2025年3月26日
【エルメス】バーキンの30分ルールとは?買えるまでの期間・購入実績は必要?

1984年の誕生以来、エルメスのバーキンは、その洗練された美しさで世界中の女性を魅了し続けてきました。時を経ても色褪せないデザイン、選び抜かれた素材、そして熟練の職人による手仕事が生み出すバーキンは、まさに「一生もの」と呼ぶにふさわしい逸品です。しかし、その人気は衰えることを知らず、簡単には手に入れることのできないバックとしても知られています。
このようなエルメスのバーキンを購入する際には「30分ルール」というものが存在します。これはエルメスが公式に設けたものではありませんが、バーキンの購入を希望する方が把握しておくべきポイントといえるでしょう。
本記事では、バーキンを購入する上で必要となる情報を網羅的に解説しています。バーキンは一見さんには販売してくれないというのは真実なのか、海外でもバーキンは入手可能なのか、また実際にバーキンを購入できた人々にはどのようなケースがあるのかなどについて、詳しくご紹介いたします。エルメスのルールを理解し、憧れのバーキンを手に入れるための参考にしていただければ幸いです。
目次
1.バーキンの30分ルールとは?
バーキンの30分ルールとは、エルメスが公式に設けたものではありませんが、暗黙のルールとして定着している購入時の慣習です。このルールには二つの側面があります。
一つ目は、エルメスの直営店でバーキンを紹介された場合、30分以内に購入するかどうかの意思表示をする必要があるというものです。せっかく希少なバーキンを目の前にしても、決断に時間がかかりすぎると購入の機会を逃してしまう可能性があります。
もう一つの側面は、エルメスの直営店に入店してから30分以内に、スタッフにバーキンの購入意思を伝えることです。スタッフの状況を確認し、バーキンが欲しいことを伝えましょう。バーキンを手に入れたいなら、この暗黙のルールを理解し、適切なタイミングで行動することが重要です。
1-1.暗黙の30分ルールができた理由
バーキンは大変希少なアイテムであり、実際に店舗で紹介される機会は非常に限られています。そのような貴重な機会を待ち望んでいる顧客は多く、順番待ち状態になっていることも珍しくありません。このような状況下で、バーキンの購入検討に30分以上費やしてしまうと、他の待機中の顧客に不必要な待ち時間を強いることになるだけでなく、エルメスの円滑な営業活動を妨げることにもなりかねないのです。
また、事前に購入意思を示しておくことは、エルメス側だけでなく、購入を希望する顧客にとっても効率的な買い物へと繋がります。このような背景から、エルメスが公式なルールとして公表しているわけではありませんが、誰もがスムーズに買い物ができる環境を整えるために、暗黙のルールとして30分ルールが生まれたと考えられます。
1-2.30分ルールを守るためには事前準備が必要
バーキンの30分ルールを守るためには、事前の準備は不可欠と言えるでしょう。希少価値の高いバーキンを紹介されるという特別な機会に、気持ちが高揚してしまうのは無理もありません。しかし、時間を忘れて検討してしまうと、気付かないうちに30分以上が経過し、他の顧客やエルメスに迷惑をかけてしまう可能性があります。
そのような事態を避けるためには、あらかじめ自分が希望するバーキンのサイズ、カラー、素材などを具体的に決めておくことが重要です。例えば、バーキン25のような小さめのサイズを希望しているのであれば、バーキン35を紹介された場合には購入を見送るといった判断基準を設けておくと良いでしょう。カラーについても、エトゥープやノワールのような落ち着いた定番色を希望しているのであれば、グリーンやオレンジといった鮮やかなカラーを紹介された際に、迷わず断ることができます。
このように明確な条件を設定しておくことで、自分自身も後悔のない選択ができるうえ、他の顧客やエルメスに迷惑をかけることなく、スマートなショッピングができるというわけです。
1-3.バーキンには購入制限もある
バーキンの30分ルールはエルメスが公式に定めたものではありませんが、エルメスが正式に設けている規定も存在します。バーキンをはじめとする人気レザーバッグには、明確な購入制限が適用されているのです。この制限は、常に品薄状態にあるバーキンをできるだけ多くの顧客に行き渡らせたり、特定の顧客への集中を防いだりする目的で導入されました。
購入制限のあるバッグは、下記となります。
・バーキン
・ケリー
・ボリード
・ピコタン
・リンディ
・コンスタンス
・ガーデンパーティ
・24/24
・エブリン・アマゾーヌ
・イン・ザ・ループ
これらのバッグは、年間に2個までしか購入できないというルールが設けられています。また、同じ種類のバッグを2点購入することも可能ですが、1日に購入できるのは1点までとなっています。
例えば、ある年にケリーとガーデンパーティを既に購入した場合、その年中はバーキンを購入する資格がなくなります。そのため、バーキンが最も手に入れたいバッグである場合は、他の対象バッグを購入する機会があっても慎重に検討する必要があるでしょう。ただし、バーキンとケリー以外のレザーバッグの購入制限については、店舗によって若干の違いがある場合もあるため、購入前にスタッフに確認しておくことをおすすめします。
なお、この購入制限はエルメスの直営店と公式オンラインストアでの購入にのみ適用されるルールであり、中古市場での購入はエルメスの購入履歴には残らないためカウントされません。購入履歴が残る正規店舗での購入個数と期間については、特に注意を払う必要があります。憧れのバーキンを手に入れるためには、こうしたエルメスの公式ルールも把握しておくことが大切です。
2.バーキンが買えないのはなぜ?
出典:Hermès
エルメスのバーキンは世界的に有名な高級バッグであり、実際に購入することは非常に難しいアイテムです。多くの人々が欲しいと思っているなかで、なかなか買えないという状況が続いているのはなぜなのでしょうか。その主な理由を3つにわけて解説します。
2-1.需要に対して供給が追い付いていない
バーキンを入手困難にする理由のひとつは、圧倒的な需要に対して供給が追いついていないことです。エルメスは創業以来、品質を最優先する姿勢を貫いており、バーキンの製作においても妥協を許しません。一つのバッグを作るためには、最高級の素材選びから始まり、熟練した職人による手作業での丁寧な縫製、仕上げまで、すべての工程に膨大な時間と労力をかけています。そのため、必然的に生産数が限られてしまうのです。
一方で、バーキンに対する需要は世界中で高まる一方です。セレブリティやインフルエンサーの影響力はもちろんのこと、ファッション愛好家から投資目的の購入者まで、その需要は途絶えることがありません。この圧倒的な需要に対し、供給が追い付いていない状況こそが、バーキンを「買えない」アイテムにしているのです。
2-2.資産として保有する人もいる
バーキンが買えない理由として、投資対象としての側面も見逃せません。中古市場では、状態の良いバーキンや、人気のサイズやカラーのモデルは、定価の1.5倍から2倍で取引されることも珍しくないのです。
また、エルメスが定期的に価格改定を行うことも、中古市場の価格を押し上げる要因の一つとなっています。中古市場では、定価が上がれば、連動して中古価格も上昇傾向にあるのが特徴です。
こうした背景から、実際に使用するためではなく、資産として保有する目的でバーキンを購入する人も少なくありません。バーキンを美しく保管し、プレミアム商品としての価値を維持することで、将来的な価値上昇も期待できるのです。
2-3.転売目的の購入
バーキンが買えない状況をさらに深刻化させているのが、転売目的の購入です。中古市場での高値取引に着目した転売業者は、利益を求めてバーキンを購入します。彼らは様々な手段でバーキンを手に入れ、高額な値段で転売することで利益を得ているのです。
もともと生産数が限られているバーキンですが、こうした転売目的の購入者が市場に参入することで、本当にバーキンを愛し、使用したいと考える一般顧客の入手機会を狭めています。エルメスも様々な対策を講じていますが、完全に防ぐことは難しい状況が続いています。
3.バーキンは一見さんには売ってくれない?
エルメスはバーキンの購入システムにおいて、他のラグジュアリーブランドとは一線を画す独自の文化をもっています。暗黙の「30分ルール」もそのひとつでしょう。また、一見さんには売ってくれないと言われる背景には、エルメスの顧客制度の存在があります。
エルメスの顧客制度とは、一見さんとも呼ばれる「フリー」と、担当者がついている「顧客」にわかれているシステムです。顧客は、希望するアイテムを担当者に要望することができ、優先的に案内を受けられます。そのため、顧客にいきわたった後のバーキンがフリーに売られるため、一見さんは購入できないという声に繋がっていると考えられます。
しかし、バーキンの購入は、タイミングと運に大きく左右されるものです。確かに、バーキンの入手は容易ではありませんが、「バーキンは一見さんには売ってくれない」という事実はないため、根気強くチャンスを待つことが重要です。
4.バーキンの買い方・海外でも買える?
出典:myす。日本国内だけでなく、海外でもバーキンを手に入れるチャンスはあります。
4-1.根気強くエルパト(エルメスパトロール)する
根気強さを要するエルパトは、バーキンの買い方において基本となる方法です。エルパトとは、エルメスパトロールの略称で、エルメスの直営店を何店舗も巡回し、在庫があるか確認する行動を指します。バーキンはめったに店舗に入荷するアイテムではなく、また入荷されるタイミングも予測できないため、根気強さが必要となります。
また、エルパトを行う際は、30分ルールを意識することが重要です。入店から30分以内に、スタッフとの会話の流れを見計らってバーキンの有無を尋ねるとよいでしょう。ただし、入店後すぐに在庫を尋ねると転売業者と誤解される可能性もあるため、タイミングには十分な注意を払うことが大切です。
4-1-1.スタッフとの信頼関係がカギ?
エルパトを行う上で、スタッフとの信頼関係を築くことは非常に重要です。エルメスは顧客との関係性を重視するブランドであり、自社の製品を長く大切に愛用してくれる顧客を選びます。そのため、エルパトを重ねる中でスタッフに顔を覚えてもらい、時には会話を楽しむなど良好な関係を築くことができれば、購入のチャンスが広がる可能性が高いのです。
各店舗には多くのスタッフが在籍していますが、バーキンの在庫状況を把握していたり、担当になってくれる可能性があったりするスタッフは限られています。様々なスタッフとコミュニケーションを取りながら、自分と相性の良いスタッフを見つけ、信頼関係を築いたり、情報収集に努めたりすることで、バーキン購入の機会が得られる可能性は高まるでしょう。
4-1-2.買いやすい店舗はある?
どの店舗がバーキンを買いやすいか、エルメスから公式な情報が開示されているわけではありません。そのため、実際にバーキンを購入した経験のある人のブログやSNSなどの情報を参考に推測することになります。
これらの情報によると、一般的には都内や主要都市に店舗を構える大型店が有力視されています。大型店は取り扱う商品の種類や数が多いため、小型店よりも入荷数が多いのではないかと推測されるためです。ただし、その分競争率も高くなることが予想されます。
一方で、地方の店舗でバーキンを購入できたという情報もあります。地方店舗は都心部に比べてバーキンの入荷数は少ないかもしれませんが、競争率が低い分、エルパトの回数を重ね、タイミングが合えばバーキンに出会える確率が高まるとも考えられます。
ただし、バーキンの入荷情報は一般に公開されていないため、これらの情報の真偽は定かではありません。ご自身が居住している地域で、可能な限り地道にバーキンを探し続けることが、最も現実的な方法と言えるでしょう。
4-2.購入実績をつくって担当付きの顧客になる
何年もエルパトを続けても、なかなかバーキンに出会えないという人も少なくありません。エルメスには、担当付きの顧客への販売が優先されるという顧客制度があるため、フリーの顧客としてエルパトを続けることは困難を極めるのが現状です。そこで、購入実績を積み重ねて担当顧客となり、優先的にバーキンを紹介してもらうという方法も考えられます。
しかし、担当付きの顧客になるには、相応の期間と購入実績が必要だと言われています。具体的には、バーキンのようなレザーバッグではなく、食器やスカーフ、アクセサリーなどを数百万円単位で購入し、長期間にわたってエルメスへの貢献を示す必要があるようです。ただし、一定額以上購入すれば必ず担当がつくという明確な基準はないため、不確実な方法としても知られているのです。
さらに、担当付きの顧客になれたとしても、バーキンをすぐに紹介してもらえる保証はありません。この方法は、エルメス製品全般が好きで、バーキン以外のアイテムも楽しめる方にとって、より現実的な選択肢といえるかもしれません。
4-2-1.庶民はバーキンを持つべきではない?
庶民はバーキンを持つべきではない、という言葉を聞いたことはあるでしょうか。このような見解は、前述した担当付きの顧客になるために多くの時間とお金が必要になることに由来していると考えられます。また、バーキンは非常に高価なバッグであり、年収3000万円以上の方が装飾品として購入するのに適した金額帯となっていることも挙げられます。
このことから、一般的な収入の方にとって、バーキンを手に入れるために毎年何百万円もの金額をエルメスに費やすことは現実的ではありません。そうして苦労して手に入れたバーキンも、装飾品というよりは一生ものの大切なアイテムとなり、気軽に持ち歩けないバッグになってしまう可能性があるのです。
人それぞれのライフスタイルや価値観がありますので、一概に「庶民はバーキンを持つべきではない」とは言い切れませんが、自身の経済状況をしっかりと見極めた上で、無理のない方法でバーキンを入手することが賢明でしょう。
4-3.海外のエルメスで購入する
エルメスは世界中に展開しているブランドであり、海外でバーキンを購入することも可能です。特に本店があるパリでは輸送コストがかからないため、日本より比較的割安で購入できることに加え、入荷数も他国に比べて多い傾向にあるとされています。言語の壁を乗り越えられれば、日本と同様にエルパトを続けることで、バーキンに出会えるチャンスを高めることができるかもしれません。
4-3-1.海外でも30分ルールや購入制限はある?
エルメスの顧客制度や経営方針は世界共通であるため、海外だからといって簡単にバーキンが手に入るわけではありません。エルメスは国によって、購入に関するルールが異なるため、事前に現地の情報を把握しておくことが重要です。
暗黙の「30分ルール」は、エルメスの経営効率や顧客回転率を向上させるためのものと考えられるため、「30分ルール」という名称ではなくとも、どの国においても心得ておくべきでしょう。購入制限については、日本の購入履歴も海外で共有されるため、制限が解除されるわけではありません。ただし、国によっては購入制限が緩和されることもあるため、やはり事前の情報収集が不可欠と言えます。
4-4.中古販売店を利用する
エルメスの直営店でバーキンを購入するには、地道な努力やタイミング、そして運が大きく影響するため、ハードルが高いと感じる方も少なくないでしょう。そのような場合におすすめなのが、中古販売店を利用してバーキンを手に入れるという方法です。中古販売店では新品未使用のものや、人気サイズやカラーが販売されており、複数の店舗を訪問したりインターネットで検索したりすれば、自身が希望するバーキンが見つかる可能性が高まります。これが中古販売店の大きな魅力といえるでしょう。
しかし、比較的容易に入手できる一方で、デメリットも存在します。最も大きなポイントとして、中古販売店では新品同様のバーキンの場合、定価の1.5倍から2倍の価格で取引されていることが一般的です。新品同様でなく、多少傷がある場合でも、人気のモデルであれば同様の価格帯で取引されることもあります。
また、ブランド品を専門に扱う実店舗の中古販売店ではなく、インターネットを介した個人間の取引などでは、偽物が紛れている可能性も否定できません。インターネット上では、掲載された画像のみでバーキンの真贋を判断する必要があるため、ブランドに関する知識があまりない方にとってはリスクが高いと言えます。中古販売店は、比較的容易に購入できるというメリットがある一方で、このようなデメリットも存在することを理解しておく必要があります。
5.バーキンが買えるまでにはどのくらいかかる?それぞれの奮闘記
バーキンが購入できるまでにかかる期間は、人によって大きく異なります。これは、バーキンの入手がタイミングと運に大きく左右されるためです。しかし、様々な方法でバーキンを手に入れた人たちの実例は存在します。ここでは、どのようなタイミングでバーキンを購入できたのか、どのくらいの期間を要したのかなど、さまざまな事例を紹介していきましょう。
5-1.初めての入店で買えた
かなりの幸運の持ち主のエピソードとして、エルメスに初めて入店してバーキンを購入できたケースも存在します。「30分ルール」や「エルパト」などの言葉をよく理解していなかったものの、単純にバーキンが欲しいと思い入店したところ、スムーズにバーキンを紹介されたという幸運に恵まれた方もいるのです。これは非常にまれなケースといえますが、こうしたビギナーズラックを体験した人がいることも事実です。
5-2.エルパトをはじめて1ヶ月で買えた
エルパトをはじめてから、わずか1ヶ月という短い期間でバーキンを購入できたというケースもあります。このような方はコミュニケーション能力が高く、店舗のスタッフとすぐに良好な関係を構築することに成功しています。
1ヶ月のエルパトを通じてスタッフとの信頼関係が築けたとき、スタッフから別室に案内され、バーキンを紹介されたという経験談もあります。この方はまだ担当者が付いている状態ではありませんでしたが、エルメスの製品に対する純粋な愛情と熱意が伝わったケースといえるでしょう。
5-3.担当付きの顧客になれたが紹介してもらえない
長年の努力が実り、購入実績を積み重ね、スタッフとの信頼関係を構築した結果、晴れて担当付きの顧客になることができたものの、なかなかバーキンを紹介してもらえないというケースもあります。担当者に希望するバーキンの詳細を伝えているにもかかわらず、なかなか入手できずにいる人もいるようです。もちろん、要望しているバーキンの素材やカラーが非常に珍しいものである可能性も考えられますが、担当付きの顧客となってからもバーキンを手に入れるまでに苦労する例は珍しくないのです。
また、長年にわたって担当付きの顧客であっても、希望するバーキンを入手するまでに1年以上待つことは一般的なことと言えます。このような状況からも、バーキンが特別なバッグであることが伺えます。
5-4.購入実績を積んで買えた
長年にわたりエルメスに通い続け、スタッフとの信頼関係を築きながら、数百万円もの購入実績を積み重ねた結果、念願のバーキンを手に入れたというケースもあります。時間も費用もかかりますが、経済的な余裕がある人にとっては、王道とも言える購入パターンでしょう。このような顧客は、その後も継続的にバーキンや他のレザーアイテムを購入し続けると予想されるため、エルメスとの良好な関係が長く続いていくと考えられます。
6.本当のお金持ちはバーキンを買わない?
「本当のお金持ちはバーキンを買わない」という説は、果たして真実なのでしょうか。バーキンは、セレブや芸能人のような富裕層から需要の高いバッグであり、数多くのバーキンを所有している人も少なくありません。しかし、同じように経済的に恵まれた人々の中にもバーキンを購入しない人もいます。
その理由としては、バーキンを持つことが富の象徴となり、自身の経済力を周囲にアピールすることに繋がると考える人もいます。そのため、あえてバーキンを避けることで、無用な注目を浴びることなく、自身の身を守りたいと考えるお金持ちもいるのです。また、ブランド品自体に興味がなく、実用性を重視したバッグを好むため、バーキンを必要としないという人もいます。
このように、一概に「お金持ち全員がバーキンを買う」または「買わない」と断言することはできません。人の価値観はそれぞれ異なるものです。真の意味での富裕層は心にゆとりがあり、自分の感覚を大切にする傾向があります。彼らにとってバーキンは特別なステータスシンボルというよりも、単なる選択肢の一つであり、自分が使いたいと思えば購入し、そうでなければ別の選択をするという合理的な判断をしているのかもしれません。
7.【まとめ】30分ルールを守ってバーキンを購入しよう
バーキンは、エルメスのアイテムの中でも最高峰といえる、需要が高く希少性の高い特別なバッグです。購入するには独自のシステムが存在し、公式ではないものの「30分ルール」があることをご紹介しました。また、バーキンには購入制限があることも心得ておくべき大切なポイントです。
バーキンを手に入れる方法は多岐にわたり、フリーの顧客から担当付きの顧客まで、立場によって選択肢は様々です。また、海外での購入も視野に入れることができます。バーキンに出会える確率は予測が難しく、タイミングや運に大きく左右されることも事実です。
そのような状況の中で、一人の理想的な顧客として30分ルールをはじめとする暗黙の決まりを理解し、バーキンを購入することが重要です。バーキンを入手するまでにはさまざまなケースがあり、長い道のりが待っているかもしれませんが、その過程も含めて楽しみながら購入したバーキンは、一生ものとして輝き続けることでしょう。