2025年10月20日
金とプラチナどっちが高い?今後の予想や相場が逆転した理由も解説
金・貴金属について

投資やジュエリーとして人気の高い「金」と「プラチナ」。どちらも高価な貴金属として知られていますが、その価値や価格は時代によって変化しています。
実は、金とプラチナは貴金属の中ではよく聞く名前ですが、その価値の決まり方や需要の背景はまったく異なります。本記事では、「金とプラチナのどっちが高いのか」という疑問をはじめ、価格差が生まれた理由や、今後の価格動向、買うならどちらがおすすめなのかを徹底的に解説していこうと思いますので、是非最後までご覧ください。
目次
1.【金・プラチナ】価値が高いのはどっち?

「金」と「プラチナ」。見た目が似ているため、価値の違いがわかりにくいと感じる人も多いのではないでしょうか。ジュエリーや投資の世界では、それぞれが異なる魅力と役割を持っています。
この章では、金とプラチナの“価値を支える背景”に注目しながら、両者の特徴をわかりやすく解説します。
1-1.金は「資産価値」が高い
現在、資産価値という観点で見ると、金のほうがプラチナよりも高く評価されています。実際、ここ数年の相場では金のほうが1gあたりの価格で大幅に上回っており、2025年時点でも両者には大きな差が見られます。
2025年10月時点で金とプラチナの価格は以下の通りです。
| 1gあたりの金価格 (店頭小売価格) | 1gあたりのプラチナ価格 (店頭小売価格) |
| 約20,194~23,254円 | 約8,267~9,297円 |
金は世界共通の通貨代替資産として認識されており、国や企業、個人投資家まで幅広く保有されています。特に、世界経済が不安定な局面では「安全資産」として需要が急増し、価格が上昇しやすい傾向があります。また、金は流動性が高く、世界中どこでも取引が可能な点も資産としての大きな強みです。
一方のプラチナは工業用途に依存する割合が高く、景気の影響を受けやすいという側面があります。そのため、世界的な経済不安や金融危機の際には、工業需要が落ち込みやすいプラチナよりも、安全資産として金が選ばれやすいのです。流動性・安定性・信頼性の3つの点から見ても、資産としての価値は金のほうが高いと言えます。
1-2.プラチナは「希少価値」が高い
プラチナは、地球上で採掘できる量が非常に少ない貴金属です。年間の産出量は金の10%以下とも言われており、その多くが南アフリカやロシアなど限られた地域でしか採掘されていません。このように供給源が限られていることから、資源としてのプラチナの希少性は金を大きく上回ります。
また、採掘や精錬に要する工程が複雑でコストも高く、生産量を容易に増やせない点も特徴です。さらに、プラチナは高い耐食性と融点を持ち、触媒や医療、電子部品など幅広い分野で利用されており、実用的な需要も根強く存在します。資産としての安定性では金に劣るものの、物質としての希少性・実用性の高さから、プラチナは“希少価値の高い貴金属”として高い評価を受けています。
この章にてご紹介したように、金とプラチナはどちらも異なる形で価値を持つ貴金属です。金は世界的に信頼された「資産」としての側面が強く、プラチナは採掘量の少なさや用途の広さから「希少資源」として評価されています。ただし、かつてはプラチナのほうが高値で取引されていた時期もあり、現在の価格関係は過去とは逆転しています。では、なぜこのような変化が起きたのでしょうか。次の章では、金とプラチナの価値が逆転した背景について詳しく見ていきます。
2.金とプラチナの価値が逆転したのはなぜ?

かつては「プラチナ=高価」「金=安定」というイメージが一般的でした。ところが近年では、金の価格がプラチナを上回る“逆転現象”が続いています。両者の希少性や歴史的価値は変わらないのに、なぜここまで価格差が生まれたのでしょうか。その背景には、世界経済や産業構造の変化が深く関係しています。
ここでは、需要と用途の違い、供給の偏り、そして世界情勢という3つの視点からその理由を見ていきましょう。
2-1.金とプラチナの「需要」と「用途」の差
金とプラチナの価格差を生む最も大きな要因のひとつが、“需要構造の違い”です。金は、世界中で「資産保全の手段」として安定した需要を持ちます。株式や通貨が不安定なときに買われやすく、中央銀行も外貨準備として保有しているため、金融市場との結びつきが強いのが特徴です。
プラチナの需要は工業分野への依存度が高く、特に自動車の排ガス浄化装置(触媒)向けが中心です。そのため、景気が悪化したり、自動車市場が落ち込んだりすると需要が減少しやすい傾向にあります。こうした構造の違いが、金の価格を押し上げ、プラチナとの価値の逆転が起きる要因となっています。
2-2.プラチナは産出国が少なく供給が不安定
プラチナは採掘できる地域が非常に限られており、世界の生産量の大半を南アフリカとロシアが占めています。これらの国々では政治的不安定や労働問題、電力供給の不足などが頻繁に発生しており、安定した生産が難しい状況が続いています。
供給が不安定になると、一時的に価格が上昇することもありますが、長期的には投資対象としての信頼性が下がる傾向にあります。金のように世界各地で採掘・取引される金属と比べると、市場の流動性も低く、取引量も限られています。結果として、プラチナは供給面でのリスクを抱えやすく、価格の安定性という点で金との差が広がっています。
2-3.不安定な世界情勢が後押しする“金買い”の流れ
世界経済や国際情勢が不安定なとき、資産を守るための“逃避資産”として金が買われる傾向が強まります。戦争や金融不安、インフレ懸念などが広がると、株式や通貨などのリスク資産から資金が流出し、安全資産である金に資金が移る構図です。
特に2020年のパンデミック以降は、世界的なインフレと為替変動が続き、各国の中央銀行も金の保有量を増やしています。一方、プラチナは景気動向に左右されやすく、有事の際には需要が減少しやすい金属です。こうした地政学的リスクや投資家心理の変化が、金の価格上昇を後押しし、プラチナとの差をさらに広げる結果となっています。
金とプラチナの価格が逆転した背景には、需要構造の違い、供給の偏り、そして世界情勢という3つの要因が密接に関係しています。安定した資産として世界的な信頼を集める金に対し、プラチナは産業用途への依存度が高く、景気や供給リスクの影響を受けやすい金属です。そのため、有事や経済不安の際には金の需要が急増し、結果として金の価格がプラチナを上回る状況が続いています。次の章では、こうした金とプラチナの“価値を動かす要因”について、さらに詳しく掘り下げていきます。
3.金とプラチナの価値や価格が上がる要因
金とプラチナの変動には様々な理由があります。この章ではそれぞれの価値や価格に影響を与える要因をご紹介していきます。
3-1.金の価値や価格が上がる要因
金とプラチナはどちらも希少で価値が高い一方、その価格を押し上げる要因には明確な違いがあります。
ここではまず、金の価値が上昇する主な要因を整理していきます。
3-1-1.経済・金融の不安定化
世界経済が揺らぐとき、投資家は信用リスクを避けて金へと資金を移す傾向があります。金は通貨や株式のように発行体の信用に依存せず、実物としての価値を持つため、景気後退や金融危機の際に選ばれやすい資産です。過去の世界的な金融ショックでも、紙幣や株が下落する一方で金は価格を維持または上昇させてきました。こうした“経済の揺らぎに強い性質”が、金を長期的に支持する大きな理由です。
3-1-2.需要・供給のバランス
金は埋蔵量が限られているうえ、採掘から精製まで長い時間を要するため、供給を急に増やすことはできません。その一方で、経済不安やインフレ懸念が高まると、投資や備蓄の目的で買いが集中します。世界的に需要だけが膨らむ局面では、市場に出回る金の量が足りず、価格が押し上げられます。特に経済成長の著しい国々では、資産分散の一環として金を保有する動きが強まり、国際的な需給の偏りをさらに拡大させています
3-1-3.地政学リスクの高まり
政治的な対立や紛争が発生すると、リスク回避の流れが強まり、金の買い需要が増加します。地域紛争や軍事衝突などの報道が相次ぐと、投資家は市場の先行きを警戒し、金を安全な逃避先として選ぶ傾向が顕著です。このように、国際情勢の不安が高まるほど金は買われやすく、「地政学リスクが価格を押し上げる」という構図が長年続いています。
3-1-4.中央銀行の金融政策や金利動向
各国の中央銀行が利下げや金融緩和を行うと、現金や預金を保有する魅力が下がり、代わりに金が注目されます。利息を生まない金は、金利が低下した局面で相対的に有利になるためです。また、通貨供給量が増えることでインフレ懸念が高まり、実物資産である金に資金が流れやすくなります。金融政策の方向性は、金相場に大きく影響を与える要因の一つです。
3-1-5.米ドルの価値低下
金の国際価格はドル建てで決まるため、ドルの強弱が金の動きを左右します。ドルが下落すると、他国の通貨で金を購入する際のコストが下がり、世界的に買いが増えやすくなります。逆にドルが上昇すると一時的に金が売られることもありますが、長期的には通貨価値の変動よりも、実需や安全資産としての需要が価格を支える傾向があります。
3-2.プラチナの価値や価格が上がる要因
プラチナの価格は、世界の景気動向や産業需要の影響を強く受けます。特に工業用途への依存度が高いため、経済成長や製造業の回復が価格を押し上げる大きな要因となります。
ここでは、プラチナの価値を支える主な5つの上昇要因を見ていきましょう。
3-2-1.消費国や生産国の経済状況
プラチナは特定の国での採掘・消費に偏りがあるため、生産国や消費国の経済状況が価格に直結します。世界の供給の多くを占める南アフリカで政情不安や電力問題が発生すると、生産量が減少し価格が上がることがあります。また、欧州や中国などの自動車産業が活発になると、触媒向け需要が増えて相場を押し上げます。つまり、プラチナの価格は国際経済の動きと密接に結びついているのです。
3-2-2.工業需要の回復
プラチナの用途の多くは工業分野に集中しています。特に自動車の排ガス浄化装置や化学触媒、電子部品などで使用されており、景気回復とともにこれらの生産活動が活発になると、需要が増加します。経済が上向く局面では、自動車販売の回復や製造業の稼働率上昇が価格を押し上げる要因となり、工業需要の改善がプラチナ相場を支える構図が続いています。
3-2-3.パラジウムの代替使用
車向け触媒に多く使われるパラジウムの価格が高騰したことで、自動車メーカーの間では代替素材としてプラチナを使用する動きが進んでいます。両金属は化学的性質が似ており、コスト面での合理化を図る目的で代替需要が発生しています。パラジウムの価格上昇が続く限り、プラチナへの置き換えは進むとみられ、今後の価格上昇を後押しする要因となっています。
3-2-4.脱炭素化の進展
世界的に脱炭素化が進む中で、プラチナの需要が新たな形で拡大しています。特に注目されているのが、水素を利用した燃料電池車や水素関連インフラでの活用です。プラチナは水素を効率的に反応させる触媒として欠かせない素材であり、環境技術の普及が進むほど需要が高まると予想されています。環境分野での用途拡大は、プラチナにとって中長期的な価格上昇要因といえるでしょう。
金とプラチナは、どちらも価値を押し上げる要因を持っていますが、その性質は大きく異なります。では、今後の相場はどのように動いていくのでしょうか。次の章では、金とプラチナの今後の価格予想と、目的別にどちらを選ぶべきかを解説します。
4.【今後の価格予想】金とプラチナを買うならどっち?
金とプラチナはどちらも異なる要因で価値が変動します。
ここでは、今後の価格動向を踏まえながら、投資目的に合わせてどちらを選ぶべきかを整理していきましょう。
4-1.安定感を求めるなら「金」
世界情勢が不安定なときでも価値を保ちやすいのが金の強みです。各国の金融政策や為替の変動にも比較的強く、長期的に資産を守りたい人に適しています。大きなリターンは見込みにくいものの、急激な値下がりのリスクが少ないため、堅実な運用を望む人には金の保有が向いています。
4-2.将来性に期待するなら「プラチナ」
プラチナは景気や産業動向の影響を受けやすい一方、今後の需要拡大が見込まれる金属でもあります。特に水素エネルギーや環境関連分野での利用が進めば、価格上昇の可能性があります。短期的な変動を受け入れながらも、中長期でリターンを狙いたい人にはプラチナが適しています。
金とプラチナはどちらにも異なる魅力があります。近年では投資目的で金やプラチナを購入される方も増えていますが、相場は常に変動するため「必ず利益が出る」というものではありません。どちらを選ぶ場合も、価格の動きやリスクを理解したうえで、無理のない範囲で購入を検討することが大切です。
5.【FAQ】金・プラチナに関する疑問
最後に、金やプラチナに関する疑問にお答えしていきます。
5-1.プラチナが金より安いのはなぜですか?
かつてはプラチナの方が高価でしたが、現在では金が上回る状況が続いています。最大の理由は需要の違いです。プラチナは自動車用触媒など工業用途に依存しており、景気の変動を受けやすい金属です。一方、金は世界中で「安全資産」としての需要が強く、経済が不安定なほど買われやすい傾向があります。こうした用途の差が、価格逆転を生んでいます。
5-2.ゴールド(金)とプラチナはどっちが上?
「上」という基準によって答えは異なります。資産価値や流通性の高さでは金が上位に位置しますが、希少性や耐久性の面ではプラチナが勝ります。金は経済的な信頼の象徴、プラチナは物質的な希少性を重視する金属です。それぞれが異なる分野で価値を持っており、どちらが“上”とは一概に決められません。
5-3.ネックレスを買うならプラチナと金どっちがいい?
見た目や使用目的で選ぶのがおすすめです。日常使いしやすいのは変色しにくいプラチナで、フォーマルにも合わせやすい上品な印象があります。一方、金は温かみのある色合いが特徴で、肌なじみが良く華やかな印象を与えます。どちらも耐久性は高いですが、デザインの好みや肌のトーンに合わせて選ぶと満足度が高いでしょう。
6.まとめ
金とプラチナ、どっちが高いのか――その答えは「資産価値を重視するなら金」です。
近年は金の価格がプラチナを上回る状況が続いており、世界的に安定した“安全資産”としての地位を確立しています。反対に、プラチナは希少性が高く、景気回復や脱炭素化など産業の動きによって将来性が期待される金属です。
どちらが高いかという単純な比較だけでなく、「どんな価値を重視するか」で選び方は変わります。それぞれの特性を理解して、自分の目的やライフスタイルに合った選択をすることが大切です。価格は時代や情勢によって変動するため、常に最新の相場を確認しながら判断しましょう。
この記事が皆様のご参考となれれば幸いです。。
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