お手頃価格で金の雰囲気を楽しめる貴金属の「K10（10金）」。
純金に比べて純度は低いですが、ピアスやチェーンといったファッションアクセサリー類も多数登場しています。

「安っぽいイメージがあるけれど…」
「K10って結局どうなの？」
と疑問を抱きながらK10について気になっている方も多いのではないでしょうか。

純金（K24）やK18と比べても、魅力は決して少なくありません。
K10ならではの特徴やいいところがたくさんあります。

さて、この記事ではK10に関する基本的な知識を紹介させていただきます。
K10とはなにかを知り、皆さんがこのゴールド素材ならではの世界を楽しめるようにお手伝いさせてください！お手入れ方法から取り扱う際の注意点も併せて解説していきたいと思います。

1.そもそもK10とはどんな素材？

K10は、純金に他の金属を配合して合金化することによって、純金よりも強度が高まり、アクセサリーとしての耐久性も高いことが魅力的な人気素材です。

ゴールド素材の中でも特別な存在の立ち位置となっています。

この章では、K10の特徴と魅力についてわかりやすくまとめてみましたので、紹介させていただきます。

1-1.大きく分けて4つの特徴がある。

K10の特徴は大きく分けて4つほどあります。
簡単にまとめてみましたので、紹介していきたいと思います！

1-2.安く買えて汎用性が高い。

K10は以下2つの理由から

・手ごろな価格帯でありながら、高見えするアイテムでもあること。
・高級感のある輝きやカラーバリエーションが多いことから、汎用性高く使えること。

また、誕生日や記念日などの特別なイベントのプレゼントとしてもおすすめです。
特別な思い出を彩ってくれるものになることは間違いありません。

2.K10カラーゴールドの魅力について

「カラーゴールド」という言葉を耳にしたことはありますか？
その名の通り「色のついたゴールド」でほかの金属を配合して作られているK10では、輝きだけではなく色で選ぶ楽しみ方も人気となっています。

その美しいゴールドの輝きは、女性らしさや華やかさを引き立てます。
金は代表的な黄金色のみならず、ピンクゴールドやホワイトゴールドなど複数の種類があり、希少性もそれぞれ異なります。
多様なスタイリングに合わせることができるK10カラーゴールドのアクセサリーのアイデアを紹介します。

2-1. 華やかな輝きと上品な雰囲気

K10カラーゴールドは、輝きが特徴です。華やかで上品な雰囲気を醸し出し、装いにエレガンスをプラスします。
また太陽の光を受けて輝くK10カラーゴールドのアクセサリーは、ひときわ存在感があります。

K10のカラーゴールドの中でも特に人気と言われている3つのカラーを紹介させていただきます！

2-2.カジュアルからフォーマルまで活躍するアイテム

K10カラーゴールドのアクセサリーは、カジュアルからフォーマルなシーンまで幅広く活躍しています。普段使いからパーティーや結婚式などの特別なイベントまで、あらゆる場面で華やかさと美しさを表現してくれます。

その輝きと上品な雰囲気が特徴であり、さまざまなファッションに合わせることができます。
カジュアルなデイリースタイルからフェミニンなドレススタイル、オフィススタイルまで幅広いコーディネートに活用できるアクセサリーです。

3.K10の取り扱い注意点とお手入れ方法

K10のジュエリーは日常的に身につけるアクセサリーなので、取り扱いの仕方を知っておくことが重要になります。

ここでは、K10ジュエリーをきれいに保つための注意点や適切なお手入れ方法を解説していきたいと思います！

3-1.日常生活での注意点と正しいケア方法

日常生活でも「ついついアクセサリーを外し忘れて家事をしてしてしまった。」
何てことがあるのではないでしょうか。

例えば、K10のジュエリーをつけたまま洗い物をしてしまった場合。
水や石鹸などの水分・油分の影響を受けることで、輝きや美しさを保つことが難しくなってしまいます。

取り扱う上での注意点や自宅でも簡単にできるお手入れ方法などを簡単にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

3-1-1.防水性の確認

K10ジュエリーには防水性能がある場合がありますが、すべてのアクセサリーが防水ではありません。
購入時に商品の説明を確認し、防水性能がある場合はつけたままの入浴が可能かどうかを確認しましょう。

3-1-2.高温のお湯を避ける

高温のお湯は、劣化を促進するなどの悪影響を与える可能性があります。
料理をする時などは基本的にアクセサリーは外しての使用をおすすめします。

3-1-3.石鹸や洗剤の使用の避ける

強力な洗剤や石鹸はK10ジュエリーの輝きや仕上げに悪影響を及ぼすことがあります。
防水性能があるアクセサリーだとしても、適度な洗浄力のある中性の石鹸を使用しましょう。

3-1-4.優しく洗う

ぬるま湯と中性の石鹸を使って、やさしく洗いましょう。
柔らかい歯ブラシや布を使って、優しく汚れを取るように心がけましょう。

3-1-5.すすぐ

ジュエリーを洗った後は、十分なすすぎを行いましょう。
すすぎ忘れてしまった石鹸や洗剤がジュエリーに残ると、輝きを保てなくなる可能性があります。

3-1-6.乾かす

水気を十分に拭き取れたら陰干しするか、柔らかい布で優しく拭き上げましょう。
直射日光や高温の場所での乾燥は避けてください。

3-2. お手入れポイントと便利なアイテム

K10アクセサリーは定期的にお手入れをすることによって、K10ジュエリーの美しさと輝きを長く保つことができます。

お手入れの方法は基本的には比較的簡単で、自宅でだれでもお手軽に行うことができます。
しかし、掃除が難しい場合もありますので、その際はジュエリー専門店などに相談することをおすすめします。

ここからは、お手入れする際の簡単なポイントと、便利なおすすめアイテムを紹介していきたいと思います。

3-2-1.柔らかい布

K10ジュエリーの表面を傷つけないように、柔らかい布を使用して優しく拭き取りましょう。
硬い布やブラシでも汚れを落とすことはできますが、ジュエリーを傷つけてしまう可能性があるため、使用はおすすめできません。

3-2-2.専用のクロスやクリーニングキット

K10専用のクロスやクリーニングキットを使用すると、磨きや輝きを取り戻すことができます。
市販されている専用クロスの購入すれば、簡単に磨き上げることが出来ます。

3-2-3.定期的なクリーニング

長期間の使用や頻繁な着用により、汚れやくすみが生じてしまいます。

どうしても自分で落ちない汚れや傷ができてしまった場合は、ジュエリー店で専門知識のある人に相談してみることをオススメします。
定期的にジュエリー専門店でプロにクリーニングをしてもらったり、メンテナンスを行うことで、美しい輝きを長く保つことができます。

4.K10と金属アレルギーの注意ポイントと対策

K10ジュエリーを身に着ける際に、金属アレルギーが心配な方もいらっしゃるかもしれません。
K10とアレルギーの関係について詳しく解説し、注意すべきポイントと対策法をご紹介します。

4-1.アレルギー対策としての選び方と注意点

金素材自体は、一般的にはアレルギー反応が起きにくいといわれていますが、K10は銀・銅・ニッケルなどを含んでいる場合が多いため、アレルギー反応が引き起こされる可能性があります。

アレルギー反応を起こさないよう、注意ポイントをいくつか紹介させていただきます。

4-1-1.品質の確認

品質の高いK10ジュエリーは、合金成分によるアレルギー反応のリスクを低くすることができます。
信頼できるジュエリーブランドや、宝石店でプロから情報をもらった上で購入することをオススメします。

4-1-2.ニッケルフリー製品の選択

ニッケルは一般的な金属アレルギーの原因とされています。
アレルギー反応が心配な方は、ニッケルフリーのK10ジュエリーを選ぶことでリスクを軽減することができます。
ただし、微量のニッケルを含むので、100%金属アレルギーが起こらないというところは注意してください。

【豆知識】ニッケルフリーとは
・ニッケルを極力使わずに作られた素材。
・素材としては18金アクセサリーや真鍮（しんちゅう）などで多く使われている

4-1-3.着用時間の管理

アレルギー反応が心配な方は、長時間の着用を避けましょう。
特に寝る前やシャワーを浴びる際は、K10ジュエリーを外すことをおすすめします。

4-1-4.適切なケアと清潔さの保持

K10ジュエリーを清潔に保つことはアレルギー予防にも役立ちます。
定期的なお手入れや柔らかい布での拭き取りをして、付着した汚れや皮脂を落としましょう。
清潔な状態を保つことで、アレルギー反応のリスクを軽減することができます。

4-2.金属アレルギーが起きた場合の対処法

もしK10ジュエリーを身に着けた際にアレルギー反応が起きた場合は、適切な処置が必要になります。
対処法をいくつか紹介しますので、症状が出たときの参考にしてみてください。

4-3-1.使用を中止する

アレルギー反応が起きた場合は、すぐにK10ジュエリーの使用を中止してください。
肌の状態が回復するまで、ジュエリーを身につけることは避けましょう。

4-3-2.医師に相談する

アレルギー反応が繰り返し起きる場合や症状がひどい場合は、皮膚科の医師に相談することをおすすめします。
適切な診断結果を受けて、治療法や対策を提案してもらいましょう。

4-3-3.別の素材を試す

ジュエリーの素材によってアレルギー反応が異なることがあります。
K10ジュエリーにアレルギー反応が起きた場合は、別の素材のジュエリーを試してみることも検討してください。

4-3.錆びに対する注意点と予防法

K10は一般的には錆びにくいですが、適切なケアや保管が行われなかったり、誤った使用をすると錆びてしまうことがあります。
ここでは、K10ジュエリーの錆びに対する注意点と予防法について解説していきたいと思います！

錆びの原因と対策

K10ジュエリーが錆びる主な原因は基本的には環境や使い方にあります。

適切な予防策を取ることで、錆びを防ぐことができます。
いくつかの対策をご紹介させていただきます。

乾燥させる

使用後はしっかりと乾燥させることが重要です。特にお風呂やプールでの使用後は、水分を十分に拭き取り、陰干しするか、乾燥した場所に保管しましょう。

薬品との接触を避ける

強い酸性物質や化学物質が含まれている薬品や清掃剤との接触を避けることが大切です。特に洗剤や漂白剤などの使用時は、K10ジュエリーを外しておくことをおすすめします。

注意深い保管

K10ジュエリーを保管する際は、湿気の少ない場所やジュエリーボックスなどの保管用品を使用しましょう。ジュエリー同士が直接触れないようにすることも大切です。

定期的なメンテナンス

定期的なメンテナンスを行い、傷や摩耗が生じた場合には早めに修理することが重要です。定期的なクリーニングやジュエリー専門店での点検を行い、長期間の美しさと耐久性を保つことができます。

5.K10ジュエリーの修理とメンテナンス

K10ジュエリーは長く愛用するうちに、傷や破損が生じることは避けられませんが、修理やメンテナンスが可能です。
ここからは、K10ジュエリーの修理とメンテナンスについて詳しく解説します。

5-1.修理の種類

K10ジュエリーの修理には以下のような種類があります。
いくつか紹介させていただきますので、修理する際の参考にしてください。

5-1-1.石留めの修理

ジュエリーに使われている石が外れてしまった場合や、石座が緩んでしまった場合には、石留めの修理が必要になってきます。
ジュエリーショップで石を固定し直すことができますので、まずは相談してみましょう。

5-2-2.リングのサイズ直し

リングのサイズが合わない場合には、調整することができます。
リングの内側を削ったり、一度リングをカットして金属を追加することでサイズを広げたりします。

反対に、内側にもう1つの輪っかを作り、溶接してサイズを小さくもできます。
ただし、以前の刻印が消えたり見えにくくなる場合がありますので、注意が必要です。

5-2-3.新品仕上げと磨き

ジュエリーに傷や変形が生じた場合には、「新品仕上げ」と呼ばれる修復と磨きの修理が可能です。
※新品仕上げ…洗浄作業や表面を磨くことで汚れ・キズをとり、まるで買ったときのように輝きを取り戻す工程。

専門のジュエリーショップで傷を修復し、ジュエリーの輝きを取り戻すことができます。

5-2. メンテナンスの重要性

定期的なメンテナンスは、K10ジュエリーの美しさと耐久性を保つために重要です。以下のようなメンテナンスを行うことをおすすめします。

5-2-1.定期的なクリーニング

K10ジュエリーは使用するうちに汚れが付着することがあります。
定期的なクリーニングを行うことで、輝きを取り戻し美しい状態を保つことができます。

5-2-2. 優しい取り扱い

K10ジュエリーは傷つきやすい素材ですので、優しい取り扱いが必要です。
ジュエリーを着脱する際には力を入れず、保管時には傷つかないように注意しましょう。

5-2-3.定期的な点検

定期的にジュエリーショップで点検を受けることもおすすめです。
専門家がジュエリーの状態を確認し、修理やメンテナンスが必要かどうかの判断してくれます。

5-3. 修理やメンテナンスの方法

K10ジュエリーは修理やメンテナンスが可能であり、長く愛用するためには適切なケアと定期的な点検が重要です。専門知識と技術が必要になってきますので、ご自身で修理するのは絶対にやめましょう。

ここからは、修理やメンテナンスの方法を紹介していきます。

5-3-1.信頼できるジュエリーショップの選択

修理やメンテナンスを行う際は、信頼できるジュエリーショップや宝石店を選ぶことが重要です。
専門の職人が丁寧に対応し、高品質な修理を行ってくれます。

5-3-2.まずは相談と見積り

修理やメンテナンスを依頼する場合は、事前にジュエリーショップに相談し見積もりを取ることをおすすめします。修理の内容や費用、所要時間などを確認し、納得した上で依頼しましょう。

修理の種類に応じて適切なショップを選び、メンテナンスやケアをしっかり行うことで、美しさと耐久性を長く保つことができます。

6.K10ジュエリーの含有量と品質基準

K10ジュエリーは、純金に他の金属を42％の割合で合金化したものです。ここでは、K10ジュエリーの含有量と品質基準について解説します。

6-1. K10ジュエリーの含有量

K10の「10」は純金の割合が42％を意味します。
「K」はカラット（Karat）を表し、金の含有量は一般的に24分率で表されます。
含有量とは…金製品に含まれる純金の割合を示す指標。

したがって、K10ジュエリーの合金の含有量は41.7%（24分の1）の純金と、58.3%の他の金属から成り立っています。

6-2. K10ジュエリーの品質基準

K10ジュエリーの品質は、金の含有量や他の金属の種類によって左右されます。
以下は一般的なK10ジュエリーの品質基準です。

「カラット数」

K10ジュエリーのカラット数は、合金中に含まれる純金の割合を示しています。一般的に、カラット数が高いほど金の含有量が多く、高品質とされます。

「純金の品質」

K10ジュエリーの純金は、通常は24Kゴールド（純金）ではなく、14Kや18Kなど他のカラット数の金と合金化されています。純金の品質やカラット数によって、K10ジュエリーの色合いや硬さが異なる場合があります。

「他の金属の種類」

K10ジュエリーの他の金属成分は、耐久性や色合いに影響を与えます。一般的には、銅やシルバーが使用されることが多いですが、一部のK10ジュエリーには他の金属や合金が含まれている場合もあります。

K10ジュエリーの品質は、製造元やブランドによっても異なる場合があります。
信頼できるジュエリーブランドや宝石店で購入することで、品質の高いK10ジュエリーを選ぶことができます。

7.選ぶならどっちがいい？K10とK18にある3つの違い

K10ジュエリーとK18ジュエリーは、どちらも高品質なアクセサリーとして人気があります。
この2つは、金の含有量や色合い、価格、耐久性などに違いがあります。
ここでは、K10ジュエリーとK18ジュエリーの違いについて詳しく解説します。

その①「含有量と純金の割合」

大きく違うのは、純金の割合にあります。K10は42％、K18は75％となります。
K18ジュエリーは純金の含有量がより高く、より高級感のあるアクセサリーとされています。

その②「色合いと硬さの違い」

K10ジュエリーは他の金属の含有量が多いため、K18と比べてやや淡い色合いが表現され、硬い素材となっています。

その③「価格と耐久性」

K18ジュエリーは純金の含有量が高いため、より高価な傾向にあります。
一方、K10ジュエリーは純金の含有量が低いため、より手頃な価格帯で入手することができます。

また、K18ジュエリーは純金の含有量が高いため、柔らかさや脆さがあり、日常的な使用には注意が必要です。K10ジュエリーは他の金属との合金化が多いため、比較的耐久性があります。

まとめ

K10ジュエリーはお手頃な価格でありながら、美しさと耐久性を抑えたアクセサリーです。

幅広いデザインとバリエーションがあり、様々なスタイリングに合わせることができます。
カジュアルな日常スタイルからオフィススタイル、パーティースタイルまで、自分の好みやシーンに合わせてK10ジュエリーを楽しんでみてください。