2025年6月09日
【パリの名門】グランサンクとは?歴史・魅力・格付けを徹底解説!
ジュエリー

古代エジプト時代に、悪霊などの外的から身を守る魔除けとして身につけられていた装身具が時代と共に形を変え、現代ではファッションとしての宝飾品となり、人々から愛されるようになったといわれているジュエリー。今では数多く存在するジュエリーブランドの中でも、特に一流とされるジュエリーブランドに与えられた2大タイトルがあります。それが「世界5大ジュエラー」と「グランサンク」です。
「世界5大ジュエラー」という名を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。対してあまり知られていない「グランサンク」ですが、フランスを代表する一流老舗ブランドの総称であり、セレブ御用達のハイジュエラーです。ではそのグランサンクに属するジュエリーブランドとは?その魅力はどこにあるのか?
この記事では、グランサンクについて、その歴史的背景や世界5大ジュエラーとの違い、2大タイトルを冠する各ブランドの歴史や魅力、おすすめのシリーズを徹底解説します。「人と被らないジュエリーが欲しい」「そのブランドの歴史も知った上で購入したい」そんな方にも必見ですので是非、最後までご覧ください。
目次
1.ヴァンドーム広場の偉大な高級宝飾店「グランサンク」とは?
出典:wikipedia
ファッションの街パリにあるヴァンドーム広場。1702年にルイ14世の栄光を称える為に作られた歴史的な広場で、当時は上流階級の邸宅として広まり、ココ・シャネルが30年間住み続けたホテル「オテル・リッツ」があり、作曲家のフレデリック・ショパンも自身の最期の地としてこのヴァンドーム広場に住み39歳の生涯を終えました。
そして現在このヴァンドーム広場は、世界各国を代表するジュエリーブランドが一堂に会する世界的に有名な広場となっており、その中でも歴史的に認められたフランス発祥の一流ジュエリーブランドのみが「グランサンク」と称されています。
グランサンクは、フランス語で「Les Grand Cinq」と表記し、直訳すると「Grand(グラン)=偉大な」「Cinq(サンク)=5つ」となり、その名の通りフランス・パリを代表する偉大な5つのジュエリーブランドの総称であり、「パリ5大宝飾店」や「フランス高級宝飾店協会」とも呼ばれています。
その「グランサンク」である5つのジュエリーブランドが「メレリオ・ディ・メレー(MELLERIO dits MELLER)」「ショーメ(Chaumet)」「モーブッサン(MAUBOUSSIN)」「ブシュロン(BOUCHERON)「ヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)」で、その全てが創業100年をゆうに超える老舗ジュエラーで結成されています。
グランサンクは1940年代から活動を始め、1947年頃に正式に結成されました。結成から数十年間は創業家たちによる会合や、オテル・リッツでの合同新作発表会の開催などの活動を行っていましたが、5つのジュエラーのうちメレリオ・ディ・メレーを除く4つのブランドの創業一族が第一線を退いたことから、現在では活動はほぼ行われなくなりました。
その為、現在パリで「グランサンク」の名を出しても伝わらないこともあるようですが、一流高級宝飾店が立ち並ぶヴァンドーム広場でこれまで100年以上に亘りメゾンを構え続けるほど根強い人気を誇り、フランス宝石史を担ってきた老舗中の老舗である5つのジュエラーは、今もなお世界中の人々から愛され続けています。
ちなみに、現代では「世界5大ジュエラー」と称されるパリのジュエリーブランド「カルティエ(Cartier)」も、1990年代初頭まではグランサンクのひとつでした。しかし、ヴァンドーム広場からフォーブル・サントレーノへメゾンを移転したためグランサンクから脱退し、その代わりにメレリオ・ディ・メレーが加入しています。このカルティエの脱退に関しては諸説あり、カルティエ側が元より「グランサンク」として他のジュエラーとひとまとめにされることを懸念しており、そんな中でメゾンの移転を機に自ら脱退したという説もあれば、ヴァンドーム広場から移転するなら…と脱退を余儀なくされたカルティエは、後にヴァンドーム広場へ再びメゾンを戻しましたが、グランサンク側が再加入を拒否したという説も…。真相は定かではありませんが、どちらにしても脱退、加入が容易くできるほど「グランサンク」の称号は軽くなく、その冠が付くことは当時のジュエリー界においてとても大きな意味のあることだったことが伺えます。
2.グランサンクと世界5大ジュエラーの違い
出典:allabout
上述通り「グランサンク」は、ヴァンドーム広場にメゾンを構えるフランスを代表する老舗一流ジュエリーブランドの総称ですが、それとは別に世界的に有名な5つのジュエリーブランドを「世界5大ジュエラー」と呼びます。
「グランサンク」である5つのジュエリーブランドのうち、「ショーメ」「ヴァンクリーフ&アーペル」「ブシュロン」は日本でもとても有名で、婚約指輪を選ぶ際の候補に挙がることも多いですが、「メレリオ・ディ・メレー」「モーブッサン」に関しては、その名を知らない方も多いのではないでしょうか。
上記5つ全てのジュエリーブランドにおいて歴史的、技術的にも洗練されたハイジュエラーであることに違いはありませんが、対して「世界5大ジュエラー」を冠するジュエリーブランドは、その名を知らない人はいない程の抜群の知名度を誇る、世界を代表するトップジュエリーブランドです。
その「世界5大ジュエラー」が、「ハリーウィンストン(HARRY WINSTON)」「ティファニー(TIFFANY & Co)」「ブルガリ(BVLGARI)」「カルティエ(Cartier)」「ヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)」の5つのジュエリーブランドです。
自ら結成し活動を行ってきた「グランサンク」とは対照的に、そのあまりの知名度から自然とそう呼ばれるようになった「世界5大ジュエラー」
それぞれの背景や歴史に違いはあるものの、世界中のセレブたちが晴れの舞台や授賞式などで使用しているジュエリーのほとんどがこの2大タイトルのものになります。
| グランサンク | 世界5大ジュエラー | |
| メレリオ・ディ・メレー | ◯ | |
| ショーメ | ◯ | |
| モーブッサン | ◯ | |
| ブシュロン | ◯ | |
| ヴァンクリーフ&アーペル | ◯ | ◯ |
| ハリーウィンストン | ◯ | |
| ティファニー | ◯ | |
| カルティエ | ◯ | |
| ブルガリ | ◯ |
3.「グランサンク」各ブランドの歴史と魅力
これまで「グランサンク」の歴史的背景について紹介してきましたが、ここでは各ブランドの歴史と魅力について深掘りしていきます。
3-1.メレリオ・ディ・メレー(MELLERIO dits MELLER)
メレリオ・ディ・メレーの創業は400年以上前に遡り、現存する最古のジュエリーブランドです。長きに亘り王室御用達のジュエリーとして親しまれ、現在は改名されて「メレリオ(Mellerio)」として今もなお確固たる地位を築いています。
その歴史は、元々イタリアで宝石商をしていたメレリオ一家がパリに移住した1515年から始まります。100年後の1613年、メレリオ一家がルイ13世の暗殺計画を阻止した報奨として、ルイ13世の母で当時の摂政であったマリー・ド・メディシスにより「フランス全土で制約なしに商売を行って良い」という特権を与えられ、メレリオ・ディ・メレーが創業しました。移民であるメレリオ一家に与えられたこの特権は、当時では類を見ない極めて異例の特権でした。
その後、宮廷へも出入りし商売をすることが許されたメレリオ・ディ・メレー。ある日、当時の王妃であったマリー・アントワネットは、ベルサイユ宮殿の門前で宮廷に出入りする貴族や貴婦人に宝石を売るひとりの少年と出会い、その少年が持つあまりに美しい宝石に目を奪われました。その少年こそが、当時15歳でメレリオ・ディ・メレーの宝石商だったジャン・バディスト・メレリオでした。こうして奇跡的にも、メゾンの最初の王室の顧客がマリー・アントワネットとなり、それ以来メイリオ・ディ・メレーの名声はフランスのみならずヨーロッパ全土へと広がり、「王妃のジュエラー」として各国の王室御用達のジュエラーとなりました。
メレリオ・ディ・メレーの卓越した技術と創造性が生み出した技術のひとつに「メレリオカット」があります。
自然界に存在する「形」の中で最も美しく安定しているといわれる「卵型」。ダイヤモンドを卵型にカットするには、類まれなる技術と工夫が必要でした。そこでメレリオ・ディ・メレーは、ダイヤモンドを57面にカットすることでその形を再現し、更に光を最大限に取り込んで美しく輝きを放つ「メレリオカット」を生み出しました。この「メレリオカット」は2005年に特許を取得し、今では一目見ただけでメレリオ・ディ・メレーのデザインであると分かるほど、メゾンを象徴するデザインとなり、特にこのカットによって作られた結婚指輪は女性たちの憧れとなっています。
メイリオ・ディ・メレーは、「グランサンク」の中で創業から現代まで14代にわたり創業一家が経営を続けている唯一のメゾンであり、先祖が残した宝飾品への想いや技術を今もなお継承し続けています。
日本国内では他のジュエラーと比べて知名度こそ高くはないものの、由緒正しい歴史あるメレリオ・ディ・メレーのジュエリーは、フランスを始め世界各国からその伝統を賞賛され、愛され続けています。
3-2.ショーメ(Chaumet)
出典:Chaumet
一流と呼ばれるジュエリーブランドには、それに見合ったブランドヒストリーが存在します。これから紹介する「ショーメ」もそんなジュエラーのひとつで、創業者であるマリ=エティエンヌ・ニトはある運命的な出会いから、「ショーメ」を世界的に有名なジュエラーへと発展させます。
時は1780年のパリ。当時マリ=エティエンヌ・ニトはサントノレ通りで小さな宝石店を営んでいました。ある日、そんな彼女のブティックの前で馬車馬が突然暴れ出し転倒する事故が起き、ニトはすぐに駆けつけその馬車から騎手を救い出します。その騎手こそが、若き日のナポレオン・ボナパルトでした。
ニトは彼がナポレオンであることには気づかず、それにも関わらず自身の店で懸命な手当を行いました。ナポレオンはそんな彼女へ深く感謝するとともに、その時店に置かれていた美しいジュエリーに感銘を受け、「いつか必ず恩返しをする」と言い残し、店を去って行ったとのこと。
その後、皇帝となったナポレオンが、自身の妻で皇后であるジョゼフィーヌ・ド・ボアルネへ授けるティアラの製作をニトへ依頼し、「ショーメ」はナポレオン公認の皇室御用達のジュエラーとなりました。後に世界中の貴族のティアラを手がけることになった「ショーメ」の物語は、このたったひとつの運命的な出会いから始まったのです。
ショーメはこれまで3000個以上にも及ぶティアラを製作してきたと言われており、当時の貴族の結婚式に深く関わり、愛の瞬間を彩ってきました。その伝統は長きに亘り受け継がれ、現代でも数多くのブライダルコレクションを手がけています。
女性であれば誰もが一度は憧れるプリンセス。
200年以上前のあの日、愛するナポレオンからティアラを授かったジョゼフィーヌを始めとし、数々のプリンセスたちはショーメのティアラと共にどんな愛の瞬間を過ごしてきたのでしょうか。
そんな愛の歴史を持つショーメが手がけるブライダルジュエリーは、現代もなお花嫁たちの憧れの的となっています。
「身につける全ての女性をプリンセスにするジュエリー」
ショーメのジュエリーは、女性たちに自信と永遠の愛を信じる力を与えてくれます。
3-3.モーブッサン(MAUBOUSSIN)
出典:MAUBOUSSIN
「モーブッサン」はフランスで3番目に古い歴史あるジュエリーブランドです。激動の時代を生き抜く中で、価値がないとされていた「原石」が持つ美しさを信じ続け、モーブッサンが生み出す革新的でエキゾチックなデザインが世界から評価されるようになり、その名は一流老舗ジュエラーとして現代まで受け継がれてきました。
モーブッサンは、1827年にムッシュ・ロシェがジャン・パティスト・ヌリと共にアトリエを創業したことから始まります。当時のパリは現在の華やかなイメージとはかけ離れており、コレラの大流行や不作による食糧事情の悪化、物価上昇により市民の暴動が発生するなど激動の時代でした。
そんな時代の中でアトリエを創業したばかりのモーブッサンは、ジュエリー制作に高価なホワイトダイヤモンドを使用することは難しく、そこでムッシュ・ロシェが目をつけたのがルビー、サファイヤ、エメラルドなどの「カラーストーン」でした。
今でこそジュエリーの定番の宝石として多く使用されているカラーストーンですが、当時その価値は殆どないとされており、カラーストーンがジュエリーに使用されることはありませんでした。そんな中ムッシュ・ロシェは、その原石が持つ美しさをいち早く見抜き、その鮮やかさと彼の独創的なデザインを融合させ、ホワイトダイヤモンドでは表現できない色鮮やかなジュエリーを制作しました。
このカラーストーンを使用したジュエリーはそれまでのジュエリーの価値観を大きく覆し、その鮮やかさと大胆なデザインに多くの人々が魅了され、これをきっかけにモーブッサンはパリの貴族間でハイジュエラーとして認知されるようになりました。
このようにパリでは洗練されたジュエラーとして認知されてきたモーブッサンですが、その名が世界的に有名になったのは創業からおよそ100年後の1925年のパリ万国装飾美術博覧会でした。
モーブッサンはこの万博で、カラーストーンをふんだんに使用した大胆で革新的なジュエリーを出展し、見事金賞を受賞。その圧倒的な存在感と華やかさに世界中の王族、貴族たちが衝撃を受け、「カラーストーンジュエリーの第一人者」として瞬く間にモーブッサンの名が世界に広まりました。その後も数年ごとにカラーストーンジュエリーの展示会を行い、その度に世界中でニュースとなりその知名度を飛躍的に高ると同時に、カラーストーンの価値も世界に広めることに成功しました。
そして1946年、ヴァンドーム広場へメゾンを移転し、「グランサンク」としての活動を始め、フランス5大宝飾店としての地位を確立させました。
ちなみに、世界では抜群の知名度を誇るモーブッサンが日本に初出店したのは2006年でした。
これまでも革新や挑戦を止めないモーブッサンでしたが、日本での初出店もまたこれまでに類を見ない方法で行なわれ、「0.10ctのダイヤモンドを5000人限定で無料プレゼントする」という大胆なキャンペーンは日本中で話題になりました。
激動の時代の中で、人々が価値がないとしたものの持つ価値を見い出し、世界に認めさせたモーブッサン。伝統を守りながらも新しい時代を反映させたデザインは、日本でもファッショナブルな女性達から人気を博しています。「伝統と革新の融合」本来相交えないふたつの価値観を持ち合わせるモーブッサンは、この先の時代もその独創的なジュエリーで私たちの日常を彩ってくれることでしょう。
3-4.ブシュロン(BOUCHERON)
出典:BOUCHERON
ハイジュエラーたちが共通して兼ね備えている「卓越した技術」「創造性溢れるデザイン」
「ブシュロン」もまたそのうちのひとつで、世界中の人々を虜にし続けているパリの名門ジュエラーです。
しかし「ブシュロン」がなぜ名門ジュエラーとしての地位を不動のものとしたのか。それには、技術やデザイン性はもちろんのこと、創業者が持つ「先見の明」が深く関わっていました。
「ブシュロン」の歴史は古く、創業者であるフレデリック・ブシュロンが1858年にパレ・ロワイヤルにて最初のブティックをオープンしたことから始まります。当時から多くの革新的なデザインを生み出し、ファッションに敏感なパリの人々を虜にしてきたブシュロンは、1867年のパリ万国博覧会で金賞を受賞。その後も1878年、1889年のパリ万国博覧会でもグランプリを受賞するなど、ジュエリー界でその名を轟かせてきました。
そして今でこそ「洗練の象徴」とされているヴァンドーム広場ですが、当時は邸宅としてのイメージが強く、ジュエラーとはかけ離れていたその場所に、最初にブティックを構えたのがこのブシュロンでした。ブシュロンがブティックを構えた26番地は、ヴァンドーム広場の中で最も日当たりが良く、ウィンドウに飾られたジュエリーがその光を取り込み美しく輝きます。また、邸宅としての雰囲気をあえて残してブティックをデザインしたため、訪れた人々にまるで友人宅に招かれたような温かい印象を与えます。
その噂は瞬く間に広がり、ブシュロンの出店を皮切りに数多くのジュエラーがこぞって出店し、ヴァンドーム広場は一流ジュエラーの象徴となったのです。フレデリック・ブシュロンの先見性はブティックの立地に留まらず、そのデザインにも表れています。
織物商の息子として生まれたフレデリックは、14歳の頃にジュエラーの見習いとなり、ジュエリーの世界への一歩を踏み出しました。幼少期からシルクやレースなど織物のなめらかさと軽やかさに慣れ親しんでいたフレデリックは、それをゴールドで表現する試みを続けました。
当時ゴールド性のジュエリーは重厚であるほど良いとされ、格式高い物であるべきだという風潮がありました。そんな中フレデリックは、アシンメトリーなデザインで留め金がなく羽織るように身につけられるネックレスや、ゴールドの重さを忘れひらひらと風に舞うような繊細な羽根をモチーフにしたネックレスなど、当時の常識を覆す革新的なデザインを生み出し、ジュエリー界に新しい風を吹き込みました。
そんな革新的なデザインは現代まで受け継がれ、個性的ながらも洗練されたデザインは世界中から評価されています。
日本でも、自分らしさを表現できるブシュロンのジュエリーは、「人と被らないものがほしい」というファッション性の高い女性たちから根強い人気を誇っています。
3-5.ヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)
「幸せの象徴」とされるヴァンクリーフ&アーペルは、愛と宝石にまつわるひとつの物語から生まれたジュエリーブランドです。まるでおとぎ話のようなその物語への憧れをもつ人は多く、世界中の女性たちから絶大な人気を誇っています。
またヴァンクリーフ&アーペルは、「グランサンク」と「世界五大ジュエラー」の2大タイトル両方を冠する唯一のジュエリーブランドであり、洗練されたデザインと巧みな技術が生み出すジュエリーは、創業から100年以上愛され続けています。
その歴史は1895年のパリまで遡り、そこには宝石細工職人の息子アルフレッド・ヴァンクリーフと、宝石商の娘エステル・アーペルがいました。才能溢れる若きふたりは、宝石への情熱や革新への熱意、家族への愛など多くの価値観と時間を共にしていく中でやがて恋に落ち、互いに永遠の愛を誓い幸せな結婚をしました。この愛の物語こそが、のちに2大タイトルを冠するヴァンクリーフ&アーペルの誕生のきっかけとなりました。
愛し合うふたりの願いは「身につけた人々に愛と幸運をもたらすジュエリーを作ること」
その想いを形にするべく、1906年アルフレッド・ヴァンクリーフとエステルの兄シャルル・アーペルは、愛し合うふたりの名前を結び合わせたジュエリーブランド「ヴァンクリーフ&アーペル」をヴァンドーム広場に創業しました。
創業当初からメゾンが大切にし続けているテーマ「愛」と「幸運」。その証として2大テーマをモチーフにした数々のコレクションを生み出し、多くの貴族の結婚式にまつわるジュエリーや、婚姻の証のジュエリーを手がけてきました。そして現在も、ヴァンクリーフ&アーペルの代表的なエンゲージメントリングには、創業者アルフレッド・アーペルが生涯愛した妻「エステル」の名前が冠され、花嫁の薬指に宿りその幸せを願い続けています。
ヴァンクリーフ&アーペルがハイジュエラーとして高く評価され続けている理由として、その洗練されたデザインはもちろんのこと、そのデザインを実現可能とする類まれなる技術力にあります。そのヴァンクリーフ&アーペルを象徴する技術のひとつが「ミステリーセッティング」です。このミステリーセッティングは、宝石を固定する際の爪や石の一部を覆ってしまう金属など、宝石を留めるためのものが一切見えないようにする方法であり、1933年に特許を取得するほど宝石史に残る偉業とされています。これによりどんな曲線のデザインも実現可能となり、ヴァンクリーフ&アーペルのジュエリーは唯一無二のものとなりました。
「幸運になりたければ、幸運を信じなさい」これは、創業一族のひとりジャック・アーペルの口癖であり、メゾンが大切にし続けているテーマでもあります。創業から100年以上、愛と幸運を信じ続け、ジュエリーを通してその想いを世界に発信し続けているヴァンクリーフ&アーペル。
そんなヴァンクリーフ&アーペルのジュエリーは、身につけた女性たちに幸せをもたらすお守りとなってくれています。
4.グランサンクおすすめの人気コレクション5選
ここでは「グランサンク」各ブランドのおすすめのシリーズを紹介します。
4-1.【ヴァンクリーフ&アーペル】アルハンブラ
四つ葉のクローバーをモチーフとしたこのアルハンブラシリーズは、「ヴァンクリーフ&アーペルと言えばアルハンブラ」と称されるほどメゾンを象徴するアイコン的存在。ヴァンクリーフ&アーペルの名を知らない方でも、一度はこのモチーフを目にしたことがあるのではないでしょうか。
四葉のクローバーは言わずと知れた「幸運のシンボル」とされており、四つの葉にはそれぞれ「愛・健康・幸運・富」を意味しています。
1968年、メゾンは初めてアルハンブラロングネックレスを発表し、ゴールドビーズで囲まれたイエローゴールドのクローバーデザインは瞬く間に人気を博し世界中に知られるようになりました。その後現在に至るまで、様々な素材やデザインを加えながら多彩なバリエーションを生み出し続けています。
使用されている素材も、定番のマザーオブパールをはじめ、オニキスやカーネリアン、ターコイズ、パヴェダイヤモンドなど様々で、サイズ展開も豊富なため、フォーマルやカジュアル、オフィスなど場所を問わずに愛用できることから年代問わず人気が高いシリーズとなっています。
4-2.【モーブッサン】クルール・ダムール
出典:MAUBOUSSIN
カラーストーンジュエリーのパイオニアとして名高いモーブッサン。「クルール・ダムールシリーズ」は、モーブッサンならではの大粒のセンターストーンと、それを取り囲むパヴェの絶妙なコントラストが魅力的で、パリ生まれのジュエラーらしい感性が表現されたデザインとなっています。
大振りな石に繊細に細かくカッティングが入っているのが特徴で、繊細な煌めきと透明感のある輝きが人気のシリーズ。ペンダント、リング、イヤリングと展開されており、素材もローズ・ド・フランス、アメシスト、シトリン、ブルートパーズ、スモーキークォーツと様々です。
身につけるだけで一気に装いを鮮やかに彩ってくれるクルール・ダムールシリーズのジュエリーは、パーティーシーンはもちろんカジュアルな装いの際にも一粒のアクセントとなり日常を華やかにしてくれます。
4-3.【メレリオ・ディ・メレー】アネル
フランス語で「指輪」という意味を持つアネルシリーズは、メゾンで人気の高い結婚指輪のひとつです。素材がプラチナ、イエローゴールド、ピンクゴールドがあり、リングの太さも2.5mm幅と5mm幅があるため、男女で素材や太さを変えて身につけるのもお洒落で人気となっています。
そしてこのアネルリングには、13世紀のフランス国王だったルイ9世が王妃に送った結婚指輪に刻印されていたものと同じ愛のメッセージ「このリングの外に愛はない」とラテン語で刻まれています。
このメッセージが刻まれていた指輪を身につけていたルイ9世と王妃は生涯愛し合っていたと言われており、700年以上経った現代でもそのメッセージを受け継ぎ薬指に愛を誓うことのできる結婚指輪となっています。
このリングに隠されたストーリーがとてもロマンティックで、デザインもオリジナリティがあるため、他にない特別感のある結婚指輪としてオススメのシリーズです。
4-4.【ショーメ】ジュ・ドゥ・リアン
出典:Chaumet
1977年に制作されて以来、メゾンを象徴するアイコニックとなった「リアンコレクション」
「リアン(Lien)」はフランス語で「絆」を意味し、愛し合う人々を結びつけるジュエリーになるようにという想いから制作されました。
今回ご紹介する「ジュ・ドゥ・リアンシリーズ」は、2本の糸が交差するデザインになっており、その形から「絆」を表現しています。ペンダント、リング、ブレスレット、イヤリングと幅広く展開されており、ゴールドの縁取りが美しく、使用されている素材も定番のマザーオブパールからカーネリアン、マラカイト、ターコイズ、オニキスなど様々で、全てのデザインに美しいダイヤモンドが使用されています。
その中でもマザーオブパールが使用されたペンダント(Ref.082930)は、美しいセンターダイヤモンドがゴールドの光沢と共に輝きを放ちながら、定番のマザーオブパールにより服装や場所を選ばず普段使いできるシンプルなデザインとなっています。その為、オフィスなどでも毎日身につけられる「人との絆のお守り」として幅広い年代から人気の高いジュエリーです。
4-5.【ブシュロン】キャトル
出典:BOUCHERON
ブシュロンはフランスの王族や貴族から愛され世界的には有名なジュエリーブランドであるにも関わらず、日本では知る人ぞ知るハイジュエラーというイメージでした。そんなブシュロンの名が日本において飛躍的に有名になったきっかけがこのキャトルシリーズ。以降、ブシュロンを象徴するアイコン的存在となりました。
「キャトル(QUATRE)」とはフランス語で「4」の数字を意味します。その名の通りキャトルリングは、異なる細工が施された4連のゴールドが特徴のデザイン。現在ではそのうちのひとつにダイヤモンドを使用しているものもあり、バリエーションが豊富なため人と被らないリングが欲しい方にも人気で、好みのリングを探し出すのも楽しいシリーズになっています。
5.【おまけ】グランサンクのブランド格付け
グランサンクのジュエラーたちは、フランス・パリのヴァンドーム広場に拠点を構える格式高いブランドとして、ジュエリー業界でも特別な格付けを持つとされています。ただし、「格付け」といっても公式なランキングが存在するわけではありません。一般的には、その歴史、職人技、宝石の品質、デザイン性、そして国際的な評価をもとに、各ブランドの格が語られています。
グランサンクの中で明確に優劣がつくというよりは、ブランドごとの「美意識」や「得意分野」が評価軸となっているのが特徴です。宝石の品質重視か、芸術性を重視するか、あるいは王室御用達という背景に惹かれるか──選ぶ人の価値観によって、格付けの捉え方も変わると言えるでしょう。
7.【まとめ】歴史と伝統のグランサンク
創業100年を超える老舗ジュエラーで結成されている「グランサンク」他に類を見ない独創的かつ斬新なデザインを生み出し続け、100年以上経った現代まで世を魅了し続けています。
「5大ジュエラーとどちらが格上なのか?」と問われている記事を良く目にしますが、2大タイトル全てのジュエラーにおいて品質、デザイン性、芸術性に優れたトップジュエリーブランドであることは間違いなく、全てのブランドに共通してトップジュエラーと称される所以となるブランドヒストリーと、ジュエリーに込められた想いがあります。
知名度やデザインだけでなく、それぞれのブランドの歴史的背景を知った上で、たったひとつの運命のジュエリーを探してみるのもジュエリーを選ぶ楽しさのひとつかもしれません。
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