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【エルプリメロムーブメント】ゼニスとは?歴史や魅力を徹底解説

時計愛好家なら「エルプリメロムーブメント」の逸話を一度は耳にしたことがあるでしょう。世界初の高振動自動巻きクロノグラフムーブメントとして開発され、クオーツショックの影響により、一度は機械式時計の製造中止に追い込まれたゼニスを救ったのもエルプリメロでした。 今でもゼニスを代表するシリーズとなっていますが、新たなモデルも数多く発表されており、進化を続けるブランドとなっています。この記事ではゼニスの歴史、魅力、代表シリーズ、ゼニスの時計を着けている有名人、おすすめモデルについてまとめました。 1.【エルプリメロムーブメント】ゼニスの歴史 1-1.1865年 スイスのル・ロックルでジョルジュ・ファーブル=ジャコにより創業 スイスルロックルにて、22歳のときに「ジョルジュ・ファーブル=ジャコ工房」を設立されたのがゼニスの前身となります。なんと9歳の頃には時計製造を学び起業を考え、13歳には独立し時計製造の世界に熱中していました。 ルロックルは時計製造のゆりかごの地と言われており、多くの時計メーカーがひしめき合っています。夏は農業に従事していた人たちも、冬には労働力として時計の部品をつくるようになり、20世紀以降には全ての時計の部品を村でつくれるほどになりました。 ジョルジュはアメリカの時計メーカーが良質な時計を大量生産、販売しているのを見て、完璧な時計をつくりたいと考えるようになりました。機械工業による分業体制での大量生産とは反対で、時計製造の全行程を一つ屋根の下に集結させ、一つの時計を自社で一貫製造する方法です。今でいうところのマニュファクチュールであり、先駆けでした。 この頃にはジョルジュの工房は17,000㎡もの敷地で駅に直結しており、製造のための材料は直接入手していました。ある時思いついた最高のムーブメントの構想を実現することになりますが、頂点を意味する「ゼニス」と名付けられました。ブランド名をゼニスに変更したのはこれがきっかけです。 会社設立から10年後にはジョルジュの工房はルロックル全体の10%の雇用を生むほどの規模となっていましたが、第一次世界大戦後はスイスの時計メーカー全体にとって厳しい時期でした。航空機のダッシュボード用の時計や電話交換用の機器など、需要があるものへの対応にも柔軟に応える必要がありました。 1-2.1969年 世界初の自動巻クロノグラフムーブメント「エル・プリメロ」を発表 1969年、世界初となる自動巻きクロノグラフムーブメント「エル・プリメロ」を発表しました。(正確にはセイコーやホイヤー・ブライトリング・ハミルトングループも同年に発表しているため、世界初の一つとなります)それまで困難とされてきた自動巻きとクロノグラフの一体化を実現したムーブメントで、エル・プリメロは他のムーブメントとは一線を画す10振動と精度の高さと細かな計測を可能にしました。 しかしエル・プリメロがローンチされた1970年頃にクオーツショックにより、時計産業に大きな変革が起こりました。開発にかなりの労力と時間を要したエル・プリメロですが、生産中止に追い込まれてしまいました。 ゼニスは一時的に米国のゼニス・ラジオ・コーポレーションの傘下に入り、機械式時計を捨てクオーツ式時計の生産に注力することに決めました。機械式ムーブメントの製造に関連する金型や工具は全て売却か廃棄せよと通達がなされました。しかし地元出身の技術師シャルル・ベルモ氏がこれに反発。エル・プリメロの製造に関わる工具や機械、設計図、部品のすべてを工房の屋根裏に隠しました。 1978年にゼニスが再びスイスに戻り、エル・プリメロを再び生産しようと動き出した時シャルル・ベルモ氏が秘密を明かしたのでした。廃棄処分せよと指示されていた図面や工具を実は大事に保管してあったことを。こうしてエル・プリメロは復活を果たし、ロレックスにエル・プリメロムーブメントを供給する契約を成し遂げることができました。シャルル・ベルモ氏の行動によって、ゼニス社だけでなくルロックルの、あるいはスイス時計産業が守られたといっても過言ではないでしょう。 1-3.1999年 世界三大コングロマリットの一つ、LVMHの傘下へ 1980年代に入り機械式時計が見直されてきたことによって、スイス時計は再び多くの人の手に渡るようになりました。自動巻きクロノグラフの需要が高まるにつれてエル・プリメロの評価も高まり、追い風となりました。1989年にロレックスから発表されたデイトナにエル・プリメロムーブメントが採用され、ゼニスも自社のシリーズの多くにエル・プリメロムーブメントを搭載しました。 1999年には世界三大コングロマリットの一つであるLVMHの傘下となり、アメリカ起業に買収されたときとは違い、スイスの機械式時計を更に磨き上げていくよりラグジュアリーな時計製造へと進むことなりました。 現在はエル・プリメロに並ぶムーブメント「エリート」やデファイコレクションに搭載された「オシレーター」など、次々と新しい機構・技術を開発しています。今後もどんな新しい機構を発表してくれるのか楽しみになるブランドです。 2.【エルプリメロムーブメント】ゼニスの魅力 2-1.名機と名高い「エルプリメロ」ムーブメントとゼニス復活のストーリー ゼニスを象徴するエル・プリメロムーブメントの開発とゼニスの復活のストーリーは時代を超えて語られています。開発に5年以上を要したとされるエル・プリメロムーブメントですが、開発費用がかさんだこともあり、ローンチから間もなくクオーツショックにより表舞台に立つ機会を失ってしまいました。経営状況の悪化によりアメリカの企業に買収され、エル・プリメロ他、ゼニスから機械式時計は一時姿を消しました。 しかし経営上はともかく、クオーツ時計の技術や生産に慣れなかった従業員は慣れることがないまま再度売却。再びスイスに戻ったゼニスが再起できたのは、オスカー・ウォルデン氏がロレックスがデイトナを近代化しようとしている際にエル・プリメロムーブメントを推したことがきっかけでした。 機械式時計の治工具を廃棄指示していたゼニスの経営陣としては願ってもない引き合いですが、捨ててしまった金型や工具への再投資に踏み切れずにいたところシャルル・ベルモ氏が秘密裏に保管していた図面や道具を取り出してきたことで、ほぼ投資せずにロレックスから注文を受けることができたと言われています。 一時完全に用済みと扱われていたエル・プリメロムーブメントはデイトナに合わせて微調整をし、デイトナ Ref.16520用だけで、1988年から2000年の期間に10万個の生産をしたと言われています。 2-2.文字盤側から動きを鑑賞できるオープンハートモデルの高い人気 ゼニスのコレクションの多くに採用されているオープンハートは高い人気と様々なモデルへ搭載できる汎用性が特徴です。文字盤に穴を開けムーブメントの動きを鑑賞できるようにしたデザインは、誰もが目を惹き付けられる単純明快さと根源的な時計の楽しみの一つとして廃れることもありません。カジュアルになりすぎずデイリーユース・ビジネスの場面でも使えるため、文字盤全体をスケルトン化するよりもユーザーとしても使いやすいのが魅力です。 ゼニスではクロノマスター、エル・プリメロ、クラス、ストラトス、ポートロワイヤルといった多くのコレクションの一部に採用されており、穴の大きさや箇所もモデルごとに調整されています。今後登場するモデルにもオープンハートは搭載されていく可能性が高いゼニスの定番デザインです。 2-3.元祖マニュファクチュールブランドと呼ばれる歴史 時計メーカーの製造スタイルは大まかに2つに分かれています。1つがエタブリスールで、汎用のムーブメントを購入し、ケースや針などを付けていく分業して1つの時計を作る方式です。もう1つ、マニュファクチュールは自社一貫生産とも呼ばれますが、1つの時計を1社で全て手掛ける方式です。マニュファクチュールはエタブリスールに比べてコストがかかるものの1つ1つの時計にこだわりを詰め込めるのが特徴で、独自性とブランドの技術や体制を証明するとして、近年では多くのブランドがマニュファクチュール体制を整えつつあります。 ゼニスはいち早くマニュファクチュールを導入したブランドと言われており、20世紀初頭にはマニュファクチュール体制を整えていたようです。それもあって、ゼニスはこれまで600種類を超えるムーブメントを開発してきており、傑作ムーブメント「エル・プリメロ」の開発もゼニスの技術の高さを証明しているともいえます。 3.【エルプリメロムーブメント】ゼニスの代表シリーズ 3-1.クロノマスター ゼニスを代表するシリーズとして最も露出も多いのがクロノマスターコレクションです。傑作ムーブメント「エル・プリメロ」を搭載したコレクションで、クラシックさとスポーティーさを両立させており、セラミックベゼルや2カウンタークロノグラフ、オープンハートなど様々なデザインで展開されています。1969年にエル・プリメロを搭載した初代モデル「A386」のデザインをルーツとしており、3色のクロノグラフカウンターと10進法の目盛りで注目を集めました。 また、エル・プリメロムーブメントの進化と共に歩んできており、追加モジュールによるムーンフェイズやトリプルカレンダー、トゥールビヨンといった複雑機構の搭載を実現しています。現在ではシリコン製脱進機を採用し、技術のアップデートを進めています。 3-2.エリート 現行ゼニスのドレスウォッチコレクションがエリートです。ゼニスの代名詞ともいえる傑作ムーブメント「エル・プリメロ」を改良した薄型ムーブメント「Cal.elite」を搭載した薄型コレクションとなっています。楔形バーインデックス、ローマンインデックスと細身のリーフ針、ドーフィンハンドをメインとした繊細な世界観をもつドレスウォッチに仕上がっています。 かつてはサブネームとしてキャプテンやクラスといったコレクションと並行されていましたが、現在はそれらをエリートが継承した形です。キャプテン、クラスのもつクラシックデザインと繊細な雰囲気が融合しており、コンサバさも持ち合わせたクラシックウォッチとなっています。斬新なデザインが開発されるコレクションではないため、今後の展開も安心できるような王道モデルとなる可能性が高そうです。 3-3.デファイ クロノマスター、エリートに並ぶシリーズとして人気が高まっているデファイは、元々1960年代からラインナップされているスポーツウォッチコレクションです。「挑戦する」といった意味をもつ言葉で、個性的で堅牢性を重視したデザインは高い人気というわけではなかったようです。 転機となったのは、2006年に発表されたデファイエクストリームの発表です。多角形の角を残し凸になるほど立体的なベゼル、ラグと一体化しストラップからシームレスなシルエットをもつケース形状で、艶消しを基本に、ラグジュアリースポーツウォッチに生まれ変わりました。さらに、2017年に発表された毎時10万8000振動をもつ「ゼニスオシレーター」を搭載したデファイラボ、2年後にデファイ インベンターとして129,600振動に強化した上で量産化に成功しました。 以降、様々なモデルが登場しますが、デファイエクストリームと同じ近未来的でラグジュアリーなデザインで、スケルトンモデルやよりラグジュアリースポーツな文字盤、レディースモデルなど多くの派生モデルが発表されています。ラグジュアリースポーツウォッチが世界的に人気が高まる中、時流に上手く乗ったコレクションです。 3-4.エルプリメロ 傑作ムーブメント「エル・プリメロ」の名を冠し、それを搭載したスポーツクラシックなコレクションの位置付けです。肉薄なベゼルで文字盤を大きく見せる工夫や、クロノグラフのインダイヤルの縁取りや立体感の見せ方など、随所に細かなデザインへのこだわりが見られます。 白文字盤に黒のインダイヤルを組み合わせたパンダ文字盤の人気が高く、多くのモデルに採用されたカラーリングです。現在はクロノマスターコレクションに世界観が引き継がれていますが、今日までゼニスの人気をつくり上げた立て役者の一つといえます。 3-5.パイロット いまや、ゼニスを代表する傑作ムーブメント「エル・プリメロ」の開発以前にゼニスが注力していたパイロットコレクションは、軍用時計や航空用として名を馳せていました。世界で初めてドーバー海峡横断飛行を成し遂げたフランス人パイロット「ルイ・ブレリオ」氏は、航空術の生みの親として知られており、そうしたツテからフランス空軍用のパイロットウォッチの開発も手掛けていました。 パイロット、タイプ20とシリーズは分かれていますが、ブロンズケースやフライバッククロノグラフといった、往年のパイロットウォッチを彷彿とさせるヴィンテージな雰囲気や機能をもっています。余談ですが、ゼニスはパイロットウォッチの文字盤に「PILOT」のロゴの記載の特許を取得しており、他ブランドでは「PILOT」と記載する事ができません。 3-6.キャプテン キャプテンはゼニスが誇る傑作ムーブメント「エル・プリメロ」を搭載したドレスウォッチコレクションの一つです。1950~1960年代のドレスウォッチを彷彿とさせるデザインで、立体的なバーインデックスとギョーシェによるクラシックデザインは、薄型・多機能のクラスとはまた違った世界観を見せてくれます。 かつてはエリートコレクションからのサブネームの扱いで、シリーズとしては微妙な立ち位置にあったキャプテンですが、王道クラシックな世界観は現在のエリートコレクションに継承されています。とはいえ往年のクラシックウォッチを感じさせるデザインは現在のエリートとしては展開されていないため、中古市場を探すのも手かもしれません。 3-7.クラス ゼニスが誇る傑作ムーブメント「エルプリメロ」を搭載したクラシックなドレスウォッチコレクションがクラスです。インデックスの種類やギョーシェ、ツーカウンタークロノグラフやパワーリザーブなどデザインや機能の幅が広く展開されています。 かつてはエリートコレクションからのサブネームの扱いで、シリーズとしては微妙な立ち位置にあったクラスですが、王道クラシックな世界観は現在のエリートコレクションに継承されています。とはいえコンサバとクラシックが同居したデザインは現在のエリートとしては展開されていないため、中古市場を探すのも手かもしれません。 3-8.ストラトス ゼニスを代表するムーブメント「エルプリメロ」を搭載するシリーズの中でもスポーツタイプのパイロットウォッチデザインのストラトス。クロノマスターのデザインに近いものの、目盛りが刻まれた肉厚な回転ベゼルや、すり鉢状のベゼルから文字盤へ吸い込まれるような立体感が特徴です。 ケースサイズは45.5mmをメインとしており、重厚感のある印象です。プッシュボタンも大きめに設計されており、100m防水と合わせ堅牢さも特徴的です。現在は生産終了となっていますが、廃れないデザインのため人気の衰えないシリーズです。 3-9.ポートロワイヤル ゼニスによるレクタングラーコレクションがポートロワイヤルです。太めの縦長ケースとアラビアインデックスが特徴で、パワーリザーブ表示やクロノグラフ、ビッグデイトといった基本的な機能を備えたモデルが多く展開されています。レクタングラーコレクションと言いつつも、ラウンドモデルを中心に展開している時期もあります。 コンサバなデザインが流行や時代に影響されないデザインで、幅広くユーザー層を獲得しています。植字のインデックスやオープンハートなど立体的なデザインが多く採用されています。 4.【エルプリメロムーブメント】ゼニスの時計を着けている有名人 4-1.アイドル 大野智 ヘリテージウルトラシン Ref. 03.2010.681 アイドル 大野智さんが着けているのはヘリテージウルトラシン Ref. 03.2010.681です。大野さんは俳優としても活動していたこともあって、ハミルトンやロレックス、ジャガールクルトなど多くのブランドの時計を着けています。 Ref. 03.2010.681は超薄型ドレスウォッチで、厚さ3.81mmのCal.elite681を搭載しています。ケースの厚みで見てもわずか7.6mm。放射仕上げのシルバーカラーの文字盤、楔形インデックス、鋭いドーフィンハンドなどクラシックなデザインでまとめられています。シースルーバックの裏面からムーブメントの動きが鑑賞可能です。 4-2.俳優 山田孝之 デファイ Ref. 03.0516.680/21.M516 俳優 山田孝之さんが着けているのはデファイ Ref. 03.0516.680/21.M516です。山田さんは複数の時計を着けているのをTVで見ることができますが、アイスウォッチや ウブロのアエロフュージョンなど、個性的なスポーツウォッチを好んで着けているようです。 Ref.03.0516.680/21.M516は名前の通り挑戦を続けるデファイコレクションの一本です。ムーブメントにエリートCal.680SCを搭載しており、ブリッジの保護には新開発の材質「合金ゼニチウムz」が採用されています。ギョーシェで埋めつくされた文字盤や回転ベゼルなど、ラグジュアリーな雰囲気をもつパイロットウォッチのようなデザインに仕上がっています。 4-3.お笑い芸人 綾部祐二 エルプリメロfor Koji Uehara Ref. 03.20810.4021 お笑い芸人 綾部祐二さんが着けているのはエルプリメロfor Koji Uehara Ref. 03.20810.4021です。綾部さんは時計愛好家として知られており、オーデマ・ピゲやカルティエといったハイブランドの時計を多く所有しています。 Ref.03.20810.4021は2016年にゼニスがアンバサダー契約を締結したプロ野球選手の上原浩治氏とのコラボレーションモデルです。ピッチングフォームと背番号の「19」が文字盤に描かれており、ファンにはたまらないデザインに仕上がっています。数多く展開されるゼニスのエル・プリメロコレクションの中でも、世界限定50本と希少性が高いモデルです。 4-4.メンズクラブ編集長 戸賀敬城 パイロット タイプ20GMT Ref. 03.2430.693 メンズクラブ編集長 戸賀敬城さんが着けているのはパイロット タイプ20GMT Ref. 03.2430.693です。戸賀さんはファッション誌の編集長だけあって多くのブランドの時計を着けています。選ぶ際の考え方のインタビュー記事もあり、時計へのこだわりを感じさせます。 Ref.03.2430.693はフランス航空界のパイオニア「ルイ・ブレリオ」氏がドーバー海峡横断の際に使用していたパイロットウォッチの初期モデルにインスピレーションを得てつくられたモデルです。ケースサイズ48mmの大型で、グローブのまま操作できるようにリューズも大型です。3針とGMT針のシンプルなデザインなのもあり、大味で堅牢な一本です。 4-5.プロゴルファー 小平智 エルプリメロクロノマスター Ref.03.2040.4061 プロゴルファー 小平智さんが着けているのはエルプリメロクロノマスター Ref.03.2040.4061です。小平さんは2016年にアンバサダー契約を結び、ゼニスの時計を着けています。元々好きなのか、アンバサダー契約後に入手したのかは不明ですが、エルプリメロ・パイロット・エリートなど多くのモデルを所有しているようです。 Ref.03.2040.4061は正式モデル名「エルプリメロ クロノマスター 1969」で、エル・プリメロムーブメントの開発年がモデル名に入っています。原点回帰のような意味合いを含んでいるのか、奇をてらったものではなくオープンハートによるムーブメントの鑑賞やシックなブラックダイヤルなど王道のデザインでまとめた一本です。 5.【エルプリメロムーブメント】ゼニスのおすすめモデル5選 5-1.デファイ スカイライン スケルトン Ref.03.9300.3620/78.I001 Ref.03.9300.3620/78.I001は2023年に発表されたデファイコレクションの一本です。星をモチーフにした文字盤が特徴的なデファイスカイラインをスケルトン化したモデルで、ブリッジの空洞を星をモチーフにした形状となっています。9時位置のインダイヤルは10秒ごとに1回転する1/10秒針で、「コンマ1秒が決定的な意味を持つ」コンセプトを表現しています。 ムーブメントには「Cal.エルプリメロ3620」を搭載し、シースルーバックからもムーブメントの動きを鑑賞可能です。パワーリザーブは60時間を備えており、デザインに重きをおくスケルトンウォッチとしては使いやすくなっています。 5-2.クロノマスター エル・プリメロ オープン Ref.03.3300.3604/69.C823 Ref.03.3300.3604/69.C823は2022年に発表されたクロノマスターの一本です。ベースの白文字盤へ色が少しずつ異なる黒のインダイヤルのデザインは、初めてエル・プリメロを搭載したモデル「A386」の血脈を感じさせます。文字盤9時位置のオープンハートは開口部のフレームをなくしつつアクリル製のカウンターを使用することで、ムーブメントの動きを見せながらスモールセコンドの読み取りも可能にしています。 搭載されている「エルプリメロ 3604」には1/10秒精度の自動巻クロノグラフが備わっています。クロノ針は10秒に一周するようになっており、1秒あたりの細かな計測が可能です。6時位置のインダイヤルは積算計になっており1周につき1目盛り動くため、通常と同じ読み取り方法が異なります。ジャガールクルトのハイエンドモデルに見られるフドロワイヤントとはまた異なる独自性のあるクロノグラフモデルです。 5-3.パイロット タイプXX エクストラスペシャル 40mm リミテッド Ref.11.1941.679/94.C814 Ref.11.1941.679/94.C814は2017年に発表されたパイロット タイプXXの40mmケースモデルです。ワインレッドをはじめ、マスタード、カーキ、ブルーの4色で展開されており、いずれもヴィンテージな雰囲気が強調された往年のパイロットウォッチのデザインです。ストラップもオイルヌバック製で使い込んだような雰囲気が出ています。 アラビアインデックスや大きめのリューズなど、パイロットウォッチの世界観はそのままです。ケースバックにはゼニスの歴史を表すロゴと星を配した紋章が刻印されており、これもまたヴィンテージな世界観を演出するのに一役買っています。マスタード以外のモデルは世界限定250本。 5-4.キャプテン エル・プリメロ ウィンザー アニュアルカレンダー Ref.03.2072.4054/01.C711 Ref.03.2072.4054/01.C711はクラシックなドレスウォッチコレクションのキャプテンのハイエンドモデルです。傑作ムーブメント「エル・プリメロ」の傑作たる所以の一つに、モジュール追加が可能な発展性がありますが、このモデルはアニュアルカレンダー表示機能を追加したものです。月末30日・31日の区別が基本的にはできるため自動で設定されますが、閏での調整が必要な3/1のみ手での調整が必要なカレンダー表示です。 アラビアインデックス、レイルウェイのミニッツレール、ドーフィンハンドといった往年のクラシックデザインを採用しており、クロノグラフ・アニュアルカレンダーといった多機能を搭載しているようには見えないシンプルなデザインに仕上がっています。ケースバックからはムーブメントが見えるため、アニュアルカレンダーの複雑なムーブメントの様相が見える楽しみも。 5-5.クロノマスター オリジナル トリプルカレンダー Ref.03.3400.3610/38.C911(2024年新作) Ref.03.3400.3610/38.C911はクロノマスターコレクションから2024年の新作として発表されました。1969年に発表されたエル・プリメロムーブメントを搭載した「A386」をルーツとしたデザインで、新作ながらどこか懐かしさを感じさせます。エル・プリメロムーブメントは高精度を保つハイビートやゼニスを救った逸話が表に出がちですが、トリプルカレンダーやムーンフェイズといったモジュールにより機能追加できる点も評価されています。 ここ数年で発表されているクロノマスターに搭載されている10秒で1周するクロノグラフは健在。細かな挙動のクロノグラフをメインとしながら、トリプルカレンダーやムーンフェイズ表示を組み込んでいても視認性がしっかり確保されています。 6.【エルプリメロムーブメント】ゼニス ゼニスの歴史、魅力、代表シリーズ、ゼニスの時計を着けている有名人、おすすめモデルについてまとめました。ゼニスを語る上で欠かせないエル・プリメロについて知ることで、これまでよりもっとゼニスの時計を魅力的に感じたのではないでしょうか。エルプリメロだけではなくエリートやデファイなど、多くのモデルをもつゼニスは今後が楽しみなブランドです。もし街中でゼニスの時計を見かけたらぜひ一度手に取ってみてください。

2024年4月30日
【永久保存版】LVMHとは。グループ傘下のブランドや年収を解説!

ルイ・ヴィトン、モエ・ヘネシー、ディオールなど数多くのブランドを傘下に収める『LVMH』をご存じでしょうか? 高級ブランドやファッションが好きな人であれば、一度は聞いたことがある方もいると思います。 ファッション業界を中心にジュエリーや酒類など様々な事業を手掛けるブランドを傘下に置き、現在では就活生などに向けた若手ファッションデザイナーの育成や支援を行っているようです。 今回はそんな世界的に有名なLVMHの傘下ブランドや年収について深堀りしていきます。 これから就職を控えている方、ブランド業界に詳しくなりたい方は必見です。 1.LVMHとは LVMHとは数多くの事業を買収し、ファッション業界の世界3大コングロマリットとして知名度を誇るブランド業界を代表するグループ会社です。 LVMHとは一体何なのか・・・同じようなコングロマリットの『ケリング』や『リシュモン』との違いについて合わせて解説していきます。ぜひ最後まで目を通してみてください。 1-1.ルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーが合併した『LVMH』 正式名称:LVMH Moët Hennessy ‐ Louis Vuitton SE 略して『LVMH』 LVMHとは、フランスのパリを拠点としており、ルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーの2社が合併して生まれた世界最大級の多業種複合企業体(コングロマリット)です。 コングロマリットとは様々な業種や産業など複数の企業が統合し1つの巨大な企業グループを作ることを言います。コングロマリットの最大のメリットは様々な事業を展開することにより、リスクを分散することができる点です。 LVMHは全世界で16万人以上を雇用しており、2023年12月通期決算では売上高が861億ユーロ(約13兆7900億円)と過去最高と発表。 高級ブランドのアイテムは、昨今のインフレから価格が下がることはなく上がり続けている状態により需要が高まっています。日本や欧米、その他アジアの各地域で大きく売上高が伸びているのです。 LVMHのCEOである『ベルナール・アルノー』は、2024年についても高級ブランド品の需要の高さに確信を持っていると決算説明会で語るほどです。今後も期待できること間違いなし。 高級品はなぜ価値が下がらず上がるのか。 それは職人が最高級の品質を膨大な手間と時間を使い、徹底に仕上げているから価値が下がることなく上がっています。 世界中のインフレ、経済成長によりブランド品を所持する人が増え、需要がかなり高まったことによりブランド品の価値や相場が高い水準で維持されております。 1-2.ケリング、リシュモンに並ぶ『世界3大コングロマリット』 LVMHとは、ケリング(KERING)やリシュモン(Richemont)と肩を並べる“世界3大コングロマリット”と言われています。ここではケリングとリシュモンについて解説していきます。 グループ名 売り上げ 従業員数 LVMH 約13兆円 約163,000人 ケリング 約3兆円 約38,000人 リシュモン 約2兆円 約34,000人 ケリング LVMH同様フランスのパリを拠点としており、全世界で3万5000人以上を雇用している世界最大級のコングロマリット。グッチやサンローラン、バレンシアガなど誰もが知る有名ブランドを傘下に収めており、LVMHの次に大きな企業グループです。 グッチ(GUCCI)を主力としているケリングの売上高は、2023年12月決算では195億6600万ユーロ(約3兆1305億円)です。 売上高の半分程度を占めるグッチは、5.9%減の98億7300万ユーロ(約1兆5796億円)となっています。北アメリカ市場の低迷や全体的なラグジュアリー需要の低下により苦戦が続いたそうです。 ケリングは2007年にドイツのスポーツアパレル企業『プーマ』を傘下に収めましたが、2018年に手放しました。グッチやバレンシアガといったラグジュアリーブランドに注力するために、保有してるプーマの株式を大量売却したのです。 この大量売却によりケリングが持ち続けているプーマの株式は16%となりました。残りの株式は、ケリングの会長兼最高経営責任者(CEO)であるフランソワ・アンリ・ピノーの持株会社であるアルテミス(ARTEMIS)が29%、浮動株式が55%になります。 ちなみに、フランソワ・アンリ・ピノーはプーマの取締役会メンバーから外れたことによって、「ケリングがプーマを売却するのでは?」という噂が世間では当時浮上していたそうです。 …噂通りケリングはプーマを売却。プーマの現状については、売上は右肩上がりで収入も安定しているようです。 詳しくはコチラ リシュモン スイス・ジュネーヴを拠点としており、リシュモンは全世界で3万人以上を雇用している世界最大級のコングロマリット。カルティエやパネライなど幅広い有名ブランドを傘下に収めており、LVMH、ケリングに続く大きな企業グループです。 ジュエリー部門のカルティエやウォッチ部門パネライを主力としているリシュモンの売上高は、2023年3月決算では199億5300ユーロ(約2兆9929億円)です。 地域別の売上高では以下のデータがあります。 ・アジア太平洋地域:79億3700万ユーロ(約1兆1905億円) ・南北アメリカ44億6700ユーロ(約6700億円) ・ヨーロッパ:43億7100万ユーロ(約6556億円) ・日本:16億1600万ユーロ(約2424億円) ・中東及びアフリカ:15億6200万ユーロ(約2343億円) このデータをアジアと他の地域と比べて見るとアジアの売り上げは2倍以上高いことがわかります。これはアジアでの高級時計の人気が高いことが理由の一つだと考えられます。 ちなみに・・・ 世間ではLVMHはリシュモンやカルティエの買収を考えているのではないかという件が浮上しているようです。リシュモンは「いずれも売るつもりはない」と突っぱねる発言をし、「ベルナール・アルノー氏(LVMH CEO)からはそういった誘いを直接受けてはない」と話しています。 この章ではLVMHについて軽く解説させていただきました。次の章からはブランド毎の特徴や年収など、掘り下げて解説させていただきます。 2.【事業別】LVMHの傘下ブランド一覧 ラグジュアリー業界の最大手であるLVMH。 ファッション&レザーグッズ ウォッチ&ジュエリー パフューム & コスメティクス ワイン&スピリッツ セレクティブ・リテーリング その他 上記のように様々な事業を手掛けるLVMH。 この章ではLVMHの傘下ブランドについて事業別に表でまとめてご紹介していきたいと思います。恐らく、知っているブランドがあると思うので是非ご覧ください。 2-1.ファッション&レザーグッズ LVMHの中心となっているのが『ファッション&レザーグッズ 長い歴史のあるブランドから新進気鋭のブランドまであり、幅広い層から人気。 まさにLVMHを支える 「鉄壁」と言わんばかりのブランドたちが揃っています。 LOUIS VUITTON (ルイ・ヴィトン) CHRISTIAN DIOR (クリスチャン・ディオール) LOEWE (ロエベ) BERLUTI (ベルルッティ) FENDI (フェンディ) RIMOWA (リモワ) PATOU (パトゥ) CELINE (セリーヌ) LORO PIANA (ロロ・ピアーナ) KENZO (ケンゾー) MARC JACOBS (マークジェイコブス) GIVENCHY (ジバンシィ) MOYNAT (モワナ) EMILIO PUCCI (エミリオプッチ)   2-2.ウォッチ&ジュエリー LVMHグループの中でも、最も新しい事業『ウォッチ&ジュエリー』 昔はカルティエやパネライを傘下に置くリシュモンと比較すると、少し劣っていたウォッチ&ジュエリー部門。今では、ティファニーやウブロなど名高いブランドが加わったことにより、圧倒的な存在感を放っているブランドばかりです。 TIFFANY&CO. (ティファニーアンドコー) TAG HEUER (タグ・ホイヤー) BULGARI (ブルガリ) CHAUMET (ショーメ) HUBLOT (ウブロ) FRED (フレッド) ZENITH (ゼニス) REPOSSI (レポシ)   2-3.パフューム & コスメティクス LVMHのフレグランス、スキンケア、メイクアップ市場を支える『パフューム & コスメティクス』 伝統あるブランドから今後伸びしろがあるブランドまで揃っています。 化粧水や香水は「美」を追求するのに必須アイテム。現代では、性別問わず化粧やスキンケアに重きを置いている時代。これからの成長に期待ができます。 GUERLAIN (ゲラン) PARFUMS CHRISTIAN DIOR (パルファン・クリスチャン・ディオール) ACQUA DI PARMA (アクア ディ パルマ) OFFICINE UNIVERSELLE BULY (オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー) LOEWE PERFUMES (ロエベ パルファム) GIVENCHY PARFUMS (ジバンシイ パルファム) MAKE UP FOR EVER (メイクアップフォーエバー) KENZO PARFUMS (ケンゾー パルファム) FRESH (フレッシュ) BENEFIT COSMETICS (ベネフィット コスメティックス) OLEHENRIKSEN (オーレ・ヘンリクセン) STELLA BY STELLA MCCARTNEY (ステラ・マッカートニー) KVD BEAUTY (KVD ビューティ) CHA LING (チャリン) FENTY BEAUTY BY RIHANNA (フェンティ ビューティ バイ リアーナ) MAISON FRANCIS KURKDJIAN (メゾン フランシス クルジャン)   2-4.ワイン&スピリッツ 世界的に知れ渡る『ワイン&スピリッツ部門』 有名ブランドが揃っており、LVMHの売上の約20%を担うほど充実しています。 世界189カ国の調査によると、アルコール消費量は増加傾向というデータがあり、ワイン&スピリッツ部門はこれからさらに伸びるであろう事業です。 MOËT & CHANDON (モエ・エ・シャンドン) HENNESSY (ヘネシー) DOM PÉRIGNON (ドン ペリニヨン) DOMAINE DES LAMBRAYS (ドメーヌ・デ・ランブレイ) RUINART (ルイナール ) CHÂTEAU D’YQUEM (シャトー・ディケム) CHÂTEAU GALOUPET (シャトー ガルペ) ARDBEG (アードベッグ) VEUVE CLICQUOT (ヴーヴ・クリコ) KRUG (クリュッグ) GLENMORANGIE (グレンモーレンジィ) CHÂTEAU CHEVAL BLANC ( シャトー・シュヴァル・ブラン ) JOSEPH PHELPS (ジョセフ・フェルプス) MERCIER (メルシエ) CHANDON (シャンドン) CLOUDY BAY (クラウディー ベイ) COLGIN CELLARS (コルギン・セラーズ) NEWTON VINEYARD (ニュートン・ヴィンヤード) TERRAZAS DE LOS ANDES (テラザス・デ・ロス・アンデス) BODEGA NUMANTHIA (ボデガ・ヌマンシア) BELVEDERE (ベルベデーレ) AO YUN (アオ ユン) VOLCAN DE MI TIERRA (ボルカン・デ・ミ・ティエラ ) CHEVAL DES ANDES (シュヴァル デ アンデス) EMINENTE (エミネンテ ) WOODINVILLE (ウッディンビル)   2-5.セレクティブ・リテーリング ひとりひとりに合わせたショッピングを提供する『セレクティブ・リテーリング』 この事業では「ショッピングを特別な体験にすること」を目標としています。言葉の通りセレクティブ(選りすぐりの)リテーリング(小売業)を指します。 ※リテーリングという言葉は日本ではファーストリテイリング株式会社(ユニクロ)が有名です。 ルイヴィトンではフランス最高職人章を持つ職人のパンを販売したり、品揃え豊富な旅行代理店があるなど、ブランド事業以外の小売を事業としております。心が躍るようなひとときを堪能できるのが魅力です。 DFS (ディーエフエス) SEPHORA (セフォラ) 24S (24エス) LE BON MARCHÉ RIVE GAUCHE (ル ボン マルシェ ゴーシュ) LA GRANDE EPICERIE DE PARIS (ラ・グランド・エピスリー・ド・パリ)   2-6.その他 LVMHのその他の活動では、文化や芸術、それぞれの生き方に情熱を注いでいる多様な人々を結びつけています。ミシュランの星を取得したレストランがある有名ホテル(ベルモンド)や、オランダの伝統を守る高級ヨット製造業者(ロイヤル・ヴァン・レント)など様々なブランドを展開しているのです。 ROYAL VAN LENT (ロイヤル・ヴァン・レント) JARDIN D’ACCLIMATATION (ジャルダン・ダクリマタシオン) COVA (コヴァ) LE PARISIEN (ル・パリジャン) LES ECHOS (レゼコー) CONNAISSANCE DES ARTS (コネサンス・デ・ザール) INVESTIR (アンヴェスティール) RADIO CLASSIQUE (ラジオ・クラシック) BELMOND (ベルモンド) CHEVAL BLANC (シュヴァル・ブラン)   いかがだったでしょうか? モノグラムやダミエが特徴であるルイ・ヴィトンや女性に屈指の人気を誇るディオール、深い味わいを出し、「宝石」のようなチョコレートを販売しているブルガリなどなど。 これらの有名ブランドを傘下に置くLVMHは、ラグジュアリー業界のトップに君臨し、世界を代表する世界3大コングロマリットと言われているのも納得でしょう。 3.数多くの有名ブランドを傘下に収めるLVMHの歴史 世界的に有名なブランドが集まり、13兆円もの売り上げを作るLVMH。このような巨大な企業になったのにはどのような歴史があったのか。。。 そこには合併からの失敗、そこからの復活があり今に至ってます。そんな失敗と復活について、この章では詳しく説明させていただきます。 3-1.ルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーが合併し『LVMH』が生まれる 1987年、ブランド業界の頂点「ルイ・ヴィトン」とスピリッツ業界の大手「モエ・ヘネシー」が合併して『LVMH』が誕生。この合併はルイ・ヴィトンにとって転機を迎える重要な変革となりました。設立当初それぞれの経営陣が対立し、好調な滑り出しにはなりませんでした。 ファッションブランドの「ルイ・ヴィトン」とシャンパンメーカーである「モエ・ヘネシー」は、異業種ということもあり、意見が合わず対立することも必然なことなのかもしれません。 そんな中、2023年長者番付1位の実業家ベルナール・アルノー氏がLVMHの経営状況を変えます。1984年にディオールを買収していたベルナール・アルノー氏、当初は業務提携という形でLVMHの経営に参画。その後グループトップに就任することにより、経営が軌道に乗り始めました。 元々不動産業を営んでいたベルナール・アルノー氏はブランドに全く興味がなかったようです。たまたまアメリカで乗車したタクシーの運転手の「フランスのことは全然知らないが、ディオールは知っている」という一言により、ブランドへの凄さを痛感したと共に、ビジネスの可能性を感じ、ディオールを当時保有していたマルセル・ブサック・グループごと買収し、LVMHも業務提携で経営に参画したのでした。 3-2.ベルナール・アルノーが高級ブランドの買収を本格的に始動 ベルナール・アルノーがディオールを買収したことにより、1990年代から高級ブランドの買収を本格的に始動。 ここでは、LVMHが何年にどんなブランドを買収したのか解説していきます。 年代 買収したブランド 特徴 1993年 KENZO(ケンゾー) ・大きな虎のロゴ ・鮮やかな色の組み合わせ 1993年 BERLUTI(ベルルッティ) ・渋い男から愛されている ・カリグラフィ 1994年 GUERLAIN(ゲラン) ・フレグランス界の大御所 ・ビーボトル 1996年 LOEWE(ロエベ) ・質の高い革 ・ロエベナッパ 2000年 EMILIO PUCCI(エミリオプッチ) ・エレガンスなデザイン ・プッチ柄 2001年 FENDI(フェンディ) ・個性的なデザインが多い ・ズッカ柄 2011年 BULGARI(ブルガリ) ・色石といえばブルガリ ・セルペンティ 2016年 RIMOWA(リモワ) ・高級スーツケースの王様 ・優れた機能性や耐久性 2021年 TIFFANY&CO.(ティファニー) ・セレブにも愛されている ・ティファニーブルー   1993年、大きな虎がアイコンのKENZO(ケンゾー)を買収。また、同年に高級革製品を使用し、渋い男性から長く愛され続けているBERLUTI(ベルルッティ)も傘下に置きました。 その後も1994年、多くの女性が憧れるフランスのコスメブランドGUERLAIN(ゲラン)や1996年、最高品質の皮を使用しているLOEWE(ロエベ)など様々な有名なブランドを買収し勢力を拡大。 1999年、LVMHはファッションブランドだけにとどまらず、ウォッチ&ジュエリー部門を新たに作ります。カルティエやパネライを傘下に置くリシュモングループと比較すると、ウォッチ&ジュエリー部門が少し劣っていましたが、2021年TIFFANY&CO.(ティファニー)が加わり、ウォッチ&ジュエリー部門もその勢いに追いつくかのように拡大していきました。 ちなみにLVMHがティファニーを買収する目的は、「ブランドポートフォリオの拡大」を狙ったものによるでしょう。ブランドポートフォリオの拡大とは、企業やグループが所有するブランドの集合のことを言います。ケリングやリシュモンなど競争が激しいラグジュアリー業界の中で、売上を伸ばすために世界で一定数のファンが定着しているブランドを傘下に置くべく、ティファニーの買収に至りました。 こうして数多くのブランドを傘下に収めたフランスの実業家ベルナール・アルノーは、「フランス・ファッション界の帝王」、「ファッションの法王」などの異名を持つようになりました。現在も、世界屈指のラグジュアリーブランドであるLVMHの会長兼CEOとして務めているのです。 4.【LVMHで働きたい方必見】5つの有名ブランドイメージや特徴、年収を解説 これまでLVMHの売上やどのような傘下ブランドがあるのか触れてきましたが、ブランドの特徴や年収について気になる方も少なくないのではでしょうか。 ・ファッション&レザーグッズ|ルイヴィトン ・ウォッチ&ジュエリー|ティファニー ・パフューム & コスメティクス|パルファン・クリスチャン・ディオール ・ワイン&スピリッツ|モエ・エ・シャンドン ・セレクティブ・リテーリング|ラ・グランド・エピスリー・ド・パリ この章では上記5つのブランドのブランドイメージや特徴、年収について解説していきます。ブランド知識を増やしたい、LVMHで働きたいと思っている方は必見です。 4-1.ファッション&レザーグッズ|ルイヴィトン ブランドの頂点に君臨し続けるルイ・ヴィトン。ブランドに興味ない人でも知っている、世界中で人気のブランドです。 ルイ・ヴィトンと聞くと思い浮かぶのはモノグラムやダミエではないでしょうか?ダミエは江戸時代の日本で生まれた市松模様をモチーフとし、コピー対策として作成されました。 ※ちなみに、人気アニメ「鬼滅の刃」の鬼殺隊の羽織も市松模様です。 さて、ルイヴィトンの特徴やイメージ、年収についてですが、調べてみると以下のような情報が出てきます。 ブランド 特徴 年収(新卒)  ルイヴィトン ・世界トップのブランド ・常に高い売り上げ ・約420〜620万円 日本での新卒社員の平均年収が250万円となるので、他の企業と比べるとかなり高い給料水準だと言えます。また、店舗で働くイメージの強いルイヴィトンですが、マーケターなどの職もあるようで給与は920万円というデータもあり高給に期待ができそうです。 ルイヴィトン以外の一般的で有名なブランドの年収例は以下の通りとなります。 ブランド 特徴 年収(新卒) ベルルッティ ・世界トップの高級革ブランド ・男の憧れとして愛されている ・約350~480万円 フェンディ ・エレガント ・遊び心があって個性的 ・約330~500万円 セリーヌ ・上品でシンプル ・女性に人気 ・約300~480万円 このようにルイヴィトン以外のブランドでもかなり高水準となります。新卒でLVMHで働くことが出来れば自分自身のスキルアップはもちろん、キャリアチェンジなどにも期待ができそうです。 4-2.ウォッチ&ジュエリー|ティファニー カルティエ、ブルガリ、ハリーウィンストン、ヴァンクリーフ&アーペルと肩を並べ、世界5大ジュエラーと呼ばれるティファニー。世界中の女優やアーティストなどからも愛されている、世界を代表するジュエリーブランドです。 ティファニーと聞いて思い浮かべるのはティファニーブルー(■#0ABAB5)。柔らかい色合いのターコイズブルーで美しい色を主張しており、「幸せを呼ぶ鳥」と言われる「コマドリ」の卵が由来とされています。ティファニーのシンボルカラーとして有名で、ティファニー以外でも使われるカラーとなっています。 幸せを呼ぶ鳥・・・なんと素敵な言葉なのでしょうか。 ティファニーの特徴・年収 ブランド 特徴 年収(新卒) ティファニー ・アメリカを代表するジュエリー ・イエローダイヤを一般化した実績 ・世界5大ブランド ・約300~450万円 販売スタッフを目指す方がいるかと思いますが、ティファニーでは営業企画といった部署もあるようです。年収800万円というデータもあり、高収入が期待できます。 ティファニー以外の一般的な有名なブランドの年収例は以下の通りとなります。 ブランド 特徴 年収(新卒) タグホイヤー ・バランスに優れた高級時計 ・クロノグラフが得意 ・約320~420万円 ブルガリ ・色石といえばブルガリ ・ブルガリの象徴「蛇」 ・約300~450万円 ウブロ ・スイスの高級時計メーカー ・独創性の高いデザイン ・約320~420万円 4-3.パフューム & コスメティクス|パルファン・クリスチャン・ディオール ファッションはもちろんのこと、香水、化粧水でも存在感を出しているディオール。 そのコスメティックラインを担うのが、パルファン・クリスチャン・ディオールです。女性の「美」を追求し、ニーズを細かく分析することで、肌や匂いに気を使っている男女に根強く愛されています。 また、現代では男性でも化粧をする時代。「メンズメイク」は近年、非常に注目されており、女性が化粧するように男性が化粧するのも日常化されている時代になっています。俳優、モデル、接客業者の間で増えてきているようなので、清潔感を出したい人や見た目を重視する人はパルファン・クリスチャン・ディオールの化粧水、香水、メイク用品などは必見です。 パルファン・クリスチャン・ディオールの特徴・年収 ブランド 特徴 年収(新卒) パルファン・クリスチャン・ディオール ・「美」を追求しているブランド ・女性に人気 ・約300~450万円 化粧品販売職の印象がありますが、管理営業職・マネージャーの道に進めば年収約730万円というデータもあり、高収入が期待できそうです。 パルファン・クリスチャン・ディオール以外の一般的で有名なブランドの年収例は以下の通りとなります。 ブランド 特徴 年収(新卒) ゲラン ・フランスの高級化粧品 ・花づなの模様が特徴的 ・約250~500万円 アクア ディ パルマ ・イタリアのライフスタイルブランド ・エレガントなフレグランス ・約300~420万円 メイクアップフォーエバー ・プロフェッショナルのためのブランド ・メイクアップフォーエバー アカデミーを持つ ・約260~420万円 4-4.ワイン&スピリッツ|モエ・エ・シャンドン シャンパンで世界的知名度を誇っているモエ・エ・シャンドン。「通称:モエシャン」 世界で1番飲まれているシャンパンと言われています。 モエシャンといえば、良質なブドウから多彩なベースワインが作られており、フルーティーでやや甘口の果実味を感じられるのが特徴です。 「シャルドネ」、「ピノ・ノワール」、「ピノ・ムニエ」の3種類のブドウが使用されており、それぞれが特別な味わいを引き出しています。 スッキリなのにダイナミックなシャンパンは、料理にも非常に合うことからパーティーや夜の街などでも大活躍。モエシャンのシャンパンは一度飲んだら虜になり、死ぬまで飲んでいたいと言っている人たちもいるようです。 モエ・エ・シャンドンの特徴・年収 ブランド 特徴 年収(新卒) モエ・エ・シャンドン ・世界で愛されているシャンパン ・良質なブドウを使用 ・約400~600万円 モエ・エ・シャンドンの販売・サービス、営業系やマーケティング部などがあります。営業職系の人で年収1300万円というデータもあり、ファッションブランドと比べると、かなり高収入な印象です。 モエ・エ・シャンドンは、LVMHグループの洋酒部門を担うモエ・ヘネシーと世界有数のプレミアムアルコール飲料企業であるディアジオの合弁会社「MHD | モエ ヘネシー ディアジオ」のブランドの一つ。 MHD | モエ ヘネシー ディアジオのブランドは、シャンパン、ワイン、スピリッツの3種類に分類されており、ヘネシーやドン ペリニヨンなどのブランドも含まれています。モエ・エ・シャンドン同様、年収は約400〜600万円となるのでLVMHのワイン&スピリッツ事業のブランドで働くことができれば、かなり高収入を狙えそうです。 4-5.セレクティブ・リテーリング|ラ・グランド・エピスリー・ド・パリ ラ・グランド・エピスリー・ド・パリは、「食の殿堂」としてヨーロッパで最も充実したお店。 パリの中心部にあり、エレガントな賑わいに囲まれているラ・グランド・エピスリー・ド・パリは、高品質なオリジナル商品や選りすぐりの商品を毎日提供しており、お店の中を歩くだけで心がワクワクするようなひとときを体験できます。 圧倒的な品揃えが魅力で、パン、スイーツ、惣菜などを店内で調理してくれてココでしかできない美食体験や他では手に入らないものが多く、大人から子供まで幅広いお客様から愛されているお店です。 ラ・グランド・エピスリー・ド・パリの特徴・年収 ブランド 特徴 年収(新卒) ラ・グランド・エピスリー・ド・パリ ・ヨーロッパで最も充実した店 ・他と違う美食体験を楽しめる ー ※フランス・パリを中心に活躍しているブランドの為、年収は不明。 就職を機に海外進出を考えている人にはLVMHのセレクティブ・リテーリングがお勧めです。 ラ・グランド・エピスリー・ド・パリ以外の一般的で有名なブランドは以下の通りとなります。 ブランド 特徴 年収(新卒) ル ボン マルシェ ゴーシュ ・パリを代表する世界初の百貨店 ・芸術に触れられる ー 24エス ・フランスのオンラインショップ ・唯一無二のセレクションを提供 ー セフォラ ・パリ発のコスメセレクトショップ ・いつでも美容体験ができる ー ※フランス・パリを中心に活躍しているブランドの為、年収は不明。 5.未来の才能を選出する『LVMHプライズ』とは?応募方法と2024年ファイナリスト 常に才能あふれる未来の若手ファッションデザイナーを育成・支援を行うLVMHプライズ。 この章では、LVMHプライズについて深堀りしていきます。LVMHで働いてみたい方、自分の可能性を発揮してみたい方は必見です。ぜひ最後まで読んでいただけたら幸いです。 5-1.賞金が出るコンテストで賞を貰えばLVMHから直接指導も。 LVMHプライズとは、才能あふれる若手ファッションデザイナーの育成・支援を目的としていて毎年開催されています。ファッション業界の可能性を広げて、活力と創造性を国際レベルで育成することに意欲を持ち、才能ある若者に支援を行っているのです。 LVMHプライズ専門家委員会による投票とオフィシャルサイトでの一般投票によりファイナリストを決定します。LVMH傘下ブランドのアーティスティック・ディレクターが審査を行って選出しているので、特に優れた才能を持っている若手ファッションデザイナーが表彰されるのです。 【各賞の賞金】 ・LVMH賞:30万ユーロ ・カール・ラガーフェルド賞:15万ユーロ 今は亡き「モード界の皇帝」カール・ラガーフェルド。 カール・ラガーフェルドとは、シャネルやフェンディ、クロエなどのデザイナーを務めたファッション界の偉大なデザイナーでした。長年ファッション界を牽引していたことから「生きるレジェンド」とも言われていました。 また、各賞共にLVMHのファッションデザイナーから直接指導を受ける権利を得ることができるようです。ファッションデザイナーを目指す学生にとっては、どちらも手に入れたい名誉ある賞と言えますね。 5-2.日本から「KHOKI」が準決勝の切符を掴む 第11回LVMHプライズは、過去最多の2500名以上の応募がありました。準決勝に進むことができるのは、なんと20名とかなり倍率が高くなっております。 初めて選出されたメキシコ、トーゴ、モルドバを含む18か国の人たちがいる中で、日本からKHOKIのデザイナーKoki Abe氏が準決勝の切符を掴んでいます。 【セミファイナリスト一覧】 ブランド デザイナー 国 KHOKI Koki Abe 日本 AUBERO Julian Louie アメリカ WHO DECIDES WAR Everard Best & Tela D’Amore Best アメリカ ELENA VELEZ Elena Velez アメリカ NICCOLÒ PASQUALETTI Niccolò Pasqualetti イタリア JIYONGKIM Jiyong Kim 韓国 CHIAHUNG SU Chia Hung Su 台湾 PONDER.ER Derek Cheng & Alex Po 中国 AGBOBLY Jacques Agbobly トーゴ FIDAN NOVRUZOVA Fidan Novruzova モルドバ KAROLINE VITTO Karoline Vitto ブラジル DURAN LANTINK Duran Lantink オランダ YA YI Yayi Chen Zhou スペイン MARIE ADAM-LEENAERDT Marie Adam-Leenaerdt ベルギー CAMPILLO Patricio Campillo メキシコ STANDING GROUND Michael Stewart アイルランド HODAKOVA Ellen Hodakova Larsson スウェーデン VAUTRAIT Yonathan Carmel イスラエル PAOLO CARZANA Paolo Carzana イギリス PAULINE DUJANCOURT Pauline Dujancourt フランス 以上20ブランドが準決勝者となりました。 ここから決勝に進めるのは8ブランドだけ。果たしてどのブランドが優勝するのか・・・ 注目が高まる一方です。 5-3.LVMHプライズ応募条件 才能ある若者を選出するLVMHプライズの応募方法は以下の通りです。 【応募条件】 ・18歳~40歳までの世界中のファッションデザイナー ・ウィメンズウエア、メンズウエア、ジェンダーレスのプレタポルテコレクションを2つ以上制作していること ※以上2つが応募条件になります。 【応募方法】 LVMHプライズの公式サイトで応募が可能となっております。 ファッションデザイナーになりたい方は参加してみてはいかがでしょうか?このコンテストは夢を掴む大きなチャンスだと思います。日本人初のルイヴィトンのデザイナーになるのはあなたかもしれないです。 6.若い才能の原石を磨く『INSIDE LVMH』 LVMHグループの未来のために提供している「INSIDE LVMH」 INSIDE LVMHとは、ファッション業界はどのような課題に取り組んでいるのか、専門知識などを学べるLVMHのプログラム(プラットフォーム)です。わかりやすく一言で説明すると、LVMHがオンラインで開く学校のようなものと言えます。 この章では、INSIDE LVMHについて解説していきます。自分のキャリアアップにつなげたい方やLVMHのことをもっと深く知りたい方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。 6-1.世界中の若者が8週間で学べる質の高い海外のプログラム 1991年、LVMHは業界で初めてラグジュアリー専門の講座を開きました。現在ではINSIDE LVMHとして、才能ある世界中の若者や学生に向けて質の高い海外のプログラムを提供。 記事や動画、ポッドキャスト、セミナーなどのコンテンツを8週間かけて学び、グループの価値や専門知識を習得することができます。また、学習後はクイズが用意されているので、きちんとLVMHについて学べているのか実感できるのも魅力の一つです。 6-2.履歴書でアピールできる「終了証」 世界規模のプログラムで学んだ才能ある若者や学生は、履歴書に記載することができる終了証を取得することができます。LVMHとラグジュアリー業界について知識を深めながら、さらに就活でのアドバンテージを手に入れることは。まさに一石二鳥ですね。 毎年5月~7月と10月〜12月の2回の期間で修了書の取得が可能。2021年以降、すでに78,000人の若者や学生がINSIDE LVMHの修了証を取得し就活に役立てています。 筆者は終了証や資格などアピールできるところが少なく、就活に手こずっていたことをふと思い出します。こうならない為にも、INSIDE LVMHに少しでも興味がある方は終了証を取得することをおすすめします。 6-3.採用に繋げることができるイベント INSIDE LVMHでは、オンラインや対面形式のイベントを開催しています。学生が採用担当者やマネージャーと関係を作れる貴重なイベントです。 イベントではLVMHの人事、各メゾンのマネージャーなどを招いてセミナーを行ったり、提携スクールとのグループセッションを実施するなど、LVMHで働く際に必要な知識や行動を身につけることができます。 提携スクールはファッション学校のみではなく、パリ政治学院、エコール・ポリテクニーク、ボッコーニ大学など、政治・数学・商業・芸術に長けた学校での構成となります。日本で言う東京大学、慶應大学などの高学歴の人とのセッション。イベントを通じてLVMHの課題、成功の秘訣など参加者に気づきを与えてくれるのです。 INSIDE LVMHはファッション業界で働くにあたり、必ず成長できる場だと言えます まとめ いかがだったでしょうか?約13兆円という売り上げの企業規模に驚いた方も多いかと思います。 LVMHとは、ディオールやセリーヌ、ティファニーなど数多くの名高い高級ブランドを傘下に置く世界最大級の多業種複合企業体(コングロマリット)です。1987年にルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーが合併したことで誕生し、フランス・パリを拠点としています。 LVMHでは、才能ある若者に対して積極的に育成や支援を行っているので、これから就職活動を控えている方は一度目を通すことをおすすめします。すでにファッション業界に興味がある人はもちろん、学校で経営学やマーケティングなどを学んでいる学生も就職活動に役立つこと間違いなしです。 この記事がみなさんにとって、参考になっていたら幸いです。

2024年3月31日

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