2025年4月19日
バーキンにツイリーはダサい?様々な意見とおしゃれに見せるコツとは

エルメスのバーキンは、世界中のセレブリティや富裕層から愛される究極のステータスバッグです。そして同じくエルメスの人気アイテムである「ツイリー」をバーキンのハンドルに巻く装飾方法は、長年にわたり人気を集めてきました。しかし、この組み合わせについては「ダサい」と「おしゃれ」という相反する意見が存在します。
本記事では、バーキンにツイリーを巻くことについての様々な意見や、おしゃれに見せるコツ、多彩な巻き方について詳しく解説します。
目次
1.エルメスの人気アイテム「ツイリー」とは?
ツイリーは、エルメスが2003年に販売を開始したシルクのスカーフです。カレと呼ばれる大判スカーフの技術とデザイン性を継承しながらも、より手軽に使える小ぶりなサイズ感が多くの人々に受け入れられ、エルメスの定番アイテムへと成長しました。エルメスならではの最高品質のシルクが採用されており、毎シーズンごとに新たなデザインが発表されています。
ツイリーの魅力は何といっても、その多様な使い方にあります。バーキンやケリーなどのバッグのハンドルに巻いたり、手首に巻いてブレスレット風にしたり、髪にアレンジして取り入れたりと、様々なスタイリングが楽しめます。
また、小さめのシルク製品ながら、エルメスらしい洗練されたデザインと色使いが特徴で、1本あれば様々なファッションに華やかさをプラスできる実用的なアイテムです。エルメスの他のアイテムと比べると比較的手に取りやすい価格帯であることも、気軽にコレクションを楽しみたくなる魅力の一つでしょう。
さまざまなサイズが展開されており、ツイリー(幅5×長さ86cm)やマキシツイリー(幅20×長さ220cm)、ツイロン(幅3×長さ193cm)などがあります。バーキンに巻くツイリーは、一般的にツイリー(幅5×長さ86cm)が使われ、この形とサイズがさまざまなアレンジを可能にしています。
2.なぜバーキンにツイリーを巻くようになった?
バーキンのハンドルにツイリーを巻く習慣は、実用性とファッション性の両面から始まったと言われています。
まず実用面では、高価なバーキンのレザーハンドルを汗や皮脂、化粧品などの汚れから保護する目的です。特にバーキンに使用される上質なレザーは、使用していくうちに色が変化していくことがあります。特にライトカラーのバッグでは、ハンドル部分の変色や汚れが目立ちやすいため、大切なバッグを長く美しく保ちたいというオーナーの願いから、ツイリーでハンドルをガードする方法が広まったと考えられます。
ファッション面では、2000年代中頃から後半にかけてセレブリティやファッションインフルエンサーが、SNSなどでツイリーを巻いたバーキンを披露したことで流行が加速しました。また、エルメスのブティック自体でもディスプレイとしてツイリーを巻いたバッグを展示することが増え、「エルメス的」なスタイリングとして定着していったのです。
さらに、同じバーキンでもツイリー次第で印象が大きく変わることが魅力となり、一つのバッグを様々な表情で楽しめるスタイリング方法として人気を集めるようになったことがきっかけと言えるでしょう。
3.バーキンにツイリーを巻くのはダサい?
バーキンにツイリーを巻くスタイルについては、肯定的な意見と否定的な意見の両方が存在します。どちらが正しいというわけではなく、様々な視点があることを理解することが大切です。「ダサい」と感じる人と「おしゃれ」と感じる人、それぞれの視点を詳しく見ていきましょう。
3-1.「ダサい」と感じる人の意見・理由は?
バーキンにツイリーを巻くことを「ダサい」と感じる人の多くは、バッグそのものの美しさを尊重したいという思いや、シンプルさを求める傾向にあるようです。なぜ「ダサい」と感じる人がいるのか、その理由を具体的に見ていきましょう。
3-1-1.バーキン本来のデザインを損なうからダサい?
バーキンは、シンプルで洗練されたフォルムや、最高級の素材そのものが放つオーラが魅力です。これらによって構成される「完成されたデザイン」にこそ価値がある、と考える人々がいます。その視点からすると、ハンドルにツイリーという装飾品を付け加えてしまっては、バーキンが本来持つミニマルな美しさや、計算されたバランスを崩してしまうため「ダサい」という印象をもつ人もいます。
3-1-2.ツイリー跡の色ムラ・汚れがダサい?
ツイリーをハンドルに巻く主な理由の一つは「保護」ですが、これが裏目に出てしまうケースも「ダサい」と感じられる原因になります。ツイリーを長期間巻きっぱなしにしておくと、ツイリーで覆われていた部分と、露出していた部分との間で、色ムラや汚れ具合が変化していきます。ツイリーを外した時に、ハンドルの色がまだらになったり、巻いていた跡が残ったりして、かえってみすぼらしく見えることがある、という意見です。
3-1-3.バーキンとの色合わせが変だとダサい?
バーキンにツイリーを巻く際に、最もセンスを問われるのが「色合わせ」です。バーキン本体の色と、選んだツイリーの色や柄がうまく調和していないと、全体のバランスが崩れてダサく見えることがあります。
3-1-4.普段使いのバーキンに飾りは不要だからダサい?
バーキンが誕生したきっかけは、女優ジェーン・バーキンが日常的に気兼ねなく使える、収納力のあるバッグを求めたことにある、という有名なエピソードがあります。この背景から、バーキンは本来、もっと実用的でカジュアルに使うためのバッグだと考える人もいます。そのため、実用的なバッグにツイリーは過剰装飾ではないか、という意見も出ているのです。
3-1-5.ツイリーだけ浮いて見えるからダサい?
バーキンに巻いたツイリーが、バッグ本体やその日の服装、持ち主全体の雰囲気から調和していないと、不自然に目立ってしまう状態になることがあります。たとえば、カジュアルな服装にフォーマルなデザインのツイリーを巻いたバーキンを合わせた場合、ツイリーだけが妙に強調されてしまい、全体のバランスを崩してしまいます。このようなミスマッチは、ダサく見える可能性があります。
3-1-6.【番外編】男性がツイリーを巻くのはダサい?
男性のバーキン所有者の中には、ツイリーの華やかなデザインや色使いが女性的すぎると感じ、使用を控える方もいます。男性向けのファッションでは、装飾よりも機能性や実用性を重視する傾向があることも理由と言えるでしょう。
また、男性物と女性物のように区別されてきた時代背景も影響していると考えられます。しかし、現在ではバーキンは女性のものという認識は薄れてきており、バーキンはジェンダーレスで愛用するバッグであり、多様性の時代となってきているのです。そのため、「男性がツイリーを巻くのはダサい」という価値観は時代遅れになりつつあるかもしれません。
結局のところ、性別に関わらず、その人のスタイルに合っていて、おしゃれに見えるかどうかが重要だということでしょう。男性がツイリーを巻くのは、一概に「ダサい」と決められることではなく、本人のファッションスタイルや選ぶツイリーのデザインによって、見る人の価値観は異なります。現代においては、性別よりも個人のスタイルや美意識が重視される傾向にあるため、自分らしさを表現する手段としてツイリーを楽しむ男性も増えています。
3-2.「ダサくない」「おしゃれ」と感じる人の意見・理由は?
バーキンにツイリーを巻くことに肯定的な意見を持っている人の多くは、ハンドルの保護を目的としていたり、個性を出すためのおしゃれアイテムとして使用していたりと、さまざまです。肯定的な意見について、その具体的な理由を詳しく見ていきましょう。
3-2-1.大切なハンドルの汚れや傷を防ぐ実用性
バッグのハンドル部分は、バッグの中で一番肌が触れる部分です。大切なバーキンを綺麗な状態に保つために、汚れや傷の防止としてツイリーを巻く人もいます。このような実用的なメリットから、ツイリーは積極的に用いられています。
3-2-2.店員さんにも勧められる定番スタイル
バーキンを購入した際、店員から一緒に購入を進められるのがツイリーであることも、「ダサくない」理由として挙げられます。これは、バーキンにツイリーを巻くことが、エルメスの定番スタイルだとブランドが公認していることを表していると言えるでしょう。ブランド自身が推奨するスタイルであるという安心感が、「ダサくない」と感じる理由の一つです。
3-2-3.コーディネートに差し色やアクセントをプラスできる
ツイリーは、その日のコーディネートの差し色やアクセントとして活躍するアイテムです。洋服や靴、他の小物とツイリーの色をリンクさせることで、より洗練されたトータルコーディネートを楽しむことも可能です。手軽にファッションの幅を広げられる点が、大きな魅力として捉えられています。
3-2-4.他の人と被りがちなバーキンに個性を出すため
バーキンは世界中で愛される人気のバッグであるがゆえに、街中やSNSなどで「他の人と同じものを持っている」という状況に遭遇することは少なくありません。そのような場合に、自分らしいツイリーを選ぶことで、個性を表現することができます。オリジナリティを大切にしたい人にとって、ツイリーは欠かせないアイテムとなっているのです。
3-2-5.バッグ全体に華やかさや上品さを添えられる
ツイリーが持つ、上質なシルクならではの滑らかさや光沢、上品なデザインは、バーキンに華やかさを添えてくれます。たとえば、落ち着いたカラーのバーキンと明るい柄や色合いのツイリーを組み合わせると、全体の印象がより洗練されたものとなるでしょう。
3-2-6.定番化・トレンドになっている
バーキンにツイリーを巻くスタイルは、定番のおしゃれテクニックとして定着している側面があります。現在では、多くのファッション誌やインフルエンサーのSNSなどで、ツイリーを巻いたバーキンが取り上げられています。
3-2-7.豊富なデザインのツイリーで気軽にイメージチェンジを楽しめる
エルメスのツイリーは、毎シーズンごとに新作が発表され、多彩なデザインやカラーバリエーションが展開されています。また、比較的手に取りやすい価格帯であることも魅力です。そのため、複数本コレクションし、その日の気分や服装に合わせて付け替え、気軽にイメージチェンジを楽しむ人も少なくありません。
4.バーキンに巻くツイリーは1本?2本?
ツイリーをバーキンに巻く際、1本だけ巻くのと、2本とも巻くのは、どちらがよいのか悩んだことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。それぞれには、異なる目的やメリットがあります。
4-1.1本巻き:アクセント使いに最適
1本巻きのスタイルは、ツイリーの柄や色を効果的に見せることができるため、アクセントとして使いたい場合に最適です。初心者でもアレンジしやすく、全体のバランスをとりやすいことがメリットと言えるでしょう。
また、1本のツイリーを定期的にハンドルの交互に巻き変えることによって、ハンドルの劣化防止も期待できます。
4-2.2本巻き:統一感・より高い保護効果
2本巻きのスタイルは、統一感をだしたり、より高い保護効果を期待できたりするメリットがあります。同じデザインのツイリーを左右対称にハンドルに巻くことで、統一感が生まれ、存在感も増します。また、両方のハンドル全体をツイリーでしっかり覆う巻き方をすれば、1本巻きより保護効果が高まります。
4-2-1.2本巻きは難易度が高い?
2本巻きは、1本巻きに比べて難易度が高いと感じる人も多いかもしれません。同じツイリーを2本使えば統一感を出せます。しかし、ツイリーは大人気アイテムのため、同じものを2本揃えるのが難しい場合があるのです。
また、違う柄や色のツイリーを合わせる場合は、ファッションカラーやバーキンとの組み合わせにセンスが問われます。色味を合わせたり、テーマを揃えたりすることに難しさを感じる人もいるでしょう。
センスのない組み合わせをしていると、ツイリーをバーキンに巻いているのはダサいという印象を持たれかねません。しかし、難易度が高い分、上手く組み合わせることができれば、より洗練された、個性的なスタイルを完成させることができます。また、2本のツイリーをどう組み合わせるか考えるのも、ファッションの楽しみの一つと言えます。
5.ツイリーをおしゃれに見せるコツとは?
せっかくバーキンにツイリーを巻くなら、「ダサい」と思われずに、おしゃれに見せたいものです。ここでは、バーキンとツイリーの組み合わせをおしゃれに見せるためのコツをご紹介します。
5-1.色と柄のバランスを計算する
バーキンにツイリーを巻く際、おしゃれに見せるコツとして重要なのは、バーキン本体とツイリー、そしてその日の服装や小物も含めた「色と柄のバランス」です。このバランスがうまくまとまっていないと、「ダサい」印象を与えてしまう可能性があります。
うまくバランスをとる簡単な方法として、バーキン本体とツイリー、そしてその日の服装を同系色で統一する方法があります。同系色でそろえることで、ツイリーが浮くことなく、全体のバランスがとれたスタイルを作りやすくなるでしょう。
一方で、ツイリーを差し色としてファッションに取り入れるスタイルもおすすめです。バーキンと服装をシンプルな色合いに抑えて、鮮やかなツイリーが引き立つようにします。このスタイルは、ツイリーをうまく引き立たせたバーキンのアレンジとして魅力的です。
このように、バーキンとツイリー単体だけでなく、服装や小物も含めた全体のバランスを考えることが、ツイリーをおしゃれに見せる鍵となります。
5-2.巻き方を工夫する
ツイリーの巻き方によっても、全体の印象は大きく変わります。同じツイリーでも、巻き方一つで上品にもカジュアルにも見せることができるのです。TPOに合わせた巻き方を選ぶことで、より洗練された印象を与えることができます。カジュアルな日常使いの場面では、ラフな巻き方やチャーム風のアレンジを楽しみ、フォーマルなシーンでは、ツイリーを主張し過ぎない巻き方が適しています。
また、自身のファッションスタイルに合った巻き方を選ぶことも、自然に見せるコツです。普段からフェミニンな服装が多い方ならリボン結びが似合いますし、クールでマニッシュなスタイルがお好みなら、シンプルに巻き付けて端を垂らすような巻き方がしっくりくるかもしれません。
そして、丁寧に、美しく巻かれていることが、おしゃれに見えるための大前提となります。ツイリーがシワだらけだったり、巻き方が緩んでだらしなく見えたりすると、せっかくのバーキンも台無しになりかねません。最初は少し難しく感じるかもしれませんが、何度か練習して、ツイリーの美しさを最大限に活かしましょう。
6.バーキンに合うおしゃれなツイリーの巻き方は?
ツイリーの巻き方には、様々なバリエーションがあります。ここでは、代表的でおしゃれに見える巻き方のバリエーションを5つご紹介します。それぞれ印象が異なるので、気分やシーンに合わせて使い分けてみてください。
6-1.ハンドル全体巻き
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最もポピュラーで、ハンドル保護の効果も高いのが、ハンドル全体をツイリーで覆う巻き方です。ハンドル全体に隙間なく巻き付けていくスタイルとなっており、しっかりとハンドルを保護したい場合に最適です。
巻き方
片方のハンドルの端にツイリーを結びます。ハンドルの端から巻き始め、少しずつ重ねながら螺旋状に巻いていきます。巻き終わりは、固結びにするか、端を内側に折り込んで隠すとスマートです。
巻き終わりに、余った部分で小さなリボンを作ったり、あえて少し長めに垂らしたりすることで、アクセントを加えることもできます。
6-2.ハンドル半分巻き
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ハンドル半分巻きは、ハンドルの端から中央部分までの半分だけ、ツイリーを巻く方法です。個性を出しやすいおしゃれな巻き方となっており、ハンドル全体巻きに比べて、軽やかな印象を与えます。
巻き方
片方のハンドルの付け根部分にツイリーを結びます。次に、ハンドルの中央部分に向かって、螺旋状に巻き付けていきます。ハンドル中央部分まで巻いたら、そこで折り返し、巻き始めの付け根部分に向かって、再び螺旋状に巻いていきます。付け根まで戻ってきたら、巻き終わりを自分好みにアレンジして完成です。
6-3.リボン結び
ツイリーでリボンを作り、ハンドルの根元などに結び付ける、フェミニンで可愛らしいアレンジです。デートやお祝いの席など、少しドレスアップしたい時におすすめで、華やかで女性らしい印象を与えます。
巻き方
ハンドルの根元(付け輪の部分など)にツイリーを通し、きれいな形のリボンを作ります。リボンの大きさや、足の長さで印象が変わるので、バランスを見ながら調整しましょう。リボンが解けやすい場合は、一度固結びしてからリボンを作ると安定します。
6-4.ブリッジ巻き
少し個性的で、他の人とは違うアレンジを楽しみたい方におすすめなのが、ブリッジ巻きです。ハンドルの付け根からもう片方の付け根へ、橋を渡すようにツイリーを巻き付けるスタイルとなっています。
巻き方
片方のハンドルの付け根に、ツイリーを結びつけます。次に、ツイリー自体をくるくるとねじって一本のロープ状にしながら、もう片方のハンドルの付け根まで橋渡しするように渡していきます。もう片方の付け根まで渡したら、そこでもう一度しっかりと結びます。
ねじる強さや、たるませ具合で雰囲気が変わるのが特徴です。
6-5.チャーム風アレンジ
ツイリーを短く結んで、まるでバッグチャームのように見せるアレンジ方法です。ハンドルの根元やバッグの金具部分などに、ツイリーをくるっと一結びしたり、小さくリボン結びをしたりして、短く垂らすスタイルです。動くたびに揺れるツイリーが、軽やかなアクセントになります。
巻き方
ハンドルの根元や金具部分にツイリーを通します。輪っかを作ってその輪にツイリーの端を通し、少し余裕を持たせながら結んでいきます。この結び方を数回繰り返し、チャームを吊るす紐のような部分を作ります。最後に、残ったツイリーの端で小さなリボン結びを作り、形を整えたら完成です。
7.バーキンを彩るツイリーで自分らしいスタイルを楽しもう
ここまでバーキンとツイリーの関係性について、様々な角度から見てきました。「バーキンにツイリーはダサい?おしゃれ?」という問いに対しては、肯定的な意見と否定的な意見、様々な理由がありました。人によって価値観はそれぞれであり、それを否定するべきではありません。
しかし、ダサいと感じる理由のなかには、ツイリーの良さを活かしきれていない場合があることも見えてきました。ツイリーをおしゃれに見せるには、バーキンとツイリーの組み合わせはもちろん、ファッションスタイルとのバランスが重要だと言えます。
ツイリーのアレンジ方法は豊富であり、工夫次第で自分だけのスタイルを完成させることができます。本記事のおしゃれに見せるコツやアレンジを試しながら、自分らしいスタイルを楽しんでみていただければ幸いです。