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2023年6月27日

【安定資産】価値が下がらない?金の種類や財産について徹底解説!

金・貴金属について

古くから富の象徴として歴史のある貴金属といえば「金」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。現在でもアクセサリーの素材として使われていますが、地球上に残っている金はわずかプール1杯分しか存在しないと言われているほど、希少価値の高い貴金属のひとつです。

金のアクセサリーなどを持っている人であれば数字や英語『K/カラット』という単位が本体に刻印されているのはわかるかと思いますが、この金の刻印の種類は『金の含有量』によって変わります。

さて、この記事では金の種類やその価値について解説していきたいと思います。18金と24金の違いや歴史についても分かりやすく紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

1.金とは何か?事前知識で押さえておきたい価値に関わる歴史

日本のみならず、海外でも人気の貴金属のひとつである「金」は、変色や腐食しにくい性質を持っており、輝きを長く美ししく保つことが出来ることから「不老不死の象徴」ととも呼ばれています。
他の貴金属と比べて加工もしやすく、今でもアクセサリーなどで使用されることも多いです。

そんな金が日本で見つかったのはいつ頃で、どのくらい普及しているのでしょうか!?
金の歴史や現在のことを簡単に説明をしていきたいと思います。

1-1.日本における金の始まり

平安時代の歴史書「続日本紀」によると、749年に宮城県桶谷町周辺で日本で初めての金が発見されたといわれています。

752年に建てられた東大寺の大仏にも金が使われていて、既にこの頃の日本には金があったと考えられます。他にも、金閣寺や中尊寺金色堂など金を使った歴史的な建物が多いことから、昔の日本では装飾品や貨幣というよりも、主に建造物などに金を使用していたことがわかります。

ちなみに
金閣寺に使われている金箔は約20kg!
現在の価値で19億円分の金が使われているようです。
銀閣寺は銀は使われてない、ただの木造建築です。

 

当時の日本は、マルコポーロ著の東方見聞録で「黄金の国 ジパング」と呼ばれていたという説もあるほど、金が盛んにあるという噂が立っていた島国でした。
安土桃山時代には金貨・銀貨が製造され、貨幣(お金)として流通。昔話によく出てくる大判をイメージしていただければわかりやすいかと思います。

武家同士の儀式などで使用されることが多くなり、貨幣としての位置を確立していきます。

1601年に日本最古の金脈「佐渡金山」が発見されてからは金の採掘が急激に加速します。「露天掘り」という最も効率的と言われていた採掘方法で、当時採掘された金の量は年間400kgにまで上ったと言われています。

「露天掘りとは」
・鉱石の採掘方法
・地表から渦を巻くように地下めがけて掘っていく原始的な手法。
・ダイヤやエメラルドなどを採掘する際にも使われていた。

 

江戸時代では、幕府が貨幣制度を統一する目的で「三貨制度」が定められ「金」「銀」と合わせて「銅」も価値を持つ金属貨幣として全国で使用できるようになりました。

大正時代以降は金は貨幣として使用されることは無くなり、金貨の製造は行われ無くなりました。

1-2.昔から価値のある金!現在の使われ方

前述のように、昔は建造物や貨幣として扱われていた金ですが、現代での使われ方は大きく分けて4つです。

・装飾品、アクセサリー
・投資
・電子機器、医療機器
・金箔

 

みなさんの周りでいうとiPhoneやアンドロイド、PC、TVモニターの電子機器、先ほど紹介した金閣寺の金箔など身の回りで使われていることが多い金。

現在では貨幣として使用されなくなってしまいましたが、その特性や見た目の美しさ、柔らかい性質を持っていることから、様々な分野でニーズのある金属となっています。 時代も使われ方も大きく変化していますが、今でも私たちの生活を支えてくれているのです。

ここでは、そんな金の使い方について少しだけ掘り下げて紹介させていただきます。

1-2-1.【装飾品、アクセサリー】

結婚指輪やネックレスなどのアクセサリーで一般的に利用されており、宝飾品店や百貨店、デパートなどでも購入できることから人気を集めています。
特別な日のプレゼントで贈ることが多く、現代においては一番ポピュラーな使われ方ではないでしょうか。

金の種類では純金の24金や22金、18金など金の含有量によってグレード分けがされています。ほかの金属と金を混ぜて作ることを『割金』と呼ぶのですが、これをすることによってイエローゴールド(YG)、ホワイトゴールド(WG)、ピンクゴールド(PG)など、さまざまな色合いやデザインのジュエリーを作ることが出来ます。金の種類やカラーゴールドに関しては後述させていただきますが、美しい輝きや耐久性の強さから価値ある貴金属として愛されています。

装飾品やアクセサリーは金としての価値もあり、不要になった時に売られる方が多いです。売られた金は購入時よりも高くなっていることもあるため、投資としての一面もあります。また、リサイクルとしての一面もあるため環境保全にも貢献してると言えます。

1-2-2.【投資】

価値のある貴金属のひとつの金は投資で利用している方も多いと思います。金を投資で利用する場合は、株やFXなどと同じような『金融資産』とインゴットや金貨を購入する『実物資産』の2種類に分かれます。

『金融資産』
株やFXをイメージしていただけると分かりやすいです。ローリスクローリターン、レバレッジを利用してハイリスクハイリターンの投資をすることもでき、デイトレード向けでもあります。売りやすく買いやすいのが金融資産としての特徴となります。

『実物資産』
コレクター性やファッション性を備えており、投資金額は低く始めることもできるので投資初心者にもおすすめと言えます。
海外では通貨が安定していない影響から、金をアクセサリーとして保有する人が多いです。世界中で金を換金できることから、認知度が高いです。インゴット(金塊)や金貨などを保有する個人投資家も増えています。

ちなみに、金貨の場合は金としての価値だけでなく、通貨としての一面もあり、コレクション性も兼ね備えているのでプレミア価格で取引されるものも存在しています。
※500元パンダ金貨では金の価格としては30万円くらいですが、購入難易度がかなり高いため、150万円前後で取引されているケースもあります。

1-2-3.【電子機器、医療機器】

パソコンやスマートフォン、電子回路やコネクター、歯科用途の装置などの回路基板には、金の柔らかい性質を生かした微細なゴールドコーティング(メッキ加工)として使用されることがあります。

金は高い導電性と耐蝕性を持ち、信号中継や電気回路の安定性を確保し、錆びにくいという特性を持っている金は、製造業にとって重要な素材として利用されています。

1-2-4.【金箔、金粉】

伝統的な工芸品や特別な食品の装飾に使用されています。
料理、仏具などの建築物の装飾の一部にも施されることで、高級感や華やかさを演出することができます。

伝統的な技術と現代の創造性を組み合わせて、金箔は美しさと特別感をもたらす重要な素材として価値があり、現在でも重宝されています

2.【純度別】金の種類一覧

金のアクセサリーには「K24」や「K18」とか刻印されていますが、なんとなく本物の証的な意味で捉えているくらいで、正直この表示が何を表すのかいまいちわからないことが多いですよね。。。

まず大前提として、金のアクセサリーなどにされている刻印は、「金の純度」というものを表しています。

★金の純度とは★
・金製品に含まれる純金の割合を示す指標。
・含有率とも呼ばれる。
・割合の単位はK(カラット)という。

金の純度についてはなんとなく理解できたけど、とはいえ正直気になるのが「刻印されている数字の意味」ですよね。

アクセサリーを見てみると刻印されているのは「K24」や「K18」などなど。
「じゃあK24って刻印されてるものは、全体の24%だけ金が使われているってこと?」
「24金と18金の違いってなんなの?」
と疑問を抱いてしまうかもしれません。

金の純度とは、基本的には24分率というあまり聞き馴染みのない特殊な基準で表示されていて、金の含有量に応じて刻印の種類も変わってきます。。
ちなみに、金以外の金属とK24とK18は、1000分率で表示されていることが多いです。ひし形の中に数字が書いてあります。

ここからは刻印別に分けて、金の純度や特徴について説明していきたいと思います!

2-1.K〇〇と〇〇K(あとケー)について

日本のジュエリー業界では国産か海外産かどうかが一見してわかるように、純金が使われている製品の刻印を分けています。

日本製では、Kを数字より前に出して表記しますが、海外製ではKを数字より後に出して表記する「後K(あとケー)」が用いられることがあります。
(例:K24=日本製、24K=海外製)

この刻印は、海外で製造されたジュエリーと、古いジュエリーに多く見られます。

後Kには信頼性があまり無く、一部の製品では刻印されている数字よりも純度が低かったり、刻印がでたらめなケースもあると言われています。更にはそもそも純金が使われていないという偽物(イミテーション)も存在しているそうです。

2-2.K24(24金)

金の含有率が99.9~100%(1000分率表記:999.9)

K24(24k)は他の金属が含まれていない、いわゆる『純金』の意味を表す刻印です。
最も高い純度を持っていることから、腐敗や変色といった状態の変化が起きにくく、金本来の輝きと美しさを長い時間保てるのが特徴です。

傷がつきやすく柔らかい特性のためゴールドバー(インゴット)やメダルなどの「実物資産」になる製品に使われることが多いので、細かい加工が必要なジュエリーには不向きと言われています。
価値重視の方にはK24の製品がオススメです。

ちなみに高級料理などでよく見る「食用の金箔」は、K24ではなく、色みを整える為に銀と銅を混ぜて作られた合金のK23です。割合としては金94.438%、銀 4.901%、銅 0.661%で、4号色とも呼ばれています。

2-3.K22(22金)

K22(22k)は、金の含有率が91.6%。残りの8.4%は他の金属が含まれている合金です。(1000分率表記:916)

合金とはいえ、純金にとても近い素材で、含有率が9割以上を占めているので色味は濃いゴールドカラー。その美しさは純金に負けずとも劣らないところが最大の魅力です。

K24に比べて、若干ではありますが耐久性や加工のしやすさが強化されており、アクセサリーなどのファッションアイテムや時計、金貨などさまざまな形で見られます。
それぞれのデザインや目的に合わせて、K22が選ばれることで、耐久性と美しさを兼ね備えた製品が作られます。

正直、K22は個人的にあまり聞き馴染みがなかったのですが、シルバーアクセサリーで有名なブランドの『Chrome Hearts/クロムハーツ』でも起用されている素材です。

2-4.K21.6(21.6金)

金の含有率が90%、残りの10%は他の金属が含まれている合金。(1000分率表記:900)

1930年代までは、金を通貨の価値基準とする制度(金本位制)のもとで各国からオリジナル金貨と呼ばれる金貨が多く発行されていました。これを作る際に主に使われていたのがK21.6です。

ナポレオン金貨やインディアン金貨など、多彩な金貨が流通しています。
資産価値目的としてだけでなく、珍しいデザインのオリジナル金貨を見つけたときに心が踊るのも金貨をコレクションする上での大きな魅力の1つです。

2-5.K18(18金)

K18(k18)は、金の含有率が75%(1000分率表記:750)、残りの25%は他の金属が含まれている合金。

高い純度を持ちながらもK24、K22よりも優れた耐久性があり、純金の特性も忘れない加工のしやすさと使い勝手の良さが魅力的。バランスがいい万能な素材として、細かい加工が必要なジュエリーやアクセサリーの製造に最適とされています。

複雑なデザインを作り上げることができることから、様々なスタイルを求める高級ブランドや宝石商などが、品質や価値を引き立てるため、K18を好んで使用しています。

また、他の金属の種類や配合によって色に変化を持たせることができます。
YG(イエローゴールド)、WG(ホワイトゴールド)、PG(ピンクゴールド)など、華やかな表情のカラーバリエーションが楽しめるのも特徴の1つです。

ちなみに、よく見る18金の刻印で「18㏏」や「18kyg」などがありますが、18ktとは18kと一緒の認識で大丈夫です。カラットの略し方が若干違うだけです。一方で「18kyg」とは、18金イエローゴールドの略称になるので偽物やメッキ商品ということではありません。

2-6.K14(14金)

金の含有率が58.5%。残りの41.5%は他の金属が含まれている合金。(1000分率表記:585)

前述した素材よりも金の含有量は少ないので耐久性は上がり、変形しにくいことから、フルートや万年筆などのアクセサリー以外の物にも使われているのが特徴。金の含有率が約半分になるので、比較的お手ごろな価格で手にすることができます。

しかし、半分が他の金属になるので、K18やK24と比較すると色合いや物理的特性に微妙な変化が生じ、金特有の輝きは薄れてしまい、変色や色落ちのリスクが高くなってしまいます。

2-7.K10(10金)

K10(k10)は金の含有率が42%。残りの58%は他の金属が含まれている合金。(1000分率表記:416)
今回紹介する金の種類では最も含有率が低く半分を下回りますが、耐久性に優れています。

K14よりもさらに輝きが弱く、変色・サビも生じやすく価格も安くなり、含まれている割金の量が多い分、金属アレルギーにも注意する必要があります。
空気や水、皮脂などには注意して、美しい状態を長持ちできるようメンテナンスをしていくことをオススメします。

安価な素材になるので、ゴールドアクセサリーを初めて購入するにはちょうどいいのかなと思います!

2-8.【番外編】GP、GFについて

どちらも合金なのですが、異なる特徴や品質があります。
純金とはほど遠い素材にはなってしまいますが、金を理解する上で、知識として持っておいて損はない情報になるので、製造方法や特徴について説明していきたいと思います!

GP(金メッキ加工)
「Gold Plated/ゴールドプレーテッド(ゴールドプレート)」の略称。基となる素材の表面に薄く伸ばした金を塗る製造方法です。
金の含有量は極めて少ないですが、基となる素材に直接金を付着させるため、形状やデザインの自由度が高くなり、見た目の輝きやスタイルを手頃な価格で楽しむことができます。
経年劣化や剥がれる可能性があるため、長期的な耐久性を求める場合には注意が必要です。

 

GF(金張り加工)
「Gold Filled/ゴールドフィルド」の略称。金の層を基の素材に厚く接合させる製造方法です。
GFジュエリーは厚い金の層を持っているため、見た目が豪華で本物の金ジュエリーに非常に近いです。
金の含有量は比較的高く、一般的には重量の5%以上に金が含まれていて、GPに比べて剥がれや摩耗に対して耐久性があります。

 

3.【カラー別】金の種類一覧

カラーゴールドとは、その名の通り『色がついている金』です。

純金に銀や銅などの他の成分の金属を配合することによって色味や特性が変化し、異なるカラーゴールドが生まれます。

純度とは別でカラーバリエーションで金のアクセサリーを選ぶ方も少なくないことから、とても需要のある素材となっています。
さて、ここからはカラーゴールドのよく知られている色をいくつか紹介していきたいと思います!

3-1.YG(イエローゴールド)

純金75%に、ほかの成分である銀、銅を25%を配合させた合金。
華やかで純金のような存在感が光を反射しやすく、輝きと暖かみを与える特徴的なカラーです。

光沢のある豪華な色合いから、ラグジュアリースタイルのファッションに合わせやすい為、多くの高級アクセサリーブランドでも起用されています。

純金とほとんど変わらない見た目を持ち、合金の耐久性も持ち合わせている両方のメリットを併せ持った素材となっています。

3-2.WG(ホワイトゴールド)

純金75%にほかの成分である銀、パラジウムを25%を配合させた合金。
純金の自然な黄色を抑え、白い色合いを実現しています。

プラチナのような光沢の強い白みがかったシルバーカラーが特徴的であることから、性別に左右されずに愛されている人気素材です。
微妙なカラーバリエーションも演出することができるので、光の反射によってクリーム色に見える素材もあります。

ホワイトゴールドは鮮やかな白色を保つために、一般的にコーティングが施されます。コーティングが剥げてくると、下地が見えて来る可能性もあるので、目の細かいクロスや柔らかい布で優しく拭き取る程度で済ませるなどメンテナンスには気をつけなければいけない素材でもあります。

3-3.PG(ピンクゴールド)

純金75%にほかの成分である銀、銅、パラジウムを25%配合させた合金。
銅を加えることによって金に赤みが加わり、温かさを感じられる優しい雰囲気のピンクカラーが特徴的です。

かわいらしい印象をもちつつも、ロマンティックな雰囲気も演出できるため女性からの人気も高く、ファッションジュエリーのリングやネックレスの素材に使われることが多いです。

YG、WGと比較すると銅の含有率が多くなっていて、変色を起こしやすい素材となるので、水分に触れないようにしたり、使用後はアクセサリーケースに入れて変色を遅らせるように普段からメンテナンスや保管には気を遣うことをオススメします。

3-4.RG(ローズゴールド)

純金75%にほかの成分である銅22.5%、銀2.5%を配合させた合金。
ピンクゴールドと色合いが似ていますが、銅の含有率がローズゴールドの方が多いです。
ピンクゴールドのような温かみのある色味を持ちながらも、更に赤味が強調されているジェンダーレスな色合いが特徴的です。

ジュエリー業界では、ローズゴールドとピンクゴールドが同じ意味合いで使われることが多いですが、微妙な色味の違いを個人の好みやスタイルによって明確に区別する場合もあります。
どちらの色も温かみのある優雅な色合いが特徴的で、装飾品や時計のデザインに多く用いられます。

3-5.GG・GRG(グリーンゴールド)

純金75%にほかの成分である銀22%、亜鉛3%を配合させた合金。
他の合金とは違った配合をしているため、ほんのりと緑が感じられるさわやかで独特な色合いが特徴的です。
日本国内ではあまり見ることがなく、主にハワイアンジュエリーとして使用されることが多いです。

「ハワイアンジュエリー」とは
・繊細な彫刻を特徴とするハワイの伝統的なアクセサリー
・花・波模様・ヤシの木といったデザインが中心
・14Kで作られることが多い

 

グリーンゴールドは他の合金に比べて比較的柔らかい性質を持つため、耐久性や加工性には不便を感じる部分があります。そのため、宝飾品や装飾品として使用される場合は適切な取り扱いをすることが重要です。

4.なぜ金は価値があるのか

金には日本でも古くからの歴史があり、貴重で価値があるものと書かせていただきました。

では、なぜ金には価値があるのでしょうか?そこには複数の要素が関わっています。
ここからは金の価値が存在する主な理由について、いくつか紹介していきたいと思います!

4-1.圧倒的な希少性があるから

まずは一番大きな理由として挙げられるのが『圧倒的な希少性があるから』だといえます。この希少性は金の価値を高めます。地球上に存在する金の量は限られており、現在の採掘量は年間3000トン。地球全体の質量をベースで考えたら非常にわずかな割合です。

地球上に埋蔵されている残りの金は、約5.3万トンしかないといわれています。
更に採鉱場所が地下深くに存在している事や、環境への配慮もしなければならないことから、金の採掘は現代の技術では困難とされており、地球上にわずかしか存在しない金属として希少性が高いです。

4-2.加工がしやすく、使える場面が多いから

前述の通り、柔らかくて加工がしやすいという素材の性質上『使える場面が豊富にある』という理由からも金の価値は高まっています。

インゴットや金貨などの現物資産や、私たちの生活を助けてくれる電子機器や医療機器、装飾品やジュエリーのファッションアイテムなど、多岐にわたり様々な活用方法がある貴金属として重宝されています。

4-3.人工的に作り出すのは現実的ではないから

理論上、金を人工的に作り出すことは可能ではあるのですが、コスト面や作り出す上でのリスクが懸念されます。人工的に作り出すのが難しい天然物の金は価値のある素材なんです。

実際に水銀や鉛から金を作り出したという研究自体は存在しているのですが、人体や環境に有害な放射性物質が生まれてしまったり、1ドル分の金を作り出すために約6万ドルの実験費用がかかるなどの理由から、金を人工で作り出すのは現実的ではないと言われています。

4-4.高価そうな見た目で、求められるから

金の輝きは人々にとって魅力的であり、歴史的にも王族や富裕層が金を好んで使用してきました。その輝きと美しさから高級感を出している金は、ファッション性のあるジュエリーや高級時計にも使われていることから需要が高く、現代でも多くの人々から価値のあるものとして愛されています。

持っているだけでも、社会的なステータスや品格を表す際の1つのわかりやすい指標として重要なものとなっています。

5.金の価値の決まり方について

様々な用途で活用されていて、価値のあるものとして重要な貴金属の金。
私たちの生活にも身近に感じられ、資産運用にも使われていることでも有名ですが、そんな金はどのようにして価値が決まっていくのでしょうか。

ここからは、金の価値の決まり方について解説していきたいと思います。

5-1.基本的には需要と供給のバランス

需要と供給のバランスによって金の価値は決まります。

宝飾品、投資、工業用の商品が豊富にあったり、求める人が少なかったりする需要が減っている状況では、価格は下落していきます。
一方で需要が高いにも関わらず供給が追い付かない需要が高い状況では「高い金額を払ってでも手に入れたい」と思う方が増えていき、価格は上昇していきます。

世界中で採掘できる量が決まっていると前述させていただきましたが、この需要と供給の影響を受けやすいところが要因の1つです。いままで以上に金を求める人が増え、採掘量が減ってしまえば、当然価格は上がっていくと考えられます。

5-2.アイテム自体のデザイン性やファッション性

金の価値は、ファッション業界においても影響力を持っており、1つの大きな要因となっています。

ファッション業界は常にトレンドや流行などによる市場の変化があります。
今後、人気のデザイナーや有名人が、服やア クセサリーに豪華さやエレガンスさを与えるために金を使用したり、金を強調したファッションスタイルが流行したりすると、需要が更に高まり、価値が上がっていくと考えられます。

また、一部のブランドではリサイクルされた金を使用するなど、持続可能な方法でアイテムを作っています。

5-3.インゴットやコインなどの貨幣

インゴットとコイン(金貨)は、金の純度と重量に基づいて価値が設定されます。

インゴットは多くの金が使用されていることから純度と重量が大きな要素となり、金の価値を純粋に追求する投資家にとって需要があります。

コインは一般的に小口の金の取引や、古代の貨幣や歴史的な価値を持つコレクターズアイテムとして使用されますが、法定通貨として流通する場合もあります。

6.金は資産になる?

希少性も高く、様々な要因から価値が決まる金。
現物資産として所有している人も多いということがわかりましたが、実際のところのメリットや、今後の資産として価値があるものなのでしょうか。

ここからは、金を資産目的で所有している人向けに、今後の推移について解説していきたいと思います。

6-1.リスクがほとんどない資産になる

金は古くから価値があり、経済が安定していない時期や通貨の価値が低下しても、安定性は保つことができます。また、市場の流動性が高いことから、金を購入または売却することは比較的容易です。

株式などでは、発行者が破綻してしまうと資産としての価値が大幅に下がってしまう可能性もありますが、金は普遍的な価値を持っていることから、インフレにも強く、リスクはほとんどない資産になると言えます。

6-2.今後の金の価値について

金は、前述したように希少性が高く、需要と供給のバランスによって価値が決まります。
長期的に見ると、金はインフレーションや経済の変動に対して、資産の価値を維持することができるとされています。

ただし、金の価値は市場ベースで変動するため、価格の上昇や下落が起こることがあります。
また、金を保有することには保管や保険のコストがかかる場合もあります。
金を資産として保有する際の注意点としては、保管するための金庫、封筒、保管ケースなど適切な保管場所も必要です。また、市場の動向や個々の投資目標に応じて保有を検討する必要があります。

7.【番外編】金属アレルギーについて

金属アレルギーは、特定の金属が汗や体液によって腐食して溶け出し、その金属イオンが免疫反応を起こすことによって発症する原因となっています。
金属イオンになりやすい金属ほど、免疫反応を引き起こしやすいです。

一般的にアレルギー反応を起こす性質を持っている金属は以下の4つが挙げられます。

・ニッケル
・コバルト
・クロム
・銅

ジュエリーやアクセサリー、ベルトのバックル、時計、包丁や歯の治療など私たちの生活でも多くの製品に使用されています。

症状は個人で差がありますが、一般的な症状には皮膚や目がかゆくなったり、赤くなったりします。呼吸困難や喘息なども発症してしまう可能性があります。

金属アレルギーは皮膚パッチテストなどを行うことで確認することができます。
※皮膚パッチテストとは…アレルギーの症状が出やすい金属を含む物質を皮膚に貼り、反応を確認するアレルギーテスト。

金属アレルギーを避けるために最も効果的なのは、アレルギーではない金属が含まれている製品や、ニッケルフリーの製品を選んだり、皮膚を保護する薬を利用して特定の金属との接触を極力しないことです。

「ニッケルフリー」とは
・その名の通りニッケルを極力使わずに作られた素材。
・18金や真鍮などで使われ、ニッケルフリーの18金と表現されることが多い。
・ただし、変色や錆を起こしやすい性質を持っている。

 

ニッケルフリー製品でも微量のニッケルを含むものが多いので、確実に金属アレルギーが起こらないということではないというところには注意が必要です。

アレルギーの症状が重い場合や、治まらない場合は、必ず医師によるアレルギー治療や症状に対する適切な管理をしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は、金の種類やその価値についてご紹介させていただきました。

純金だけでは無く、自分の雰囲気に合わせて色を選べるカラーゴールドや、歴史を感じられるコレクションアイテムとして楽しめる金貨など、金は様々な理由から人気の素材となっています。

今後の資産として、ジュエリーとして、基本は純度によって価値は異なりますが、それだけではなく何に重きをおいて金を保有するかは皆さんの価値感によって異なります。

いずれにしても、今後皆さんが金を保有する際にプラスの知識になれば幸いです。

 

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