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2024年1月10日

アレキサンドライトの魅力とは?色が変わる不思議な宝石の謎に迫る

ジュエリー

アレキサンドライトという宝石を知っていますか?

聞いたことがあるような、ないような…という方も多いと思います。アレキサンドライトは宝石好きには有名な石ですが、そこまで流通していないこともあって誰もが知る宝石というわけではありません。ですがアレキサンドライトは宝石を知らない人、宝石好きというわけではない人でも驚くような特性を備えた宝石です。なんとアレキサンドライトという宝石は、朝と夜で色が変わる宝石なのです。

「え?色が変わるってどういうこと?」と思いましたよね。これは手品でもすり替えでもありません。正真正銘、ひとつの石がふたつの色を持っているのです。これには自然の偉大な力がかかわっています。もちろんそんな石は珍しい宝石の中でも特に珍しいとされています。

今回はこの知る人ぞ知る希少石、アレキサンドライトについてその宝石としての特徴から珍しい種類のアレキサンドライトまで、様々な面から深掘りしていきたいと思います。アレキサンドライトってどんな石なの?アレキサンドライトの魅力を知りたい!少しでも気になった方はぜひ最後までご覧ください。

1.アレキサンドライトについて知る

アレキサンドライトを見たことがありますか?もし見たことがなくても無理はないと思います。アレキサンドライトはダイヤモンドやルビーなどのように有名でポピュラーな宝石ではありません。ジュエリーショップに行っても置いてないところがほとんどですし、もし置いてあったとしてもひとつかふたつ、なんにしろたくさん置いてあって好きなものを選べるような状態ではありません。

「なぜジュエリーショップに置いてないの?もしかして人気がない宝石なのかな?」
いいえ、それは違います。

アレキサンドライトはそれほどに希少な石なのです。そんなアレキサンドライトがどんな石なのか、より詳しく見ていきたいと思います。

1-1.アレキサンドライトってどんな石?

アレキサンドライトはクリソベリルという鉱物のひとつです。宝石が好きで興味がある方なら、クリソベリルの名前を聞いたことがあるかもしれません。クリソベリルは和名を金緑石ともいいます。その名の通り金と緑の間のような、薄い緑色がさわやかで鮮やかな石です。

その美しい宝石がクリソベリルなのですが、そのクリソベリルの中でもある一定の条件を満たしたものがアレキサンドライトと呼ばれます。つまりアレキサンドライトはクリソベリルの一種というわけです。ちなみにベリルという宝石もあります。ベリルは和名を緑柱石といい、アクアマリンやエメラルドがベリルの一種です。名前は似ていますが、まったく別の宝石です。

1-2.アレキサンドライトの歴史と語源

アレキサンドライトが発見されたのは1830年と宝石としては比較的新しい物です。アレキサンドライトはロシアのウラル地方の東部に位置するトコワヤのエメラルド鉱山で発見されました。アレキサンドライトはすぐに有名になり、当時のロシア皇帝ニコライ一世に献上されたそうです。皇帝に献上されたことから、アレキサンドライトは「皇帝の石」とも呼ばれています。

また真偽は定かではありませんが、皇帝に献上された日が当時の皇太子、後の皇帝アレクサンドル二世の誕生日であったことから「アレキサンドライト」という名前がついたとも言われています。

1-3.アレキサンドライトの希少性

1830年に発見されたアレキサンドライトは、発見当時ロシアで最も多くの量が採掘されました。世界で唯一質が良く大粒のアレキサンドライトが発掘されるとされていましたが、200年も経たないうちに採掘量は減少し、今ではほとんど採掘されることはありません。アレキサンドライトはロシア以外にもブラジルやスリランカ、タンザニアで採掘されますが、変色効果が強いものはごく少なく、大きな粒のものはごく稀です。それゆえに市場に出回ることも稀で、質の良いものは価格も高騰しています。

またアレキサンドライトはその希少性と美しさからパパラチアサファイア、パライバトルマリンと並んで世界三大希少石とも言われています。非常に希少性が高く、品質の高いものはダイヤモンドやルビーよりも高値で取引されるものもあります。

2.アレキサンドライトの特徴

先ほどアレキサンドライトはクリソベリルの一種であると言いましたが、それではどのような物がアレキサンドライトと呼ばれるのでしょうか。

2-1.アレキサンドライトの変色効果

アレキサンドライトの一番の特徴は、ふたつの色を持っている、いわゆる変色効果です。この変色効果という特徴を持つクリソベリルがアレキサンドライトと呼ばれます。ふたつの色?どういうこと?と思うかもしれません。これはアレキサンドライトなど、一部の宝石に見られる極珍しい作用で、当たる光の種類によって違う色に見える宝石のことをいいます。

アレキサンドライト以外にもサファイアやガーネットの一部には変色効果を持つ宝石はありますが、アレキサンドライトほどはっきりとした二色に変色するものはなく、その独特な変色効果から「アレキサンドライト効果」と呼ばれることもあります。

アレキサンドライトの場合、自然光の下では緑や青みが買った緑、ろうそくの明かりや白熱灯の下では赤や紫などに見えます。このことからアレキサンドライトは「昼はエメラルド、夜はルビー」などと言われることもあります。昼は自然光の下で冴え冴えとした緑、夜はろうそくの光で赤い色がゆらゆらと揺れる様子は本当にロマンチックで惚れ惚れするほどです。高価なものになるほどこの変色がより鮮やかでくっきりとしています。このような珍しく美しい特徴からアレキサンドライトはすぐに人気になりました。

またロシアで発見されたアレキサンドライトですが、ロシア帝国軍の色が赤と緑の二色だったことも人気に拍車をかけました。ロシアではアレキサンドライトが帝国を表す美しい石として瞬く間に人気になり、幸運を呼ぶ石として知られることになりました。

2-2.アレキサンドライト・キャッツアイはとても希少

アレキサンドライトはクリソベリルの一種という話をしましたが、そのクリソベリルには稀にキャッツアイと呼ばれる宝石があります。

キャッツアイとは宝石の中のインクルージョンと呼ばれる内包物が見せる美しい効果で、宝石の中に白い線が一本入っているように見えます。通常インクルージョンは不純物として少なければ少ないほど価値が高いとされますが、キャッツアイのように美しく見えるインクルージョンはその宝石の価値を上げます。同じく価値のあるインクルージョンとして、ルビーやサファイアのスター効果があります。

クリソベリルの中でも珍しい変色効果を持ったものがアレキサンドライトで、さらにその中で珍しいキャッツアイ効果を持ったものが、アレキサンドライト・キャッツアイと呼ばれます。言うまでもなく非常に希少性が高く、大変高価です。

2-3.アレキサンドライトの硬さ

宝石の硬さは主にモース硬度という指標で表されます。モース硬度は1822年にドイツの鉱物学者、フリードリッヒ・モースが提唱した硬度の尺度です。ふたつの物質を擦り合わせたときにどちらが傷つくかという方法で硬さを比べる指標で、モース硬度10が一番硬いとされます。この世界で一番硬いとされるものがダイヤモンドです。ダイヤモンドはダイヤモンド以外の何でも傷付けることができません。(ただしこれはふたつの物質をこすり合わせた時の話なので、トンカチなどで強い衝撃を与えればダイヤモンドと言えど砕けます)

アレキサンドライトのモース硬度は8.5ですので、宝石の中でも硬い部類と言えます。アレキサンドライトはダイヤモンドの他にモース硬度9のルビー・サファイアにも傷付けられますが、その他はやすりやナイフ、ガラスなどでも傷を付けることはできません。

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3.アレキサンドライトの産地

アレキサンドライトは希少石と言われているだけあって、産地も採掘量も限られています。その中でも有名な産地とそこから採掘されるアレキサンドライトの特徴について、詳しく見ていきたいと思います。

3-1.ロシア

アレキサンドライトが発見された土地であり、かつて質の良い大きなアレキサンドライトの産地として知られていました。変色効果がはっきりしていて鮮やか、しかも粒の大きい良質なアレキサンドライトの産地としてロシアは有名でした。ですが現在はロシアの鉱山からアレキサンドライトが採掘されることはほぼありません。

最初にアレキサンドライトが発見されたウラル山脈のトコワヤ鉱山はもうアレキサンドライトはほぼ枯渇していると言われています。現在ではウラル山脈以外の鉱山でわずかにアレキサンドライトが採掘される程度ではありますが、ロシア産のアレキサンドライトはそれだけで非常に高価です。

3-2.ブラジル

アレキサンドライトの産地としてはブラジルも有名です。1987年ミナス・ジェイラス州のエマチータ鉱山でロシア産と同程度の青みの強いアレキサンドライトが採掘されました。エマチータアレキサンドライトは透明度が非常に高く、変色もとてもはっきりしていて鮮やかです。

ところがこの非常に美しいアレキサンドライトを巡って争いが起きて軍まで介入した結果、鉱山は3ヶ月で閉鎖されてしまいました。そのため現在ではエマチータ産のアレキサンドライトは非常に価値のある「幻の宝石」とも呼ばれています。

それ以外の鉱山でもアレキサンドライトは採掘されていますが、その量はわずかです。

3-3.スリランカ

スリランカと言えばサファイアの産地として有名ですが、アレキサンドライトも採掘されています。ですがロシアやブラジルほどの美しいアレキサンドライトはほとんど採掘されず、変色も茶色がかった薄い赤から黄みのつよい緑で石自体も鮮やかさはあまりありません。

ロシア産よりも大きさは大きいですが、価格は低く設定されているものが多いです。

3-4.インド

1996年にインド東部のアラク峡谷、2005年にナルシパトナム地域から緑みの強いアレキサンドライトが相次いで発見されました。はっきりとした赤紫に変色する高品質のものもわずかに産出されていますが、多くの石は変色が弱く、アレキサンドライトとしてのランクは低いです。

4.アレキサンドライトは様々な面で人気

アレキサンドライトはその希少性、美しさからとても人気のある石ですが、それ以外の面でも人気を集める宝石です。

なぜアレキサンドライトが宝石好きに人気なのか、様々な面から見ていきましょう。

4-1.誕生石

誕生石は国によって違いますが、日本では1958年に全国宝石卸商共同組合によって月ごとに1種類か2種類の宝石、計19種類が誕生石と定められました。長らく誕生石として親しまれてきた19種類の宝石ですが、2021年に新たに10種類の宝石が誕生石に加えられました。その中のひとつがアレキサンドライトです。

新しい6月の誕生石としてアレキサンドライトが加えられました。
誕生石はその月に生まれた人のお守りになるとも言われていますので、アレキサンドライトのさらなる人気に拍車がかかりそうです。

4-2.石言葉

宝石にはそれぞれ石言葉というものがあります。花でいう花言葉のようなものです。

花言葉がいくつもあるようにアレキサンドライトの石言葉もいくつかありますが、「高貴」「誕生」「栄光」などがあります。

ロシアで「皇帝の石」と呼ばれていた宝石なので「高貴」はイメージにぴったりですね。

4-3.ジュエリー

アレキサンドライトはもちろんジュエリーとしても人気です。希少なのでどこにでも売っている宝石というわけではありませんが、その分ジュエリー好きの間では人気が高いです。

特に人気が高いのはリングとしてアレキサンドライトを楽しむ方法です。アレキサンドライトの一番の魅力はやっぱり変色効果です。

それを一番楽しめるのは、やはりいつどこでも眺めることができるリングではないでしょうか。一日つけていると、その色変わりをつぶさに観察できます。美しいアレキサンドライトであればあるほど本来の魅力を実感することができます。

5.アレキサンドライトが持つ意味

古来から人間は美しく様々な魅力を持つ宝石に色んな意味を託し、見出してきました。アレキサンドライトもそんな宝石のひとつです。特に美しい2色を持ち合わせるアレキサンドライトには様々な意味や願いが込められています。

5-1.変化

アレキサンドライトは変色効果という他にはあまりない珍しい特徴を持っていることから「変化」を意味するとされてきました。特に良い変化、つまり成長や能力を開花させるという意味の変化です。人が変わる時、それがたとえ良い方向に変化することであっても変わることへの不安や心配はつきものです。アレキサンドライトは持ち主に変化する勇気を与える石とされています。

5-2.二面性

変色効果によってふたつの色を持つアレキサンドライトには「二面性」と言った意味もあります。二面性というと裏表があるという印象を持つ人もいるかと思いますが、そうではありません。人間誰しも自分の中に相反するふたつの側面を持っていると思います。たとえば「情熱と安らぎ」「積極性と慎重さ」などです。アレキサンドライトはそのバランスをうまく保ってくれる石なのです。

5-3.魔除け

アレキサンドライトは魔除けの石としても知られています。危険を回避し、持ち主を守ってくれる石として身に付ける人も多いです。以前変色効果の原理がわかっていなかった頃は、悪いことが起こる前兆として色が変わると言われていました。現在でも悪い変化を事前に察知して持ち主を危険から遠ざけるパワーがあるとされています。

5-4.幸運

ロシアで皇帝に献上され、「皇帝の石」と呼ばれたアレキサンドライトは強い運気を持つ石とされ、持ち主に成功や栄光をもたらす石と言われています。持ち主を悪いことから遠ざけ、幸運をもたらします。恋愛や仕事など、あらゆる方面でうまくいくよう持ち主を導く石ともされています。

6.アレキサンドライトと相性のいい石

アレキサンドライトは変色効果という珍しい特徴を持つ石で、パワーストーンとしても人気が高い石です。パワーストーンとしてのアレキサンドライトと相性の良い石にはどんなものがあるのか、また身に付けることでどのような効果があるのか見ていきたいと思います。

6-1.アレキサンドライトとアメジスト

アメジストはなんといっても「愛」のパワーを持つ石です。アレキサンドライトはとても強いパワーを持つ石ですが、恋愛方面のパワーを得たいときには何かで補ってあげたほうが良い石です。そんな時にぴったりなのがアメジストです。アメジストは「真実の愛」を表す石としても有名で、アレキサンドライトに不足しているパワーを補うことができます。情熱的な愛というよりは落ち着いた冷静な判断をさせる石でもあるので、恋愛の相手をしっかりと見極めることもできそうです。また落ち着いた紫色はアレキサンドライトの派手すぎない色ともぴったりですね。

6-2.アレキサンドライトとクリスタル

美しい変色効果のあるアレキサンドライトと透明のクリスタルは色合い的にも美しく、見た目の相性も良いです。クリスタルは増幅の石と言われています。アレキサンドライトの持つ強い幸運のパワーを大きくし、さらに強めてくれる組み合わせです。クリスタルは万能の石で幅広くお守りになるパワーストーンではありますが、逆に言うとこれと言って特化したところがない石でもありますので、アレキサンドライトの効果に加えて他にも何か強いパワーが欲しいときはさらに他の石と組み合わせたほうがいいでしょう。

6-3.アレキサンドライトとインペリアルトパーズ

「皇帝の石」と呼ばれているアレキサンドライトとそのものずばり「インペリアル」と皇帝の名を持つインペリアルトパーズはとても良い組み合わせです。

ふたつとも強いパワーを持った石ですが、インペリアルトパーズは人間関係を助けてくれる石でもあります。アレキサンドライトの成功のパワーとインペリアルトパーズの人間関係をサポートしてくれるパワーで、より発展できる組み合わせです。

またインペリアルトパーズといえば黄色のイメージが強いですが、オレンジやピンクなどの色もありますので好きな色合いで組み合わせることもできます。

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7.アレキサンドライトの価格の決まり方

アレキサンドライトは非常に希少な石ですが、いったいその価格はどのように決められているのでしょうか。どのようなアレキサンドライトが高いのか、ショップで買えるようなアレキサンドライトはあるのかも見ていきたいと思います。

良いアレキサンドライトがどういったものかわからないという方は参考にしてみてください。

7-1.アレキサンドライトの品質

宝石の価格は様々な要素で決められます。ジュエリーとして売られているものは宝石の品質だけで価格が決まっているわけではありません。土台の金属の種類や重さ、ブランドやデザイナーなどによっても価格は変わります。

ここではそういったことは考慮せず、アレキサンドライト自体の価格を決める品質について見ていきたいと思います。

7-1-1.色

品質が良いとされるアレキサンドライトの色は、自然光の下では緑から青みがかった緑で白熱灯やろうそくのあかりの下では赤から紫がかった赤であるとされます。この色に近ければ近いほど良い色のアレキサンドライトとされます。また変色効果がはっきりとしていていることも高品質のアレキサンドライトの条件です。現在はそこまでの高品質のアレキサンドライトはほとんど採掘されません。

7-1-2.希少性

アレキサンドライト自体がすでにとても希少な宝石ではありますが、その中でも特に希少性が高いものの価格は当然上がります。

希少性の評価方法はいろいろありますが、たとえばアレキサンドライト・キャッツアイは自然なインクルージョンが美しいキャッツアイになっているもので、アレキサンドライトの中でも希少なものですので高価です。

さらに現在採掘されない産地のものなどは希少性が高いものと言えます。ロシア産、ブラジル産で美しいアレキサンドライトは相当に高価な値が付けられます。

7-1-3.重さ

当然のことではありますが、宝石は他の品質が同等であれば大きければ大きいほど高価です。宝石の大きさはカラットという重さで表されます。1カラットは0.2グラムです。宝石以外であればたったそれだけ?と思うと思いますが、1カラットの宝石はその輝きのせいもあってかなり大きく見えます。ですが現在取引されるようなアレキサンドライトはほとんどが1カラット未満の小さいものです。

7-2.天然か合成か

ここまでアレキサンドライトの天然石の話ばかりしてきましたが、アレキサンドライトには合成宝石という物が存在します。

これはイミテーションと呼ばれるいわゆる人造宝石とは一線を画しており、天然石と同じ成分でできた宝石で見た目ではほぼ見分けがつきません。余計な不純物が比較的少ないという利点がありますが、天然石よりは供給が安定しており価格は安価です。

このように様々な要素によってアレキサンドライトの価格は決められます。宝石の価格は流動的で世界的な採掘量の変化などによっても変わりますが、大きさや色合いによってはリーズナブルな価格のジュエリーもありますので、実際にジュエリーショップやブランドショップなどで見かけることがあったらチェックしてみてください。

8.宝石の種類

最後に宝石と呼ばれる中にも様々な種類があるので少し触れていきたいと思います。

宝石といっても天然のものだけではないということはご存じですか?それぞれに良いところと悪いところがあります。もちろん天然石も良いものですが様々な選択肢がありますので、譲れないポイントや予算などを考慮し、お好きなものを選んでください。

8-1.天然石

一番わかりやすいのが天然石です。これはそのまま、自然から採掘される石で、天然の産物です。美しく希少性も高いですが、その分高価です。そして無限に存在するものではありませんから、採掘できていたところでも急に取れなくなり、さらに価格が高騰することがあります。こうなるととても購入するどころのはなしではありません。

8-2.人造宝石

人造宝石と呼ばれるものもあります。キュービックジルコニアという名前は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。これは自然界には存在しない物ですが、色や大きさなど様々なものがあり、ジュエリーにも多く加工されています。見た目にはキラキラと美しく輝きますし、安価で手に入れることができるので普段使いに良いでしょう。

8-3.模造宝石

宝石の外観を模して作られたもので、ガラスやプラスチックで作られることが多いです。性質的に宝石とは呼べませんが、人造宝石よりもさらに安価であることが多く、また製法やカットなどに工夫が凝らされているものもあり、見た目はとてもきれいです。スワロフスキーなどがこれにあたります。

8-4.合成宝石

最後に、先ほど少し触れた合成宝石と呼ばれるものについて見ていきます。これはいくつかの製法がありますが、天然の宝石と同じ成分でできているというのが大きなポイントです。つまり外見だけでなく性質的にもほぼ天然石と同じということです。不純物が比較的少なく供給も安定しています。天然石より価格も安いものが多いです。どんな宝石でも作れるというわけではありませんがダイヤモンドやルビーなどは市場に天然石よりも安価で流通しています。

合成宝石は資源の枯渇や紛争問題を伴わないエシカルな宝石としても近年注目を集めています。

アレキサンドライトも美しい合成宝石がありますので、選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回はアレキサンドライトについて見ていきましたが、いかがでしたか?アレキサンドライトの魅力が伝わったのではないでしょうか。アレキサンドライトは知れば知るほど奥深い魅力がある宝石ですよね。アレキサンドライトは色も変色の鮮やかさも様々です。もちろん一般には価値が高いとされているアレキサンドライトはありますが、それだけではない魅力が宝石にはあります。

アレキサンドライトのジュエリーはショップでもそう多くはありませんが、もし見かけたらぜひよく見てみてください。可能であればガラスケースから出してもらい、いろんな角度からよく色を見てみましょう。その石にしかない色や個性が見えてくると思います。ライトで色変わりも見せてくれるような店であればなおいいです。ネットや本で見るのと実際に見るのとではまったく違います。その輝きに驚くかもしれません。

ぜひいろんなアレキサンドライトを見て、比べてみてください。その中からお気に入りのアレキサンドライトが見つかったら素敵ですね。

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