2024年6月04日
【ドイツの老舗高級時計店】ヴェンペとは?歴史や魅力を徹底解説
時計
高級時計宝飾店のヴェンペをご存知でしょうか。ヨーロッパに旅行に訪れた方なら一度は目にしたことがあるかもしれません。ヴェンペは130年以上続く宝飾店ですが、2006年にオリジナルウォッチブランドを立ち上げて以降、自社製ムーブメントの開発などにも積極的です。ドイツクロノメーター検定を復活させるなど、他ブランドとは違った動きもヴェンペの特徴です。この記事ではヴェンペの歴史、魅力、代表シリーズ、ヴェンペの特別なポイント、おすすめモデルについてまとめました。
目次
1 【ドイツの老舗高級時計店】ヴェンペの歴史
1-1 1878年、高級時計宝飾店として創業
ヴェンペは1878年に高級時計宝飾店として創業しました。ヨーロッパやアメリカを中心に30店舗以上を構える老舗で、ドイツで初めてロレックスの正規販売を行った会社でもあります。時計販売を行いながらも船舶用のマリンクロノメーターの製造を行っており、第二次世界大戦でドイツが敗戦するまではマリンクロノメーターのメーカーとして名を馳せていました。
1905年には創業者のヘルベルト・ヴェンペがドイツ海洋気象台が置かれていたハンブルグにヴェンペクロノメーター製作所を建て、ドイツ海軍に正式採用されたことからも精度の高さが評価されていました。マリンクロノメーターの主流はイギリスでしたが、ドイツとの関係が悪化していたのも手伝ってヴェンペ製のマリンクロノメーターは拡大していきました。1937年に2番目の工房として設立されたのがグラスヒュッテでした。
ヴェンペがグラスヒュッテとの関係を深めたのはランゲ&ゾーネの創業者の孫オットー・ランゲとの親睦でした。共同で若手時計師の育成など時計業界の発展に努めたものの、戦争が進むにつれてマリンクロノメーター製造が軍の管轄下となり、敗戦となりました。
1-2 2006年、自社ブランドを立ち上げ、腕時計の製造を開始
戦後はハンブルグを中心に高級時計宝飾店として着実に成果を上げ、世界中に店舗を増やしていきました。機械式時計がスイスで見直されてきた頃、1989年にヘルムート・ヴェンペ氏が機械式マリンクロノメーターの製造に乗り出しました。精度の高さへのこだわりの強いヴェンペは腕時計にもクロノメーターを導入するため、かつて取り組んでいたドイツクロノメーター認定を復活させようとしました。
2005年に荒廃していたグラスヒュッテ天文台を買い取り、ヴェンペ主導のもと2006年にドイツクロノメーター認定が復活しました。同時にヴェンペオリジナルウォッチとしてツァイトマイスターの展開を始めています。
1-3 2016年、自社製ムーブメント「Cal.CW4」を開発
ヴェンペは販売店としてノモス社との関りが深く、ヴェンペオリジナルモデルなども展開していました。そうした繋がりから、クロノメーターヴェルケコレクションのトノーモデルに搭載されているムーブメントの製造委託を行っています。
クロノメーターヴェルケとして初のラウンドモデルの開発の際には、スイスルサンティエのMHVJに協力を仰いでいます。Cal.CW3の手巻きモデルに始まり、CW3.1、最新では自動巻きのCW4まで開発が進んでいます。
CW4の開発にあたっては手巻きムーブメントのCW3を自動巻き化するのではなく、新たに設計し直しています。今後様々な機能を追加・展開していくにあたって、CW3をベースにするよりも新しく設計すべきとのことでした。カレンダー機能やクロノグラフのモジュールを追加するにはスペースを確保することが必要なためです。
ムーブメントを新規で開発したのにはパワーリザーブを延ばす目的もありました。今後アニュアルカレンダーやクロノグラフを作動させるためにも、長い時間トルクを貯め込んでおくことはいずれ必要になる要素でした。
2 【ドイツの老舗高級時計店】ヴェンペの魅力
2-1 メイドイングラスヒュッテによる独特なデザインや機構
メイドイングラスヒュッテを名乗るには、最低でも「必要不可欠な製造工程」の50%をグラスヒュッテで完了する必要があります。
そうして初めて、例えば文字盤などに「グラスヒュッテ」という製造地を記すことができるようになります。「必要不可欠な製造工程」の意味も明確化されており、「ムーブメントの製造およびケーシング作業ならびに腕時計の最終検査」と定義されています。グラスヒュッテ町の境界内ですべて完了しなければならず、ムーブメントの組み上げおよび始動、微調整、文字盤の組み上げ、針の取り付け、そしてムーブメントのケーシング作業など、多くの作業をグラスヒュッテで行う必要があります。
「メイドイングラスヒュッテ」は生産地を示す以上の意味を持っています。いまやメイドインスイスに並び立つと称されるほどの高い品質を世界中が評価しています。独特なデザインや機構をもつグラスヒュッテ様式で製造されており、特にクロノメーターヴェルケは自社製ムーブメントなのもあって、多くのグラスヒュッテ様式が使用されています。
2-2 リーズナブルな価格設定だが手間をかけた本格派
ヴェンペは高級時計宝飾店で積み上げたデータを基にユーザーのニーズをしっかり掴んだ商品展開を行っています。また、基本的にはヴェンペの店舗でのみ販売しているため、他のブランドが実施するような宣伝活動は行っていません。そのためヴェンペの時計は同等の機能をもつ他のブランドの時計よりもリーズナブルとなっています。
しかしヴェンペはメイドイングラスヒュッテを名乗るための原価比率やドイツクロノメーター認定をパスするためにも、一本一本に手間暇をかけています。あくまで広告費が削減されているだけで、時計自体はいずれも高品質なものばかりです。
2-3 ドイツクロノメーター検定をパスしている高い精度
ヴェンペの時計はいずれもドイツクロノメーター検定をパスする高い精度で調整されているのも魅力です。ドイツクロノメーターはスイスクロノメーターと規格は同じもののケーシングしてからの計測となっており、より完成品に近い形での認定となっています。もし精度が不足していた場合は一度ケースから外した後で調整して再度ケーシングして再審査となります。スイスクロノメーターよりも実践に近い姿で調整されています。
また、ツァイトマイスターには汎用ムーブメントが搭載されていますが、ETAから購入時に最高ランクのものを選定すると同時に、ムーブメントを一度バラしてトリオビス緩急針などにチューンアップしてから使用しています。これによってメイドイングラスヒュッテを謳いつつ精度を高めています。
3 【ドイツの老舗高級時計店】ヴェンペの代表シリーズ
3-1 ツァイトマイスター
ヴェンペによるオリジナルウォッチの原点となるツァイトマイスターはブランドの中で最も幅広い展開がされているコレクションです。1950年代を思わせる幅広めのラグ・ケース形状に無垢の白文字盤・黒文字盤を組み合わせたドイツ時計らしいシンプルなデザインです。ケースはポリッシュ仕上げとマット仕上げを組み合わせることで立体感を演出しています。
裏蓋はすべてスチールバックのためムーブメントを見ることは叶いませんが、ヴェンペ主導のもと復活したドイツクロノメーター検定を行っているグラスヒュッテ天文台の刻印が施されています。他の時計にはない希少なモチーフとして、ドイツ時計を盛り上げていく想いとしてもヴェンペの時計への姿勢が伺える意匠です。
ツァイトマイスターはETAベースのムーブメントへのモジュール追加で複数の機能を展開しています。自動巻き3針をベースに、トリプルカレンダー・クロノグラフ・ビッグデイト・ワールドタイム・トリプルカレンダークロノグラフ・アニュアルカレンダーと様々な展開がされており、幅広く愉しむことができます。後述するアビエイター・ダイバーズ・アイアンウォーカーなど、ツァイトマイスターの世界観を基に派生モデルも展開されています。
3-2 ツァイトマイスターアビエイター
ヴェンペのスタンダードコレクションとなるツァイトマイスターのパイロットウォッチ版。1930年代にドイツの空軍向けにヴェンペが製造していた航空時計をモチーフにしています。往年の雰囲気を残しつつ現代的なエッセンスも加えられており、上品で使い勝手のよいパイロットウォッチに仕上がっています。
マット仕上げのステンレスケースにマットブラックの文字盤が柔らかでシックな印象。36mmケースと45mmで展開される3針と、42mmケースのクロノグラフの3種類が日本で流通しています。多くのブランドが展開しているパイロットウォッチの中でもリーズナブルな部類のため、入門用としても最適なコレクションです。
3-3 ツァイトマイスターダイバーズ
ヴェンペによる唯一のダイバーズウォッチコレクションです。他のツァイトマイスターと同様に長年多くのブランドによって愛される堅牢なケースとブレスレットのスタイルを基にオリジナルで製作されています。逆回転防止機能を備えたセラミックベゼルと夜光処理された太目の針とインデックス、リューズガードなど、王道のダイバーズウォッチデザインを踏襲しています。
ツァイトマイスターダイバーズは日付表示モデルとGMT表示モデルの2種類を日本では購入可能です。赤い三角形のついたGMT針で時差分のズレを同期しつつ表示するのも、直感的で実用的です。純正ブレスレットはダイビングスーツのままでも着けられるエクステンション付きのバックルで、そのままダイビングにも使える本格派です。
3-4 ツァイトマイスターアイアンウォーカー
ヴェンペの旗艦コレクションとなるツァイトマイスターのラグジュアリースポーツラインとして発表されたアイアンウォーカー。1920年代の高層ビルが相次いで建設されたニューヨークの鉄工員にインスパイアされたエッジが立った無骨なシルエットのケースデザインが特徴です。ペンシル針とバーインデックスを組み合わせた均整が取れ、飽きの来ない文字盤に仕上がっています。ポリッシュ仕上げと艶消しを使い分けることで、厚みを抑えつつ立体感のある造形を実現しています。
搭載しているムーブメントはETA Cal.2892-A。ツァイトマイスターシリーズ同様、ムーブメントを一度バラシてから再組立てすることでメイドイングラスヒュッテとドイツクロノメーター認定をパスしています。36mmと40mmで展開されているため、無骨な雰囲気をもちつつも比較的軽量に仕上がっているオンオフ問わず使いやすいコレクションです。
ちなみにダイバー、クロノグラフ、GMTモデルとタイド目盛り付きのダイバーモデルが展開されており、ツァイトマイスターの中でも人気の高いシリーズです。一部セリタ社ムーブメントを採用するケースもあるようですが、ETAムーブ同様バラして再組立てによるチューンナップで遜色ない性能を発揮しています。
3-5 クロノメーターヴェルケトノー
ヴェンペによる自社製ムーブメントを搭載したコレクションがクロノメーターヴェルケです。クロノメーターヴェルケはトノーモデルとラウンドモデルの2種類に分かれて展開されています。
トノーモデルはヴェンペと長い取引があり同じグラスヒュッテ出身のノモス社の技術協力により生まれたムーブメントCal.CW1を搭載しています。エレガントでクラシックな印象のトノーケースはフィット感を重視した独自の設計で製造されています。
自社製手巻きムーブメントCal.CW1は裏蓋からムーブメントを余すところなく鑑賞できます。3/4プレートやバランスコックへのハンドエングレービング、微調整が可能なスワンネック型緩急調整機構、ビス留めのゴールドシャトンなどグラスヒュッテ様式を用いてつくられています。ツインバレルによりパワーリザーブは80時間を実現しています。
3-6 クロノメーターヴェルケラウンド
自社製ムーブメントを搭載したクロノメーターヴェルケのもう一つの姿がラウンドモデルです。ノモス社からの技術協力を得て開発されたCal.CW1とは違い、スイスのル・サンティエにある“MHVJ”とのコラボレーションで開発を行った手巻きCW3とCW3.1、自動巻きCW4を搭載しています。
CW3搭載モデルは手巻きで、ヴェンペが長年手掛けてきたマリンクロノメーターのDNAを受け継いだデザインとなっています。12時位置のインダイヤルでパワーリザーブ、レイルウェイ、ブルースチールのリーフ針といったクラシックなデザインに仕上がっています。
全ての面取りを手作業で行い、3/4プレートで見えない部分まで磨きをかけています。テンワに付いている錘をまわすことにより歩度調整を行うフリースプラング式を採用しています。CW3.1はケースサイズを2mm落とし41mmにしたモデル。同じ機構をダウンサイジングして愉しめるようムーブメントも微調整されています。
CW4搭載モデルは自動巻きです。3年かけて開発された新型ムーブメントは自動巻き化、日付表示、92時間パワーリザーブを備えた実用性高く仕上がっています。マイクロローターよりは大きい自動巻きローターはオフセットされた珍しい機構。タングステン製にして外周部を厚くすることで巻き上げ効率を上げています。立体的なリーフ針やクラシックなケース形状など、ヴェンペのこれまで積み上げてきた集大成といえるモデルです。
4 【ドイツの老舗高級時計店】ヴェンペの他にないこだわりポイント
4-1 ムーブメントを一度バラシて再度組み立てる精度へのこだわり
ヴェンペがツァイトマイスターコレクションに搭載するのは汎用ムーブメントです。まずETA社から購入するムーブメントにはランクがあり、ランクが高いほど精度もコストも高くなります。ヴェンペはETA社から最高ランクのムーブメントを購入し、ムーブメントを一度分解してから組み立て直しています。その際にオリジナルのグラスヒュッテ天文台が刻印された裏蓋のセットや、トリオビス緩急針へ変更するなど精度の追求を行っています。
これにはメイドイングラスヒュッテを謳う目的もあります。ムーブメントの組み上げやケーシングなどの製造工程の半分をグラスヒュッテで行うことで、文字盤などにメイドイングラスヒュッテと記銘することが可能になります。
4-2 ドイツクロノメーター検定を復活させ、しかもスイスクロノメーターよりも厳しく
クロノメーターといえばCOSCスイスクロノメーターが有名ですが、ドイツでもクロノメーターを採用する動きがありました。しかし前述の通りグラスヒュッテの時計産業は戦争によって一時混乱状態になり、ブランドすら存続の危機の中ドイツクロノメーターは一時休眠した格好となります。
ドイツクロノメーターを再度復活させようとしたのはヘルムート・ヴェンペ氏によるもの。機械式のマリンクロノメーターを復活させるのと同タイミングで、腕時計にも高い精度を提供することを思い立ったと言われています。しかしクロノメーター検定を行える場所がなく、2005年に荒廃していたグラスヒュッテ天文台を買い取り、翌年にはクロノメーター認定局を再建しました。
ドイツクロノメーターの復活を主導したとはいえ、検定自体は公的なものです。規格の制定には国立物理標準研究所や、チューリンゲン州度量衡管理局、ザクセン数度量衡管理局などが携わっています。
ドイツクロノメーターはスイスクロノメーターよりと同じ規格となっていますがケーシング後に計測するため、より実際に使用する環境に近い想定で調整されています。始まって間もない規格で年に6000本程度のキャパシティーのため、百数十万個もの認定を行うスイスクロノメーターに比べればまだまだですが、ドイツ時計の勢いを考えると今後大きく伸びていく可能性も十分考えられます。
4-3 ムーブメントファーストでシリーズを増やしすぎない展開
ヴェンペは他のドイツ時計と同様にムーブメントファーストで商品展開を行っています。ムーブメントとしては大きく分けて3種類で、ETAベースのツァイトマイスター用とクロノメーターヴェルケのトノー用Cal.CW1とラウンドモデル用のCal.CW3とCW4となっています。
ツァイトマイスターはモジュール追加により機能を複数展開しますが、コレクションとしてはツァイトマイスターだけです。ダイバーズ、アビエイター、アイアンウォーカーとありますが、どれも種類が少なくあくまで派生モデルとしての扱いです。クロノメーターヴェルケはもっと少なく、機能追加もせずシンプルな3針でのみ展開されています。
5 【ドイツの老舗高級時計店】ヴェンペのおすすめモデル5選
5-1 ツァイトマイスター ワールドタイム Ref.WM340001
ヴェンペのスタンダードモデルとなるツァイトマイスターの一本。機械式時計の全盛期といわれる1950年代頃を彷彿とさせるケース形状やシンプルな文字盤が特徴です。他のモデルと同様にドイツクロノメーター認定をパスしており、高い精度で調整されています。
文字盤外周部に世界24都市名が描かれており、文字盤中央部のリングと組み合わせて使うワールドタイムです。中央部のリングはリューズで回すことができるので、都市名と時刻を合わせておけば、時刻経過と同期して進むため細かな調整は不要。自動巻きの巻き上げだけ切らさないようにしてあげれば常に世界中の時刻を把握できます。
5-2 クロノメーターヴェルケ トノー Ref.WG040002
Ref.WG040002はヴェンペ初の自社製ムーブメントを搭載したコレクションとなるクロノメーターヴェルケのトノーモデルです。原点となる白文字盤とブルースチールの組み合わせに12・3・9のアラビアインデックスとなるシンプルなデザインが特徴です。まるでヴィンテージウォッチのような雰囲気をもっており、往年の3針モデルを思わせます。
ムーブメントはヴェンペ初の自社製ムーブメントCal.CW1を搭載。3/4プレート、ゴールドシャトン、微調整が可能なスワンネック型緩急調整機構など、グラスヒュッテ様式が多く用いられており、伝統的なドイツ・グラスヒュッテ時計が楽しめます。
5-3 クロノメーターヴェルケ ラウンド Ref.WG08003
自社製ムーブメントを搭載したクロノメーターヴェルケコレクションから、MHVJとのコラボレーションにより生まれたラウンドモデル。ヴェンペがかつて手掛けてきたマリンクロノメーターのデザインを踏襲した文字盤が特徴で、12時位置のパワーリザーブやアラビアインデックス、レイルウェイ、立体的なリーフ針とクラシックな世界観を見せています。
搭載されている自社製ムーブメントCal.CW3はグラスヒュッテ様式に則った仕様になっており、3/4プレートやゴールドシャトンを採用。てんわの錘による歩度調整を行うフリースプラング式のため緩急針がなく、マスロット(錘)を締め込む量によりてんわの動きを変える微調整です。元々の部品それぞれや完成時点での精度が高いから採用できる機構といえます。
5-4 ツァイトマイスター アニュアルカレンダー Ref.WM690003
ヴェンペのスタンダードモデルとして展開されるツァイトマイスターシリーズの一本。ブランド創立10周年記念として製作されたブランド初のアニュアルカレンダー搭載モデルです。月・日付・曜日をインダイヤルによる表示に加え、ムーンフェイズ表示機能も。フラットで無垢な白文字盤に楔形インデックスを組み合わせたシンプルで王道なデザインに複雑機構を搭載しました。
ETA2892-A2の自動巻きムーブメントをベースにデュボア・デプラ社製のモジュールを追加することで、複雑機構をリーズナブルな価格で楽しめるようになっています。ドイツクロノメーターを取得しているのはもちろん、グラスヒュッテ天文台が刻印された裏蓋など、ツァイトマイスターのアイデンティティーも健在。世界限定100本のみの希少なモデルです。
5-5 ツァイトマイスター アイアンウォーカー36 Ref.WI100002
Ref.WI100002はヴェンペの旗艦コレクションであるツァイトマイスターのラグジュアリースポーツラインとなるアイアンウォーカーです。1920年代に相次いで高層ビルが建設されたニューヨークの鉄工員にインスピレーションを得てデザインされています。ヴェンペならではの外装へのこだわりは、一見無骨なようでポリッシュ仕上げとマット仕上げを使い分けて立体感を見せる繊細さに表れています。シックな印象のブラックダイヤルでシンプルなペンシル針とバーインデックスを引き立たせています。
搭載しているムーブメントはETA Cal.2892-Aで、他のツァイトマイスターと同様に一度分解して再度組み立てることでメイドイングラスヒュッテとドイツクロノメーター認定をパスしています。裏蓋のグラスヒュッテ天文台の刻印も健在。
6 【ドイツの老舗高級時計店】ヴェンペ
ヴェンペの歴史、魅力、代表シリーズ、ヴェンペの他のブランドにはないこだわり、おすすめモデルについてまとめました。まだ日本で展開されて日が浅いブランドですが、ドイツグラスヒュッテ生まれの確かな品質と長い歴史から作り出される時計は、どれも一級品ばかりです。もし街中でヴェンペの時計を見かけたらぜひ一度手に取ってみてください。