2024年3月29日
エルメスのケリーバッグとは?歴史や特徴・サイズ展開などを徹底解説
バッグ
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世界三大ブランドのひとつとして知られているエルメス。エルメスは1837年、フランスの地で馬具工房として創業されました。パリ万国博覧会で出品した鞍は金賞を受賞しており、高い技術を持っている伝統ブランドです。
時代の変化に伴って、馬具商品の制作からバッグなどのラグジュアリー商品の制作へと移り変わるも、職人の技術をそのまま活かしたアイテムは絶大な人気を誇りました。1892年に初のバッグ(オータクロア)を発表し、ついに1956年にケリーバッグが誕生します。ケリーバッグが誕生してから現在まで130年以上の時間が経過していますが、人気は衰えることを知りません。
エルメスを代表するバッグのひとつと言っても過言ではない、ケリーバッグ。長い間愛され続けるケリーバッグの魅力はどこにあるのでしょうか。今回は、ケリーバッグの歴史や特徴、サイズ展開から人気色まで徹底解説していきます。
目次
1.ケリーバッグとは?誕生までの歴史
エルメスは馬具工房として設立し、当初は乗馬に使用する鞍や馬車を引く手綱などを中心に制作していました。時代の変化とともに移動手段は馬車から車になり、馬具の売れ行きは低迷していきます。そこでエルメスは、バッグ作りに乗り出します。
エルメスが馬具作りからバッグ作りに移行するまでの歴史と、バッグ作りが中心となりケリーバッグが誕生するまでの軌跡を解説します。
1-1.馬具工房としてエルメスを設立
エルメスは1837年、馬具工房として設立されました。現在のフランスのパリ9区にあたる、バス=デュ=ルンパール通りに開かれています。創設者のティエリー・エルメスは素材にとことんこだわる職人であり、乗馬で使用する鞍などの馬具の制作に力を入れた人物です。
ティエリー・エルメスは世界一となる最高級の鞍を完成させることに情熱を注ぎ続け、1867年に開催されたパリ万国博覧会に鞍を出品して銀賞を獲得します。銀賞に輝いたことで世界から注目を浴び、エルメスは売り上げを伸ばしましたが、世界一となる最高級の鞍を完成させることを目標としていたティエリー・エルメスは納得しませんでした。再度パリ万国博覧会が開かれるときを待ち、最高級の鞍を制作し続けたのです。
1878年、再びパリ万国博覧会が開催されることが決定し、鞍を出品します。そして見事にティエリー・エルメスの鞍は金賞を受賞しました。しかし、ティエリー・エルメスはパリ万国博覧会が開催される3ヶ月前に急逝しています。
生前、金賞を受賞できなかったティエリー・エルメスの鞍ですが、最高級の製品を制作するために努力を惜しまないことは、2代目で息子のシャルル・エミール・エルメスに引き継がれ、現代においても変わりません。エルメスの人気の理由は、最高級の素材を使用していることや職人技術の高いことなどがあります。最高級品へのこだわりは、初代創設者のティエリー・エルメスが原点となっているのです。
1-2.エルメスのロゴに込められた想い
エルメスのロゴは、四輪の馬車と馬、従者が描かれています。このロゴは1945年、エルメスの包装カラーであるオレンジと共に商標登録されました。
エルメスのロゴは「馬車を御すのは主人であり、従者はそれを見守る役目である」ことを示しています。「御する」とは、馬車を巧みに動かすことを指します。これは「エルメスは最高の品物を用意しますが、それを御するのはお客様自身です。」ということを表しています。
エルメスは顧客を大切にし、常に最高のアイテムを制作することを示しており、初代ティエリー・エルメスがひとつのアイテムに捧げた「こだわり」が引き継がれているのです。
1-3.鞍作りからバッグ作りへ
エルエスが3代目のエミール・エルメスに引き継がれた時代になると、移動手段は馬車から自動車へと移行していきます。エミール・エルメスは販路を拡大する能力や先見の明があり、鞍の需要は下がると予測していました。鞍の需要が下がれば、職人や従業員の行き場がなくなるため苦悩していたのです。
そんな最中、1914年に第一次世界大戦が勃発し、エミール・エルメスはカナダに派遣されます。移動する際に乗車した車で、幌に付けられていたファスナーをはじめて見たエミール・エルメスは、バッグにファスナーを取りつけることを発案したのです。そして1923年、ファスナー付きのバッグ「ボリード」が発表されます。
ボリードは、ファスナー付きのバッグとして世界で初めて登場しました。鞍作りからバッグ作りへ移行したことで、エルメスの人気はさらに高まります。バッグ作りには、鞍作りをしていた職人の技がふんだんに用いられ、最高級品として知れ渡りました。
職人技の一つに「クウジュ・セリエ」という特別な縫製があります。クウジュ・セリエは、鞍を縫製する際に用いられていた方法で、1本の糸と2本の針を使い、同じ穴に糸を通して縛るように縫います。糸でしっかり革が固定されるため、型崩れしにくいバッグとなるのです。
ステッチの美しさに魅了された顧客は多く、エルメスのバッグは飛ぶように売れました。バッグ作りを発案したエミール・エルメスの判断は正しかったことが証明されたのです。
1-4.ケリーバッグの原型はオータクロア
ケリーバッグの原型は「オータクロア」で、1892年に発表されています。当時、馬具作りを専門としていたエルメスが鞍を入れるために作ったバッグです。その後、4代目のロベール・デュマにより1935年、オータクロアからアップデートした「サック・ア・クロア」が発表されます。
サック・ア・クロアは後に、「ケリー」と呼ばれるようになります。
1-5.ケリーバッグの誕生
サック・ア・クロアが名前を「ケリー」に変えたのは、1956年のことです。アメリカで女優として活躍していた「グレース・パトリシア・ケリー」はヨーロッパ君主と結婚し、モナコ王妃となります。パパラッチに追われていたグレース・パトリシア・ケリーは、妊娠中であることを知られたくなかったため、サック・ア・クロアでお腹を隠しました。
その様子を捉えた写真が世間に知れ渡り、サック・ア・クロアが有名になりました。エルメスはすぐに「ケリー」の名前を使用してよいか確認を取ったと言われており、承諾を得てバッグの名前を変更しました。これが功を奏し、ケリーバッグは爆発的な人気アイテムとなったのです。
2.ケリーバッグの特徴
爆発的な人気となったケリーバッグの前身である、サック・ア・クロアの誕生から90年近く経った現在でも高い需要を誇っているケリーバッグ。ケリーバッグの魅力はどこにあるのか、特徴を3つに分けて紹介します。
2-1.上品で機能性が高い
ケリーバッグは、台形でかっちりしたフォルムが特徴的です。ワンハンドルでフラップを下ろして金具で留める仕様は、上品な印象を与えます。フォーマルなシーンに馴染み、着物とも相性が良いのも魅力です。
また上品なフォルムでありながら、機能性が高いのも特徴です。底鋲が付いているため自立し、サイズ展開が豊富なため自分に合った大きさを選ぶことができ、必要な荷物を入れられます。
2-2.内縫いと外縫いがある
ケリーバッグは、内縫いと外縫いがあるのも特徴です。内縫いはステッチが見えない縫製がされたバッグで、外縫いに比べて丸みを帯びています。一方で、外縫いはステッチが見える縫製がされており、かっちりとしたイメージを与えます。
バッグによって誤差はありますが、内縫いと外縫いでは2ミリ程度大きさが違うと言われています。ケリーバッグはカラーや革の素材でイメージががらりと変わりますが、内縫いと外縫いでも印象が変わってきます。どちらか選ぶのも楽しみのひとつと言えるでしょう。
2-3.ショルダーストラップ
ケリーバッグにはショルダーストラップが付属されており、取り外し可能なため、ショルダーバッグやクロスバッグとしても愛用できるのが特徴です。ショルダーストラップをつけると両手が空くため、便利です。また上品なケリーバッグを肩から掛けることで、カジュアルな場にも馴染むアイテムとなります。
3.ケリーバッグの定価
ケリーバッグで人気のサイズの定価を紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
ケリー25 | トゴ(内縫い) | 1,705,000円 |
ケリー25 | エプソン(外縫い) | 1,782,000円 |
ケリー28 | トゴ(内縫い) | 1,870,000円 |
ケリー28 | エプソン(外縫い) | 1,947,000円 |
ケリー32 | トゴ(内縫い) | 2,035,000円 |
ケリー32 | エプソン(外縫い) | 2,112,000円 |
4.ケリーバッグのサイズ展開
ケリーバッグのサイズ展開は多くありますが、ケリー25からケリー40までの5種類をケリーと呼ぶのが一般的です。ケリー25よりも小さいサイズや、ケリー40より大きいサイズのケリー50は派生モデルとして登場し、流通数が少ないのが特徴で、二次市場で高値で販売されています。ケリーバッグのサイズ展開から、容量や使い勝手の違いを紹介します。
4-1.ケリー15(ミニミニケリー)
ケリー15はサイズが約15cm×11cm×8cmとコンパクトなバッグで、ミニミニケリーとも呼ばれています。スマートフォンのサイズによっては入らない大きさとなっており、収納よりおしゃれを重視したケリーです。2016年に登場したケリー15は限定生産のため、希少価値は上がり続けています。
4-2.ケリー20(ミニケリー)
ケリー20はサイズが約20cm×16cm×9cmとなっており、スマートフォンやコンパクトサイズの財布を入れられる大きさです。近年のミニバッグの流行により、人気の高いサイズです。トカゲやクロコダイルのような高級素材を使用したオーストリッチのケリー20は、高値で取引されています。
4-5.ケリー25
ケリー25はコンパクトサイズでありながら、長財布やスマートフォンが収納できる大きさとなっており、ちょっとしたお出かけに使用したりセカンドバッグとして愛用したりするのに最適なバッグです。サイズは約25cm×17cm×10.5cmで、小柄な方や普段使いしたい方に人気のケリーとなっています。
4-6.ケリー28
ケリー28のサイズは約28cm×22cm×11.5cmとなっており、ケリーバッグの中でも人気の大きさです。ケリー25より一回り大きいサイズのため、ポーチや小さいペットボトルも収納可能となってきます。ショルダーストラップを使って、上品なケリーをカジュアルに見せることができるサイズです。
4-7.ケリー32
ケリー32になると、さらに収納力が上がってきます。サイズは約32cm×23cm×12cmとなっており、500mlのペットボトルが入る高さを有します。ビジネスシーンでも活躍する大きさで、日常使いする荷物をすべて持ち歩くことができ、ケリーバッグの中でも人気の高いサイズです。
4-8.ケリー35
ケリー35のサイズは約35cm×25cm×13cmとなっており、見た目にも大きいと認識するサイズ感が特徴です。A4サイズの書類が楽々入る収納力の高さを備えているため、普段使いではなく出張や遠出に利用されるケースが多くなります。
4-9.ケリー40
ケリー40のサイズは約40cm×28cm×16cmとなっており、大きさはもちろん重量感も感じられるバッグです。収納力は抜群で、短期間の旅行にも対応します。女性だけでなく、男性も愛用する大きさです。
4-10.ケリー50
ケリー50はケリーヴォヤージュとも呼ばれており、長旅に適した大きなサイズのバッグです。サイズは約50cm×34cm×25cmとなっており、存在感があります。市場でもほとんど見かけないサイズとなっており、希少性の高いケリーです。
5.ケリーバッグの人気色
エルメスのカラーは、職人によってひとつひとつ調合されており、こだわりを持ってつくられています。エルメスのカラーの種類は200色以上あると言われており、すべてのカラーが常に調合されているわけではなく、限定色や復活色として再登場したり廃盤になったりするのが特徴です。エルメスの200種類以上あるカラーの中から、ケリーバッグの人気色をご紹介します。
5-1.ゴールド
ゴールドという名前ですが、金色を表すのではなく、明るいブラウンのようなキャメル色を指します。エルメスが馬具工房を営んでいた頃から鞍やオータクロアなどに使われていたカラーで、最もポピュラーな色と言えます。エルメスの定番色ですが、調合するのが難しいカラーのひとつであるため、希少性が高いのも特徴です。
5-2.ノワール
ノワールは、フランス語で「黒」を意味します。エルメスのノワールはただの黒ではなく、深みがあり見る者を魅了するのが特徴です。ノワールは高級感のあるケリーバッグと相性がよく、最も人気のあるカラーとなっています。
5-3.エトゥープ
エトゥープはグレージュ系の色合いが特徴で、グレーとベージュが合わさったような色合いをしています。グレーの落ち着いた雰囲気が魅力となっており、ビジネスシーンで活躍するケリーバッグにぴったりです。1990年代後半に登場して以来、エルメスの定番色として定着している根強い人気を持つカラーです。
5-4.ベージュ
エルメスではベージュ系のカラーが多く展開されており、ベージュ系の人気色には「クレ」や「トレンチ」「トゥルトレールグレー」などがあります。ベージュと一口に言っても、淡いベージュや濃いベージュ、他の色と組み合わせたベージュなどがあり、光の当たり具合によって見た目が異なります。ベージュ系はファッションを選ばず使用できる色合いのため、人気色です。
5-5.ブルージーン
ブルージーンは青系のカラーで、青空をイメージさせるような爽やかな色合いをしています。ケリー25やそれより小さいサイズに人気のカラーとなっており、コンパクトサイズで持つことでファッションの指し色に最適です。
5-6.オレンジ
オレンジ系のケリーバッグも人気色のひとつです。オレンジ系も多くの種類が発表されています。ケリーバッグは小さいサイズの需要も高く、コンパクトサイズのバッグは近年の流行でもあるため、人気を高めています。
5-7.グリスパール
グリスパールはホワイト系のカラーで、ほんのりグレーがかった落ち着いた色味をしています。ホワイト色が強いカラーより汚れが目立ちにくいことが特徴です。主張しすぎず上品さを感じられる色合いは、高い人気を誇っています。
6.ケリーバッグの人気素材
エルメスは素材にも強いこだわりを持っており、質の高い素材でケリーバッグを制作するために、老舗のタンナーであるデュプイ社を傘下に入れています。他のタンナーの3倍以上の時間をかけてなめした革の中から、ケリーバッグに使用されている人気素材を解説します。革によって質感や光沢などに違いがあるため、ぜひ参考にしてみてください。
6-1.トゴ
トゴは雄仔牛の革を使用した素材で、使えば使うほど馴染む質感を楽しめるのが特徴です。革目がはっきりしており、ケリーバッグの高級感をいっそう引き立てます。また傷やスレに強いのも魅力で、上品なケリーバッグを普段使いのアイテムとして持ち歩けます。
1997年に登場したトゴは、これまで長い間親しまれている素材です。
6-2.トリヨンクレマンス
トリヨンクレマンスは1992年に登場し、エルメス商品で最も多く使用されている素材となっており、ケリーバッグと同様に人気のバーキンにも多く採用されています。素材は雄成牛の革で、やわらかい質感が特徴です。発色が良いため、カラー展開が多いのも魅力です。
6-3.ボックスカーフ
ボックスカーフは表面にガラス加工を施した光沢のある素材となっており、上品なケリーバッグと相性のよい革です。雄仔牛の革を使用しており、フォーマル感が強いのが特徴です。ボックスカーフは牛革の中でも最高級のため、出会える確率はトリヨンクレマンスより低いと言えるでしょう。
6-4.ヴォー・エプソン
ヴォー・エプソンは素材が硬いのが特徴となっており、バッグが型崩れしにくいという利点があります。またかっちりした印象を与えるため、明るめのケリーバッグと合わせて素材感を楽しむのもありかもしれません。他の素材に比べて軽量なのも魅力です。
6-5.エキゾチックレザー
エキゾチックレザーとは、クロコダイル(ワニ革)やリザード(トカゲの革)、オーストリッチ(ダチョウの革)などの高級素材を加工した革を指します。大量に生産できない素材のため、数が限られています。エキゾチックレザーの最大の魅力はなんと言っても、それぞれの特徴的な柄と言えるでしょう。
7.ケリーバッグの金具カラーの種類
ケリーバッグの金具と言えば、ゴールドとシルバーが代表的なカラーとなっています。金具に使われているカラーのゴールドとシルバーでは、どういった違いがあるのでしょうか。一般的に相性が良いと言われているシーンや、合わせやすいケリーバッグのカラーを紹介します。
7-1.ゴールド金具
ゴールド金具のケリーバッグは、華やかで柔らかな印象を与えます。そのため、パーティなどの特別な日や催しの際に持ち歩くのに最適でしょう。ゴールド金具と相性がいいケリーバッグのカラーは、ベージュやブラウンなどの落ち着いた色味となっています。
7-2.シルバー金具
シルバー金具のケリーバッグは、クールで落ち着いた雰囲気があります。そのため、普段使いに合う色味と言えます。シルバー金具と相性がいいケリーバッグのカラーは、オレンジやブルーのような明るい色合いです。
7-3.その他の金具
ケリーバッグにこれまで使用された金具のカラーは、ゴールド金具やシルバー金具のほかに、ツヤ消しされたマットゴールド金具やマットシルバー金具があります。また限定生産で、ピンクゴールド金具なども流通しています。定番のゴールド金具とシルバー金具以外は流通数が少ないため、出会えるのは稀と言えるでしょう。
8.ケリーバッグとピコタンロックはどっちがいい?
エルメスが販売しているバッグの中で、ケリーバッグと同様に人気のあるピコタンロック。どっちを購入しようか迷ったことのある方も多いのではないでしょうか。4つの特徴に分けて、ケリーバッグとピコタンロックの違いを紹介します。
8-1.フォルム
ケリーバッグとピコタンロックを比較したとき、最大の違いはフォルムでしょう。ケリーバッグはかっちりした印象が強く、四角く角ばったフォルムをしています。一方で、ピコタンロックはやわらかい印象で、コロンとしたフォルムで丸みを帯びています。
8-2.ハンドルの数
2つのバッグは、ハンドルの数も違います。ケリーバッグのハンドルは1つとなっており、スタイリッシュな印象を与え、ハンドルはフラップに取りつけられています。ピコタンロックは革の素材そのものの柔らかいダブルハンドルです。
8-3.開口部
ケリーバッグは、フラップを下ろして金具で開閉します。フラップにハンドルが付いているため、金具を通さないと開口部が閉じず、持ち運べないのが特徴です。ピコタンロックの開口部は広く、カデナ付きのベルトで開閉できます。こちらは、ベルトを付けた状態でも外した状態でも持ち歩くことができます。
8-4.使用するシチュエーション
ケリーバッグはかっちりしたフォルムのため、卒業式や入学式、冠婚葬祭のような式典の場に適しています。またパンツスーツのようなフォーマルなファッションとも相性が良いでしょう。一方で、ピコタンロックはコロンとした可愛らしいフォルムで、開口部が広く荷物の出し入れがしやすいことから普段使いで活躍するバッグと言えます。
9.ケリーは上品で歴史あるバッグ
いかがでしたか。ケリーバッグの原型は1892年に誕生したオータクロアで、乗馬の鞍入れとして使われていたバッグでした。その後、1935年に発表されたサック・ア・クロアが1956年、「ケリー」と呼ばれるようになりました。
ケリーバッグを生み出したエルメスは1837年に創設され、創業者のティエリー・エルメスの最高級品へのこだわりは伝統として現在も受け継がれています。そして、3代目のエミール・エルメスが鞍作りからバッグ作りへ舵を取りました。ケリーバッグは素材や色合いにこだわり、職人がひとつひとつ制作する上品なアイテムとして成長した歴史あるバッグです。
そんなケリーバッグはサイズ展開が豊富で、素材や金具の色、カラーも充実しており魅力いっぱいです。あなたに合ったサイズやカラーのケリーバッグが見つかれば幸いです。