2025年6月19日
本当のお金持ちがバーキンを買わないワケ!庶民も持つべきではない?

エルメスの「バーキン」。世界中の女性が憧れる、まさに富とステータスの象徴です。しかし、SNSやメディアで華々しく飾られるその一方で、「本当のお金持ちはバーキンを買わない」という声を耳にしたことはあるでしょうか。
本記事では、本当のお金持ちの価値観から、バーキンとの向き合い方、そしてなぜ「庶民はバーキンを持つべきではない」と言われるのかまで、幅広く解説します。バーキンの真の価値や人それぞれ異なる価値観を知ることで、購入を検討する際の参考にしていただければ幸いです。
目次
1.【はじめに】本当のお金持ちってどんな人?
「お金持ち」と聞くと、どのような人物像を思い浮かべるでしょうか。煌びやかなファッションに身を包み、高級品を惜しみなく消費する姿を想像するかもしれません。しかし、本当のお金持ちの姿は、そうした一般的なイメージとは異なります。
彼らは単に多くの資産を持つだけでなく、その資産をどのように築き、どのように活用していくかという明確な考えを持っています。また、常に心にゆとりがあり、おおらかで落ち着いているのが特徴です。本当のお金持ちは物質的な豊かさだけでなく、精神的な豊かさも重視しているためです。
さらに、本当のお金持ちは、流行や他者の評価に左右されません。自身にとって本当に価値のあるものを独立した視点で判断します。そのため、彼らの中には、バーキンを特別視しない人もいるのです。
自分軸でアイテム選びをするため、それがブランド品であるかどうかではなく、自身のライフスタイルに合っているか、長期的に愛用できるかといった「本質的な価値」を基準とするのです。
2.バーキンが買える本当のお金持ちの年収はいくらくらい?
一般的に、エルメス製品を購入する層は年収1000万円以上が多いと言われています。しかし、バーキンはその中でも特別な存在です。生活や貯金に無理なく余裕を持ってバーキンを購入できるのは、年収3000万円以上の方々が目安となるでしょう。
もちろん、年収がそれ以下でもバーキンを購入することは不可能ではありません。しかし、無理をして購入した場合、金銭面だけでなく、さまざまな場面で負担を感じる可能性があります。
本当のお金持ちは、単に高額な商品を購入する能力があるだけではありません。その購入が自身のライフスタイルに無理なく溶け込んでいるかを重視します。彼らにとってバーキンは、自身の経済状況をひけらかすための道具ではなく、あくまで個人的な価値観や実用性、あるいは純粋なファッションアイテムの選択肢の中の一つなのです。
3.本当のお金持ちはバーキンを買わないって本当?
「本当のお金持ちはバーキンを買わない」。この言葉は、必ずしも全ての場合に当てはまるわけではありません。実際には、バーキンを心から愛し、大切にコレクションしている富裕層は数多く存在します。彼らはバーキンの上質な革の質感、職人の卓越した技術、そして時を超えて受け継がれるデザインに魅了されているのです。
つまり、本当のお金持ちのなかでも価値観は多様であり、一括りにはできません。しかし、それでもなお「本当のお金持ちはバーキンを買わない」というイメージが一部で広まっているのには、理由があります。次章では、バーキンをあえて選ばない富裕層に共通する、具体的な価値観や哲学について詳しく掘り下げていきましょう。
4.本当のお金持ちがバーキンを買わない理由・ばからしい?
本当のお金持ちがバーキンをあえて選ばない背景には、いくつかの理由があります。彼らにとって、バーキンは必ずしも価値のあるアイテムとはならない場合があり、時には「ばからしい」と感じる人もいるほどです。ここでは、その具体的な理由を5つにわけてご紹介します。
4-1.ステータス性を象徴することをあえて避ける
本当のお金持ちは、自身の富を公に誇示することを避ける傾向があります。バーキンは、その高額な価格と知名度ゆえに、一目で「お金持ちだ」と認識される代表的なアイテムです。
そのため、無用な注目や嫉妬の対象になることを避けるため、彼らはバーキンをあえて選択しないのです。本当のお金持ちにとって大切なのは、内面の豊かさや自身の価値観であり、持ち物で他者に示す必要はないと感じています。
4-2.エルメスの顧客制度がめんどくさい・ばからしいと感じる
バーキンを入手するためには、エルメスの店舗で多額の購入実績を積む必要があります。希望のモデルや色を手に入れるまでには、長い時間と手間がかかることが知られています。この「顧客制度」こそが、本当のお金持ちにとっては「めんどくさい」と感じる大きな理由となります。
彼らにとって時間は大変貴重です。そのため、特定のバッグを得るために何度も店舗に足を運んだり、不要な商品を購入して実績を積んだりする行為を「ばからしい」とさえ考える人もいるほどです。本当のお金持ちが求めるバッグはあくまで実用的なアイテムであり、購入プロセスそのものに時間をかけることに価値を感じないのです。
4-3.ブランドに依存しない「本質」や「実用性」を重んじる価値観
本当のお金持ちは、ブランド名に価値を見出すよりも、製品そのものの「本質」や「実用性」を重視します。彼らは自分のライフスタイルに合った使いやすいものを選ぶのです。
そのため、たとえ高価なバッグであっても、日常使いに適さなかったり、自身の行動範囲に合わなかったりすれば、あえて選ぶことはありません。あくまで、自身の生活を豊かにするための道具としてアイテムを選択するため、バーキンを特別視することはないのです。
4-4.バーキンを資産価値として考えていない
バーキンが二次市場で高値で取引され、一種の「資産」として見られることがあるのは事実です。しかし、本当のお金持ちはバーキンを本格的な資産や投資の対象とは考えていません。
彼らが投資を行う場合、不動産や株式といった、より高額で安定したリターンが見込めるもの、あるいは事業そのものに資金を投じます。バーキンは彼らの中では、ファッションアイテムの一つに過ぎず、資産価値を期待して購入するものではないのです。
4-5.ブランド製品に興味がない
本当のお金持ちの中には、派手なロゴやデザインの特定のブランド製品に、そもそも興味を持たない人もいます。彼らの関心は、物質的な所有よりも、自身の成長、家族の教育、あるいは慈善活動といった「物以外の活動」へと向かっているのです。
お金の優先順位が、目に見えるブランド品よりも、社会貢献や自己実現といった「目に見えない価値」に置かれています。結果として、ブランド製品は彼らが情熱を傾ける対象にはならないことが多いのです。
5.本当のお金持ちのバーキンの使い方とは
これまでの章で、本当のお金持ちがバーキンをあえて選ばない理由について解説してきました。しかし、もちろんバーキンを愛用している富裕層も存在します。彼らはバーキンをどのように使い、どのような価値を見出しているのでしょうか。
5-1.ジェーン・バーキンが示した「究極の実用性」
バーキンというバッグの起源をたどると、その名前の由来となった女優、ジェーン・バーキンの使い方があります。彼女はエルメスの5代目社長であるジャン・ルイ・デュマ氏との偶然の出会いから、日常的に大量の荷物を収納できる「普段使いのバッグ」としてバーキンをプレゼントされました。今でこそ高級品のイメージが強いバーキンですが、もともとは「究極の実用バッグ」だったのです。
ジェーン・バーキンは、バーキンに無造作に荷物を詰め、時にはバッグを床に置いたり、チャームやステッカーで自分らしくカスタマイズしたりと、まさにバーキン本来の姿を体現していたと言えるでしょう。この「使い古されているからこそ価値がある」というスタイルこそ、本当のお金持ちのバーキンの使い方に通じるものがあるのです。
5-2.セレブのヒマラヤバーキンの使い方
バーキンの中でも最高峰と称される「ヒマラヤバーキン」は、年間でわずか数個から数十個程度しか製造されず、新品であれば一般的に1,000万円を超えると推測されています。その希少性は中古市場に顕著に表れており、定価の2倍を超える2,000万円台、時には4,000万円という高額で取引されるモデルも存在するほどです。
しかし、本当のお金持ちである世界のセレブたちは、この究極のラグジュアリーバッグを驚くほどカジュアルに使いこなします。例えば、歌手や女優として活躍するジェニファー・ロペスさんは、ヒマラヤバーキンを特別な日だけでなく、ジム通いのような日常シーンで使用する姿が目撃されています。これは、本当のお金持ちにとって、いかに希少なアイテムであっても実用性を優先するという、彼らならではの価値観を表していると言えるでしょう。
5-3.コレクションとして所有
本当のお金持ちの中には、バーキンを実用的なバッグとしてではなく、アート作品や美術品のように「コレクション」として所有する人もいます。彼らにとってバーキンは、身につけるものではなく、純粋に観賞用として購入されるものなのです。
特に希少な素材や限定デザインのバーキンは、絵画や骨董品と同様に収集されます。その美的価値や歴史的意義、あるいは将来的な資産価値が見込まれるためです。このように、バーキンは単なるバッグの枠を超え、所有すること自体に大きな意味を持つケースもあるのです。
6.本当のお金持ちはどんなバッグを持つ?
では、バーキンをあえて選ばない本当のお金持ちは、どのようなバッグを選択するのでしょうか。彼らが重視するのは、自身のライフスタイルや価値観にどれだけ合っているかという点です。ステータス性を誇示する必要がないため、多くの場合、ブランドロゴが前面に出ない、シンプルで上質なデザインのバッグを選びます。
彼らはまた、バッグに詰める荷物を最低限に抑える傾向にあります。これは、持ち物が少ないことで移動がスムーズになり、時間を無駄にしないという考えに基づいているためです。本当のお金持ちにとって時間は何よりも大切であり、その時間を自分や家族、あるいは社会のために使うことにこそ価値を見出しています。
このように、本当のお金持ちが持つバッグは、ブランドに関係なく、彼ら自身の軸に合ったものです。自分の軸がしっかりしているからこそ、ブランドのバッグでなくても自信を持った振る舞いができるのです。
7.庶民がバーキンを持つべきでない理由・買って後悔?
バーキンへの憧れは強く、多くの人がその購入を夢見ます。しかし、本当のお金持ちではない「庶民」にとって、バーキンを所有することは時に大きな後悔へと繋がるでしょう。ここでは、なぜ庶民がバーキンを持つべきではないと言われるのか、その具体的な理由と、購入後に直面しがちな現実を解説します。
7-1.宝の持ち腐れになってしまう
バーキンは、一般の消費者にとって容易に手に入るバッグではありません。苦労して手に入れたバーキンは、その達成感ゆえに、あまりに「特別」な存在となりがちです。
結果として、「傷つけたくない」「汚したくない」という思いが強くなりすぎて、日常的に使うことができず、大切なイベントの時だけクローゼットから出すような「宝の持ち腐れ」状態になってしまうのです。せっかく手に入れた高価なバッグが、本来の役割を果たせずにいることは、次第に後悔の念へと変わっていくかもしれません。
7-2.他人の視線に過剰反応してしまう
高価なバーキンを持っていると、周囲からの視線を感じることは避けられません。その視線は、憧れだけでなく、羨望や嫉妬、あるいは「無理しているのではないか」という品定めの目に感じられることがあります。本当のお金持ちではない庶民の場合、「他人にどう見られているか」という意識が過剰になりがちです。
バーキンを持つことで、他人がどう思うかを気にしすぎてしまうケースも少なくありません。せっかくのバーキンがあるからこそ、逆に自由に振る舞えなくなってしまうという皮肉な結果に繋がることもあるのです。この過剰な意識は、所有する喜びを大きく損ねてしまう原因となるでしょう。
7-3.バーキンの傷や汚れが気になって外出を楽しめない
苦労して手に入れたバーキンだからこそ、傷や汚れを過度に気にしてしまうのは当然の心理です。例えば、雨の日や人混みへの外出をためらう人もいるでしょう。食事の際も、バッグの置き場所に神経質になることは珍しくありません。
結果として、外出中もバーキンのことばかり考えてしまい、心から楽しめなくなるという本末転倒な状況に陥る人もいるのです。高価なバッグが、行動の自由を制限し、ストレスの要因となってしまう可能性も考えられます。
7-4.金銭的な余裕がなくなる
本当のお金持ちではない庶民がバーキンを購入すると、その高額な費用が家計に大きな負担となることがあります。貯金を取り崩したり、他の出費を極端に抑えたりするなど、金銭的に無理をして背伸びして購入するケースも少なくありません。その結果、日常の生活費や趣味、いざという時のための貯蓄など、他の大切なことへの金銭的な余裕が失われてしまうケースも考えられます。
7-5.貧乏人が見栄を張っていると思われているのではないかと感じてしまう
本当のお金持ちではない人が高額なバーキンを持っていると、周囲から「見栄を張っている」「無理をしている」と見られているのではないか、という不安に苛まれることがあります。
このため、常に他者の評価を気にするようになってしまい、せっかくのバーキンを手に入れたのに、周囲の目を気にして堂々と持つことができないと悩むケースも少なくありません。こうした心理的な負担は、バーキンを所有する喜びを大きく損ねてしまう原因となるでしょう。
7-6.バーキンを持って電車に乗るのが恥ずかしい
バーキンは、その圧倒的な存在感と知名度ゆえに、日常的な交通手段である電車内では浮いてしまうのではないかと感じる人も少なくありません。特に、本当のお金持ちではない庶民の場合、電車内でバーキンを持っていることに対して、「場違いではないか」「周囲からどう見られているだろう」といった意識が働き、「恥ずかしい」という感情を抱いてしまうことがあります。
せっかくのバーキンも、TPOによっては持ち主に精神的な負担を与えかねません。高価なバッグが、かえって行動を制限してしまう可能性もあるのです。
7-7.バーキンを持っている自分に自信が持てない
バーキンは、単なるバッグを超え、持つ人の社会的地位やセンスを象徴するアイテムと見なされがちです。しかし、バッグだけが高級で、それに伴う立ち振る舞いや全体の雰囲気に自信が持てない場合、かえってちぐはぐな印象を与えてしまうことがあります。バッグの持つオーラに自分が追いついていないと感じてしまうと、バーキンを所有する喜びは薄れ、かえって自信を失う原因となってしまうでしょう。
8.そもそも庶民にバーキンは簡単には売ってくれない?
「庶民がバーキンを持つべきでない理由」について解説してきましたが、そもそも「庶民」にとってバーキンは、たとえ購入する経済力があったとしても、そう簡単に手に入るものではありません。エルメスのバーキンは単なる高額商品というだけでなく、ブランド独自の販売戦略と顧客制度によって、極めて入手困難なアイテムなのです。
エルメスは、バーキンを店舗の店頭に常時並べることはしません。欲しいバッグを自由に選んで購入できるわけではなく、まずは他のエルメス製品を購入して「顧客実績」を積む必要があると言われています。顧客としての信頼や実績が認められて初めて、バーキンを購入する機会が与えられる、という暗黙のルールが存在するのです。
この顧客制度は、需要と供給のバランスを意図的に崩しています。生産数が極端に少ない一方で、世界中の富裕層やセレブからの需要は絶大です。そのため、正規店でバーキンを手に入れることは、本当のお金持ちであっても非常に困難な場合が多いのが現実です。
ましてや、購入実績のない庶民が、ふらっと店舗を訪れて希望のバーキンを手に入れることは、ほぼ不可能と言えるでしょう。バーキンは、お金さえ出せば買えるという単純な商品ではないという現状があります。
9.それでもバーキンが欲しいと思ってしまう人間心理とは
これまでの章では、本当のお金持ちがバーキンを選ばない理由や、庶民が持つべきではないとされる現実について解説してきました。しかし、そうした理由や入手困難な壁があるにもかかわらず、多くの人々がバーキンへの強い憧れを抱き続けるのはなぜでしょうか。ここからは、バーキンが持つ魅力の根源にある人間心理について掘り下げていきます。
9-1.知名度と希少性の高さ
バーキンが人々の心を捉えて離さない最大の理由の一つは、その圧倒的な知名度と極めて高い希少性にあります。エルメスという世界的に名の知れたハイブランドのアイコンバッグとして、バーキンは特別な存在感を放ちます。さらに、年間生産数が限られ、顧客実績がなければ購入できないという「手に入りにくさ」が、人々の所有欲をより強く刺激しているのです。
このような高い知名度と希少性から、手に入れた際の「特別な達成感」を求めてしまう心理が働くと言えるでしょう。誰もが簡単に手に入れられないからこそ、バーキンの価値が証明され、人々の憧れを強くかき立てる大きな要因となっているのです。
9-2.インフルエンサーやセレブへの憧れ
現代において、インフルエンサーやセレブの影響力は絶大です。彼らがSNSなどでバーキンを所有している姿を目にすることで、多くの人々は「自分もあのようになりたい」「あのライフスタイルを手に入れたい」という強い憧れを抱きます。この憧れは、単なるファッションアイテムへの欲求を超えたものであり、成功や理想の自分を体現する手段として、バーキンを求める心理に繋がっていると言えるでしょう。
9-3.ステータス性を誇示したい
バーキンが持つ「富とステータスの象徴」という側面は、それ自体が強い購買動機となることがあります。自分の経済力を誇示したい、あるいは周囲から「お金を持っている人」として認められたいという承認欲求が強い人もいます。
バーキンを持つことは、そうしたステータス性を誇示する近道と考える人も少なくありません。視覚的に自身の社会的な地位や成功をアピールできる要素となるのです。
10.本当のお金持ちは実用性や時間・自分の価値観を大切にする
本記事では、「本当のお金持ちはバーキンを買わない」という疑問の裏にある多様な価値観を解説しました。本当のお金持ちは、ブランドや見栄に囚われず、実用性や目に見えない価値、そして時間を大切にする傾向があります。愛用する人もいますが、彼らの使い方も実用を重視したものです。
対して、バーキンに憧れる庶民には、金銭的負担や周囲の視線、入手困難さといった現実が待ち受けます。年収3000万円以上が目安とされるこのバッグは、見栄や憧れだけで追うにはあまりに重い存在となる可能性があるのです。
バーキンに関する価値観は人それぞれです。この記事が、あなたにとっての本当の豊かさや、バーキンの真の価値を考えるきっかけとなれば幸いです。