聖なる石」「天に与えられた石」と神聖視されていました。古代ペルシアでは、サファイアは地面を支える台座だと考えられていたそうです。
台座のサファイアの色を反射しているので、空は青いのだと考えられていたとか。古代ギリシャやローマでは、サファイアは身に付けている人を守るパワーを持っていると信じられていました。王族はサファイアを身に付けることで、多くの危険や嫉妬から身を守っていたと言われています。中世になるとサファイアは天国を象徴する石であると考えられるようになりました。キリスト教の聖職者が身に付ける石として、人々に認識されるようになったようです。
また、サファイアも聖なる12種類の宝石のひとつとして、旧約聖書や新約聖書に登場します。ルビーと同じように、サファイアも特別な宝石だと思われていたようです。
3-2.サファイアの語源
サファイアの語源は、ラテン語で青を意味する「sapphirus(サッピルス)」、もしくはギリシャ語で青を意味する「sappheiros(サピロス)」だと言われています。赤い宝石といえばルビーだと思われていたのと同じように、古代では青い宝石といえばサファイアのことでした。現在のように科学技術が発達していなかった時代には他の青い色の宝石もサファイアだと思われていました。サファイアという名前で呼ばれているのに実はサファイアではないと後からわかった…なんてことも、実際にあったようです。
また、サファイアの和名は「青玉(せいぎょく)」です。この和名も青い宝石、というシンプルな意味ですね。
3-3.サファイアの産地
サファイアの産地は、インド、ミャンマー、スリランカ、マダガスカルなどです。ルビーと同じコランダムなので、一部は同じ、または近い産地で産出されます。
中でも有名なのは、インドです。インドのカシミール地方は、目の覚めるようなあざやかな青い色と独特の光沢を見せる最高品質のサファイアの産地として知られています。インドのカシミール地方は「コーンフラワーブルー」と呼ばれるサファイアの産地です。コーンフラワーとhs「ヤグルマギク」という花のことで、美しい青い花を咲かせます。コーンフラワーブルーと呼ばれるサファイアは、その花のような美しいブルーのサファイアです。
スリランカも、古くから知られるサファイアの産地のひとつです。透明度が高く、鮮やかなブルーのサファイアが産出されます。コーンフラワーブルーに次いで品質の高いロイヤルブルーと呼ばれるサファイアが採れることでも有名で、インクルージョンと呼ばれる内包物が美しい星のように見える、スターサファイアの産地でもあります。
ミャンマーもロイヤルブルーのサファイアが採れる産地です。特に大粒の物が多いので人気があります。
3-4.サファイアの石言葉
サファイアにももちろん石言葉はあります。
サファイアの石言葉は「誠実」「博愛」などです。花が色ごとに異なる花言葉を持つように、サファイアも色ごとに石言葉を持っています。「ない色はない」と呼ばれるほど豊富なカラーバリエーションがあるサファイアには、たくさんの石言葉があるのです。その一部をご紹介しますね。
ブルーサファイア…「誠実」「博愛」
ピンクサファイア…「かわいらしさ」「はかなさ」
イエローサファイア…「集中力」「目標達成」
グリーンサファイア…「清廉」
パパラチアサファイア…「慈愛」「誠実」
スターサファイア…「誠実」「知識へ導く」
色だけでなくたくさんの石言葉から石を選ぶこともできるのも、サファイアの良いところのひとつです。
4.ルビーとサファイアの細かな違い

ここまではルビーとサファイアについて、それぞれご紹介しました。次はルビーとサファイアを、色、成分、価格、そして身に付けることで得られる効果という4つの項目で具体的に比べていきます。
ルビーとサファイアの違いとして、はっきりわかるのはその色です。ですがそれ以外にも違う点はいくつかあります。実際にジュエリーを購入する時の参考にできると思いますので、ぜひ覚えておいてくださいね。
4-1.色の違い
ルビーとサファイアの違い、まずは色です。見た目でわかる通り、赤がルビー、それ以外がサファイア。どちらもコランダムという鉱物で、赤いものだけがルビーと呼ばれます。ここまではシンプルですが、実は少しややこしい部分も。
サファイアには豊富なカラーバリエーションがあり、中にはピンク色のピンクサファイアもあります。一方で、ルビーにもピンク寄りの色合いの石が存在します。
問題は、ピンクっぽいルビーとピンクサファイアの線引き。これには世界統一の基準がなく、鑑別機関によって判定が異なるのが実情です。購入後に鑑別に出したらピンクサファイアだった、という話も珍しくありません。最終的には、石そのものと価格を見て納得できるかが大切です。
4-2.成分の違い
ルビーもサファイアも、コランダムという鉱物です。コランダムの成分は酸化アンモニウムで、その結晶に入り込んだわずかな成分の違いによって、ルビーになるかサファイアになるかが決まります。
ルビーに含まれるのはクロムという元素です。クロムが多ければ鮮やかな赤い色を発色します。対してサファイアに含まれる成分はさまざまです。チタン、鉄、クロム、ニッケルなどさまざまな元素が含まれたコランダムがあり、その成分の違いによって豊富なカラーバリエーションを持つサファイアになるのです。
普段宝石を見る時に成分を意識することはあまりないでしょうが、ちょっとした知識として覚えておくといいかもしれませんね。
4-3.価格の違い
ルビーとサファイアは、元は同じコランダムではありますが、その価格はかなり異なります。サファイアよりもルビーのほうが価値が高く、購入金額も高い宝石なのです。
宝石の価格は様々な要素で決まりますが、試しに同じくらいの大きさのルビーとサファイアを比べてみるといいでしょう。石自体の品質にもよりますが、ルビーの方がかなり高額に設定されていると思います。
「ルビーかピンクサファイアか」というのが大きな問題になるのも、このためです。つまりその石がルビーなのかピンクサファイアなのかで、価格が大きく変わってしまうのです。「ルビーのように見える赤っぽいピンクサファイア」が安く売られているような場合は、とてもラッキーですよね。ですがそんなことは滅多になく、「ピンクっぽいけどルビーという名前の高額なジュエリー」が売られていることも多いので、気を付けてください。
4-4.効果の違い
ルビーとサファイアには、鉱物として、ジュエリーとして、それぞれに違う点があります。それだけではなくさらに、パワーストーンとしての違いもあります。
パワーストーンとは、身に付けたり身近に置いておくことで、持ち主の身心に影響を及ぼすと言われている石のことです。多くの鉱物や宝石が、パワーストーンとして売られています。ジュエリーに使用される石よりも品質は落ちますが、その分安い値段で購入できるのもパワーストーンのメリットです。もし「ジュエリーはちょっと高すぎるけど、何か宝石を身に付けたい」と思うなら、パワーストーンを候補に入れてみるのもいいかもしれません。
ルビーとサファイアにももちろん、パワーストーンとしての効果があります。ルビーの持つ効果は「恋愛運アップ」や「ライバルに勝利すること」「自信を持てるようになること」などです。一方サファイアの効果は「冷静になる」「勉強・仕事で成果を出す」こと。ルビーとサファイアでは、効果が異なります。
ルビーはポジティブで前向きな効果を持っているので、いまいちやる気が出ない時におすすめです。逆にやる気が溢れすぎていて空回りしてしまうことが多い人には、サファイアの冷静になる効果がちょうどいいでしょう。
自分の性格やその時の状態をしっかり見極めて、どちらの宝石を身に付けるか選んでください。
5.【おまけ】特別なルビー&サファイアをご紹介!
ルビーとサファイアには希少性の高いものがいくつかあります。ここでは、そんな珍しいルビーやサファイアをご紹介していきます!
5-1.ピジョンブラッドルビー

ルビーの中でも特に色が鮮やかな最高品質の物を、ピジョンブラッドルビーと呼びます。ピジョンブラッドとは「鳩の血」という意味で、血のように鮮やかな色のルビーを表す名前です。血と聞くと少し怖い気がするかもしれませんが、特に美しいルビーをそう呼んでいるだけなので、恐ろしいことはありません。
ピジョンブラッドルビーが多く産出されるのは、ミャンマーのモゴック地方です。もとはモゴック産のルビーの中でも特に品質の良い物だけがピジョンブラッドと呼ばれていました。ですが現在ではモゴック産の物に限らず、最高品質のルビーがピジョンブラッドと呼ばれています。ピジョンブラッドルビーにはクロムが多く含まれていて、そのため鮮やかな赤色のルビーになるそうです。
5-2.スタールビー

元は無色透明な酸化アンモニウムの結晶であったコランダムは、大きくなる過程でさまざまな物質を含むことでルビーになったり、サファイアになったりします。ですがコランダムが取り込む物質は、色を左右する物だけではありません。宝石が成長の過程で取り込む物質のことを、インクルージョンと呼びます。一般的にインクルージョンは、少なければ少ないほど良いとされます。せっかく透き通った宝石の中に異物が入り込んでしまうと、余計なゴミや傷のように見えて美しくないからです。ですが中には、見た目の美しさやもの珍しさから石自体の価値をあげるインクルージョンも存在します。
宝石の中には、ルチルというインクルージョンが含まれることがあります。細かい針状のルチルが直線状に並ぶと、まるで光の筋のような白い線が宝石の中にあらわれるのです。その線が2本か3本交差すると、星のように見えます。それがスターの正体です。スタールビーは、その神秘的な見た目で人気があります。
5-3.スターサファイア

ルビーの1種にスタールビーがあるように、サファイアにもスターサファイアがあります。
スタールビーとスターサファイアの原理は、まったく一緒です。宝石内部のルチルというインクルージョンが、サファイアの内部で星のように見えている石のことをスターサファイアと呼びます。
スターサファイアはサファイアの内部にスターがあらわれる物なので、さまざまな色のスターサファイアがあります。サファイア自体の色が淡いとスターが見えにくいので、濃い色のサファイアがスターサファイアとして売られていることが多いです。
5-4.パパラチアサファイア

サファイアには多くのカラーバリエーションがあります。その中で一番価値が高いのは、やはりブルーサファイアです。知名度も人気も一番のブルーサファイアが、一番価値の高いサファイアと言われています。では、その次に価値の高いサファイアはなんだと思いますか?
ブルーサファイアについで2番目に価値が高いのが、パパラチアサファイアです。
パパラチアサファイアは、オレンジとピンクのちょうど中間の色をした美しいサファイアで、産出量が非常に少なく「世界三大希少石」とも呼ばれています。ピンクでもなく、オレンジでもない、非常に繊細な色合いのパパラチアサファイアは、「夕暮れの色」とも「蓮の花の色」とも言われます。鑑別機関によっては独自の基準を定めている所もあり、「確かにパパラチアサファイアと言われて購入したのに、別の所ではピンクサファイアだと言われた」という例は珍しくありません。パパラチアサファイアはとても高価なので妥協して購入すると後悔することにもつながりますので、よく考えて自分の目でもしっかりと判断し、納得できる物を購入するようにしましょう。
7.まとめ
今回はルビーとサファイアの違いについて見てきました。ルビーとサファイアは、元は酸化アンモニウムからなるコランダムという同じ鉱石です。無色透明なコランダムにさまざまな元素や外的要因が加わることで、色のついたルビー、もしくはサファイアになります。
ルビーとサファイアの違いは大きく分けると4つです。色の違い、成分の違い、価格の違い、そしてパワーストーンとしての効果の違いです。比べると価格の面ではルビーの方が高価ですが、それぞれに良い面がありどちらが優れていると一言で言えるものでもありません。宝石の価値はその時の持ち主の気持ちや状況によっても異なりますし、また一般的に見ても流通量の変化や鉱山の状況などで常に変化するからです。
「この宝石が高いから購入しよう!」と思って買っても将来的に価格が下がってしまったり、逆に「価値は関係なく、ただ気に入ったから買っただけ」の物がとても値上がりすることもあります。
宝石を購入する時には、もちろんある程度の知識も必要です。まったく知識がなければ、もっと安く購入できるはずの物を高値で買わされてしまうこともあります。宝石の価格というのはある意味「言い値」にも近いので、「この宝石にはこの価格を出すほどの価値があるのか?」と自分で判断することも必要になってくるでしょう。ですが宝石の価値とは、値段だけのことではありません。「自分が気に入るか、この価格を出してもいい物だと思えるか」をぜひひとつの基準にしてみてください。そうすれば、どんな宝石を買っても後悔することはないでしょう。