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2024年4月30日

ダイヤモンドはなぜ高いの?過去と今後のダイヤモンドの価値とは

高価なもの、と聞いてどんなものを思い浮かべるでしょうか?高級車や高級時計、そして宝石をイメージする方が多いのではないでしょうか。

高価な宝石の代表であるダイヤモンドは、「宝石の王様」とも呼ばれ、世界で一番有名な宝石です。

イメージの通りダイヤモンドは、指先に乗るほど小さなものでも、モノによっては数百万や数千万円という値段がつくこともある、大変価値の高い宝石です。

しかし、そもそもダイヤモンドにはなぜ価値があるのでしょうか?

この記事では、ダイヤモンドが高価になる理由について考えてみたいと思います。
過去と未来のダイヤモンドの価値について、そして高価なダイヤモンドを賢く買うコツについても書いていきますので、これからダイヤモンドを買いたいと思っている方や、今持っているダイヤモンドを活用したいと考えている方は、ぜひ最後まで御覧になってみてください。

1 ダイヤモンドが高価な理由

1-1 希少性が高い

ダイヤモンドの価値が高い理由は、ずばり希少性の高さです。

宝石の価値とは、採掘量と需要によって決まるといっても過言ではありません。

例えば、一年間に100個しか出てこない希少な宝石と、一年で1万個採掘される宝石とでは、前者のほうが当然価値が高くなります。ダイヤモンドは採掘量に対して、需要がとても高い宝石であるといえます。

ダイヤモンドは約26億年前、地球の表層の最深部にある高温高圧のマグマの付近で結晶化したと考えられています。地中で宝石になる鉱物が生まれる場所は様々ですが、ダイヤモンドは宝石の中でも最も深くて高温高圧の場所で生まれます。

現在我々が目にするダイヤモンドは、火山活動によって地中深くからマグマとともに上昇してきたものです。現在の技術では高圧により、人間は地表から4キロのところまでしか掘り進めることができません。

私たちが出会うダイヤモンドは、地球のほんのわずかな表面の部分から採掘されたものであり、地球に我々が想像するよりはるかに多くのダイヤモンド鉱床が眠っていると考えられています。

たくさん多く出回っている印象のあるダイヤモンドですが、実は歴史が始まって以来ジュエリーの枠に留められ研磨されたダイヤモンドを集めてみると、二階建てのロンドンバス一台に収まってしまうほどの量だと言われています。

世界一有名な宝石ですが、知名度に対して宝石としてのダイヤモンドの流通はとても少ない印象ですよね。さらにダイヤモンドには、4Cと呼ばれる国際的な評価基準があり、大きさ(カラット)・カラー(色味)・クラリティ(透明度)・カット(対称性や研磨)の良さで決まるといわれています。

色が無色透明に近いほど、内放物やくすみのないものほど、大きくてカットのよいものほど、希少価値が高くなります。逆に透明度がないダイヤモンドは、硬さを利用し工業用にも使われることもあります。

ダイヤモンドは傷のつきにくさを示すモース硬度10を誇り、硬いものの切削や研磨など工業用にも広く需要があります。採掘されるダイヤモンドで宝石としての価値があるものは、全体の20パーセントほど、残り80パーセントが工業用になるといわれています。

最も有名な宝石として知られているダイヤモンドですが、採掘量が少ないだけでは価値が上がるということはありません。必ず世間に「欲しい」思う需要が伴っています。人間の生物的本性として、「他人が持っていない希少なものを手に入れたい」という欲望があります。希少であればあるほど、手に入れたい人は増え、所有していることがステータスになるというものです。

誰でも簡単に手に入れることができるものは、あえて欲しがることはありません。ダイヤモンドの中でも、白いダイヤモンドよりも希少価値が高いといわれているのがピンクダイヤモンドです。オーストラリアのアーガイル鉱山からは、非常に珍しいピンク色のダイヤモンドが産出されました。

これまでの歴史では、ピンクダイヤには特定の産地というものはなく、ブルーダイヤなどと同様ときたま偶然発見されるくらいで、ピンクダイヤの鉱脈が見つかったのは世界でアーガイル鉱山だけです。

ピンクダイヤの美しさは「奇跡の産物」ともよばれ、セレブリティがこぞってピンクダイヤを身に着けるようになり、たちまち人気を博しました。

そんなピンクダイヤモンドですが、ダイヤモンドの質や産出量の低下により、2020年には鉱山は閉鎖。今後ピンクダイヤモンドがこの鉱山から採掘されることはありません。

新たにピンクダイヤモンドの商品を作ることは困難になっていくため、今後ピンクダイヤモンドの価値は上がっていくと考えられます。誰もが欲しいとおもうからこそ、需要が高まります。

しかし言ってしまえば、ダイヤモンドを構成するのは身近な元素である炭素です。炭素はえんぴつの芯やすすと同じ成分で、化学的には石炭の一種と考えられています。高温高圧下で、偶然にも美しく結合した炭素がダイヤモンドの正体というわけです。同じ元素からできているにもかかわらず、えんぴつや炭の価値と比べるとダイヤモンドの価値はとても高いですよね。

しかしモース硬度10を誇っていても、強く叩き落すと割れてしまいますし、熱力学的にも実は不安定という側面もあります。

「DIAMOND IS FOEVER(ダイヤモンドは永遠)」という世界一有名なコピーがありますが、そのままダイヤモンドの性質として鵜呑みにすることはできません。経済学では「地位財」という言葉があり「それがどれだけ量があるかではなく、どれほど強くほかの人が欲しがっているかによって、その価値が決定づけられる商品」を意味します。

ダイヤモンドはまさに地位材であり、人々がダイヤモンドを欲しがる理由はやはり、ダイヤモンドが美しく希少で、より大きく希少なものを「皆が」欲しいと思っているから、ということができそうです。

ダイヤモンドに限らずあらゆるものについて、実はその価値は相対的で、ダイヤモンドの本当の価値というのは実は私たちの心が決めているということができるかもしれません。そのため、もしも希少性がなくなればダイヤモンドの価値は下がると考えられます。

例えば、新しくダイヤモンドを大量に採掘できる鉱山が見つかり、破格で取引される状況になったとします。するとダイヤモンドの希少性は下がり、取引価格は暴落、同時にダイヤモンドが欲しいと思う人が激減=需要の低下という状況になる可能性もゼロではありません。

しかし後ほど詳しく述べますが、長い目で見ればダイヤモンドの価値は上昇していると言われています。

新しい鉱山が発見されたり、もっと地中深くに掘り進める技術が確立されない限り、今ある資源を消費していくことになり、希少性は高まる一方だからです。

かつては身分の高い人しか身に着けることができなかったダイヤモンド。歴史的な裏付けある価値に加え、美しく希少なダイヤモンドへの私たちの憧れが、ダイヤモンドを高価にしていると言うことができるでしょう。

1-2 デビアスの存在

デビアスとは、ダイヤモンドの採掘から加工・流通までを管理する、世界最大規模のダイヤモンド供給会社です。

イギリス植民地時代の南アフリカで1888年に創業、鉱床の地主だったデ・ビア氏にちなんで名づけられました。今日までダイヤモンド業界を語る上で欠かせない存在です。かつてデビアスは、世界で採掘されるダイヤモンドのうちのなんと9割を所有していた時代もあり、文字通りダイヤモンド業界を「牛耳って」きました。

デビアスは長い間、所有する世界中のほぼすべての鉱山からとれるダイヤモンドの流通量をコントロールすることによってダイヤモンドの価格維持政策を実施してきました。たくさんあるダイヤモンドを少なく見せることで、希少性がないのにあるかのように見せていた時期もありました。

しかし2000年頃に時代の流れからこの価格維持方針を放棄、自然の供給と需要に任せる方針へと転換しました。

現在のデビアスが占める割合は、全世界の流通量のおよそ30から40パーセント前後だと言われています。デビアスが占める割合は減りましたが、依然として世界中に多くの鉱山を所有し、安定したダイヤモンドの供給ができるため、デビアスの方針はダイヤモンド業界に大きな影響を与えています。

毎月デビアスが発行する、ラパポート・ダイアモンド・レポート(RAPAPORT DIAMOND REPORT)はダイヤモンド価格の指標になっています。大きさやグレードごとにドル建てで表示された一覧表で、このルース価格を参考にして世界中のブランドがダイヤモンドの商品価格を決めているといわれています。

デビアスのダイヤモンドの販売は特殊な形式で行われます。デビアスから直接ダイヤモンド原石を買い付けることができる会社が世界に約80社ほどあり、サイトホルダーと呼ばれています。日本では唯一、真珠で有名なTASAKIだけがサイトホルダーとして認められています。

定期的に「サイト」と呼ばれるダイヤモンドの販売会を行い、そこで提示されたピンからキリまでの品質の大量のダイヤモンドを丸ごと購入するかしないかの2択で決めるというものです。現在では供給条件は緩和され、事前に希望を伝えたり選んだりすることができるようになっているとのことですが、その分サイトホルダーになる条件は一層厳しくなっているといいます。

植民地時代の名残から、過酷な労働環境などかつてはネガティブイメージがあったデビアスですが、今日ではダイヤモンドの採掘にあたっては、透明性が高く、採掘の労働環境や地球環境への配慮した採掘を行っており、サイトホルダーにも産出国のインフラ整備など経済的な支援を行うことを条件づけています。

自社でもダイヤモンド・トレーディング・カンパニーやフォーエバーマークというブランドを展開し、自ら商品の販売を行うことでブランド力を強化、より消費者に近くクリーンな会社であることをアピールし、かつてのデビアスのイメージを払拭しています。

デビアスを通してダイヤモンドの供給を受けることで、紛争ダイヤや流通経路、採掘環境が不明という事態を避けることができるのも安心です。

実際のところ、流通経路がわからないダイヤモンドというのは数多く存在しています。

クリーンなダイヤモンドを手に入れることができるのは、デビアスやサイトホルダーを通じてダイヤモンドの供給を受けるメリットだと言えるでしょう。

今日でもダイヤモンド業界に大きな影響を与え続けている企業です。

1-3 為替や世界情勢の影響を受けやすい

ダイヤモンドは、ロシア・カナダ・ボツワナ、ナミビアなどの南アフリカなどおよそ20か国から採掘されます。

中でもロシア産のダイヤモンドは世界全体の27パーセントを占めるといわれており、ダイヤモンド産出量世界一位の国です。しかし2022年からロシアのウクライナ侵攻により、各国からロシアに対して経済制裁が行われています。

ダイヤモンドの売上額が全世界の50パーセントをも占めると言われているアメリカが、ロシアの国営ダイヤモンド採掘企業である「アルロサ」に対して経済制裁を加えることを決定しました。ロシア産のダイヤモンドの貿易が「紛争ダイヤ」として戦争資金調達に利用されないようにするためです。これにより世界のダイヤモンドの約3割にあたるロシア産のダイヤモンドの供給がストップすることになりました。

アメリカのティファニー社でも、メレダイヤを含めロシア産のダイヤモンドの調達を自主的に中止したりと、ダイヤモンドを提供するブランドだけでなく消費者の間でもロシア産のダイヤモンドの不買運動が高まっています。

このように戦争など世界情勢による理由から、ダイヤモンドの価格が変動する可能性があります。

また日本においては自国でダイヤモンドが採掘できないため、必然的に海外からの輸入に頼ることになります。そのため外国為替市場や輸送コストの高騰も価格に影響します。特に日本はアフリカなどの産出国からの距離が遠く、燃料費が高くなる傾向があります。

一般的にダイヤモンドはドル建てで、円安のときに購入すれば価格は高く、円高なら安く購入できますが、入りたてほやほやのルースを入手するのは業者でもない限り難しく、一般消費者への間口は広いとは言えません。

ダイヤモンドのジュエリーとして購入したいという方のほうが多いと思いますが、金価格の上昇や商品化までのタイムラグが発生するため、円高を狙って買うと安いとは言い切れません。これ以外にもダイヤモンド価格の相場は、海外の経済や社会的な要因が絡み合っているというのが日本における実情です。

1-4 ダイヤモンドのイメージ戦略

古来、ダイヤモンドは世界一硬い石として知られ、権力ある男性のお守り石として特別な意味のある宝石でした。

かつては貴族や王族など一部のお金持ちしか所有することができなかったダイヤモンドですが、一般の人々の間にダイヤモンドが欲しいという価値観を広めたのは、先ほども登場したダイヤモンド採掘会社であるデビアスの功績といえるでしょう。

デビアスは、一般の人々にダイヤモンド文化を浸透させるために広告を活用しました。

「A DIAMOND IS FOREVER(ダイヤモンドは永遠)」というダイヤモンドのキャッチコピーは、「20世紀で最も偉大なスローガン」とも呼ばれ、もっとも成功した広告の一つです。

ヨーロッパで貴族制が廃止され、かつての顧客層がいなくなったあと、婚約指輪を贈るという文化を知っている人は、アメリカでも多くなかったといいます。

第一次世界大戦によりさらに低迷したダイヤモンド需要を回復するために、デビアスは様々な広告によって、「結婚にはダイヤモンドが必要」ということを人々の心に訴えかけました。

デビアスが最初に出した広告は、ダイヤモンドで美しく着飾った女性のイメージではなく、海を眺める若いカップルの後ろ姿の情景と詩が載っていました。

『ダイヤモンドの美しい輝きを消すことはできません。あなたが選んだダイヤモンドはあなたの人生において、そしてその後も続く永遠のシンボルとなるでしょう。どんなに控えめなダイヤモンドでも、あなたの奥様がより豊かな境遇を得るためにそれを手放すことはないでしょう』

感情に訴えかけるロマンチックな詩ですが、このことは遠回しに男性に「婚約指輪を買っておかないと捨てられるかもしれないよ!」ということを暗示しており、心理的効果を狙った広告です。

このほかにも、ダイヤモンドの4Cや相場を記載した広告や、プロポーズする男性向けの「あなたがダイヤモンドを買う日」というガイドを作成するなど、デビアスは一般の人々の心情に訴える広告を活用しながらダイヤモンドの知識を啓蒙しました。

買う側と売る側の間で4Cが共通言語になり、ダイヤモンドに対する品質の信頼が高まる結果にもつながりました。さらには映画や写真などあらゆるメディア露出の機会に、憧れのセレブが皆こぞってダイヤモンドを身に着けているという状況を生み出し、ダイヤモンド=憧れというイメージを強めました。

よさを知れば知るほどよりよいものが欲しくなるもので、4Cの認知向上に加え、第二次世界大戦のころには結婚ブームが重なり、最初の広告が出た年からダイヤモンドの売り上げは55パーセントも増加したと言います。

さらに、小さくカットが難しいにもかかわらず、これまで価値がほとんど低いとされていたメレダイヤモンドに活路を見出したのもデビアスです。エタニティリングや、10周年に贈るスイート10ダイヤモンドを提案し、ダイヤモンドは結婚に限らず、人生の喜びの時に購入するもの、人生の中で何度も購入するもの、身に着けてよいものという、現代の文化にも通じる価値観を生み出してきました。

オイルショックを機に、日本でもマーケテイングが行われました。
戦後1960年代ころには、結婚記念品としてダイヤモンドを贈る日本人はわずか6パーセントほどでしたが、20年後の1981年にはなんと62パーセントまで婚約指輪を贈る文化が根付きました

もしも婚約の記念に男性から女性にダイヤモンドを贈るという習わしがなかったとしたら、ダイヤモンドが欲しい・贈りたいという人が少ない=需要が低く、ダイヤモンドの価値は今よりももっと低かったことでしょう。

このようにダイヤモンドの価値が一般に広まった背景には、「ダイヤモンドが必要」という「コンセプトを売り込む」ことに成功したデビアスのマーケティングがありました。

ダイヤモンドは文化として根付き、現在でもその効果は続いているといえるでしょう。

1-5 ブランド価格

ダイヤモンドが私たちの前に並ぶまでには多くの工程が存在します。

ダイヤモンドは、原石のままでは七色には輝きません。ダイヤモンドが採掘された後、洗浄や仕分け作業、輸送、サイトホルダーなどによる買い付け、原石の選別、そこからカットや研磨などの加工、加工業者から卸業者、販売元へ…と多くの人の手を介し、時間と手間をかけ美しく輝くダイヤモンドになります。

さらにブランドでは、仕入れたジュエリーをデザインし、職人により地金を加工し枠に埋め込み、広告を打ち、世に送り出します。特にハイブランドになるほどその傾向は顕著で、有名なデザイナーを起用したり、あらゆる広告媒体に露出したりとマーケティングに力を入れているため、それが「ブランド料」と思えるような高い金額が商品に反映されています。

しかしブランド料があるとしても、皆が欲しいと思うからこその需要のバランスによって価格は決定されるといえます。ダイヤモンドの流通には多くの人の手や手間がかかっているというのが、ダイヤモンドが高い理由の一つと考えられるでしょう。

2 ダイヤモンドの価格推移

2-1 過去100年の価格推移

ダイヤモンドが最初に発見されたのは、紀元前800年以上前のインドだと言われています。

長らくインドが主な産出国でしたが、現在ではインドの鉱脈はほぼ枯渇、18世紀にはブラジルの鉱山でも見つかっていますが採掘量は多くありませんでした。

1866年、南アフリカで大規模なダイヤモンド鉱床の発見以降、次々に新しい鉱山が見つかりました。この状況はダイヤモンドラッシュと呼ばれ、現代に通じる本格的なダイヤモンドの採掘が始まりました。南アフリカの鉱山発見からまだ160年ほどですが、古来から宝石の中でも価値が高いとされてきたダイヤモンドの価値は、長期的に見て高くなっているということができます。

ベルギー アントワープにある老舗ダイヤモンド企業であるAjediamによると、1960年から2013年までの53年間にダイヤモンドは10倍近く値上がりしているといいます。

ダイヤモンド価格推移 1.0ct/FL/3EX H&C USドル=150円で換算
1960年 2,700ドル 405,000円
1970年 6,900ドル 1,035,000円
1980年 10,500ドル 1,575,000円
1990年 13,900ドル 2,085,000円
2000年 15,100ドル 2,265,000円
2010年 24,500ドル 3,675,000円
2013年 28,400ドル 4,260,000円


カラットやグレードによって価格の傾向は異なる可能性があるのと、物価変動は考慮されていません。)

もうひとつ例を挙げてみると、19世紀末のロンドンに実在した宝飾店の装身具カタログ表では、ダイヤモンドのリングが20~250ポンドという記録があります。詳細は不明ですが、当時の物価(1ポンド約4万円)に換算すると、80万~1000万という価格になり、当時から通貨の価値は変わっていますが、宝石の価値が低くなっているということはなさそうです。

カラットやグレード、当時の為替にもよっても価格は大きく異なるので一概には言えませんが、100年前・50年前と比べてもグレードの高いダイヤモンドの価値は上昇傾向にあるといえるでしょう。

2-2 最近のダイヤモンド価格

2020年頃にはコロナウィルスの影響で、経済活動の停滞と需要の激減により相場は一時がくんと下がりました。しかし翌年以降になるとコロナ禍による影響が徐々に薄れ価格も回復していきました。

しかしながら2022年には、世界最大のダイヤモンド産出国であるロシアのウクライナ侵攻によって、ロシアへの経済制裁やそれに伴う物価高騰・円安などの影響により、ダイヤモンド価格は高騰傾向にありました。

2023年後半からは、ラボグロウンダイヤモンド(人工ダイヤモンド)の影響から、ダイヤモンド相場が急落したといわれています。デビアスの介入によって11月には価格は下げ止まりましたが、市場はいまだ低迷気味です。

ここ数年だけで見ると、様々な要因によってダイヤモンドの価値は上がったり下がったりしていることがわかります。今後はラボグロウンダイヤモンドの影響による価格下落と、ロシアのダイヤモンドによる価格の上昇のバランスがどうなっていくかが鍵となりそうです。

2-3 資産価値としてのダイヤモンド

ダイヤモンドに資産価値を求めるなら、大きくてグレードの高いものを選ぶのが良いとされています。

しかし投資目的であれば、我々が普段お目にかかるようなダイヤモンドではなく、10カラットを超える最高グレードのTyp2A、もしくはType2の天然ダイヤモンド、あるいは例えば30カラットくらいある最高グレードのダイヤモンドなどが投資価値のあるダイヤモンドといわれています。

Type2AやType2は、窒素を含まないダイヤモンドで、全体の2パーセントほどしかない非常に純度が高く透明なダイヤモンドです。究極の透明度を誇るダイヤモンドで、宝石の愛好家から非常に人気があります。

Type2AやType2はジュエリーとして、というよりは、投資用のダイヤモンドとしても人気があります。希少な宝石なので一般的なジュエリーショップでは取り扱っていないこともあるため、ルースに強い宝石店に相談してみると良いでしょう。

しかしよほどの富裕層でない限り、そのようなダイヤモンドを手に入れることは難しいと思います。

もともといくらで買ったかは別として、ダイヤモンド本来の価値は、ルースの状態だろうとジュエリーになっていようと基本的に価値は変わりません。

重要なのはカラットとグレードと信頼性です。

4Cが最高評価である程度の大きさがあり、GIA(米国宝石学会)など世界的に権威のある鑑定機関による鑑定書があれば、世界中でダイヤモンドの価値は保障され、どこにいっても換金することが可能です。

資産価値としてのダイヤモンドを持つことのメリットの一つに、24金のインゴッドなどと違って、万が一の事態にもポケットにいれて簡単に持ち運ぶことができる点があります。お金持ちはリスク資産としてもダイヤモンドを積極的に活用しています。

長い目でみて価値が安定して上昇し続けているダイヤモンドは安定した資産ということができそうです。祖父母や親から譲り受けた大きなダイヤモンドのリングも、数10年単位で考えればモノによっては資産価値が上昇している可能性があります。

短期的には価格は上下しますが、ダイヤモンドの資産価値は長い目で見ることが必要です。

もし手持ちのダイヤモンドがあれば、信頼性の高い鑑定機関で鑑別を取り直すなどして、信頼性を高め、次の世代にも譲っていける資産となるように準備するのもありかもしれません。

これから購入する予定であれば、ルースに強い宝石店で相談してみるのが良いでしょう。

3 世界一のダイヤモンド

大きさ、値段、知名度など、世界で一番〇〇と言われているダイヤモンドについてご紹介していきたいと思います。

3-1 ピンクスター

オーバルの巨大なピンクダイヤモンド「ピンクスター」は、宝飾品の史上最高額、7120万ドル(78.8億円)で落札されたダイヤモンドです。

落札したのは世界の長者番付にも3位に入ったことがある香港の宝石商だそうです。

59.60カラットのインターナルフローレス(専門家が顕微鏡で見ても内包物を発見できない)の透明度を誇る、鮮やかなピンク色(ファンシービビッド)のピンクスターは、品質も最高級です。

実はこのピンクスター、2013年に一度史上最高額8300万ドルで落札されましたが、初代の落札者が支払い不能になったために、再度競売にかけられたという代物です。

とても大きくて美しいですが、重さは11.92グラム。お金持ちすら支払えない金額をだしてでも欲しいと思わせた、魅力あふれるダイヤモンドです。

3-2 カリナン

カリナンは、1905年に南アフリカの鉱山で発見された、史上最も大きいダイヤモンド原石です。その大きさはなんと3,106カラット。大人のこぶし大ほどの大きさだと言われています。

一般的な指輪で人気のサイズが0.2~0.3カラットであることを考えると、途方もない大きさですよね。イギリスのエドワード7世に献上されたカリナンは、アムステルダムの世界最高峰のダイヤモンドカッターであるアッシャー氏にカットを依頼しました。

カリナンは9個の大きなダイヤモンドと96個の小さなダイヤモンドにカットされ、現在では一番大きなダイヤモンドはカリナン1世と呼ばれ、イギリス王室の王笏に、2番目に大きなダイヤモンドはカリナン2世としてこれまたイギリス王室の王冠に飾られています。

カリナンを飾ったロイヤルジュエリーは、現在でも戴冠式などの英国王室の重要な場面で身につけられています。カリナン1世は推定価格4億ドル(約440億)ともいわれ、もしもカリナンが原石だった場合には24億ドル(約2600億円)以上の価値があるとも言われています。

3-3 ホープダイヤ

世界で一番有名なダイヤモンドなら、呪いのダイヤともいわれる「ホープダイヤ」でしょうか。

45.5カラットの大きなブルーダイヤには、手にする人々が次々と不幸見舞われるという都市伝説があります。9世紀頃インドで発見されたといわれており、ルイ14世やマリーアントワネットも所持していたことがある歴史あるダイヤモンドです。

ロンドンの銀行家ホープ氏が所有していたことから、ホープダイヤと呼ばれるようになりました。ホープダイヤの歴代の持ち主が、破産や自殺、変死など悲惨な最後を遂げるとも言われる逸話が残っていますが、ほとんどが都市伝説だと言われています。

もともとホープダイヤは112.5カラットもの大きさがあったといわれていましたが、ルイ14世が69.03カラットのハート型にリカットされました。その後何度かリカットを重ね、ダイヤモンドで有名なハリーウィンストン氏によって現在の形になりました。

タイタニックに出てくるハートのブルーダイヤモンドのネックレスは、ホープダイヤをモデルにしていると言われています。カルティエなどの手に渡り、最後に購入したのはハリーウィンストン氏です。現在では彼によって寄贈されアメリカのスミソニアン自然博物館に所蔵されています。推定価格は2.5億ドルとも言われています。

4 人工ダイヤモンド

4-1 人工ダイヤ→ラボグロウンダイヤモンドとは

先ほども少し登場しましたが、今、人工ダイヤ→ラボグロウンダイヤモンドが注目されています。ラボグロウンダイヤモンドとは、その名の通り研究室で成長した人工のダイヤモンドです。

およそ10~15年前ほど前からラボグロウンダイヤは宝飾市場に登場してきましたが、これまで天然のダイヤモンドにとは比べ価値は低いものとされてきました。

しかし2018年には、世界最大のダイヤモンド企業であるデビアスが、ラボグロウンダイヤモンドに参入したことで状況は変わってきました。

自然のダイヤモンドは、地球のマグマに近く深いところで数十億年の歳月をかけて生成されますが、ラボグロウンダイヤモンドは天然ダイヤモンドの生成に必要な環境をラボ内で再現し、1週間~1か月以内という短期間で生成します。

人工的に15,000気圧、1,400℃という高温高圧の状況を作りだし生成する高温高圧法=HPHT(High Pressure High Temperature)と、炭素を含有したメタンガスにマイクロ波を照射しダイヤモンドを成長させる化学気相蒸着法=CVD(Chemical Vapor Deoisition)という二つの方法が主に採用されています。

これらの方法で作り出されたダイヤモンドを鑑定士が比較してみても、見た目だけで見分けることは不可能で、高度な機器を使用しなければ天然か人工かを見分けることはできません。モース硬度や屈折率、光学分散、化学組成などを比較してみても天然のダイヤモンドと全く同じであり、化学的に見てもまぎれもなくダイヤモンドであるといえます。

天然のダイヤモンドにはⅠ型とⅡ型とよばれる分類があり、98パーセントのダイヤモンドは窒素を不純物として含むⅠ型(Type1)に属します。不純物を含まないⅡ型(Type2)は天然ダイヤモンドの中でもわずか2パーセントといわれており、希少価値もとても高く愛好家の中では珍重されています。

ラボグロウンダイヤモンドの生成過程ではほぼ不純物を含まないため、天然ではめったにおめにかかれないType2のダイヤモンドを安定的に作り出すことが可能です。

天然ダイヤでいうところのDカラー、フローレスという最高グレードのダイヤモンドを簡単に生成できるようになりました。数十億年かかっても2パーセントしか産出されない希少なType2を、人工ダイヤモンドなら短期間で簡単に、しかもとても安く手に入れることができる時代がやってきたということです。

しかもラボグロウンダイヤモンドの価格は、天然ダイヤモンドのおよそ3分の1ともいわれています。

ラボグロウンダイヤモンドの登場によって、天然ダイヤの予算では叶えることが不可能な質が良くて大きなダイヤモンドを、低コストで手に入れるという選択肢が生まれました。

4-2 人工ダイヤの今後

かつては「本物のダイヤモンドではない」といわれてきたラボグロウンダイヤモンドですが、最近は多くのブ有名ランドがラボグロウンの商品をだしており抵抗感が薄れ、支持されつつあります。

ラボグロウンダイヤモンドは、また天然ダイヤモンドの採掘に伴う自然環境の破壊や、産出国の労働環境、紛争ダイヤの懸念を解消すると考えられ、特に環境問題や人権問題への関心の高い人から支持されています。

最近では芸能人も公の場で積極的にラボグロウンダイヤモンドを身に着けて登場したり、プロポーズに太陽光で生成したラボグロウンのダイヤモンドリングを贈ったという話もあります。

2023年後半頃から、ラボグロウンダイヤモンドの好調を理由に、デビアスは天然ダイヤも度の価格を下げたともいわれており、ラボグロウンダイヤモンドが新しい価値観として一般にも受け入れつつあり、ラボグロウンダイヤモンドが天然ダイヤモンドの価格に影響していくのかどうかが注目されています。

価格が安く、しかもクオリティの高いダイヤモンドを手に入れることができるということであれば、ラボグロウンダイヤモンドは今後ますますラボグロウンダイヤモンドを手にする人々は増えるでしょう。

しかし「希少性」という点においては、ラボグロウンダイヤモンドはまったく価値がない、ということになります。

ラボグロウンダイヤモンドが流行しつつある現状では、安く手に入るという理由のほかに、ラボグロウンダイヤモンドを選ぶことで、人よりも先駆けて環境意識への高さをアピールすることができるというメリットがありますが、一般に普及しきったのちの二次流通では、著しく価値が下がる可能性は十分に考えられると思います。

これから、皆が欲しいと思うのがラボグロウンダイヤモンドなのか、希少な天然のダイヤモンドなのか。ロシアの紛争とも重なって、新しい価値観であるラボグロウンダイヤモンドを受け入れる人はますます増えていくことでしょう。多くの人が、ヴィンテージライクのリーズナブルなデザイン家具を生活に取り入れるように、ラボグロウンはあっさりと多くの人に受け入れられるかもしれません。

しかし、本物のアンティーク家具のように、傷も含め例えどんなに高価でもアンティークにだせない魅力を感じてやまない人がいるのと同様に、天然ダイヤモンドはラボグロウンダイヤモンドとは同じ土俵で比較できるものではありません。

ラボグロウンダイヤモンドが支持されつつも、天然ダイヤモンドの希少性や価値は変わらないのか、それともラボグロウンの登場はかつてないほど天然ダイヤモンドの価値を下げるのか。

引き続きラボグロウンダイヤモンドの普及が天然ダイヤモンドに与える影響が注目されています。

5 ダイヤモンドを賢く買う方法とポイント

そうはいっても高価なダイヤモンド。少しでも安く手に入れる方法はないのでしょうか。

ダイヤモンドが安い店はどこなのか?いいダイヤモンドを賢く買う方法をまとめてみました。

5-1 中古のダイヤモンドを購入する

宝石を買うといえば、デパートや百貨店に足を運ぶというイメージを持たれている方が多いかもしれませんが、良い宝石は持ち主を変えながら巡るため、中古のダイヤモンドジュエリーを購入するとは賢く購入する方法の一つです。

さきほども少しお話しましたが、宝石の価値は変わりにくいと考えられています。

全世界の98パーセントの宝石は個人が所有していて、常に一定量が売買されているため、宝石の価格は比較的安定しているというわけです。

平均して一つの宝石は30年に一度還流するといわれています。

新品のブランド品を購入すればそれなりの金額になりますが、中古品であれば比較的安く買うことができます。同じ品質が保証されているものであれば、ダイヤモンドそのものの価値は基本的には変わりません。

5-1-1 デザイン性重視ならアンティークやヴィンテージショップ

中古のダイヤモンドジュエリーを購入する方法はいくつかあります。

ジュエリーのデザイン性重視なら、ヨーロッパのヴィンテージやアンティークの厳選された宝石を扱うお店がおすすめです。

現代ではあまり見ない凝ったデザインや、ローズカットやオールドマインカットなど、ラウンドブリリアントカットが開発される前のカットなど、厳選されたアンティークやヴィンテージならではの趣を楽しむことができます。

アンティーク~ヴィンテージ品は、9金や14金を使っているものが多いので、見た目の割には値段が安く感じるかもしれません。アンティークやヴィンテージのジュエリーには鑑定書がついていないことが多いので、宝石の知識が豊富で信頼できる店主のいる販売店から買うのがポイントです。

5-1-2 ブランド品に特化した中古品専門店

宝石や時計、ブランド品に特化した買い取りや販売を行う中古品店には、良質な中古のジュエリーが集まる傾向があります。

高級な品やブランド品を持っている顧客層は質の高いジュエリーを持っているからです。

ダイヤモンドブランドの中古品やハイブランドの中古品であれば、相応の品質で安心ですし、ノーブランドでも鑑定書があればダイヤモンドの品質は保証されます。「安くて石も良いけれど、デザインが時代遅れだな…」という場合には、宝石を枠から外して全く新しいデザインにリフォームすることも可能です。

中古のダイヤモンドジュエリーを買う時には、信頼できる鑑定書があるかどうかがポイントです。中でもGIAや中央宝石研究所の鑑定書は信頼性が高いと言われています。

また保証書と鑑別書と鑑定書は別物です。

保証書はブランド品であることの保証やアフターサービスの保証を表し、鑑別書はその宝石がなんの種類の宝石であるかがわかるものです。鑑定書はダイヤモンドの4Cなど、品質を表します。

良いダイヤモンドには鑑別書ではなく鑑定書がついているので、品質のわかる鑑定書がついているか、そしてその内容を確認してみましょう。

5-1-3 掘り出し物を見つけるなら中古品店

さまざまなものを取り扱う中古品店にも、お宝が眠っている可能性があります。

時計なら時計、家具なら家具は専門店へ持っていけばそれなりの買い取り&販売価格がつくものですが、家具や服などいろんなものを一度に処分したいと考える場合は、安く買い取られ比較的安く売られていることも少なくありません。お宝探しのような感覚で、良い品を安く買うことができるかもしれません。

ポイントはやはり鑑定書があるかどうかです。新品のダイヤモンドにはたいてい鑑別書や鑑定書がついていますが、中古品は途中でなくしてしまったなどの理由でそれらがついていないこともあります。

保証がないダイヤモンドは買い取り価格にも反映され、販売価格も相当安い場合がありますが、品質や真贋は保証されません。良いダイヤを買いたいなら、鑑別や鑑定がついているもの、あるいはブランドの保証書がついているものを選びましょう。

5-2 個人経営の宝石屋さんで購入する

大手とは異なり、比較的安く買える可能性があるのが個人経営の販売店です。

店主自らアントワープやイスラエルなど現地へ自らダイヤモンドの買い付けに行ったり、デザインや加工まで自ら行うなど、大手のブランドに比べて中間マージンを大幅に削減することができます。 

そのため個人経営をしている宝石屋さんは、ブランド品に比べて販売価格が安い傾向があると考えられます。中でもルース専門店での購入は、ジュエリーに加工する前のルースの状態から選ぶことができるので、ダイヤモンドそのものを購入したい方や、オーダージュエリーをしてみたい方には特におススメです。

個人経営のルース専門店では、質の高いダイヤモンドルースを比較的お安く買うことができるので、選んだルースをオリジナルのジュエリーに加工してもらうことができます。ダイヤをセットする爪の形や横顔のシルエット、地金の色味や彫りのデザインなど相談しながら、世界で一つだけのジュエリーを作ってもらうことができます。

いわゆるフルオーダーというもので、宝石好きながら一度は憧れますよね。宝石の卸問屋が集まる東京・御徒町には、技術力の高い職人がたくさん集まります。問屋さん職人さんの付き合いによっては高品質のジュエリーを低価格でオーダーすることができるかもしれません。

職人気質の方が多いので、ブランドの模造品のようなものをオーダーするなどは嫌がられることが多いようなので注意しましょう。

5-3 オンラインショップや通信販売で購入する

最近ではインターネットを使ってオンラインショップで全国どこからでも購入することができます。実店舗をもたない店舗レスのオンラインショップと、実店舗が運営するオンラインショップがあります。

店舗レスのオンラインショップは。個人経営のお店よりも賃料や什器などの経費や人権費もかからないため、その分商品の値引きに充てることができます。しかし店舗がないため、実物を見て品質の良し悪しや印象を確認してから購入することができないのがデメリットといえます。

また店主と顔を合わせることができない分、信用できる店舗かどうかを良く調べてから購入するのが良いでしょう。実店舗のあるオンラインショップなら、ネットで気になる商品を事前に確認して足を運ぶことも可能です。

全国展開しているショップなら、近くの店舗に取り寄せてもらうことも可能な場合もあるので相談してみましょう。また顧客と顔を見合わせて商売を行っている実店舗ありのショップのほうが、オンラインのみのショップよりも信用度は高いと考えられます。

オンラインショップとは少し異なりますが、通信販売で売られているダイヤモンドも購入の際は注意が必要です。鑑定書ではなくダイヤモンドの鑑別書(ダイヤモンドであるという証明)がついていて、比較的大きくて最上級のカット!と謳うものもありますが、よくよく見てみると内包物が多かったり色が黄色味があったりすることもしばしばあります。

大手の会社は一度にたくさん仕入れるため、比較的お値段がお安くできるという大手ならではのメリットがあります。

今から30分限り!などの謳い文句とお値段の安さで、勢いで購入しそうになるかもしれませんが、基本的にダイヤモンドの価値は品質に比例するので、安いダイヤモンドには安いなりの理由があると冷静に考えて、購入を検討するようにしましょう。

オンラインショップや通信販売で購入する場合には、信頼できる保証書や鑑定書があるか、品質や説明がしっかりしたものであるかどうか、そして信頼できる販売元かどうかをしっかりと確認してから購入するようにしましょう。

6 まとめ

デビアスのマーケティングの成功のおかげで、世界中にダイヤモンドを贈る文化が根付き、今やダイヤモンドは我々にとって世界一身近な宝石となりました。

そしてダイヤモンドの価値を決定するのは、主に希少性です。より大きくて内包物が少なく、白く透明度が高い天然のダイヤモンドが、より美しく希少で価値が高いと言われています。
「手に入れがたい」という希少性は「他人が持っていないより良いものが欲しい」という、さらなる需要と価値を生み出します。

海外の鉱山で産出されるダイヤモンドは、選別やカットなど多くの工程と経て私たちのもとにやってきます。輸送費や燃料費、加工費などが、直接ダイヤモンドの価格に反映されるため高価になりやすく、さらに為替や国際情勢の影響を受けやすいと考えられています。

ダイヤモンドの価格は長い目で見ると上昇していますが、ラボグロウンダイヤモンドの台頭や戦争の影響により、今後のダイヤモンドの価値が非常に注目されている時期でもあります。

もしもダイヤモンドを少しでも安い店で購入したいと考えるなら、「どこで買うか」も比較検討してみましょう。掘り出し物を見つけたり、少しでも卸値に近い価格で購入するのがポイントになります。

また、ダイヤモンドのグレードはどうか、信頼できる鑑定書や保証書がついているかどうか、そして信頼できる販売元であるかをよく確認してから購入を決めると良いでしょう。

ダイヤモンド購入の参考になれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。

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