2025年8月24日
ルイヴィトンの素材は革じゃない?素材の種類やお手入れ方法を解説!
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ルイヴィトンのアイコンであるモノグラムやダミエラインは、世界中の人々を魅了し続けています。しかし、これらの素材が実は「革じゃない」ことをご存知でしょうか。これらのラインに採用されているのは、キャンバス素材なのです。
この記事では、ルイヴィトンのモノグラムやダミエラインに使われている素材の正体から、誕生秘話、そして「合皮なのにどうして高価なの?」という疑問まで、幅広く解説します。さらに、ルイヴィトンで展開されている多彩な素材の特徴に加え、どのような方におすすめなのかについても紹介します。本記事を通して、ルイヴィトンの素材の魅力を再発見し、後悔しない素材選びの参考にしてください。
目次
1.そもそも革と皮の違いとは
「革」と「皮」、どちらも「かわ」と読みますが、実は明確な違いがあります。簡単に言うと、「皮」は動物から剥ぎ取られたばかりの、加工されていない状態を指します。生の状態なので、時間が経つと腐敗してしまうという特徴があります。
一方、「革」は、その「皮」を「鞣し(なめし)」という工程を経て、製品として使えるように加工された状態を指します。鞣しとは、皮に防腐処理を施し、耐久性や柔軟性を持たせるための非常に重要な工程です。この工程を経ることで、皮は私たちの身近な製品であるバッグや靴などに使える「革」へと生まれ変わります。
ルイヴィトンの製品の素材を理解する上で、この基本的な違いを知っておくことは重要です。モノグラムやダミエラインが「革じゃない」という事実も、この区別を理解することでより深く理解できるでしょう。
2.ルイヴィトンの素材「モノグラム」は革じゃない?

ルイヴィトンのアイコンであるモノグラムやダミエラインは、上質な革素材で製造されていると思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は革ではありません。では、一体どのような素材でできているのでしょうか。
この章では、モノグラムやダミエラインに使われている素材の正体に迫ります。なぜルイヴィトンは革じゃない素材を選んだのか、キャンバス素材の誕生の歴史や、タイタニック号の逸話を解説していきます。
2-1.ルイヴィトンのモノグラムの素材は?
ルイヴィトンのアイコンであるモノグラム、そしてモノグラムと並んで人気の高いダミエ。これらの素材は、上質な革のように見えますが、実は革ではありません。
その正体は、コットンや麻のキャンバス生地に、PVC(ポリ塩化ビニール)コーティングを施した特殊な素材で、通称「トアル地」と呼ばれています。このトアル地は、創業者のルイ・ヴィトンが、自身の顧客である旅行者たちのために開発したものです。
2-2.革じゃないキャンバス素材(トアル地)の誕生の歴史
ルイヴィトンの代名詞である「トアル地」は、創業者のルイ・ヴィトンが1888年に開発した「ダミエ・キャンバス」が起源とされています。ルイヴィトンは今やラグジュアリーブランドとしての地位を確立していますが、創業当初はトランク製造をおこなっていました。当時のトランク素材は豚革などが主流でしたが、重く、水に弱いという欠点がありました。
そこに着目したルイ・ヴィトンは、長旅にも活用できる軽量でありながらも防水性と耐久性を兼ね備えたトランクを開発しようと、試行錯誤を繰り返しました。そしてついに誕生したのが、防水加工を施したキャンバス素材の「トアル地」を採用したトランクだったのです。
この画期的な素材は、それまでのトランクの常識を覆し、ルイヴィトンの名を一躍有名にしました。さらに、1896年には、トランクの模倣品対策として、息子のジョルジュ・ヴィトンがトアル地で「モノグラム・キャンバス」を考案しました。
このように、革じゃないキャンバス素材は、創業者の「もっと旅を快適にしてもらいたい」という顧客への強い想いと、革新的な技術によって誕生したのです。モノグラムやダミエラインの素材は、単なる「革の代替品」として生まれたのではなく、ルイヴィトンの歴史と伝統を体現する、唯一無二の素材なのです。
2-2-1.タイタニック号沈没事故の逸話
ルイヴィトンのトアル地の耐久性と防水性の高さを示す有名な逸話として、1912年のタイタニック号沈没事故があります。この悲劇的な事故で、多くの人々の荷物が海に沈みましたが、後に引き揚げられたルイヴィトンのトランクは、中の荷物がほとんど濡れていなかったと言われています。
この逸話がすべて真実かどうかは議論の余地がありますが、当時のルイヴィトンのトランクが、いかに過酷な状況にも耐えうる性能を持っていたかを象徴するエピソードとして、今も語り継がれています。この話は、ルイヴィトンが単なるファッションブランドではなく、旅の道具としての機能性を徹底的に追求していた証拠でもあります。
創業者の「もっと旅を快適にしてもらいたい」という哲学が、トアル地という画期的な素材を生み出し、その優れた性能が伝説となって今もなお残っているのです。
2-3.革じゃないけれどキャンバス素材はルイヴィトンの唯一無二の存在
ルイヴィトンのモノグラムやダミエラインに使われるキャンバス素材(トアル地)は、単なる「革の代替品」ではなく、創業者のルイ・ヴィトンが、顧客である旅人たちのために、軽量で耐久性・耐水性に優れたトランクを追求した結果、誕生した素材です。この素材は、単に丈夫なだけでなく、エレガントなデザインと見事に融合し、ルイヴィトンを象徴するアイコンとなりました。
革製品とは異なる、キャンバス素材ならではの軽やかさと、どんなシーンにも馴染む汎用性は、多くの人々を魅了し続けています。つまり、革じゃないトアル地(キャンバス素材)は、ルイヴィトンの伝統や歴史を語る上で、欠かすことのできない重要な素材なのです。
3.モノグラムは革じゃない!キャンバス素材の特徴

ルイヴィトンのモノグラムやダミエラインに使われるキャンバス素材(トアル地)は、革にはない優れた特徴をいくつも持っています。この章では、その耐久性や耐水性、そして日頃のお手入れのしやすさなど、キャンバス素材が長年にわたり愛され続ける理由を詳しく解説します。また、モノグラムと相性が良いヌメ革との特性の違いにも触れ、両者の魅力について掘り下げていきます。
3-1.耐久性が高い
ルイヴィトンのキャンバス素材が持つ最大の特徴の一つが、高い耐久性です。コットンや麻の生地にPVC加工を施したこの素材は、レザーなどの素材に比べて傷や擦れに比較的強いという特徴があります。創業者が旅のトランク用として開発した背景からもわかるように、長年の使用に耐えうる頑丈さを備えています。
実際に、適切な手入れと保管を続けたり、リペアを利用したりすれば30年以上もの間、美しい状態を保ち続けることも可能です。これは、通常の革製品が経年変化で風合いを変えていくのとは異なり、キャンバス素材ならではの強みと言えます。
3-2.耐水性に優れている
キャンバス素材は、優れた耐水性も魅力です。表面に施されたPVCコーティングが水を弾くため、雨の日でも安心して使用できます。急な雨でバッグが濡れても、サッと拭き取るだけでシミになりにくいのが大きな利点です。
しかし、注意すべき点として、主にモノグラムラインと組み合わされている「ヌメ革」の存在があります。多くのルイヴィトン製品では、ハンドルやトリミング部分にヌメ革が使われており、このヌメ革は水に非常に弱いという特性を持っています。キャンバス部分は濡れても大丈夫ですが、ヌメ革部分に水がかかるとシミになりやすいため、雨天時の取り扱いには注意が必要です。
3-2-1.ヌメ革の特性
ヌメ革とは、植物のタンニンを使って鞣された、一切の染色や加工が施されていない革のことを指します。化学薬品を使わずに作られるため、革本来の風合いや手触りが楽しめますが、その反面、非常にデリケートな素材でもあります。
特に、水分には極めて弱いのが最大の特性です。水に濡れると、革の油分が抜け、シミとなって残りやすくなります。また、紫外線によって日焼けし、美しい飴色へと変化する「エイジング」もヌメ革の大きな魅力です。所有者の使い方や環境に応じて、世界に一つだけの風合いに育っていくため、キャンバス素材とは異なる経年変化を楽しむことができます。
3-3.お手入れが比較的簡単
モノグラムやダミエラインに使われるキャンバス素材(トアル地)は、革製品と比べてお手入れが比較的簡単なことも大きな利点です。普段のお手入れは、乾いた柔らかい布で表面を優しく拭くだけで十分です。防水・防汚加工が施されているため、多少の汚れであれば簡単に拭き取ることができます。
ただし、頑固な汚れやべたつきが気になる場合は、水で薄めた中性洗剤を布に含ませて固く絞り、優しく拭き取った後、乾いた布で仕上げ拭きをしてください。この手軽さも、ルイヴィトンのキャンバス素材が日常使いに適している大きな理由の一つです。
3-4.PVCの劣化が見られる
高い耐久性を誇るキャンバス素材ですが、長年の使用や保管状況によっては、表面のPVC(ポリ塩化ビニール)部分に劣化が見られることがあります。主な劣化の症状としては、表面のべたつきや、ひび割れ、剥がれなどが挙げられます。これは、PVCに含まれる可塑剤(柔軟性を保つ成分)が時間とともに抜けてしまうことで起こります。
劣化を防ぐためには、適切な保管方法が重要です。高温多湿な場所や、直射日光の当たる場所は避けて保管してください。また、長期間クローゼットなどにしまいっぱなしにするのではなく、時々風通しの良い場所に出して空気に触れさせることも効果的です。
4.モノグラム(ダミエ)ラインは合皮なのになぜ高い?

ルイヴィトンのモノグラムやダミエラインの素材は、革ではなく、厳密には「合皮」に分類されます。そのため、「なぜこんなに高価なのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。この章では、まず本革と合皮の違いを明確にし、その上で、モノグラムやダミエラインが革じゃない(合皮)にもかかわらず、高価格である理由を解説していきます。
4-1.合皮と本革の違いとは
合皮と本革の最大の違いは、素材の基となる部分です。本革は動物の皮を「鞣し」という工程を経て作られる天然素材であり、独自の風合いや経年変化が楽しめます。一方、合皮は、布地にポリウレタン樹脂などを塗布して作られる人工素材です。
原価についても、大きな違いがあります。一般的な市場では、安価な布地と樹脂で作られる合皮は、天然素材である本革に比べて圧倒的に安く、大量生産が可能です。
ルイヴィトンのキャンバス素材は、コットンや麻の布地にPVCコーティングを施しているため、合皮に分類されますが、一般的な安価な合皮とは一線を画します。その原価は、一般の合皮よりもはるかに高いと考えられます。
4-2.モノグラム(ダミエ)は合皮(革じゃない)のに高い理由
ルイヴィトンのモノグラムやダミエラインの素材は革じゃないのに、なぜこれほどまでに高価なのでしょうか。その理由は、素材の高い原価に加え、以下の4つの要因が考えられます。
・ブランドの歴史と信頼性
ルイヴィトンの製品には、170年近くにわたるブランドの歴史と、それによって築き上げられた絶大な信頼性が付加されています。創業者の旅をより楽しんでほしいという哲学から生まれたキャンバス素材は、単なる素材以上の価値を持ちます。
・高度な製造技術と品質管理
ルイヴィトンの製品は、熟練した職人の手によって丁寧に作られています。ルイヴィトンのキャンバス素材は、一般的な合皮とは異なり、非常に手間とコストのかかる独自の技術で製造されています。徹底した品質管理のもと、厳しい基準をクリアした製品のみが世に出されているのです。
・卓越したデザイン性と希少性
モノグラムやダミエのデザインは、世界中のブランドが真似しようとしても成し得ない、ルイヴィトンならではのものです。その独自性と美しさが、所有する喜びやステータスとなります。また、人気モデルは常に品薄状態が続いており、希少価値が高まることも、価格が高くなる要因の一つです。
・高い耐久性と実用性
キャンバス素材は革ではないものの、非常に高い耐久性と耐水性を備えています。また、軽量で扱いやすく、日常使いに適しているため、購入者からは「長く使える一生モノ」として評価されています。単なるファッションアイテムではなく、機能性を兼ね備えた実用品としての価値も、価格に反映されているのです。
このように、モノグラムやダミエライン製品の価格は、素材の原価だけでは測れない価値をもっています。ルイヴィトンが持つ歴史、技術などの総体によって形成されていると言えるでしょう。
5.ルイヴィトンの素材一覧!おすすめはどれ?
ルイヴィトンには、モノグラムやダミエのキャンバス素材以外にも、多種多様なレザー素材などが存在します。それぞれの素材は、独特の風合い、手触り、そして耐久性を持ち、製品のデザインや用途に応じて使い分けられています。
この章では、ルイヴィトンの代表的な素材を一覧でご紹介します。それぞれの素材が持つ特徴や、お手入れ方法、そして「どのような方におすすめか」を具体的に解説していきますので、ご自身のライフスタイルや好みに合わせて、最適な「一生モノ」を選ぶ際の参考にしてください。
5-1.素材①モノグラム・ダミエ

ルイヴィトンの顔とも言えるのが、このモノグラムとダミエのラインです。これらの素材は、上質な革に見えますが、実際は「トアル地」と呼ばれる特殊なコーテッドキャンバス素材でできています。
トアル地は、高品質なエジプト綿を基布に、PVC(ポリ塩化ビニル)という合成樹脂をコーティングして作られています。この製法で製造されたモノグラムやダミエラインは、素材本来の軽さを保ちつつ、革に負けない優れた耐久性、耐水性、そして汚れへの強さが魅力です。
5-1-1.モノグラム・ダミエはこんな人におすすめ!
丈夫で長持ちするバッグを求めている方に最適です。PVCコーティングにより、傷や汚れに強く、適切に扱えば30年以上美しい状態を保つことも可能です。また、耐水性に優れ、軽くて扱いやすいため、天候を気にせず毎日気軽に持ち歩きたい方にもぴったりです。
さらに、これらのラインはルイヴィトンの顔とも言えるアイコンなので、ステータス性をアピールしたい方にもおすすめです。モノグラムに採用されているヌメ革は、時間の経過とともに美しい飴色に変化していくエイジングを楽しむこともできます。
5-2.素材②エピ

ルイヴィトンが誇る代表的なレザー素材の一つが「エピ」です。フランス語で「麦の穂」を意味する名の通り、風になびく麦畑を彷彿とさせる独特の型押し加工が特徴です。このデザインは、1985年に誕生しました。
エピは、単色でありながら光の当たり方で表情が変わる上品なレザーで、モノグラムとは一味違うシックな雰囲気を持ちます。型押し加工が施されているため、傷がつきにくく、耐水性にも優れており、耐久性の高さも魅力の一つです。その洗練された見た目と実用性の高さから、ビジネスシーンでも人気があります。
5-2-1.エピはこんな人におすすめ!
エピは、型押し加工により、細かな傷が目立ちにくい特性をもつため、日常使いにもおすすめです。また、モノグラムとは一味違う上品でシックなバッグが欲しい方、そしてブランドを主張しすぎず、一目見ただけではルイヴィトンだとあまり気づかれたくない方にも最適です。
単色で統一されたデザインは落ち着いた大人の雰囲気を演出し、ビジネスシーンにも自然に馴染みます。キャンバス素材とは異なる革の風合いを楽しみつつ、傷や水に強いという実用性も重視したい方に最適な素材と言えるでしょう。
5-3.素材③マヒナ

マヒナは、ルイヴィトンのモノグラムをパンチング(穴あけ)加工で表現した、非常にソフトでしなやかなレザー素材です。フランス領ポリネシアのタヒチの言葉で「月の女神」を意味するこの素材は、2007年に誕生しました。
キメが細かく柔らかい最高級のカーフレザーを使用しており、その独特のしなやかな手触りが最大の魅力です。モノグラム柄がさりげなく表現されているため、ブランドを主張しすぎず、エレガントで洗練された印象を与えます。
5-3-1.マヒナはこんな人におすすめ!
きめ細かく、ソフトな質感のレザーを好む方におすすめです。また、パンチングで表現されたモノグラムは控えめでありながらも上品な存在感を放つため、さりげなくブランドを楽しみたい方にぴったりでしょう。洗練されたデザインと高級感あふれるマヒナは、特別な日のお出かけや、エレガントなスタイルと相性が良い素材です。
5-4.素材④アンプラント

アンプラントは、モノグラム柄を柔らかなカーフレザーに型押しした素材です。フランス語で「刻印」を意味する名の通り、繊細な凹凸によってモノグラム・パターンが表現されています。この素材は、2010年に誕生しました。
マヒナと同じく柔らかな手触りが特徴ですが、パンチングのマヒナとは異なり、エンボス加工による立体感が魅力です。レザー本来の質感を持ちながら、モノグラムの持つ華やかさも兼ね備えており、幅広い年齢層から支持されています。
5-4-1.アンプラントはこんな人におすすめ!
キャンバス素材とは異なる、レザーならではのしなやかな革の質感と、立体的な美しいモノグラム柄の両方を堪能したい方に最適です。上品で落ち着いた雰囲気を好む方に支持されています。また、経年変化するレザーならではの特性を感じたい方にもおすすめの素材です。
5-5.素材⑤ヴェルニ

ヴェルニは、ルイヴィトンのモノグラムを型押ししたパテントレザー(エナメル加工の革)です。フランス語で「エナメル」を意味する名の通り、まるでガラスのような光沢感と、鮮やかなカラーバリエーションが特徴で、1998年に誕生しました。
ツヤのある表面は汚れや水に強く、お手入れが比較的簡単です。その華やかさから、パーティーシーンやフォーマルな場面で活躍するアイテムが多く、コーディネートのアクセントとしても人気があります。
5-5-1.ヴェルニはこんな人におすすめ!
鮮やかな光沢を持つヴェルニは、華やかで個性的な印象を与えます。ビビットカラーを選べば、ファッションスタイルの主役として活躍するでしょう。パーティーやドレッシーな特別なシーンでは装いに華を添えてくれるため、ラグジュアリーな雰囲気を演出したい方にもおすすめです。
5-6.素材⑥タイガ

タイガは、ルイヴィトンのメンズラインを代表するレザー素材です。ロシア語で「シベリアの針葉樹林」を意味する名の通り、細かく繊細な型押しが施されており、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出します。1993年に初めて登場したこの素材は、単色で統一されたマットな質感が特徴です。
耐久性や耐水性に優れているため、ビジネスシーンでも安心して使える実用性の高さも魅力です。モノグラムのようにブランドを強く主張しないデザインは、シックで洗練された印象を与え、スーツスタイルにも自然に馴染みます。
5-6-1.タイガはこんな人におすすめ!
耐久性や耐水性に優れており、実用性の高さが魅力です。モノグラムのようにブランドを強く主張しないデザインは、シックで洗練された印象を与えるため、ビジネスシーンと相性がよいでしょう。ブランドロゴを控えめにしつつ、普段からルイヴィトン製品を使用したい方におすすめです。
5-7.素材⑦トリヨン

トリヨンは、雄牛の最高級レザー「トリヨンレザー」を使用した素材です。非常に柔らかくしなやかな手触りが特徴で、ルイヴィトンの中でも特にラグジュアリーな素材として知られています。
独特のシボ(表面の細かなシワ模様)が特徴で、使えば使うほどに風合いが増していく経年変化も魅力です。エレガントなデザインのバッグや財布に多く採用されており、上質な革の質感と、ルイヴィトンらしい洗練された雰囲気を同時に楽しむことができます。
5-7-1.トリヨンはこんな人におすすめ!
手に取った瞬間にわかる、しっとりとした柔らかな手触りである最高級のレザーの質感を重視する方に最適です。また、使うほどに色ツヤが変化し、自分だけの特別なアイテムに育っていく過程を楽しめるエイジング(経年変化)を楽しみたい方にもおすすめです。
5-8.素材⑧デニム

ルイヴィトンがデニム素材を初めて採用したのは、2000年代初頭の「モノグラム・デニム」コレクションです。カジュアルなイメージのデニムに、ルイヴィトン独自のモノグラム・パターンを織り込むことで、エレガントでありながらも遊び心のあるユニークな素材を誕生させました。
デニム素材は、使い込むほどに色落ちや風合いの変化を楽しめるのが魅力です。キャンバスやレザーとは異なる、カジュアルで親しみやすい雰囲気を持ちながら、ルイヴィトンらしい高級感も兼ね備えています。
5-8-1.デニムはこんな人におすすめ!
ジーンズやTシャツなど、普段使いのカジュアルなスタイルにルイヴィトンの高級感をプラスしたい方と相性の良い素材です。また、定番のキャンバスやレザーとは一味違う、ユニークな素材感も楽しめます。使い込むほどにデニムならではの風合いが変化するため、自分だけのオリジナルなアイテムに育てていけます。
5-9.素材⑨ヌメ革

ヌメ革は、モノグラム・キャンバス製品のハンドルやトリミング部分に使われていることで有名ですが、「ノマドライン」のようにヌメ革で作られたバッグも存在します。植物のタンニンを使って鞣された、一切の染色や加工が施されていない革で、使い始めは白っぽい肌色をしています。
最大の特徴は、日光や手の油分に触れることで、次第に美しい飴色へと変化していく経年変化(エイジング)です。この変化は「育てる」喜びを与えてくれます。ただし、水分には非常に弱く、雨などに濡れるとシミになりやすいというデリケートな一面も持っています。
5-9-1.ヌメ革はこんな人におすすめ!
ヌメ革は、バッグを「育てる」ことを楽しみたい方に最適な素材です。使えば使うほどに、色やツヤが変化していく過程を愛でることができます。
また、エイジングの進み方は、使用者の使い方や環境によって異なるため、自分だけの特別なアイテムにしたい方にもぴったりです。コレクションとして所有している方も多くいます。
5-10.ルイヴィトンで一番丈夫な素材は?
ルイヴィトンの素材はどれも高品質ですが、「一番丈夫な素材はどれか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。まず、革じゃない素材で特に丈夫なのは、モノグラム、ダミエ、デニムが挙げられます。
モノグラムとダミエラインは、防水加工が施されたキャンバス素材で、傷や擦れに強い特徴があります。創業者の「旅」の哲学を体現した素材であり、長年の使用に耐えうる頑丈さを持っています。デニムもまた、カジュアルな素材でありながら、非常に丈夫で耐久性に優れており、通常のキャンバスやレザーとは異なるカジュアルな経年変化を楽しめるのが魅力です。
次に、革素材で耐久性が高いのは、エピとタイガです。エピやタイガは、独特の型押し加工が施されたレザーで、傷や擦れに比較的強いという特徴があります。耐水性も高いため、日常使いはもちろんビジネスシーンにも重宝します。
これらの素材はそれぞれ異なる強みを持っていますが、総合的な耐久性、耐水性、そして手軽さを考慮すると、モノグラムやダミエのキャンバス素材が最も丈夫で扱いやすい素材と言えるでしょう。
6.ルイヴィトンの素材別のお手入れ方法
ルイヴィトンの製品を長く愛用するためには、それぞれの素材に合った正しいお手入れが不可欠です。この章では、代表的な素材ごとに、日頃のお手入れから注意すべき点まで解説します。
6-1.キャンバス素材
ルイヴィトンのモノグラムやダミエに使われるキャンバス素材(トアル地)は、普段のお手入れが比較的簡単です。基本的なお手入れは、柔らかい乾いた布で優しく拭き取るだけで十分です。
軽い汚れが付着した場合は、少量の中性洗剤を水に溶かした薄い石けん水に布を浸し、固く絞ってから優しく拭きます。この際、強くこすると表面を傷つける可能性があるため、撫でるように拭くのがポイントです。その後、水拭きで洗剤成分を落とし、乾いた布で水分を完全に拭き取ります。
注意点としては、アルコールやミンクオイル、レザーローションなどの化学薬品は使用しないでください。また、濃い色の衣類などから色移りすることもあるため、淡色のキャンバス製品は特に注意が必要です。
6-2.プリントを施したキャンバス素材
モノグラム・グラフィティやモノグラム・チェリーなど、デザインとしてプリントが施されているキャンバス素材は、通常のお手入れに加えて注意が必要です。基本的なお手入れ方法は6-1のキャンバス素材と同様ですが、プリント部分が色落ちや剥がれの原因となるため、特にデリケートに扱う必要があります。
汚れを拭き取る際は、プリント部分を避けて拭くか、プリント部分には特に力を入れずに優しく撫でるように拭いてください。また、プリント部分は摩擦に弱いため、硬い物や粗い表面との接触を避け、摩耗しやすい部分の擦れに注意して使用することで長持ちさせることができます。
6-3.カーフレザー・カウハイドレザー
ルイヴィトン製品に使われるカーフレザー(生後6か月以内の子牛の革)やカウハイドレザー(成牛の革)は、しなやかでキメが細かく、美しい風合いが特徴です。エピ、タイガ、トリヨンといったラインでこれらの素材が使われています。
これらのレザーは、普段のお手入れとして乾拭きすることが基本です。柔らかい布で優しく表面のほこりや汚れを拭き取ります。定期的にレザー用の防水スプレーを使用することで、水分や汚れを防ぐことができます。
また、革は乾燥に弱いため、数ヶ月に一度、レザー専用のクリームを薄く塗って保湿してあげると、ひび割れを防ぎ、美しい状態を保てます。ただし、クリームは種類によってシミになる可能性があるため、目立たない場所で試してから使用してください。
6-4.ヴェルニレザー
ヴェルニレザーは、光沢のあるパテント加工が施された華やかな素材です。エナメル加工により、水分や汚れには比較的強いのが特徴です。
普段のお手入れは、乾いた柔らかい布で優しく拭くだけで十分です。ツヤを保つために、専用のクリーナーやクリームは使用せず、ホコリを払い、指紋などを拭き取ることを心掛けましょう。
ヴェルニレザーで最も注意すべき点は、色移りです。新聞紙や濃い色の衣類などと一緒に保管すると、色が移ってしまう可能性があります。また、長期間の折りたたみ保管は、ひび割れの原因になることもあります。保管する際は、他の物と接触しないように布製の袋に入れ、直射日光や高温多湿を避けて、通気性の良い場所を選ぶようにしてください。
6-5.エキゾチックレザー
ルイヴィトンが扱うエキゾチックレザーには、クロコダイル、パイソン、オーストリッチなどがあります。これらの素材は、その希少性と独特の美しさから、特に高価なアイテムに使用されます。
エキゾチックレザーのお手入れは、非常にデリケートです。普段は乾いた柔らかい布で優しく乾拭きし、表面のホコリを払い、光沢を保つようにします。特にクロコダイルやパイソンは、ウロコや斑紋に沿って丁寧に拭き取ることが大切です。
最大の注意点は水分と乾燥です。水に濡れるとシミや変色の原因となり、乾燥しすぎるとヒビ割れてしまうことがあります。濡れてしまった場合はすぐに乾いた布で拭き取り、直射日光や高温多湿を避けて保管してください。また、専門の業者にメンテナンスを依頼することも有効です。
6-6.ヌメ革
ヌメ革は、モノグラム・キャンバス製品のハンドルやトリミング部分に多く使われている、経年変化(エイジング)が最大の魅力の素材です。
ヌメ革の最も重要なお手入れは、水分を避けることです。雨や水滴が付くと、シミとなって残りやすいというデリケートな性質を持っています。濡れてしまった場合は、すぐに乾いた柔らかい布で水分を拭き取り、風通しの良い日陰で自然乾燥させましょう。
また、美しい飴色に育てるためには、日光浴をさせるのが効果的です。購入後、数日間にわたって日当たりの良い場所で日に当てることで、革の油分が均一に馴染み、ムラなくエイジングを進めることができます。この「下準備」が、後の美しい経年変化につながります。
7.革じゃないからこそ特別!ルイヴィトンの唯一無二のキャンバス素材
ルイヴィトンのモノグラムやダミエラインは革ではなく、特殊なキャンバス素材「トアル地」でできていることを解説しました。トアル地は、単なる安価な合皮ではありません。創業者が旅のトランク用として、耐久性、耐水性、軽量性を追求した結果生まれた、ブランドの歴史と哲学が詰まった素材です。
そんなモノグラムやダミエラインは、優れた機能性により現代まで長い間多くの人々から愛され続けています。ルイヴィトンのキャンバス素材は、正しいお手入れをすることで、一生ものとして愛用できる魅力があります。革じゃないからこそ特別な素材が、ルイヴィトンが誇る唯一無二のキャンバス素材なのです。
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