2023年12月14日
ダミエ柄と市松模様の違いとは?ルイヴィトンの人気アイテムもご紹介
ルイヴィトンの人気デザインのひとつである、ダミエ柄。ダミエ柄を使用したアイテムは財布やバッグ・スマホケースなど、さまざまに展開されており、根強い人気を誇っています。そんな人気のダミエ柄ですが、市松模様と似ていると感じたことのある方も少なくないのではないでしょうか。
この記事では、ルイヴィトンのダミエ柄と市松模様の違いを知りたい、それぞれのルーツを知りたいと思っている方向けに、ルイヴィトンのダミエ柄と市松模様の歴史背景なども交えて解説しています。また、ダミエ柄の商標登録違反として、ルイヴィトンが日本の企業に対し訴訟を起こしているのをご存じでしょうか。ルイヴィトンがなぜ日本の企業を訴訟したのか、理由や結果についても説明しています。
加えて、ルイヴィトンのダミエ柄は時代遅れでダサいという意見にも切り込みます。ダミエ柄の歴史は長く、古くから愛されているため、時代遅れと感じている方も少なからずいるようです。この記事では、ダミエ柄のバッグや財布などの人気アイテムを紹介していますので、ダミエ柄の魅力を再発見できることでしょう。
目次
1.ダミエ柄と市松模様の違いとは?
ルイヴィトンのダミエ柄と市松模様はどちらも、2色展開で四角形が交互に配列したデザインとなっており、見た目が似ています。しかし、歴史や由来・商標登録などの観点ではさまざまな違いがあります。歴史に観点を置くと、ダミエ柄より市松模様の方が古く、市松模様には1700年以上の歴史があるのです。
また、日本で誕生した市松模様が、遠く離れたフランスのダミエ柄と似ているのはなぜなのでしょうか。ダミエ柄の誕生秘話を歴史背景と共にひも解いていきます。また、現代においてルイヴィトンが日本に対して訴訟を起こした事実を解説し、ダミエ柄と市松模様の商標登録の違いについても説明していきます。
1-1.市松模様が誕生したのはいつ?
市松模様は、古墳時代のはにわの服装にも使用されていることが知られており、1700年以上の歴史があります。しかし、市松模様という名前で呼ばれるようになったのは、江戸時代の中期である1740年頃とされています。日本は17世紀から19世紀にかけて、徳川幕府による統治が300年以上続いた時代であり、庶民の生活は豊かでした。
人口も増えて庶民の生活が豊かな時代であったため、歌舞伎や茶道などの文化が生まれ、浮世絵や錦絵などの娯楽も盛んになっていきます。そんな中、歌舞伎の世界では歌舞伎役者の佐野川市松が人気を博していました。そして、1741年に江戸の中村座で上演された「心中万年草」で佐野川市松が着用していた袴が、白色と紺色の正方形を交互に配した「市松模様」だったのです。
おしゃれに関心を持っていた庶民は、大人気歌舞伎役者が着用していた袴の柄に興味を示し、市松模様は瞬く間に日本全土へと広がり人気デザインとなりました。「市松模様」の名は、当時人気だった歌舞伎役者の佐野川市松の名前から取ったものだったのです。人気デザインとなった市松模様はその後、袴だけではなく江戸木綿や京焼の陶磁器・江戸切子のガラス製品など、さまざまな商品のデザインに使用されることとなったのです。
1-2.ルイヴィトン・ダミエ柄の誕生秘話と由来
日本で白色と黒色の正方形を交互に配したデザインが「市松模様」と呼ばれるようになったのは、1741年の江戸時代からでした。一方で、ルイヴィトンのダミエ柄が誕生したのは1888年(明治21年)であり、市松模様より歴史が浅いことがわかります。また、ダミエ柄はルイヴィトンの2代目・ジョルジュヴィトンにより発表された柄です。
ここで、ルイヴィトンのダミエ柄が誕生するまでの歴史をひも解いていきましょう。ルイヴィトンはもともと、荷造り用木箱製造職人かつ荷造り職人として従事していた「ルイヴィトン」により設立された会社です。当時のフランス宮廷では「クリノリン」と呼ばれる大きく広がったスカートが流行しており、形を崩さず収納して運ぶために大容量の荷造り用木箱が必要でした。
ルイヴィトンは荷造り用木箱製造職人として多くの木箱を製造したり、荷造り職人として皇后の宮殿に赴きオートクチュールの衣装を箱詰めしたりする仕事に従事します。荷造り用木箱製造職人や荷造り職人として高い技術を持つルイヴィトンは、皇后や貴族に気に入られ世界に名を轟かせる人物となっていきます。そして、世界初の旅行かばんアトリエ「ルイヴィトン」をオープンさせるのです。
先見の明があったルイヴィトンは、移動手段が馬車から汽車や船に発展することを予想して、上部が丸みを帯びてドーム型をしていた荷造り用木箱から、上部を平らにしたトランクケースを発表します。汽車や船にトランクケース載せる際に積み上げられるように、上部を平らにしたトランクケースを発案したのです。そして、1867年に開催されたパリ万国博覧会で「ワードローブ・トランク」を発表したことで、ルイヴィトンは世界中から注目されるブランドとなります。
世界中から注目を浴び、右肩上がりの売り上げで順調に経営を進めていく一方で、ルイヴィトンはコピー商品に悩まされるようになります。コピー商品に対抗するため、ベージュと茶色の縞模様のデザインの「レイキャンパス」を発表。しかし、次々と現れるコピー商品といたちごっことなり、コピー商品の撲滅は失敗に終わります。
荷造り用木箱製造職人や荷造り職人として活躍し、世界にルイヴィトンの名を広めた初代ルイヴィトンは、コピー商品との決着がつかないまま1892年2月27日、71歳で息を引き取ります。その後は2代目のジョルジュ・ヴィトンが経営を引き継ぎ、さまざまな戦略を立ててコピー商品撲滅のために戦いを続けるのです。そして、コピー商品との戦いに終止符を打つきっかけとなったアイテム、商標登録ルイ・ヴィトンの文字を入れた「トアル・ダミエ」が発表されるのです。
1-3.ルイヴィトンこだわりの生地と商標登録
コピー商品との戦いに終止符を打つきっかけとなった、トアル・ダミエ。トアル・ダミエを発表したルイヴィトンの2代目ジョルジュ・ヴィトンは、ダミエ柄は日本の市松模様から着想を得たと発言しています。これはダミエ柄と市松模様に関係があることを証明しており、「ジャポニズム」の影響を強く受けたと言っても過言ではありません。
フランスがジャポニズムの影響を受けたのは、1889年に開催されたパリ万国博覧会がきっかけと言えます。日本のパビリオンでは盆栽や浮世絵が展示され、歌舞伎の文化も持ち込まれました。ジョルジュ・ヴィトンも日本文化に魅了された一人であり、日本の伝統文化である市松模様を知り感銘を受けたと言われています。
また、ジャポニズムがフランスに根付いた理由は中国から輸出されていた磁器の影響もあります。1854年に日米和親条約が成立し、日本の磁器が大量に欧米に渡るようになりました。また、磁器はもともと中国で開発されたものでヨーロッパに輸出されていましたが、明朝が滅んで輸出がストップしてしまったのです。そこで、日本がヨーロッパに磁器を輸出するようになります。
日本の磁器をヨーロッパに輸出する際に注目されたのは磁器ではなく、磁器を包んでいた梱包資材でした。当時磁器を梱包していたのは、浮世絵が描かれた資材だったのです。ヨーロッパには浮世絵のような日本文化は浸透していなかったため、当時は多くのヨーロッパ人が感銘を受けました。かの有名な画家モネもジャポニズムに影響を受けて、印象派展では「ラ・ジャポニズム」という作品を出展しているほどです。
フランスにジャポニズムが浸透し、日本の市松模様に影響を受けてダミエ柄を発表したジョルジュ・ヴィトンですが、コピー商品にずっと悩まされていたため、ダミエ柄は商品登録されています。また、生地にもこだわりを持っており、コットンやポリエステルなどの素材を用いて高密度に織ることで耐久性に優れ、さらには防水・発色加工を施すことでコピー商品と容易に見分けがつくように工夫しました。多くの工夫を凝らすことで、他商品との違いを徹底してアピールすることに成功したのです。
1-4.ルイヴィトンが日本企業を訴訟?
ここまで解説したことをまとめると、市松模様は日本発祥の白色と黒色の正方形を交互に配したデザインで、1741年に歌舞伎役者の佐野川市松が着用していた袴のデザインを指すものでした。一方、ダミエ柄はフランスのジョルジュ・ヴィトンがジャポニズムの影響を受けて開発したデザインで、四角形の格子を色違いに並べた模様を指し、1888年に発表されたものです。市松模様とダミエ柄は、歴史の古さが違うことをご紹介しました。
市松模様とダミエ柄の大きな違いは、商標登録されているかされていないか、という点もあります。ルイヴィトンはダミエ柄を発表するまで、長い間コピー品に悩まされていた時代がありました。そのため、ルイヴィトンはダミエ柄をコピー商品から守るために、1888年の発売開始と同時に商標登録しています。
一方で、市松模様は日本古来の伝統的な模様とされており、誰もが自由に使用できる公共財産であるとされているため、商標登録はされていません。市松模様は誰かが所有するものではなく、誰もが使用できるデザインなのです。
デザインの商標登録に関しては難しい問題で、日本でもコピー商品に悩まされている企業が特許庁に商標出願しています。特許庁に商標出願したのは集英社で、アニメ「鬼滅の刃」の登場人物が着用している衣装のデザインをコピーした商品が多く出回っていることを遺憾に思い、商標出願した経緯があります。商標登録を依頼したデザインのなかには、市松模様もありました。
集英社が商標登録を依頼したのは、アニメ「鬼滅の刃」のキャラクター6人が着ている羽織の模様で、登録許可されたのはキャラクター冨岡義勇・胡蝶しのぶ・煉獄杏寿郎の3人のデザインのみでした。それぞれの柄を紹介すると、冨岡義勇が着ている羽織の模様は紫に拮抗のような柄、胡蝶しのぶが着ている羽織の模様は蝶の羽のような柄、煉獄杏寿郎が着ている羽織は炎のような柄です。
商標登録を拒絶されたデザインは、キャラクター竈門炭治郎・竈門禰豆子・我妻善逸が着ている羽織の模様です。それぞれの柄を紹介すると、竈門炭治郎が着ている羽織のデザインは緑と黒の市松模様、竈門禰豆子が着ている着物のデザインはピンク地に麻の葉文様、我妻善逸が着ている羽織のデザインは黄色の地に三角模様です。3つの模様が拒絶された理由は、全体として装飾的な地模様として認識されるにとどまり、その構成中に自他商品の識別力を有する部分を見出すことができないためでした。竈門炭治郎が着ている羽織の緑と黒の市松模様は、商標登録されなかったのです。
ルイヴィトンのダミエ柄は市松模様から着想を得たと発言していたルイヴィトンですが、多分に漏れず、商標登録違反として日本の企業を相手取り訴訟を起こしています。2018年、ルイヴィトンは兵庫県神戸市にある神戸数珠店の数珠入れに使われたデザインが、ダミエ柄を模倣したとして訴えています。これに対し、神戸数珠店は数珠入れに使用したデザインはダミエ柄ではなく市松模様であり、市松模様は誰もが自由に使用できる公表財産であると主張。2022年4月、特許庁は数珠店の主張を認め、ルイヴィトンの訴えを棄却しています。
ルイヴィトンのダミエ柄は、元々市松模様から着想を得たデザインであるという発言があったため、ルイヴィトンが日本企業を相手取り訴訟を起こしたことに驚いた方も多いのではないでしょうか。訴訟は、ルイヴィトン好きの日本人に少なからず影響を与えており、悲観的な思いを抱いた方もいるようです。日本でルイヴィトンは大人気のブランドであるため、これからも市松模様とダミエ柄の商標登録における争いは注目されていくでしょう。
2.ルイヴィトンのダミエ柄は時代遅れ?ダサい理由とは?
シンプルでモダンなデザインであるダミエ柄は、2代目ジョルジュ・ヴィトンにより1888年に発表されて以降、世界中で愛され続けています。しかし最近では、ダミエ柄は時代遅れでダサいという声も聞かれるようになりました。その理由はなぜなのか、5つの理由に分けて解説していきます。
2-1.古いアイテムのイメージだから
ダミエ柄はベージュとこげ茶色の落ち着いた色かつシンプルなデザインで、発売当初の1888年からデザインに大きな変化がないため、古いアイテムだというイメージを持つ方も少なくないようです。近年ではカラーをベージュとこげ茶色にこだわらず、明るい色に刷新したダミエ柄のアイテムもありますが、四角形を交互に配色するデザインは変わっていません。そのため、デザインにおいて古いイメージを持つ人がいるのです。
また、時代が進むにつれファッションの傾向に変化があり、シンプルなものより奇抜で派手なデザインを好む人も多くなってきました。ダミエ柄のようなシンプルなデザインを選ぶ人が少なくなったため、時代遅れと感じる人もいるようです。
2-2.ヴィトン感が否めないから
ダミエ柄はルイヴィトンを代表するデザインのため、一目見ただけでルイヴィトンのアイテムであることを認識する人が多いでしょう。そのため、ルイヴィトン感が全面にでてしまい、ブランドをアピールしたい人には向いているものの、控えめな人にとっては抵抗を感じるのかもしれません。ブランドを前面に出しておしゃれを楽しむのではなく、人に気づかれない程度にブランドを身に着けたい人にとっては、ダサいと感じてしまう要因となっているようです。
2-3.似たようなデザインが多いから
ダミエ柄はシンプルなデザインがゆえに、似たようなデザインが多いと感じる人も少なくないようです。時代の流れによってバッグの形が変化しても、ダミエ柄は伝統あるデザインのため変わりません。大きな変化のないデザインに飽きを感じてしまい、時代遅れと思う人もいるのでしょう。
2-4.身の丈に合っていない
ルイヴィトンのアイテムはどれも高額なことが知られているため、自分のステータスが高いことをアピールするために、ルイヴィトンのアイテムを身に着けて自慢する人も存在します。ルイヴィトンを購入できるほど、お金を持っている自分に酔っているのです。
しかし、ルイヴィトンのアイテムが好きなのではなく、ルイヴィトンを身に着けている自分に酔っていることがわかると、途端に周りは冷めてしまうものです。自分のステータスをアピールするためにルイヴィトンを愛用している人は、影ではダサいと思われているのかもしれません。
2-5.模造品や偽物を購入してしまう
ルイヴィトンは世界的に有名なブランドであるがゆえに、コピー商品が少なからず存在します。ルイヴィトンでは特に、人気アイテムである財布やバッグを模造している商品や偽物が多く、素人には見分けがつきにくい場合もあるでしょう。特に、ルイヴィトン初心者はオリジナル商品をあまり知らないため、高額な模造品や偽物を購入してしまう可能性は高まります。
ルイヴィトンが好きで詳しい人が見れば、すぐにコピー商品とわかるため、オリジナルを見分けられないことをダサいと感じられてしまうのです。ルイヴィトンのアイテムを選ぶ際は、コピー商品でないことをしっかり確認して購入するように注意しましょう。
3.ルイヴィトン・ダミエ柄の人気アイテムをご紹介
ルイヴィトンのダミエ柄が時代遅れでダサいと言われる理由を5つご紹介しましたが、歴史あるデザインゆえに、シンプルで流行に左右されることなく長く愛用できるというメリットもあります。
また、ファッションの流行は繰り返されると言われており、ダミエ柄の人気が再燃する可能性は十分にあるのです。実際に1888年に誕生したダミエですが、モノグラムラインが主流となり一旦廃盤になっています。しかし、1996年にダミエ柄は復活を遂げて人気が再燃。その後、2000年に「ダミエ・ヴェルニ」「ダミエ・ソバージュ」2004年には「ダミエ・ジェアン」などを発表し、メンズ向けのラインナップが増えました。現在もなお、ダミエ柄の新商品が販売されているのは、根強い人気を物語っているのです。
そこで、ルイヴィトンのダミエ柄の人気商品を財布とバッグにわけてご紹介します。ラインナップを見ることで、ダミエ柄の良さを再認識でき、魅力を感じられることでしょう。
3-1.ルイヴィトン・ダミエ柄の人気財布3選
【ダミエ・グラフィット】ポルトフォイユ・マルコ
「ダミエ・グラフィット」は2008年に、メンズ向けラインとして発表されました。ダミエ柄の定番色であるベージュと焦げ茶色ではなく、黒を基調としているのが特徴です。落ち着いた色のため、何色とでも合わせられるアイテムを探している方にはぴったりでしょう。
サイズは、折りたたんだ状態で横11.5×縦9.5cmとコンパクトですが、カードポケット4つと札入れが2つあるため、収納には困りません。ポケットに入るサイズのため、ちょっとした用事で出かける際に重宝するアイテムです。
【ダミエ・アズール】ジッピー・コインパース
「ダミエ・アズール」は、オフホワイトとグレーを組み合わせたダミエ柄となっており、女性に人気のラインとなっています。ダミエラインよりライトなイメージがあるため、ルイヴィトン初心者にもおすすめです。
サイズは横11×縦8.5cmとコンパクトなサイズですが、カード入れ4つとポケット3つ、小銭入れが2つあるため、収納において心配はいりません。コインケース専用財布のため、小銭がとりやすいように作られており、小銭の出し入れがスムーズにできます。普段カードやスマホ決済が主な方や、ちょっとした買い物の際の利用にぴったりでしょう。
【ダミエ・アンフィニ】ジッピーウォレット・ヴェルティカル
です。ルイヴィトン定番の長財布で、ダミエ・アンフィニの素材を採用しているため、高級感を感じられるのが特徴です。「ダミエ・アンフィニ」とは、ダミエ柄をプリントしたものではなく、型押ししたラインとなっており、使い込むほどに味わいが増します。また、素材はカーフレザーが用いられており、ダミエラインやグラフィットラインとは違った高級感を楽しめるでしょう。
サイズは縦10cm×横20cm×厚さ2cmで、収納はカードスロット10ヶ所・オープンポケット2ヶ所・ファスナー式コインケースがあります。収納スペースが多く用意されているため、必要とするものをすべて収納でき、普段使いに最適なアイテムです。
3-2.ルイヴィトン・ダミエ柄の人気バッグ3選
【ダミエ・エベヌ】ハンドバッグ・ネヴァーフルPM
「ダミエ・エベヌ」はダミエラインの中でも定番で、耐久性に優れた生地が採用されているのが特徴となっています。王道のベージュと焦げ茶色の定番カラーが、一流ブランドであるルイヴィトンを象徴する人気のラインです。
PMのサイズは、縦26cm×横30cm×マチ14cmとなっており、ハンドバッグとして使いやすいサイズ感です。また、内側にファスナー付きポケットやオープンポケットがあるため、収納力に優れています。2022年頃までは付属品としてポーチがついており、魅力のひとつでした。
【ダミエ アズール】 スピーディ 25
形が可愛くコンパクトなため、女性に大人気のアイテムです。「ダミエ・アズール」はオフホワイトとグレーの組み合わせのダミエ柄で、爽やかで重たさを感じないことから、普段使いに取り入れやすいという特徴があります。
25のサイズは縦18.5cm×横25cm×マチ14.5cmとなっており、長財布やペットボトルが入るサイズです。デートやショッピングなど使うシーンを選ばないため、長年にわたって愛されています。
【ダミエ・エベヌ】ミニ・ポシェット・アクセソワール
「ミニ・ポシェット・アクセソワール」はルイヴィトンの代表的なバッグのひとつで、2009年にはじめて発売開始され、2022年にはホリデー限定モデルが発表されました。長く愛されているアイテムで、人気が高いことで知られています。
サイズは縦9cm×横14cm×マチ2cmなっており、チェーンが付属されています。チェーンは外すこともできるため、バッグインバッグとしても利用可能です。
4.ダミエ柄の未来は?魅力と評価
ダミエ柄が時代遅れと言われる理由を5つに分けて解説しました。ダミエ柄は1888年に発表されたデザインで歴史が長いため、デザインに古臭さを感じる方もいるようです。しかし、ダミエ柄には復活した歴史があり、ファッションは繰り返されるものであるため、ダミエ柄の人気は近い将来、再燃する可能性が高いでしょう。
ダミエ柄と市松模様は、2色の色が格子状に並んだデザインで似ていますが、歴史や成り立ちは全く違います。また、ダミエ柄と市松模様は時代背景が異なることから、商標登録において問題も発生しています。
ダミエ柄はジャポニズムの影響から、市松模様に着想を得て発表されたデザインです。ですが、ダミエ柄が発表された1888年から100年以上経った現代では、ルイヴィトンが日本企業を相手取り、ダミエ柄の商標登録違反で訴訟を起こしています。デザインの商標登録は難しい問題ですが、日本の伝統を守りながらダミエ柄も長く愛されるデザインとなるよう、お互いが尊重しあえる未来を期待しましょう。