2023年8月28日
エルメスはなぜこんなに高いの?理由とこだわりを徹底解説!
バッグ
ブランド
ブランド界の帝王「エルメス」。
同じ皮革製品ブランドのバッグと比較しても、その値段の高さに驚いた方も多いのではないでしょうか?中古市場でもその価値が下がることはほとんどなく、金額的にも中々買えないエルメスは多くの人々の憧れとなっています。
さて、この記事ではそんなエルメスがなぜ高いのかを徹底的に解説していきたいと思います。定番バッグのバーキンやブランドの歴史についても紹介していきたいと思いますので、是非ご覧ください。
目次
1.馬具工房から高級ブランドへ。エルメスの歩み。
エルメスは世界で最も古い高級ブランドのひとつで、創設者のティエリー・エルメスが1837年に始め、現在まで180年以上と長い歴史を持っています。
元々は馬具製品を扱う工房から始まったブランドですが、自動車の普及によりバッグやベルトなどの製品にも手を広げて高級ファッションブランドへと立ち位置を確立しました。
さて、この章ではそんなエルメスがどのようにして現在までの地位を確立してきたのかを徹底的に解説していきたいと思います。
1-1. 「創設者:ティエリー・エルメス」によるブランドの創設
エルメスは1837年に「ティエリー・エルメス」によってフランス・パリで馬の装身具(以下:馬具)である鞍(くら)やハーネスなどを製造する工房を開設しました。19世紀のヨーロッパの交通手段は馬車が一般的であったため、馬具の需要は非常に高いものでした。エルメスの馬具製品はその品質の高さと優れた職人技術で、すぐに上流階級や王室からの支持を受けました。
当時の馬具製品は馬車の運転手にとっては欠かせないアイテムのひとつで、製作するのには高度な技術が必要とされていました。丁寧な製品の作成を心がけていたエルメスは、馬をただの乗り物と捉えていない「馬も人も傷つけない」優しい作りで、ナポレオン三世やロシア皇帝などの上流階級の顧客も含めた人々からとても愛用されていました。
上流階級から愛用されるほどの高品質な馬具を製作していたエルメスは、1867年の第2回万国博覧会で出品した鞍で銀賞を獲得。1878年の第3回万国博覧会では金賞を獲得するなどの功績も残していきます。
1880年にティエリの息子であるシャルル=エミール・エルメスが2代目としてエルメスを受け継ぎ、フォーブルサントーレに工房を移転。製造や卸売りだけでなく顧客への直接販売も開始しました。
1892年には馬具を収納するためのサドルバッグとして「オータクロア」を発表し、美しい見た目であるとして馬車に乗る人々の間で大ヒットしました。後にエルメスの定番バッグである「バーキン」の原型となるバッグです。
1-2. 高級ブランドとして頭角を表したエルメス
20世紀初頭からは第一次世界大戦の影響で自動車が普及し、馬車の需要が減少しました。これを受けてエルメスも馬具以外のアイテムである財布やバッグ、スカーフ、ベルトなどアイテムの販売も積極的に行っていきます。
これまで培ってきた職人技や馬具のルーツを大切にしながらも様々なアイテム展開にチャレンジするエルメスは留まることを知りません。
シャルルの息子であるエミール・エルメスが事業に入ると、エルメスはさらに革新を遂げます。鞍や馬具はもちろんのこと、皮革製品に至るまで社会の状況に応じた柔軟なアイデアを提案するようになりました。
カナダに行った際に出会った「万能閉じ具」(現在でいうファスナー)に魅了され、そこから着想を得たエルメスは1922年にファスナーの特許を取得します。後に世界で初めてファスナーの付いたバッグを製作し、多くの注目を集めました。
1930年代には、エルメスの「ケリーバッグ」がハリウッド女優グレース・ケリーに愛用され、世界中で大ヒットしました。これにより、エルメスは高級ファッションブランドとしての地位を確立しました。
2.エルメスが高い理由はこだわりと信頼から。
エルメスは長い歴史を持つブランドであり、様々なところにこだわりを持っているので価格に見合うだけの価値があります。エルメスが持っているこだわりとしては以下の通りです。
・素材の希少性と品質の高さ
・洗練された技術を持つ職人が製作している
・長い歴史から来るブランドとしての信頼
上記のことにより、様々なところでこだわりを持つエルメスの値段は高くなっています。この章では、エルメスの製品が高くなっている理由を解説していきます。
2-1. 素材の希少性と品質の高さ
エルメスは製品の素材と品質の高さが、値段に大きく関わっています。定番バッグのバーキンやケリーなどの製品には、最高級のクロコダイルレザーやオーストリッチレザーが使用されていることもあります。これらの素材は、その希少性と品質から非常に高価です。
例えば、ヒマラヤ山脈をイメージして作られたバーキンに使われているクロコダイルレザーの「ニロティカス」は、ナイル川流域に生息しているワニだけから取れる素材になるので、非常に希少価値が高いです。
また、エルメスは素材の卸業者にもこだわっています。高級ブランドの多くは「タンナー」と呼ばれる皮革素材の卸業者から素材を仕入れていますが、エルメスはこの業者の選定にもこだわりがあります。
タンナーの中でも「アノネイ社」「デュプイ社」という世界で最も優れている業者から仕入れを行っています。一流のタンナーから仕入れている革の中でも、最高品質の革を仕入れています。
2-2. 洗練された技術を持つ職人が製作している
エルメスの製品はひとつひとつが職人の手作業によって作られています。工程ごとに担当が変わるという製作方法ではなく、ひとつのバッグに対してひとりの職人が最後まで手掛けるというこだわりを持った製作方法です。ひとつのバッグを作成するのに、数週間から数ヶ月の時間がかかるといわれています。
また、エルメスの革素材は温度管理と湿度管理も重要となっているので、素材の状態変化を気にしながら製作を進めなければいけません。このような手間と高度な技術がエルメスの製品にかかるコストと希少性を高めています。
毎年200人以上採用されるエルメスの新しい職人達は、厳しい皮革加工を学ぶ訓練プログラムを経て高度な技術を磨いています。学校に通うといった座学のような研修ではなく、実際に工房に入りエルメス製品の作り方を学ぶといった形で育成されます。
最初は先輩職人の「姿勢」「仕草」「道具」を観察するところから始め、徐々に実践的な技術を身に着けていきます。洗練された技術を見て、覚えて、実践する。こうしてエルメス職人として必要な共有の価値観や専門知識の向上を図るのが一番の目的です。
2-3. 長い歴史から来るブランドとしての信頼
エルメスは現在に至るまでの180年の歴史からくるブランドとしての信頼感があります。ナポレオンやロシア皇帝の御用達であったことから「高貴な者が使用するのにふさわしい高級なブランド」というイメージが定着しました。
この高い信頼度からくるブランド力も、エルメスが高い値段で販売されている理由のひとつです。
3.エルメスの定番「バーキン」の誕生と人気の理由
エルメスの定番バッグであるバーキンは、エルメスの中でも高いアイテムに分類されます。そんなバーキンはどのように生まれ、現在までの立ち位置を確立してきたのでしょうか?
ここからは、バーキンの誕生秘話と魅力について解説していきたいと思います。
3-1. 1人の女性のために作られたバーキンの誕生秘話
バーキンが生まれるキッカケとなったのは1981年のこと。
当時のエルメス最高経営責任者である「ジャン=ルイ・デュメ」は、ロンドン行きの飛行機に搭乗していました。
イギリスの女優で歌手の「ジェーン・バーキン」と偶然隣り合わせになりました。ジェーンのトレードマークとも言われていた籐のバスケットバッグは今にも荷物が溢れだしそうなくらいの量が詰め込まれていました。
ジェーンがバスケットバッグを荷物棚に置こうとした際に、中身が通路や座席に転がって落ちてしまいます。これを見ていたジャンは「バスケットバッグの中身を整理しなくともすべて詰められるバッグを作らせてほしい」と申し出ました。
これに対してジェーンは「母親になった自分にとって使いやすいバッグが見つからない」と不満を漏らし、2人は理想のデザインのバッグを創ろうと長く語り合いました。このエピソードがきっかけとなり、エルメスはジェーンのために特別なバッグ「バーキン」を作り上げました。
これが誰もが憧れるエルメスの定番バッグ「バーキン」の誕生の瞬間です。
2023年7月16日 ジェーン・バーキン死去
バーキン誕生のキッカケとなった「ジェーン・バーキン」は、2023年7月16日に自宅でひっそりとなくなっているのが発見された。76歳でした。元々心臓病を患っていたジェーンは2021年に軽い脳卒中を起こしたことがあり、体調はあまり芳しくなかったそうです。
ジェーンはとても人道的な方で、日本で2011年に起きた東日本大震災の直後に来日し「ジェーン・バーキン 震災復興支援コンサート Together for Japan」を開催。募金活動を行うなど復興支援に注力していました。その後も日本を訪れ、復興支援を前向きに行いました。2018年には日本・フランス間の文化交流の促進に励んだ証として「旭日小綬章」を受賞した功績を残しています。
3-2. バーキンの人気の秘密はデザインと希少性
ジェーン・バーキンという1人の女性のために作られたエルメスの定番バッグ「バーキン」は品質はもちろん、その美しいデザインや希少性から世界中で高い人気を誇っています。
この章では、エルメスの定番バッグ「バーキン」の魅力について解説していきたいと思います。
3-2-1.普遍的なデザイン
ジェーン・バーキンの要望を最大限に活かして作られたバーキンは、その普遍的なデザインから高い評価を受けています。バーキンは1984年の誕生からデザインを変更はされていません。流行り廃りに左右されることの無いシンプルなデザインのバッグです。
また、元々は収納力を重視したバッグを作りたいという要望から生まれたので、荷物を多く入れられる大容量のバッグとなっています。バーキンはサイズ展開も豊富なので、用途に合わせて選ぶことも可能です。主に幅で表され5cm刻みサイズが変わります。一般的には25cm、30cm、35cm、40cmのサイズが最も人気です。
以下に、バーキンで展開されている人気のサイズを紹介させていただきます。
バーキン25(横25㎝×縦21㎝×奥行13㎝)
小ぶりで可愛らしい見た目が特徴的で、ちょっとしたお出かけやディナーなどに使えるサイズ感となっています。ハンドルが長くないので肩掛けのバッグとしては使うことが難しく、ハンドバッグでの使用しかできないので、荷物が少ない方や小さいサイズのバッグを求めている方におすすめです。
バーキン30(横30㎝×縦22㎝×奥行16㎝)
バーキン30は、初めてバーキンを選ぶ方におすすめの「ファーストバーキン」としてよく選ばれるものとなっています。500mlのペットボトルや長財布が余裕で入る容量を持っているので、日常のお出かけに使うにはピッタリのバッグです。
バーキン35(横35㎝×縦27㎝×奥行18㎝)
海外でも人気のサイズとなっているバーキン35は、少し大き目で存在感が主張できます。ペットボトルはもちろんB5サイズの書類なども入る大容量のバッグなので、様々なシーンで活躍できます。荷物が多い人やちょっとした旅行にも最適なバッグです。
バーキン40(横40㎝×縦29㎝×奥行21㎝)
バーキンが生まれるキッカケとなったジェーン・バーキンが使用していたと言われるバーキン40は、かなりの存在感を感じる大きさとなっています。母親のためのバッグを作ってほしいというジェーンの要望を叶えるために作られたバーキン40は、マタニティグッズを満足に入れられるのはもちろん、男性が使うビジネスバッグとしても大活躍出来ます。
3-2-2.生産量が少ないことからくる希少性
ひとつひとつ手作業で作られているエルメスのバッグは、1点製作するのに手練れの職人でも20〜25時間がかかると言われています。その中でもバーキンは特に生産量が少なく、一定数しか作成出来ないため常に希少性が高いバッグとなっています。
また、生産数が少ないため店頭に並ぶ可能性も極めて低いことから誰でもすぐに購入できるとは限りません。お得意様へ優先して販売されてしまうケースも多いです。普段からエルメスを愛してくれている信用が高い優良顧客に販売されることも少なくありません。
最近では、バーキンに限らずケリーやピコタンなどの人気アイテムも入手困難となっているため、何度もエルメスの店舗に通って店員からの信用を勝ち取る「エルパト」を行う一般顧客も増加しています。
エルメスではVIP顧客になると特別な待遇を受けることができます。例えば、新しいコレクションのプレビュー、特別なイベントへの招待、限定品の購入権利などがあります。また、エルメスの店舗では、VIP顧客に対しては専属のスタッフが付き、最高のサービスを提供します。これにより、VIP顧客は、エルメスの製品をより楽しむことができます。
4.エルメスが厳選した最高級の素材を紹介!
エルメスのアイテムはこだわり抜いた最高品質の素材によって、世界中で高く評価されています。これらの皮革は、それぞれ異なる特性を持っており、バッグのデザインや使い勝手に影響を与えます。
また、エルメスは皮革の選別から製品の仕上げまでの全ての工程において、最高の品質を追求しています。世界的にも有名なタンナーと取引を行い、品質においても厳密に管理されています。
この章では、エルメスが厳選した代表的な素材について一覧形式でいくつか紹介していきたいと思います。※詳細は下記ページでご紹介しておりますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
4-1.【牛革素材】トゴ
1997年に登場して以来、絶大な人気を誇る定番素材です。バーキンをはじめとして財布や小物など様々なアイテムで使用されています。レザーの目は深めでキメ細やかなやや硬い手触りなのが特徴的です。傷や擦れに強い性質からどんなアイテムでも扱いやすく、表面には若干の血筋が見受けられます。
4-2.【牛革素材】トリヨンクレマンス
トゴと同等くらいの人気を誇るエルメスを代表する牛革素材のひとつです。ピコタンやバーキンなどに使われることが多く、ずっしりとした重厚感のある重みが特徴的です。
エルメスの素材の中でも水分に弱い性質を持っているので、取り扱いには十分な注意が必要ですが、手触りはサラサラとした柔らかくて優しい印象です。トゴとよく似ている素材ですが、トリヨンクレマンスの方が目が粗く、パッと見ただけでもわかりやすい素材となっています。
4-3.【型押し素材】クシュベル
耐久性を高めるために、光沢のあるガラス加工を施した素材です。目が細かくパリッとした見た目が特徴的です。登場から絶大な人気を誇る素材のひとつでしたが、残念ながら現在は廃盤となっています。
正式名称は「ヴォー・グレネ・クシュベル」
「ヴォー=オス」を指しているので、クシュベルは雄の仔牛で作られたものということがわかります。2004年には後継素材である「ヴォーエプソン」が発表されました。
4-4.【型押し素材】ヴォーエプソン
傷や擦れに強いことからバッグやポケットにしまうことの多い財布やコインケースなどに使われることが多い素材です。トゴと同じくらい人気の素材となっています。
前身素材である「クシュベル」と比較すると少し目が大きく若干のマット感があり、光に当てると若干白っぽい色味に見えるのが特徴的です。
2004年の登場以来、高い人気を誇る素材となっています。
4-5.【スムース素材】ボックスカーフ
表面にガラス加工が施されている艶感が特徴的なスムース素材です。レザーの目は小さいながらも、「水シボ」と呼ばれる細かいしわが見えます。型押し加工をしていないので、表面の凹凸はほとんど見られ無い素材となります。
ヴィンテージのケリーにつかわれているボックスカーフはその艶感から、古くても色褪せない輝きを表現してくれます。
4-6.【エキゾチックレザー】ポロサス
エキゾチックレザーの中でも王者と言われるほどの超高級素材です。東南アジアもしくはオーストラリアでしか取れないワニの革を使用したクロコダイルレザーです。体長1メートル程の小さいワニ(スモールクロコダイル)から取れるポロサスは、鱗の目は細かくきちんと整列した美しいものとなっているのが特徴的です。
海水と淡水の中間の塩分を持つ「汽水域」に生息しているワニで、「ソルトウォータークロコダイル」「イリエワニ」とも呼ばれることがあります。使い込むほどに艶が出てくる経年変化が楽しめる素材となっています。
4-7.【エキゾチックレザー】ニロティカス(ヒマラヤ)
ナイル川流域に生息しているワニからしか採取できない特別な素材となっています。
「ニロティカス=ナイル川」
という意味があることからこの名前が付けられました。
染色していないニロティカスには「ヒマラヤ」と呼ばれる素材があります。
個体特有の色合いを活用しているので加工をしなくて済みそうですが、希少性がかなり高い素材となっています。中央の白い部分が均等でサイドの褐色がまっすぐで美しい状態のニロティカスは中々採取できない素材となっています。
5.エルメスはアフターケアも万全!壊れてしまっても安心。
エルメスは、その製品の品質だけでなく、アフターケアと修理サービスにも非常にこだわっています。この章では、エルメスのアフターケアについて詳しく解説していきたいと思います。
5-1. 幅広く対応している修理サービス
エルメスは購入後のトラブルに対応できるように、アフターケアが万全に整えられています。一度購入しただけで長い間使用する想定のエルメスの製品は、仮に壊れてしまったとしてもアイテムの生まれ変わりを楽しむことができます。
耐久性が高いことから長期にわたって愛用することができますが、使用による摩耗やダメージが発生してしまいます。ハンドルの交換、金具の修理、ステッチの修理、内側の裏地の交換など多岐に渡る修理サービスが用意されていることが特徴的です。
5-2.正規の修理サービスはアトリエによって行われる
卓越した技術を持つ修理職人がいるアトリエで修理サービスを受けることができます。アトリエは世界に12箇所あり、その製品の品質を保つためには非常に重要なサービスです。
アトリエへの修理依頼をする方法は以下の通りです。
・エルメスの正規店やブティックへ持ち込む
・ホームページから修理の問い合わせをする
正規店やブティックへ修理を依頼すると、品物を預かった後にどのくらいの日数でどのくらいの費用が掛かるのか見積もりをしてくれます。その後は自分で修理するかどうか判断し、修理に移るといった形です。
また、エルメスの公式ホームページから修理やメンテナンスに関する問い合わせの連絡をすることも出来ます。ひとつひとつの製作が手作業であるように、修理も手作業になるので期間は長くかかってしまいますが、高度な技術を持つ職人の安心した修理メンテナンスを受けることができます。
これにより、私たち顧客はエルメスの製品を長年にわたって愛用することができます。
6.エルメスの製品を安く買う方法
エルメスの製品は高級ブランドであることから、一般的なファッションブランドのアイテムよりも高額です。しかし、一部の方法を駆使することで比較的お得にエルメスのアイテムを手に入れることができる場合もあります。
この章では、エルメスを安く購入するためのいくつかの方法をご紹介します。
6-1. 中古市場を探す
中古のエルメスのアイテムは、新品よりも割安で手に入ることがあります。信頼性のある中古品サイトや専門店を活用して、状態の良い中古アイテムを見つけることができればラッキーです。
また、ヴィンテージショップでは、過去のエルメスのアイテムを見つけることができることがあります。古いモデルでも、クラシックなデザインや希少性から魅力を感じる人も多く、比較的割安に購入できることがあります。
ただし、偽物に注意するためにも、信頼性の高い販売店を選ぶことを注意点として構えておくことが重要です。
6-2. オークションサイトを利用する
オークションサイトには、時折エルメスのアイテムが登場することがあります。入札競争になることもあるため、価格を抑えて入手できる可能性もありますが、価格が高騰することもあるので注意が必要です。
7.【番外編】招待客しか買うことの出来ない「ソルド品」
エルメスの「ソルド品」とは、エルメスが定期的に開催しているセールイベントで販売される商品のことを指します。
「ソルド」とは、フランス語で「セール」や「割引」を意味する言葉で、多くの高級ブランドはセールを公然と行わないか、非常に限定的に行います。エルメスもその例外ではなく、主要な商品や非常に人気のある商品が割引価格で提供されることはほとんどありません。
ソルド品は誰でも手に入るといったものではなく、招待券を持った人と同伴者(2名)しかイベント会場に入場することはできません。限られた人しか入場できないにもかかわらず、参加人数に関しては行列ができるほどと言われています。
また、ソルド品は商品に「S」の刻印がされているのが特徴です。品質に変わりはないのですが、ひと目でソルド品ということがわかります。併せてソルド品の紙袋は、通常のオレンジ色ではなく白色の物を使用しています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、エルメスがなぜ高いのかを解説させていただきました。
エルメスが高い理由は、その美しいデザインや高品質な素材、職人技術によって世界中で称賛されているからです。エルメスの魅力に惹かれる人々は多く、ひとつのファッションアイテムを超えて芸術作品を所有すると言っても過言ではありません。
エルメスは単なるブランドを超えて、長い歴史と伝統、芸術的なデザイン、そして最高の品質を体現する存在です。これからエルメスの世界に足を踏み入れる方も、すでに愛用している方もアイテムの本当の価値を理解し、魅力的なアイテムを末永く楽しんでいただければ幸いです。
高価なだけでなく、その価値あるアイテムがファッションの中で輝き続けることを願っています。