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2025年12月27日

【HERMÈS】シェーブルの特徴とは?種類やエプソンとの違いもご紹介!

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エルメスのバッグを検索していると、シェーブルという聞きなれない素材の名称に目がとまります。シェーブル(Chevre)は山羊革を原料とした最高級レザーで、エルメスのバーキンにも採用されている素材の一種です。

独特の風合いと耐久性の高さで「革の王者」と称されるシェーブル。

今回はエルメスのシェーブルについて解説してまいります。バッグに最適とされる理由や、種類ごとの特徴、エプソンとの違いについて解説していくので読んで参考にしてみてください。

1.シェーブルとは?~エルメスが誇るレザーの頂点~   

フランス語でヤギを意味するシェーブル(Chevre)は特別な存在感を放つレザー素材です。ここでは三つの観点から、エルメスがシェーブルをバッグに採用している理由について解説してまいります。

1-1.繊細なシボと光沢感

シェーブルは繊細なシボ(革目)と光沢感が特徴です。やや浅く、均等に並んだ天然のシボがアイテムに品格とラグジュアリー感を添えてくれます。型押し加工とは一線を画した、このテクスチャーがシェーブル最大の魅力といえるでしょう。また、しっとりとした光沢感がニュアンスとなって軽やかに見えるのも魅力の一つです。エルメスではバーキン30やボリードといった大きめバッグにシェーブルを採用して、その特徴を存分に生かしています。

1-2.軽さと耐久性

シェーブルのバッグを持ってみると、その軽さに驚かれるかもしれません。軽さもまたシェーブルの魅力として特筆すべきでしょう。この軽さがバッグ本来の機能性を高めるのはもちろんのこと、持っている人の負担を軽減する役割を果たしています。日常使いするバッグに最適な素材の一つ、シェーブル。じつは耐久性も兼ね備えています。上品でエレガントなルックスからは想像できないほどの強靭さを誇り、牛革以上の耐久性を持つとされています。しなやかな手触りと強さは細かい繊維で組成されたヤギ革の特徴です。傷にも強いのでバッグやお財布といった頻繁に使うアイテムに最適な素材だといえるでしょう。

1-3.発色の良さ

エルメスのシェーブルアイテムの特徴として豊富なカラーバリエーションがあげられます。ブラックやエトゥープといった濃色はもちろん、ナタやパールグレーなどのニュアンスカラーまで幅広いラインナップが圧巻です。特に近年は、パステルカラーやメタリックカラーなどの再現が難しい色出しにも成功していて見事の一言。これはシェーブルの凹凸の少ない表面の特性が、発色の良さに直結しているからだと思います。もちろん、エルメスの染色技術やオリジナルカラーの再現力が優れているのは疑いようのない事実ですが、シェーブルという素材のポテンシャルの高さは抜群といえます。エレガントなルックス、軽くて丈夫、豊かなカラーバリエーション。

この三つの特徴から、シェーブルはバッグに最適な素材とされているのです。

2.シェーブルとエプソンの違いとは?  

シェーブルとエプソンは共通点が多く、よく比較される素材です。ここではエルメスが誇る二つの素材の違いについて解説してまいります。

エルメス表記名 素材 テクスチャー 希少性
シェーブル ヤギ 柔らかく軽い 数量が限定的
エプソン 雄仔牛 ハリがある 数量を確保しやすい

 

2-1.素材

先に述べた通り、シェーブルはヤギを原皮とした素材です。家畜として知られているヤギですが、牛に比べると体躯が小さいため、素材となる部分が決して多くはありません。

一方のエプソン(正式名称:ヴォー・エプソン)は生後一年以内の雄仔牛を原皮としています。

2-2.テクスチャー

エルメスのシェーブルは柔らかく、ほのかな光沢を帯びたルックスが特徴的です。さらに、軽くて傷つきにくいといった特性も持ち合わせています。これはヤギ革のほうが牛革よりも薄いことが影響していると思います。そのため、やや型崩れしやすいのが唯一のデメリットとされているのです。エプソンはきめ細やかなシボ感とハリのある手触りが特徴になっています。革自体に厚みがあるため、やはりそれなりの重量感は否めません。その分、型崩れしにくいところがメリットになります。こうした素材の違いは目視だけでは分からないものです。この二つの素材で迷ったら、実際に手に取って確認してから購入するのがおすすめです。

2-3.希少性

シェーブルは一頭当たりから取れる量が少ないので世界的にも希少性が高いレザーの一つです。また、高度なレベルの加工技術が要求されるため、品質の高いものは数量が限定されています。一方のエプソンは比較的数量が集めやすく、エルメスに採用できる高品質なものが確保しやすい状況にあります。こうした違いはアイテムの価格帯にも反映されています。シェーブルを採用したもののほうが高額になるのは、この希少性が一因となっているのです。

3.エルメス:シェーブルの種類とは?  

ここからはエルメスが採用するシェーブルの種類について解説してまいります。すでに廃番となっていても、中古市場では相変わらず人気が高いシェーブルが存在しています。

3-1.シェーブルミゾル

インド北東部の丘陵地帯で、のびのびと育ったヤギを原皮としたシェーブルミゾル。ミゾルという名前は、その地名から命名されたものです。2000年代初頭に発表された素材でエルメスでは比較的新しい素材の一つに数えられます。自然な皮目と色ノリの良さはもちろんのこと、ややストレッチ性を感じるしなやかな触感が特徴です。バーキン25や小物アイテムに採用されると高い人気を博すようになりました。経年劣化しにくいので長く愛用したいアイテムに最適な素材といえるでしょう。エルメスのシェーブルといえば、このシェーブルミゾルといわれるほど代表的な存在です。ケリーやボリードといったバッグアイテムだけでなく、ベアンやアザップなどのお財布にも採用されています。

3-2.シェーブルコロマンデル

ニュアンスのある光沢が特徴のシェーブルコロマンデル。エルメスでは「コロマンデル」として1990年代を中心に展開されてきた素材です。雌子ヤギを原皮としたこだわりの素材で、軽やかさと

ハリを感じるテクスチャーが人気を集めています。希少性の高さからバーキン30やケリーといった限られたアイテムに採用されていて、コレクターや愛好家から憧れの存在になっているようです。特にブラックカラーのコロマンデルは人気が高く、特有のシボからうまれる揺らめくような美しい艶が魅力的だと思います。現在、数量を絞って製作しているため、市場で見かける機会がほとんどありません。まさにレアアイテムといえる素材の一つだといえるでしょう。

3-3.シェーブルシャムキラ

ヒンディー語で「輝き」の名前を冠する、シェーブルシャムキラ。その名の通り、繊細なシボに瞬くような艶めきが魅力です。きめ細やかなシボは型押しではなく、ヤギ革そのものの特徴になっています。特にシャムキラの表面は凹凸が少なく、ハリのある手触りが他のシェーブルとは一線を画しています。エルメスの最新シーズンでは、ケリーラインから「ドレ」や「アルジャン」を新たに発表。シルバーやゴールドなどのメタルカラーを見事に再現して、この素材の魅力を存分に発揮しています。傷や摩擦にも強いので長めのネイルをしていても安心して使えると思います。ブラックドレスに一点投入すると、パーティーシーンにふさわしい華やかさを添えることができるでしょう。

3-4.アストラカン

まるでトイプードルのような巻き毛が特徴のアストラカン。もともとは子羊(ロシアのアストラカン地方生息)の毛皮を指していたものの、今では類似品も含めてこの名称で呼ばれています。エルメスでは子ヤギの品種改良によって再現しています。ふっくらとした毛皮はコートやバッグに採用されていますが、希少性が高く、ほとんど市場で見かけることのないレアアイテムになっています。

3-5.ヴィブラート

さまざまな染色をほどこしたヤギ革を貼り合わせて切断した素材、ヴィブラート。複雑な色の組み合わせで奥行きのある色味に仕上げられたユニークな素材です。2000年代前半を中心に展開していましたが、現在は廃番となっています。唯一無二のカラーバリエーションが評判となり、たいへんな人気を博しました。製造の工程上、やや脆さがあるものの、バーキン35などに採用されています。限定的な素材ながら、独特のテクスチャーはファンを魅了し続けていて、アンティーク市場では今でも高値で取引されているアイテムとして知られています。

3-6.ヴィブラートスニップ

ヴィブラートをさらに加工して製作されたヴィブラートスニップ。ヴィブラートを縦横に裁断することで、より複雑なパズルのようにしたピースを貼り合わせて作られています。幾何学模様を思わせる柄と色彩のグラデーションが美しい素材としてエヴリンなどに採用されてきましたが、現在は廃番となっています。ヤギ革の薄さと発色の良さを活かしたエルメス独自の素材として、今でも中古市場で人気のある素材です。手間暇を惜しまないクラフツマンシップを感じられる素材で、見かけたら一度は手に取ってほしい逸品。

4.エルメス:シェーブルを使ったバッグとは?  

ここではシェーブルを採用したエルメスのバッグについて解説していきます。バッグは牛革やエキゾチックレザーとは一味ちがうシェーブルの魅力を堪能できるアイテムです。

4-1.バーキン

バーキンは現在、25・30・35・40・45の5つのサイズで展開されていて、シェーブルは最も人気のある25と30の二つのサイズに採用されています。しっとりとした艶を表面にたたえたシェーブルレザーの魅力を十分に堪能できるのがバーキンだと思います。妖艶なブラックカラーはもちろんのこと、彩度の明るいフレッシュカラーまで再現することができるのはシェーブルだけの特性です。また、エルメスのなかでバーキンは象徴的な存在ですが、そのパーツの多さから全体的に重量感のあるバッグとされてきました。一方のシェーブルは、もともと軽い素材なので持ったときの負担が少ないことも人気の理由となっています。数量が限られているため、レアアイテムであることは間違いありません。

4-2.ケリー

究極のワンハンドルといえばエルメスのケリーバッグを真っ先に思い浮かべる方は多いでしょう。ケリーはバーキンと同様に内縫いと外縫いで印象が変わるので、レザー本来の特徴を楽しめるバッグの一つです。特にシェーブルを採用したケリーは外縫いが主流となっていて、ほどよいハリ感が柔らかくエッジを形作っています。品格ある佇まいにノーブルなエレガンスが加味されていて見事です。発色の良さを生かしたローズショッキングやジョーヌシトロンといった華やかな色味がラインナップされているのが特徴となっています。シェーブルはパーソナルオーダーすることができる数少ないレザー素材なので、エルメスと懇意にしている方は選択肢としておすすめといえるでしょう。

4-3.ヴェルー

1930年代に発表、2016年に復活を果たしたヴェルーはユニークなフラップ(かぶせ)と留め金具が特徴のミニバッグです。ユニークな留め金具は馬房のかんぬきをイメージして製作されたもので、エルメスならではのモチーフ使いといえます。アイコニックなモチーフを癖のないシェーブルが受けとめていて、ミニサイズながら存在感のあるバッグに仕上がっています。コーディネートのワンポイントとして使いやすく、どんなファッションにも上質感を添えられるのが魅力だと思います。ストラップのバリエーションが豊富で、パーティーシーンから街歩きまで汎用性の高い便利なアイテムです。特に太めのバンドストラップは、ななめ掛けをするときに◎

4-4.ゲタ

日本の下駄からインスピレーションを得て製作されたゲタは、その名の通り、四角いフォルムが特徴的なミニバッグです。2021年の秋冬シーズンに発表されてから、印象的なフォルムとデザインが人気を集めるようになりました。日本人には、お弁当箱のようにも見える形状がユニークです。同じくエルメスの人気ミニバッグ、コンスタンスにも雰囲気が似ています。素材にはシェーブルミゾルを採用していて、現在までワンサイズ(横幅21㎝×高さ13㎝×マチ幅7㎝)のみの展開です。スマートフォンやコンパクト財布などの必要な荷物がすっきりと収まります。特に、カラーバリエーション豊富なところはシェーブルらしい魅力的なバッグだと思います。

4-5.ボリード

エルメスのボリードが誕生したのは1923年のことでした。女性らしい曲線美あふれるデザインが特徴で、世界初のファスナー式バッグとしてもエルメスを代表するアイテムです。2019年にリニューアルされて「ボリード1923」として発表されると再び脚光を浴びるようになります。不動の人気を誇るこのバッグにもシェーブルが採用されています。傷つきにくさと丈夫さを兼ね備えたボリードはデイリーに使いやすく、タイムレスなデザインが人気です。欧米はもちろん、日本での人気も高く、和装に合うバッグとして広く認知されてきました。ノーブルなルックスと本革ならではの魅力を堪能できる逸品。長く使用しているとシェーブルならではのエイジングが楽しめます。

5.エルメス:シェーブルを使った財布とは?  

シェーブルはお財布にも最適な素材です。ここではエルメスの代表的なお財布ラインのいくつかをピックアップして解説してまいります。

5-1.ベアン

エルメスの定番財布ベアンは、頭文字「H」の留め金具がワンポイントデザインとなったウォレットラインです。長財布から二つ折り、三つ折りタイプまで幅広いニーズに合わせた豊富なバリエーションが特徴となっていて、リデザインを繰り返しながら長く愛されてきました。エルメスではカラーはもちろん、さまざまなレザー素材を採用しています。また、手でふれる機会の多いお財布には堅牢さや機能性も求められます。シェーブルを採用したベアンは、そうした面をすべてクリアしているので使いやすさは抜群です。さらに軽さや柔らかい手触りといった魅力が加味されてデイリーユースに重宝すると思います。

5-2.アザップ

アザップもエルメスの定番財布として長く愛されてきました。特にシルクイン(シルクを内張りしたライン)は、開けたときの華やかさで女性から圧倒的な支持を集める人気財布です。一方、アザップ・クラシックというオールレザーラインもあって、そちらにはシェーブルが主に採用されています。鮮やかなカラー展開が特徴でシェーブルの発色の良さを堪能できると思います。特に、ブルーアズテックというターコイズを思わせるカラーはシェーブルだからこそ再現できた色味といえるでしょう。澄み切った青空のようなお財布は持っているだけで気分が高揚しそうです。アザップは開閉がファスナー式で他に金具などがなく、シェーブルらしい繊細なシボ感が魅力の逸品になっています。

5-3.ケリーウォレット

お財布にも展開しているケリーは、ストラップの着脱でクラッチバッグとしても使える便利なアイテムです。近年、大人気となっているウォレットラインの「ケリー・ロング・トゥゴー」に、シェーブルミゾルやシャムキラが採用されています。象徴的なベルトと留め金具があしらわれたフラップが一目でケリーと分かるデザインで、現金やカード類とスマートフォンが収まる収納力があります。汎用性が高く使い勝手が良いので、旅行などにも最適なアイテムとしておすすめです。シェーブルの上品な艶がラグジュアリーな印象を醸しだして、会食やパーティーシーンのバッグとしてもいいでしょう。

6.エルメス:シェーブルならではのカラーとは?  

シェーブル最大の特徴は発色の良さにあります。ここからはエルメスが誇る、シェーブルならではのカラーについて解説してまいります。

6-1.シャンパンゴールド

ミニケリーに採用されたシェーブルに、シャンパンゴールドカラーを再現した「ドレ」

ゴールドは、ともすれば下品になってしまう難しい色ですが、絶妙なさじ加減で品格あるシャンパンゴールドへと昇華させていて秀逸です。金具も金色でリンクさせて統一感のある仕上がりになっています。シェーブルシャムキラの皮目が儚い泡のように見えて、本物のシャンパンを想起させる魅力的なカラーといえるでしょう。

6-2.メタリックシルバー

ケリー・ロング・トゥゴーにセミマットな質感のシルバーカラーを採用した「アルジャン」

ぎらつかない銀色がクールな印象を与えつつ、コーディネートに明るいアクセントを添えます。レザー本来の質感を残しながら、こうしたメタリックカラーを再現するのは極めて高い技術が必要です。改めてエルメスの高度な染色技術を目の当たりにする逸品だといえます。また、どの色にも負けない個性を見せながらも主張しすぎないのが魅力になっています。モノトーンコーディネートに合わせたり、鮮やかカラーのコーディネートに一点投入したりしても◎

6-3.ジョーヌブルジョン

ジョーヌブルジョンは、おもにボリードやコンスタンスなどのバッグ類に採用されているイエロー系のニュアンスカラーです。フレッシュな柑橘系を思わせる色味が清涼感と爽やかな印象を与えます。シェーブルは、こうしたニュアンスカラーの発色に優れていて、にごりのない澄みきったカラーをお探しの方におすすめの素材です。

6-4.ブルーブリュム

ブルーブリュムは、シャーベットを思わせる薄いブルーパープル系のパステルカラーです。涼しげでエレガントな色味と陰影が柔らかく浮かびあがるのが特徴になっています。ホワイトをベースにしたパステルカラーは色出しが非常に困難ですが、シェーブルのように皮目の凹凸が均等な素材には向いています。他にはない色味なので、直感を信じて選んでも後悔しないカラーの一つです。

6-5.ローズショッキング

ローズショッキングは青みを帯びたピンク系のビビットカラーです。南国の花々のような鮮やかなカラーをシェーブルの品格ある質感が穏やかにまとめています。世代を問わず使えるアクセントカラーとしてもおすすめで、使っていると色味の変化が少ないシェーブルの良さが分かると思います。

7.エルメスのシェーブルは王者の異名をもつレザーの頂点! 

今回はエルメスのシェーブルについて解説してまいりました。経年による型崩れ以外にデメリットがほとんどないシェーブルは、まさに「王者」と称されるにふさわしいレザー素材です。

〇繊細なツヤをたたえた上品なルックス

〇軽さと高い耐久性

〇発色の良さが叶える豊富なカラーバリエーション

シェーブルがエルメスの人気バッグに採用されているのは、こうした素材の特性を最大限に生かした結果だといえるでしょう。

もしエルメスバッグの素材選びに悩んだら、シェーブルを選択肢の一つに加えてみてください。

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