2025年8月25日
エルメスは資産価値が高い?入手困難ランキングや高く売れる物も紹介!

高級ブランドの代表格として世界中の人々を魅了するエルメス。その製品は単なるファッションアイテムにとどまらず、「資産」としての価値を持つことで知られています。
特にバーキンやケリーといったアイコンバッグは、需要に対して供給が極端に少ないことから、中古市場でも定価を大幅に上回る価格で取引されることも珍しくありません。なぜエルメスのアイテムは、時間の経過とともに価値が落ちないのでしょうか。
この記事では、エルメス製品が資産価値を持つ理由を深く掘り下げるとともに、価値の下がりにくいアイテムをランキング形式でご紹介します。さらに、お手持ちのエルメス製品をより高価に売却するためのポイントも解説します。エルメスの魅力を再確認し、賢く資産として活用するための一助となれば幸いです。
目次
1.エルメスの資産価値が落ちない理由

エルメス製品が資産価値を保ち続けている理由は、単に高価だからというだけではありません。そこには、エルメスというブランドが長年にわたって築き上げてきた揺るぎない地位と、独自のビジネス戦略が存在します。
1-1.歴史とブランド力
エルメスの歴史は、1837年に馬具工房として始まりました。創業者のティエリー・エルメスは、最高の素材と熟練した職人技を追求し、馬具職人としてナポレオン3世をはじめとする貴族たちから高い評価を得ました。この「最高品質」へのこだわりは、馬具からバッグ、アクセサリーへと製品の幅を広げた現代に至るまで、エルメスの哲学として受け継がれています。
19世紀から続く長い歴史の中で、エルメスは常に最高級の素材と卓越した職人技を駆使し、時代を超えて愛される製品を生み出してきました。このような揺るぎないブランドイメージは、単なる流行に左右されない普遍的な価値を確立し、エルメス製品に対する信頼と憧れを世界中の人々に根付かせています。この強固なブランド力こそが、エルメス製品の価値を支える要因の一つです。
1-2.高い希少性
エルメス製品の中で、特にバッグや特定のアクセサリーが市場で高い価値を持つ理由の一つは、その「極めて高い希少性」にあります。エルメスは大量生産を一切おこないません。
一つのバーキンやケリーバッグが完成するまでには、一人の職人が最初から最後まで手作業で丹念に仕上げます。この製造スタイルが、年間で生産できる数を非常に限定的なものにしている理由の一つです。さらに、エルメスは熟練した職人の育成にも時間をかけるため、需要に対して供給が追い付かない状況が常態化しています。
1-3.宣伝をおこなわない経営戦略
エルメスが他のラグジュアリーブランドと一線を画す大きな特徴の一つに、「大規模な広告宣伝をおこなわない」という経営戦略があります。多くのブランドがテレビCMや雑誌広告、有名人を起用したキャンペーンに巨額の費用を投じる中、エルメスはそれに頼らず、製品そのものの品質と職人の技術力、そして顧客からの口コミや信頼によってブランド価値を高めてきました。これは、創業当初から受け継がれる「モノづくりの本質」に忠実でありたいという強い信念の表れです。
広告に頼らないことで、エルメスは「自らの手で生み出した最高のモノを、最高の顧客に直接届ける」という姿勢を貫いています。この戦略は、消費者に対して「宣伝しなくても売れる、本物の価値があるブランド」という認識を強く印象づけます。その結果、エルメス製品は単なる消費財ではなく、本物を知る人だけが手にできる特別な存在として、その希少性と価値をさらに高めているのです。
1-4.特別なブランド感
エルメス製品が持つ特別なブランド感は、前述の宣伝戦略だけでなく、「リセールをおこなわず、アウトレットを持たない」という徹底した方針からも生まれています。多くのブランドが、シーズン落ちした製品をアウトレットで販売したり、セールをおこなったりすることで在庫を調整します。しかし、エルメスはこのような方法を一切おこないません。
アウトレットが存在しないことは、エルメス製品が常に「正規の価格」で取引されることを意味し、ブランドイメージを安売りすることなく保つことができます。これにより、製品の価値が希薄化することなく、新品でも中古でも、その価値を高く維持しているのです。
1-5.顧客制度
エルメスには、他のブランドでは見られない独自の「顧客制度」が存在します。これは、特にバーキンやケリーといった特別な人気バッグを、誰でも簡単に購入しにくいことを意味します。これまでの購入実績や店員との関係性に基づいて、特定の顧客のみに購入の機会が与えられるというものです。
この制度は、エルメス製品に対する需要と供給のバランスを意図的に崩し、希少性をさらに高める役割を担っています。この顧客制度によって、「お金があっても買えない」「特別な顧客だけが手にできる」という、エルメスならではの独自のステータスが生まれます。こうしたシステムが、エルメスの製品を単なるファッションアイテムではなく、「特別な出会い」と「努力の証」が詰まった、唯一無二の存在へと昇華させているのです。
2.【エルメス】資産価値が高いアクセサリー
エルメスの資産価値は、バッグだけでなく、ジュエリーにも見出すことができます。特に希少性が高く、普遍的なデザインを持つモデルは、安定したリセールバリューを誇ります。
2-1.シェーヌダンクル ブレスレット

エルメスジュエリーの象徴であり、最も高い資産価値を誇るのが「シェーヌダンクル ブレスレット」です。錨の鎖をモチーフにしたこの普遍的なデザインは、1938年の誕生以来、時代や流行に左右されることなく愛され続けています。
その高い資産価値の背景には、エルメスならではの極めて高い希少性が存在します。バッグと同様に店頭での入手は非常に困難であり、熟練職人の手仕事によって丁寧に作られるため、生産数が限られています。この圧倒的な入手難易度が、中古市場での需要を加熱させ、価格を押し上げる最大の要因となっているのです。
また、スターリングシルバー(SV925)やゴールドといった高価な素材自体に価値があることに加え、そのタイムレスなデザインゆえに安定した需要が常に存在します。そのため、状態が良い個体であれば、定価に近い、あるいはそれ以上のプレミアム価格で取引されることも珍しくありません。シェーヌダンクル ブレスレットは、単なる装飾品ではなく、エルメスのクラフトマンシップと希少性が生み出す、まさに「身につける資産」と言えるでしょう。
2-2.シェーヌダンクル ファランドール ブレスレット

「シェーヌダンクル ファランドール ブレスレット」は、異なる大きさのシェーヌダンクルのコマが連なっているモデルで、繊細でエレガントな印象を持ちます。フランスの伝統的な踊り「ファランドール」をイメージしたデザインは、手首に沿って優雅な動きを生み出します。
このモデルも、シェーヌダンクル同様に資産価値を持っています。普遍的なデザインでありながら、現代のファッションにも自然に溶け込む柔軟性を持つファランドールは、装飾品としてだけでなく、将来的な売却も視野に入れた賢い選択肢となるでしょう。
2-3.シェーヌダンクル アンシェネ

シェーヌダンクル アンシェネは、エルメスの定番であるシェーヌダンクルの精神を受け継ぎながら、よりモダンで洗練されたデザインが特徴です。フランス語で「繋がれた鎖」を意味する名の通り、コマ同士がくっついているデザインは、手元にさりげなく個性を加えます。
このモデルが資産価値を保っているのは、その洗練されたデザインが幅広い世代に支持されているためです。オリジナルのシェーヌダンクルが持つ力強さとはまた異なる、エレガントで都会的な雰囲気が、新たなファン層を獲得しています。
2-4.コリエ・ド・シアン ブレスレット

エルメスのジュエリーの中でも、特にエッジの効いたデザインで知られるのが「コリエ・ド・シアン ブレスレット」です。フランス語で「犬の首輪」を意味するこのブレスレットは、ピラミッド型のスタッズとプレートが特徴的で、力強くアバンギャルドな雰囲気を醸し出しています。
そのユニークなデザインは、流行に左右されない唯一無二の存在感を放ち、根強いファン層を持っています。特にレザー製のモデルは、エルメスが誇る最高級の革素材と卓越した職人技が凝縮されており、その品質自体が価値となります。コリエ・ド・シアンは、ファッションのアクセントとしてだけでなく、コレクターズアイテムとしても人気が高く、中古市場でも希少なモデルは高値で取引されています。
2-5.ケリードゥブルトゥール

エルメスのアイコンバッグ「ケリー」のバックルをモチーフにした「ケリードゥブルトゥール」は、エレガントでありながら程よい存在感を放つブレスレットです。二重に巻くデザインが手首を華奢に見せ、カジュアルからフォーマルまで幅広いスタイルに合わせやすい汎用性の高さが魅力です。
このブレスレットの資産価値が高いのは、やはりそのデザインのルーツがエルメスの代表作であるケリーにあるからです。アイコンバッグのモチーフは、常に高い人気と安定した需要を誇ります。
また、エルメスが誇る上質なレザーと、丁寧に磨き上げられたメタルパーツの組み合わせは、年月を経ても美しさを損なわず、中古市場でも高い評価を受けます。特に定番のブラックやエトゥープといった人気カラーは、高値で取引される傾向にあります。
2-6.シェーヌダンクル アンシェネリング

シェーヌダンクルシリーズの中でも、特に指先にモダンな存在感を与えるのが「シェーヌダンクル アンシェネリング」です。アンカーチェーンのコマが指を包み込むようなデザインは、他のリングとは一線を画す独創的な魅力を持っています。
このリングが資産価値を保つ理由は、シェーヌダンクルシリーズ全体の高い人気と希少性にあります。ブレスレットと同様に、このリングも店頭で簡単に見つけることはできず、入手困難なアイテムとして知られています。
2-7.オスモズ

エルメスのジュエリーの中でも、近年特に注目を集めているのが「オスモズ」です。滑らかで有機的な曲線を描くこのリングは、シェーヌダンクルのような力強さとは異なる、ミニマルで洗練された美しさを持ち、ジェンダーレスに愛されています。
オスモズが高い資産価値を持つ背景には、ブランドとしての人気上昇に伴う需要の高まりがあります。そのシンプルながらもエルメスらしい存在感は、日常的に身につけやすく、多くのファッション愛好家を魅了しています。特にサイズ感の異なるモデルを重ね付けするスタイルも人気で、その汎用性の高さも市場価値を押し上げています。
2-8.Hウォッチ

エルメスの時計の中でも、その高い資産価値で知られるのが「Hウォッチ」です。1996年に発表されたこのモデルは、ケースに大胆にデザインされたエルメスの頭文字「H」が特徴で、一目でエルメスとわかるアイコニックな存在感を放っています。
Hウォッチの資産価値を支えているのは、この比類ないデザインと、エルメスが培ってきたブランド力です。時計としての機能性はもちろんのこと、アクセサリーとしても優れたデザイン性を持つことから、幅広い層に支持されています。また、エルメスは時計のベルトに最高級のレザーを使用しており、その素材の価値もリセールバリューに大きく貢献しています。
3.【エルメス】資産価値が高いバッグ

エルメス製品の中でも、特に突出して高い資産価値を持つのが「バーキン」と「ケリー」です。この2つのバッグは、単なる高級バッグという枠を超え、投資対象としても世界的に認知されています。
3-1.バーキン・ケリーが突出して資産価値が高い理由
エルメスのバーキンとケリーが他の高級バッグと一線を画すほど高い資産価値を誇る最大の理由は、その根底にある「物語性」と「圧倒的な希少性」にあります。単なる製品の品質を超えた、特別な存在感が突出した資産価値を生み出しているのです。
バーキンは、伝説的な女優ジェーン・バーキンが飛行機内で当時のエルメス社長と偶然隣り合ったことがきっかけで誕生しました。彼女のライフスタイルから生まれたこのバッグは、機能性とエレガンスを両立させたことで、世界的なアイコンのスタイルを象徴する存在となりました。
一方、ケリーは、女優グレース・ケリーが妊娠中のお腹を隠すために使った写真がきっかけで広く知られるようになり、彼女が体現した気品とロイヤリティの象徴となりました。この、著名人をめぐる唯一無二の物語性が、両バッグを単なるバッグではなく、時代を超えた特別な存在へと昇華させています。
また、これらのバッグは職人の手作業による一点物の生産体制が厳格に守られており、膨大な時間と手間をかけて作られるため、市場への供給量が極端に少なく、常に需要が供給をはるかに上回る状況が生まれています。さらに、店頭に並ぶことがほとんどなく、特定の顧客にのみ購入の機会が与えられやすいという独自の販売戦略も特別感を助長しています。この「お金があっても買えない」という特別なステータスが、所有すること自体を一種の成功の証とし、コレクターや富裕層の間で価値をさらに高めているのです。
3-2.バーキン25
バーキンの中でも特に高い人気を誇るのが「バーキン25」です。横幅25cmというコンパクトなサイズは、現代のライフスタイルにマッチし、普段使いからちょっとした外出まで幅広く活躍します。この使い勝手の良さから世界中で需要が急増しており、二次流通市場では新品未使用品であれば、定価の2倍以上の価格で売買されることも珍しくありません。
バーキン25は、その圧倒的な需要に対して供給が非常に少ないため、希少価値が突出しています。特に、トゴやエプソンといった定番の素材や、ブラックやエトゥープといった人気色、そしてゴールド金具の組み合わせは、市場において高いプレミア価格で取引される傾向にあります。まさに「身につける資産」として、多くのコレクターや投資家から熱い視線を浴びています。
3-3.バーキン30
バーキンの最も代表的なサイズとして知られる「バーキン30」は、横幅が30cmで、収納力とバランスの良さを兼ね備えたモデルです。A4サイズの書類は入らないものの、日常で持ち歩く荷物は十分に収納できるため、ビジネスからプライベートまであらゆるシーンで活躍します。この汎用性の高さが、世界中の人々に長年愛され続けている理由です。
バーキン30もまた、非常に高い資産価値を誇ります。その価値は、定番サイズとして常に安定した需要があることに起因します。トゴやエプソンといった人気の素材、ブラックやゴールドといった定番カラーのモデルは、中古市場でも常に高値で取引されており、長期間にわたり価値が下がりにくい、賢い投資対象と言えるでしょう。
3-4.ケリー25
ケリーの中でも、高い資産価値を持つモデルの一つが「ケリー25」です。横幅25cmという小ぶりなサイズは、現代のミニマリズムの流れに乗り、フォーマルな場からカジュアルな装いまで幅広くマッチします。その愛らしい見た目と、アクセサリー感覚で持てる使い勝手の良さから、世界的に需要が爆発的に高まっています。
このモデルの資産価値の高さは、その圧倒的な希少性にあります。バーキン25と同様に供給が極端に少なく、店頭で出会うことは非常に困難です。そのため、二次流通市場では定価を大幅に上回るプレミア価格で取引されることが常態化しています。
特に、人気のトゴやエプソン素材、ブラックやエトゥープといった定番色、そして内縫いや外縫いといった縫製方法の違いによっても価格が変動します。資産として考えるなら、入手できれば高いリターンが期待できる、まさに注目のモデルと言えるでしょう。
3-5.ケリー28
「ケリー28」は、ケリーの中でも最もバランスの取れたサイズとして長年愛されてきたモデルです。横幅28cmというサイズは、財布やスマートフォン、化粧ポーチなど、日常的に必要なアイテムが無理なく収まり、実用性に優れています。エレガントな見た目と高い収納力を兼ね備えているため、特にビジネスシーンやパーティなど、様々なオケージョンで活躍します。
ケリー28は、二次流通市場でも高い需要があり、安定したリセールバリューが期待できます。実用性と資産性を両立させたいと考える方にとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
4.【エルメス】バッグの資産価値ランキング
エルメスの資産価値を語る上で、当然1位バーキン2位ケリーの2大アイコンバッグが突出していることは揺るぎない事実です。しかし、それらに次いで高い資産価値を誇るバッグも存在します。ここでは、特にリセールバリューが高い傾向にある3位~5位のモデルをランキング形式でご紹介します。
3位:コンスタンスミニ

バーキン、ケリーと並び、「エルメスの3大バッグ」の一つに数えられるのが、コンスタンスです。特に、その中でもコンパクトで可愛らしいサイズ感が人気のコンスタンスミニは、近年資産価値が急上昇しています。バッグの中央に配されたアイコニックな「H」の金具は、一目でエルメスとわかる存在感を放ち、エレガンスと実用性を兼ね備えたショルダーバッグとして世界中のセレブやファッション愛好家を魅了しています。
コンスタンスミニが高い資産価値を持つ理由は、バーキンやケリーと同様に生産数が極端に少なく、店頭での入手が極めて困難であるためです。エルメスの職人が一つひとつ丁寧に手作業で仕上げるため、需要に対して供給が全く追いついておらず、その希少性がプレミア価格を生み出しています。その結果、コンスタンスミニは二次流通市場で定価を大幅に上回る価格で取引されるのが一般的です。
特に、人気カラーやレア素材のものは、高額なプレミア価格が付くことも珍しくありません。この安定した需要と供給のバランスが崩れた状況が、コンスタンスミニを、実用性だけでなく投資対象としても魅力的なアイテムに押し上げています。
4位:ピコタンロックPM

バーキンやケリーとは一味違う、カジュアルな魅力で高い人気を誇るのが「ピコタンロックPM」です。馬のエサ入れから着想を得たというユニークなキューブ型に、南京錠(カデナ)がアクセントとなったシンプルなデザインが特徴です。中でもPMサイズは、日常のちょっとした外出に最適なサイズ感で、最も高い人気を集めています。
ピコタンロックPMが資産価値を保つ理由は、その定価の割に入手が極めて困難であることです。カジュアルなバッグでありながら、店頭に並ぶことは非常に少なく、運が良くなければ購入できません。この極端な供給不足が、二次流通市場での価格を押し上げています。実用性と資産性を兼ね備えた、賢い選択肢と言えるでしょう。
5位:エブリンTPM

ミニバッグブームを背景に、近年その価値が急上昇しているのが「エブリンTPM」です。正面のパンチングされた「H」のロゴが特徴的なショルダーバッグで、TPMは最も小ぶりなサイズです。ポシェット感覚で持てる可愛らしいサイズ感と、斜め掛けができる利便性の高さが、特に若い世代からの支持を集めています。
このモデルが高い資産価値を持つのは、その圧倒的な希少性ゆえです。TPMサイズは生産数が非常に限られており、バーキンやケリーと同様に、店頭で出会うことは奇跡に近いと言われています。
5.【エルメス】入手困難なアイテムランキング
エルメスのアイテムは、その卓越した品質と職人技ゆえに、多くの製品が入手困難とされています。特にその中でも、群を抜いて入手が難しいとされるアイテムがいくつか存在します。ここでは、エルメスの圧倒的な希少性を象徴するアイテムをランキング形式でご紹介します。
1位:バーキン
エルメス製品の中で、最も入手困難なアイテムとして揺るぎないトップに君臨するのがバーキンです。「世界一入手困難なバッグ」と称されるこのバッグは、店頭に並んでいるのをほとんど見かけることがありません。
その希少性は、職人の手作業による生産数の少なさに加え、特定の顧客にのみ購入の機会が与えられるという独自の販売戦略によって意図的に作り出されています。誰もが簡単に購入できないという特別なステータスが、バーキンを単なるバッグではなく、一種の「成功の証」としてその価値をさらに高めています。この圧倒的な入手難易度こそが、バーキンを別格の資産へと押し上げているのです。
2位:ケリー
エルメスの入手困難なアイテムランキングで、バーキンに次ぐ2位に位置するのがケリーです。バーキンと同様、店頭に並んでいるのを見ることはほとんどなく、限られた顧客にのみ購入の機会が与えられやすいのが特徴です。
バーキンと比べると、ケリーはよりクラシカルでフォーマルな印象が強いため、バーキンほど日常的な用途では使われにくいとされてきましたが、近年ミニサイズの人気が高まるにつれて、その入手難易度はバーキンに匹敵するほどになっています。
3位:シェーヌダンクル
エルメスのアクセサリーで、近年特に入手困難なアイテムとして注目されているのが、シェーヌダンクルです。フランス語で「錨の鎖」を意味するシェーヌダンクルは、エルメスのアイコニックなモチーフであり、シンプルでありながら洗練されたデザインが人気の理由です。
シェーヌダンクルが入手困難となっている要因の一つに、近年のヴィンテージブームがあります。新品が安定して供給されない中で、ヴィンテージの市場が活発になっており、シェーヌダンクルの人気を高めているのです。特に、ヴィンテージ品ではコマのサイズや素材、年代によって価格が大きく異なり、状態の良いものは驚くほど高値で取引されています。
6.【エルメス】高く売れる&定価以上で売れる物の特徴
エルメスのアイテムを売却する際、定価以上の高値で売れるかどうかは、いくつかの特定の要因に左右されます。ここでは、高く売れるアイテムに共通する6つの特徴を詳しくご紹介します。
6-1.①モデル
エルメスのアイテムを売却する際、最も重要となるのが「どのモデルか」です。特にバッグやアクセサリーには、定価を大きく超えるプレミア価格で取引されるモデルが多数存在します。
6-1-1.バッグ
バッグに関しては、やはりバーキン、ケリー、コンスタンスの「3大バッグ」が圧倒的な価値を持ちます。特に、バーキン25やケリー25といったコンパクトなサイズは、現代のトレンドと希少性から定価の数倍のプレミア価格が付くことも珍しくありません。また、ピコタンロックPMやエブリンTPMのようなカジュアルなモデルも、その入手難易度の高さから、新品同様のものは定価以上で売買される傾向にあります。
6-1-2.アクセサリー
エルメスのアクセサリーにおいても、高く売れるモデルには明確な特徴があります。その代表格が、シェーヌダンクルです。このシリーズは、新品が正規店での入手が非常に困難であることから、常に高い需要があり、定価を上回るプレミア価格で取引されています
加えて、近年世界的に高まっているヴィンテージブームも、シェーヌダンクルの価値をさらに押し上げています。過去に生産された希少なデザインや、ヴィンテージ特有の風合いを持つアイテムに高い人気が集まり、高値で売買されることが増えています。このように、新品の入手困難さとヴィンテージ品への高い需要が相乗効果を生み出し、シェーヌダンクル全体の資産価値を押し上げているのです。
他にも、レザーブレスレットの「コリエ・ド・シアン」や、エルメスの代表的なモチーフがあしらわれたアイテムは、需要が高く定価以上で売れる傾向にあります。特に、限定品や、希少な素材を用いたモデルは、その希少性から高い価値を持つことが多いです。
6-2.②素材
エルメス製品の価値を大きく左右するのが、使用されている素材です。特にバッグでは、定番である牛革から、希少なエキゾチックレザーまで、素材によって価値が大きく異なります。
6-2-1.バッグ
バッグに関しては、定番である牛革のトゴやエプソン、トリヨンクレマンスなどが高い需要を誇ります。これらの素材は、傷がつきにくく、扱いやすいことから、中古市場でも人気が安定しており、高値で売買されることが一般的です。
さらに、クロコダイルやアリゲーター、オーストリッチ、リザードといったエキゾチックレザーは、希少性が非常に高いため、状態にもよりますが定価を上回る高値で取引されることがあります。中でも、ヒマラヤ山脈の雪解けをイメージしたカラーリングの「ヒマラヤ」は、その希少性から世界で最も価値のあるバッグの一つとされています。
6-2-2.アクセサリー
アクセサリーにおいては、シルバーよりもK18ゴールドやプラチナなどの貴金属素材が使われたモデルの方が、素材自体の価値も加わり、高く売れる傾向にあります。特に、シェーヌダンクルやコリエ・ド・シアンなどの人気モデルで貴金属素材が使われている場合、その価値はさらに高まります。
また、ヴィンテージブームによって、古い年代のシルバー製品にも価値が見出されています。独特の風合いを持つヴィンテージシルバーは、現行品とは異なる魅力を持ち、コレクターの間で高値で取引されることもあります。
6-3.③製造年
エルメスのバッグは、製造年によっても買取価格が変動します。一般的に、製造年が新しいほど、使用感が少なく状態が良いと見なされるため、高価買取が期待できます。エルメスのバッグには、製造年を示すアルファベットや記号の刻印が施されており、査定時には必ず確認されるポイントです。
しかし、バーキンやケリーのようなモデルは、製造年が古くてもその希少性から高値で査定されることもあります。特に、現在では生産されていない素材や、現行品にはない珍しい仕様のものは、ヴィンテージとしての価値が加わり、高い金額で取引されるケースも存在します。
6-4.④カラー
エルメスのバッグは、カラーによっても買取価格が大きく変動します。定番として安定した人気を誇るのが、ブラック、ゴールド、エトゥープ、クレといったベーシックカラーです。これらの色は流行に左右されず、常に高い需要があるため、安定した査定額が期待できます。
一方、エルメスが毎年発表する限定カラーや、ローズサクラ、ブルーインディゴといった鮮やかな人気色も、コレクターの間で需要が高く、中古市場で定価以上のプレミア価格が付くことが少なくありません。
6-5.⑤サイズ
バッグのサイズも、資産価値を大きく左右する重要な要素です。近年は、スマートフォンの普及などにより荷物をコンパクトにまとめるスタイルが主流となったことで、小型のバッグがトレンドとなっています。
そのため、バーキン25やケリー25、エブリンTPMといったミニサイズのモデルが最も高く売れる傾向にあります。これらのサイズは生産数が少ないことも相まって、極めて入手困難であり、定価の数倍で取引されることも珍しくありません。
6-6.⑥状態
当然のことながら、製品の状態は買取価格を大きく左右します。新品同様の状態であるほど、高価買取が期待できます。特に、バッグやアクセサリーの付属品が全て揃っていると、査定額は大幅にアップします。
また、金具の傷、角スレ、色あせ、内部の汚れ、匂いなど、細部まで丁寧に確認されるため、日頃からのお手入れや保管方法が非常に重要となります。購入時の状態をできるだけ維持することが、高く売るための最も基本的なポイントです。
7.資産価値の高いエルメスを高く売るコツ
せっかくのエルメス製品を売却するなら、少しでも高く買い取ってもらいたいものです。ここでは、お手持ちのアイテムを最大限に評価してもらうための、効果的なコツをご紹介します。
7-1.いくつかの買取専門店で査定してもらう
エルメスのアイテムを高く売るための最も基本的なステップは、複数の買取専門店で査定を依頼することです。買取店によって、エルメスの評価基準や在庫状況、得意なアイテムが異なるため、査定額に大きな差が出ることは珍しくありません。
特に、エルメスのようなハイブランドを専門に扱っている店舗は、最新の市場価格を正確に把握しているため、適正な価格で評価してくれる可能性が高いです。また、オンラインで査定を受けられるサービスも増えており、自宅にいながら複数の店舗の査定額を比較できます。面倒に感じられるかもしれませんが、たった数店舗の比較で数万円、場合によっては数十万円の差が出ることもあるため、この手間を惜しまないことが重要です。
7-2.できる範囲で汚れやほこりを取り除く
アイテムの状態は、査定額を大きく左右します。高価なアイテムだからこそ、査定員は細部まで入念にチェックします。そのため、売却前にできる範囲で汚れやほこりを取り除いておくことが大切です。
バッグの場合、表面についたほこりを柔らかい布で優しく拭き取ったり、内部のゴミを取り除いたりするだけでも、査定員の印象は大きく変わります。アクセサリーであれば、柔らかい布で磨き、皮脂や指紋を落とすだけでも輝きが蘇ります。ただし、専門的なクリーニングや修復は、かえって状態を悪化させるリスクがあるため、あくまで「できる範囲」に留めましょう。ちょっとした手間で、査定額アップが期待できます。
7-3.付属品があれば持参する
購入時に付属していた箱、保存袋、カデナ(南京錠)、鍵、クロシェット(鍵ケース)などの付属品は、保管してあれば一緒に持参しましょう。これらの付属品が揃っているかどうかは、査定額を左右するポイントです。特に、バーキンやケリーのようなバッグの場合、カデナと鍵が揃っていることが「完全な状態」と見なされます。
これらの付属品は、アイテムの真正性を証明する役割も果たし、再販時の需要も高まるため、査定額が大幅にアップします。購入時のレシートや、保証書などもあれば一緒に持っていくと良いでしょう。
7-4.フリマアプリやオークションの利用は控える
近年、手軽に個人間で取引ができるフリマアプリやオークションサイトが普及していますが、エルメスのようなハイブランドを売却する際には、利用を控えることを強く推奨します。その理由は、エルメス製品の価値を正確に判断することが難しいためです。フリマアプリなどでは、偽物の出品も多く、購入者からの信頼を得にくいのが現状です。
また、高額な商品のため、出品から取引完了までトラブルに発展するリスクも高まります。一方で、ブランド品の買取専門店であれば、専門の鑑定士が市場価値を正確に判断し、安全かつ適正な価格で買い取ってくれます。安心してスムーズに取引を完了させるためにも、プロに任せるのが賢明な選択と言えるでしょう。
7-5.高価買取なら「ESTIME/エステメ」にお任せください!

エルメスの売却をお考えなら、ブランド買取店「ESTIME/エステメ」にお任せください。エステメでは、エルメスをはじめとする高級ブランドの買取に力を入れており、相場と市場価値を正確に見極めたうえで適切な査定額をご提示しています。
エルメスのように人気・希少性の高いブランドは、買取店の知識と実績によって査定額に大きな差が出ます。エステメには、買取経験豊富な査定士が多数在籍しており、エルメスのバーキンやケリーといった希少モデルの買取実績も全国トップクラス。過去の取引データや現在の市場動向をふまえ、高額での買取が可能です。
また、店舗にご来店いただかなくても、「宅配買取」「出張買取」24時間受付の「LINE査定」など、ご都合に合わせた査定方法をお選びいただけます。査定だけでも歓迎ですので、「今の価値を知っておきたい」という方もぜひお気軽にご相談ください。
※査定にかかる費用は完全無料となっております。
エルメスのアイテムをはじめ、ご自宅に眠っているブランド品やジュエリー、高級時計、バッグ、貴金属、宝石、アパレルの売却をお考えの際は、ブランド買取店「ESTIME/エステメ」にお気軽にお問い合わせください。誠心誠意お客様のお品物を査定いたします。
8.資産価値の高いエルメスは将来性も享受できる
エルメスが資産価値の下がりにくいブランドと言われるのは、その独自の経営戦略にあります。創業以来の職人技と最高品質へのこだわりを貫く姿勢が、流行に左右されない普遍的なブランド価値を確立しているのです。また、需要に対して供給を意図的に抑えることで、常に高い希少性を維持していることも、その価値が揺らがない大きな理由でしょう。
エルメス製品の中でも、特に資産価値の高いアイテムにはいくつかの共通した特徴があることもご紹介しました。アイコニックなモデルや人気の定番素材を採用したもの、人気カラーやサイズのアイテムは価値を高める重要な要素です。
これらの資産価値の高いアイテムを選ぶことで、あなたは単に最高の品質とデザインを所有する喜びを得られるだけでなく、将来的な資産としてのメリットも享受できます。エルメスの資産価値の高いアイテムは、まさに「所持する喜び」と「将来への賢い投資」を両立できる、魅力的な選択肢と言えるでしょう。