2024年12月22日
エルメスで人気のおすすめトートバッグ15選!キャンバス素材や廃盤品も徹底解説
エルメスを代表するバッグといえば、まずバーキンやケリーの名前を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。レザー素材のハンドバッグを中心に展開しているイメージが強いエルメスですが、実は様々なトートバッグも手がけており、それらも高い人気を誇っています。
エルメスのトートバッグは、キャンバスやレザーといった単一素材のモデルから、両素材を組み合わせた魅力的なモデルまで、幅広いラインナップを展開しています。なかには生産終了となった後も根強い人気を保ち、中古市場で活発に取引されているアイテムも存在しているのです。
本記事では、エルメスの人気トートバッグについて、代表的なバッグから入手困難なモデル、廃盤アイテム、キャンバス素材のもの、そしてメンズにもおすすめのアイテムまで、幅広く解説していきます。また、これらのバッグが高い人気を集める理由や魅力、入手が難しい背景なども詳しく紹介します。エルメスが誇る、トートバッグの世界の奥深さを感じていただければ幸いです。
目次
1.エルメスのトートバッグはなぜ人気?
出典:Hermès
エルメスのトートバッグは、同ブランドの中でも特に高い人気を誇るラインとして知られており、その理由は大きく三つに分けられます。比較的手の届きやすい価格設定、優れた使い勝手、そして幅広い年齢層に対応したデザイン性です。それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
まず価格面についてですが、特にキャンバス素材を使用したトートバッグでその特徴が顕著です。例えば2024年12月現在、キャンバス素材のガーデンパーティTPMの定価は359,000円となっています。バーキンやケリーといったレザーバッグが100万円を超えることを考えると、比較的手の届きやすい価格帯と言えるでしょう。
また、現在は廃盤となっているフールトゥは、1998年の発売当時MMサイズの定価が79,800円でした。確かに20年以上前の価格ではありますが、ハイブランドとして知られるエルメスの中では画期的な価格設定だったことがわかります。
次に、使い勝手の良さも大きな魅力となっています。エルメスのトートバッグは開口部が大きく、中身が見渡しやすい設計が特徴です。例えば、フールトゥはスナップボタンを一つだけ配置したシンプルな構造となっており、ピコタンやピコタンロックは中央にレザーベルトが通っているだけのすっきりとした作りです。このような設計により、荷物の出し入れがスムーズに行えます。
さらに、キャンバスやナイロン素材を採用したモデルは、レザーと比べて耐水性が高く、多少の雨でもダメージを受けにくいという利点があります。特にナイロン素材は、万が一水滴がついても布で拭き取るだけで済むため、レザーのように過度に神経質になる必要がありません。
そして三つ目の特徴が、幅広い年齢層に対応したデザイン性です。エルメス製品は流行に左右されない普遍的なデザインを追求しており、トートバッグも例外ではありません。シンプルで洗練された佇まいは、年齢を問わず違和感なく使用できます。また、ビジネスからプライベートまで幅広いシーンで活用できるため、学生からシニア世代まで幅広い層から支持を集めているのです。
このような特徴を備えたエルメスのトートバッグは、メゾンを代表するアイコン的存在として、今なお不動の人気を誇っています。
2.エルメスを代表する人気トートバッグとは?
エルメスの代表的な人気トートバッグについて解説していきましょう。エルメスには様々な魅力的なバッグが存在しますが、とりわけ注目を集めているのがフールトゥとガーデンパーティです。この2つの製品ラインは、エルメスのトートバッグを代表する存在として広く知られています。
以下では、それぞれの特徴について詳しく紹介します。
2-1.フールトゥ
フールトゥは、エルメスが初めてコットンキャンバス素材を採用したトートバッグとして1998年に登場しました。それまでは高級レザーを使用したバッグが主流だったエルメスにおいて、キャンバス素材の採用は革新的な試みでした。
この新しい展開は、ファッション業界だけでなく、多くの顧客からも大きな反響を呼んだのです。従来のレザー製品と比べて手頃な価格設定だったこともあり、発売当初は街中でフールトゥを持つ人々の姿が目立ちました。
サイズ展開は3種類あり、PMサイズ(幅22×高さ30×マチ8cm)、MMサイズ(幅31×高さ42×マチ10cm)、GMサイズ(幅34×高さ46×マチ15cm)から用途に合わせて選べるようになっています。素材については、当初は100%コットンのみでしたが、その後トワルアッシュやトゴ、エバーカーフなどのレザー素材も加わり、選択肢が広がりました。カジュアルな雰囲気と実用性を兼ね備えたフールトゥは、女性だけでなく男性からも高い支持を得ており、性別を問わず愛用されている点が特徴的です。
2-1-1.フールトゥの魅力とは?
エルメスのフールトゥが持つ最大の魅力は、伝統的な職人技と革新的なデザインの融合にあります。熟練職人が手作業で丁寧に制作したフォルムと、耐久性に優れた素材使いからは、エルメスならではの確かな品質を感じることができます。機能面では、内装にファスナー付きポケットを備え、サイドには荷物量に応じて調節可能なスナップボタンを配置することで、使い勝手の良さも実現しているのです。
フールトゥの魅力は実用性にとどまりません。カジュアルなスタイルからビジネスシーンまで幅広く対応できる汎用性の高さが、多くのファンを魅了してきました。また、豊富なカラーバリエーションと素材展開により、使用する人それぞれの好みや用途に合わせた選択が可能となっています。
このように、フールトゥは高級ブランドならではの品質とデイリーユースにおける実用性を見事に両立させたトートバッグとなっています。
2-1-2.エルメスのトートバッグは廃盤になっても人気
2006年に生産が終了してから約20年が経過しましたが、フールトゥは現在も中古市場で高い人気を保っています。コットンキャンバス素材の標準モデルは3万円前後、レザー素材を使用したモデルは10万円前後で取引されており、廃盤後も安定した価値を維持しています。
近年のヴィンテージファッションブームも追い風となり、若い世代からの支持も拡大しています。当時の流行を知る世代からは「今さら」という声も聞かれますが、その歴史的価値と普遍的なデザイン性は、むしろ新たな魅力として見直されているのです。エルメスならではの確かな品質と実用性を備えたフールトゥは、時代を超えて愛されるトートバッグとしての価値を確立したといえるでしょう。
2-2.ガーデンパーティ
出典:Hermès
ガーデンパーティは、1892年に園芸用品を収納するためのバッグとして誕生しました。デザイン面では、底部から自然な曲線を描くように伸びるハンドルと、一つのスナップボタンを配したシンプルなフォルムが特徴となっています。現在のガーデンパーティは、内部を仕切りのないすっきりとした設計にすることで、大きく開く開口部と合わせて優れた収納力と使いやすさを実現しています。
2024年12月時点での価格は、キャンバス素材のトワルアッシュとレザー素材のネゴンダを組み合わせたガーデンパーティTPMが433,400円、ネゴンダ素材のみの場合は630,300円となっています。フールトゥと比較すると高価格帯ではありますが、バーキンやケリーといったレザー製品と比べると、比較的入手しやすい価格設定といえるでしょう。
2-2-1.ガーデンパーティの魅力とは?
ガーデンパーティは、そのバリエーションの豊富さにおいて大きな魅力を持っています。サイズはTTPM、TPM、PM、MM、GMという5種類が用意されており、使用シーンや目的に応じて最適なものを選ぶことができます。
素材面では、耐久性に優れたトワルアッシュやトワルオフィシェといったキャンバス素材、上質な風合いが特徴のネゴンダやカントリーなどのレザー素材を取り揃えています。さらに、キャンバスとレザーを組み合わせたモデルも展開されており、使う人それぞれの好みや用途に合わせた選択が可能となっているのです。
2-2-2.エルメスの人気トートバッグはなぜ手に入らない?
エルメスのアイテムは世界中で高い需要があり、バーキンやケリーのような人気モデルは入手が困難なことで知られています。その状況は人気のガーデンパーティにも当てはまり、希望する時にすぐには購入できない場合が多くなっています。
この背景には、エルメスの品質へのこだわりがあります。同社は原材料の段階から徹底した品質管理を行い、熟練職人による丁寧な手作業での制作にこだわっています。そのため、一つのアイテムの完成までに多くの時間を必要とし、世界的な需要に供給が追いつかない状況が続いているのです。
3.【入手困難】エルメスの人気トートバッグ
エルメスの多彩なトートバッグの中でも、特に人気が高く入手が難しいものがいくつかあります。その代表格として、レザー素材を贅沢に使用したピコタンとピコタンロック、さらにキャンバス素材とレザー素材を巧みに組み合わせたスティープルがあります。これらのバッグについて、詳しく見ていきましょう。
3-1.ピコタン
2003年に登場したピコタンは、エルメスの馬具工房時代にそのルーツを持つ特別なバッグです。名称の由来は馬の餌の重さを量る単位「ボワソ」の4分の1を意味する「ピコタン」であり、デザインも馬の飼料入れ袋からヒントを得ているといわれています。
このバッグの特徴は、丸みを帯びた愛らしいフォルムと、一枚革で仕立てられたシンプルな構造にあります。一枚革での制作は、世界最高峰のタンナーとして名高いデュプイ社を傘下に持つエルメスならではの技術力によって実現したものです。さらに、広い開口部と仕切りのない実用的な内装設計も、多くの支持を集める要因となっています。
2008年に製造が終了したピコタンですが、現在も中古市場では高い人気を保ち続けています。バーキンやケリーの中古価格が定価を上回る傾向にある一方で、ピコタンは比較的手の届きやすい価格帯を維持しており、このことも新たなファン層を魅了する理由となっているのです。
3-2.ピコタンロック
出典:Hermès
2008年に登場したピコタンロックは、初代ピコタンの魅力を継承しながら、現代のニーズに応える形で進化を遂げています。開口部のベルトに南京錠(カデナ)を取り付けることでセキュリティを強化し、さらにサイズがよりコンパクトに改良されました。また、自立性を高めるため、底鋲も4個から5個設置されています。
2024年12月時点での価格は、トリヨンクレマンス素材のピコタンロックPMが490,600円、MMサイズが531,300円です。エルメスの代表作であるバーキンやケリーと比較すると、比較的手の届きやすい価格設定といえますが、近年の需要増加により、店頭での入手は難しい状況が続いています。
素材面では、柔らかさとしなやかさを併せ持つトリヨンクレマンスが主に使用されています。カラーバリエーションも豊富で、エトゥープ、ノワール、ゴールドといった定番色から、イエローやピンクなどの鮮やかな色調まで幅広く展開されているのです。実用性と美しさを兼ね備えたそのデザインは、カジュアルからビジネスまでさまざまなシーンで活躍し、多くの愛用者を魅了しています。
3-3.スティープル
出典:Hermès
レザーとキャンバス素材を組み合わせたトートバッグ「スティープル」は、2023年まで海外限定で販売されていたモデルです。新モデルの発表後も、その独特なデザインと実用性から注目を集めています。
このバッグの特徴は、一枚布のキャンバス生地を贅沢に使用し、レザーのハンドルと組み合わせてトートバッグの形に成型している点にあります。この製法にはエルメスの卓越した技術が活かされているといえるでしょう。
また、エルメスの伝統を感じさせる要素として、拍子木の形をした根革を結紮で繋いだ、乗馬用の鞭をモチーフにしたデザインが取り入れられています。さらに、鐙(あぶみ)をチャームとして用いるなど、随所に施されている馬具からインスピレーションを得たデザインも魅力です。
他のエルメスバッグには見られない特徴として、表面に大きく描かれた馬のモチーフが特別な人気を集めており、このデザインは入手が困難なものとして知られています。サイズは、スティープル25とスティープル28の2種類が展開されており、豊富なカラーバリエーションも、多くのファンを魅了する要因となっています。
4.【廃盤】エルメスの人気トートバッグ
ここでは、廃盤となっているエルメスの人気トートバッグを3点紹介します。ナイロン素材を使用したエールライン、ケリーバッグから着想得て制作されたエールバッグ、ガーデンパーティからインスピレーションを受けたヴァルパライソを解説します。
4-1.エールライン
エールラインはフールトゥと同年の1998年に発表され、2006年に廃盤となった人気トートバッグです。他のトートバッグとの大きな違いは、素材にナイロン生地を使用している点です。ナイロン生地はキャンバス素材より耐水性が高く、しわができにくいといった特徴があります。そのため、普段使いに最適なトートバッグとして知られています。
エールラインは、デザインや仕様が似ているとされるフールトゥと混同されがちですが、いくつか異なる点があります。まずは、バックの底からハンドルにかけて通っているラインのデザインが異なります。フールトゥのラインは、ストライプや単色でデザインされています。一方で、エールラインのラインにはHの飾り文字が施してあるのが特徴です。また、仕様においては、フールトゥはスナップボタン式ですが、エールラインはファスナー開閉式でボタンが設置され、さらに南京錠も付属されています。
エールラインのカラー展開は、グレーとブラウンの2色展開であることも特徴です。限定されたカラー展開であると、選択しやすいといったメリットがあり、シンプルでエルメス感を少し感じたいという方に人気のトートバッグとなっています。
4-2.エールバッグ
エールバッグは、1998年にケリーバッグからインスパイアされて誕生した革新的なバッグです。キャンバス生地のボディとレザー素材のフラップ、ハンドルを組み合わせたデザインが特徴となっています。最も魅力的な点は、バッグのボディやフラップなどのパーツを付け替えられることです。これにより、その日の気分やスタイルに合わせてフォルムを変えることが可能となっています。
TPMからGMまでの4つのサイズが展開され、素材にはトワルアッシュやトワルGM、トワルオフィシエ、トワルミリタリーなどの異なる特性を持つキャンバス生地が使用されました。レザーパーツには主にヴァッシュハンターと呼ばれる光沢感のある牛革が採用されています。発売当時は10万円台という比較的手の届きやすい価格設定も相まって、エルメスのアイコンバッグとして幅広い層から支持を得ました。
2006年に惜しまれながら廃盤となりましたが、根強い人気により2009年に「エールジップバッグ」として部分的に復活を果たしました。ただし、このモデルはオリジナルのエールバッグのような組み換え機能は備えていません。
エールバッグは、廃盤から約20年が経過した現在でも、その革新的なデザインと実用性から、中古市場で高い人気を保ち続けています。
4-3.ヴァルパライソ
ヴァルパライソは、2006年に発表された、エルメスのガーデンパーティから着想を得た廃盤のトートバッグです。「天国の谷」という意味を持つこのバッグは、チリ中部にある世界遺産都市の名を冠し、自由で開放的な雰囲気を表現しています。このバッグの最大の特徴である開閉方法は、2本のハンドルの1本をフラップの穴に差し込む方式を採用しており、高い防犯性を実現しています。
素材構成は、トワルシェプロンという縫製方法によるコットン素材のボディと、上質なレザー素材のフラップやハンドルを組み合わせた2素材使いです。レザーフラップとハンドルを使った独特の開閉方式は防犯性に優れ、両側面のスナップボタンで容量調整も可能です。また、フラップを内側に折り込んで、シンプルなトートバッグとして使用できる点も魅力となっています。
PMからGMまでの4サイズに加え、横長のロングタイプも展開され、定価はPMが172,000円、MMが207,900円でした。現在は廃盤となっているものの、軽量で丈夫な作りや経年変化を楽しめる点、日常使いからビジネスシーンまで幅広く活躍する実用性から、中古市場でも根強い人気を保っています。2024年現在の中古相場は、状態やカラーにもよりますが、およそ5〜17万円程度で取引されており、エルメスのバッグとしては比較的手の届きやすい価格帯となっています。
5.【キャンバス素材】エルメスの人気トートバッグ
ここからは、すべてキャンバス素材を採用した、エルメスの人気トートバッグを3点紹介します。キャンバス素材のトートバッグは、レザー素材のバッグに比べて傷がつきにくいといった特徴にくわえて、軽量で型崩れしにくいといった利点をもっています。ここでは、コロンとしたフォルムが特徴のカンヌ、希少性の高いサックドパンサージュグルームとパニエドプラージュについて解説します。
5-1.カンヌ
カンヌは、コロンとした丸みを帯びたフォルムが特徴のキャンバス素材を採用したトートバッグです。横から見るとしずくのような形状で、可愛らしいフォルムが魅力です。スナップボタン開閉式で使いやすく、サイドのボタンで荷物の量に応じてバッグの大きさを調節できる実用性も備えています。
サイズ展開は、PM(幅33×高さ23×マチ21cm)、MM(幅42×高さ28×マチ26cm)、GM(幅48×高さ34×マチ28cm)の3種類です。どのサイズもマチがたっぷりとられており、開口部も広いため荷物の出し入れがスムーズです。また、付属のミニポーチで小物類も収納しやすい設計となっています。
2011年頃に廃盤となりましたが、無地やストライプ柄などの豊富なデザインバリエーション、型崩れしにくい実用性、そして5万円前後という手頃な中古価格から、現在も根強い人気を誇っています。
5-2.サックドパンサージュグルーム
サックドパンサージュグルームは、エルメスが毎年秋冬コレクションで数十個限定で生産する希少なキャンバストートバッグです。もともと馬具入れバッグとして販売されていた本製品は、撥水加工されたキャンバス素材を使用し、取り外し可能な巾着が付属している実用的な設計が特徴です。
サイズは幅38cm(最大50cm)×高さ34cm×マチ16cmと大容量で、2017年にはカーキカラー、2020年にはフェルト素材のモデルが発売されるなど、年によって異なるバリエーションが展開されています。2018年製造モデルの国内定価は309,100円(税込)で、エルメスのバッグの中では比較的手の届きやすい価格帯となっています。
5-3.パニエドプラージュ
上品でありながらカジュアルな雰囲気を醸し出すパニエドプラージュは、エルメスが手掛けるキャンバス素材のトートバッグです。その名は、フランス語で「かご」を意味する”パニエ”と「浜辺」を表す”プラージュ”に由来し、ビーチでの使用を想定して生まれました。
最大の特徴は、扇のように広がる独創的なフォルムです。この斬新なデザインにより、荷物を出し入れしやすいのも魅力です。プライバシーへの配慮も忘れておらず、バッグ上部にはスナップ式のベルトを備え、中身を適度に隠せる工夫が施されています。また、内側には長めのストラップが付いたファスナーポーチが備わっており、貴重品を収納するのに便利です。
サイズ展開はPMとGMの2種類があり、PMは約幅27〜55cm×高さ30cm×マチ18cmで、GMは約幅31〜74cm×高さ38cm×マチ27cmとなっています。エルメスのバッグとしては比較的手の届きやすい価格帯に設定されていますが、生産数が限られているため、中古市場において取引されている数が少ないのが特徴です。そのため、あまり人とは被りたくないトートバッグを探している人におすすめです。
6.【メンズにもおすすめ】エルメスの人気トートバッグ
ここからは、女性はもちろん、男性にもおすすめのエルメスの人気トートバッグを紹介します。
ナイロン素材を使用した丈夫なアカプルコや、ビジネスシーンで活躍するトロカ・ホリゾンタルなど4点に絞って解説します。ユニセックスの利用が可能なため、男女共有で使えるのもメリットとなっています。
6-1.アカプルコ
メキシコの太平洋岸に位置する、有名リゾート地にちなんで名付けられたアカプルコは、2008年に廃盤となった人気のトートバッグです。ナイロンキャンバスを主素材とし、耐久性と撥水性に優れています。デザインは、レザー部分にエルメスの「H」ステッチが施されているのが特徴的です。
サイズ展開はPM(幅30×高さ21×マチ14cm)、MM(幅37×高さ24.5×マチ17cm)、GM(幅54×高さ34×マチ24cm)があります。いずれのサイズも大きめのマチと豊富なポケットを備え、優れた収納力を誇ります。
特に、派生モデルとして展開されているアカプルコ・ポルト・オディナトゥールは、男性から多くの支持を集めており、ビジネスシーンに活用できるアイテムです。型崩れしにくいナイロン素材を採用し、ダブルジッパーのため防犯性が高く、外ポケットが設置されているため重宝されています。
6-2.ヴィクトリア
カナダのブリティッシュコロンビア州にある都市名に由来しているヴィクトリアは、2006年に発表されたトートバッグです。外側には高品質なレザー、内側には軽量な布素材を採用していることが特徴です。外側で高級感を醸し出しながら、内側は布素材のため傷などをあまり気にすることなく荷物を収納できることが魅力となっています。
サイズは、ヴィクトリア35(幅35×高さ23×マチ15cm)、ヴィクトリア43(幅43×高さ25×マチ20cm)、ヴィクトリア50(幅50×高さ35×マチ23cm)の3種類が展開されています。いずれもダブルファスナーを採用し、バッグ側面の下方まで大きく開くため、荷物の出し入れがスムーズにできます。男性から需要が高いサイズは、A4書類が収納でき底鋲が取り付けられているヴィクトリア43で、派生モデルで縦長のフォルムが特徴のヴィクトリアカバスも人気です。
6-3.ボラボラ
ボラボラは、一見するとエルメス製のアイテムだとわかりにくいキャンバス素材のトートバッグです。開閉口にはさりげなく「HERMES PARIS」のロゴが刻まれたセリエボタンが配置され、内側には2つのオープンポケットがあり整理整頓しやすいつくりとなっています。現在は廃盤となっていますが、女性だけでなく男性からの人気が高いアイテムです。
サイズ展開は、PM(幅35×高さ25×マチ18cm)、GM(幅48×高さ37×マチ23cm)の2種類となっており、大容量なのが特徴です。中古市場での取引価格は、PMが2〜5万円前後、GMが3〜6万円前後と、エルメスのバッグとしては比較的手頃な価格帯で購入できるのも人気の理由です。
6-4.トロカ・ホリゾンタル
トロカ・ホリゾンタルは、カジュアルにもビジネスにも活用できるキャンバス素材とレザー素材を組み合わせたトートバッグです。最大の特徴は、バッグ前面に配置された4つのオープンポケットで、ICカードや小物類などの収納に便利な構造となっています。また、バッグ内側にもファスナーポケットを備えており、整理整頓がしやすいのも魅力です。
ハンドル部分は幅の異なる3本のストライプと、それに添えられたレザーで構成され、シンプルながらもエルメスらしい洗練された雰囲気を醸し出しています。開閉はスナップボタン式で使いやすく、バッグ底にはエルメスのHマークが配されています。サイズ展開はMM(幅40×高さ28×マチ8cm)とPM(幅32×高さ20×マチ9cm)の2種類です。
軽くて丈夫なキャンバス素材を採用し、男女問わず使用できるデザインで、通勤や通学など幅広いシーンで活躍するメンズにもおすすめのトートバッグです。
7.エルメスのトートバッグを用途や予算で選ぶには?
出典:Hermès
エルメスには多彩なトートバッグが存在し、さまざまな用途と予算に応じて選べる豊富なラインナップを誇っています。
以下では、予算や使用シーンに焦点を当てたおすすめの人気トートバッグを紹介します。
7-1.比較的安価で手に入れられるトートバッグ
比較的安価で手に入れられるエルメスの人気トートバッグとしては、フールトゥ、エールライン、ボラボラが挙げられます。特にフールトゥは、コットンキャンバス素材の標準モデルであれば中古市場において3万円前後で取引されており、エルメスの入門バッグとして人気があります。
また、ナイロン素材を使用したエールラインは、楽天市場において5万円前後で取引されています。さらに、ボラボラも中古市場でPMサイズが2〜5万円前後、GMサイズが3〜6万円前後と比較的手頃な価格帯で購入できるため、エルメスの品質を手軽に体験できるアイテムといえるでしょう。
7-2.カジュアル&ビジネスの両方で使えるトートバッグ
カジュアル&ビジネスの両方で使えるエルメスの人気トートバッグとしては、トロカ・ホリゾンタルとヴィクトリアが挙げられます。トロカ・ホリゾンタルは、キャンバス素材とレザー素材を組み合わせたデザインで、多様なシーンで活躍するトートバッグです。バッグ前面の4つのオープンポケットはICカードや小物の収納に便利で、内側のファスナーポケットと合わせて整理整頓がしやすい構造となっています。
また、ヴィクトリアも、外側の高品質なレザーと内側の軽量な布素材を組み合わせることで、休日のカジュアルスタイルからビジネスシーンまで幅広く対応可能です。ヴィクトリア35、43、50の3サイズ展開で、特にヴィクトリア43は、A4書類も収納できる実用性と洗練されたデザインで、オンオフ問わず活躍するトートバッグとなっています。
7-3.オールレザー素材のトートバッグ
エルメスの人気トートバッグには、オールレザー素材を採用したピコタンロックとガーデンパーティがあります。なかでもピコタンロックは、柔らかさとしなやかさを併せ持つトリヨンクレマンス素材を使用した、上質なレザートートバッグとして知られています。一枚の革から丁寧に作り上げられたレザーバッグは、エルメスならではのアイテムです。
一方、ガーデンパーティのネゴンダ素材モデルは、上質な風合いと確かな品質を兼ね備えており、本物のレザーの魅力を求める方に最適な一品です。高品質な革素材の質感と日常的な使いやすさを両立させた、実用的なトートバッグとなっています。
8.エルメスのトートバッグは高い品質と実用性の融合が魅力
高い品質と実用性を兼ね備えた、エルメスの人気トートバッグを15選ご紹介しました。エルメスのトートバッグが人気の理由は、バーキンやケリーと比べて比較的手の届きやすい価格帯であること、日常使いに適した優れた使い勝手、そして幅広い年齢層に対応した普遍的なデザイン性が挙げられます。
また、素材の組み合わせにも工夫が見られます。キャンバス素材とレザー素材それぞれの特徴を活かした単一素材のモデルや、両者を巧みに組み合わせたモデル、さらには豊富なカラーバリエーションでの展開により、幅広いニーズに応えているのです。
代表的なモデルとしては、フールトゥやガーデンパーティが挙げられます。また、カンヌやパニエドプラージュなどのオールキャンバス素材のバッグは、傷がつきにくく軽量で型崩れしにくいのが特徴です。さらに、エールラインやボラボラといった廃盤モデルは、中古市場で手頃な価格で取引されており、エルメスの品質を比較的手軽に体験できる魅力的な選択肢となっています。
このようにエルメスのトートバッグは、伝統的な職人技と現代のニーズを巧みに調和させた、ブランドを代表するアイコン的な存在として確固たる地位を築いているのです。