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2025年4月23日

バーキンの革の種類一覧!人気素材や資産価値を徹底解説

「いつか手に入れたい」「一生モノのバッグ」として憧れる方も多いエルメスのバーキン。その魅力は優雅なデザインだけではなく、使われている革の種類と質の高さにもあります。バーキンには数十種類もの革素材が使われており、それぞれに特徴や魅力、経年変化の楽しみ方が異なるのです。

「トゴ」「トリヨンクレマンス」といった人気素材から、希少価値の高いエキゾチックレザーまで、バーキンの革の世界は想像以上に奥深く、知れば知るほど魅了されます。また、近年ではバーキンを「資産」として捉える視点も増え、素材選びが将来の価値にも影響するため注目されています。

この記事では、バーキンに採用されているさまざまな素材をご紹介します。あなたにぴったりの一生モノを見つけるための、参考となれば幸いです。

1.バーキンとは

出典:Hermès

エルメスのバーキンは、イギリスの女優であり歌手でもあるジェーン・バーキンと、当時エルメスの社長だったジャン・ルイ・デュマの機内での出会いがきっかけで誕生したバッグです。1984年に発表されて以来、変わらず高い人気を誇っており、歴史あるエルメスのアイコンバッグとして知られています。

その人気は直営店では在庫が置いていないほどの希少価値があり、簡単に買えないバッグとなっています。この影響は定価を上回る中古価格に表れており、資産として保有する人もいます。

バーキンの魅力は普遍的なデザインはもちろん、多くの素材が展開されている点も魅力です。

2.エルメスの革へのこだわり

エルメスの創業は1837年と古く、馬具工房としてスタートしました。創業時から素材の厳選には強いこだわりをもつことで知られており、現在においてもそのこだわりが揺らぐことはありません。

エルメスの革素材選びの基準は非常に高く、傷や色むらがないもの、厚みが均一であることなど、厳しくチェックされています。高品質な素材を安定的に入手するために、老舗タンナーを傘下にいれたことも、強いこだわりが表れています。バーキンに採用されている革の多くは経年変化を楽しめるものもあり、これも大きな魅力のひとつです。

3.バーキンの代表的な革の種類

バーキンには数多くの革素材が使用されていますが、中でも特に人気が高く、定番となっている3つの素材を紹介します。これらの素材はバーキン初心者にもおすすめの、使いやすく耐久性に優れた素材です。

3-1.トゴ

バーキンの代表的な人気素材のひとつが、雄の仔牛革から作られるトゴ、正式名称はヴォー・クリスペ・トゴ(Veau Crispe Togo)です。表面には深めでやや大きめの型押し(シボ)が施されており、自然な革の風合いが感じられます。適度な張りがありつつも手触りは比較的柔らかく、マットな質感が落ち着いた上品な印象を与えます。

シボの大きさや深さには個体差がある点や、時折見られる「血筋」と呼ばれる血管の跡も、天然皮革ならではの魅力と言えるでしょう。重さに関しては、トリヨンクレマンスよりは軽く、エプソンよりは重めと、標準的な位置づけになります。トゴが絶大な人気を誇る理由は、その優れた実用性にあります。比較的傷がつきにくく、万が一傷がついても目立ちにくいという耐久性の高さは、日常使いにおいて大きなメリットです。

バーキンの素材として最もポピュラーで流通量が多く、まさに定番中の定番とされています。傷や汚れへの耐性、扱いやすさ、型崩れしにくいしっかり感と革らしい風合いの絶妙なバランスが、多くの人々に支持されています。

3-2.トリヨンクレマンス

トリヨンクレマンスは、雄の成牛革を用いた素材です。最大の特徴は、その抜群の柔らかさにあります。トゴと比較するとシボはやや浅く、全体的にふんわりとしており、くったりとしたしなやかな手触りが楽しめます。見た目もトゴよりややマットで、よりソフトで女性らしい、優しい雰囲気を醸し出します。

使い込むほどに革がより一層馴染み、柔らかさが増していく経年変化も魅力のひとつです。ただし、他の牛革素材と比較するとやや重みがあり、特に大きいサイズのバーキンではその重さを感じやすいかもしれません。

耐久性の面では、その柔らかさゆえにトゴに比べると傷はややつきやすい傾向があります。また、水分に弱い性質を持つため、雨の日などの使用には注意が必要です。

3-3.エプソン

三つ目の人気素材は、雄の仔牛革にプレス加工を施したエプソンです。見た目にはやや光沢があり、細かく均一な型押しが特徴的です。傷や擦れに強く、水にも比較的耐性があります。

発色の良さを活かして、豊富なカラーバリエーションを楽しみたいという方にも選ばれています。機能性と美しいフォルムの維持を両立したい方におすすめの実用的な素材です。

トゴやトリヨンクレマンスと比較して、軽量であることや型崩れしにくいことも、バーキンを一生ものとして使いたい方にとって魅力的なポイントです。

4.バーキンの素材で知っておきたいポイント

トゴ、トリヨンクレマンス、エプソンはそれぞれに魅力がありますが、長く愛用するためには、気になる「型崩れ」と「お手入れ方法」についてもしっかり理解しておくことが大切です。

4-1.それぞれの素材の型崩れについて

バーキンの美しいフォルムを保つ上で、型崩れは気になるポイントです。素材によって型崩れのしやすさは異なります。

トゴ

適度な張りがあるため、比較的型崩れしにくい素材です。日常的な使用で多少柔らかくはなりますが、かっちりとしたフォルムは保ちやすいでしょう。

トリヨンクレマンス

非常に柔らかい革のため、3つの中では最も型崩れしやすい(くったりしやすい)素材と言えます。特にバッグの側面が内側に倒れやすい傾向があります。

エプソン

プレス加工による硬さと張りがあるため、非常に型崩れしにくい素材です。かっちりとしたフォルムを長期間維持したい場合には最適な選択肢となります。

4-2.長く使うためのお手入れ方法や注意点

大切なバーキンを美しく保つためには、日頃のお手入れと注意点を守ることが重要です。基本的なお手入れとして、一日の終わりには、柔らかく清潔な布(マイクロファイバークロスなど)で、バッグ全体のホコリや指紋などを優しく拭き取ります。その際、強く擦らないように注意しましょう。

革製品にとって水は大敵です。万が一濡れた場合は、すぐに乾いた布で吸い取り、ドライヤーなどは絶対に使わず自然乾燥させます。革が乾燥してきたと感じたら、エルメス専門店に相談するか、信頼できる革製品専門のクリーニング店にケアを依頼するのが安心です。自己判断でのクリーム塗布は、シミの原因になる可能性があるため避けることをおすすめします。

また、特に人気の高いトゴ、トリヨンクレマンス、エプソンについては、それぞれの素材特性に合わせた注意点も覚えておくと良いでしょう。例えば、非常に柔らかいトリヨンクレマンスは、その質感ゆえに特に水分に弱いデリケートな一面も持っています。雨の日の使用は極力避け、水濡れには十分注意が必要です。

一方、硬質で丈夫なエプソンは、表面的な傷には強い反面、プレス加工された硬い革のため、一度深い傷がついてしまうと修復が難しい場合があります。トゴは比較的バランスの取れた扱いやすい素材ですが、どの素材も過信せず、油分や化粧品、アルコール消毒液などが付着しないよう気をつけることが大切です。

5.バーキンに採用されている牛革の種類

人気の3素材以外にも、バーキンには多種多様な牛革が採用されており、それぞれが異なる表情と魅力を持っています。ここでは、型押しの有無で「型押し素材」と「スムース素材」に分けてご紹介します。

5-1.型押し素材

革の表面に型押し加工を施すことで、独特の模様や質感を表現した素材です。一般的に傷が目立ちにくく、耐久性が高い傾向があります。

5-1-1.トリヨンモーリス

人気のトリヨンクレマンスと似ていますが、より硬めでしっかりとした質感が特徴です。シボはトリヨンクレマンスよりやや細かく、張りがあります。光沢は控えめで、上品な印象を与えます。

5-1-2.フィヨルド

革目がやや粗く、くっきりとした大きめのシボが特徴的です。最大の特徴は耐水性の高さで、他の革素材に比べて水に強い性質を持っています。そのため、天候を気にせず使いやすいというメリットがあります。

5-1-3.エバーカラー

程よい硬さと張りがあり、型崩れしにくいながらも、革らしいしなやかさも感じられます。発色が良いのも魅力です。そのため、小物類にも多く使われています。

5-1-4.アルデンヌ

フランス北部からベルギー南部に広がる、アルデンヌ地方の雌仔牛の革です。プレス加工によるやや大きめの型押しで、非常に硬く、傷や水に強く、型崩れしにくいのが特徴でした。現在は廃盤となっていますが、その丈夫さから中古市場では根強い人気があります。

5-1-5.ヴォーマダム

エプソンによく似た細かい型押しですが、エプソンよりもややソフトで、わずかに光沢があります。軽量でしっかりとした素材感でありながら、上品な艶やかさも持ち合わせています。比較的新しい素材のひとつです。

5-1-6.カントリー

ガーデンパーティなどでよく見られる素材ですが、バーキンにも採用されることがあります。やや大きめのしっかりとした型押しで、硬めの質感です。傷に強く、カジュアルな雰囲気を持っています。

5-2.スムース素材

表面に型押し加工を施さず、革本来の滑らかな質感を活かした素材です。繊細で上品な印象を与えますが、一般的に傷がつきやすく、デリケートな扱いが求められます。

5-2-1.スイフト

非常に柔らかく、滑らかな手触りが特徴です。発色が抜群に良く、鮮やかな色も美しく表現されます。その柔らかさゆえに傷がつきやすく、爪などの引っかき傷にも注意が必要です。「ヴォー・ガリバー」の後継として発表された素材です。

5-2-2.ボックスカーフ

エルメスで最も古くから使われている代表的なスムースレザーです。表面は滑らかで、上品な光沢があります。かっちりとした硬めの質感で、フォーマルな印象を与えます。

非常にデリケートで傷がつきやすく、水濡れにも弱いため、扱いは慎重に行う必要があります。しかし、使い込むほどに艶が増し、風格が出てくる経年変化も魅力です。ケリーバッグによく使われる素材として有名です。

5-2-3.ジョナサン

スイフトに似た滑らかなスムースレザーですが、スイフトよりもややハリがあり、しっかりとした質感が特徴です。発色も良く、美しい色合いを楽しめます。独特のマット感により、落ち着いた上品な印象を与えます。

5-2-4.タデラクト

ボックスカーフによく似ていますが、より繊細で艶やかな光沢を持つのが特徴です。主に小物やケリーなどに使われることが多いですが、バーキンに採用されることもあります。美しい光沢を保つには、丁寧な扱いが必要です。

5-2-5.バレニア

元々は馬具用に使われていた、非常に丈夫なスムースレザーです。マットで自然な風合いを持ち、オイルを多く含んでいるため、使い込むほどに色が濃くなり、美しい飴色へと変化していく経年変化が最大の魅力です。

水には比較的強い方ですが、シミになりやすい側面もあります。独特の革の香りも特徴的です。

6.バーキンに採用されているエキゾチックレザーの種類

バーキンの中でも、特に高級で希少価値が高いのが、ワニ革(クロコダイル、アリゲーター)、ダチョウ革(オーストリッチ)、トカゲ革(リザード)などのエキゾチックレザーを使用したモデルです。これらは牛革とは全く異なる独特の存在感を放ち、コレクターや富裕層に特に人気があります。

6-1.クロコダイル ポロサス

ポロサスは、東南アジアなどの海水域に生息するイリエワニの革素材です。クロコダイルレザーの中でも、最高級品とされています。迫力のある鱗模様が特徴的で、穿孔(せんこう)と呼ばれる小さな点(毛穴の跡)があります。

非常に希少価値が高く、価格も群を抜いているのも特徴です。光沢のあるリセ(シャイニー)仕上げと、マット仕上げが展開されています。

6-2.ニロティカス

ニロティカスは、ナイル川流域に生息するナイルワニの革素材です。ポロサスに次いで高級なクロコダイルレザーとして知られており、腑はポロサスよりもやや大きめで、長方形に近い形をしています。ポロサス同様、穿孔があります。こちらもリセ(シャイニー)仕上げとマット仕上げがあり、高級感と迫力が魅力です。

6-3.アリゲーター

アリゲーターは、南北アメリカ大陸に生息するミシシッピワニの革素材です。クロコダイルとは生物学的に異なるワニ革です。

腑はニロティカスに似ていますが、穿孔がなく、やや丸みを帯びた長方形をしているのが特徴です。腹部の革を使用するため、竹腑(たけふ:長方形の鱗)と丸腑(まるふ:脇腹の丸い鱗)のコントラストが楽しめます。他のクロコダイルに比べると、やや価格が抑えられるのが魅力です。

6-4.オーストリッチ

ーストリッチは、ダチョウの革素材で、羽根を抜いた跡である「クイルマーク」と呼ばれる丸い突起が特徴的なエキゾチックレザーです。このクイルマークが均等に美しく配置されているものほど価値が高いとされます。

牛革よりも丈夫で軽く、比較的扱いやすいエキゾチックレザーと言えます。使い込むほどに艶が増し、手になじんでいく経年変化も楽しめます。

6-5.リザード

リザードは、主に東南アジア産のトカゲの革素材です。細かく繊細な鱗模様と、光沢のある質感が特徴です。非常に薄くデリケートなため、主に小型のバッグ(バーキン25など)や小物類に使用されます。

水や乾燥、衝撃に非常に弱く、扱いは最も慎重に行う必要があります。染色が美しく映えることも魅力です。

6-6.リザードナチュラ

リザードナチュラは、染色加工を施していないトカゲの革素材です。希少性が高く、個体によって異なる独特の斑点模様があり、一点物の特別感を味わえます。使い込むことで飴色に変化していく経年変化も魅力ですが、リザード同様、非常にデリケートな素材です。

7.バーキンに採用されているその他の革の種類

牛革やエキゾチックレザー以外にも、バーキンには山羊革や特殊加工素材、布素材などが使われることがあります。これらはまた違った魅力や個性を持っています。

7-1.シェブルミゾル

シェブルミゾルは、軽くて丈夫、そして独特の美しいシボが特徴の山羊革です。牛革よりも軽いものが多く、発色が良いのも魅力です。トゴに似た質感ですが、より細かく不規則なシボと、わずかな光沢感があります。

比較的傷にも強く、扱いやすい革素材のひとつです。主に財布などの小物に使われることが多いですが、バッグにも採用されています。

7-2.ヴィブラート

複数の異なる色の山羊革を何層にも重ねて圧縮し、その断面を縞模様として見せるという、非常に手の込んだ特殊な加工技術で作られた素材です。同じ模様は二つとなく、芸術品のような独特の美しさを持っています。

素材のベースは山羊革ですが、その加工法から「特殊素材」として扱われます。現在は廃盤となっており、極めて希少価値が高く、中古市場でも高値で取引されています。デリケートな素材であり、水濡れや擦れには注意が必要です。

7-3.トワルアッシュ

エルメスのバッグで定番的に使われる、太めの糸で織られた丈夫なコットンキャンバス素材です。「トワル(Toile)」はフランス語で「布地」、「アッシュ(H)」はエルメスの頭文字を意味します。

異なる色の糸を平織りにしており、目が粗く、しっかりとした質感が特徴です。革と組み合わせたコンビネーションデザインのバーキン(バーキン フィヨルド トワルなど)に見られます。

7-4.トワルオフィシエ

トワルアッシュよりも細い糸で織られた、コットンキャンバス素材です。目が細かく、滑らかな質感が特徴で、トワルアッシュよりも軽量です。単色のものが多く、上品な印象を与えます。こちらも革とのコンビネーションで使われることが多く、汚れには注意が必要です。

8.バーキンを購入する際の素材選びのポイント

バーキンはひとつひとつの革素材が異なる特性を持つため、ライフスタイルや好みに合わせた素材選びが重要です。ここでは、バーキン選びに役立つポイントを紹介します。

8-1.使用シーンに合わせた素材選び

バーキンはさまざまなシーンで活躍するバッグですが、使用する場面によって最適な素材は異なります。ここでは、主な2つのシーン別におすすめの素材をご紹介します。

8-1-1.日常使いが中心の方

日常的にバーキンを使いたい方には、耐久性に優れたトゴ素材がおすすめです。トゴは丈夫で表面のシボのおかげで傷が目立ちにくく、実用的な素材として多くの方に選ばれています。

カジュアルな雰囲気を好む方には、柔らかく軽量なトリヨンクレマンスが適しているでしょう。この素材は使い込むほどに手に馴染み、カジュアルながらも上品な印象を与えてくれます。

ビジネスシーンでの使用も考えている方には、軽量で耐水性に優れたエプソンがおすすめです。エプソンは洗練された印象を与えながらも、実用性に優れた素材です。

8-1-2.特別なシーン用に購入する方

特別な場所やシーンで使用するバーキンをお探しの方には、いくつかの選択肢があります。上品な光沢と柔らかな質感を持つスイフトは、特別な場所にふさわしい女性らしい印象を与えてくれます。

より格式高いシーンを想定されている方には、伝統的なボックスカーフがおすすめです。クラシックで品格のある雰囲気は、フォーマルな場にも相応しいでしょう。

究極の贅沢さを求める方には、エキゾチックレザーのバーキンがふさわしいでしょう。クロコダイルやオーストリッチなどの素材は、特別な場における唯一無二の存在感を放ちます。

8-2.好みに合った素材選び

バーキンを選ぶ際には、好みに合わせた素材選びも重要なポイントです。上品さや個性を求める方に向けて、おすすめ素材をご紹介します。

8-2-1.上品な印象を求める方

伝統的な美しさを大切にする方には、クラシックで格式高いボックスカーフが最適です。滑らかな表面と品のある光沢は、特別な場所での使用にもふさわしいでしょう。

自然な美しさを求める方には、エルメスの職人技術の粋を集めたバレニア素材がおすすめです。無染色の革本来の風合いと経年変化による味わい深さは、上質さを知る人々に高く評価されています。

8-2-2.個性的なバッグを求める方

周囲と差をつけたい方や、コレクション性を重視する方には、個性的な素材選びがおすすめです。ダチョウ革のオーストリッチは、独特のクイル模様が特徴的で、他にはない質感を楽しめます。

より芸術的な一品を求める方には、複数の革を組み合わせたヴィブラートが魅力的でしょう。カラフルで独創的なデザインは、まさに芸術品と言える存在感があります。

また、トゴやトリヨンクレマンスなどの定番素材でも、限定色を選ぶことで個性を表現することが可能です。季節限定の特別なカラーは、同じモデルでも全く異なる印象を与えてくれます。

8-3.初めてのバーキンにおすすめの素材

バーキンは高額な投資となるため、特に初めて購入する方にとっては素材選びは重要な決断です。ここでは、初めてのバーキン購入を検討されている方に向けて、使いやすさ、汎用性、将来の価値などを考慮した素材をご紹介します。

バーキンの定番素材であるトゴは、初めての一品として最も選ばれる素材です。シボがあるため傷が目立ちにくく、型崩れもしにくいという特性は、初心者にとって大きなメリットです。特に30cmサイズのトゴ素材のバーキンは、最も人気が高く流通量も多いため、将来的に売却を考える場合でも安心です。コーディネートのしやすさと実用性を兼ね備えた素材と言えるでしょう。

仕事での使用も考えている方には、軽量で耐水性に優れたエプソンが適しています。表面が均一で洗練された印象を与えるこの素材は、ビジネスシーンでも違和感なく使用できます。また、型崩れしにくくお手入れも比較的簡単なため、バッグの扱いに慣れていない方でも安心して使うことができるでしょう。

カジュアルなスタイルが多い方や、より軽いバッグを求める方にはトリヨンクレマンスがおすすめです。柔らかくしなやかな質感は、日常使いにぴったりです。また、使い込むほどに味わいが増す経年変化も楽しめるため、長く愛用したい方にも向いています。

ここまで素材選びのさまざまなポイントを解説しましたが、もちろん、自身が気に入った素材を選択するのが最善と言えます。もし可能であれば、店頭で素材の質感や色合いを確かめてみるのが、後悔のない選択をするための理想的な方法です。

9.バーキンの資産価値と素材選びのポイント

近年、エルメスのバーキンは単なる憧れのファッションアイテムとしてだけでなく、その希少性や価値の安定性から「資産」としての側面も注目されるようになっています。そのため、どの素材を選ぶかによって、リセールバリューにも影響します。高値が期待できる革素材や、中古価格が高い傾向にある革素材について解説します。

9-1.中古市場で高値が期待できる革素材

まず、エキゾチックレザーが挙げられます。クロコダイル(特に最高級とされるポロサス)、アリゲーター、オーストリッチ、リザードといった素材は、元々の定価が非常に高額であること、そしてその希少性から、中古市場でも高額で取引される対象となります。特に状態の良いものであれば、購入時以上のプレミアム価格が付くことも珍しくありません。

次に、定番の人気素材であるトゴ、エプソン、トリヨンクレマンスも、中古市場での価値は安定しています。これらの素材は常に高い需要があり、特に人気のカラー(ブラック、エトゥープ、ゴールドなど)や、需要の高いサイズ(25cm、30cm)の組み合わせであれば、高い換金率を維持しやすい傾向にあります。状態が極めて良好であれば、購入価格に近い価格で取引されるケースも見られます。

9-2.エキゾチックレザーの価値と注意点

エキゾチックレザーの価値については、いくつかの注意点があります。確かに中古市場での取引価格は高額ですが、元々の定価が牛革モデルよりもはるかに高いため、売却価格は高くても、購入価格に対するリセール「率」という観点で見ると、牛革の人気モデルの方が結果的に高くなるケースもあり得ます。

また、エキゾチックレザーはその多くが非常にデリケートであるため、状態を良好に保つのが難しいという側面があります。傷やシミ、乾燥によるひび割れなどが起こりやすく、もし状態が悪化してしまえば、当然ながらその価値は大きく下がってしまいます。

加えて、日常的なお手入れや保管に細心の注意が必要なだけでなく、専門的なケア、例えばクリーニングや修理には高額な費用がかかるのが一般的です。エキゾチックレザーのバーキンは、その美しさや希少性を十分に理解し、適切なケアを継続できる方が持つべき、特別なアイテムと言えるでしょう。

9-3.長期保有を考えた場合の素材選びのポイント

長期的にその価値を維持したい、あるいは資産として保有したいと考えるならば、いくつかおさえておきたいポイントがあります。

まず、状態を維持しやすい素材を選ぶという観点です。傷や型崩れに強く、比較的お手入れがしやすいエプソンは、長期的に良好なコンディションを保ちやすい素材と言えます。トゴも比較的丈夫な部類に入ります。次に、定番の色やサイズを選ぶことも重要です。ブラック、エトゥープ、ゴールドといった流行に左右されにくい定番色、そして中古市場でも常に需要の高い25cmや30cmといったサイズは、価値が安定しやすい傾向にあります。

さらに、将来的な売却を少しでも視野に入れるのであれば、付属品を全て大切に保管しておくことが重要です。購入時に付いてくる箱、保存袋、カデナ(南京錠)、クロシェット、鍵などは、査定額に影響する要素となります。可能であれば、正規購入の証明となる購入時のレシートも保管しておくと、査定時に有利になる場合があります。

しかし、これら全ての要素以上に最も重要なのは、バーキンそのものの「状態の良さ」です。どんなに人気の素材や色、サイズであっても、傷や汚れが目立ったり、型崩れがひどかったりすれば、その価値は大幅に下がってしまいます。日頃から適切なお手入れと保管を心がけることが、その価値を維持するために大切です。

10.【まとめ】バーキンは革の種類が豊富なことも魅力

ここまで、バーキンに使われる様々な革や素材について詳しく解説してきました。定番の牛革から希少なエキゾチックレザー、個性的な特殊素材まで、その種類の豊富さに驚かれた方もいるかもしれません。

どの素材を選ぶかによって、バーキンの表情はがらりと変わります。それぞれの素材には独自の魅力があり、選ぶ楽しさもバーキンの大きな魅力のひとつです。初めてのバーキン購入を検討されている方も、すでにコレクションをお持ちの方も、この記事が素材選びの参考になれば幸いです。

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