2023年7月28日
【2024年最新】エルメスの素材一覧を大公開!それぞれの特徴
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エルメス(Hermes)が誇るファッション製品は、世界中の愛好家たちを魅了し続けています。その神秘的な魅力の源は、選りすぐりの素材にあります。一流の職人たちの手によって、繊細で洗練された素材が最高の製品に生まれ変わります。
さて、この記事では、エルメスの素材を一覧形式で詳細に紹介し、それぞれの特性などをわかりやすく解説していきます。
エルメスのレザー製品には、製造年が一目でわかるように、アルファベットの刻印が施されています。製造年毎の刻印は以下の通りです。
1.牛革
1-1.トゴ
・1997年に登場。エルメスのレザーの中でも最も人気の定番素材。
・バーキンや財布・小物などの幅広いアイテムで使われている。
・目は深めでキメ細やか。少し硬さが感じられる。
・表面には血筋が見受けられる。
・傷や擦れに強く扱いやすい。
1-2.トリヨンクレマンス
・1992年に登場。トゴと同じくらい人気の定番素材。
・バーキン、ピコタンなどのアイテムに使われている。
・トゴとよく似ているがトリヨンクレマンスの方が目は大きい。
・手触りはサラサラとしていて柔らかい。使用するたびに味わい深さを感じられる。
・水分に弱いので注意が必要。
1-3.トリヨンモーリス
・2018年に登場。比較的新しい素材。
・ピコタンやエヴリンなどのアイテムに使われている。
・目は細かくて丸みが見受けられる。
・凹凸がしっかりしていてトリヨンクレマンスよりもハリがある
・経年するとザラつきつやが出てくる
1-4.フィヨルド
・デイリーユースのバッグなどの定番素材。
・ガーデンパーティなどのアイテムに使われている。
・トゴより柔らかく、トリヨンクレマンスよりもハリがある。
・目は大きく程よい弾力がある
・耐水性に優れている。
1-5.トリヨンノビーヨ
・細かい型押しで凹凸がはっきりしている
・マットな質感で程よく柔らかい。
・トリヨンクレマンスよりも少ししっかりとした手触り。
1-6.ネゴンダ
・2007年に登場。定番素材。
・ガーデンパーティの底部分やオールレザーモデルに使われる。
・目が大きく、ムニっとした質感。
・血筋が目立つ物が見受けられる。
・手触りはやや硬め。
1-7.エバーカラー
・2012年に登場。性別を選ばない人気素材。
・財布・小物などに多く使われている。
・プリント加工された規則性のある小さい目。
・カラーバリエーションが豊富でマットな質感。
・経年すると艶、しなやかさが生まれる。
2.牛革(プレス加工/型押し)
2-1.クシュベル
・光沢のあるガラス加工。
・目が小さく、パリッとした硬い質感。
・絶対的な人気があったが現在は廃盤。
・後継素材はエプソン。
・艶のある質感から手触りが良い。
2-2.エプソン
・2004年に登場。正式名称はヴォーエプソン。
・バッグや財布など幅広く使われている。
・クシュベルよりも少し目が大きい。
・若干のマットな質感ながらも光沢がある。
・耐久性が高く型崩れしにくい。
2-3.ヴォーグレネ
・クシュベルやエプソンに似ている素材。
・光沢感は少なく、硬い手触り。
・傷がつきづらく耐久性が高い
・限られたカラー展開から人気を集めていたが現在は廃盤。
・見かけることがあまりないレア素材。
2-4.ヴォーロデオ
・自然な光沢がある少し目が大きい素材。
・ドゴンなどの財布・小物系に多く使われている
・血筋やしわが多く見受けられる。
2-5.カントリー
・2012年に登場。正式名称はヴァッシュカントリー。
・目が大きく硬いハリのある質感。
・ネゴンダと同様に、主にガーデンパーティなどに使われている。
2-6.グランアッシュ
・2012年に登場。
・織物のように規則的に整列された型押しが特徴。
・バッグから小物類まで幅広く使われている。
・硬めの質感でつやがある見た目。
2-7.グレネムッシュ
・2018年登場。
・細かい型押しで少し硬めの質感。
・かっちりとした印象が見受けられる。
・コンスタンス、バーキンなどのバッグに使われることが多い。
2-8.ヴァッシュトレッキング
・2009年に登場。
・トゴよりも比較的細かい型押し。
・硬い手触りでマットな質感。
・ハリがありデイリーユースに向いてる。
・あまり市場に出ないレア素材。
2-9.ヴァッシュリエージュ
・2004年に登場。
・凹凸がほとんど見受けられないが型押し素材。
・耐水性があり型崩れしづらい。
・現在は廃盤。
2-10.リセ
・クシュベルに似た素材感。
・クシュベルよりも光沢のある素材。
・現在は廃盤で、後継素材はエプソン。
2-11.アルデンヌ
・フランス北部からベルギー南部にあるアルデンヌ地方の雌牛の革。
・光沢があり、強い型押しが特徴。
・現在は廃盤でヴァッシュリエージュが後継素材。
・ヴァッシュリエジェも現在廃盤。
3.水牛革(バッファロー)
3-1.ブッフル
・程よく柔らかい質感で目が大きい。
・耐水性が高い。
・ガーデンパーティなどのバッグに使われている
3-2.ブッフルシンドゥ
・2007年登場。
・ブッフルよりやや目が小さい。
・ガーデンパーティにのみ使用される素材。
3-3.ブッフルガラ
・程よく柔らかい質感で目が小さい。
・柔らかくなめしていて光沢がある。
・小物類のみに使用される。
3-4.ポンディシェリ
・2009年に登場。
・インド南部の東海岸の水牛からとれる素材。
・ブッフルガラと同じくらいの目の大きさ。
・こちらも小物類のみで使用されている。
3-5.ダルメシアン
・ダルメシアン柄になるように2回染色している。
・ディズニーの「101匹わんちゃん」をイメージ。
・様々なカラーバリエーションがある。
・現在廃盤の素材。
4.山羊革
4-1.シェーブル
・目が小さく、艶がある。
・サイズの小さいバッグや革小物で使用されている。
・軽い質感。
4-2.シェーブルミゾル
・2002年に登場。定番素材。
・小さすぎず大きすぎない目の大きさ。
・使い込むと艶が増し柔らかくなる。
・バーキンなどのバッグや小物類で使われている。
・産地のインド南部の街が名前の由来。
5.スムース素材
5-1.スイフト
・2004年に登場。正式名称はヴォースイフト。
・しっとりと手に吸い付くような質感。
・非常に細かい型押し。発色の良さから定番素材。
・名前の由来はガリバー旅行記の著者「ジョナサンスイフト」
・バッグ・小物類など幅広い製品で使われている。
5-2.バレニア
・マットな質感で弾力がある。正式名称はヴォーバレニア。
・ヌメ革のように傷がつきやすい。
・経年で艶を帯びた色になる。
5-3.ボックスカーフ
・表面にガラス加工を施した素材。
・艶があり目は小さい。
・かっちりとした硬さが特徴的な定番素材。
5-4.エバーカーフ
・ボックスカーフよりも少しくったりとした素材。
・柔らかく、マットな質感。
5-5.タデラクト
・艶加工を消した光沢感がある。
・ボックスカーフとよく似た素材。
・経年で光沢感が変化する。
5-6.ヴァッシュ
・表面に加工を施さないヌメ革。
・経年により風合いの変化を楽しめる。
・黒と茶の2色展開。
5-7.ヴァッシュハンター
・ヴァッシュによく似た素材。
・やや光沢感があり滑らかな手触り。
・硬めの質感で目は小さい。
・エールバッグのパーツに使われる。
・近年ではチャームや小物などにも使われている。
6.エキゾチックレザー(特殊素材)
6-1.ポロサス
・ソルトウォータークロコダイルを使った素材。
・細かく整っている鱗が特徴的
・ワニ革の中でも最高級。
・めのうで磨く「リセ加工」がされている
6-1.ポロサスマット
・ポロサスにウールフェルトを用いて研磨加工した素材。
・名前の通り、マットな質感が特徴的。
6-3.ニロティカス
・アフリカ・ナイル川流域に生息しているワニの革。
・ポロサスに比べて少し大きめの鱗。
・ニロティカスはナイル川という意味。
・めのうで磨く「リセ加工」がされている。
6-3.ニロティカスマット
・ニロティカスにウールフェルトを用いて研磨加工した素材。
・名前の通り、マットな質感が特徴的。
6-5.アリゲーター
・ミシシッピワニからとれるワニ革。
・ほかのワニ革と比べても鱗が大きい。
・めのうで磨く「リセ加工」がされている。
6-5.アリゲーターマット
・アリゲーターにウールフェルトを用いて研磨加工した素材。
・名前の通り、マットな質感が特徴的。
6-7.リザード
・東南アジアからとれるトカゲのレザー。
・クロコダイルと並ぶほどの高級素材。
・艶のある光沢が特徴的。
6-8.リザードナチュラ
・2007年に登場。
・自然な質感を表現するために加工はほぼ加えていない。
・財布やバーキンなどで使用されている。
7.キャンバス
7-1.トワルアッシュ
・キャンバス素材の中で最もベーシックな素材。
・カラーはオフホワイトのみ。
・平織のため、丈夫で摩擦に強い。
・2色の糸で織っている。
7-2.トワルGM
・トワルアッシュより粗く織った素材。
・目が粗いことから「GM(Grand Modele)」と名付けられた。
・平織のため、丈夫で摩擦に強い。
・2色の糸で織っている。
7-3.トワルオフィシエ
・細い糸をつかった素材。
・織り目は細かい。
・単色で織られているため、カラーバリエーションが楽しめる。
・ガーデンパーティやエールバッグなどで使われている。
7-4.トワルシェブロン
・ヘリンボーン織の素材。
・V字に織られ、斜紋線が美しいのが特徴的。
・柔軟性や耐久性に優れている。
7-5.トワルジーン
・一言でいうと「デニム素材」
・摩耗に強く、スニーカーなどのアイテムに使われる。
7-6.トワルソーアッシュ
・エルメスの代名詞「Hロゴ」が織り込まれた素材。
・コットンとウールを用いた2色の糸が使われている。
・ガーデンパーティにのみ使われる。
7-7.トワルポタモス
・川が流れているような縦ラインが特徴的。
・軽量で丈夫。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回はエルメスの素材を一覧形式で紹介させていただきました。
エルメスが選び抜いた素材は、単なるファッションアイテムを超越し、芸術品としての輝きを放ちます。職人の技と情熱が息づくこれらの素材は、一生ものの宝物として世代から世代へと受け継がれる価値を持ちます。エルメスの素材一覧を通じて、ファッションの限りない可能性を感じ、独自のスタイルを追求するインスピレーションのきっかけとなれば幸いです。