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メレダイヤとはどんなダイヤモンドなのか?ダイヤやパヴェダイヤとの違い、何カラットなのか、その価格や資産価値について解説します。「くずダイヤで価値がない」という噂や、婚約指輪・結婚指輪に使われるのかといった疑問にも答えていきます。 ジュエリーを探していると、商品説明に「メレダイヤ」と表記されていることがあります。メレダイヤは小粒ながら多くのジュエリーに用いられるダイヤモンドです。また、「パヴェダイヤ」と書かれたものを見かけることもありますが、こちらも普段あまり耳にしない言葉でしょう。 この記事では、一般的にイメージされるダイヤモンドと、メレダイヤ・パヴェダイヤの違いをわかりやすく解説します。さらに、メレダイヤの価格や資産価値、本当に「くずダイヤ」なのか、購入して後悔することはあるのか、といった気になるポイントもご紹介します。 1.メレダイヤとは ショップでジュエリーを購入する時、どんな石が使われているかはとても重要です。ですが、使用されている宝石が何かを見ただけで判別することはできませんよね。そこで表示を確認すると、さまざまな宝石の名前が書かれています。 ダイヤモンドやルビー、サファイアなど、有名な宝石の名前が書かれていることもあるでしょうが、知らない宝石の名前のこともあると思います。宝石はとてもたくさんの種類があり、見た目は有名な宝石に見えても知らない宝石だったということは珍しくありません。 そして商品表示に「メレダイヤ」と書かれていることもあります。メレダイヤについて知らなければ、メレダイヤとはいったいどういう物なのか?普通のダイヤモンドとは違う物なのか?と疑問に思うでしょう。まずはメレダイヤがどういった物なのかをご紹介します。 1-1.ダイヤモンドとの違い ダイヤモンドとメレダイヤの違いは、一言で言うと大きさです。ダイヤモンドの中でも特に小さな物がメレダイヤと呼ばれます。 メレダイヤの語源は、フランス語で「混雑している」という意味の「Melee(メレ―)」だと言われています。元は、小さなダイヤモンドがまるで混雑しているようにたくさん敷き詰められたデザインの物がメレダイヤと呼ばれていたようです。それが時を経て小さなダイヤモンドそのものを指すようになったと言われています。 1-2.メレダイヤは何カラット? 大粒のダイヤモンドはとても高価です。1カラット以上の大きくて存在感がある、とても高価なダイヤモンドのジュエリーにはとても手が届かないという人も多いですよね。そこで比較的手頃な値段の小さなダイヤモンドのジュエリーもよく売られていますが、具体的にはどれくらいの大きさの物をメレダイヤと呼ぶのでしょうか。 宝石はよくカラットという単位で表示されます。カラットとは宝石の重さを表す専用の単位で、0.2グラム=1カラットです。0.2グラムと聞くととても小さく感じると思いますが、キラキラと光る宝石は1カラットでも十分存在感があります。よくカラットとは大きさのことだと勘違いしている人もいますが、厳密には重さの単位なので、同じカラット数でも大きく見える物も、小さく見える物もあります。 メレダイヤ一般的には0.1ct以下のダイヤモンドのことを指しますが、0.3や0.2ctのダイヤモンドを指す場合などもあるので、具体的なカラット数は統一されていません。大粒のダイヤに対して、小粒の物をおおざっぱにメレダイヤと呼ぶ場合もありますし、メーカーやブランドによってメレダイヤの基準を決めていることもあります。 気になる時には具体的なカラット数をショップで確認した方が良いでしょう。また小粒なダイヤモンドではあるもののメレダイヤよりも大きなダイヤモンドをポインターダイヤと呼ぶこともあります。ポインターダイヤと呼ばれる時は、だいたい1カラット以下で0.3カラット以上くらいの物が多いようです。 2.メレダイヤの価値 ダイヤモンドの価値は世界基準で決められています。「4C」という言葉を聞いたことがありますか?4Cとはダイヤモンドの価値を決める4つの基準のことです。 4CとはCarat(カラット)、Cut(カット)、Color(カラー)、Clarity(クラリティ)を意味します。4つの頭文字を取って「4C」です。 このうち、メレダイヤはカラットの価値は期待できません。大きなメレダイヤは存在しないからです。では、メレダイヤはまったく価値はないのでしょうか?メレダイヤの価値について、詳しく見ていきます。 2-1.小さくても品質は大事! メレダイヤはサイズが小さいためカラット数では差が出ませんが、その他の品質は一つひとつ異なります。特に脇石として使われたり、複数並べてデザインされることが多いので、品質の違いが仕上がりに大きく影響します。 注目すべきはカラーとクラリティです。メレダイヤは基本的に無色透明のカラーレスですが、実際はうっすらイエローやブラウンが入っているものが多め。ひとつでは気にならなくても、並べられることで全体がくすんだ印象になることもあります。 またクラリティ(透明度)は外部の傷や内部の内包物で決まります。こうした不純物が少ないほど輝きは増しますが、肉眼で確認できるレベルの傷があれば品質は低くなってしまいます。大きな宝石に目を奪われがちですが、メレダイヤが使われたジュエリーを選ぶときは、一粒一粒の品質にも注目して納得してから購入することが大切です。 2-2.メレダイヤの資産価値・価格 ジュエリーは数十年単位で使えるだけでなく、代々受け継がれることもあり、資産としての側面も持っています。必要な時には売却も可能です。ただし、すべてのジュエリーが資産になるわけではなく、品物の種類や状態によって価値は大きく変わります。では、メレダイヤに資産価値はあるのでしょうか。 結論から言うと、メレダイヤ自体の資産価値はほとんどありません。ひとつひとつが非常に小さいため、査定の際に「メレダイヤだけ」で値段がつくことは稀です。多くの場合、買取価格を左右するのは地金やメインストーンの大きさ。メレダイヤは品質が良くても数百円程度、場合によっては数十円程度にとどまることもあります。 ただし、上質なジュエリーに良いメレダイヤがあしらわれていれば、全体の評価に少し上乗せされる可能性はあります。それでも業者ごとに査定額は大きく変わるため、売却の際は複数の買取店で見積もりを取ることが重要です。 3.メレダイヤを使用するメリット・デメリット メレダイヤは小さくて資産価値もないと聞くと、使用するメリットがないのでは?と思うかもしれません。ですが実際にメレダイヤが使われているジュエリーはたくさんあります。それはメレダイヤを使用するメリットが確かにあるからです。もちろんメレダイヤにはメリットだけでなく、デメリットもあります。前の項で解説した資産価値がほとんどないというのもそのひとつですが、それでも使用されるだけのメリットがあるのです。 メレダイヤを使用する主なメリットとデメリットをご紹介しますので、それが自分にとって価値があるかないかを考えてみてください。 3-1.メリット・ジュエリーが華やかになる メレダイヤを使用するメリットのひとつに、ジュエリーが華やかになることがあります。 たとえば大きなルビーがあったとして、ルビー一粒だけを使用したジュエリーと、そのまわりをぐるりとメレダイヤで囲んだジュエリーでは、メレダイヤで囲んだジュエリーの方が明らかに華やかですよね。どちらが目をひくかは考えるまでもありません。 また、メインとなる大きな石がないジュエリーもあります。メレダイヤを一列に並べたリングや、まるで石畳のようにメレダイヤを敷き詰めたネックレスなどです。それらはひとつずつは小さなメレダイヤとは思えないほど美しく魅力的ですよ。 3-2.メリット・セット方法によっては破損しにくい ジュエリーを身につける時に気になるのが、破損ですよね。気を付けていても知らない間に何かにぶつけたり擦ったりしてしまって、宝石が欠けたりいつの間にか紛失してしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。せっかくのジュエリーが破損したり、宝石が紛失してしまったら本当にショックですよね。ですがセット方法によっては、宝石が破損する確率を抑えることができます。それが、メレダイヤのリングでよく用いられる爪を用いないセット方法です。 ダイヤモンドのリングと聞くと、多くの人は複数の爪を用いた立体的なセッティングをイメージするでしょう。このセット方法は爪の間からより光を受けてダイヤモンドが美しく輝くので、ダイヤモンドの魅力を最大限に引き出してくれます。ですがこのセット方法は石が高い位置にあるので衣服にひっかかってしまったり、ぶつかって石が破損したり台座が歪んで石が外れてしまうこともあるのです。 メレダイヤを一列に並べるエタニティリングでは、爪を用いない高さのないセッティング方法が用いられることがよくあります。このセッティング方法ではジュエリーは破損しにくく、安心して使用することができるでしょう。 3-3.デメリット・大粒のダイヤより地味に見える 反対にメレダイヤのデメリットは、やはりその見た目です。大粒のダイヤモンドに比べるとどうしても地味に見えるので、大粒のダイヤモンドのジュエリーに比べて満足度が得られないと思う人もいるでしょう。安っぽいと感じる人もいるかもしれません。 ジュエリーに何を求めるのかは人それぞれですが、大粒の宝石を使った目立つジュエリーが欲しいという人は、メレダイヤのジュエリーは避けたほうがいいでしょう。そういう人にぴったりなのは、メレダイヤが脇石として用いられたジュエリーです。脇石としてのメレダイヤはメインの大粒の石を見事に輝かせる美しい光を放ちます。華やかな装いを好む人も満足できるジュエリーです。 ジュエリーを身につけたいけれど派手すぎるのは好きじゃないという人には、メレダイヤを使ったジュエリーがおすすめです。0.3カラット以下のメレダイヤが一列に並んだエターナルリングなどは、派手すぎない輝きが美しいですよ。 4.メレダイヤの使用例 具体的に、メレダイヤがどのように使用されているかも重要です。 そこで次はメレダイヤの使用例をご紹介します。 メレダイヤはサイズこそ小さいですが、ダイヤモンドであることは間違いありません。小さくても美しく輝くようにさまざまな工夫が施されています。メレダイヤがどのように使用されているのか、その美しい輝きを見ていきましょう。 4-1.ジュエリーの脇石として メレダイヤのもっとも一般的な使用方法として、メインとなる大粒の宝石を引き立てる脇石としての使用方法があります。 無色透明のダイヤモンドはメインの宝石がどんな色の石でも合わせられますし、小粒でもその輝きは変わりません。ジュエリー自体を強く輝かせる名脇役と言えるでしょう。 全体を見た時に一回り大きく見えるので、ゴージャスな印象を与えるのにも役立ちます。デザインに変化を付けることもできますので、メレダイヤは欠かせない存在です。 4-2.派手すぎないジュエリーとして メレダイヤをメインに持ってくることによって、普段使いの派手すぎないジュエリーとして使用することもできます。 大粒の宝石はゴージャスすぎると感じる人にぴったりです。またTPOに合わせて控え目に、でも少しだけ華やかさが欲しい時にもメレダイヤのジュエリーはぴったりですね。ファッションにこだわる人は、メレダイヤのジュエリーを他のジュエリーの組み合わせて楽しむこともできます。メレダイヤのリングを持っていれば他の手持ちのリングと組み合わせてその日の服装などとコーディネートすることもできるでしょう。 4-3.華やかなデザインのパヴェダイヤ メレダイヤを石畳のように細かく並べることをパヴェセッティングやパヴェデザインといいます。ひとつひとつは小さなメレダイヤですが、細かくたくさん並べることで大粒のダイヤモンドにも負けないゴージャスさを演出することができます。 ゴージャスなパヴェダイヤはメレダイヤとは言えないくらいの存在感がありますね。身につければ多くの人の視線を釘付けにするでしょう。 4-4.時計などの実用品として メレダイヤはジュエリー以外に使用されることもあります。代表的な物は、メレダイヤを使用したデザインウォッチです。メレダイヤは時計の文字盤やベルトに用いられることで、時計を実用品からジュエリーに買えます。ダイヤが使われた時計はただの時計ではなく、華やかな場所で身につけるのにふさわしい特別な品物になるのです。 5.【FAQ】メレダイヤに関するよくある質問 メレダイヤがサイズが小さいダイヤモンドで、使用するメリットもデメリットもあるということを、ここまで解説してきました。最後にメレダイヤのよくある質問を3つご紹介します。 メレダイヤは確かに、間違いなくダイヤモンドです。ですが大粒のダイヤモンドではないので、さまざまな違いがあるのでは?と思うでしょう。疑問を解消した上で、メレダイヤのジュエリーを購入するかどうか決めてください。 5-1.婚約指輪や結婚指輪に使える? ダイヤモンドといえば、「永遠の輝き」というキャッチコピーが有名ですよね。永遠の愛を誓うための婚約指輪や結婚指輪として使用されることも多い宝石です。ではメレダイヤは婚約指輪や結婚指輪として使用することはあるのでしょうか? 結論から言うと、メレダイヤを婚約指輪や結婚指輪として使用することはよくあります。特にメレダイヤをぐるりと一周敷き詰めたエタニティリングは、途切れない永遠の愛の象徴として選ばれることが多いです。 また、結婚後にずっとつけている人も多い結婚指輪はシンプルな物がいいと考える人もいます。シンプルだけど少しだけ特別な指輪を、という人には一粒だけメレダイヤを使用した結婚指輪も好まれていますよ。 5-2.メレダイヤを買って後悔することはある? 宝石は高価な買い物ですから、買ってから後悔したくないですよね。 メレダイヤのジュエリーを買ってから後悔するということもあるでしょう。では後悔する理由を考えてみましょう。 ジュエリーを買って後悔する理由はいくつかあります。「購入したはいいものの付けていく場所がない」「勢いで買ったけど、よく考えたらそんなに欲しくなかった」「店員の押しに負けて買ってしまった」「高価なジュエリーをローンで買ったけど、支払いがきつい」「安かったから買ったけど、あまり気に入らない」など…。 メレダイヤのジュエリーは、デザイン的には派手すぎない物も多く値段も比較的お手軽な物が多いです。そのため「他のジュエリーと比べると安いのでお買い得な気がした」という理由もあるでしょう。ですが他のジュエリーよりも安くてもジュエリーは高級品です。それでも本当に心から欲しいジュエリーであれば、買って後悔することはないと思います。 購入した後の生活をイメージした時に、自分が幸せそうかどうか?をよく考えてみるといいかもしれませんね。 5-3.メレダイヤは価値ないくずダイヤと呼ばれていた? メレダイヤが「くずダイヤ」と呼ばれていたという話を聞いたことがありますか?実はメレダイヤはかつてそのような不名誉な呼ばれ方をしていました。 カッティングの技術が発達していなかったころ、大粒のダイヤモンドを加工した際にどうしても小さなダイヤモンドの破片が出ていました。ダイヤモンドの小さな破片は当時は使いようがなかったため、くずダイヤと呼ばれていたのです。ですが現代ではカッティングや加工の技術が発達し、そのような小さなダイヤモンドにもさまざまな方法で活用できるようになりました。そのためもう「くず」などとは呼ばれなくなったのです。 6.まとめ 今回はさまざまな場面で使用されるメレダイヤについて解説しました。 メレダイヤは一般に大粒ではないダイヤモンドを指します。大きさは0.3カラットか0.2カラット以下のダイヤモンドを言うことが多いですが、はっきりとした定義は定まっていません。大粒のダイヤモンドではないのでたったひとつではあまり存在感はありませんが、メレダイヤはメインとなる大きな宝石の脇石として使用されたり、複数で組み合わせて使用されたりすることが多く、ジュエリーには欠かせない存在です。控え目なデザインのジュエリーとしても使用されるので、日常生活の中でも気軽に身につけられるのが嬉しいですね。時計などのワンポイントとして使用されることも多く、生活にちょっとした彩りを添えてくれる存在でもあります。 メレダイヤはジュエリー全体をより華やかにしてくれたり、破損しにくいデザインのジュエリーがあったりというメリットもありますが、反対にデメリットもあります。控え目すぎて存在感がない、もう少し大きなダイヤを購入すればよかった、という後悔に繋がってしまうこともありますので、よく考えて購入してください。 メレダイヤはひとつだけだと一見目立たない存在ですが、デザインによってはとても魅力的なジュエリーになります。TPOに応じて、大粒のジュエリーとメレダイヤのジュエリーを使い分けることもできますので、どんな場面で使用したいかをイメージすることでより高い満足感を得られるでしょう。 自分にとってどんなジュエリーが一番いいのかをよく考えて、購入してくださいね。 関連記事はコチラ https://estime.co.jp/column/diamond-breakage/ https://estime.co.jp/column/diamond-recommended-brand/ https://estime.co.jp/column/diamond_4c/

世界一硬い物質として有名なダイヤモンド。美しいだけでなく、とても丈夫な性質はよく知られていますね。「ダイヤモンドは永遠の輝き」という有名なキャッチコピーは、硬さゆえに永遠に輝きつづける、というイメージを多くの人に植えつけました。とてもすばらしく夢のある言葉です。 ですがそれは必ずしも真実というわけではありません。確かに、ダイヤモンドはとても丈夫な宝石です。数年、数十年、あるいは子や孫、大切な人に受け継がれることで100年単位で使用することができます。その長い時間は永遠のようにも思えるかもしれません。ですが、使用方法が悪ければダイヤモンドは割れたり、欠けたりしてしまいます。そうなればダイヤモンドの輝きは損なわれてしまうでしょう。 ダイヤモンドは世界一硬い物質なのに、なぜ割れてしまうのでしょうか。今回の記事ではその理由と、ダイヤモンドが割れたり欠けたりしないために気を付けることを解説します。割れにくい宝石の種類やダイヤモンドの硬さについてのよくある質問にもお答えしますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。 1.ダイヤモンドが割れる原因 ダイヤモンドが「世界一硬い物質」と呼ばれていることは有名ですよね。その硬さはジュエリーだけでなく、工業製品にも活用されるほどで、ダイヤモンドコートのフライパンなどでもよく知られています。 そんなダイヤモンドですが、「硬いなら絶対に割れない」と思われがちです。 しかし実際には、ダイヤモンドは条件によって割れることがあります。では、世界一硬いと言われるダイヤモンドが割れるのはなぜなのでしょうか。 その理由は大きく分けて2つあります。ひとつ目は、ダイヤモンドには「へき開」という特性があること。もうひとつは、ダイヤモンドの「靭性」が必ずしも世界一ではないことです。 ここからは、この2つの理由を詳しく解説していきます。 1-1.へき開がある 「へき開」という言葉は、普段生活していて頻繁に聞く言葉ではないかもしれません。へき開とは鉱石や宝石の性質のひとつで、特定の方向に強い力を加えると割れてしまう性質のことです。へき開の方向に沿って割れてしまった面のことを、へき開面と呼びます。 へき開には完全、良好、明瞭、不完全などに別れます。へき開が完全とは、ある方向に衝撃を加えると、とても簡単に宝石が割れてしまうことです。この性質を持っている宝石は、加工の最中に割れてしまうことが多く、職人泣かせと呼ばれたりもします。ダイヤモンドは、この完全なへき開という性質を持っているのです。ダイヤモンドは4方向のへき開があり、その方向に衝撃を加えるとスパッと割れてしまいます。ダイヤモンドを美しく輝かせるためには細かくカットが欠かせません。ですが少しでも間違うと、へき開のせいで石自体が台無しになってしまうのです。 この性質はもちろんジュエリーに加工しても変わりません。身につけている時にたまたまジュエリーに衝撃が加わり、それがたまたまへき開の方向だったら、ダイヤモンドは割れてしまいます。 1-2.靭性の高さ 靭性とは、物質がどれほどの衝撃に耐えられるかという粘り強さをあらわします。靭性が低いとちょっとした衝撃で割れてしまいますが、靭性が高いと強くぶつけても耐えることができます。 靭性が低い宝石として有名なのはエメラルドです。さらにエメラルドは内部に異物が入っている物が多く、その異物から割れてしまうことが多いので身につけている時もぶつけたりしないように注意しなければなりません。反対に靭性が高く衝撃に強いのはルビーやサファイア、翡翠などです。これらの宝石は衝撃に強く、普段使いにも適しています。 ダイヤモンドはというと、どちらかといえば靭性が高いほうではありますが、ルビーやサファイアほど靭性は高くありません。そのためダイヤモンドを身につけている時に激しい衝撃を与えてしまい、その結果割れてしまうことは十分に考えられます。ダイヤモンドを通常通り身につけることには何の問題もありませんが、たとえばアウトドアに出かけたりする時は外しておいたほうが安全です。 2.ダイヤモンドの硬さの性質 ダイヤモンドにはへき開があり、靭性がもっとも高い宝石というわけではありません。ではなぜダイヤモンドが世界一硬いと言われているのでしょうか。その理由は、ダイヤモンドのモース硬度です。物質の硬さにもいろんな種類があり、その中のモース硬度という硬さの尺度によって、ダイヤモンドは世界一硬いと言われています。 この項ではダイヤモンドのモース硬度について、詳しく見ていきます。 2-1.モース硬度とは 宝石の硬さを話題にする時、その多くはモース硬度のことです。モース硬度もへき開や靭性のように、あまり普段使用する言葉ではありませんよね。そこでまずは、モース硬度とはどのようなものかを詳しくご説明します。 モース硬度は、1822年にドイツの鉱物学者、フリードリヒ・モース氏が提唱した物質の硬さを表す尺度です。モース硬度は、ふたつの物質を擦りあわせてどちらが傷つくかで、その物質の硬さをランク分けします。たとえばルビーとトルマリンをこすりあわせるとトルマリンに傷がつきます。そのため、ルビーはトルマリンよりも硬い、というわけです。 これをたくさんの物質で行い、もっとも傷つきやすいものをモース硬度1、もっとも傷つきにくい物をモース硬度10としました。物質の硬さを表す尺度は他にも「ヌープ硬度」や「新モース硬度」などもありますが、宝石の世界においてはモース硬度がもっとも一般的に用いられます。 2-2.ダイヤモンドのモース硬度 たくさんの物質をモース硬度でランク分けした結果、もっとも傷つきにくいのはダイヤモンドでした。他のどの物質も、ダイヤモンドを傷つけることはできなかったのです。このためダイヤモンドのモース硬度は10で、地球の物質で最も硬いと言われるようになりました。ですがモース硬度の高さがあらわすのは、あくまでも擦り傷が付きにくいということだけです。へき開があり靭性ももっとも高いというわけではないダイヤモンドは、世界一擦り傷がつきにくい宝石ですが、世界一割れにくい宝石というわけではない、ということです。 ダイヤモンドは他の石と擦れることで、石を傷付けてしまいます。そのため複数のジュエリーを身につけたりする時には、他の石とダイヤモンドが擦れたりしないように注意が必要です。また、保管する時にも隣同士に置いておくと擦れてしまうことがあるかもしれません。配置には十分注意して保管してください。 3.ダイヤモンドの割れ・欠けを防ぐ方法 ダイヤモンドは確かに硬い宝石ではありますが、割れたり欠けたりすることがないというわけではありません。せっかくきれいなダイヤモンドを購入したのに、不注意で割れてしまった…なんてことになったらショックですよね。ダイヤモンドは決して安い買い物ではありません。絶対に割れないようにと、気を付けるでしょう。ですが割れないように気を付けてばかりで身につけることを楽しめなければ、せっかくきれいなダイヤモンドを購入しても本末転倒です。 ダイヤモンドは総合的には傷つきにくい宝石です。身につけている間ずっと傷つかないように気を付けていなければならないような、繊細な宝石というわけではありません。ちょっとした工夫で、ダイヤモンドが割れたり欠けたりするのをかなりの確率で防ぐことができます。ダイヤモンドをきれいに保ったまま楽しむために気を付けたほうがいいことをまとめました。 3-1.割れにくいダイヤモンドを選ぶ ダイヤモンドを長く楽しむためには、購入する段階でどんな石を選ぶかがとても重要です。注目すべきポイントはダイヤモンドの品質。同じダイヤモンドでも品質は石によって大きく異なります。評価には「4C」と呼ばれる基準があり、Cut(カット)、Color(カラー)、Carat(カラット)、Clarity(クラリティ)の4つの要素で決まります。この中でもカットとクラリティは、ダイヤモンドが割れるリスクに深く関係しています。 まずカットについて。宝石にはさまざまな形がありますが、もっとも割れにくいのは角のないラウンドブリリアントカットです。ダイヤモンドはこの形で最も美しく輝くため、多くのジュエリーショップでラウンド型を目にすることが多いでしょう。反対に、ハート型やペアシェイプ、エメラルドカットのように角があるデザインはとてもおしゃれですが、尖った部分が欠けやすくなります。もちろん丁寧に扱えば問題はありませんが、「少しでもダイヤモンドが割れるリスクを避けたい」という方にはラウンド型がおすすめです。 次にクラリティ。クラリティとはダイヤモンドの透明度を示す基準で、内部や表面に異物や傷が少ないほど評価が高くなります。ダイヤモンドは自然界で長い年月をかけて生成されるため、内包物や表面の傷があるものも少なくありません。これらの傷や異物が多いと、ヒビが入りやすくなり、割れや欠けの原因になります。 ジュエリーを選ぶとき、多くの人はサイズやデザインを重視しますが、「長く美しさを保つこと」を考えるなら、割れにくい形状やクラリティの高い石を選ぶことも大切です。 3-2.身につけ方に注意 普段からどのようにダイヤモンドのジュエリーを使用するのか、その身につけ方も重要です。 ダイヤモンドは他の物質に擦れて傷つくことはありませんので、それほど気にする必要な杯と考える人もいるかもしれませんね。ですが、ぶつかった時の衝撃がとても強ければ、ダイヤモンドは割れてしまいます。また、それがたまたまへき開の方向であれば、それほど強い衝撃でなくても割れてしまうでしょう。 たとえばスポーツをする時やアウトドアレジャーに出かける時は、どんな衝撃が加わるかわかりませんよね。そういう場面でダイヤモンドを身につけることは、ダイヤモンドが破損する可能性を高めます。 激しい動きをしそうな日には、ダイヤモンドは外しておいたほうが安心です。 3-3.保管の仕方に注意 普段ジュエリーを外したあと、どのような環境で保管をしていますか? ジュエリーボックスに入れたり、アクセサリー用のトレイに置いたり、中には机の上に直接置いているという人もいるかもしれません。ですが保管の仕方によっては、ダイヤモンドが割れたり、欠けたりしてしまう危険性があります。 ジュエリー用のボックスやケースは内部が柔らかく、他のジュエリーとぶつからないように作られているので一番安心です。もしジュエリーボックス自体を落としてしまうことがあっても内部のやわらかい布が受け止めてくれるでしょう。トレイも良いですが、落とした時が心配です。何か硬い物に当たってしまう可能性がありますので、本当に大事なダイヤモンドであれば、あまりおすすめしません。何のケースにも入れないのはもっとも危険です。日常生活の中で大きな衝撃が加わり、せっかくのダイヤモンドが割れたり欠けたりしてしまう可能性があります。 どんなに面倒でも、ジュエリーボックスに入れて保管するのが一番安心です。 4.割れにくい・欠けにくい宝石 たくさんの種類がある宝石の中には、ダイヤモンド以外にも硬く傷つきにくい種類がいくつかあります。宝石を身につける時、いつもぶつけたり擦れたりしないように気をつけることができればいいですが、そうではない場合もありますよね。いつも身につけたいから、できるだけ丈夫な宝石が欲しいという人もいるでしょう。 個人の環境によって、どのような宝石が一番適しているかは異なります。宝石の丈夫さにはいくつかの面があるので、モース硬度、靭性、へき開という3つの面で、それぞれ丈夫な宝石は何か見ていきましょう。また、宝石を選ぶ時は丈夫なだけでなく、石の種類や色も気に入る物でなければなりません。具体的な宝石もご紹介しますので、購入する際の参考にしてください。 4-1.モース硬度の高い宝石 まずは宝石の硬さと言われる時に用いられることが多い、モース硬度について見ていきます。モース硬度は石同士が擦れた時に傷つくかどうかを示しているので、宝石をたくさん身につけたい人が気を付けたほうがいい数値です。 モース硬度がもっとも高いのは、地球で一番硬いと言われているダイヤモンド。その次に高いのはルビーとサファイアです。宝石同士、あるいはやすりやガラスなどの硬い物に触れることが多い環境では、モース硬度の高い宝石を身につけるといいでしょう。 4-2.靭性の高い宝石 物がぶつかった時の衝撃への耐性を表すのが靭性です。身につけているジュエリーに強い衝撃が加わりそうな環境では、ジュエリーだけでなく土台の金属が歪んでしまう場合もあります。ジュエリーを身につけるのに適しているとはいえませんが、そんな状況でもあるいはそんな状況だからこそ宝石を身につけたいこともありますよね。 靭性の高い宝石は、ルビーやサファイア、それに翡翠です。これらの宝石は靭性が高く、強い衝撃に耐えてくれます。その次に靭性が高いのはダイヤモンドやガーネット、パールなど。ただしどんなに靭性が高くてもとても強い衝撃を受ければ割れてしまいますので、気を付けてください。 4-3.へき開のない宝石 物質の結晶構造などのために、一定の方向からの衝撃で簡単に割れてしまう性質をへき開といいます。へき開のある宝石はモース硬度や靭性は関係なく、その方向から衝撃を与えると簡単に割れてしまうので注意が必要です。ダイヤモンドはモース硬度は高いですが4方向に完全なへき開があります。へき開のない宝石で有名なのは、ルビーやサファイア、エメラルドなどです。これらの宝石はへき開にそって簡単に割れてしまうことはありません。 ただしへき開がなければ宝石は割れないというわけではないので、注意が必要です。へき開はパックリと簡単に割れるのですが、強く衝撃を与えればへき開でない面で割れることもありますし、内部に異物があればそこから亀裂が入って割れることもあります。へき開がないから割れない、丈夫な宝石だと過信しすぎないようにしましょう。 5.【FAQ】ダイヤモンドに関するよくある質問 最後に、ダイヤモンドのよくある質問にお答えします。 多くの人が、ダイヤモンドは硬くて丈夫な宝石だというイメージをなんとなく持っているでしょう。ですが実際に購入する前に、よくある質問をチェックしておけば、イメージと違ったとギャップを感じることを防げます。 この項では、ダイヤモンドの硬さについてのさらに具体的な質問や、実際にダイヤモンドが破損した時にどうすればいいのかをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 5-1.「ダイヤモンドは硬いけど脆い」ってどういう意味? 「ダイヤモンドは硬いけど脆い」と言われることがあります。硬いのに脆いってどういうこと?と不思議に思いますよね。これは、ダイヤモンドなどの宝石の丈夫さの基準が複数あることに由来します。 ダイヤモンドが硬いと言われるのは、モース硬度という硬度の尺度を基準にした時です。地球上で一番硬い物質と呼ばれるのは、ダイヤモンドと他の物質を擦りあわせた時に何にも傷付けられないからです。ですが、ダイヤモンドにはへき開があり、一定方向からの衝撃に弱いという特徴もあります。擦りあわせた時には丈夫なダイヤモンドですが、へき開の方向から力を加えれば簡単に割れてしまうのです。また、物質には靭性という強い衝撃に耐える性質もありますが、ダイヤモンドの靭性はもっとも高いというわけではありません。そのため強すぎる衝撃に、ダイヤモンドは耐えられず割れてしまいます。 「ダイヤモンドは硬いけど脆い」と言われるのは、ダイヤモンドがそういった性質を持っているからです。 5-2.地球上で一番硬いダイヤモンドより硬いものはある? 地球上で一番硬い物質と言われるダイヤモンド。その名の通りなら、ダイヤモンドよりも硬い物質は存在しないということになります。そして長い期間それは事実だと思われてきました。 ですが近年、その通説は覆されつつあります。 ダイヤモンドよりも硬い物質と言われている物のひとつが、ロンズデーライトです。ロンズデーライトは1967年に発見された物質で、隕石が衝突する時の高温・高圧という条件下で生成されると言われています。ごく限られた条件でしかできない鉱物なので産出量も少なくまだあまり研究も進んでいませんが、ロンズデーライトはダイヤモンドよりも硬い可能性がある物質です。 カルメルタザイトも、ダイヤモンドよりも硬い可能性があると言われている鉱物です。カルメルタザイトは宇宙空間にしかない物質だと言われていましたが、2019年にイスラエルで発掘されたことで一気に注目を集めました。現在はまだ研究が進んでおらず、実際にダイヤモンドよりも硬いかどうかは意見が分かれていますが、今後大規模な鉱山が見つかったり、研究が進むことがあれば「ダイヤモンドは地球上で一番硬い物質」とは呼ばれなくなるかもしれませんね。 5-3.割れや欠けに気付いたらどうする? もし実際に、持っているダイヤモンドが割れたり欠けたりしたらどうすればいいのでしょうか。その時の状況や持ち主の希望によって、その対応は異なります。 もしもダイヤモンドの割れや欠けがほんの少しで目立たない位置であるなら、そのまま使用するのもひとつの方法です。ジュエリーのデザインによっては目立たないこともあるでしょう。費用もかかりませんし手間もありませんが、気を付けなければならないのはさらに割れたり、欠けたりしてしまう可能性があるということです。よほど気を付けるか、壊れてもいいという気持ちならそのまま使用しても良いと思います。あるいは、大切なジュエリーであるなら身につけるのはやめて観賞用にするというのもひとつの方法です。 割れや欠けが目立つ場合やもっとひどくなるのが心配なら、購入したジュエリー店に持ち込んで修理を依頼するのが良いでしょう。破損の程度によって対応は異なると思いますが、破損した部分をカットするリカットや、あるいはダイヤモンドそのものを交換してくれる場合もあります。店によっては保証がつくこともあるでしょうから、購入前に保証期間や内容を確認しておいてください。 6.まとめ 今回は、ダイヤモンドの硬さと割れる原因について解説しました。 ダイヤモンドが割れる理由は、「へき開」という特性で一方向からの衝撃に弱いこと、そして靭性が世界一ではないことです。確かにダイヤモンドはモース硬度が10で、地球上で最も硬い物質とされていますが、これは「こすり傷が付きにくい」という意味に過ぎません。硬い宝石であっても、衝撃によってダイヤモンドは割れる可能性があります。 大切なダイヤモンドを守るには、割れにくいカットを選んだり、保管や着用時に衝撃を与えないよう注意することが大切です。それが難しい場合は、ルビーやサファイアのように靭性が高く、割れにくい宝石を検討するのもひとつの方法です。 さらに、近年の研究ではダイヤモンドより硬い可能性のある物質が発見されており、今後の研究によっては「世界一硬い」という定説が変わるかもしれません。 ダイヤモンドは「硬い」というイメージが強いですが、割れたり欠けたりするリスクはゼロではありません。大切なジュエリーは、日頃から丁寧に扱うことを心がけましょう。 関連記事はコチラ https://estime.co.jp/column/diamond-dullness/ https://estime.co.jp/column/diamond-fluorescence/ https://estime.co.jp/column/diamond-cut/

ゆらめく水面のような美しい輝きを見せる宝石、オパール。10月の誕生石としても有名なオパールは、乳白色の優しい輝きで人気があります。価格も比較的お手頃で購入しやすいということもあり、他の宝石よりも身近に感じている人も多いのではないでしょうか。 ですが、実はオパールには偽物があります。お買い得なオパールだと思って買ったら、実は偽物だった、ということも珍しくありません。逆に、オパールに見えない宝石が、オパールという名前でショップに売られていることもあります。実はよく見る乳白色の物以外にも、本物のオパールにはたくさんの種類があるのです。本物のオパールなのに、よく知らないからと見逃してしまったらもったいないですよね。 そこで今回は、オパールの本物と偽物の見分け方をご紹介します。買ってから偽物だということがわかったら、とてもショックを受けてしまうでしょう。そんなことにならないように、偽物のオパールを買わないための方法も解説しますので、参考にしてください。 1.オパールの本物と偽物の見分け方 オパールを購入する時に、忘れてはいけないのが偽物の存在です。オパールは人気がある宝石なので、偽物があります。「オパール」という名前で売られているからといって、それが本物のオパールとは限らないのです。表示を100%信じていると、オパールを買ったつもりだったのに偽物だった、ということになってしまう可能性があります。 そこでオパールの偽物を購入しないために、私たち消費者にもできる本物と偽物の見分け方をふたつご紹介します。素敵なオパールを見つけたらすぐに購入するのではなく、まずはこの見分け方を試してみてください。 オパールにはさまざまな種類の偽物があるので、かならず見分けることができるわけではありませんが、明らかな偽物を購入することは避けられるでしょう。 1-1.オパールの裏側が金属などで覆われていないかチェックする もし購入したいと思うような素敵なオパールを見つけたら、まずはその裏側をチェックしてみてください。オパールの裏側が金属などで完全に覆われてしまっている場合、それは偽物である可能性があります。オパールの偽物はいろんな種類がありますが、特に「ダブレットオパール」や「トリプレットオパール」という種類の偽物は、特に裏側が完全に覆われている場合が多いです。本物のオパールであれば、美しい遊色効果が石全体に見られます。裏側からも遊色効果が見られるので、本物は裏側も見ることができるように加工してある物が多いのです。 裏側が金属だから100%偽物のオパールかというとそうではありませんが、わざわざ疑わしいオパールを購入することもないでしょう。 オパールを購入する前に、裏側は必ずチェックしてください。 1-2.横から見て、柱状構造・接着面をチェックする オパールを横から見るのも、本物か偽物かを見分けるのに有効です。オパールを横から見た時に、内部にはっきりと柱のような模様が見える物があります。そのような模様が見えたら、偽物である可能性が高いです。オパールの偽物のなかにはいくつかの素材を接着していることがよくあります。そのため、そのひとつひとつが柱のような模様に見えるのです。光にかざしながら傾けて見てみると見やすいですよ。 はっきりと柱状の模様が見えない物でも、ルーペで拡大すると接着面が見えることがあります。接着剤のような異物が見えることもあるので、よく観察してみてください。 上記のふたつの見分け方で見分けることができるのは、オパールの偽物のなかでもいくつかの種類に限られます。では、それ以外の偽物は見分けることができず、購入してしまっても仕方がないのでしょうか。 いいえ、決してそうではありません。このふたつの方法で見分けることができなくても、偽物のオパールを購入しないために気を付けることはできます。最後の項でその方法をご紹介しますので、そちらも読んでくださいね。 2.オパールの偽物の種類 偽物のオパールは1種類ではありません。今でもいろんな偽物がありますし、これからも新しい種類の偽物が出てくる可能性があります。それらをすべて知っておくのは無理でしょうが、できるだけたくさん知っておくことで、偽物のオパールを購入するのを避けられる確率は上がるでしょう。 この項では偽物のオパールの種類を5つご紹介します。ここでご紹介するのはオパールの偽物の中でも数が多い物なので、最低限覚えておいてください。それらの特徴も覚えておくことで、せっかく購入したのに偽物だった…とがっかりしてしまうことは、ある程度防げるでしょう。 2-1.合成オパール 合成オパールは人工オパールとも呼ばれます。人工宝石という種類の石で、人の手によって、天然石と成分的にまったく同じになるように作られています。見た目も石の特徴も天然石とまったく同じなので、前の項でご紹介した見分け方で見分けることはできません。また、一時期は合成オパールは天然オパールよりも傷つきやすいと言われていましたが、現在では改良が加えられその点も解消されています。 合成オパールと天然オパールの一番の違いは値段です。合成オパールは通常天然オパールよりも安価で売られています。ですが手間もかかっている分、その他の偽物よりは高価です。 「本物のオパールにしては安いな?でも偽物にしては高い…」と思うようなオパールが売られていたら、合成オパールの可能性が高いでしょう。 2-2.ダブレットオパール ダブレットオパールは、天然オパールの裏に鉄鉱石などを貼り付けた物です。2種類(ダブル)の鉱物を貼り付けているので、ダブレットオパールと呼ばれています。 ダブレットオパールは、淡い色合いのオパールの裏に色の濃い鉄鉱石を貼り付けているので、遊色効果がはっきりと見えるようになります。見た目はオパールの中でも産出量の少ないブラックオパールに似ているので、勘違いして購入してしまう人もいるようです。表面は天然オパールなので、正面から見たダブレットオパールはとても美しいですが、宝石としての価値はほとんどありません。偽物でもいい、安価でカジュアルなアクセサリーが欲しいというのなら良いのですが、本物のオパールが欲しいという人は必ず裏側を見て確認してください。 2-3.トリプレットオパール トリプレットオパールは、薄いオパールのかけらを上下から他の素材で挟んだ物です。ダブレットオパールとの違いは、3種類の素材を使用していること。ブラックオパールに似せるためにオニキスや鉄鉱石など濃い色の石の上にオパールを置き、その上からプラスチックなどを重ねた物が多いです。 トリプレットオパールもダブレットオパールと同じように、裏面がオパールではないので裏を確認するようにしてください。 トリプレットオパールは表面のプラスチックが劣化するため、時間が経つと表面が曇ってきます。数年経ってから偽物だと気づくこともあるかもしれません。 2-4.モザイクオパール モザイクオパールは、小さなオパールのかけらをモザイクのように張り合わせた物です。見た目ではっきりと天然オパールとは見分けられるため、モザイクオパールの存在を知っていれば本物のオパールと見分けられないことはないでしょう。 それぞれのオパールの遊色効果を利用してさまざまな模様を作り上げているので、天然石とは違った美しさがあります。ただし本物のオパールが欲しい人は、モザイクオパールは避けてください。宝石として価値がある物ではなく、見た目の美しさ、その個性に価値があるのがモザイクオパールです。 2-5.模造オパール 模造オパールは、人造オパールと呼ばれることもあります。合成オパールは天然オパールと同じ成分で、ダブレットオパールやトリプレットオパールは、本物のオパールのかけらを使用していましたが、模造オパールは天然オパールとはまったく違う素材で作られています。一番偽物らしい偽物、と言ってもいいかもしれません。 模造オパールの素材はプラスチックや樹脂、シリカゲルなどです。オパールに似せて作られていて、遊色効果のように見える輝きもありますので、品質によっては本物と見分けるのがとても難しいでしょう。 一見本物のように見える物ほど怪しい、と思っておいたほうがいいかもしれませんね。模造オパールは、とても安価なアクセサリーなどに使用されることがあります。本物のオパールとして売られていることは、通常あまりありません。 3.天然オパールの特徴 よくある偽物のオパールの種類をご紹介しましたが、偽物を売ろうという悪意のある人たちは消費者の疑いを掻い潜ろうとします。今までにないような偽物が出てきても騙されないためにはどうすればいいのでしょうか。 偽物に騙されない一番の方法は、本物のオパールについてよく知っておくことです。もちろん本物とまったく見分けがつかないような偽物を作られたらわかりませんが、偽物によってはそこまで精巧でない物もあります。本物のオパールについて詳しく知っておけば、そういった偽物のオパールを見た時に何かおかしいと気付くことができるかもしれません。偽物のオパールを購入しないためにも、天然オパールについてよく知っておきましょう。 3-1.オパールの基本情報 オパールは、二酸化ケイ素と水でできた鉱物です。ケイ素と聞いてもピンと来ないかもしれませんね。ですが実は、ケイ素はとても身近な物にも含まれています。それは、乾燥剤のシリカゲルです。あの美しいオパールが、乾燥剤と同じ物質と聞くと驚くかもしれませんが、こんな話を聞いたことがありませんか?「ダイヤモンドと鉛筆の芯は同じ成分だ」という話です。ダイヤモンドと鉛筆の芯が同じ成分であるのと同じで、オパールと乾燥剤も同じ成分なのです。物質の成分は一緒でも、できあがるまでの過程が全く違うので、最終的には見た目も性質も全く別の物になります。 また、オパールはとても傷つきやすい宝石です。宝石の硬さは、モース硬度という硬さの尺度であらわされます。モース硬度はふたつの物質を擦りあわせた時にどちらが傷つくかを比べる尺度で、硬いほうが大きな数字になります。地球上でもっとも硬い鉱物であるダイヤモンドのモース硬度は10です。一方オパールのモース硬度は5~6程度。やすりで擦ると傷がついてしまいます。ダイヤモンドはもちろん、ルビーやエメラルドよりも傷つきやすいので、保管する時は離しておかないといけません。 また、水を多く含む石なので、乾燥に弱いという特徴もあります。直射日光やエアコンの直風が当たると乾燥してしまうので、保管場所に気を付けましょう。その一方で湿気にも弱いので、水に濡れたまま置いておくようなことは避けてください。ジュエリーを外したらやわらかい布で拭いてから置いておくのがベストです。 3-2.オパールの産地 オパールには比較的低温で長い時間をかけてできあがる「堆積性」の物と、火山の近くなどの高温で短い時間でできる「火山性」の物があります。 オパールの産地としてもっとも有名なのは、オーストラリアです。オーストラリアは「堆積性」のオパールの産地として知られています。 今から1億年以上前、白亜紀という恐竜が生きていたような時代に、オパールの元となるケイ素が大量に堆積していた内海がありました。その内海のケイ素と水が数百万年をかけて固まった物が堆積性のオパールです。地殻変動などで地面が移動し、その内海は現在のオーストラリアになりました。このようにしてオーストラリアは、オパールの産地になったと考えられています。 「火山性」のオパールの産地として知られているのは、メキシコとエチオピアです。火山性のオパールは、火山の影響を受けて高温で生成されます。火山性のオパールは水分量が多く、透明感が高いのが特徴です。 3-3.本物のオパールの価値基準と値段 オパールに限らず、宝石はその品質で値段が大きく上下します。品質があまり良くない物なら、1万円以下で手軽に購入できるでしょう。ですが品質が良い物になれば、数十万円、数百万円する物も珍しくありません。 オパールの価値の基準は、カラット数や産地、カット方法、そしてなにより遊色効果が大きく関わっています。 カラット数は、石の重さです。カラットとは宝石の重さを表す専用の単位で、0.2グラムが1カラットになります。他の品質の基準がまったく同じであれば、カラット数が大きければ大きいほど、オパールの価値は高くなります。 次は産地です。オーストラリア産のオパールは品質が高い物が多いと言われています。メキシコ産やエチオピア産のオパールは価値が低く評価されることもよくありますので、購入時には産地にも注目してください。 カット方法も、オパールの評価基準のひとつです。形は楕円で、カボションカットと呼ばれるドーム型の半円状のカットが、オパールの一番良いカットとされています。左右対称かどうかも重要なポイントです。また、オパールにはカービングというカット方法が施されることがあります。カービングとは「彫刻」という意味です。オパールの遊色効果が美しく見えるように、その石に応じてさまざまな形になるカット方法です。石によってはぐにゃぐにゃしていて、よくあるジュエリーのような見た目にはなりませんが、カービングを施されたオパールはとても個性的で唯一無二の存在感があります。 そしてオパール特有の評価基準が、遊色効果です。他の宝石にはない虹のようなきらめきは、強ければ強いほど良いとされます。特に広範囲に赤やオレンジのゆらめきが見えるオパールに高値がつけられます。遊色効果は、店頭でもよくチェックすることができますので、納得いくまでよく見てください。 4.本物のオパールの種類 ショップでよく目にする、乳白色で虹色にきらめく宝石こそがオパールだと思っている人は多いでしょう。ですが前の項でも少し触れたように、オパールには実に多彩な色や輝きがあります。 オパールはまず、遊色効果のある「プレシャスオパール」と遊色効果がない「コモンオパール」に分けられます。遊色効果がある物をオパールだと思っている人も多いので、この時点で驚くかもしれませんね。ですが違いはそのふたつだけではありません。本物のオパールの種類について、詳しく見ていきましょう。 4-1.プレシャスオパール オパールの中でも遊色効果がある物を、プレシャスオパールといいます。 オパールはケイ素と水が固まってできた物だということは前の項でも解説しましたが、目に見えないほど小さなケイ素のかたまりが規則正しく並んでいるのがオパールです。光を当てると、そのかたまりがさまざまな方向に光を反射し、色の要素に分解して輝きます。それがさまざまな色にゆらめく遊色効果になるのです。 プレシャスオパールは地色の違いや遊色効果の見え方の違いでさまざまな種類に分けられます。 4-1-1.ホワイトオパール 地色がホワイトでやわらかい乳白色、遊色効果が虹色にきらめく物をホワイトオパールといいます。産出量が多く大きな原石も産出されるので、オパールの中ではメジャーな種類です。多くの人がオパールと言われてイメージするのが、このホワイトオパールなのではないでしょうか。ホワイトオパールはオーストラリアで多く産出されます。現地ではお土産物としても人気があるそうです。 価値が高いのは、地色のホワイトがはっきりしている物、遊色効果が鮮やかな物、特に赤色の輝きが見える物です。カットは左右対称のオーバル(楕円形)で、厚みのあるカボションカットが良いとされます。 4-1-2.ブラックオパール 地色がブラックで遊色効果が見られる物を、ブラックオパールと言います。ブラックオパールはオパールの中でももっとも希少な種類で、産出量も多くありません。産地はオーストラリアに限られています。 日本では1980年から1990年代にかけてとても人気が出た種類で、産出されるブラックオパールの半分が日本に輸入されていたそうです。大ぶりながらシックで大人びた印象のあります。 地色はグレーからブラックまでありますが、濃いブラックで不透明な物ほど遊色効果がはっきりと見えるので価値が高いと評価されます。もっとも価値が高いのは、赤い遊色効果がまだら模様に見える物です。ひとつひとつのまだら模様が大きくはっきりしている物が最高品質のブラックオパールと評価されます。 4-1-3.ファイヤーオパール ファイヤーオパールとは、その名の通り炎のようなオレンジ色やイエロー、あるいは赤色のオパールです。オパール内部の遊色効果がゆらめく炎のように見えることから、この名前が付けられたと言われています。石自体は透明か半透明で、石の中に閉じ込められたようなゆらめきが美しいオパールです。とはいえ、ファイヤーオパールは遊色効果が出にくい種類でもあります。遊色効果があるファイヤーオパールは、そのゆらめきがよく見えるようにカボション、あるいはカービングにカットされますが、遊色効果がない物は光をよく反射するファセットカットを施されることも多いです。ファセットカットのファイヤーオパールは、見た目はあまりオパールっぽくありませんが、また違った雰囲気が楽しめますよ。 もっとも価値が高いファイヤーオパールは遊色効果が石全体にはっきり見える物です。カボションの山が高すぎず低すぎないくらい、左右対称のカットがもっとも良いとされています。 4-1-4.ウォーターオパール 石自体は透明かほとんど透明の薄い乳白色で、水滴のように見えるのがウォーターオパールです。透明感がある物だけがウォーターオパールと呼ばれます。遊色効果がある物は透明な石の中のゆらめきが水面のように美しく評価が高いですが、遊色効果がない物も清涼感のある見た目で好まれています。主な産地はメキシコで、古くはアステカ文明でもジュエリーとして使用されていました。 もっとも品質の良いウォーターオパールは無色透明で、遊色効果が全体に見える物です。透明度の高いウォーターオパールは内部がよく見えるので、もし傷やインクルージョン(内部の異物)があると目立ってしまいます。そういった物がなく、美しい物が価値の高いウォーターオパールです。 4-1-5.ボルダーオパール ボルダーオパールとは、母岩と一緒に加工されたオパールのことです。岩と一体化したオパールは野性味があり、他のオパールにはない魅力があります。母岩に合わせてさまざまな大きさや形に加工されていて、とても個性的です。 オパールの薄い層を活かしているので、裏面が岩だったり、表面にも岩が見えたりします。 産地はオーストラリアで、クイーンズランド州の物が特に有名です。 オパールの遊色効果が全面に出ている物、赤色が見える物が良いとされますが、ボルダーオパールはそれに加え、オパールの層が厚い物、母岩が黒っぽく遊色効果がより鮮やかに見える物が高く評価されます。左右対称な物の評価が高いですが、とても個性的な石なので非対称の形でもすばらしいジュエリーに加工されて価値が高い物もあります。 4-2.コモンオパール オパールとして有名なのは遊色効果があるプレシャスオパールですが、オパールにはもうひとつ、遊色効果がないコモンオパールという種類があります。コモンオパールは実はプレシャスオパールよりも産出量が多く、値段もお手頃です。ジュエリーで他の宝石の脇石として使用されていることも多いので、知らないうちに持っていた、という人もいるかもしれません。 コモンオパールもプレシャスオパールと同様いくつかの種類があります。その中から代表的な物をご紹介します。プレシャスオパールとは違う魅力のあるコモンオパールにも注目してみてください。 4-2-1.ピンクオパール ピンクオパールは地色がピンクで遊色効果のない、半透明あるいは不透明なオパールです。ミルキーなピンク色がかわいらしく、さまざまな形に加工されます。色合いは淡いパステルピンクから濃いピンク色までさまざまです。 コモンオパールで何よりも重要なのはその色合いです。石全体に色ムラがない物が良いとされます。また透明度の高いコモンオパールはキラキラと光るファセットカットを施されることもあります。内部が見えるほど透明度が高い場合は、インクルージョンが多くないかも評価の重要なポイントです。 また、ピンクオパールのほかにもコモンオパールは地色によってブルーオパールやグリーンオパールなどがあります。値段も比較的お手頃なので、自分の好きな色合いのオパールを探してみてください。 4-2-2.ハイアライトオパール ハイアライトオパールの色はほとんど透明の淡いイエローやブルー、グリーンです。遊色効果もなく、同じコモンオパールであるピンクオパールやブルーオパールともまったく違った見た目をしています。見た目はガラスに似ているので、「グラスオパール」と呼ばれることもあります。見た目だけでは、オパールの一種であるとはわからないでしょう。 ハイアライトオパールの一番の特徴は、ブラックライトを当てた時にわかります。ハイアライトオパールをブラックライトで照らすと、はっきりと蛍光色に輝くのです。 ハイアライトオパールは天然ウランを含んでいます。中には蛍光しない物もありますが、人気なのはやはりはっきりと蛍光するハイアライトオパールです。もし購入したいと思ったら、どれくらい蛍光するかは確認しておきましょう。 5.偽物のオパールを購入しないための対策 最後に、オパールの偽物を購入しないために気をつけて欲しいことを3つご紹介します。 オパールは人気のある石なので、いろんな種類の偽物があります。それらすべてを完全に知っておくことは、事実上ほとんど不可能でしょう。時には宝石のプロですら本物と偽物を間違ってしまうこともあるそうですから、私たち消費者が確実に見分けるのがどんなに難しいかわかりますよね。 ですが、できるだけ偽物を購入しないために、気を付けることはできます。これからご紹介する3つのことを念頭に置いて、オパールを選んでください。 5-1.オパールをよく観察する まずできるのは、購入する前にオパールをよく観察することです。この記事でご紹介したふたつの見分け方を、ショップでも簡単に実践できます。ほとんどの良心的なショップは、納得できるまでじっくりと石を見せてくれるでしょう。家に帰ってじっくり見てみたら偽物だった…などということになったら、後悔してもしきれませんよね。偽物かも?という疑いが晴れないままオパールを購入することだけは避けてください。 オパールは特にさまざまな偽物がある宝石です。石を見て不自然さを覚えるようなら無理に購入することはありません。何度かショップに通うなど、じっくりと考えることも必要です。 5-2.鑑別書を確認する その宝石が本物かどうかを知りたいと思ったら、専門の鑑別機関にその石を送付して調べてもらうことが可能です。鑑別機関はその石の見た目だけでなく科学的な分析をして、種類や重さ、加工の有無などを調べてくれます。石の情報を記載した物が「鑑別書」です。鑑別所はその石の品質を保証してくれます。鑑別書を確認することで、その石がどんな石なのか知ることができるでしょう。 ただし気を付けたほうがいいのは、その鑑別書が本当に信用できるのかどうか、という点です。購入前に鑑別書を見せてもらうことができたとしても、その鑑別書自体が偽物である可能性もあります。別の石の鑑別書を客に見せて騙したという事例もあるそうです。また、鑑別機関によっては、本物の鑑別書でも信頼できない場合もあります。どの鑑別機関が発行した鑑別書なのかも確認したほうがいいでしょう。 ただし、本物のオパールであっても鑑別書がショップにはないということも珍しくありません。鑑別書を発行するにも費用がかかるので、すべての宝石の鑑別書をあらかじめ用意しているショップの方が少ないでしょう。 ショップに依頼すれば、別料金で購入前に鑑別書を発行してもらえる場合もあるようです。購入前によく相談してみてください。 5-3.信頼できるショップで購入する オパール自体をよく観察しても、消費者が100%本物かどうか見分けることはできません。また、鑑別書を見てももしそのショップが悪意をもって私たちを騙そうとしたら偽物を避けることはできないでしょう。 偽物のオパールを購入しないために一番確実な方法は、信頼できるショップを見つけ、そこで購入することです。たとえば世界的に有名な老舗ブランドや、何度も通って話をしたショップなど、「この店は偽物を売ったりしない」と確信できるようなところで購入できればいいですね。 反対にふらっと入ったショップで購入する時は、「たとえ偽物でもいい」くらいの気持ちでいたほうがいいでしょう。そういったショップで高額な商品を購入するのは、あまりおすすめできません。 6.まとめ 今回はオパールの見分け方についてご紹介しました。 オパールの見分け方で、すぐにできるのは裏側を見ることと横から見ることです。偽物の種類によっては、怪しい物を避けることができるでしょう。ですがオパールの偽物の種類は多く、すべてを見分けることはできないと思っておいてください。偽物の種類はすでにたくさんありますし、これからも増える可能性もあります。それらをすべて把握することは、事実上不可能です。また、オパールは本物もとても種類が多いです。遊色効果がある物、ない物、白っぽい物、黒っぽい物、ピンク色やブルーの物、透明の物もあります。個性豊かなのがオパールの魅力でもありますが、その分しっかりと見分けるのは難しくなります。 偽物を購入しないために一番有効なのは、信頼できるショップを見つけることです。宝石はとても高額な買い物です。気軽に購入できる物ではありませんし、なんとなく敷居の高さを感じるかもしれません。ですが、高額な買い物であるからこそ、よく知らないようなショップで購入するのは避けてください。じっくり考えさせてくれないショップで急かされて購入しても、良い買い物だったと思うことはできないでしょう。 このオパールを買って良かった!と心から思えるように、オパールだけでなくショップもよく見極めてくださいね。 関連記事はコチラ https://estime.co.jp/column/opal-type/ https://estime.co.jp/column/october-birthstone/ https://estime.co.jp/column/what-opal/

宝石といえば値段が高くて貴重な物、という認識は多くの人が持っているでしょう。では世界一高い宝石は何だろうと疑問に思ったことはありませんか?そこで今回は、高価な宝石をランキング形式でご紹介します! どんな宝石が高価なのか、その宝石の特徴や実際にオークションでつけられた値段などをご紹介しますので、宝石を見に行ったり、購入する時の参考にしてください。 結論から言うと、高価な宝石ランキングにはさまざまなカラーダイヤモンドや世界四大宝石がランクインしています!その他にも世界三大希少石や、あまり知名度はありませんがとても希少な宝石もご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。 1.高価な宝石ランキング 宝石とは極端に言えば「石」ですが、道端に転がる石とは明らかに違いますよね。石が宝石と呼ばれるには「美しさ」「耐久性」「希少性」という3つの条件があります。 宝石はキラキラと輝き、鮮やかな色を放つことでその美しさが一目で分かります。また、身につけても簡単に傷つかず、丁寧に扱えば何世代にもわたって愛用できる耐久性も必要です。 実際に紀元前の遺跡から見つかった宝石も数多く存在します。そして最後に希少性。どれほど美しく丈夫でも、道端で簡単に拾える石は宝石と呼ばれません。珍しく数が少ないからこそ価値が生まれ、高額で取引されるのです。 今回は、希少性やオークションでの落札価格をもとに、オリジナル版として高価な宝石ランキングTOP10をご紹介します。なぜ高価なのか、驚くような価格を楽しんでみてください。ただし、宝石市場は常に動いており、新しい鉱山の発見や枯渇、有名人が身につけたことで需要が急増するなど、値段が上下する要因は多々あります。このランキングはあくまで参考としてご覧ください。 1位:ブルーダイヤモンド 高価な宝石ランキング第1位はブルーダイヤモンドです。ダイヤモンドといえば無色透明を思い浮かべる人が多いですが、ブルーダイヤモンドはそのカラーダイヤモンドの一種で、希少性の高さから特別な存在とされています。 ダイヤモンドは炭素のみでできていますが、ブルーに発色する要因のひとつがホウ素です。 ダイヤモンドが生成される地中深くにはホウ素がほとんど存在しないため、ブルーの発色は非常に珍しく希少です。ほかにも放射線の影響や水素の含有によってブルーになる場合もあります。産地はインド、オーストラリア、南アフリカなどが代表的です。 有名なブルーダイヤモンドといえば「呪いのダイヤモンド」と呼ばれるホープダイヤモンドですが、現在は博物館に所蔵され、値段はつけられません。 市場で取引されたブルーダイヤモンドの中で最も高額だったのは、2016年に5750万ドル(2025年現在約84億5000万円)で落札された「オッペンハイマー・ブルー」。14.62カラットの圧巻のサイズに加え、鮮やかなビビッドブルーが特徴で、1カラットあたり約393万ドル(2025年現在約5億7000万円)という驚きの価格がつけられました。 2位:カラーレスダイヤモンド 高価な宝石ランキング第2位はカラーレスダイヤモンドです。無色透明の輝きは多くの人を魅了し、ショップでも最もよく見かける人気のダイヤモンドです。 カラーレスダイヤモンドは不純物を含まない時に生まれますが、地中深くで長い時間をかけて形成される過程でさまざまな物質や環境の影響を受けるため、純粋な透明度を保つのは簡単ではありません。そのため、何も混ざらない美しいカラーレスダイヤモンドは非常に希少です。 近年は特に高品質なカラーレスが少なく、市場には薄いイエローやブラウンがかった石も多く見られます。身近に感じられる宝石だからこそ、購入時には品質をしっかり見極めることが大切です。 高額なカラーレスダイヤモンドといえば、273.85カラットの「センティナリー・ダイヤモンド」。カラーグレードは最高ランクのDで、誰が見ても美しい圧巻の輝きを放ちます。デビアス社の鉱山から産出されたこのダイヤモンドには正式な価格はついていませんが、その価値は1億ドル(約147億円)ほどとも言われています。 3位:ピンクダイヤモンド 高価な宝石ランキング第3位はピンクダイヤモンドです。かわいらしい色合いで人気が高く、淡い色のものはショップでも見かけることがあります。比較的手に入りやすいカラーダイヤモンドではありますが、色の濃さや質によって価値は大きく変わります。 評価が高いのは、はっきりと濃いピンクのもの。日本ではパープルがかったピンクも人気です。 ピンク色になる原因はまだ完全には解明されていませんが、結晶構造に歪みが生じた結果と考えられています。 1979年にオーストラリアのアーガイル鉱山で発見され、多く採掘されましたが、現在は閉山。ほかの産地でも採掘はありますが質・量ともにアーガイルには及ばず、市場での流通量は減少を続けています。 取引額で最も高額だったのは、2014年に7120万ドル(約104億円)で落札された「ピンク・スター」。現在、実際に値が付いた宝石としては最高額のピンクダイヤモンドです。 4位:オレンジダイヤモンド 高価な宝石ランキング第4位はオレンジダイヤモンドです。ダイヤモンドは窒素を含むことでオレンジに発色するとされますが、濃く美しいオレンジ色になるものは極めて稀で、市場でもほとんど流通しません。産地は南アフリカやオーストラリアで、ピンクダイヤモンドの名産地だったアーガイル鉱山でも産出されましたが、現在は閉山しています。 有名なのは14.82カラットの「ザ・オレンジ」。燃える炎のような濃いオレンジ色で、カラーランクは最上級のファンシー・ビビッド・オレンジ。2013年には3554万ドル(約52億円)で落札され、1カラットあたり約239万ドル(約3億5000万円)という高値を記録しました。 また、5.54カラットの「パンプキン」も有名で、ハリー・ウィンストン社が落札し、プラチナリングにセットされました。2002年のアカデミー賞で女優ハル・ベリーが着用したことで注目を集めた、美しいオレンジダイヤモンドです。 5位:レッドダイヤモンド 高価な宝石ランキング第5位はレッドダイヤモンドです。数あるカラーダイヤモンドの中でも最も希少で、世界に30個ほどしか存在しないと言われています。市場に出回ることはほとんどなく、取引の機会が少ないため、希少性のわりに価格データが少ないのが特徴です。 ダイヤモンドがレッドに発色する理由は明確には解明されていませんが、結晶構造の歪みによるものとされ、ピンクダイヤモンドの色がより濃くなったものがレッドダイヤモンドと考えられています。産地はオーストラリアのアーガイル鉱山が中心でしたが、閉山した現在、新たに産出されることはほとんどありません。 有名なのは、5.11カラットの「ムサイエフ・レッド」。ファンシー・レッドに分類され、内外部に欠点のほとんどない完璧なレッドダイヤモンドで、価格は当時で800万ドル(約11億円)です。また、アメリカのスミソニアン博物館に展示されている「デ・ヤング・レッドダイヤモンド」も有名で、5.03カラットのわずかにブラウンがかったレッドダイヤモンドとして知られています。 6位:ルビー ここまでさまざまなダイヤモンドがランクインしてきましたが、高価な宝石第6位は世界四大宝石のひとつ、ルビーです。ルビーもダイヤモンドに次いで、知らない人はいないほど有名な宝石ですよね。ルビーはコランダムという鉱物の一種です。もとは無色透明のコランダムの中から、赤く発色した物だけがルビーと呼ばれます。 実は現在、ルビーはダイヤモンドよりも希少と言われています。その理由は、供給量です。ダイヤモンドは常に新鉱山が発見され、市場に供給され続けているのに対し、ルビーの鉱山はわずかしか見つかっていません。今以上にルビーの価値が上がっても、まったく不思議ではないのです。 現在もっとも高額なルビーは、モザンビークで発見された55.22カラットのエストレラ・デ・フラです。2023年に3480万ドル(約51億円)で落札されたこのルビーは、カラーストーン(ダイヤモンド以外の宝石)でもっとも高額で取引された石として話題になりました。その大きさはもちろん、色合いもルビーでもっとも良いとされるピジョン・ブラッドで申し分ない美しさです。 7位:翡翠 高価な宝石ランキング第7位は翡翠です。日本では縄文時代から愛用され、2016年には国石にも指定されました。英語では「Jade(ジェイド)」と呼ばれますが、海外で言うジェイドはジェダイトとネフライトの2種類を含み、日本で翡翠と呼ばれるのはジェダイトのみです。海外で購入する際は注意が必要ですね。 翡翠がランキング上位に入ることに驚く人もいるかもしれません。安価な翡翠のジュエリーやお守りを目にする機会が多いからですが、実は品質によって価格は大きく異なります。最高品質の翡翠は「ろうかん」と呼ばれ、透明度が高く、独特のテリととろみのある質感が特徴です。 有名なのは「ハットン・ムディヴァニ・ネックレス」。直径15.4〜19.2ミリの大粒の翡翠を27粒使用し、色ムラがなく鮮やかなグリーンがそろった最高品質の逸品です。アメリカの富豪フランクリン・ローズ・ハットン氏が娘に贈ったこのネックレスは、2014年に2740万ドル(約36億円)で落札されました。 8位:エメラルド 高価な宝石ランキング第8位は、世界四大宝石のひとつであるエメラルドです。エメラルドはベリルという鉱物の一種で、深いグリーンを持つものだけがその名で呼ばれます。 4000年以上の歴史があり、アレキサンドロス大王が大規模な採掘を行わせたほか、クレオパトラが粉末にしてメイクに使用していたという逸話も残されています。 産地はコロンビア、ザンビア、ブラジル、ロシアなど世界各地にありますが、最も高く評価されるのはコロンビア産。ムゾー、コスケス、チボールの3つの名産地があり、歯車のような模様を持つトラピッチェエメラルドの産地としても知られています。 有名なエメラルドといえば、ロックフェラー家に受け継がれ、その後ハリー・ウィンストンの手に渡った「ロックフェラー・ウィンストン・エメラルド」。18.04カラットの見事なエメラルドで、現在は合計10.7カラットのダイヤモンドとともにプラチナリングにセットされています。一般的に傷や内包物が多いエメラルドですが、この石は驚くほどクリアで、まるで本物か疑うほどの美しさです。 9位:サファイア 高価な宝石ランキング第9位は、ダイヤモンド・ルビー・エメラルドと並ぶ世界四大宝石のひとつ、サファイアです。実はサファイアはルビーと同じコランダムという鉱物で、赤色のものがルビー、それ以外の色がサファイアと呼ばれます。そのため、ブルーはもちろん、ピンクやオレンジ、グリーンなど多彩なカラーバリエーションがあります。 中でも最も価値が高いのはブルーサファイアで、特にインド・カシミール産のコーンフラワーブルーや、ミャンマー産に多いロイヤルブルーは高く評価されています。 最も高額で落札されたサファイアは、2014年に1703万ドル(約25億円)で取引された「ブルーベル・オブ・アジア」。392.52カラットもの大きさを誇り、スリランカ・セイロン地方産の深く鮮やかなブルーが魅力です。 さらに2021年には、160万カラットもの巨大なサファイア原石が発見され、「アジアの女王」と名付けられ話題となりました。原石のため正確な価格は不明ですが、少なくとも1億ドル(約150億円)以上の価値があると推定されています。 10位:アレキサンドライト 高価な宝石ランキング、最後にご紹介するのはアレキサンドライトです。アレキサンドライトは宝石の中でも特に希少な物のひとつで、世界三大希少石と呼ばれています。 アレキサンドライトは、1830年にロシアのウラル山脈で発見されました。石に当てる光の種類ではっきりと色を変えるのが特徴で、昼間の太陽光の下ではブルーやブルーグリーン、夜のろうそくの光では赤っぽいパープルに見えます。「昼のエメラルド、夜のルビー」というふたつ名があるほどです。光の種類によって色が変わる宝石は他にもありますがアレキサンドライトほどはっきりと色が変わるものはなく、この効果は「アレキサンドライト効果」とも呼ばれます。 有名なアレキサンドライトは、2024年に落札されたアレキサンドライトとダイヤモンドのリングです。16.53カラットのアレキサンドライトがセットされたリングは、ダイヤモンドや台座も含まれた金額ではありますが、192万ドル(約2億8000万円)で落札されました。 2.世界一値段が高い宝石「ピンク・スター」 ここからは、個別の宝石についてです。高価な宝石ランキングはご紹介しましたが、今までで一番高い値段がついた宝石はなんだろう?というのが気になりますよね。 高額な宝石は一般のショップに流通せず、オークションで取引されます。実際に宝石が落札された金額で、もっとも高価なのはピンクダイヤモンドのピンク・スターです。 ピンク・スターは59.6カラットのピンクダイヤモンドです。この大きなピンクダイヤモンドは、2017年に7120万ドル(約104億円)で落札されました。ピンク・スターはまずカラット数に驚かされますが、色合いもファンシー・ビビッドというもっとも評価の高い鮮やかなピンクです。 1999年に南アフリカのデビアス鉱山で採掘され、20ヵ月もかけたというカットも見事で、目を見張る美しさですよ。 ちなみに...ピンク・スターは2013年に一度、8318万ドル(約122億円)で落札されています。その時は結局落札者が支払いを行うことができず、幻の落札金額となったのですが、結局は7120万ドルという超高額で2017年に落札されました。 3.値段がつけられない宝石 実際に取引が行われた宝石でもっとも高額なのはピンク・スターですが、それ以外にも高価な宝石はたくさんあります。 ですが宝石はさまざまな事情で値段がつけられないことがあり、そのため史上最高額で取引された宝石にはカウントされないものがあるのです。 ここではそのような宝石をふたつ、ご紹介します。「呪いのダイヤモンド」とも呼ばれるブルーダイヤモンドである「ホープダイヤモンド」と、英国王室の所有する「カリナンダイヤモンド」です。それぞれ現在の実際の金額はわかりませんが、とても高額であることだけは確かです。それぞれどのようなダイヤモンドなのでしょうか。 3-1.ホープダイヤモンド ホープダイヤモンドは45.52カラットのブルーダイヤモンドです。やや暗めのファンシー・ダーク・グレイッシュ・ブルーの色合いが特徴で、内部の不純物はほとんど確認できない上質な石です。 しかし、この大きく美しいダイヤモンドは「呪いのダイヤモンド」と呼ばれています。1642年、インドで132カラットの原石が発見され、寺院に保管されていたものが盗まれたことから伝説が始まりました。 その後1660年にフランス国王ルイ14世の手に渡りますが、財政破綻や王族の死など不幸が続き、ルイ15世も感染症で死去、ルイ16世とマリー・アントワネットはフランス革命で処刑されます。革命の混乱で再び盗まれた後、銀行家ヘンリー・ホープ氏が所有し、彼の名にちなんで「ホープダイヤモンド」と呼ばれるようになりました。 その後も所有者や家族が若くして亡くなるなど、不運な出来事が重なったといわれています。 現在はアメリカのスミソニアン博物館に所蔵され、博物館に譲渡されてからは不幸が止まったとも言われます。リカットを経て現在は45.52カラット、推定価格は2.5億〜3.5億ドルともされ、流通していないため正式な価格は不明ですが、間違いなく世界でも屈指の高価な宝石です。 3-2.カリナンダイヤモンド カリナンダイヤモンドは1905年、南アフリカでトーマス・カリナン氏が所有する鉱山で発見されたダイヤモンドです。原石は3106.75カラット、重さにして621.35グラムという驚きの大きさで、当時はガラスと勘違いされたともいわれています。 その後イギリス王室に贈られた原石は、9個の大きな石と96個の小さな石に分けられました。 大粒の9個は現在も王室が所有し、「カリナンⅠ」から「カリナンⅨ」と呼ばれています。なかでも最大のカリナンⅠは530.2カラットで、王笏にセットされロンドン塔に展示されています。取り外しが可能で、ジュエリーとして着用されたこともあるそうです。 カリナンⅠ〜Ⅸの合計は1055.89カラット。カットされてもなお圧倒的な存在感を放ちます。これらのダイヤモンドは非売品で、9個すべてで推定4億ドル(約580億円)ともいわれますが、もし市場に出ればさらに高額になるでしょう。 4.世界一希少な宝石 世界一高価な宝石や値段がつけられない宝石をご紹介しましたが、それらがすなわち世界一希少かというと、厳密にはそうではありません。 最後に世界一希少な宝石と世界三大希少石について、詳しく見ていきましょう。世界一希少な宝石は、数があまりに少ないのでジュエリーショップに並んでいることはまずありませんし、知名度も高くありません。宝石が好きな人なら知っているかもしれませんが、実際に見たことがあるという人はほとんどいないでしょう。 一方、世界三大希少石は希少ではありますが、ある程度流通していますので知名度も人気もあります。珍しい宝石が欲しいと思ったら、世界三大希少石を探してみてください。どれも美しく、また品質によっては手が届く値段の物もありますよ。 4-1.ペイナイト ペイナイト、あるいはペイン石とも呼ばれるこの石は、ホウ酸塩鉱物という鉱物の一種です。1950年に見つかった時は世界にひとつだけの石と言われ、『世界で最も希少な宝石』としてギネスにも認定されました。 当初その石は、赤っぽい色とルビーの産地であるミャンマーで見つかったことから、ルビーだと思われていました。ですが詳しく検査するとそれはルビーではなく、今まで見つかったことのない、新たな種類の鉱物だとわかったのです。2004年頃までペイナイトは最初に発見された物ともうひとつのふたつだけでした。その後大規模な調査が行われたくさんのペイナイトが発見されましたが、ほとんどはあまり品質の良いものとは言えませんでした。そのためジュエリーとしてはほとんど流通しておらず、ペイナイトは相変わらずとても希少な石のままです。 4-2.チョートゥイト チョートゥイト、あるいはチョートゥー石とも呼ばれるこの石は、なんと世界にたったひとつしかありません。チョートゥイトはミャンマーのモゴック地方で発見された赤みがかったオレンジ色の鉱物で、2015年に正式に新種の鉱物として認められました。 現在存在するチョートゥイトは、ロサンゼルス自然史博物館に保管されている1.61カラットの物、ひとつだけで、もちろん流通することもありません。 正真正銘、世界一希少な石と言えるでしょう。 4-3.世界三大希少石 ペイナイトやチョートゥイトは、希少すぎてとても購入できる石ではありません。 ショップで売られている宝石の中で希少な物といえば、世界三大希少石です。世界三大希少石とはアレキサンドライト、パライバトルマリン、パパラチアサファイアの3種類で、どれも人気があります。 4-3-1.アレキサンドライト 高価な宝石ランキングの第10位にもランクインしたアレキサンドライトは、世界三大希少石のひとつとしても有名です。 アレキサンドライトは1830年にロシアで発見された後、ロシア皇帝に献上されました。ちょうどその日が当時ロシアの皇太子であったアレキサンドル2世の12歳の誕生日であったことから、アレキサンドライトという名前が付けられたそうです。また、赤と緑という色合いが当時のロシア軍を象徴する色だったということもあり、ロシアで人気が高まりました。 一方日本でも、アレキサンドライトは2021年に行われた誕生石の改定で新たに6月の誕生石に制定されています。まだ誕生石としての知名度は低いかもしれませんが、これからもっと人気になりそうですね。 4-3-2.パライバトルマリン パライバトルマリンは鮮やかなブルー、もしくはブルーグリーンのトルマリンの一種です。目の覚めるようなネオンカラーで人気があります。 パライバトルマリンが発見されたのは1987年のことです。ブラジルのパライバ州で発見されたこのトルマリンはそれまで発見されていたどのトルマリンとも違う色合いで、一気に有名になりました。 かつてはパライバ州でしか産出されないと言われていましたが、現在ではナイジェリアやモザンビークなどでも鉱山が見つかり、産地にかかわらずパライバトルマリンと呼ばれています。 4-3-3.パパラチアサファイア パパラチアサファイアはピンクとオレンジのちょうど中間の色をしたサファイアの一種です。サファイアにはさまざまなカラーバリエーションがあり、色によって希少さも値段も変わります。その中でもブルーサファイアに次いで高価なのが、パパラチアサファイアです。 サファイアにとって、その石が何色なのかは石の評価や値段に直結する、とても重要なポイントです。ピンクサファイアでもオレンジサファイアでもなくパパラチアサファイアと認められるのはごくわずかな量しかありません。 また、特殊な加工を施すことによりパパラチアサファイアにとてもよく似た色に着色した「パパラチアカラーサファイア」という物もあるので、注意が必要です。 5.まとめ 今回は高価な宝石ランキングTOP10と、世界一高い宝石、値段がつけられない宝石、世界一希少な宝石と世界三大希少石をご紹介しましt。 高価な宝石にはブルーやピンクなどのカラーダイヤモンドと世界四大宝石などがランクインしています。ランキングからもわかるように、やはりダイヤモンドはとても高価ですね。ダイヤモンド、ルビー、エメラルド、サファイアは世界四大宝石と呼ばれていますが、その名に見合う希少で高価な宝石だということです。また、翡翠やアレキサンドライトもとても高価な値段が付けられています。高価な宝石はほとんどがオークションで取引されますので、事実上その値段は天井知らずです。欲しいと思う人がふたりいて、出せるお金があればどこまででも高値になります。あまりなじみのない世界ですが、なんとなくワクワクしますね。高価で美しい宝石は、見ているだけで目の保養になりますよ! 宝石は品質によって、値段が驚くほど変わります。数億円の物もあれば、数千円のものもあるのが宝石です。数億円の宝石を購入するのは難しいでしょうが、同じ種類の宝石を買うこと自体は意外と気軽にできます。ダイヤモンドなど人気のある宝石なら、たくさんの商品がありますので、気に入るものもきっと見つかるでしょう。 ぜひジュエリーショップで、いろんな宝石を見てみてください! 関連記事はコチラ https://estime.co.jp/column/gemstone-hardness/ https://estime.co.jp/column/color-change-jewelry/ https://estime.co.jp/column/black-jewels-list/

サファイアのランクは色で決まる? ブルーサファイア、パパラチアサファイアなど色の種類やによって異なる価値や値段について詳しく見ていきます。同じ色でも薄い・黒っぽいといった色合いによる違いも深掘りします。 世界三大宝石であるサファイアは、美しいブルーが有名な宝石です。ですが実はサファイアにはブルーだけではなく、ピンク、オレンジ、グリーンなどさまざまな色があることはあまり知られてはいません。そして色の種類によって、石の価値やランクが変わってくるのです。また同じ色でも薄い色、黒っぽい色という色合いの違いでも評価が変わります。 この記事ではサファイアの色について、そして色ごとのランクについて詳しく見ていきます。さまざまな色から自分の好きな色を選べるのが、サファイアの魅力のひとつです。ぜひ最後まで読んで、自分の一番好きなサファイアを見つけてください。 1.サファイアの特徴 サファイアは多くの人が欲しがる美しい宝石です。知名度は高いですが、サファイアにはまだまだ知られていない魅力がたくさんあります。 サファイアの色について詳しく見ていく前に、まずは、サファイアの特徴をご紹介します。 サファイアはコランダムという鉱物の一種です。コランダムは元は無色透明な石で、さまざまな元素が加わることにより色が変わります。中でも赤いコランダムはルビーと呼ばれます。つまり、ルビーとサファイアは、元は同じ石なのです。赤と青、色が正反対なのでまさか同じ石だとは思っていないのではないでしょうか。実はルビーとサファイアは、色が違うだけの同じ石なのです。 また、サファイアはとても硬く傷つきにくいという特徴もあります。宝石の硬さは「モース硬度」という硬さの尺度であらわされます。地球上でもっとも傷つきにくい物質は、ダイヤモンドです。ダイヤモンドのモース硬度は10。そしてルビー・サファイアのモース硬度はダイヤモンドに次ぐ9です。とても丈夫で、他の宝石や硬い物とぶつかった時でもルビーやサファイアが傷つくことはほとんどありません。傷つきにくいということは、長期間の使用に耐えることができるということです。自分用にと買ったサファイアでも、大切に使えば自分の子供やそのまた子供に受け継いでいくこともできます。 将来、大切な人に譲ることを考えて購入するのもいいかもしれませんね。 1-1.世界三大宝石のひとつ サファイアは数ある宝石の中でもとても有名で人気が高く、ルビー、エメラルドと並んで世界三大宝石とも呼ばれています。 美しい石がただの石ではなく宝石と呼ばれるには3つの条件があります。「美しさ」「希少性」そして「耐久性」です。ルビー、エメラルド、そしてサファイアはもちろん美しいですよね。そして産出量が少なく、とても希少です。そしてルビー、サファイアはモース硬度9、エメラルドはモース硬度7.5~8程度と、耐久性もあります。世界三大宝石は、宝石としての3つの条件をしっかり満たしています。それだけではなく、それぞれ古い歴史があり、多くの人に知られている、とても人気の宝石です。ルビー、エメラルド、そしてサファイアが世界三大宝石と呼ばれるのには、そのような理由があります。 有名で人気のある宝石なので、サファイアを目にする機会は多いでしょう。ショップなどにもよく並んでいるので、たくさんのデザイン・価格のサファイアの中から自分の気に入った物、条件の良い物を選べます。選択肢が多いのは嬉しいポイントですね。 1-2.カラーバリエーションがさまざま! サファイアはコランダムという鉱物の一種で、赤いコランダムがルビーと呼ばれることはご説明した通りです。「それなら、赤いコランダムがルビーで、青いコランダムがサファイアなんだ!」と思うかもしれませんね。それは一部正解で、一部は間違っています。 青いコランダムは間違いなくサファイアです。ですがサファイアの色は、青だけではありません。ピンクやオレンジ、グリーンなどさまざまなカラーバリエーションがあります。つまり正確に言うと、「赤いコランダムがルビ-で、赤以外のコランダムがサファイア」なのです。とはいえサファイアでもっとも知名度があるのはブルーサファイアだということは疑いようがないでしょう。そのためただ単にサファイアというと、ほとんどの場合はブルーサファイアのことを指しています。そしてブルー以外のサファイアのことを「ファンシーサファイア」、または「ファンシーカラーサファイア」と呼ぶこともあります。 サファイアの値段やランクは色によって異なりますが、さまざまなカラーバリエーションの中から、自分の好きな色を選ぶことも可能です。 2.サファイアの色の種類と価値 サファイアの色は、元々の鉱物であるコランダムにどの物質が入り込むか、どれくらい入るかで黄増します。周囲の環境によってコランダムに入り込む物質の種類や量は異なるので、さまざまなカラーのサファイアがあるのです。 サファイアは色によってその希少性や価値・ランクが変わります。ショップなどで一番見かけることが多いのは、ブルーサファイアです。ですがそれ以外にも価値の高いサファイアはありますし、価値が低くても気に入る色があるかもしれません。サファイアといえばブルーサファイアというイメージが強いですが、その先入観に捕らわれずいろんな色のサファイアを見ることで、自分の思ってもいなかったお気に入りの石が見つかるかもしれませんよ! この項ではさまざまなカラーのサファイアと、その価値をご紹介します。自分が好きなのは何色のサファイアだろう?と考えながら読んでみてください。 2-1.ブルーサファイア 一番人気があり、かつ価値が高いのがブルーサファイアです。知名度も需要も高いので、ブルーサファイアはたくさんの商品がショップに並べられています。ジュエリーショップやストーンショップで見かけたことがあるという人も多いでしょう。ただ単に「サファイア」という時にはブルーサファイアを指すことがほとんどです。ブルーはサファイアの代表的な色合いと言えます。 コランダムにクロムと鉄が含まれるとブルーになりますが、一言でブルーサファイアといってもその色合いはさまざまです。水色に近いような淡い色もあれば、濃紺に見えるような濃い青のサファイアもあります。 価値が高いのは色が濃すぎず、淡すぎない、鮮やかなブルーのサファイアです。その中でも特に品質が良く特別視されているのが、コーンフラワーブルーサファイアとロイヤルブルーサファイアです。 2-1-1.コーンフラワーブルーサファイア インドのカシミール地方で産出される最高品質のサファイアを、コーンフラワーブルーサファイアと呼びます。コーンフラワーとはヤグルマギクという花のことで、美しい青紫色をしています。ヤグルマギクのように美しいブルーのサファイアだけが、コーンフラワーブルーサファイアと呼ばれるのです。 ですが残念ながら、コーンフラワーブルーサファイアの産出される鉱山は現在はもう閉山しています。そのためコーンフラワーブルーサファイアの流通量は減る一方で、価値は上がり続けています。 2-1-2.ロイヤルブルーサファイア ブルーサファイアの中でも、イギリス王室が認めたミャンマー産の品質の高いサファイアを、ロイヤルブルーサファイアと呼びます。ロイヤルブルーサファイアは、ベルベットのような深みのあるブルーが特徴です。現在のイギリス国王である当時のチャールズ皇太子がダイアナ元妃にロイヤルブルーサファイアのリングをプレゼントしたことでも、大きな話題となりました。大きなブルーサファイアのリングは多くの人の目を引き、「あんなサファイアがほしい」と憧れの的となりました。 ロイヤルブルーサファイアは、元々はミャンマーのモゴック地方で産出されたサファイアのみを指していました。ですが現在では美しい色合いのサファイアであれば、産地を問わずそう呼ばれています。 2-2.パパラチアサファイア ブルーサファイアに次いで高く評価されるのが、オレンジとピンクを帯びた希少なパパラチアサファイアです。産出量が非常に少なく、アレキサンドライトやパライバトルマリンと並び世界三大希少石のひとつに数えられる高価な宝石です。 名称はシンハラ語で「蓮の色」を意味するpadmaraga(パドラマガ)に由来しますが、その色の定義は長く議論され、「蓮の花の色」「サーモンピンク」「夕暮れのピンクオレンジ」など国や鑑別機関によって異なり、基準を巡ってトラブルもありました。 世界的な基準は決まったものの、今後変更される可能性も残されています。 2000年頃からは、ピンクやイエローサファイアの表面をオレンジ色に変える「ベリリウム拡散加熱処理」が登場し、見た目がパパラチアに似た石が出回りました。これは着色加工であり、現在では正式にパパラチアサファイアとは呼べず、「パパラチアカラーサファイア」と分類されます。 購入時は、本物かカラー加工品かを必ず確認し、見た目に惑わされず正しい判断をすることが大切です。 2-3.ピンクサファイア ピンクサファイアはクロムとチタンを含むサファイアで、ブルーサファイアに次いで知名度が高く、かわいらしい色合いで人気があります。決して安価ではありませんが、ブルーサファイアよりは手に取りやすい価格で販売されることが多いです。 色の幅は広く、透明に近い淡いピンクから赤みの強いピンクまでさまざま。成分の割合によってはルビーに近い色になることもあります。また、ピンクに近いパパラチアサファイアとの見分けは難しく、鑑別機関によって判断が異なる場合もあるほど繊細です。 将来の売却を前提に購入するなら、ピンクサファイアは避けた方が無難です。 ランクが高くても多くの買取店では値がつかないことが多く、買取を行わないケースもあります。一方で投資目的でなければ、自分が気に入る色を選ぶのが一番。ルビーやパパラチアに似た色を比較的安価で手に入れられることもあり、色を選ぶ楽しみが大きい石といえるでしょう。 2-4.紫系のサファイア コランダムに鉄、チタン、クロムが含まれると紫系の色になります。 紫といっても赤っぽい紫もあれば青っぽい紫など、色合いはさまざまです。赤っぽい紫色のサファイアがパープルサファイア、青っぽい紫色のサファイアがバイオレットサファイアと呼ばれ区別されることもありますが、厳密に呼び分けされているわけではありません。また色合いの濃淡もさまざまで、濃くはっきりした紫色もあればピンクっぽいパステルカラーのものもあり、雰囲気もかなり異なります。 紫系のサファイアの特徴として、非加熱で美しい物が多いという点があります。それだけで珍しいので、非加熱のサファイアということに価値を見出す人もいるようです。 2-5.イエロー系のサファイア コランダムにニッケルが含まれると、イエロー系のサファイアになります。 イエロー系のサファイアは色合いの幅が広いのが特徴です。同じイエローでもグリーンに近い物もあれば、オレンジに近いものもあり、色合いによって名前が変わります。 グリーンに近いレモンイエローの物はイエローサファイア、オレンジに近い色はオレンジサファイアと呼ばれますが、それだけではありません。オレンジサファイアの中でも特に色合いが濃く鮮やかな物は、サンセットサファイアと呼ばれます。夕焼けのようなオレンジ色は、とても美しいですよ。また、イエロー系のサファイアの中でも特にゴールドに近い色合いのものはゴールデンサファイアと呼ばれます。ゴールデンサファイアは、イエローとオレンジのちょうど中間くらいの色合いです。ゴールドの輝きを持つサファイアは、かつてはタイで多く産出されていましたが、現在では鉱山が閉山してしまったこともあり、希少価値が上がっています。 2-6.ホワイトサファイア ホワイトサファイアは無色透明のサファイアで、カラーレスサファイアとも呼ばれます。ホワイトという名前ではありますが白色ではなく、透明なサファイアです。 サファイアの元となるコランダムは、他の物質を含むことでさまざまなカラーになるということはご紹介しましたよね。つまりホワイトサファイアとは他の物質を何も含まない、元々のコランダムの姿です。コランダムはほとんどの場合、長い時間自然の中で育つ間に何らかの物質を取り込みます。そのため何も含まないホワイトサファイアはとても希少で、産出されることはほとんどありません。そのためとても希少で、知名度も高くないサファイアなのです。 2-7.グリーンサファイア グリーンサファイアはコバルトを含むサファイアです。色合いは明るいミントグリーンやくすんだ苔のような深いグリーンなどがあります。グリーンサファイアは数あるサファイアの中でも最も流通量が少ないサファイアです。ただイエローっぽいグリーンやブルーっぽいグリーンなどもグリーンサファイアに含まれるので、品質にこだわらなければ比較的入手しやすい色合いとも言われています。どの程度の品質を求めるかは人によって違うでしょうが、その微妙なニュアンスのカラーが人気のサファイアでもあります。 グリーンサファイアの中でもっともランクが高いのはネオングリーンのサファイアです。ただしネオングリーンのサファイアはもっとも希少で、一般に流通することはほとんどありません。 3.サファイアの色以外のランク基準 色はサファイアの価値を決める重要な要素ですが、それ以外にもサファイアのランクの基準はあります。 指輪やネックレスなどのジュエリーに加工されたサファイアなら、石以外の価値、たとえばどのブランドの商品か、地金はプラチナかゴールドか、サファイアの脇に配置された石の種類やランクなども重要な価値の基準になりますが、ここでは石自体のランクについて見ていきましょう。 サファイアの石のランクを決めるのは、色以外にカラット数、加熱か非加熱か、石の産地などです。それぞれのランクが購入価格や買取価格にも直結しますので、かなり重要なポイントと言えるでしょう。それぞれの基準について詳しく解説していきますので、参考にしてください。 3-1.カラット数(重さ) サファイアのランクの基準のひとつに、カラット数(重さ)があります。 カラットとは宝石の重さをあらわす専用の単位の名前です。0.2グラムが1カラットで、カラット数が大きければ大きいほど、宝石の価値は高くなります。 「それなら、できるだけ大きいサファイアを選ぼう!」と思ってサファイアを選ぶと失敗してしまうことがあります。なぜなら、見た目の大きさとカラット数はイコールではないからです。 「重ければ、見た目も当然大きくなるのでは?」と思うかもしれませんね。ですが、それは誤解です。正面から見た直径が大きくても厚みがなければ重さは軽くなりますし、その逆に直径が小さくても厚みがあれば重くなります。カラット数と見た目の大きさは異なるのです。宝石はどのようにカットするかで見た目が変わるので、同じ1カラットでも小さく見える物もあれば大きく見える物もあります。もちろんできるだけ大きく見えるようにカットされることが多いですが、石に色ムラがあったり、インクルージョンと呼ばれる内部の異物があったりすると、石全体の美しさを考えてカットします。その結果、同じカラット数でも小さく見えてしまうのです。 少しでも価値の高いサファイアが欲しいなら、見た目の大きさだけではなくカラット数にも注目して選んでください。 3-2.加熱・非加熱 宝石は見た目を整えたり、価値を上げるためにさまざまな加工を施されます。加工の種類は石の特徴や個性によって異なりますが、サファイアに施される加工としてよくあるのが加熱処理です。 加熱処理はサファイアのブルーをより鮮やかにするために施されます。鮮やかなブルーのほうが石のランクが高いので、加熱されるサファイアが多いのです。 また、加熱処理はサファイア内部のインクルージョンにも影響を与えます。小さなインクルージョンを消したり、逆に美しいインクルージョンをはっきりと見えるようにすることでサファイアの価値を上げるのです。スターサファイアという、石の中に2本あるいはそれ以上の白い光の筋のような線が見える物があります。白い線はサファイア内部のインクルージョンです。加熱処理することでインクルージョンがはっきりして美しいスターサファイアになり、価値が上がることがあります。 加工の種類によっては宝石の価値が下がることがありますが、加熱はサファイアに施される一般的な処理なので、加熱されたからといって価値が下がることはありません。 まれに非加熱のサファイアが売られていることがありますが、これは採掘された時点で加熱の必要がないほど美しいと評価されたサファイアということです。それほど美しいサファイアはとても希少ですよ。 3-3.産地 サファイアの産地はインド、ミャンマー、タイ、スリランカ、カンボジア、オーストラリアなど、世界各地です。産地によって産出されるサファイアには特徴があり、ランクも異なります。 最高品質のサファイアの産地として知られているのはインドのカシミール地方です。カシミール地方では、ブルーサファイアの中でも最高品質とされるコーンフラワーブルーサファイアが産出されます。カシミール地方のサファイアは、インド寄りのカシミール地方で採れた物とパキスタン寄りのカシミール地方で採れた物が区別され、インド寄りのカシミール地方で産出されたサファイアは特にカシミールサファイアと呼ばれ、高品質なサファイアの証明になります。 また、スリランカも高品質なサファイアの産地です。美しいロイヤルブルーサファイアやスターサファイアの産地として知られています。 産地も価格やランクに関係しますので、注目してみてください。 4.【FAQ】サファイアに関するよくある質問 最後にサファイアについてのよくある質問をご紹介します。 ここまでサファイアの色と、色以外のランクの基準について解説してきましたが、サファイアについて以前よりも詳しくなると、さらなる疑問が湧いてきますよね。その疑問を放置したままサファイアを購入すると、後悔したりモヤモヤをひきずってしまったりするかもしれません。サファイアの疑問を解消してスッキリしてから、サファイアを購入してください。 4-1.サファイアでも黒っぽい物や色が薄い物があるのはなぜ? サファイアはコランダムという元は透明な鉱物です。透明なコランダムにさまざまな物質が加わることで、どのような色のサファイアになるか決まります。ところが実際は同じ色のサファイアでも、黒っぽい物や色が薄い物など、色合いはひとつずつ異なりますよね。なぜ同じ色のサファイアに、そのような違いがあるのでしょうか。 サファイアの色を決めるのは、コランダムに含まれるさまざまな物質の種類と量です。何の物質が加わるかで色が決まり、その量で色の濃さが決まります。つまりコランダムに加わる物質の量が少ないほど色は薄く、多いほど色は濃くなるのです。ですが、色が薄すぎても濃すぎてもランクの高いサファイアにはなりません。ちょうど良い色の濃さの物が、品質が良くランクの高いサファイアと評価されます。 サファイアは自然の中でできる石なので、その色の種類や濃さを人間が決めることはできません。それだけ天然で美しいサファイアは希少ということがわかりますね。 4-2.サファイアの値段が変わる?価格推移が知りたい! サファイアの価格は供給量や為替、世界情勢などさまざまな要因で変動します。市場に出回る量が減れば価格は上がり、新しい鉱山の発見などで供給が増えれば下がります。 輸入品であるため円安になれば日本での購入価格は上昇し、円高なら下がります。また、世界情勢の影響で流通が滞れば国内の流通量が減り、価格上昇につながります。 近年は円安や国際情勢の影響でサファイアを含む宝石全体が値上がり傾向にありますが、良質な鉱山の発見などで下落する可能性もゼロではなく、今後の価格推移は予測が難しいのが現状です。 安くなるのを待つ間に欲しい石が売れてしまったり、さらに高騰する可能性もあるため、「欲しいと思ったときが買い時」と考えるのもひとつの方法でしょう。 4-3.サファイアにも偽物はある?本物との値段の違いは? サファイアは希少性が高く高価なため、見た目だけを似せた安価な偽物も出回っています。人工サファイアやブルーのキュービックジルコニア、価値の低いブルー系天然石やガラスなどが代表的です。 本物でも品質が低ければ1万円以下で買える場合があり、逆に偽物でも数万円で販売されていることがあります。見た目や価格だけで真偽を見分けるのは難しく、店頭で確実に判別するのはほぼ不可能です。 偽物を避けるためには、信頼できるブランドやジュエリーショップで購入することが最も確実です。高価な買い物だからこそ、焦らず慎重に購入先を選ぶことが大切です。 5.まとめ 今回はサファイアの色ごとのランクや価値、また色以外のランキの基準について解説しました。 サファイアには赤以外のさまざまなカラーバリエーションがあります。その中で最もランクが高いのはブルーサファイアです。ブルーサファイアの中でもコーンフラワーブルーサファイア、ロイヤルブルーサファイアなど特に品質の良いサファイアがあり、そういった物はとても高価です。ブルーサファイアに次いでランクが高いのは、世界三大希少石とも呼ばれるパパラチアサファイアです。パパラチアサファイアはピンクとオレンジの中間の色合いが美しいサファイアで、産出量が限られています。その他にもピンクやイエロー系、グリーンなどさまざまなカラーがサファイアにはあります。 また、色以外にもカラット数や加工、産地などでサファイアのランクは変化します。ランクの高いサファイアが欲しいならそれらの条件を総合的に判断して購入するようにしましょう。 もし投資的な購入を考えているなら、サファイアはあまりおすすめの宝石ではありません。資産的な価値がある宝石は、なんといってもダイヤモンドです。サファイアは資産的な価値よりも自分の好み、身につける楽しみを一番に考えて購入することをおすすめします。 とはいえ世界三大宝石とも呼ばれる知名度のある宝石なので、いざとなったら売却することも可能です。ただし、売却する時はしっかり宝石の価値を判断してくれる買取業者に依頼しなければ、せっかくのランクの高いサファイアでもほとんど値段がつけられない場合がありますので、注意してください。 どちらにしろ、サファイアを購入する時は、どのように使用したいのかをある程度考えておいたほうがいいでしょう。 せっかく高いお金を出して美しいサファイアを購入するのですから、後悔しないお買い物をしてくださいね! 関連記事はコチラ https://estime.co.jp/column/ruby-sapphire-difference/ https://estime.co.jp/column/starsapphire-stoneword/ https://estime.co.jp/column/september-birthstone/

スピリチュアルな効果を持つマラカイトの良い石言葉・怖い石言葉、相性の良い石・悪い石を紹介。 洞察力アップやいじめ防止といった効果も深掘りします。毒性は本当か、誕生石としての意味は何かなど、よくある疑問にもお答えします。 マラカイトは濃いグリーンに黒やさらに濃いグリーンの縞模様が入った神秘的なパワーストーン。パワーストーン愛好家には知られていますが、一般的な知名度はまだ高くありません。 「どんな石?」「もっと知りたい!」と思う人も多いでしょう。 怖い石言葉や毒性の噂から、不安なイメージを持つ人もいるかもしれません。この記事ではマラカイトの魅力や特徴を詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。 1.マラカイトの石言葉 宝石にはそれぞれ、石言葉というその石を象徴する言葉があります。石言葉は、その石の歴史や色の雰囲気などでつけられることが多いようです。 どの宝石を身につけるか迷っている時に、石言葉を参考にするという人は珍しくありません。たとえば片思いをしている時に「恋愛成就」という石言葉を持つ宝石を身につけたり、大切な人が嫌な目に遭わないように「魔除け」という石言葉の宝石をプレゼントしたりするのです。「こうなりたい」「こうあってほしい」という願いが、石言葉には込められています。 マラカイトは濃いグリーンに縞模様が入っている、ミステリアスな雰囲気の宝石です。ただ華やかなだけではない、奥深い魅力を感じる人も多いでしょう。マラカイトの石言葉は、その雰囲気にぴったりな言葉ばかりです。良い石言葉だけではなく、少し怖いような石言葉もありますので、詳しく紹介していきます。 1-1.良い石言葉 マラカイトには「再会」「恋の成就」「病魔退散」という石言葉があります。それぞれの石言葉について見ていきましょう。 マラカイトは人と人を結ぶパワーがあると言われています。かつての友人や知人との縁をたぐりよせ、再会させてくれるのです。大人になると、会いたいという気持ちはあってもなかなか会えない人が出てきますよね。さまざまな事情や巡りあわせで、昔はとても仲が良かった人でもすんなり会えないこともあるでしょう。マラカイトはそういった縁を結んでくれる宝石です。「再会」という石言葉は、マラカイトのそんなパワーからついた石言葉のようです。 人の縁を結ぶパワーは恋愛にも影響します。「恋の成就」という石言葉があるのもそのためです。マラカイトは持ち主の気持ちを伝える手伝いをしてくれる石だと言われています。思いを伝えて恋愛を成就したい人におすすめの石ですよ。 マラカイトには持ち主を癒すパワーもあると言われています。まず内面的な悩みや悲しみを取り除き、身体的にも活き活きを暮らすサポートをしてくれるのです。「病魔退散」という石言葉はそこから来ています。 マラカイトは人の縁と健康を象徴する石なのです。 1-2.怖い石言葉 ですがマラカイトの石言葉は良い意味の物だけではありません。 マラカイトには「危険な恋」という石言葉があります。「恋の成就」もマラカイトの石言葉がありますが、そうやって成就した恋は明るく楽しいだけではないようです。 危険な恋とはどのようなものでしょうか?たとえば…好きになってはいけない人との恋、自分の身を持ち崩してしまうような恋など、色々考えられますね。 危険な恋は、危ない分魅力的に見えてしまうかもしれません。ついふらふらと足を踏み入れそうになるかもしれませんが、その結果としてとても怖いことになってしまう可能性があります。「恋の成就」に浮かれすぎず、一度立ち止まってよく考える必要がありそうです。 2.マラカイトの基本情報 マラカイトは炭酸塩鉱物という鉱物の一種で、銅、炭素、酸素、水素でできています。 マラカイトは鉱物としてはとてもやわらかく、宝石の硬さを表すモース硬度は3.5~4程度です。モース硬度はふたつの物質を擦り合わせた時にどちらが傷つくかで決まる硬さの尺度で、1~10で表されます。地球上でもっとも硬いダイヤモンドはモース硬度10、ルビーやサファイアはモース硬度9です。ふたつの物質がぶつかった時、モース硬度が低いほうが傷ついたり、欠けたりします。モース硬度4程度のマラカイトは、ナイフや窓ガラスにぶつかっただけで傷ついてしまうのです。 ですがやわらかいというのは悪いことばかりではありません。マラカイトのやわらかいという特徴を活かして、人々は昔からマラカイトを砕いて利用してきました。マラカイトの粉は、高級な絵の具の材料です。マラカイトを砕いた「岩緑青」という絵の具は、美しく色褪せにくい深いグリーンの絵の具として絵画によく用いられていました。 2-1.歴史 マラカイトの歴史は古く、紀元前4000年か3000年頃には使用されていたようです。古代エジプトでは化粧品として使用されていたとも言われていますが、他のグリーンの宝石と勘違いされていた可能性もあり、定かではありません。絵の具のほか、マラカイトは虫除けとしても使用されていました。マラカイトの成分のひとつである銅が、虫除けに効果的だったようです。またマラカイトの模様は『目』のようにも見えます。その目で邪悪な物を見抜き、退けるパワーがあるとも信じられており、魔除けとしても用いられていました。 近年では、1800年代にロシアのウラル山脈でマラカイトの巨大な鉱脈が見つかったのも大きな出来事です。その結果マラカイトはロシアの身分の高い人たちの間で流行し、身を飾る装飾品としてだけではなく、建築物にも用いられるようになりました。 マラカイトを使用した有名な建築物として、現在のエルミタージュ美術館があげられます。世界遺産でもあるこの建物は、もともとはロシアのロマノフ王朝の女帝、エカテリーナ2世の別荘として建てられました。その中の一室「孔雀石(マラカイト)の間」には2トンものマラカイトが使用されています。 また、同じくロシアの聖イサアク大聖堂にはマラカイトで作られた巨大な柱があり、観光名所としても有名です。現在でもマラカイトは魔除けのお守りとして用いられています。特にヨーロッパでは子供の健やかな成長を見守ってくれる石と信じられているそうです。 2-2.名前の由来・和名 マラカイトの語源は、ハーブの一種であるゼニアオイを意味するギリシャ語の「malache(マラケ)」であるとも、同じくギリシャ語でやわらかいという意味の「malakos(マラコス)」であるとも言われています。 ゼニアオイは美しい紫色の花を咲かせる植物で、葉の色は濃いグリーンです。もし「malache」が語源なら濃い色の葉がマラカイトの色に似ているのが由来になったのでしょう。「malakos」が語源なら、モース硬度の低いマラカイトの性質に関係していそうですね。 どちらが正しいのか、あるいは両方の要素があるのかははっきりとはわかっていません。 マラカイトの和名は「孔雀石(くじゃくいし)」です。孔雀のオスは誰もが知るあざやかな飾り羽を持っています。マラカイトの深いグリーンが孔雀の羽の色に似ていることからついた和名のようです。また羽根の先にある目のような模様も、マラカイトの縞模様によく似ています。マラカイトの和名「孔雀石」は、ふたつの意味でぴったりな名前ですね。 2-3.産地 マラカイトの産地は多く、コンゴや南アフリカ、ロシアなど。かつては日本でも産出されていた石です。ロシアは、特にウラル山脈の鉱山がマラカイトの産地としてよく知られています。 また日本でも明治時代まではマラカイトが産出していました。マラカイトを原料とする絵の具、「岩緑青」が日本画にも多く使用されているのは国内に産地があったためです。ですが現在では、残念ながら日本のマラカイトは枯渇していると言われています。 現在流通しているマラカイトの多くはコンゴ産のものです。コンゴのカタンガ州は「世界の銅の首都」とも呼ばれている銅の産地で、マラカイトの巨大な鉱脈があります。 3.マラカイトのスピリチュアル的な効果 人はさまざまな理由で宝石を身につけます。着飾るため、高価な宝石をステータスにするため、美しさからやる気を得るため…理由は人それぞれで、正しい・間違っているということはありません。その中には「石の持つスピリチュアルなパワーを得たい」という思いもあります。 スピリチュアルな力を気にしない人もいますが、「せっかくなら美しく、お守りにもなるものを」と考える人は意外と多く、天然石がパワーストーンとして店頭に並ぶ理由のひとつです。 マラカイトは紀元前から人々に使われ、当時から霊的な力を秘めた石とされてきました。現代でもその魅力は変わらず、アクセサリーやお守りとして身につけることで持ち主を助けてくれるといわれます。 特に「魔除け・厄除け」「洞察力アップ」「いじめ防止や人間関係の向上」といった効果があるとされ、それぞれの意味について詳しく見ていきましょう。 3-1.魔除け・厄除け マラカイトは古来から、魔除け・厄除けのパワーを持ってると多くの人に信じられていました。マラカイトは深いグリーンに、より深いグリーンや黒の縞模様が入った、不思議な見た目をしていますよね。その模様はまるで『目』のように見えます。マラカイトの持つ『目』が、持ち主に悪い物が近づかないように見張り、守ってくれると信じられているのです。 マラカイトは持ち主に尽くすタイプのパワーストーンで、悪い物が近づくとそれを飲み込んで持ち主を守ってくれると言われています。何もしていないのに、マラカイトが急に割れることがあるそうです。そんな時はマラカイトが身代わりとなって、持ち主を守ってくれた時だと言われています。 3-2.洞察力アップ マラカイトには持ち主の洞察力を高める力があると言われます。『目』の力を象徴する石で、悪いものを見抜いて魔除け・厄除けをし、周囲の状況を的確に捉えることで洞察力を育みます。 この力は日常のさまざまな場面で役立ちます。状況を冷静に観察できれば、先の展開や自分の行動が判断しやすくなり、「よく周りを見ている思いやりのある人」と感じられることもあるでしょう。 マラカイトは「セールスマンの石」とも呼ばれ、仕事では相手の意図を察し、交渉を有利に進められるとされます。恋愛でも相手の気持ちや望みを感じ取ることで関係を円滑にし、「恋の成就」という石言葉にもつながるといわれています。 3-3.いじめ防止・人間関係の向上 マラカイトは魔除け・厄除けのパワーを持っているパワーストーンですが、マラカイトが退けるのは『魔』『厄』といった、目に見えない悪い物だけではありません。マラカイトの『目』は持ち主にとっての悪い物をしっかりと見極めてくれます。持ち主にとって良くない人間関係や向けられる嫉妬なども、当然その中に含まれています。 マラカイトはすべての悪い物を持ち主に近づけない効果がある石です。持ち主に危害を加えようとする人や足を引っ張ろうとする人からも守ってくれる石なので、いじめや嫌がらせに悩んでいる人に効果がある石と言われています。 また、マラカイトには洞察力アップのパワーもあるので、誰が自分にとって良い人か、悪い人かを見分けられるようになります。持ち主のことを本当に気にかけてくれる人、良い人間関係を築ける人が見抜けるようになり、周囲の人間関係を良いものに整えることができるでしょう。癒しのパワーも持っているので、人間関係に疲れた時、気持ちが落ち着かない時にもおすすめですよ。 4.マラカイトと相性の良い石 パワーストーンの使い方はさまざまで、1種類で身につけることもあれば、複数を組み合わせて使うこともあります。ショップでも色とりどりの石を組み合わせたアクセサリーを見かけたことがあるでしょう。 複数を組み合わせる理由は主に2つ。ひとつは見た目の美しさです。色彩豊かな石の組み合わせは見ているだけで心が躍り、つい手に取りたくなる人も多いでしょう。 もうひとつは、石同士が持つ力を高め合えること。パワーストーンは種類によって異なる力を持ち、うまく組み合わせれば単体よりも大きな効果を発揮します。 ただし、どんな組み合わせでも良いわけではありません。ここではマラカイトと組み合わせて特に力を発揮するとされる石を3種類ご紹介します。見た目や効果の違いを参考に、自分に合う組み合わせを探してみてください。 4-1.マラカイト×ラピスラズリ ラピスラズリは濃いネイビーのパワーストーンで、和名は「瑠璃」。12月の誕生石でもあり、マラカイトと同じく不透明で深い色合いのため、見た目の相性も抜群です。世界最古のパワーストーンとも呼ばれ、古くから「聖なる石」としてお守りに使われ、仏教の七宝のひとつにも数えられました。 粉末にして絵の具「ウルトラマリン」としても利用され、フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』にも使われています。 ラピスラズリは「幸運の石」として持ち主に大きな幸せをもたらしますが、その前に試練を与えるスパルタな一面があります。試練を乗り越えることで成長し、幸せを得られるのです。 前向きに立ち向かえる人にこそ向いています。 マラカイトはその試練に挑む力を与え、洞察力を高め環境を整えます。癒しの力もあり、疲れた時には心を回復させ、再び挑戦へと向かわせます。両者は支え合い、良い循環を生む理想的な組み合わせと言えるでしょう。 4-2.マラカイト×モリオン モリオンは黒く発色した水晶で、産出量が少なく希少なパワーストーンです。黒い水晶というとスモーキークォーツを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、スモーキークォーツは半透明で向こう側が透けて見えるのに対し、モリオンは完全な不透明の真っ黒な色をしています。 希少性から高価ですが、市場に出回る多くはスモーキークォーツを加工して色を濃くしたものといわれます。 石言葉は「守護」「聖域」で、強い守りの力を持ち、報われない努力や続く不運、ネガティブな思考に悩む人を包み込むように守ってくれます。 また、大地からの力を受けやすくするともいわれ、自分が小さく感じてしまう時にもおすすめです。 モリオンは持ち主が地に足のついた安定した生活を送れるよう導く力があり、マラカイトの癒しのパワーとも好相性。精神的にも身体的にも落ち着いた日々をサポートしてくれる組み合わせです。 4-3.マラカイト×アメジスト アメジストは紫水晶とも呼ばれる水晶の一種で、2月の誕生石として有名です。透明な水晶が鉄を含むことで紫色に変化し、英語では「Amethyst」と書きますが、日本では長年「アメジスト」と呼ばれています。代表的な濃い紫色のほか、淡いラベンダーアメジストやピンクアメジスト、高温で加熱されて緑色になったグリーンアメジスト、透明に近いホワイトアメジストなど、多彩なカラーバリエーションがあります。 ジュエリーとして人気の高い一方、パワーストーンとしては「真実の愛の石」と呼ばれ、恋愛やパートナーとの関係に悩む人におすすめです。ただし、その力は単なる恋愛成就ではなく、長い目で見て持ち主にとって最良の愛を導くもの。今の恋が成就しない場合や失恋を経験する可能性もありますが、それらは真実の愛にたどり着くための過程です。 マラカイトは人と人との縁を結ぶ石であり、アメジストが運んでくる誠実な愛を見つけるための力を支えます。互いの力が重なり、運命の人との強い結びつきを後押しする理想的な組み合わせです。 5.マラカイトと相性の悪い石 パワーストーンには相性の良い組み合わせもあれば、悪い組み合わせもあります。相性の良い石同士を組み合わせるとそれぞれの持つパワーがより大きくなりますが、悪い組み合わせの石同士を組み合わせるとそれぞれのパワーが発揮できなかったり、かえって悪い影響を受けてしまうこともあるので、注意が必要です。 とはいえ、マラカイトはそこまで組み合わせを選ぶタイプの石ではありません。比較的どの石ともうまくなじんでくれるので、マラカイトの他に好きな石があるから組み合わせたいと思えば、基本的にはどの石でもそれなりにパワーを発揮してくれるでしょう。マラカイトは他の石のパワーを邪魔する石ではないので、神経質に気にしすぎる必要はありません。 ただ、どうしてもお互いのパワーがうまく発揮できない組み合わせはあります。前の項でご紹介した相性の良い組み合わせに比べると、これからご紹介するマラカイトとガーネットの組み合わせはどうしても発揮できるパワーが落ちてしまうのです。ガーネットがどんな石なのか、どうしてうまくパワーを発揮できないかを解説していきます。 5-1.マラカイト×ガーネット ガーネットは深い赤色が特徴の宝石で、ルビーより落ち着いた色合いを持ち、大人っぽくクールな印象があります。1月の唯一の誕生石としても知られますが、実は単一の鉱物ではなく複数の鉱物の総称で、代表的な赤のほかイエロー、オレンジ、グリーンなど多彩な色があります。 古くから血を象徴する石とされ、流血を防ぐお守りや強い絆の証として用いられ、吸血鬼除けや解毒作用があるとも信じられてきました。パワーストーンとしては、持ち主の強い願いに応え、向上心や行動力を後押しする情熱的な力を持っています。 一方、マラカイトは癒しを与え心を落ち着かせる石で、ガーネットの奮い立たせる力とは正反対。この2つを同時に使うと力が打ち消し合い、効果が得られにくくなることがあります。どちらも優れた力を持つ石なので、その時の自分の状態や求める効果に合わせて使い分けることが大切です。 6.【FAQ】マラカイトに関するよくある質問 最後に、マラカイトのよくある質問にお答えします。マラカイトは誰もが知っているほど有名な石ではありません。まだ知られていないことも多く、見た目にもミステリアスな雰囲気なので、色々知りたいという人も多いでしょう。 この項ではマラカイトのよくある質問を3つ厳選しました。マラカイトを購入する前に読んで、ぜひ参考にしてください。 6-1.マラカイトに毒性があるって本当? 「マラカイトに毒性がある」という話を聞いたことがありますか?そんな話を聞くと、持っていて大丈夫なのか不安になると思います。 結論から言うと、マラカイトには毒性があります。マラカイトの主成分のひとつである銅にはヒ素が含まれていて、人体には有害なのです。ですがマラカイトの毒素は、アクセサリーを身につけるだけで人体を影響を及ぼすようなものではありません。 気を付けなければならないのは、マラカイトが誤って欠けたり、粉状になったりした時です。マラカイトはモース硬度が低い石なので、割れたり欠けたりすることがあるかもしれません。粉状のマラカイトが皮膚につくと、人によってはかぶれてしまうことがあります。またマラカイトの粉が目に入ると痛みがあり、擦ると眼球に傷が入ってしまうこともありますので、擦らずすぐに病院で診察を受けてください。 毒性があると聞くと怖いイメージを持ってしまうかもしれませんが、使用方法を間違えなければマラカイトを必要以上に怖がる必要はありません。気を付けてマラカイトを使用してくださいね。 6-2.誕生石としての効果はある? 宝石にはあまり詳しくなくても、誕生石は聞いたことがあるという人は多いでしょう。誕生石とは1月から12月までそれぞれの月を象徴する宝石で、1958年に全国宝石卸商協同組合によって制定されました。当時は19種類の宝石が誕生石になりましたが、2021年に新たに10種類の宝石が加わり、現在は29種類の宝石が正式に日本の誕生石です。 誕生石はその月に生まれた人のお守りになるという効果がよく知られています。そのため、宝石を身につけるなら誕生石、と決めている人もいる人もいるくらいです。 29種類の誕生石の中に、マラカイトは入っていません。 ですが正式に決められた誕生石の他に、誕生日石と呼ばれる石があります。誕生日石は365日それぞれに宝石があてはめられていて、自分の誕生日の石を身につけるとお守りの効果があると言われているのです。正式な誕生石というわけではないですが、自分の誕生日石を知っておくといいかもしれませんね。 マラカイトは6月25日の誕生日石です。6月25日生まれの人が身につけると、1年中お守りとしての効果を発揮してくれるでしょう。 6-3.マラカイトを実際に使った人の体験談を聞きたい! ここまで、マラカイトのさまざまなスピリチュアル的な効果について紹介してきました。ですがマラカイトの効果は本当なのか、身につけて意味があるのかは気になりますよね。そこで実際に使った人がどのような変化や効果を感じたのか、その口コミを見てみましょう。 いじめが気にならなくなった いじめられて悩んでいたけれど、マラカイトをお守りとして持ち歩くようになってからいじめがやわらいでいくように感じた。マラカイトを眺めているとストレスも癒されて、堂々と振舞えるようになり、周囲の態度が変わった。 勇気を持っていじめに立ち向かえた いじめられてネガティブな気持ちになっていた時に、お守りになると言われてマラカイトを身につけるようになった。すると勇気が湧いてくるような気がして、はっきり嫌だと伝えることができ、いじめを解決することができた。 職場での人間関係が良くなった 転職した後人間関係に悩んでいた時に、マラカイトのアクセサリーをプレゼントされ、身につけるように。不思議と優しい言葉をかけてくれる人が増え、自分の意見を主張できるようになった。 いじめに効果がある、人との縁を結ぶことができるというマラカイトの効果を感じている人が、実際にいるようです。 マラカイトにはいくつかの効果がありますし、持ち主との相性もあると言われています。どのような効果をどれくらい感じることができるかは人によっても違うでしょうが、実際に効果を感じた人がいるというのは心強いですね。 7.まとめ 今回は濃いグリーンの天然石、マラカイトの石言葉やスピリチュアル的な効果についてご紹介しました。 マラカイトには「再会」「恋の成就」「病魔退散」という良い石言葉だけでなく、「危険な恋」という怖い石言葉もあります。ですがマラカイトが「危険な恋」を起こすというよりは、「危険な恋」という石言葉が警告をしてくれているというほうが正しいかもしれません。恋はとても素敵なものですが、自分の気持ちだけを優先すると誰かを悲しませたり、かえって自分も不幸になってしまうこともありますので、気を付けてください。 マラカイトはその『目』のような模様で、持ち主に近づく悪い物を遠ざけたり、周囲の状況を把握して助けてくれるパワーストーンだと言われています。癒しのパワーや人との縁を結ぶパワーも持っているので、人間関係も良好になるでしょう。周囲からの嫉妬や足の引っ張り合い、いじめに悩んでいる人がマラカイトのパワーで救われたという例もあるようです。自分の状況を見て、うまくマラカイトを使ってください。 もちろんスピリチュアル的な効果だけでなく、マラカイトは見た目も美しくミステリアスな魅力があります。ただ身につけるだけで気持ちが明るくなるでしょう。 マラカイトはジュエリーとしても、パワーストーンとしてもすばらしい石です。ぜひ自分の一番のお気に入りを探してみてくださいね。 関連記事はコチラ https://estime.co.jp/column/green-gemstone/ https://estime.co.jp/column/color-change-jewelry/ https://estime.co.jp/column/gemstone-hardness/

エメラルドの本物と偽物の見分け方をご存じですか? 美しいグリーンと高い希少性で知られるエメラルドは、ダイヤモンド・ルビー・サファイアと並ぶ世界四大宝石のひとつです。その輝きに魅了される人も多い一方、近年では偽物や処理石が流通しているケースもあり、注意が必要です。 この記事では、エメラルドの真贋を見分けるための基本的な知識を紹介します。紫外線ライトやカラーフィルターを使った見分け方、よくある偽物の特徴、含浸処理などの加工についても詳しく解説。また、色のランクやノンオイルエメラルドといった上級者向けの情報もわかりやすくお届けします。 1.エメラルドの本物と偽物の見分け方 エメラルドは知名度も人気も高い宝石でありながら、流通量が限られているため、本物を手に入れようとすると非常に高価になります。そんな希少性の高さゆえに、残念ながら市場には偽物も多く出回っています。 「絶対に偽物のエメラルドは買いたくない!」という方は、まず信頼できるショップで購入するのが一番安心です。老舗の宝石店や有名ブランドなら、確実に本物を取り扱っています。ただし、それなりの価格になるため、なかなか気軽には手が出せないのも事実です。ショップに入ることすらためらってしまう方もいるかもしれません。 一方で、ふと立ち寄った店舗やオンラインショップで、素敵なエメラルドに出会うこともあります。そんなとき、自分でその石が本物かどうかを見極められたら安心ですよね。そこでここでは、エメラルドが本物かどうかを見分けるための基本的な方法を3つご紹介します。紫外線ライトやカラーフィルターなど、必要な道具についてもあわせて解説していきます。 1-1.見分け方①:紫外線ライトを当てる エメラルドが本物かどうかを見分ける方法のひとつが、「紫外線ライトを当ててみる」ことです。あまり聞きなじみのない道具かもしれませんが、宝石の鑑別にはよく使われています。ジュエリーに興味がある方や、これから宝石を集めたいと考えている方は、ひとつ持っておくのもおすすめです。 紫外線ライトには「長波紫外線」と「短波紫外線」の2種類がありますが、エメラルドの見分けに使うのは長波タイプ。ブラックライトとも呼ばれ、通販などでは1,000円前後で購入できる手頃なアイテムです。購入時には「長波紫外線ライト」であることを必ず確認しましょう。 このライトをエメラルドに当てると、以下のような3種類の反応が見られます。 ①:鮮やかな赤に光る: 合成エメラルドなどの偽物である可能性が高いです。 ②:暗い赤に光る: 本物の天然石の可能性もありますが、合成石のこともあるため要注意。 ③:イエローグリーンに光る、または変化なし: この場合も真贋の判別は難しく、次のステップが必要です。 ②や③の反応が出た場合は、カラーフィルターという別の道具を使ってさらに確認するのが有効です。 1-2.見分け方②:カラーフィルターを使用する 紫外線ライトだけでは真贋の判断が難しい場合は、「カラーフィルター」を使って確認してみましょう。 カラーフィルターは、赤色とイエローグリーンの波長だけを透過させる道具です。中でも特に信頼されているのが「チェルシーカラーフィルター」。もともとエメラルドを見分けるために開発されたもので、「エメラルドフィルター」とも呼ばれています。見た目は小さなルーペのようで、持ち運びにも便利。価格は3,000~5,000円前後と比較的手が届きやすいのも魅力です。 このフィルターを通してエメラルドを観察すると、以下の3パターンの反応が見られます。 ①:鮮やかな赤に見える: 合成エメラルドの可能性が高いため、購入前なら避けたほうが安心です。 ②:暗めの赤やオレンジに見える: 天然エメラルドである可能性が高いと考えられます。 ③:色の変化が見られない: この場合、グリーントルマリンやペリドット、または緑色のガラスなど、エメラルド以外の石の可能性があります。 この見分け方は、エメラルドに含まれる「クロム」が赤く反応する特性を利用した方法です。ただし、クロムの含有量には個体差があるため、100%確実な判別法ではない点には注意が必要です。 1-3.見分け方③:エメラルドの『傷』に注目する それでも分からない場合、もしくは紫外線ライトやカラーフィルターを用意できない場合にはエメラルドの「傷」に注目してください。この方法は肉眼でも可能ですが、ルーペや虫眼鏡などの拡大鏡があるとより良いでしょう。 エメラルドは数ある宝石のなかでも「傷の無い物はない」と言われるほど、傷や内部の異物が入りやすい石です。ほとんどの市場に流通するエメラルドは、内部もしくは外部になんらかの傷や異物があります。なんの傷もないエメラルドは10万個に1個と言われていますから、ほぼないと考えていいでしょう。 エメラルド外部の傷や内部のさまざまな異物は、小さな点や傷のように見えると思いますので、よく見て探してみてください。 もし異物がまったくない場合は、ほとんどの場合天然のエメラルドではありません。もちろんほとんど傷・異物がないエメラルドも、ごくわずかにではありますが存在します。ですがそのようなエメラルドは数十万円、数百万円といった高値がつけられるのが普通です。お手頃な値段できれいな、きれいすぎるエメラルドはほぼ偽物と考えていいでしょう。 2.本物のエメラルドの特徴 出典:GIA エメラルドの本物と偽物の見分け方をご紹介しましたが、さらに本物のエメラルドの特徴を知っておけば、偽物を見た時に「あれ?おかしいな?」と感じることができるでしょう。 偽物を見た時の違和感に気付けるようになるためにも、本物のエメラルドの特徴を覚えておいてください。 またよく知られているグリーンでキラキラと光るエメラルド以外にも、実は個性的な特徴を持つものがエメラルドにはあります。それらのエメラルドはあまり有名ではないので、一見して「偽物だ!」と思ってしまうかもしれません。ですが、珍しい本物のエメラルドの場合もあります。そのような誤解をしないためにも、本物のエメラルドの特徴と、珍しい種類のエメラルドをご紹介しておきますね。 2-1.ほとんどのエメラルドには傷がある 前の項でも解説したように、ほとんどのエメラルドには傷や異物があります。 ほとんどの宝石は、自然の中で長い時間をかけてできあがるまでに、周囲の環境がさまざまに変化します。その影響を受けて、内部に異物を含むことがあるのです。そういった異物は、インクルージョンと呼ばれます。 エメラルドのインクルージョンは、他の鉱物や気泡などさまざまです。ジュエリーに加工する時には、できるだけインクルージョンが見えないようにカットしたりセッティングしたりするので、一見するとあまり目立たないかもしれません。ですがインクルージョンがまったくないエメラルドはほとんどなく、あったとしても桁違いの価格になりショップにはあまり流通しないので、あまり目にすることはないでしょう。ほとんどの消費者が手に取ることができるエメラルドには必ず傷がある、と思っていて間違いありません。 2-2.加工されている物が多い 宝石はさまざまな理由で加工が施されます。石自体に加工が施されるかどうか、またどのような種類の加工かは、石の特徴や個性によってことなりますが、特にエメラルドは何らかの加工が施されることが多い宝石です。 エメラルドに施される加工で多いのは、「染色」と「含浸」という加工です。どのような加工なのか、詳しく見ていきましょう。 2-2-1.よくある加工①:染色 エメラルドに施されることが多い加工、1つめは「染色」です。染色とはそのまま、石を人間の望む色に染めることをいいます。 天然石は自然の中でできあがるので、ひとつとして同じ色はありません。その中には人間が望むような色ではない宝石も、たくさんあります。色が薄かったり、好まれる色合いから少し外れていたりする宝石は少なくありません。 エメラルドだけでなく一般に宝石は、色が鮮やかで濃いほうが品質が良いとされます。そのため、宝石の色を人の手によって変えてしまうことがあるのです。 採掘された時に色が薄かったり、色ムラがあって品質が良くないと判断された石は、染色され見た目を整えられます。この処理はそう珍しいものではなく、エメラルド以外にもルビーや珊瑚、ターコイズなどでよく施される加工です。 2-2-2.よくある加工②:含浸 エメラルドは「含浸」という処理を施されることもよくあります。 含浸とは、内部の傷にオイルや樹脂などを流し込む加工です。エメラルドには傷が多いという特徴があります。そしてその傷から石が割れたり、欠けたりしてしまうこともよくあるのです。また、内部に傷があると見た目も美しくありません。そのため、見た目を整える、石の強度を上げるという目的のために含浸処理が施されます。 エメラルドに補充されるのはオイルや樹脂、ワックス、接着剤などさまざまで、また石の状態によってその量も異なります。 エメラルドは傷の多い宝石なので、オイル含浸は採掘されたほとんどのエメラルドに施されます。むしろオイル含浸しないエメラルドのほうが珍しいくらいです。 2-3.個性が美しいエメラルド エメラルドというと、キラキラと輝くグリーンの石をイメージしますよね。ですが実はその他にも、エメラルドには珍しい見た目をした物もあります。 この項では、エメラルドキャッツアイとトラピッチェエメラルドという2種類のエメラルドをご紹介します。ショップなどで目にする機会はあまりないかもしれませんが、とても個性的で存在感のあるエメラルドですよ。もし見かけたら、ラッキーかもしれません。 2-3-1.エメラルドキャッツアイ 珍しいエメラルドの種類、1つ目はエメラルドキャッツアイです。 キャッツアイとは、宝石内部の細かい異物が一直線に並び、光に反射して白い筋のように見える物のことで、光の筋が猫の目の瞳孔のように細く縦長に見えることからこの名前がつきました。 キャッツアイはさまざまな種類の宝石に見られる効果です。有名なものだと2月の誕生石であるクリソベリルキャッツアイや、アレキサンドライトキャッツアイ、オパールキャッツアイなどがあります。エメラルドは透明度の高い宝石ですが、キャッツアイを含むエメラルドはインクルージョンを多く含んでいるため、半透明から不透明の石が多いです。 また、エメラルドキャッツアイは、カットも通常のエメラルドとは異なります。エメラルドによく施されるのはエメラルドカットという平面的なカットですが、エメラルドキャッツアイは光の筋をより美しく見せるため、ドーム状のカボションカットが施されることが多いです。 2-3-2.トラピッチェエメラルド トラピッチェとは、スペイン語で「歯車」という意味です。歯車のように中心から6方向に黒や茶色の線が伸びているエメラルドを、トラピッチェエメラルドと言います。 エメラルドキャッツアイの白い線は内部のインクルージョンが光に反射していますが、トラピッチェエメラルドの黒い線は、黒いインクルージョンがそのまま歯車の線のようになっています。中心に6角形があり、そこから6方向に線が伸びているものもあれば、中心の6角形はなく線が交差しているものなど、見た目はさまざまです。名前通り歯車のように見えるものも、花のようなかわいらしい形に見えるものもあります。 トラピッチェエメラルドは、エメラルド全体の1%ほどしか産出されません。しかもジュエリーに加工されるような品質の良いトラピッチェエメラルドとなると、それよりさらに希少です。もし目にする機会があれば、とてもラッキーなことと言えるでしょう。 3.偽物のエメラルドの種類 本物のエメラルドについてご説明した後は、偽物のエメラルドについてです。 「エメラルドの偽物」と言っても、その種類は1つではありません。さまざまなものが、エメラルドの偽物と呼ばれます。その中にはガラスなどで作られた、まるっきりの偽物もあれば、ただエメラルドに見た目が似ているというだけで偽物にされてしまう別の種類の天然石などもあります。中には偽物だから価値がないと切り捨てるにはもったいないような石もあるのです。 この項では偽物のエメラルド・3種類とその特徴について詳しく見ていきます。 3-1.①合成エメラルド 合成エメラルドは、希少で高価な天然エメラルドの代替品として人の手によって作られた人工宝石です。化学的な組成は天然エメラルドと同じですが、成長過程や外見においては大きな違いがあります。一言で言えば、「個性のある天然エメラルド」と「均一な合成エメラルド」です。 合成エメラルドは、天然に比べてインクルージョン(内包物)が非常に少ないか、一定のパターンに限られているのが特徴です。また、色ムラもほとんどなく、全体的に均一で美しい色をしています。 一方、天然のエメラルドは自然の中で長い時間をかけて形成されるため、傷や色ムラといった“個性”があるのが普通です。そのため、完璧すぎる見た目のエメラルドには注意が必要です。 合成エメラルドは価格が抑えられているため、「天然にこだわらない」「見た目がきれいで手ごろな価格のものがほしい」という理由で、あえて選ぶ人も増えています。ただし、価値としては天然石には及びません。 問題は、それを「天然」と偽って販売する業者がいること。購入する際には、鑑別書の有無やショップの信頼性をしっかり確認しましょう。 3-2.②他の種類の宝石 合成エメラルドとは違い、エメラルドに似ているというだけの種類の違う天然石が、エメラルドの偽物にされていることもあります。エメラルドはとても高価な宝石なので、他の種類の天然石をエメラルドとして売ってしまうような悪質な業者がいるのです。 よく偽物のエメラルドになっているのは、グリーンガーネットなど鮮やかなグリーンで、エメラルドよりも産出量が多い天然石です。エメラルドカットされたグリーンの宝石を見たら、多くの人がエメラルドに違いないと思うでしょう。その先入観を狙っているのかもしれません。 「本物の宝石=本物のエメラルド」ではないということを覚えておきましょう。 3-3.③ガラスなどで作られたイミテーション 偽物のエメラルドとして、ガラスや人工樹脂などで作られたイミテーションが売られていることもあります。これは合成石でも天然石でもない、まったくの偽物です。 ガラスで作られているようなものだったら、さすがに見ればわかると思うかもしれませんね。ですが現在は技術が発達していて、宝石に詳しくない人が少し見ただけではわからないような、精巧なイミテーションがたくさんあります。 ですが、イミテーションの場合は前の項で述べたエメラルドの見分け方を用いれば、はっきりと判別することができます。冷静になってよく見ればエメラルドかどうかわかりますので、焦らずによく見て判断してくださいね。 4.合成エメラルドや偽物の価値・値段 偽物のエメラルドをうっかり購入してしまった場合、その石に価値があるのか気になる方も多いでしょう。結論から言うと、合成エメラルドやイミテーションには資産価値はほとんどなく、買取価格もつかないケースが大半です。特にガラスなどで作られた模造品は、売却しても値段がつかないことがほとんどです。 とはいえ、見た目が美しくジュエリーとして楽しめるのは確か。天然にこだわらず気軽に使いたい方には、普段使いのアクセサリーとして活用するのもひとつの選択です。仮に他の天然石だった場合も、エメラルドではないと割り切れば、その美しさを前向きに楽しめるかもしれません。 5.【FAQ】エメラルドに関するよくある質問 最後に、エメラルドのよくある質問にお答えします。 素敵なジュエリーを見つけたから即購入するというのも、絶対に間違いというわけではありません。ですが、エメラルドについてあまり知らないうちに購入してしまうと、「やっぱり別の物にしたほうが良かったかな?」と悩んだり後悔したりする原因にもなりかねません。 スッキリした気持ちで納得できる買い物ができるよう、購入する前に気になる事は解決しておきましょう。 5-1.エメラルドは色でランクが決まるって本当? はい、本当です。エメラルドの価値は色・透明度・カット・大きさなどで判断されますが、なかでも最も重要なのが「色」です。 高品質とされるのは、鮮やかで濃く、ムラのないグリーンのエメラルド。特にコロンビア産のムゾー鉱山で採れるエメラルドは、色の深みとやわらかさが両立しており、世界的にも高い評価を受けています。次いでジンバブエのサンダワナ産も人気があります。 透明度については、インクルージョンが少ないものが望ましいとされますが、エメラルドは傷が多い宝石のため、ある程度の内包物は自然なものです。 また、エメラルド専用に考案された「エメラルドカット」は、その色を美しく見せるための工夫のひとつ。大きさや産地、地金やブランドも含めて、総合的に価値が決まることを覚えておきましょう。 5-2.エメラルドの原石には価値がある? 宝石といえば、照明に照らされたジュエリーショップのショーケースに並ぶ、輝く宝石を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし宝石の魅力は、それだけではありません。 実はエメラルドには、カットや研磨をされる前の「原石」の状態にも独特の美しさがあります。ミネラルショーや鉱物専門店では、採掘されたままの個性豊かな原石を見ることができます。ジュエリーとは異なる、自然が生み出した造形美に魅了される方も少なくありません。 ただし、エメラルドの原石には一般的に資産価値はほとんどなく、買取店でも値段がつかないことが多いです。一部のコレクター向けショップを除けば、売却は難しいと考えておくのが無難です。 それでも気に入った原石を手に入れられたなら、それは唯一無二の宝物になるかもしれません。 5-3.ノンオイルのエメラルドって何? エメラルドは傷や内包物が多い宝石のため、ほとんどの石に「オイル含浸」と呼ばれる処理が施されています。これは、エメラルドの内部にオイルを浸透させることで見た目を美しくし、割れや欠けを防ぐための加工です。一般的な処理とされており、価値を大きく下げるものではありません。 ただし、オイルは時間の経過とともに蒸発や漏れが起きるため、定期的なメンテナンスが必要です。 そんな中で、極めてまれに「ノンオイル」のエメラルドが存在します。これは、処理を施さなくても美しさを保てる高品質な石で、経年劣化の心配も少なく非常に価値が高いとされています。 ただし注意したいのは、見た目ではノンオイルかどうか判別できないという点です。信頼できる鑑別書に「ノンオイル」と明記されているもの以外は、うのみにしないよう注意が必要です。 6.まとめ 今回はエメラルドの本物と偽物の見分け方、代表的な偽物の種類や特徴、よくある質問について解説しました。見分け方としては、紫外線ライトやカラーフィルターを使った方法のほか、肉眼やルーペでインクルージョンの有無を確認するのも有効です。不自然なほど透明だったり、傷が全くない石は注意が必要です。 偽物には、成分は同じでも人工的に作られた合成エメラルドや、ガラス・他の天然石を使ったイミテーションなどがあり、それぞれ価値は大きく異なります。 確実に見分けるには鑑別機関に依頼するのが一番ですが、現実的には「信頼できるショップを選ぶこと」と「納得するまで購入を決めないこと」が何より大切です。大切な買い物だからこそ、じっくり選ぶことをおすすめします。 関連記事はコチラ https://estime.co.jp/column/may-birthstone/ https://estime.co.jp/column/emerald-gem-words/ https://estime.co.jp/column/emerald/

翡翠とエメラルドの違いをご存じですか?どちらも美しい緑色の宝石で、見た目が似ていることから区別がつきにくいと感じる方も多いかもしれません。 エメラルドは、ダイヤモンド・ルビー・サファイアと並ぶ「世界四大宝石」のひとつ。キラキラと輝く鮮やかなグリーンが特徴で、名前を聞いたことがある人も多いでしょう。一方、翡翠は縄文時代から日本で親しまれてきた宝石で、2016年には「国石」にも指定されています。 今回は、そんな翡翠とエメラルドの違いや見分け方をわかりやすく解説します。色・価値・石言葉などの基本情報をはじめ、石同士の相性や「どっちが高いのか」といった疑問にもお答えします。エメラルドグリーンと翡翠色の違いについても触れますので、宝石に詳しくない方でもぜひ最後までご覧ください。 1.エメラルドと翡翠の違い&見分け方 エメラルドと翡翠はどちらもグリーンの宝石です。ですが一言でグリーンと言っても、どちらも自然の中でできる物なので、ひとつとして同じ色の物はありません。濃いグリーンもあれば薄いグリーンもありますし、イエローに近いグリーンもブルーに近いグリーンもあります。私たちが普段ショップなどで宝石を見かける時に、石から得られる情報はわずかです。もちろん成分を分析すれば、どんな色でも、形でも、その石がエメラルドか翡翠かははっきりとわかります。ですが見た目でその石がどんな成分なのかは当然わかりませんから、エメラルドと翡翠を混同してしまう人も多いようです。 そこでまず、エメラルドと翡翠の違い・見分け方をご紹介します。 ただし、この見分け方は確実なものではありません。ある程度の目安にはなりますが、本当に石を見分けたいと思ったら、専門の鑑別機関に依頼してください。宝石の見分けはプロでも難しく、決して簡単なことではないことを覚えておきましょう。 1-1.透明度 エメラルドと翡翠のもっとも違う点は透明度です。 簡単に言うと、透明な石はエメラルド、不透明か半透明だと翡翠であることが多いですが、これも一筋縄ではいきません。 宝石は、ひとつずつ個性があり、それぞれ品質が異なります。品質の悪いエメラルドの透明度は、あまり高くありません。そして、品質の良い翡翠の透明度は非常に高いのです。つまり、品質の悪いエメラルドと品質の良い翡翠はとても似ているのです。 「では、エメラルドと翡翠を見分けるなんて不可能では?」と思うかもしれませんね。ですが実際には、エメラルドほどの透明感を持つ翡翠はとても希少で、滅多にありません。もしあったとしてもとても高価な品物になりますので、品質の悪いエメラルドとは比べ物にならないほどの値段になるでしょう。 もうひとつ、エメラルドの特徴として「内部の異物や傷が多い」というものがあります。「傷のないエメラルドはない」と言われるほどです。透明なグリーンの石をよく見てみると、内部に線や点のように見える物があれば、それはエメラルドの可能性が高いでしょう。 1-2.カット エメラルドと翡翠は、施されるカットにも大きな違いがあります。 宝石はその石が一番美しく見えるように、人の手によってさまざまな加工が施されます。例えば、ダイヤモンドの場合はラウンドブリリアントカット。ダイヤモンドのたくさんの光を反射するという性質を利用し、一番輝くように形はラウンド(円形)、周囲を三角形あるいはひし形の58面にカットされた形です。いろんなカットが試されて、この方法が確立しました。 エメラルドに施されることが多いのは、エメラルドカットというエメラルドのために開発されたカット方法です。エメラルドカットは面が四角で構成されたステップカットの派生で、真上から見ると四角形の角の部分が直線的に落とされた八角形な形をしています。これはエメラルドの「欠けやすい・割れやすい」という特徴に配慮したもので、角をなくすことでできるだけ石が破損しないようにと工夫されたものです。また真上から見た時の一面が広いので、エメラルドの透明度を引き立てることができます。 一方で、翡翠に施されることが多いのはオーバルカボションカット。形はオーバル(楕円形)でドーム状にカーブしたカット方法です。カボションカットは半透明や不透明の石に適しているとされていて、キラキラと輝く石よりも滑らかな色合いの美しさ・つやを美しく見せてくれます。エメラルドのようなステップカットは、翡翠の中でも透明度が高いしろっぽい物にごくまれに施されることがありますが、グリーンの翡翠ではほとんどみられません。 このように、それぞれ最適なカット方法が石にはあります。カット方法で、ある程度予想を立ててみるのもひとつの方法です。 2.エメラルドと翡翠の共通点 次に、エメラルドと翡翠の共通点について見ていきましょう。 エメラルドと翡翠は多くの人が混同してしまうような共通点がふたつあります。ひとつは色、もうひとつは誕生石です。ですがこのふたつの点には、微妙に異なる部分もあります。似ているけれど、微妙に異なる点を知っていれば、エメラルドと翡翠を見分けたい時に役に立つのではないでしょうか。 この項ではエメラルドと翡翠の共通点とその中でもわずかに異なる部分について、深掘りしていきます。 2-1.同じ色 エメラルドと翡翠が「似ている」と言われる最大の理由は、どちらも美しいグリーンの宝石であることです。一見すると色合いが似ており、区別がつきにくいと感じる方も多いかもしれません。 しかし、ひとくちに“グリーン”といっても、実は両者の色味は大きく異なります。エメラルドの色は「エメラルドグリーン」とも呼ばれる鮮やかな緑で、わずかに青みを帯びていることが特徴です。透明度が高く、内部にインクルージョン(傷や内包物)が多いのも特徴のひとつです。 エメラルドは「ベリル」という鉱物に分類され、色によってアクアマリン(淡いブルー)やモルガナイト(ピンク)などに分かれます。そのため、エメラルドと認められる色の幅は意外と狭く、色味に厳しい基準があるといえます。一方、翡翠は白っぽくやさしいパステルグリーンが多く、透明感というよりは「とろみのある艶」が特徴です。高品質なものは半透明で、特に「ろうかん」と呼ばれる翡翠は、奥行きのある光沢が魅力です。 このように、同じグリーンでもエメラルドと翡翠では色のトーンや質感が大きく異なります。 2-2.誕生石 エメラルドと翡翠の共通点のふたつ目は、どちらも5月の誕生石であることです。 誕生石とは1月から12月まで、それぞれの月を象徴する宝石のことで、1種類~4種類の宝石が各月に制定されています。 5月の誕生石はエメラルドと翡翠の2種類です。どちらも美しいグリーンの宝石なので、さわやかな新緑の季節である5月にぴったりですよね。2種類とも5月の誕生石ということで、混同してしまう人も多いのではないでしょうか。誕生石はその月になるとジュエリーショップなどでよくフェアが催されることがありますので、同じ時期によく目にする宝石として、似たような印象を受けるのでしょう。ですがエメラルドと翡翠には、誕生石として制定されるまでの経緯に大きな違いがありました。 そもそも誕生石の始まりは18世紀頃のポーランドと言われています。宝石商人が各地を巡る中で、いろんな国に誕生石を広めていったそうです。その時に誕生石と定められたのは、聖書に由来する12種類の宝石でした。ですが各地を巡るうちに、その土地で人気のある宝石やなじみのある宝石が、新たに加えられたそうです。 初めて正式な誕生石を決めたのはアメリカで、1912年のこと。その後、アメリカの誕生石を参考に、1958年には日本でも誕生石が正式に定められました。その時に日本独自の誕生石として加えられたのが、翡翠だったのです。 翡翠は日本でも古くから使用されてきた石で、知名度もあります。そのことが考慮され、アメリカでは誕生石とされなかった翡翠が加えられたのでしょう。 3.エメラルドはどんな石? ここからは、エメラルドがどんな石なのか、その基本情報や歴史、価値、石言葉などについて見ていきます。 エメラルドはベリルという鉱物の一種です。ベリルは何が含まれるかで色が変化し、異なる宝石の種類になります。鉄を含むベリルはアクアマリン、マンガンを含む物はモルガナイト、そしてクロムやバナジウムを含む物がエメラルドです。 エメラルドは古い歴史があり、多くの人に特別な存在だと思われていました。また、スピリチュアル的な意味も持っています。 3-1.エメラルドの歴史 エメラルドの歴史は古く、紀元前4000年頃の遺跡からエメラルドの記載があるパピルス(当時の紙のような物)が発見されています。エメラルドは古代から権力者に愛され、装飾に用いられていました。 エメラルドを愛した権力者として有名なのは、古代エジプトの女王クレオパトラ。クレオパトラは、彼女専用のエメラルド鉱山を持っていたそうです。エメラルドを砕いて、アイシャドウとして使っていたとも言われています。現代では考えられないような、贅沢な使い方ですね。クレオパトラは大事な使者にエメラルドの贈り物を渡すこともあったそうです。それほどエメラルドを価値がある物と考えていたのでしょう。 その後、エメラルドはエジプトからローマに伝わりました。古代ローマの学者プリニウスが、その著書『博物誌』にエメラルドのことを記しています。エメラルドは当時は古代ローマの言葉で「緑の石」という意味の「スマラグドゥス」という名前で呼ばれていました。『博物誌』の中で「スマラグドゥスはアマダス(今のダイヤモンド)と真珠の次に価値がある」と記されています。また当時は、エメラルドを眺めていると目が良くなると信じられていたそうです。当時の人々はエメラルドの美しさに、そんな効能があると感じていたんですね。 古代ローマの遺跡からも、エメラルドの装飾品が多く見つかっています。ローマの皇帝ネロも、エメラルドのモノクル(片眼鏡)を使用していたそうです。 3-2.エメラルドの価値 エメラルドはダイヤモンド・ルビー・サファイアと並んで世界四大宝石と呼ばれています。その価値は、もはや疑う人はいないでしょう。 エメラルドの価値は、色・透明感・大きさなど、さまざまな要素で決まります。 色は濃いグリーンで、明るい物。また色ムラがなく均一なグリーンの石が良いとされます。 透明感というのは内部や外部の異物の大きさや数です。エメラルドは「傷がない物はない」と言われるほど傷付きやすく、インクルージョンと呼ばれる内部の異物も多い石です。それが少なければ少ないほど、価値の高いエメラルドとされます。 また石の大きさも重要な要素です。大きければ大きいほど、エメラルドの価値はあがります。 他にもさまざまな要素でエメラルドの価値は変化します。品質があまり良くないエメラルドであれば、数万円、あるいはそれ以下で購入することもできるでしょう。ですが、品質が良く価値の高いエメラルドであれば、その値段はまさしく天井知らずです。そういった意味ではエメラルドは幅が広い宝石と言えます。ご自分の予算に合わせたエメラルドを選ぶことができるのは嬉しいですね。 3-3.エメラルドの石言葉 花に花言葉があるように、宝石には石言葉、または宝石言葉と呼ばれる、その宝石を象徴する言葉があります。 エメラルドの石言葉は「幸福」「幸運」「夫婦愛」などです。石言葉はその石の持つ歴史や色から受けるイメージでつけられることが多いようですが、エメラルドの石言葉はどれも良いイメージの言葉ばかりですね。 特に「夫婦愛」という石言葉があるので、夫婦間での贈り物にも適している宝石です。 3-4.エメラルドのスピリチュアル的な効果 宝石や鉱石には、スピリチュアル的な効果があるとされています。自然の中で長い時間をかけて成長する天然石は地球のパワーを強く受けていて、身につける人にさまざまな影響を及ぼすと言われているのです。そのため天然石はパワーを持っている石、パワーストーンと呼ばれることもあります。 エメラルドもスピリチュアル的な効果があると言われてるパワーストーンです。その効果は主に「魔除け・厄除け」、「ヒーリング」、「恋愛運アップ」の3つ。この項では、3つの効果についてそれぞれ詳しく見ていきます。 3-4-1.魔除け・厄除け エメラルドには持ち主を悪いことから守ってくれる魔除けや厄除けの効果があります。魔除けや厄除けの効果を持つパワーストーンは数多くありますが、その効果の発揮の仕方は石によって微妙に異なります。悪いものを打ち負かすような強いパワーの石もあれば、悪いことが近付いてきたら避けるようなさりげないパワーの石もあるのです。 エメラルドは持ち主を強力なパワーで守ることで魔除け・厄除けのパワーを発揮します。また、持ち主のインスピレーションを高めることで、悪いものが近寄ってきた時に気付きやすくなるというパワーも持っています。 エメラルドは悪い物が近寄ってきた時に、色が薄くなったりヒビが入ったりすることで、持ち主に知らせてくれる石だと信じられていました。 また愛情のパワーを持つ石でもあるので、持ち主に取って良くないパートナーを選んだ時には知らせてくれるとも言われています。 3-4-2.ヒーリング エメラルドはヒーリングのパワーを持っているパワーストーンです。エメラルド自身の持つ愛情のパワーで持ち主を優しく包み、癒してくれます。特にヒーリングのパワーが強いのは、エメラルドの原石です。地球のパワーを十分に受けたそのままの姿であるエメラルドの原石はヒーリングのパワーも十分で、より持ち主を癒してくれます。 自信を失っている時やネガティブな気持ちになっている時に、エメラルドを身につけたり、近くに置いておくといいでしょう。また、エメラルドは現在だけでなく、過去のトラウマも癒してくれると言われています。忘れたい過去の出来事ごと、持ち主をヒーリングのパワーで包んでくれるそうです。 エメラルドの持つ大きな愛があなたを癒してくれますよ。 3-4-3.恋愛運アップ エメラルドは「愛の石」とも呼ばれるパワーストーンです。愛情の強いパワーを持っていて、特にその愛情を持続させるサポートをしてくれます。「夫婦愛」という石言葉もあるように、パートナーとの絆を深めたり、関係を持続させたい人に良いパワーストーンです。 もちろんエメラルドは、まだパートナーという関係になっていない、片思いの人にも効果を発揮します。エメラルドは、持ち主の魅力をアップさせる効果があるとも言われているので、より素敵になって片思いの相手を振り向かせたい人にも、エメラルドは効果的です。 4.翡翠はどんな石? 次は翡翠について見ていきましょう。翡翠は日本の古墳からも出土した石なので、教科書に載っていたり、観光地の土産物として売られていたりすることもよくあります。翡翠を見たことがある、実際に持っているという人も多いのではないでしょうか。 翡翠は輝石という種類の石で、地球内部が動く時にその圧力や温度の影響を受けてできます。主成分はナトリウム、アルミニウム、ケイ素、酸素です。主成分だけの純粋な翡翠は無色透明ですが、地殻変動などによりさまざまな物質が入り込み、透明度や色が変化します。翡翠というとグリーンのイメージが強いですよね。ですが実は、翡翠の色はグリーンだけではありません。白や赤、黒、青や紫色などのカラーバリエーションがあります。グリーンの翡翠には、クロムと鉄が含まれています。また西洋では、紫色の翡翠が「ラベンダー翡翠」と呼ばれて人気です。成分が複雑に混ざり合い、2色になる翡翠もありますよ。 4-1.翡翠の歴史 翡翠は日本で古くから使用されてきた石です。約5000年前の縄文時代の遺跡から翡翠が発見されていて、これが世界最古の翡翠利用の証拠だと言われています。 美しく珍しい翡翠は権力や財力の象徴として、当時の権力者が身につける特別な石でした。また、神聖なパワーを持っているとも考えられており、呪術や宗教上の儀式などで用いられることもあったそうです。ですがその後、奈良時代に日本での翡翠利用の痕跡が途絶えます。なぜ突然翡翠を利用しなくなったのか、その理由は今でもわかっていません。 一方中国では、長い間翡翠が利用され続けました。権力者に愛された翡翠は、歴代の皇帝に使用される特別な石でした。「翡翠」という名前がついたのも中国です。もともと翡翠は「玉(ぎょく)」と呼ばれていました。翡翠の名前は、美しい緑色の羽根を持つカワセミという鳥に由来します。カワセミを漢字で書くと「翡翠」なのです。玉と呼ばれていた石は、カワセミの名前から翡翠と名付けられました。 4-2.翡翠の価値 翡翠の価値は石の特徴によって異なります。 よく観光地の土産物として数百円程度で売られているので、「翡翠って安い宝石なのかも?」と思っている人も多いかもしれませんね。ですがそれは、一部正解で一部誤解です。翡翠には高い石もあれば安い石もあります。安く売られているのは、品質の良くない翡翠か、もしくは「翡翠風」の石やガラスなどで作られたイミテーションです。翡翠はエメラルドに似ていますが、それ以外にも似ている石が何種類かあります。あまりにも安く売られている翡翠があれば、本物の翡翠ではない可能性もありますよ。 翡翠の最高級品は「ろうかん」と呼ばれます。翡翠は通常不透明の石ですが、ロウカンは透明度が高く、向こうが透けて見えるほどです。「テリ」と呼ばれる独特のツヤ感があり、とろりとしたグリーンをしています。ろうかんは驚くほど美しいですが、とても希少でショップに並ぶことはほとんどありません。また売られているとしてもとても高価で、通常の翡翠の10倍以上の値段がつけられますので気軽には購入はできないでしょう。もし偶然ろうかんを見ることができたらラッキーですよ! 4-3.翡翠の石言葉 翡翠の石言葉は「繁栄」「長寿」「幸福」「徳」などです。 古くから翡翠はお守りとして使用されてきました。「長寿」「幸福」といった石言葉は、それに由来しているのでしょう。 また中国では、翡翠は五徳と呼ばれる5つの良い行い「仁・義・礼・知・信」の性質を持っている石とされています。良い性質の翡翠を持っていると、その人も人間的に成長できると信じられていたのです。「徳」という石言葉は、そのような歴史に由来する石言葉なのだと考えられます。 4-4.翡翠のスピリチュアル的な効果 翡翠は古くからスピリチュアルなパワーが強い石として儀式に用いられたり、お守りとして使用されてきました。現在でもそのパワーは変わらず、翡翠の効果を期待して身につけたり、置物を身近に置いておく人はたくさんいます。 翡翠の主な効果は「魔除け・厄除け」「ヒーリング」「仕事運アップ」です。それぞれの効果を詳しく見ていきましょう。 4-4-1.魔除け・厄除け エメラルドと同様、翡翠には魔除け・厄除けの効果があります。特に翡翠は古くから魔除け・厄除けのパワーが強いパワーストーンとされていて、翡翠を身につけると、持ち主だけでなくその家族や周囲まで守ってくれると信じられてきました。自分ひとりではなく周囲の人にも良い効果を与えられるほど、強いパワーを持つ石なのです。翡翠の「繁栄」という石言葉は、その効果からつけられたのでしょう。 身につけると不幸を避けることができると信じられている翡翠を、我が子に贈る人もいるそうです。翡翠のパワーが子供の成長を促し、幸せにしてくれると信じられているんですね。 翡翠はスピリチュアル的な物だけでなく、人間関係によってもたらされる悪いことからも守ってくれます。なんとなく運が悪くてうまくいかない時や、周囲の人間に足を引っ張られていると感じている時には、翡翠がおすすめですよ。翡翠を身につけて、運気のアップをはかりましょう。 4-4-2.ヒーリング 翡翠は世界中で癒しの効果があるパワーストーンとして使用されてきました。持ち主を癒し、精神を落ち着かせてくれるパワーストーンです。 翡翠は精神面だけでなく、身体面でも持ち主の健康を保ってくれます。パワーストーンのヒーリング効果というと、精神的なストレスや不安を癒してくれる効果だけだと思っている人も多いようですが、翡翠の効果は精神的なものだけではありません。病気を寄せつけない効果があるので、持ち主を心身両面で支えてくれるでしょう。翡翠に「長寿」という石言葉があるのも納得ですね。 身体が元気でない時は、精神的にもつい暗いことを考えてしまったりしますよね。翡翠を身につけることで精神も落ち着き、身体も健康になると言われています。ぜひ試してみてくださいね。 4-4-3.仕事運アップ 翡翠は持ち主の持っている隠れた能力・才能を開花させるパワーがあると言われています。自分でも気付いていなかった才能を目覚めさせ、その才能をうまく活かすことで仕事がうまくいくようになる、仕事運の石なのです。 翡翠には、持ち主が目標を達成するのをサポートする効果があります。会社の成長を願って、翡翠の置物を置いていることもあるそうです。直感力や洞察力を高める効果があるので、大切な決断をする時にもいいでしょう。 翡翠は持ち主だけではなく周囲の人にも影響を及ぼすので、会社一丸となって大きな目標を達成したい時にパワーを発揮してくれますよ。 5.エメラルドと翡翠の相性 エメラルドと翡翠がどんな石かをご紹介し、2種類の石がもっと好きになったという人もいるでしょう。エメラルドと翡翠の両方が欲しい、ふたつとも購入しようかなと思う人もいるかもしれません。 ですが、石には相性があります。石としての相性とスピリチュアル的な相性というふたつの面から、エメラルドと翡翠の関係性を見ていきます。 どちらもほしいと思った人は、ぜひ参考にしてくださいね。 5-1.石としての相性 2種類の石を同時に身につける時に気を付けなければならないのは、それぞれの石の硬さです。宝石の硬さはモース硬度という硬さの単位であらわされます。ふたつの物質を擦り合わせてどちらに傷がつくかを比べ、1~10でランク付けしたのがモース硬度です。地球上で最も硬いと言われるダイヤモンドがモース硬度10。そしてエメラルドはモース硬度7.5~8程度です。一方の翡翠のモース硬度は6.5~7。エメラルドと翡翠を擦り合わせると、翡翠に傷がついてしまいます。 そのためエメラルドと翡翠を両方身につける時には、石同士がぶつかったりしないように気を付けなければなりません。また、保管の時にも隣り合わないようにするなど、注意が必要です。 5-2.スピリチュアル的な相性 石にはスピリチュアル的な相性の良し悪しもあります。パワーストーンはそれぞれ持っているパワーが違うので、組み合わせによってそのパワーを増幅させることもできればその逆もあるのです。たとえば情熱的なパワーを持つ石と精神を落ち着かせる効果のある石を同時に身につけると、それぞれの効果を打ち消しあってしまいます。パワーストーンを身につける時は、石同士の相性を気にしなければなりません。 スピリチュアル的な面から考えると、エメラルドと翡翠の相性は悪くないと言えます。 両方とも優しい癒しのパワーを持っているので、ゆっくりと休みたい、癒されたいという人にぴったりです。エメラルドは恋愛、翡翠は仕事でパワーを発揮するので、同時に身につけることで幅広く持ち主をサポートしてくれるでしょう。 6.【FAQ】エメラルドと翡翠に関するよくある質問 最後にエメラルドと翡翠についてのよくある質問にお答えします。 どちらも同じグリーンで、同じ5月の誕生石であるエメラルドと翡翠。それぞれに魅力的で、どちらも欲しくなってしまうような石です。 購入前にエメラルドと翡翠について詳しくなっておくことで、より満足できる買い物ができるでしょう。エメラルドと翡翠についての疑問があれば、解決しておくに越したことはありません。購入後の後悔を防ぐためにも、気になる事はきちんと解決しておいてくださいね。 6-1.エメラルドと翡翠はどっちが高い? 宝石はどれも高価な品物なので、どちらかだけを選ばなければならないこともあるでしょう。エメラルドと翡翠のどちらが高いのかは、避けては通れない問題です。 結論から言うと、値段は石の品質によるので、一概には言えない、ということになります。ですが、ある程度の傾向はあるので目安として言うと、全体的にはエメラルドのほうが翡翠よりも高いです。石の品質によって値段が決まるのでもちろん例外は多いですが、だいたいの感覚としてそんなふうに思っておいてください。 もちろん品質の良い翡翠はとても高価なので、この限りではありません。 6-2.エメラルドグリーンと翡翠色の違いは? エメラルドグリーンも翡翠色も、どちらも宝石を元にした色の名前です。 どちらもグリーンですが、エメラルドグリーンはやや青みがかったグリーンで、明るい色をしています。翡翠色はエメラルドグリーンよりも暗めの色なので、どちらか迷ったら明るい方がエメラルドグリーンと覚えておきましょう。じっさいの翡翠がエメラルドよりも暗い色合いかというと必ずしもそうではないので、疑問に感じる人もいるかもしれませんね。ですが少なくとも、色の名前ではそのようになっています。 6-3.エメラルドや翡翠には偽物がある? 本物の宝石は、どれも希少で高価な物です。そのため偽物はたくさんあります。 エメラルドは人の手で作られた合成エメラルドや他のグリーンの天然石、ガラスなどで作られたイミテーションなどが、偽物として売られています。同じように翡翠も、他の天然石が翡翠という名前で売られていることがよくあるのです。 本物か偽物かを見分けるには道具を使ったり、専門の鑑別機関に依頼したりすることもできますが、お金や時間がかかってしまいます。そこで一番現実的で有効なのは、信頼できるショップを見つけることです。有名なブランドは本物の宝石をしっかりと見極めて商品にしますし、老舗のジュエリーショップなどで信頼できる店もあるでしょう。 偽物を購入したくなければ、宝石を購入する前に下見や下調べをしっかりしておくことをおすすめします。 7.まとめ 今回はエメラルドと翡翠の違いを解説しました。エメラルドと翡翠の違いは透明度とカットです。石の品質によって違いはありますが、エメラルドは透明度が高く、翡翠は不透明の物が多いです。またエメラルドはエメラルドカットという四角くて直線的なカット、翡翠はカボションカットというドーム状の曲線的なカットを施されることが多く、カットの違いでも見分けることができます。 反対に共通点はグリーンであることと5月の誕生石であることです。グリーンといっても色合いの違いはありますが、同じ色なので混同してしまう人もいます。また、同じ5月の誕生石なので同じ時期に見かけることも多いのも、似ていると思われる理由のひとつかもしれません。 エメラルドも翡翠も古い歴史があり、長い間人々に使用されてきました。またスピリチュアル的なパワーでも共通点があり、どちらも魔除け・厄除けの効果、ヒーリングの効果を持っています。それに加えてエメラルドには恋愛、翡翠には仕事の効果があるので、欲しい効果によって使い分けてもいいですね。 エメラルドと翡翠は硬度の違いがあるので使う時にぶつからないように注意が必要ですが、相性はいい組み合わせです。スピリチュアル的にも同じ効果を持った石なので、癒されたい人にぴったりですよ。エメラルドも翡翠もどちらもグリーンで似ているところもありますが違ったところもある、美しい宝石です。見た目やスピリチュアル的な効果など、自分にぴったりなほうを選んでくださいね。 関連記事はコチラ https://estime.co.jp/column/jade-effect-amazing/ https://estime.co.jp/column/what-is-jade/ https://estime.co.jp/column/gems-jade/

ピンクダイヤモンドの石言葉が怖いって本当?値段の相場や誕生石との関係、スピリチュアルな意味も気になりますよね。この記事では、ピンクダイヤモンドのネックレスや指輪、お守りとしての使い方、そして色落ちの可能性についても解説します。 「ダイヤモンドは永遠の輝き」というキャッチコピーで知られるダイヤモンド。実は、透明だけでなくピンク・ブルー・グリーンなど、多彩な色のバリエーションが存在します。中でもピンクダイヤモンドは、その希少性と華やかさから特に人気のあるカラーダイヤモンドです。 今回は、ピンクダイヤモンドに込められた意味や魅力を詳しくご紹介していきます。 1.ピンクダイヤモンドの石言葉 宝石にはそれぞれ「石言葉」や「宝石言葉」と呼ばれる、象徴的な意味があります。 「石言葉って、どんな意味があるの?」と感じる方もいるかもしれませんが、花に花言葉があるように、石にも特有の言葉があるのです。花言葉はよく知られていますよね。たとえば、愛の告白に「愛情」を意味するバラ、母の日には「母への愛」のカーネーションを選んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。宝石も同じように、贈る相手の好きな色や石に合わせて選びます。その際、石言葉を知っていれば、自分の気持ちを宝石に託して伝えることができます。 ピンクダイヤモンドの石言葉は「完全な愛」や「美しさ」などです。自分を魅力的に見せたい時や、大切な人への愛情を伝えたい時にぴったりの宝石と言えるでしょう。 やさしく輝くピンク色は、身につける人の魅力を引き立て、愛情や絆を深めるお守りとしてもおすすめです。 2.ピンクダイヤモンドの基本情報 「ダイヤモンド」と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは透明な石ではないでしょうか。実際、市場に出回っているダイヤモンドのほとんどがクリアカラーで、「ダイヤモンド」と言えば通常は透明なものを指します。 しかし実は、ダイヤモンドには豊富なカラーバリエーションがあります。ピンクをはじめ、レッド、ブルー、グリーン、パープルなど、さまざまな色が存在します。これらは「ファンシーダイヤモンド」または「ファンシーカラーダイヤモンド」と呼ばれ、ピンクダイヤモンドもその一種です。 ダイヤモンドが色づく理由はさまざまで、放射線の影響や微量元素の混入によって色が変化します。ピンクダイヤモンドの発色理由は完全には解明されていませんが、地中深くで強い圧力が加わり、結晶構造に歪みが生じるためだと考えられています。全ダイヤモンドの中でピンクに色づくものは、わずか約0.03%。その希少性の高さから、ピンクダイヤモンドは非常に価値のある宝石とされています。 2-1.ピンクダイヤモンドの歴史 ピンクダイヤモンドが初めて発見されたのは、1700年代のことと言われています。発見されてすぐは産出量が安定せず、とても希少なダイヤモンドでした。 ところが1979年にオーストラリアのアーガイル鉱山というダイヤモンドの鉱山で、偶然鮮やかなピンク色のダイヤモンドが採掘されます。しかもまとまった量が採掘されたので、美しいピンク色のダイヤモンドは世界中に一気に広がり、大人気になりました。一時期は、アーガイル鉱山で産出されるピンクダイヤモンドは、全体の90%ほどになっていたそうです。ですが残念なことに、このアーガイル鉱山は2020年に閉山してしまいます。 ピンクダイヤモンドの産地は他にもあります。ですが採掘されていたピンクダイヤモンドの多くがアーガイル鉱山の物だったため、鉱山が閉山してしまった現在、ピンクダイヤモンドの希少価値はとても高くなっています。 2-2.ピンクダイヤモンドの産地 ピンクダイヤモンドの産地は、ブラジルやアフリカ、オーストラリアなどです。 その中でも特に品質の良いピンクダイヤモンドの産地として有名だったのが、先ほどご紹介したオーストラリアのアーガイル鉱山。アーガイル鉱山で産出されるピンクダイヤモンドは、色合いも濃く鮮やかで人気がありました。ところが2020年に、アーガイル鉱山は閉山してしまいます。 他の産地でもわずかにピンクダイヤモンドが産出されているものの、量・品質ともにアーガイル鉱山ほど良い鉱山は現在のところ見つかっていません。 2-3.ピンクダイヤモンドは4月の誕生石 宝石を身につけるなら「誕生石がいい」と考える人もいるほど、誕生石は特別な存在です。では、なぜ誕生石は特別視されるのでしょうか。 その起源には諸説ありますが、一説では18世紀ごろのポーランドで、ユダヤ人商人が広めたのが始まりとされています。フランス革命以降、宝石が貴族だけでなく一般の人々にも身近になったことで、誕生石の考え方が広まったといわれています。モチーフになったのは旧約聖書「出エジプト記」に登場する高僧の胸当ての宝石12種や、「ヨハネの黙示録」に記されたエルサレムの12の門を飾る宝石だとされますが、詳しい由来は明確ではありません。 誕生石には月ごとの守護石という意味があり、効果は2つあります。ひとつは誕生月の人を守ってくれる効果、もうひとつはその月に身につけることで誰にでもご加護があるとされる点です。 ダイヤモンドは4月の誕生石であり、ピンクダイヤモンドもそのひとつです。モルガナイトとあわせて2種類から選べるのも魅力で、特にファンシーカラーダイヤモンドの中から色を選べるのは嬉しいポイントですね。 3.ピンクダイヤモンドの価値 宝石は自然の中で長い時間をかけて生まれるため、まったく同じものは存在しません。ピンクダイヤモンドも例外ではなく、同じ色でも品質や価値に大きな差があります。せっかくなら、価値の高いピンクダイヤモンドを選びたいと思う人も多いでしょう。 そこで参考になるのが「4C」という世界共通の評価基準です。Color(色)、Clarity(透明度)、Cut(輝き)、Carat(重さ)の4つの頭文字をとったもので、ダイヤモンドの価値はこの4Cによって決まります。ファンシーカラーダイヤモンドの場合は「色」の評価方法が少し異なりますが、他の基準は基本的に同じです。 価値の高いピンクダイヤモンドには、高額な価格がつけられることも多くあります。ただし、品質と価格が必ずしも比例しないケースもあるため、選ぶ際には注意が必要です。掘り出し物を見つけるチャンスもあります。とはいえ、「価値が高い=自分好み」とは限りません。あくまで一般的な基準として、4Cを理解しておくと選びやすくなります。 3-1.Color(カラー・色) クリアカラー以外の多くの色がついた宝石は、一般的に色が濃く鮮やかな物が良いとされています。もちろんピンクダイヤモンドも例外ではありません。 ピンクダイヤモンドや他のファンシーカラーダイヤモンドには、その色合いで以下の9段階にランク分けされます。 ・FANCY VIVID(ファンシーヴィヴィッド) …質が良く鮮やかな色 ・FANCY INTENSE(ファンシーインテンス) …質が良く濃い色 ・FANCY DEEP(ファンシーディープ)… 質が良く深い色 ・FANCY DARK(ファンシーダーク) …質が良く暗い色 ・FANCY(ファンシー) …質が良い色 ・FANCY LIGHT(ファンシーライト)…質が良く薄い色 ・LIGHT(ライト) …薄い色 ・VERY LIGHT(ベリーライト)… 非常に薄い色 ・FAINT(フェイント) …かすかな色 高価なピンクダイヤモンドを購入する時には、鑑定書が付属していることもよくあります。その時に、色の表記は必ず確認してください。品質にこだわるのであれば、最低でもファンシー以上のピンクダイヤモンド選ぶことをおすすめします。 ただし現在では、ピンクダイヤモンド自体が非常に希少で数が少なく、その中でも良い色のダイヤモンドはさらに希少です。お手軽な価格で売られているピンクダイヤモンドのほとんどは、おそらく想像以上に薄い色合いの物だということは知っておいたほうがいいでしょう。 また、ピンクダイヤモンドは色の種類も、以下の4つに分けられています。 ・PINK(ピンク)… 通常のピンク ・PURPLISH PINK(パープリッシュピンク)… パープルに近いピンク ・BROWNISH PINK(ブラウニッシュピンク)… ブラウンに近いピンク ・ORANGISH PINK(オレンジッシュピンク) …オレンジに近いピンク この中で価値が高いとされるのは、ピンクとパープリッシュピンクの2種類。ブラウニッシュピンクとオレンジッシュピンクの2種類のピンクダイヤモンドは、一般的には価値が低いとされています。 3-2.Clarity(クラリティ・透明度) 宝石において、クラリティと呼ばれる透明度の高さは、石の価値を決める重要な基準です。 宝石は一見すると、すべて透明で美しく見えますよね。ですが宝石をよく見ると、中に何か「点」のような物や「糸」のような物が見えることがあります。その「点」や「糸」が、クラリティの評価に大きく関わるのです。宝石は、石によって内部の異物(インクルージョン)や外部の傷(ブレミッシュ)があります。自然の中でできた石には、どうしてもさまざまな物が混ざりこんでしまったり、傷がついたりしてしまうのです。もちろん、それらは少なければ少ないほど品質の良い石と評価されます。 クラリティのランクは、以下の11段階です。 ・FL(フローレス)…外部にも内部にも欠陥がない ・IF(インタナリー・フローレス)… 内部には欠陥がなく、外部に非常にささいな欠陥がある ・VVS(ベリーベリースライトリーインクルード)…ごくごくわずかなインクルージョンを含む。鑑定のプロが10倍に拡大して見ても、インクルージョンを発見することは極めて困難。VVS1とVVS2の2段階に分けられる。 ・VS(ベリースライトリーインクルード)…ごくわずかなインクルージョンを含む。鑑定のプロが10倍に拡大して見ても、インクルージョンを発見することは困難。VS1とVS2の2段階に分けられる。 ・SI(スライトリーインクルード)…わずかにはっきりとしたインクルージョンが見られる。10倍に拡大し、プロが見ればインクルージョンが発見できる。SI1とSI2の2段階に分けられる。SI2は10倍に拡大すれば、プロでなくてもインクルージョンが発見できることもある。 ・I(インクルード)…肉眼で内部・外部に欠陥が見られる。I1、I2、I3の3段階に分けられる。I3は石の耐久性に影響するような欠陥がある。 ピンクダイヤモンドは石自体が非常に希少です。品質の良い物となるとさらに希少なので、とても高価になります。 ですが、クラリティの高いピンクダイヤモンドは、何物にも代えがたい美しさです。 3-3.Cut(カット・輝き) カットはダイヤモンドの価値基準で唯一、人の手が加えられる物です。いくら品質の良いダイヤモンドでも、もとは透明の石にすぎません。ダイヤモンドを美しく輝かせるのは、人の手によるカットです。 宝石にはそれぞれふさわしいカットがあります。その石をもっとも美しく見せるカットや、石の性質に合わせたカット方法があるのです。ダイヤモンドの場合、もっとも美しいのはラウンドブリリアントカットというカット方法だと言われています。ラウンドブリリアントカットは、石はラウンド(丸い形)で、光をより反射し輝くようなカット方法です。 ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドは、宝石の鑑定・鑑別機関によるグレードが付けられます。カットの評価は非常に困難です。ダイヤモンドの形やそれぞれの部位の大きさなどが人の手だけでなく機械も用いて総合的に判断されます。 ランクは鑑定機関によって異なりますが、もっとも権威ある鑑定機関であるGIA(アメリカ宝石学会)ではExcellent(エクセレント)、VeryGood(ベリーグッド)、Good(グッド)、Fair(フェア)、Poor(プア)の5段階に分けられます。 3-4.Carat(カラット・重さ) カラットとは石自体の重さのことです。よく、カラットを大きさだと誤解している人がいますが、厳密にいうと重さを指しています。1カラット=0.2グラムで、宝石の重さを表す専用の単位です。 もちろん他がまったく同じ品質であれば、重ければ重いほど価値の高いダイヤモンドとされます。ですが実際には、クラリティを重視するためにインクルージョンがある部分を削ったり、美しいカットを施したりするので、最終的にとても小さくなってしまうことも珍しくありません。カラットだけを重視するわけにはいかないのです。それぞれのバランスを取りながら宝石は加工されます。他の品質も良く、十分なカラット(重さ)もあるダイヤモンドはとても希少で、それだけ価値が高くなるのです。 4.ピンクダイヤモンドのスピリチュアルな意味 鉱石や宝石の魅力は、美しさだけではありません。自然の中で長い年月をかけて生まれた天然石は、スピリチュアルなパワーを宿しているといわれています。身につけたり身近に置いたりすることで、その力を受け取れると信じられており、こうした石は「パワーストーン」とも呼ばれています。 せっかく手にするなら、その石の力をしっかりと感じたいですよね。ただし、パワーストーンの効果は石によって異なります。どんなエネルギーを持っているのかを知らずに選ぶと、思ったような効果を感じられないこともあるので注意が必要です。 ここでは、ピンクダイヤモンドが持つスピリチュアルな意味やパワーについてご紹介します。効果を知ったうえで身につけることで、より一層その力を引き出すことができるかもしれません。 4-1.持ち主の魅力をアップさせる ピンクダイヤモンドの効果、1つ目は持ち主の心身を美しく磨き、魅力をアップさせることです。 ピンクダイヤモンドは「美しさ」という石言葉を持っています。その石言葉の通り、持ち主の美しくなりたいという気持ちを後押しするパワーを持っているのです。 華やかなエネルギーを持った石でもあるので、「好きな人の目にとまりたい」「注目を集めたい」という人にもおすすめです。身につける人の魅力をアップさせ、恋愛をサポートしてくれるでしょう。 4-2.パートナーとの絆を深める ピンクダイヤモンドは片思い中の人だけでなく、すでにパートナーがいる人にもおすすめです。なぜなら、ピンクダイヤモンドには、パートナーとの絆を深める効果もあるからです。恋人同士や夫婦で持つことで、ふたりの仲を円満に保つことができると言われています。 もし、「最近パートナーと喧嘩してしまった」「すれ違っているように感じる」という時には、ピンクダイヤモンドがおすすめです。石の持つパワーが、ふたりの絆をとりもってくれますよ。 4-3.クリエイティブな能力を高める ピンクダイヤモンドが持っているのは恋愛の効果だけではありません。その人のもともと持っている能力、とくに直感的な、クリエイティブな能力を高める効果も持っています。 ピンクダイヤモンドが特におすすめなのは、自ら何かを作り出すクリエイティブな仕事についている人。スランプに陥っている人に、直感的なひらめきを授けてくれると言われています。 5.ピンクダイヤモンドの身につけ方 宝石にはさまざまな身につけ方があります。 「美しいジュエリーを身につけて、華やかな装いをしたい」というのが一番の目的なら、自分の一番気に入るジュエリーを探し、お好みの身につけ方をすればいいでしょう。ですがもしも宝石にパワーストーンとしての効果を期待するなら、使用方法にも工夫が必要です。 今回はピンクダイヤモンドの使用方法を3つご紹介します。ネックレス、指輪、そしてお守りです。どのように使用するかで、パワーストーンは得られる効果が異なります。自分がピンクダイヤモンドにどのような効果を期待しているのか、まずはじっくりと考えてみましょう。そしてその目的に合わせた、最適な使用方法でピンクダイヤモンドを身につけてください。 5-1.ネックレス パワーストーンの使用方法、1つ目はネックレスです。 ネックレスに加工されるパワーストーンはたくさんあります。ピンクダイヤモンドのネックレスも、メジャーな使用方法です。 ダイヤモンドのネックレスには、チャンスをつかみ、人間関係を改善する効果があります。ピンクダイヤモンドは恋愛のパワーを持っています。恋愛のチャンスをつかみたい人に、ピンクダイヤモンドのネックレスはおすすめです。人間関係における良い変化も期待できるので、片思いが両想いになったり、今よりさらに仲の良い夫婦になったりするかもしれません。 5-2.指輪 ピンクダイヤモンドの指輪は、見た目もとても素敵ですよね。ピンクダイヤモンドの指輪はジュエリーとしても魅力的ですが、パワーストーンとしても効果を発揮してくれます。 指輪はつける指によっても意味が異なります。ピンクダイヤモンドの指輪なら、おすすめなのは右手の薬指につけることです。右手の薬指の効果は恋愛運アップ。ピンクダイヤモンドは石だけでも恋愛の効果があるので、恋愛面でさらに強い効果が期待できます。 ピンクダイヤモンドの指輪は全体的に恋愛運をアップしてくれるので、まだ好きな人がいない、素敵な恋愛にあこがれている人にもおすすめです。ピンクダイヤモンドの指輪が、素敵な出会いを運んできてくれるかもしれませんよ。 5-3.お守り ピンクダイヤモンドは、恋愛のお守りにぴったりの石だと言われています。職場や学校でアクセサリーを身につけることができない人でも、お守りなら身近に持っておくことができるのもいいですね。 ピンクダイヤモンドのお守りを見つけることができればいいですが、もしアクセサリーしか購入できなくても小さな袋に入れたり、お財布に入れておいたりすればお守りとしての効果的が期待できます。お守りとして常に持ち歩くことで、ピンクダイヤモンドのパワーをより感じることができるでしょう。 6.ピンクダイヤモンドのよくある質問 ここまで、ピンクダイヤモンドの石言葉や基本情報などをご紹介しました。最後にピンクダイヤモンドのよくある質問にお答えします。 大きさや品質にもよりますが、ピンクダイヤモンドは決してお手軽な宝石ではありません。もしもより品質の良いピンクダイヤモンドが欲しいなら、かなり思い切った買い物になるでしょう。高価な品物なので絶対に後悔したくないという思いも強くなるのではないでしょうか。満足いく買い物をするためにも、よくある質問を読んで、購入前に気になる事は解消しておいてください。 6-1.値段が高いのはどんなピンクダイヤモンド? ピンクダイヤモンドは一般的に非常に高価ですが、中には数万円から購入できるものもあります。一方で、数百万円から数千万円の値がつくピンクダイヤモンドも存在します。この価格差はいったいどこから来るのでしょうか。 基本的にダイヤモンドの価値は、「4C」と呼ばれる評価基準で決まります。カラー・クラリティ・カット・カラットの4つの要素で評価され、ピンクダイヤモンドも同様です。また、多くのピンクダイヤモンドはジュエリーに加工されており、価格には土台の地金(ゴールドやプラチナ)の種類や重さ、周囲にあしらわれた宝石の価格、さらにブランドの付加価値なども加味されます。 そのため、価格が高いジュエリーだからといって、必ずしも石の品質が高いとは限りません。ピンクダイヤモンド自体の品質にこだわるなら、鑑定書の確認が欠かせません。鑑定書にはプロの評価による品質情報が記載されており、見た目ではわからない細かい差も判断できます。 購入時には、価格と品質をしっかり見極めることが大切です。 6-2.ピンクダイヤモンドを購入することはできる? 「ピンクダイヤモンドは希少で高価」と聞くと、自分にはとても手が届かないのでは…と思うかもしれません。でも、実はそれほど身構える必要はありません。ピンクダイヤモンドは、絶対に手に入らない特別な宝石というわけではないのです。 たとえば、ファンシーカラーダイヤモンドの中でも「レッドダイヤモンド」は極めて希少で、世界に約30個ほどしか存在しないと言われています。博物館に展示されるほど貴重で、市場に出回ること自体がまれ。仮に売りに出されても、数千万円〜数億円といった超高額になるでしょう。 それに比べると、ピンクダイヤモンドはまだ現実的に購入できるカラーダイヤモンドです。一般のジュエリーショップで見かけることもあり、数万円〜数十万円程度で販売されていることもあります。もちろん、クリアダイヤのように常に店頭に並んでいるとは限りませんが、根気よく探せばきっと出会えるはずです。購入を考えている方は、複数のショップをチェックしてみるのがおすすめです。 6-3.ピンクダイヤモンドは色落ちするの? 宝石が好きな人の中には、「購入した宝石がいつの間にか変色していた」「宝石が前よりも色褪せたような気がする」という経験をしたことがある人もいるかもしれません。 とても硬くて丈夫なので、永遠に変わらない存在のようにも思えるかもしれませんが、実は宝石の中には、変色・退色してしまうものがあります。ピンクダイヤモンドも、色が変化したり、色落ちしたりする可能性がある石です。 ピンクダイヤモンドの色落ちの原因は、主に紫外線。直射日光を当て続けると、ピンクダイヤモンドに変化が表れてきます。ピンクダイヤモンドの色落ちを避けるには、保管時に紫外線を避けること。ピンクダイヤモンドを入れておくジュエリーボックスは、直射日光が当たらないような場所に置くようにしてくださいね。 またジュエリーを身につけると、どうしても皮脂などの汚れがついてしまいます。そういった汚れをやわらかい布でよく拭き、清潔に保っておくのも品質を保つためには有効です。 7.まとめ 今回は、ピンクダイヤモンドの石言葉や基本情報、スピリチュアルな意味や効果についてご紹介しました。 ピンクダイヤモンドの石言葉は「完全な愛」や「美しさ」。自分をより魅力的に見せたいときや、大切な人に気持ちを伝えたいときにぴったりの宝石です。この石は、強い圧力によって結晶構造に歪みが生じることでピンク色になるといわれています。ダイヤモンド全体の中でも、ピンクはわずか約0.03%という希少な存在。特に、かつてその90%以上を産出していたオーストラリア・アーガイル鉱山の閉山以降、価値はますます高まっています。 ピンクダイヤモンドも、4月の誕生石のひとつです。4月生まれの方はもちろん、4月に身につけることでお守りのような効果が得られるといわれています。また、価値を決める基準には4C(カラー・クラリティ・カット・カラット)があり、購入時には鑑定書の確認も大切です。 ピンクダイヤモンドには、魅力を高めたり恋愛運をサポートしたり、クリエイティブな力を引き出すといったスピリチュアルな効果もあります。ネックレスや指輪として身につけるのはもちろん、お守りとして持ち歩くのもおすすめです。 希少だからこそ、心から気に入る一点に出会えたときの喜びは格別。あなたにぴったりのピンクダイヤモンドを、ぜひ見つけてくださいね。 関連記事はコチラ https://estime.co.jp/column/blackdiamond-stonewords/ https://estime.co.jp/column/what-is-red-diamond/ https://estime.co.jp/column/diamond-color-kind/
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