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ロレックスの中でも異彩を放っていた「ミルガウス」。カラフルな針や個性的な風防で一部から“ダサい”と言われつつも、愛されてきたモデルの一つです。そんなミルガウスですが2023年に生産終了となりました。 「人気がないからディスコン?」「実は狙い目だった?」とさまざまな声が飛び交うなか、本記事ではミルガウスの人気がないと言われる理由をはじめ、歴史や評価、将来性や価格推移まで徹底的に解説します。魅力を知れば、イメージがガラリと変わるかもしれません。 ミルガウスについての知見を増やしたい方はもちろん、少しでも興味をお持ちの方は是非、最後までご覧ください。 1.【生産終了】ロレックス「ミルガウス」の魅力とは? 2023年、ロレックスの「ミルガウス」は生産終了となりました。 当時は突然のディスコンに驚いた人も多いはず。実はこのモデル、もともとコアなファンに支持されていた一本です。最大の特徴は1,000ガウスもの耐磁性能。医療・研究分野のプロフェッショナル向けに開発された背景があり、ロレックスの中でも非常に特異な存在でした。 グリーンサファイアクリスタルの風防や稲妻型の秒針など、遊び心あふれるデザインも魅力のひとつ。賛否あるスタイルながらも「唯一無二」と語られる理由は、ここにあります。廃盤となった今、価値の見直しが進んでいるのも事実です。クセのある一本だからこそ惹かれる――そんな“通”な魅力が、生産終了となった今こそより際立っているのかもしれません。 2.ミルガウスの誕生から現在までの歴史 ロレックスの中でも異色の存在とされる「ミルガウス」は、科学者や医療従事者向けに開発された特別なモデルです。 1956年に誕生して以降、モデルチェンジと沈黙を繰り返しながら独自の進化を遂げてきました。ここでは、そんなミルガウスの歩んできた歴史を時系列で振り返ります。初代モデルの登場から復活、そして2023年の生産終了まで、どんな変遷があったのかをみていきましょう。 2-1.1956年:初代ミルガウス誕生 初代ミルガウス(Ref.6543)は1956年に登場しました。その最大の特徴は、強力な耐磁性能。当時の科学者やエンジニアにとって、磁気が時計に与える影響は深刻な問題でした。ロレックスはこれを解決するため、軟鉄製インナーケースによって1,000ガウス(約80,000A/m)の磁力に耐える構造を実現。モデル名の「ミルガウス」は、フランス語で“1000”を意味する「mille」と「ガウス」を組み合わせた造語です。 デザイン面ではサブマリーナに近い外観に、稲妻型の秒針というユニークな要素を加えた個性派。ロレックスの技術力を象徴する、革新的な存在として誕生しました。 2-2.1988年:一時生産終了で“幻のモデル”化 1960年代後半以降、ミルガウスは徐々に姿を消していきます。耐磁性の需要が限られていたことや、他の人気モデルに比べて知名度が低かったことが影響したと考えられます。 正式な生産終了は1988年とされており、この時点で「ミルガウス」は市場から姿を消しました。その存在感の薄さから中古市場でも流通量は少なく、長らく“幻のロレックス”と呼ばれる立ち位置に。しかし、初期モデルの希少性と歴史的価値が見直されるにつれ、コレクターの間で静かに再評価が進むようになります。この時代の沈黙が、後の復活劇をより印象深いものにしました。 2-3.2007年:ミルガウス復活とZブルーの登場 2007年、約20年の沈黙を破り新たに3つのデザインでミルガウスが復活。新たに登場したモデルはRef.116400(ホワイト文字盤、ブラック文字盤)と、Ref.116400GV(グリーンガラス&ブラック文字盤)です。特に116400GVグリーンサファイアクリスタルを採用した“GV(Glace Verte)”仕様で一気に注目を集めました。 また、その後2014年に登場したブルーダイヤルにオレンジの稲妻針が映える「Zブルー」は、現代的なデザインと遊び心を両立した傑作として高い評価を得ています。ムーブメントにはCal.3131を搭載し、耐磁性と安定性を両立。ファンの間では“変わり種ロレックス”として親しまれるようになりました。 デザインは好みが分かれるものの、その唯一無二の存在感が逆に魅力とされ、ロレックスの中でも異端の個性派として根強い人気を確立します。 2-4.2023年:ミルガウスの再びのディスコン(生産終了) 2023年、ミルガウスは生産終了。再びディスコンとなったことで、市場では驚きとともに注目が集まりました。後継モデルの発表はなく、ラインナップから静かに姿を消した格好です。これにより、Zブルーや黒文字盤といった人気カラーの相場が上昇。特にグリーンサファイア仕様は入手困難となり、中古市場でもプレミア価格がつくこともあります。 長年“好き嫌いが分かれるモデル”とされてきたミルガウスですが、ディスコンによって“もう手に入らない”という希少性が加わり、評価が一段と高まっているようです。 3.ミルガウスが「人気ない」「ダサい」と言われる理由 個性的なデザインやコンセプトで支持されてきたミルガウスですが、ネット上では「人気ない」「ロレックスなのにダサい」といった否定的な声も少なくありません。では、なぜこのモデルがそう言われてしまうのか?この章では、具体的にどのような点が“賛否を呼んでいる”のかを紐解いていきます。 3-1.稲妻の針やカラフルな色が目立つ ミルガウスの象徴ともいえる“稲妻針”やグリーンサファイア風防などのカラフルなデザインは、良くも悪くもロレックスらしからぬ印象を与えます。 シンプルなスポーツモデルが人気のブランドにおいて、あえて色で遊ぶこの路線は、万人受けするとは言いがたいのが現実です。「目立ちすぎて使いづらい」「ロレックスなのにポップすぎる」といった声もあり、そこが“ダサい”と見られる理由の一つになっています。ただし、その遊び心を魅力と捉える層も確実に存在しており、評価が二極化しやすいポイントです。 3-2.他のロレックスより迫力がない ロレックスといえば、重厚感のあるケースや存在感あるデザインを想像する人が多いでしょう。しかしミルガウスは、全体的に丸みのあるケース形状や控えめなベゼルデザインによって、見た目の“迫力”では他モデルにやや劣ります。 特にデイトナやGMTマスターなどと比べると、見た目の力強さは控えめで、主張が薄いと感じる人も少なくありません。こうした点が「物足りない」「地味」と受け取られることがあり、“不人気”というレッテルに繋がっているようです。 3-3.ビジネススタイルに合わせにくい ロレックスの中には、スーツとの相性が抜群なモデルも多く存在しますが、ミルガウスはやや例外的です。ポップなカラーリングや稲妻針の個性が強すぎて、ビジネスシーンには少々浮いてしまうという声が多く聞かれます。 特にZブルーなどのブルー文字盤モデルは、華やかさが前面に出るため、ドレスコードが厳しめの職場では使いづらいと感じる人もいるようです。そのため「仕事では使えない」「オンタイムに合わない」と敬遠される傾向があり、これが“選ばれにくい”理由のひとつにもなっています。 3-4.ロレックスっぽくないデザイン ミルガウスは一見して「ロレックス」とわからないという声が多く、その理由はデザインにあります。クラシカルな外観を持つデイトジャストや、重厚な雰囲気を持つスポーツモデルに比べて、ミルガウスは遊び心が強く、いわば“変化球”的なポジション。そのため「一目でロレックスだと伝わらない」「高級感に欠ける」と感じる人もいます。 ステータス性を求める人からすると、あえてミルガウスを選ぶ意味が薄く映ってしまうのかもしれません。これも“ロレックスらしくない”という評価に繋がっています。 3-5.耐磁性しか強みがないと思われがち ミルガウスは“耐磁時計”という明確な役割を持つモデルですが、それが逆に「他に見どころがない」と思われてしまうことがあります。 日常生活において強い磁場にさらされる機会が少ないこともあり、「性能を活かす場面がない=機能が死んでいる」という誤解も。他のロレックスのようなダイバーズ機能やGMT機能がないため、シンプルすぎるという印象を与えることもあります。実際には高精度なムーブメントや独自の構造が魅力なのですが、見た目や機能で選ぶ人からはやや過小評価されがちです。 こうして見ていくと、ミルガウスが「人気ない」と言われる背景には、ロレックスの中でも異端の存在であるがゆえの誤解や好みの分かれがあることがわかります。個性が強いからこそ評価が割れる。それがミルガウスらしさとも言えるでしょう。 4.【意外と多い?】ロレックスの不人気モデル5選 ロレックスといえば、どのモデルも高い人気を誇っている印象がありますが、実は“評価が分かれる”モデルも存在します。機能性やデザインに個性がありすぎたり、他モデルと比較されやすかったりと理由はさまざま。 ここでは「不人気」と言われがちな5つのモデルをピックアップし、その背景や魅力を改めて見ていきましょう。選ばれにくい理由を知ることで、逆に“自分だけの一本”を見つけられるかもしれません。 4-1.オイスターパーペチュアル ロレックスのエントリーモデルとして知られるオイスターパーペチュアル。シンプルな3針・ノンデイトで使いやすいものの、「特徴がない」「地味すぎる」といった理由から不人気と言われることがあります。 価格帯は比較的手ごろですが、その分、ほかのスポーツモデルと比べると満足感に欠けると感じる人も。カラフルな文字盤展開も評価が分かれるポイントです。ただし、近年では入手困難になりつつあるカラーもあり、モデルによってはプレミアが付くケースもあるため、一概に“不人気”とは言い切れない側面もあります。 4-2.シードゥエラー プロフェッショナル向けの本格ダイバーズモデルとして開発されたシードゥエラーは、サブマリーナとよく比較されその結果、「見た目がほとんど同じなのに分厚くて重い」 「日常使いにはオーバースペック」といった声が聞かれがちです。特にRef.126600のような43mmケースは大きすぎると敬遠されることも多く、ユーザー層がやや限定される傾向にあります。ただし、本格派のダイバーズ機能や深海仕様に魅力を感じる人にとっては、シードゥエラーならではのロマンがあります。 4-3.エアキング パイロットウォッチの流れを汲むエアキングは、2016年のリニューアル以降も評価が分かれるモデルの一つです。特に文字盤デザインに対する意見が多く、「数字の配置が中途半端」「ごちゃごちゃしていて視認性が悪い」といった声があります。 他モデルと比べて高級感がやや劣ると感じられることもあり、“地味”という印象を持たれがちです。ただし、2022年の新型ではケースやムーブメントが刷新され、実用性の面での評価は着実に上がっています。 4-4.ミルガウス 独特の個性が光るミルガウスですが、ここでもやはり“変わり種”であることが理由で不人気とされる場面があります。稲妻針やカラフルな要素は好みが分かれ、「ロレックスらしくない」と感じる人も少なくありません。 GMTやデイトナといった多機能モデルが人気を集めるなか、ミルガウスの耐磁性能だけではインパクトが弱いと見なされがちです。ただし、2023年の生産終了により希少性が高まりつつあり、今後再評価される可能性もあるでしょう。 4-5.ヨットマスターII ヨットレース向けに開発された複雑なクロノグラフ機能を持つヨットマスターII。レガッタタイマーなどの特殊機能は一般ユーザーにはほぼ使い道がなく、その結果「扱いづらい」「無駄に大きい」といった評価に繋がっています。ただし、技術的な完成度は非常に高く、他にない構造美を評価する声もあります。“通好み”という表現が最も当てはまるモデルかもしれません。 ロレックスの中でも“不人気”とされるモデルたちには、それぞれに個性的な背景や魅力が存在します。見方を変えれば、他人と被らない“唯一無二の選択肢”とも言えるのではないでしょうか。 5.ミルガウスを愛用する芸能人一覧 「ロレックスの中でも異端」と言われがちなミルガウスですが、実は有名人の愛用者も多く存在します。彼らがあえてこのモデルを選ぶ理由には、スタイルや個性へのこだわりが見え隠れします。この章では、ミルガウスを愛用しているとされる3名の著名人にフォーカスし、ご紹介していきます。 5-1.桜井和寿さん Mr.Childrenのボーカルとして長年第一線で活躍している桜井和寿さんは、ミルガウスを愛用していることで知られています。中でも、オレンジのインデックスと稲妻針が印象的な黒文字盤モデルを着用している姿がたびたび目撃されています。 派手すぎず、それでいて遊び心のあるデザインは、桜井さんのナチュラルで柔らかい雰囲気にぴったり。ファッションにこだわりのある大人が自然体でつけることで、ミルガウスの“通な魅力”がより際立ちます。 5-2.所ジョージさん 時計好きとしても有名な所ジョージさんも、ミルガウスの愛用者として知られています。テレビ番組や雑誌で着用している姿が確認されており、カジュアルなスタイルに合わせているのが印象的です。ロレックスの中でも個性が強いミルガウスは、自由な発想と遊び心を持つ所さんのキャラクターによく似合います。多くの時計を所有している中で、あえてこのモデルを選ぶあたりにも、独自のセンスが感じられます。 5-3.粗品さん お笑いコンビ「霜降り明星」の粗品さんも、ロレックス好きで知られており、ミルガウスを着用していることが確認されています。Zブルーのモデルを愛用しており、テレビやYouTubeなどで実際に身につけて登場することも。 年齢的には若い世代ながら、ミルガウスという渋めのチョイスをしている点に、時計への強いこだわりがうかがえます。若手芸人の中でも一線を画す個性派として、ミルガウスのイメージを引き上げている存在です。 ミルガウスは、華やかなステータスよりも“自分らしさ”を大切にする人々に選ばれている印象があります。個性を重視する有名人が身につけているからこそ、このモデルの魅力はより深く伝わってくるのかもしれません。 6.ミルガウスに将来性はある?買取相場と価格推移 ロレックスの中でも異色な存在として知られるミルガウス。なかでもZブルーモデルは、個性的なデザインと耐磁性能を備えた実用性で、コアなファンから根強い支持を受けてきました。 2023年に生産終了となったことで市場の注目度が高まり、現在も買取市場では比較的安定した相場を維持しています。 中古相場はモデルや状態によって異なりますが、全体的に見ると高止まりの傾向にあり、特にグリーンサファイア仕様のZブルーは希少価値の高まりから高値での取引が続いています。急激な暴落などは見られず、むしろ将来的な再評価が期待されているモデルです。 ブランド買取店エステメの買取実績はコチラ↓ ロレックス ミルガウス 116400GV...当社の買取実績はコチラ ※状態や相場により買取金額は前後しますので詳細はお問い合わせください。 希少性とブランド力を兼ね備えたミルガウスは、売却のタイミング次第で満足のいく価格が期待できる、将来性のある1本と言えるでしょう。 7.【FAQ】ロレックスのミルガウスに関するよくある質問 ミルガウスについて調べていると、「復活はある?」「不人気って本当?」など、気になる疑問がいくつも出てきますよね。 この章では、よくある質問をQ&A形式でわかりやすくまとめました。初めてミルガウスに興味を持った方はもちろん、購入や売却を検討している方にも役立つ内容になっています。 7-1.ミルガウスが復活する可能性はありますか? 現時点(2025年時点)ではロレックスから公式な発表はなく、ミルガウスの復活は未定です。ただし、かつて生産終了していたエアキングがリニューアルされて戻ってきた事例があるため、将来的な復活の可能性はゼロとは言い切れません。 特にミルガウスは科学者向けのコンセプトや独自のデザインが一定の支持を集めており、ブランドの歴史を象徴する一本として再評価が進んでいるモデルです。仮に再登場する場合は、ムーブメントやケースサイズの刷新が予想されるため、今のうちに旧モデルを押さえておく価値もあるかもしれません。 7-2.ミルガウスがディスコン(廃盤)になったのはなぜ? 公式には「なぜディスコン(廃盤)になったのか」は明言されていませんが、もともと万人受けするデザインではなかったこともあり、商業的な理由もあった可能性があります。とはいえ、今後再評価される余地もあり、希少性が高まった今、投資的な視点で注目する人も増えています。 7-3.新品のミルガウスの定価はいくらですか? 生産終了前の国内正規店におけるミルガウスの定価は、おおよそ101万9,900円(税込)でした(Ref.116400GV Zブルーの場合)。ただし、ディスコン発表後は市場価格が上昇し、中古市場では定価を大きく超える金額で取引されているケースも見られます。 定価と実勢価格にはギャップがあり、特にZブルーや初期型の人気が高く、プレミア価格になりやすい傾向です。購入を検討している場合は、流通価格の変動にも注意しながら見極める必要があります。 7-4.ロレックスのミルガウスは不人気モデル? 確かに「不人気」と言われることはありますが、それは“ロレックス基準”で見た場合の話です。万人受けしづらい個性的なデザインや、用途が限定的な耐磁性能ゆえに選ぶ人を選ぶモデルではありますが、コアなファンからは高く評価されています。 7-5.ミルガウスはかっこいい時計ですか? 「かっこいいかどうか」は完全に好みによりますが、ミルガウスには他のロレックスにはない魅力が詰まっています。グリーンサファイアの風防や稲妻型の秒針など、遊び心を感じさせるデザインは、ファッションとしての個性を求める人にぴったりです。一方で“ロレックスらしくない”という声もあるため、王道志向の方には合わないかもしれません。ただ、他人と被りにくく、自分らしさを表現できるモデルとして“かっこよさ”を見出しているユーザーも少なくないのが事実です。 8.まとめ ロレックスの中でも個性的な立ち位置を貫いてきたミルガウス。耐磁性能やユニークなデザインが「通好み」として愛される一方、「人気がない」「ダサい」といった評価がつきまとうのも事実です。しかし、生産終了となった今、希少性や独自性に価値を見出す声が高まっており、再評価の流れが確実に進んでいます。 現在も安定した中古相場を維持しており、今後の動向次第ではさらなる価値上昇も期待できるでしょう。 弊社ブランド買取店「ESTIME/エステメ」ではロレックスの買取を強化しています。高級時計はもちろんブランドバッグ、宝石、貴金属、アパレルアイテムなどございましたらお気軽にお問い合わせください! 関連記事はコチラ https://estime.co.jp/column/rolex-listprice-buy/ https://estime.co.jp/column/how-long-will-rolex-prices-soar/ https://estime.co.jp/column/what-is-rolex-marathon/ https://estime.co.jp/column/rolex-purchase-limit/

「エクストリームウォッチ(過激な時計/極端な時計)」をポリシーにしている時計ブランド リシャール・ミルは非常に高額ながら高い人気をもつブランドです。今までの時計ブランドでは考えられないような機構や素材など、斬新で革新的な時計を次々に発表しています。 この記事ではリシャール・ミルの世界観を深く楽しんでいただけるよう、これまでの歴史と魅力、代表的なシリーズ、リシャールミルの時計を着けている有名人について解説をします。 1.リシャール・ミルの歴史 「エクストリームウォッチ(過激な時計/極端な時計)をポリシーとするリシャール・ミルはリシャール・ミルという人物が興したブランドです。例えばフランクミュラーやブレゲなど、時計師がブランドを興すことはよくあるのですがリシャール・ミルは時計師でもデザイナーでもありません。一風変わった経歴を持つリシャール・ミルの歴史を解説します。 1-1 ブランドを立ち上げる決意 リシャール・ミルはブランドの始まりも独特です。まずはリシャール・ミル氏の経歴から紹介していきます。 リシャール・ミルの時計との初めての接点は10歳の頃でした。父親からロンジンの時計を譲り受けたことが初めて機械式時計に触れたときだったとインタビューで語っています。しかしこの時計の寿命は一日でした。それは幼いリシャール・ミルがムーブメントの仕組みがどうなっているかに興味を持ち、バラバラにして戻せなくなってしまったとのこと。これをきっかけに機械仕掛けといったものに強く惹かれるようになったリシャールですが、同時に作り手にはなれないと感じたのかもしれません。 18歳になりフランス ブザンソン工科大学でマーケティングを学び、セールスでプロフェッショナルを目指しました。卒業後は小さな時計メーカーの営業に就き、会社の合併後には3ブランドを束ねるディレクターになるなどマーケティングの方面で才能を発揮しました。ちなみに後に会社はセイコーに吸収されており、リシャールはこの時に触れたセイコーの時計の精度の高さに感銘を受けたとのこと。 リシャールはマーケティングが主な仕事でしたが開発にも相当に口を出していた様子で、ある時に担当していたイエマというブランドの時計を開発することに。この時計のコンセプトは極地で使える時計で、表裏にそれぞれ北極用、南極用と文字盤を分け、軽いチタンケースに、マイナス40度でも動くクオーツ式を採用したものでした。これがジャン・ルイ・エティエンヌ博士の北極・南極探検に使用され、無事横断に成功しました。これがリシャール・ミルの初めての開発品です。 1-2 ルノー・エ・パピとの出会い 出典:REVOLUTION その後リシャール・ミルはフランスの老舗ジュエリーブランドのモーブッサンにヘッドハンティングされ入社。93年にはモーブッサンウォッチグループとジュエリーグループのCEOを務めました。ラグジュアリーブランドの経験値を積みつつ、後に彼の運命を変えることになるルノー・エ・パピを知ることになります。ルノー・エ・パピはスイスの複雑機構の設計や製造に特化したメーカーで、現在はオーデマ・ピゲの傘下となり、グランドコンプリケーションなどの複雑系の開発を行っています。リシャールはルノー・エ・パピのCEOファブリス・デシャネルと出会い、かつてない時計の開発への情熱を共鳴させました。 1-3 数々の困難を乗り越え、ブランドデビューへ ルノー・エ・パピのCEOファブリス・デシャネルと出会ったことで、思いを具現化することができました。RM001はリシャール・ミルの最初のモデルとしてつくりあげられました。ホワイトゴールド製のトノーケース、手巻き、トゥールビヨン、パワーリザーブとぜんまいのトルクを示すインジケーターを搭載したモデルです。1998年から3年間かけてようやく出来上がった初号機でした。 発表はバーゼルワールド2001で行われました。リシャールは知人や客見込みの人たちの前でわざとトゥールビヨンの時計を落とすパフォーマンスを行ったのです。しかしRM001はびくともしなかったのです。それまでトゥールビヨンはスポーツはもちろん、拍手などの衝撃ですら壊れてしまう非常に繊細な機構として知られていました。 これはリシャールがトゥールビヨンムーブメントの設計に既存の技術ではなく全く新しい取り組みを行ったことが理由です。例えばケースとムーブメントの設計を同時に行う手法は、当時非常にユニークだったといわれています。 また、リシャール・ミルは「私の時計にコストは関係ない」と語っています。例えばシンプルな自動巻きについても地板は加工が難しいチタン製のため、完成までに6割が廃棄されてしまうほどです。 リシャール・ミルの時計はスイス時計業界で伝統とされるマニュファクチュールとは真逆の取り組みをしています。製造はすべて外注で、ケースはケース専門業者、針は針の専門業者といったようにそれぞれの分野のプロフェッショナルに外注をするため、非常に高額なものの全てが高いスペックの時計が出来上がっています。 2.リシャール・ミルによる素材のイノベーション 出典:RICHARD MILLE リシャール・ミルは素材のイノベーションに力を入れており、F1のレーシングカー開発や航空宇宙産業で使われる新素材を時計に応用してきました。既存の時計製造にはない革新的なアイデアとチャレンジは見るものを惹きつけてます。ここではリシャール・ミルが取り扱う素材を一覧にし、紹介していきます。 2-1.チタン 出典:RICHARD MILLE チタンはチタン鉄鉱が主原料で、軽さ、引張強さ、耐食性、非磁性といった特徴があります。生体適合性がありアレルギーが起きにくいため、時計のケースに使われることが多くなってきている素材です。海水への耐性もあるので、ダイバーズウオッチに適しています。 リシャール・ミルでは高級時計に専ら使用されるグレード5を採用しています。ポリッシュ仕上げが可能で、よく見る暗めのグレーではなくステンレスに近い色合いに仕上げることが可能です。 また、エレクトロ・プラズマ酸化処理を施すことで耐傷性が改善されたタイタリットやF1や航空機の部品に使われるチタンアルミナイド、チタンカーバイドも採用しており、特殊チタンを使用しての様々な時計を発表しています。 2-2.ゴールド 出典:RICHARD MILLE ゴールドは高級時計でステンレスの次に多く使われている素材で、時計に使用する際は混ぜ物をして18Kにして使うことが多いです。アンティークウォッチなどには14Kなどもあります。混ぜ物の種類と比率でイエローゴールド、ホワイトゴールド、ローズゴールドが一般的に使われていますが、独自のブレンドを施すことで色合いや強度等を上げるブランドもあります。 リシャール・ミルではサイドもゴールドのものとサイドがチタンの2種類があり、後者はサンドウィッチと呼ばれています。ミドルケースにだけゴールドが使われているモデルもあり、単純な金無垢モデルではない楽しませる工夫がされています。 2-3.プラチナ 出典:RICHARD MILLE プラチナも高級時計に使われることの多い素材です。一見、ステンレスケースやホワイトゴールドと似ていますが、さらに高級感のある輝きをもつのがプラチナです。耐食性やアレルギーが起こりにくい点、希少性のために高級時計の中でも最上級モデルに使用され、高額なモデルが多いです。 リシャール・ミルではゴールドと同じようにミドルケースに使用されたり、メインのケースに使われています。他のモデルよりも高額な分、さらに高い品格や高級感を愉しむことができます。 2-4.カーボンTPT™ 出典:RICHARD MILLE カーボンTPT™はスイス・ローザンヌにあるNTPT社が開発した鍛造カーボン素材で、軽量さや耐久性からF1や航空産業で使われている素材です。分離したカーボンファイバーの繊維を積み重ね、各層に樹脂を浸透させつつ45度ズラして織り込む層を設けることでダマスカス鋼にみられる木目に似た独特な風合いが愉しめます。さらにこの樹脂に使うレジンを変えることで色を付けたクオーツTPT®も最先端素材としてF1や航空産業に使われています。 リシャール・ミルではカーボンTPT™、クオーツTPT®どちらも主にケースの素材に採用しており、独特な木目調がダイナミックでラグジュアリーな印象に仕上がっています。 2-5.サファイアクリスタル 出典:RICHARD MILLE サファイアクリスタルといえば時計の風防に使われている素材ですが、ここではケース素材のことを指します。風防についていえば、柔らかく加工しやすいミネラルガラスからサファイアクリスタルに変わったことで強度が上がった分加工しづらいため、フラットな形状がほとんどです。 サファイアクリスタルのケース自体は以前からあったものの、完全なサファイアクリスタルケースといえるのはリシャール・ミルが初めてと言われています。加工技術が向上した現代では大型の加工機を用いて複雑なケース形状に仕上げることが可能となりました。とはいえ手間やコストが非常にかかる上歩留まりも悪くとても量産できるものではないため、限られたブランドの限られたモデルでしか実現できていません。 リシャール・ミルはサファイアクリスタルケースを実用まで追求した初めてのブランドですが、現在ではルイヴィトンやウブロなどもサファイアクリスタルケースを採用するモデルが出てきています。リシャール・ミルの最先端素材への取り組みがビッグブランドにも影響したといえます。 2-6.カーボンナノファイバー 出典:RICHARD MILLE カーボンナノファイバーは人間の髪の毛よりも細いカーボンファイバーから成る素材です。カーボンナノファイバーは繊維方向においてはダイヤモンドよりも強く、航空産業や宇宙、電子工学の分野で研究・開発が行われています。レーシングカーにも使用されており、高い堅牢性や軽さ、温度への安定性に優れていることがわかります。 リシャール・ミルではムーブメントの地板にカーボンナノファイバーを採用することで、温度変化による精度への影響を排除しました。経年変化も少なく、スケルトン化されており、ムーブメントを見る愉しみも色褪せない素材です。 2-7.ALUSIC® 出典:RICHARD MILLE ALUSIC®はシリコンカーバイドにアルミニウムを高圧含浸させた新素材です。軽量で強度や熱伝導性に優れており、人工衛星や宇宙ステーションの建設素材に使われています。 リシャール・ミルではALUSIC®をケースの素材に使うことを考案し、工業的な素材の隠れた美しさを発見するに至りました。ポリッシュ仕上げやブラッシュができない素材のため、難しい素材ですが、圧倒的な素材の軽さは既存の価値観では測りきれない魅力があります。 2-8.アルミニウム・リチウム合金 出典:RICHARD MILLE アルミニウム・リチウム合金はリチウム、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、シリコン、クロム、亜鉛、マンガンから成る合金で、主に航空機などに使われるアルミニウムの合金です。特に軽さが特徴の素材で、アルミニウムよりも密度が低くなるため強度を上げつつ軽量化を狙うことができます。 リシャール・ミルではムーブメントの地板に使用することで機械加工の難しさと引き換えに軽さと堅牢さを得ることで史上最軽量かつ衝撃に非常に強いトゥールビヨンを完成させることができました。 2-9.アンチコロダル100 出典:RICHARD MILLE アンチコロダル100も特殊アルミ合金で航空機やレーシングカーのブレーキキャリパーなどで使われています。かなりマニアックな素材のようで調べることすら難しい素材のようです。リシャール・ミルでは既存の時計技術にはない素材として採用したようです。 2-10.グラフェン 出典:RICHARD MILLE グラフェンは結合炭素原子のシートのことで、熱伝導率と電気伝導率に優れ、鉄の200倍の引張強度をもつ素材です。太陽電池や蓄電のデバイスなどに使われている素材です。スポーツカーメーカーのマクラーレンも注目している素材です。 リシャール・ミルではレジンにグラフェンを混ぜて使うことで得られる剛性に着目し、ケースの素材として採用しました。しかしどこも商品化できていなかったため、実験を重ね1年をかけてグラフェンをレジンに混ぜることに成功しています。グラフTPT®としてマクラーレン・アプライド・テクノロジーズとの協力体制の上、ケースの製造までこぎつけました。 3.リシャール・ミルのメインモデル ここまで様々な点で魅力的なリシャール・ミルについて紹介してきましたが、ここでは一つ一つのメインモデルを深堀していきます。 3-1.RM07-01 出典:RICHARD MILLE RM07-01は自動巻き、レディースモデルのジェムセットも選択可能なラグジュアリーなモデルです。ケースの材質はゴールド、カーボンTPT、セラミックスから選択できます。ゴールドなら煌びやかさと着けたときの独特の柔らかさをもつ不変の美しさが特徴です。カーボンTPTはダマスカス鋼のような木目をもち、力強さと世界に同じ模様が存在しないことの喜びが味わえます。セラミックスは白、黒、ピンクなどを選ぶことができ、粒子の細かさはマットな仕上げとなり完成している印象と遊び心を感じさせます。 自社製キャリバー Cal.CRMA2は時・分表示、可変慣性モーメントローター搭載。風防はスケルトン化され、表からもムーブメントの動きを見ることができます。 3-2.RM010 出典:RICHARD MILLE RM010は自動巻き、日付表示を搭載したモデルです。地板とブリッジにはグレード5のチタンが使われており、チタン90%、アルミニウム6%、バナジウム4%で配合された合金です。主に航空宇宙産業やレーシングカーで使われている優れた剛性と耐腐食性をもった素材です。 リシャール・ミル初期のモデルRM 005のサイズは45.00mm x 37.8mm x 11.45mmですが、市場で好まれる時計の大型化を受け、48.00mm x 39.30mm x 13.84mmへサイズアップ。ムーブメントには可変慣性モーメントローターを搭載しているため、巻き上げ効率が最適化されています。 3-3.RM011(フェリペ・マッサ) 出典:RICHARD MILLE RM011(フェリペ・マッサ)はF1ドライバーのフェリペ・マッサと協力開発したモデルで、F1の過酷な環境でも使用できるモデルとして発表しています。フライバッククロノグラフ、アニュアルカレンダーの機能を備えています。レーシングカーにインスピレーションを多く得ているリシャール・ミルですが、RM011は特に色濃く反映されておりチタン製のムーブメント、滑り止めのリブが施されたプッシュボタンやスリックタイヤをイメージしたリューズなどレーシングカーを想起させるデザインが多く採用されています。 RM011はチタンだけではなくゴールド、セラミック、シリコンナイトライド (窒化ケイ素)、そしてカーボンTPTやクォーツTPTを展開しており、フィリップ・スタルク モデルや、ル・マン・クラシック モデル、ロータスF1 チーム モデルなどとしてそれぞれの素材の優れた特性を発揮しています。 3-4.RM11-03(マクラーレン) 出典:RICHARD MILLE RM11-03(マクラーレン)は、マクラーレン・オートモーティブと、ジュネーブモーターショー 2018で発表した500本限定のコラボモデルです。ケースの素材はカーボンTPTとオレンジのクオーツTPTを織り交ぜて制作されており、マクラーレンのシンボルカラーをモチーフとしています。チタン製のプッシュボタンはマクラーレン720Sの特徴的なヘッドライトのデザインを反映し、リューズはホイールをモチーフにし、専用のラバーストラップにはマクラーレンのロゴが刻まれています。 自社製ムーブメント Cal.RMAC3はフライバッククロノグラフ、月表示、12時位置の大きな窓で日付表示、可変慣性モーメントローターを備えています。 3-5.RM35-02(ラファエル・ナダル) 出典:RICHARD MILLE RM35-02(ラファエル・ナダル)は2010年に初代が出て以降、試行錯誤をしつつ耐衝撃製や軽量性をテーマに進み続けています。初代モデルRM 027ではカーボンナノチューブ製ケース、RM 27-01ではケーブルで吊るされたムーブメント、RM35-2ではカーボンTPT®製モノコック地板というように常に斬新で革新的なチャレンジを続けています。 カーボンTPT®モデルと、レッドクオーツTPT®にホワイトのアクセントが効いたモデルで展開されています。レッドクオーツTPTは生体適合性、安定性、耐久性に優れており、5000Gの加速に耐えることができる材質かつREACH(化学物質の登録、評価、認可および制限)規則に準拠している素材です。 3-6.RM51-01(ミシェル・ヨー) 出典:RICHARD MILLE RM51-01(ミシェル・ヨー)はハリウッドで活躍する女優ミシェル・ヨーと協力開発したモデルで、世界限定18本となっています。中国で皇后の象徴であるフェニックスをダイヤモンドで文字盤上に描いたモデルで、ケース表からベゼルとケースサイド、リューズにまでダイヤモンドがふんだんにセットされている華やかなデザインです。トゥールビヨン搭載なので、ダイヤモンドだけでなくムーブメントの動きにも目を奪われます。 ケースバックは打って変わってブラックオニキス製の地板がマットな静寂さを見せます。ダイヤモンドも裏にはあえて取り付けず、表の華やかさと裏の静けさのメリハリがついたデザインです。 3-7.RM50-01(ロマン・グロージャン) 出典:RICHARD MILLE RM50-01はレーシングドライバーのロマン・グロージャン氏と共同開発したモデルで、レースの極限状態での使用を想定した強度設計になっています。手巻き、トゥールビヨン、クロノグラフを搭載しており、リューズが巻き上げ、ニュートラル状態か時刻設定状態かを示すファンクションインジケーター、減速時にドライバーにかかる重力加速度のGを計測するGフォースセンサーが搭載されています。 ケースにはNTPT®カーボン、ミドルケースにはレッドゴールドかNTPTカーボンを選ぶことができます。レーシングカーなどに使われる素材で、発表の2014年当時、時計に使用されるのは初めてでした。ムーブメントはグレード5のチタンの地板なので、高い剛性によるムーブメントの安定感が得られます。 3-8.RM53-01(パブロ・マクドナウ) 出典:RICHARD MILLE RM53-01(パブロ・マクドナウ)はポロ・プレイヤー、パブロ・マクドナウとの共同開発モデル第2段となります。衝撃はトゥールビヨンの大敵となるため、リシャールミルはケーブルを使ってムーブメントを吊り下げて衝撃吸収するケーブルサスペンション構造を採用しています。歯車やムーブメントの本体を支える中央の地板は、蜘蛛の巣の中心部のように直径0.27mmのスチール製のケーブルで支えられています。10ケのプーリーと4ケの張力装置がケーブルの張力と方向を決めています。 さらに強度が必要なのはムーブメントだけではありません。風防にも斬新なアイデアを取り入れています。リシャール・ミルは通常のサファイアクリスタルでは衝撃に耐えられないため、自動車の分野で使われるラミネート加工を採用しました。薄いポリビニールのフィルムを2枚のサファイアクリスタルで挟みこむことで、強い衝撃がかかっても砕け散ることはなく、ひび程度で済むことができます。ケースサイドにもくぼみを入れることでケース全体の強度を上げており、カーボンTPTのダマスカス鋼のような質感がシャープでスポーティーな印象です。 3-9.RM53-02 出典:RICHARD MILLE RM53-02は2020年の新作で前述のRM53-01を進化させたモデルです。RM53-02はベゼル、ミドルケース、ケースバックをサファイアクリスタルで成型しています。ムーブメントがまるで浮いているように見えるのは、サファイアクリスタルの高い加工技術が不可欠です。1つのサファイアクリスタルのブロックから1000時間以上かけて多軸の加工機械によって削りだしますが、この複雑さを実現できるのは現時点ではリシャール・ミルだけです。ケーブルサスペンション構造は変わらず採用されています。 3-10.RM055(バッバ・ワトソン) 出典:RICHARD MILLE RM055(バッバ・ワトソン)はRM038からインスピレーションを得て制作されたモデルで、トゥールビヨンをカットしたもののベゼルに新素材を採用するなど、少しシンプルに生まれ変わらせたモデルです。RM038に比べると比較的安価で、美しい白ケースということもあり最も人気の高いモデルとなっています。 プロゴルファーのバッバ・ワトソン氏との協力開発によって生まれたモデルのため強度には特に力を入れており、グレード5のチタン製の地板とブリッジにPVD加工とタイタリット®処理を施すことで5000Gの加速に耐えることができます。 ベゼルはイットリウムで安定させたジルコニア(ZrO2)とアルミナ(AlO2)で造られたATZホワイトセラミックを採用しており、傷や汚れに強い素材です。ATZは色の安定性とサファイアクリスタルを超える強度が特徴の素材です。ミドルケース、ケースバックはチタン製でホワイトラバーで保護することで、ムーブメントの振動を抑えつつ着け心地の快適にも繋がりました。 3-11.RM57-01(ジャッキーチェン) 出典:RICHARD MILLE RM57-01(ジャッキーチェン)は辰年にちなみ制作されたモデルです。映画俳優ジャッキー・チェン氏との協力開発によって生まれたコラボモデルで、見事な龍が文字盤上に描かれています。ジャッキー・チェンとは中国語で竜になるものを意味するとのことで、リシャール・ミルはジャッキー・チェン氏とのコラボモデルを制作したいと考えていたようです。 ブラックオニキスの地板にエングレービングとゴールドの竜がトゥールビヨンのブリッジを鉤爪で掴む迫力のあるデザインです。ブラックオニキスの地板の裏面にはジャッキー・チェン氏のサインが刻印されています。 3-12.RM61-01(ヨハン・ブレイク) 出典:RICHARD MILLE RM61-01(ヨハン・ブレイク)はジャマイカの短距離走選手ヨハン・ブレイク氏との協力開発モデルです。RM59−01を原型にしブラッシュアップさせており、RM61-01は最新バージョンです。ベゼルとケースバックにはクオーツTPTとカーボンTPTを重ね合わせた新素材のTZPブラックセラミックスを採用しています。ミドルケースにはカーボンTPTを採用し、層が変わるたびに違う質感になるため、立体感を出すのにも一役買っています。 2時位置と5時位置の間が引き伸ばされたような形状のためアシンメトリーで、リューズが走者の手首に擦れることのないように設計されています。またスポーツでの使用を考慮して制作を行ったため、5000Gもの加速度に耐えうるよう設計されています。 3-13.RM67-01 出典:RICHARD MILLE RM67-01は薄型の自動巻きモデルです。リシャール・ミルの隠れたコンセプトにムーブメントの奥行き感を愉しむことがあるため、それらを両立させるのが難しかったモデルといわれています。リシャール・ミルのアイコン的存在ともいえるトノー型のケースですが、8もの機械工程に数週間、機械用の図面作成から作業前の段取りで1ヶ月など、非常に長い年月をかけて製作されます。 ムーブメントCal.CRMA6はリシャール・ミルでも最薄の3.6mm。薄型でありながら奥行き感を持たせるためにスケルトン加工を施しています。ローターは比重の重いプラチナ製を採用し回転効率を向上させるなどの工夫がされています。 3-14.RM70-01(アラン・プロスト) 出典:RICHARD MILLE RM70-01(アラン・プロスト)はレーシングドライバー アラン・プロスト氏との協力開発で生まれたモデルで、アラン氏とリシャール・ミルの両方が自転車への興味が強かったことから始まります。 アラン氏や他の自転車競技者との議論の結果、通算の走行距離を示す機能を付けることとなりました。機能としては現在の走行距離に当日の走行距離を足すもので、機能としては非常にシンプルです。ブリッジを固定するチタン製アレンスクリューや角穴車、ペダルをモチーフにしたリューズなどいろいろな意味で自転車の世界を意識したものとなっています。カーボンTPTケースの一見奇妙なR形状は自転車のハンドルを握ったときに美しく見える形状となっています。 3-15.RM72-01 出典:RICHARD MILLE RM72-01はブランド初の自社製フライバッククロノグラフ搭載モデルです。ダブルスイングピニオン機構が搭載されており、時分針表示とクロノグラフの巻き上げ動力を分離させることで、互いへの影響をなくす狙いです。クロノグラフ計測用の12時間と60分積算計、60分カウントダウンタイマー、スモールセコンドを文字盤いっぱいに3つインダイヤルとして備えています。 スケルトン化されたグレード5のチタン製の地板、ブリッジはケースバックからクロノグラフを搭載する複雑なムーブメントの奥行きを愉しむことができます。搭載している機能は時分針、日付表示、リューズの位置がわかるファンクションインジケーター、フライバッククロノグラフとなります。 4.リシャール・ミルを着けている芸能人・有名人5選 腕時計のF1といったキャッチーなコンセプトをもったリシャール・ミルは語りたくなる歴史、デザイン・機構が独特でユニークであることから、世界中の芸能人・有名人が好んで着けています。ここではリシャール・ミルの時計を着けている芸能人・有名人の情報をまとめます。 4-1.アーティスト 郷ひろみ RM030 アーティスト 郷ひろみ氏が着けているのは RM030です。郷ひろみさんは他にもロレックスの時計を所有しており、TVなどで着けているのを見ることができます。 通常の自動巻は完全に巻き上げられた後は巻き上げトルクをスリップさせることで過度の巻き上げを防止していますが、リシャール・ミルはそれによって生じる微妙な精度の悪化に着目し、パワーリザーブが一定以上の場合はローターと香箱の連結を切り離し巻き上げを完全に停止、一定以下になると再び連結することで巻き上げを再開するデクラッチャブルローター機構を搭載しました。 過剰な巻き上げによるトルクによる精度への悪影響だけでなく、開放されるトルクが一定になることで全体の精度が向上する効果もあります。また、ユーザーの運動量に合わせて巻き上げ効率の設定を変えることができる可変慣性モーメントローターとの組み合わせによって、トルクコントロールに特化した時計となっています。 4-2.音楽プロデューサー 秋元康 RM023 音楽プロデューサー 秋元康氏が着けているのはRM023です。秋元さんは時計愛好家で知られており、ブレゲやヴァシュロン・コンスタンタンなどの雲上時計も所有しています。 RM023はチタンケースモデルで、ブラックPVDやタイタリットコーティングが施されており、優れた剛性が特徴です。可変慣性モーメントローターを採用しているため、動きに合わせて巻き上げ効率が調整されます。ケースの開発には丸一年、実際の製造には202の機械工程を経てるので、特別高額なのも頷けます。 4-3.プロテニス選手 ラファエル・ナダル RM027 プロテニス選手 ラファエル・ナダル氏が着けているのはRM027です。ナダル氏は時計を腕に着けたままプレイできるように設計されたリシャール・ミルとの歴代の共同開発モデルをずっと着けており、他のブランドの時計を着けているのを見ることはありません。 RM027はカーボンナノチューブ配合のカーボンコンポジットケースで、重量はなんと20g、当時最軽量の時計でした。しかも世界最高峰のテニスの試合でも時計の機能に一切の影響が出なかったことで、堅牢さが証明されました。ムーブメント地板に使われているのはチタンとLITAL®の合金で、堅牢さを落とさずに軽量化できるため、航空機やレーシングカーに使われている最新の素材を使用しています。 4-4.プロサッカー選手 カリム・ベンゼマ RM055 出典:Twitter プロサッカー選手 カリム・ベンゼマ氏が着けているのはRM055です。カリム氏は時計愛好家で知られており、パテック・フィリップの時計を着けているのが自身のインスタグラムで公開されています。 RM055はプロゴルファー バッバ・ワトソンとのコラボモデルでダイヤモンドの次に硬いATZという素材を使用したケースです。ミドルケースとケースバックはグレード5のチタンでホワイトラバーで保護されており、ムーブメントへの振動を和らげています。 4-5.アクション俳優 ジャッキーチェン RM057 出典:RICHARD MILLE アクション俳優 ジャッキーチェン氏が着けているのはRef.RM057です。ジャッキー・チェン氏は時計に縁があまりないのか、着けている情報が得られるのはRef.RM057だけでした。 RM057はジャッキー・チェン氏との共同開発モデルで、2012年の辰年にちなんで発表されました。ドラゴンは中国では成功と幸福を象徴しており、中国語で「龍になる者」を意味するジャッキー・チェンという名前にも繋がっています。マットなブラックオニキスの地板の上にエングレービングと着彩を施したドラゴンがトゥールビヨンのブリッジを掴もうとする迫力は他の時計では味わえません。 4-6.メジャーリーガー 山本由伸 RM65-01 RM67-01 メジャーリーグの「ドジャース」にて大谷翔平選手と共に活躍している山本由伸選手もリシャールミル愛用者の一人で、RM65-01やRM67-01を着用している姿がたびたび話題となっています。 山本選手はプレーでの活躍にとどまらず、ファッションセンスの高さも注目されており、私物にもこだわりを持つことで知られています。実際に会見や球宴のレッドカーペット上でもリシャールミルの時計身に着け登場したことで、話題となりました。 RM65-01は自動巻きクロノグラフを搭載したモデルで、高い耐衝撃性を持ちながら複雑機構を楽しめる一本です。一方のRM67-01は極限まで薄型化されたスポーティーなモデルで、軽快さと存在感を両立させています。 今回ご紹介させていただいたように、著名人の着用は、リシャールミル全体の注目度をさらに押し上げているといえるでしょう。 5.腕時計のF1「リシャールミル」 リシャールミルの歴史や魅力についてまとめました。リシャール・ミルは最先端の技術・素材や、リシャール・ミル氏のコンセプトを詰め込んだ独特の世界観が味わえるブランドです。 通常のブランドとは違い、伝統的なデザインには沿わずに自分たちの世界観を貫くスタイルは他のブランドでは味わえない愉しみです。店頭でリシャールミルの時計を見た際にはぜひ一度手にとってみてください。 関連記事はコチラ https://estime.co.jp/column/richardmille-person/ 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異素材の融合をコンセプトとしているウブロは、新進気鋭のスイスのブランドです。時計の素材に主に使われるステンレスやゴールドに加え様々な素材の開発やストラップにラバーを加え、それらの異素材を組み合わせる既存のスイス時計にはない独創的なデザインとアイデアが注目を浴びているブランドです。 この記事では異素材の融合 ウブロの世界観を深く楽しんでいただけるよう、これまでの歴史と魅力、代表的なシリーズ、ウブロの時計を着けている有名人について解説をします。 1.【異素材の融合】ウブロとは? ウブロとは、1980年にスイスで誕生した比較的新しい高級時計ブランドです。最大の特徴は、ゴールド×ラバーといった“異素材の融合”による革新的なデザイン。これまでの高級時計の常識を覆すスタイルで注目を集め、「異なる素材やアイディアの融合」という独自の哲学を掲げています。スポーティで重厚感のあるルックスは、ファッションやカルチャーの分野でも支持され、多くの芸能人やアスリートが愛用。 高級感と個性を両立したデザイン性に加え、精度の高いムーブメントも魅力です。次の章では、そんなウブロがどのようにして現在の地位を築いたのか、その歴史をたどってみましょう。 2.ウブロの歴史 異素材の融合をコンセプトとしているウブロは、新進気鋭のスイスのブランドです。時計の素材に主に使われるステンレスやゴールドに加え様々な素材の開発や組み合わせによる独創的なデザインとアイデアが世界的な人気となっています。 ここでは異素材の融合 ウブロの歴史についてまとめます。 2-1.イタリア人カルロ・クロッコ氏によって創業 ウブロは1979年にイタリアの時計・宝石メーカーのビンダグループ創業者一族のイタリア人のカルロ・クロッコ氏によってスイス ニヨンで生まれました。翌年1980年にはバーゼルフェア(現バーゼルワールド)でデビューしました。このときに発表した「クラシック」はゴールドケースにラバーストラップを組み合わせたクオーツ時計でしたが、現行のコレクションの原型ともいえるデザインを備えていました。現在でこそ一般的となったラバーストラップですが、当時はタブー扱いされており、当初スイス時計業界からは異端児として扱われてしまいました。 スイスでは受け入れられなかったため、故郷イタリアでのファッションショーや展示会を利用して広告活動を続けた結果、イタリアのファッション業界から評価されたことがきっかけでヨーロッパの王族やセレブの心を掴んでいきました。 とはいえコレクションを限定し、「クラシック」に強くこだわったことやニッチな市場向けだったことで売上は低迷。経営難に陥ってしまいました。 2-2.フュージョン(融合)をコンセプトに復活 出典:HUBLOT そこで2004年にブランパンの再建を手掛けたジャン=クロード・ビバー氏をCEOに招きました。翌2005年にアート・オブ・フュージョン(異なる素材やアイデアの融合)をコンセプトに新コレクション「ビッグバン」を発表しました。ビッグバンは「クラシック」を踏襲しながらも現代的なデザインで、ゴールドとラバーを組み合わせた機械式時計でした。当初はヨーロッパの王族やセレブを顧客としていましたが、メディアの露出が増えたことでミュージシャンやスポーツ選手からも好評を得ていました。ビッグバンは同年のジュネーブ・ウォッチグランプリにて『ベスト デザイン オブ ザ イヤー』を受賞しました。 2-3.知名度が上がり世界的な人気に 出典:HUBLOT バーゼルでの評価も有り知名度が上がったことで世界的な人気となったウブロは、その後のブランド戦略においても注目を浴びました。ウブロの象徴だったクラシックを再生させたクラシックフュージョン、ビッグバンの進化形ともいえるキングパワー、ビッグバンをスケルトン化しメカニカルな部分を強調したアエロバン、ビッグバンをベースにしたダイバーズウォッチのビッグバンキングなど新作は常に注目の的でした。 ウブロの新作は真新しく既存の時計とは違う世界観を見せてくれるのですが、実は紐解いていくと創業時のクラシックか転換期のビッグバンをベースにしているものばかりです。一見奇抜でも、ウブロの哲学は常にクラシックかビッグバンと共にあり、実はブレがほとんどないブランドといえます。 また、2008年にはサッカーのヨーロッパチャンピオンシップ、2010年にフェラーリとのパートナーシップ、2014年にはFIFAワールドカップなど国際大会での公式ウォッチや公式タイムキーパーの就任など、世界中のスポーツファンがウブロを知ることとなりました。 有名アスリートやアーティストとのコラボレーションモデルも多く発表し、成功者の時計のイメージを確立しています。 3.ウブロの魅力 異素材の融合をコンセプトとするウブロには他のブランドにない魅力がたくさんあります。ここではウブロの魅力をまとめます。 3-1.異素材を組み合わせた独創的なデザイン 出典:HUBLOT ウブロを象徴する大きなポイントは異素材の融合と舷窓を想起させるアイコニックなデザインの2つです。 異素材の融合は前述の通り、ゴールドとラバーを組み合わせたことから始まった様々な素材との組み合わせを時計に持ち込んだことです。ブランド創業からあるラバーストラップだけでなく、セラミックやチタン、カーボンファイバーなどそれまで時計には使われていなかった素材に注目したことで機能的でいて斬新に仕上がっています。また、耐傷性に優れたマジックゴールドはウブロが開発し特許を取得した特殊なゴールドで、傷がつきにくい18Kゴールドといった時計・ジュエリー業界で革新的な素材の開発にも力を入れています。 もう一つ、ウブロ=フランス語で舷窓を意味するように舷窓をモチーフとしたデザインとなっています。ベゼルのビスはビッグバン登場前は12箇所でしたが現在では6箇所になり、現代的にリファインされています。ケース左右に張り出したラグやラバーベルトなど、一見してウブロの時計と判別できる特徴的なデザインはアイコニックでいて魅力的です。 3-2.自社開発ムーブメントへの注力 出典:HUBLOT ウブロは創業当時のクラシックにおいてはケースやストラップは自社製でしたが、ムーブメントはETA製を使用していました。2005年のビッグバン発表後はムーブメントの開発にも力を入れています。主なムーブメントの特徴を下記にまとめます。 3-2-1.ウニコ 出典:HUBLOT 2010年に初めて自社製ムーブメント「ウニコ」を完成させました。330ケもの部品点数で、フライバッククロノグラフ機能を搭載した自動巻きムーブメントです。パワーリザーブは72時間です。 3-2-2.ウニコ2 出典:HUBLOT 2018年に開発したムーブメントで、小型モデル用に設計されました。部品点数は354ケとウニコ以上の複雑さです。パワーリザーブは72時間。 3-2-3.メカ10 出典:HUBLOT ロボットや自動車のステアリング等で使われるラックアンドピニオン機構を時計に採用したユニークなデザインのムーブメントです。部品点数は223ケで、パワーリザーブは10日間です。 3-2-4.オートマティック トゥールビヨン 出典:HUBLOT ウブロでは初となる自動巻きトゥールビヨンを搭載したムーブメントです。トゥールビヨンの発表は各ブランドが技術の高さを証明するアピールの意味合いもあり、2007年から続くトゥールビヨン開発の結晶です。 3-2-5.MP-11 出典:HUBLOT 香箱を7つ搭載しつつ文字盤側から見せることで時計のデザインも兼ねているムーブメントです。パワーリザーブは14日間で、現在のウブロのムーブメントの中では最長です。 これまでのスイス時計のつくりかたはデザインしたい時計が先でそれに合うムーブメントを見つけてくるといった考え方でした。しかし例えばドイツ時計にはムーブメントを先につくり、それに合う時計をデザインしていく考え方をするブランドもあります。 ウブロはその両方の要素を持っているようで、ムーブメントを先に開発し商品展開するMP-11のようなケースもあり、様々な意味で既存のスイス時計ブランドとは異なる価値観をもつブランドだと感じさせます。 3-3.既成の概念に囚われない広告戦略・アンバサダー 出典:HUBLOT ウブロはThe Art of Fusion(異なる素材やアイデアの融合)を哲学としており、幅広い業界とパートナーシップを持つことで、既成の概念に囚われない斬新なアイデアを活かすことができるブランドです。 中でもスポーツ業界への広告戦略に力を入れており、サッカーヨーロッパチャンピオンシップやF1、FIFAワールドカップの公式タイムキーパーを務めています。アイルトン・セナ、ウサイン・ボルト、ディエゴ・マラドーナといった各方面のレジェンドとのコラボレーションモデルも発表しています。 テニス、スキー、陸上、ゴルフ、ポロ、セーリング、野球といったスポーツだけではなく音楽方面ではDJ SNAKEや韓国のアーティストEXOのメンバー、村上隆やマーク・フェレロといった現代アートの巨匠ともコラボレーションしています。ミシュランガイドで3つ星のレストランを経営するシェフや革靴の高級ブランドベルルッティとのコラボレーションなど、一見時計とは関係のない業界ともパートナーシップを築いています。 自社製ムーブメント メカ10に見られるように、ラックアンドピニオン機構といった工業系ではよくあるものの、時計業界としてはあまり見られない仕組みを導入するなど、既成の概念に囚われないアイデアを採用できるのもウブロの魅力です。 4.ウブロの代表する8つのコレクション ここまで様々な点で魅力的なウブロについて紹介してきましたが、ここでは一つ一つのシリーズを深堀していきます。 4-1.クラシック・フュージョン 出典:HUBLOT クラシック・フュージョンはウブロ創業時に発表したクラシックをベースに、ブランドコンセプトとしたフュージョン(融合)により進化させたシリーズです。シンプルなドレスウォッチのデザインで、スポーティーな雰囲気が多いウブロの中では珍しいクラシカルなデザインです。 トリプルカレンダームーンフェイズを搭載した実用的なモデルや現代美術家リチャード・オーリンスキーとのコラボモデル、村上隆とのコラボモデルなど幅広いモデルが展開されています。ベーシックな3針モデルなら比較的リーズナブルで、同じデザインでケースサイズが33mm、38mm、42mm、45mmと選べるペアウォッチとしても選ぶことができます。 4-2.ビッグバン 出典:HUBLOT ウブロを現在の位置まで押し上げた立役者ともいえるビッグバンは、ウブロの魅力を体現したアイコン的存在です。クラシック・フュージョンと同じく、ウブロの原点となるクラシックを踏襲したデザインとなっています。 ウブロのコンセプトであるフュージョンの通りチタン、セラミック、カーボンファイバー、ブルーセラミックといったこれまで時計に使われることの少なかった素材を積極的に使ったケースやベゼルが特徴です。自社製ムーブメントのウニコを搭載しているモデルが多いため、フライバッククロノグラフ付きモデルが多く、3針は比較的展開されている数が少ないです。 スマートウォッチタイプのコネクテッド、メカ10搭載モデル、トゥールビヨン搭載モデル、パートナーシップとのコラボモデルなど幅広い展開ながらも最新の機構を搭載することが多く、いろいろな理由でウブロの軸となっているシリーズです。 4-3.スピリット オブ ビッグバン 出典:HUBLOT スピリット オブ ビッグ・バンはビッグバンのコンセプトをそのままにトノー型に仕上げたシリーズです。ベゼル、ラグ、耳と多層構造になっており、ゴールドやチタン、セラミックなどをそれぞれでフュージョン(融合)を組み合わせることができるだけではなく、立体感があり高級感と重厚感のあるデザインとなっています。 縦型ケースになったことで相対的に耳が目立つようになり、スリムな印象です。3針モデルなどのケース幅が比較的狭いモデルは特に細身でクラシックな印象です。 4-4.キングパワー 出典:HUBLOT キングパワーはビッグバンをベースに48mmにサイズアップしたことでインパクトのあるデザインが中心となるシリーズです。ビッグバンと同じくセラミックやカーボンといった新素材が使われています。ケースサイズのインパクトや重量感は他の時計では味わえない希少さがあります。 ダイバーズモデルのオーシャノグラフィックではエスケープメントバルブや6.5mm厚のサファイアクリスタルを備えることで水深4000mでの使用を可能にしました。 自社製ムーブメント ウニコを搭載したことやパヴェダイヤモデルの展開、コラボモデルの多さなどブランドとしての注力はビッグバンに引けを取りません。 4-5.アエロフュージョン 出典:HUBLOT アエロフュージョンはクラシックフュージョンから派生して生まれたシリーズで、アエロ=空気の名の通り、軽さが特徴です。ウブロの時計はどれもケースサイズが大きく、重苦しい印象の時計が多いですが、アエロフュージョンは空気の通り抜ける感のあるスケルトン化された文字盤が軽さを感じさせます。 ケースの素材はチタン、ゴールド、セラミックから選べますが、Ref.525.QK.0170.NR.JPNのフロステッドカーボン(凍ったようなカーボン模様)のように先進的な素材の展開もあります。 スケルトン化されているため軽量なだけでなく、自社製クロノグラフムーブメントの複雑な動きを愉しむことができます。 4-6.ビッグバンキング 出典:HUBLOT ビッグバンキングはビッグバンをベースにダイバーズウォッチに仕上げたシリーズです。クロノグラフはなくしシンプルな3針にし視認性の良い秒針を採用、経過時間を示す回転式ベゼル、防水性は300m、ラバーストラップを備えています。針とインデックスに夜行処理が施されているのもダイバーズウォッチらしい仕様です。 王道ダイバーズウォッチといった様相ですが、スポーティーで現代的なビッグバンの雰囲気も感じさせるバランスのとれたデザインです。 4-7.ビッグバンインテグラル 出典:HUBLOT ビッグバンインテグラルはビッグバンをベースにしつつ、「インテグラル=結合」の通り、ブレスレットとケースが一体化=結合してしまったかのようなデザインが特徴です。ケースサイズは40mmと現代のトレンドとしては小ぶりです。 一体型のデザインは珍しくなく他ブランドでも多いトレンドのデザイン様式ですが、元々のウブロのテイストに似ているため、ウブロらしい王道のデザインといえます。スティールケースは展開せず、チタン・ゴールド・セラミックケースに絞り込んでいます。 ブレスレットは3連でリンクごとにポリッシュ仕上げとサテン仕上げを組み合わせることで立体感と高級感を引き出しています。 4-8.ビッグバンサンブルー 出典:HUBLOT タトゥーデザイナーのマキシム・ビューチ氏をアンバサダーとして迎えて製作したビッグバンサンブルーは正確にはシリーズではありませんが、特徴的なデザインが注目を浴びています。ベースのデザインはビッグバンですが、段になっている六角形のベゼルや時分針の代わりとなる四角形のスケルトン針など独特な世界観が愉しめます。 文字盤の見返し部分にインデックスを配置したりSWISS MADEの文字を書くなどウブロの中でも特に独特なデザインです。奥行きのある文字盤上で立体的な四角形のスケルトン針が動く様子は幾何学的な3Dデザインさながらで、時刻を示す道具としての時計とは一見思えないほどです。他の時計では味わえない独特の世界観が特徴のシリーズです。 5.ウブロを愛用している芸能人・有名人5選 異素材の融合をコンセプトとしているウブロは奥深く語りたくなる歴史、格式の高さ、デザイン・機構が複雑でありユニークであることから、世界中の芸能人・有名人が好んで着けています。ここではウブロの時計を着けている芸能人・有名人の情報をまとめます。 5-1.田中将大 アエロ・バン 311.SX.2090.NR.MTK15 プロ野球選手 田中将大さんが着けているのはアエロ・バン Ref.MT88 Ref.311.SX.2090.NR.MTK15です。田中さんは時計愛好家で知られており、シャネルやコルム、クエルボ・イ・ソブリノスなど珍しいブランドの時計を多く持っており、どちらかといえば人と違う時計が好きなのかもしれません。 Ref.311.SX.2090.NR.MTK15は2015年に日本人初となるウブロとのパートナーシップを結んだ田中さんとのコラボレーションモデルとなります。田中さんの生まれ年の1988年にちなんで世界限定88本モデルです。所属しているニューヨーク・ヤンキースを想起させるホワイトとネイビーのカラーリングで、ファブリックのストラップはユニフォームをイメージしたストライプ柄です。裏蓋のサファイアクリスタルには田中さんのガッツポーズのシルエットが印刷されています。 5-2.高橋由伸 ビックバンウニコ チタニウム セラミック 411.NM.0170.RX 元プロ野球選手 高橋由伸さんが着けているのはビックバンウニコ チタニウム セラミック Ref.411.NM.1170.RXです。高橋さんは元々時計愛好家ではなかったようですが、ウブロがスポンサーになった世界野球プレミア12で興味を持ったそうです。監督就任に合わせウブロの時計を購入したようですが気に入ったことで、今ではウブロだけで3本持っているようです。 Ref.411.NM.0170.RXはクラシックフュージョンをベースにフライバッククロノグラフ機能を搭載しつつ、スケルトン化することで文字盤側からもムーブメントの動きを見ることができるデザインです。ブラックのセラミックケースは軽量で堅牢な点もスポーティーで使いやすくなっています。ムーブメントは自社製のウニコを搭載しているため、デザインだけでなくウブロの拘りや世界観をしっかり愉しめる一本です。 5-3.長嶋一茂 ビッグバン メカ10 セラミックブルー 414.EX.5123.RX タレント 長嶋一茂さんが着けているのはビッグバン メカ10 セラミックブルー Ref.414.EX.5123.RXです。長嶋さんは時計愛好家で知られており、フランクミュラーやブルガリなどの時計を持っているようです。 Ref.414.EX.5123.RXはケース表裏の両面からメカニカルな部分を見ることができるスケルトン仕様の点とツインバレル式になっておりパワーリザーブが10日感を保つ点が特徴です。 6時位置のディスクではパワーリザーブ表示となっており、3日間以内になると3時位置のディスクが徐々に赤くなっていくので、よりパワーリザーブ切れを起こしにくくなっています。 5-4.博多華丸 クラシックフュージョン 565.NX.7070.LR お笑い芸人 博多華丸さんが着けているのはクラシックフュージョン Ref.565.NX.7070.LRです。博多華丸さんは時計愛好家ではないようですが、TVの企画で高級時計を買うことになり、比較的リーズナブルなクラシックフュージョンを購入したようです。合わせて奥様のも購入されたようで、ペアウォッチのように使っていると思われます。 Ref.565.NX.7070.LRはチタンケース、3針+日付表示のシンプルなモデルで、チタンケースのグレーと文字盤の濃いグレーの濃淡が効いたデザインです。スポーティーでいてクラシックな雰囲気も持ち合わせるクラシックフュージョンとグレートーンのデザインは、使うシーンを選ばない相性のいい組み合わせです。 5-5.クリスティアーノロナウド スピリット オブ ビッグバン チタニウム ブルー 45mm 601.NX.7170.LR プロサッカー選手 クリスティアーノロナウドさんが着けているのはスピリット オブ ビッグバン チタニウム ブルー 45mm Ref.601.NX.7170.LRです。クリスティアーノロナウドさんは高級時計を数多く持っており、フランクミュラーやブルガリ、ジラール・ペルゴ、ロレックスなどのダイヤモンドがふんだんに使われたモデルを多く持っています。反対にウブロやタグホイヤーなどのスポーティーなモデルも持っていて、プライベートではこちらを使っていると思われます。 601.NX.7170.LRはトノーケースの自動巻きクロノグラフ搭載モデルです。世界的に有名なクロノグラフムーブメントのエル・プリメロをベースに制作されたムーブメントCal.HUB4700はゼニスとのコラボレーションで完成しました。文字盤は表裏スケルトン化されており、ムーブメントの動きを余すところなく愉しむことができます。 チタンケースのグレーと見返しやインダイヤルの縁やストラップのネイビーの組み合わせが落ち着いた印象のデザインです。スポーティーでありながら落ち着いた雰囲気も持ち合わせており、使うシーンを限定しない普遍さが特徴です。 6.ウブロのおすすめ人気モデル5選 人気こまでウブロの歴史や魅力について語ってきましたので、特におすすめしたいモデルについて紹介します。 6-1.ビッグバン ウニコ チタン×セラミック 411.NM.1170.RX ビッグバン ウニコ チタン×セラミック Ref.411.NM.1170.RXは2013年発表のビッグバンで、文字盤の両面がスケルトン仕様でムーブメントの動きを全面で見ることができるのが特徴です。自社製キャリバー ウニコ Cal.HUB1242はクロノグラフムーブメントなので、複雑な歯車の動きをしっかり観察できるのも愉しいポイントです。 チタンケースにセラミックベゼルの組み合わせで、堅牢性と軽量さを両立させています。チタンケースのシルバーカラーにセラミックのブラックの組み合わせがシックで、ビジネスもプライベートも幅広いシーンで使うことができる時計です。 6-2.ビッグバン スティール×セラミック 301.SB.131.RX ビッグバン スティール×セラミック Ref.301.SB.131.RXはステンレスケースにセラミックベゼルを組み合わせたモデルです。ステンレスケースのシルバー、セラミックベゼルの黒、文字盤のカーボン柄がシックでスポーティーなデザインです。 文字盤のカーボン柄は格子模様だけでなくクロノ針、インダイヤルの針に赤を設定していることで、スポーティーな雰囲気に仕上げています。付属のラバーストラップはカーボン柄に型押しされており全体のデザインとして見ると、カーレースを想起させるデザインです。 6-3.クラシックフュージョン クロノグラフ チタニウム 521.NX.7170.LR クラシックフュージョン クロノグラフ チタニウム Ref.521.NX.7170.LRはチタンケースのシルバーカラーと文字盤とストラップのネイビーカラーが人気のモデルです。 ケースサイズは45mmと大きめですが、ビジネスでもプライベートでも使える普遍さが特徴です。1970年代にトレンドが始まったオーデマ・ピゲのロイヤルオークに端を発する、伝統的なスポーツラグジュアリーウォッチといったデザインです。 6-4.ビッグバン サンブルーⅡ グリーンセラミック 418.GX.5207.RX.MXM22 ビッグバン サンブルーⅡ グリーンセラミック Ref.418.GX.5207.RX.MXM22は2022年新作のタトゥースタジオサンブルーとのコラボレーションシリーズです。これまで2次元で表現してきた時計の価値観を覆すような立体的で挑戦的なデザインはクリエイターならではといえます。何層にも重ね合わせたようなケースデザインは角部にはポリッシュ仕上げ、フラット面にはサテン仕上げにするなど、細かい表現も効いています。 2022年の新作 グリーンセラミックはトレンドカラーのグリーンをウブロらしく表現しています。ストラップはグリーンとブラックを組み合わせています。 6-5.ビッグバンインテグラル 456.VX.0130.VX ビッグバンインテグラル Ref.456.VX.0130.VXはブレスレットと一体型となったビッグバンインテグラルの最新モデルです。18Kイエローゴールドケース、中3針と日付表示機能を搭載しています。 ブレスレット一体型はトレンドにあり多くのブランドがチャレンジしていますが、ウブロとしては初。とはいえ元来のウブロらしいデザインは一体型に求めるスポーティーで現代的なデザインコードのため、インテグラルに求めるテイストと元々似ていたともいえます。3連ブレスレットはサテン仕上げとポリッシュ仕上げを組み合わせることで立体感や高級感を引き出しています。 7.【まとめ】異素材を融合した時計ブランド「ウブロ」 ウブロの歴史や魅力についてまとめました。異素材の融合をコンセプトとしているウブロは、時計の素材に主に使われるステンレスやゴールドに加え、様々な素材の開発や組み合わせによる独創的なデザインとアイデアが特徴のブランドです。既存のスイス伝統の時計とは異なる世界観を愉しめる珍しい雰囲気の時計なので、店頭でウブロの時計を見た際にはぜひ一度手にとってみてください。
時計の歴史を200年早めたと言われる時計師アブラアン・ルイ・ブレゲが興したブランド ブレゲはデザインとしても技術としても一流の時計で、フランスの貴族に寵愛されました。創業者であるアブラアン・ルイ・ブレゲは現代まで継承され続ける機構を数多く発明し、時計の歴史を200年早めた時計師として知られています。著名な貴族などの顧客がいながら時代の流れに翻弄され、店舗の没収やブランドの買収など何度も存続の危機を乗り越えてきました。 この記事ではブレゲの世界観を深く楽しんでいただけるよう、これまでの歴史と魅力、代表的なシリーズ、ブレゲの時計を着けている有名人、おすすめモデルについて解説をします。 1.【世界五大時計】ブレゲとは? ブレゲは、1775年にアブラアン-ルイ・ブレゲによって設立されたスイス発の高級時計ブランドです。世界五大時計ブランドのひとつにも数えられる名門で、トゥールビヨンや永久カレンダーといった複雑機構の発明で知られています。クラシカルで気品あるデザインと卓越した技術力が特徴で、多くの王侯貴族や著名人にも愛用されてきました。現在はスウォッチグループに属し、伝統と革新を融合させた時計作りを続けています。ブレゲは、時計愛好家からも高い評価を受ける歴史的かつ芸術的なブランドです。 そんなブレゲの魅力をより深く知るために、次章にてブレゲの歴史についてご紹介していきます。 2.【世界五大時計】ブレゲの歴史 ブレゲは時計の歴史を200年早めた時計師が興したブランドとして知られています。しかしその歴史は時代に翻弄されながらも彼のDNAの継承に尽力した人達によって、現代でも手に取ることができています。歴史を深く知ることでブレゲの時計が手にあることの貴重さを深く感じることができるでしょう。ここではブレゲの歴史についてまとめます。 2-1.フランス貴族に愛されたブレゲの時計 出典:Breguet 天才時計師アブラアン・ルイ・ブレゲはスイスのニューシャテルで生まれました。15歳になりスイスを離れ、パリの時計職人となったブレゲは1775年にパリのシテ島に高級時計工房を開き独立しました。 自分の店舗を持って最初に注力したのが、自動巻き機構の開発でした。当時数人の時計師が自動巻き機構を開発していましたが、実用に耐えうるものではなく納得させられるだけの成果を得られずにいました。ブレゲはこれに改良を加えプラチナ製の分銅を搭載した自動巻き機構によって信頼性の高い巻き上げを実現しました。これを搭載した時計をペルペチュアルと名付け販売しました。技術的にも美観の点においても優れていたペルペチュアルは今もなおブレゲの歴史を語る上で天才的な発明の一つに数えられています。 時計ペルペチュアルはヴェルサイユに続き、ヨーロッパ中の貴族たちの間で大いに評判になりました。特にマリー・アントワネットはブレゲの時計を寵愛しており、数本所有するだけでなく、刑務所に幽閉されていたときですらシンプルなブレゲの時計を注文したほどです。 1783年にマリー・アントワネットから受けた注文は歴史的です。時間と費用が無制限であり、これまで知られたあらゆる高度な技術、複雑機構、機能をすべて組み込んだ時計を製作してほしいといったとんでもない注文でした。ブレゲはこれに応えたものの、納品時にはマリー・アントワネットは処刑された後でした。 1789年にバスティーユ監獄襲撃に端を発するフランス革命が勃発。王政は廃止され、王党派とみなされると次々に粛清が始まりました。アブラアン・ルイ・ブレゲもその一員とされてしまいパリの店舗は没収、スイスへの帰国を余儀なくされてしまいました。 2-2.現代に継承される数多くの複雑機構の開発・改良 出典:Breguet 1795年、スイス帰国から2年後にパリに戻ることになるアブラアン・ルイ・ブレゲはこの期間に複雑機構の開発・改良に注力しました。トゥールビヨン、永久カレンダー、レバー式シリンダー脱進機機構、引き撃ち機構などの開発を行いました。また、ブレゲの開発は機構に留まらず、針の先端に小さな穴のあいたブレゲ針やクラシックでいて独特のインデックスデザインのブレゲ数字など、デザインも手掛けました。 これらの開発・改良によって時計の歴史が200年早まったと言われるほどに、現代において非常に強い影響を与えています。このときブレゲが開発・改良した数多くの機構や意匠は現代の時計においても非常によく使われており、現代の時計に備わっている機構の70%はアブラアン・ルイ・ブレゲが開発したと言われています。 1795年パリで再び店舗を開く際にスイスで開発した機構を搭載した時計を販売したところ好評を博し、ブレゲの店は再び活気を取り戻しました。マリー・アントワネットから注文を受けた時計は19年の歳月をかけて完成。自動巻き、永久カレンダー、ミニッツリピーターなど技術の粋を集めた時計はまさに芸術作品そのものでした。完成させた時計は彼女の没後に忠誠の証として保管されました。 史上最高の時計師と言われたアブラアン・ルイ・ブレゲの1823年没後には息子が、その後には孫へと引き継がれていったブレゲですが、ブレゲ流の貴族向けの時計製造は時代に逆行していました。時計が一般に普及していったことでその勢いは続かず、三代目にあたるルイ-クレマンは、1870年に工房長のエドワード・ブラウンに時計部門を売却しました。ブレゲの功績と歴史における重要さを理解していたブラウン家がブランドを率いていくこととなりました。 2-3.宝石商ショーメによりブレゲのDNAが現代に蘇る 出典:Breguet 1970年、ブレゲは宝石商ショーメの手に渡ります。ショーメはブランドを復興させるべく、「もしブレゲが現代に生きていたらどんな腕時計をつくるか」といった難題に取り組むべく優秀な時計師を招集しました。その中には後にブルガリに自分の名を冠するブランドを設立したダニエル・ロート氏が居たことが知られています。かつてブレゲが創り上げた時計を一つ一つ分解し、10年をかけて再構築することで、ブレゲの時計は再び脚光を浴びることとなります。 その後1987年に投資会社インベストコープの手に渡った後、1999年には現在のスウォッチグループに加わることとなり、スウォッチグループ創設者のニコラス・G・ハイエックとその孫でありブレゲCEOのマーク・A・ハイエックのバックアップの元で輝きを取り戻すことができ、現在に至ります。 ブレゲがかつて貴族に愛された伝統的な時計に拘った結果ブランドの存続の危機に陥った歴史を考えると、現代的なエッセンスをしっかり組み込んでいる今のブレゲは時代に沿って生き残っていくブランドに生まれ変わったのではないでしょうか。 3.【世界五大時計】ブレゲの魅力 ここでは時計の歴史を200年早めた時計師のブランド ブレゲの魅力について解説します。 3-1.貴族の寵愛を受けた時計のDNAを感じることができる ブレゲの魅力を語る上で歴史と紐付いているのが貴族の寵愛を受けていたことです。アブラアン・ルイ・ブレゲが発明・改良した自動巻き機構ペルペチュアルをきっかけに、フランス貴族達の間で評判の時計師となり、ナポレオン・ボナパルトやカロリーヌ・ミュラなどにお抱えの時計師として多数の作品を注文し、応えてきました。 特にマリー・アントワネットがオーダーしたあらゆる技術の粋を集めた時計は、時計愛好家の間では語り草になっており、歴史的にも技術の高さとしてもブレゲの魅力を語る上では欠かせません。 実際にはアブラアン・ルイ・ブレゲが生きていた時代には懐中時計や置き時計しか造られていないのですが、ダニエル・ロート氏他を中心にブランド ブレゲを復興する際のコンセプトとして掲げられた「ブレゲが現代に生きていたら」を体現しており、最新の時計たちはかつて貴族たちに寵愛されたブレゲのDNAを確かに感じさせる魅力があります。 3-2.ブレゲの技術力を継承する複雑機構の粋を愉しめる 出典:Breguet アブラアン・ルイ・ブレゲが開発・改良した機構の数々は現代の時計に備わっている70%に達すると言われています。トゥールビヨン、永久カレンダー、ミニッツリピーターなどの複雑機構はブレゲが開発したもので、現代の複雑系モデルの多くの機能は、ブレゲがかつて発明したものと言えます。 3-3.ブレゲによる技術・センスと現代のエッセンスの融合 出典:Breguet アブラアン・ルイ・ブレゲは前述の通り懐中時計を中心に製作していたため、現代の腕時計はブレゲが現代に生きていたら、をコンセプトに復興した際に生まれたものです。ブレゲの歴史的な時計を一度分解して、ブレゲの考えや哲学を分析し現代の時計に反映させているので、ブレゲのDNAと現代のエッセンスがしっかり組み込まれているのです。 例えばブレゲ針やギョーシェや時代やモデルに合わせて、形状や大きさを微調整しています。インダイヤルごとにギョーシェの彫り方を変えたり、スポーティーなシリーズには大きめの針や夜行処理に変更するなど、現代風にアレンジを効かせた時計が愉しめます。 4.【世界五大時計】ブレゲが開発した機構とデザイン ブレゲは時計の歴史を200年早めたと言われる天才時計技師です。そんなブレゲが開発した機構、デザインについて詳細をまとめます。 4-1.ブレゲが開発した12の機構 4-1-1.ペルペチュアル(自動巻き) 出典:Breguet ペルペチュアルは自動巻き機構で、使用者が歩いたりすることの振動を利用してぜんまいを巻き上げる機構です。それまでにも自動巻き機構は発明されていましたが実用性や信頼性に欠けるものでした。ブレゲはそれまでの自動巻き機構にプラチナ製の分銅を付けることで巻き上げ効率を格段に上げた時計をペルペチュアルと名付け発表したところ、王侯貴族を中心に評判が広まりました。 ブレゲが貴族たちに寵愛されるきっかけとなった機構で、ブレゲが開発した機構の中でも初めて大きな成功をおさめました。ペルペチュアルは当時技術的にも美観としてもユニークで、王に捧げる卓越した時計とされました。ブレゲの伝説はここから始まったと言っても過言ではありません。 4-1-2.ミニッツリピーター 出典:Breguet 17世紀末、暗闇でも時刻がわかる機構としてリピーターが開発されました。1680年に最初のリピーターウォッチが発表されてからは多くの時計師が改良にしのぎを削っていました。ブレゲもこれに取り組んでおり、それまで使われていた鐘の代わりに、ムーブメントを取り巻くように配置された板バネの上で音を鳴らす仕組みを採用しました。 板バネを採用したことによって、ムーブメントを薄くしつつも繊細でハーモニー豊かな音色が愉しめるようになり、多くの時計師がこれを採用しました。ブレゲはさらに30分、15分、分単位で音を鳴らす機構を開発しています。 4-1-3.ラチェット・キー 出典:Breguet ブレゲ・キーで知られるラチェットキーもブレゲが開発した機構です。懐中時計や置き時計のぜんまいを巻く際にキー(鍵)が一般的に使われていましたが、シャフトの部分にラチェットを用いることで常に正しい方向を維持して快適に巻き上げが完了するように考案されました。ラチェット側に巻き上げても引っかからずに力が逃げるようになっており、正しい方向でだけ巻き上げができるようになっています。 4-1-4.パラシュート機構 出典:Breguet パラシュート機構は現代の時計にもDNAがしっかり残されている機構の一つです。通常、時計を落としたり強い衝撃が加わると、振り子の役目をする時計の心臓部てんぷの軸部分にダメージが入ってしまいますが、てんぷの衝撃を吸収する機構として開発されたのがパラシュート機構です。 テンプの軸の先端を円錐形にカットし、形に合った受け皿状の部品で支えつつこれらの機構をバネを付けた台に乗せておくことで、衝撃を吸収するといったものでした。1792年以降のペルペチュアルにはすべて備わっている機構で、現代のインカブロック機構にもその思想が活かされています。ちなみにこの機構の衝撃吸収性を証明するために、貴族たちが集まったサロンでわざと床に時計を落としたという逸話が残っています。 4-1-5.ブレゲひげゼンマイ 出典:Breguet ひげぜんまいとは時計の心臓部にあたるてんぷを動かす筋肉のようなもので、ひげぜんまいがなければ時計は動きません。仮にひげぜんまいの動きが均等でなければ時計の時刻は大きく狂うでしょう。それだけナイーブな部品です。 ひげぜんまいは1675年にオランダの数学者ホイヘンスが発明しました。初期の平ひげぜんまいは銅か鉄でできており、振り子時計と同等の等時性を発揮することで懐中時計が生まれましたが、完全とは言い難い精度でした。ブレゲはこれにぜんまい巻の最後に小さなカーブをつけることで正確な同心円状に回転させることに成功しました。 時計の精度が上がるだけではなく、てん輪の中心軸の摩耗も緩やかになることが評価され、今ではほとんどの高級時計ブランドの時計にブレゲが考案した形状のひげぜんまいが使用されています。1880年から1910年には多くのマニュファクチュールで、時計の中蓋に”Spiral Breguet"または"Breguet overcoil”と刻み込むことで敬意を表しています。 4-1-6.一針時計 出典:Breguet 一針時計はその名の通り、針が一つしかない時計です。ブレゲはスースクリプションの名で一針時計を発表しており、エナメル製の文字盤を採用したことで非常にシンプルなデザインに仕上がっています。また、左右対称のムーブメントを搭載していることで知られており、文字盤・ムーブメント共に特別仕様の一本でした。 広告を出し注文を募る方法で販売され、頭金として4分の1を支払ってもらうこととしたところ、信頼性の高さと頭金の安さが人気を博し、累計で700ケもの販売点数となりました。 4-1-7.パーペチュアルカレンダー 出典:Breguet 1795年に開発されたパーペチュアルカレンダーは日付、曜日、月、年を表示しつつ閏年の2月29日を含むバラつきにも全て対応するカレンダー表示機構です。当時の多くの時計は各月の日数差を判別することはできませんでしたが、ブレゲの開発したパーペチュアルカレンダー表示は一歩先に進んでいたと言えます。 4-1-8.トゥールビヨン 出典:Breguet フランス語で「渦」を意味しており、文字通り渦のような回転運動を利用した機構です。時計を正確に動かす際に必ず壁となるのが姿勢差です。姿勢差とは時計の向きが変わるとてんぷに対する重力のかかる向きが変わるため、てんぷの回転運動に影響が出てしまう差のことを指します。 これを解決したのがトゥールビヨンです。具体的にはてんぷが取り付けてあるブリッジごと一周させることで姿勢差を均一化してしまう機構です。1801年に特許が取得されて200年が経ちますが未だに時計の技術・機構の最高峰であり、一流ブランドが技術や開発力を示すようにトゥールビヨンを発表する文化があるほどです。 それらの機構自体は他ブランドでも造られるようになり手に入りやすくなっていますが、いわゆる始祖にあたるブランドに魅力を感じるもの。例えば2021年新作のクラシック トゥールビヨン エクストラフラット アニバーサリー 5365 Ref.5365BR/15/9WUはトゥールビヨン特許取得220年を記念して製作したモデルで、トゥールビヨンへの特別感は格別です。搭載される機構そのものは横並びになりつつある現代では、そうした逸話や歴史も含めて愉しむのがツウかもしれません。 4-1-9.腕時計(1810年) 出典:Instagram ブレゲの革新的な発明として世界初の腕時計も欠かせません。1810年にナポリ王妃からの依頼によって生まれた腕時計は髪の毛とゴールドを撚り合わせてつくられたもので、初めての腕時計ブレゲNo.2639を製作したことを証明する製造台帳が残っています。 しかし当時の人々には受け入れられなかったため、日の目を見ることはありませんでした。腕時計が多くの人々に使われるようになるのは第一次世界大戦のことでした。 4-1-10.マリンクロノメーター 出典:Breguet マリンクロノメーターは航海用精密時計と言われ、海の上で使用することを想定した時計です。航海時代において時刻の正確さは現在地を正確に知ることに繋がっており、高い価値となっていました。視認性やパワーリザーブ表示が重要視されシンプルなデザインが多いのもそういった用途に合わせたものとされています。 ブレゲが定期的にマリンクロノメーターの製作を開始したのは王国海軍の時計師の称号を得た1815年以降と言われています。ブレゲが制作したマリンクロノメーターはスペインで人気だったようです。例えばツインバレルのモデルは脱進機全体が交換可能な地板の上に取り付けられています。 4-1-11.スプリットセコンド・クロノグラフ 出典:Breguet スプリットセコンドクロノグラフは通常のクロノグラフとは別に2本目の針でも計測が可能な機能で、クロノ針に重なってスタートしますが、途中で独立して停止することも進行中のクロノ針に追いつくことも可能です。これを利用することで、ある区間の時間(スプリットタイム)を測りつつ、合計の時間も知ることができます。 ブレゲはスプリットタイムや同時に動く2者間の秒差を正確に測ることができる二重秒針付き、観測用クロノメーターを1820年に開発しました。これが現代のスプリットセコンドクロノグラフの起源にあたります。 4-1-12.均時差 出典:Breguet 均時差とは一年の長さを平均化し1日を24時間に区切った平均太陽時(通常の時計の計測方法)と真太陽時(地球が太陽の周りを回るの起動が楕円のため、時期によって一日の長さが違う)の差のことです。実際に時計の通りに平均された時刻とちょうど同じように時刻が進む(太陽が出て沈む)と言えるのは一年の間でたった4日間と言われています。夏至は一日が長く、冬至は一日が短いことがよく知られているため、日本に住んでいると実感しやすいでしょう。 ブレゲは前述のマリンクロノメーターにおいて当時最も精巧な均時差表示を搭載したモデルを製作していました。現代においてもそのDNAは受け継がれており、数少ない均時差表示機能を搭載したモデルを造っているブランドです。 4-2.ブレゲが開発した5つのデザイン 4-2-1.ギョーシェ彫り 今でも多くのブランドが利用する装飾技法のギョーシェ彫りを発明したのもアブラアン・ルイ・ブレゲでした。手動の旋盤によるギョーシェ彫りは一際目立つため、ブレゲ製の時計を見分ける重要なファクターになっていました。 ギョーシェ彫りは様々な点で職人技を要求される技法です。まずゴールドのプレートにノミを用いてギョーシェを彫り込む範囲の区分けをします。パワーリザーブ、スモールセコンド、ムーンフェイズなどそれぞれのギョーシェはよく使い分けられるため、機能が多いモデルほどギョーシェも複雑です。 ギョーシェには様々なモチーフが使われています。例えば鋲打ちのようなクル・ド・パリや放射状の太陽光線のようなソレイユ、炎のようなフラメなど時計や機能によって使い分けられ、文字盤の雰囲気を大きく左右します。彫り込みによる文字盤の凹凸で光が反射しにくくなることで視認性が上がるだけでなく、美観としても価値を持ったものになります。 今でも100年以上前のギョーシェ彫り機を使い、職人の手によって造り出されています。継承されてきた昔ながらの機械、技術によって10分の1mmといった繊細さが要求され、その全てに職人の手が不可欠です。現代においてはもちろん自動彫り込み機のような便利な機械もあるのですが、手作業によるギョーシェの美しさには程遠いため、手彫りの価値は非常に高いものとなっています。 4-2-2.ブレゲ針 ブレゲ針はブレゲが開発した機構やデザインの中で最も有名かもしれません。かつての時計は重厚感があり装飾が多かったため、針も同じように太く視認性が悪いものが多くありました。そんな中で開発されたブレゲ針はエレガントでスリム、かつ見やすいことで高い評判となり、現代においても多くの時計ブランドが採用しています。 ブレゲ針は先端部に円がついたデザインの針ですが、穴の空いたリンゴや三日月など様々なものに例えられます。針は中心部から先端に向かって細くなりますが、円と合流し対角に再度針先が出て、インデックスを指し示します。開発された当時の懐中時計はもちろん、現代においては針の重さは時計の設計において重要です。ムーブメントの生み出すトルクによって動かされる針は重さがネックとなるため、軽量な針は価値が高いと言えます。 4-2-3.ブレゲ文字 ブレゲ文字はアブラアン・ルイ・ブレゲが考案したインデックスの数字のことです。ブレゲは能書家ではないものの機能性とエレガンスに優れたデザインについての天賦の才を持っており、文字についても同様でした。 元々はエナメル文字盤に使われていた書体で、当時は小さな星や百合をモチーフにした分目盛とセットで使われていましたが、現代では様々な時計に採用されています。存在感があるのに主張しすぎない、伝統を感じさせるデザインです。 4-2-4.コインエッジ装飾 コインエッジ装飾はケースの側面をコインのように細かい溝を連続して施す装飾です。これはギョーシェと同じように手作業で施されており、ブレゲの時計全てに採用されています。現代の多くの時計にもクラシックな装飾技法として採用されています。 考案したアブラアン・ルイ・ブレゲは金貨の不正回収対策としてコインの側面にギザギザの装飾を入れていたのを見て、時計に応用できないかと考えたと言われています。 4-2-5.シークレットサイン ブレゲの時計が成功を収めるにつれて、偽造品も出回るようになりました。こうした偽造品への対策としてシークレットサインを用いるようになりました。鋭いノミで薄く刻まれたサインは光にかざしてようやく見える程度でしたが、ブレゲ独自のサインを入れることで識別が可能となりました。現行のブレゲの時計においてもほぼすべてのモデルにシークレットサインが入っています。 5.【世界五大時計】ブレゲの代表シリーズ ここまで様々な点で魅力的なブレゲについて紹介してきましたが、ここでは一つ一つのシリーズを深堀していきます。 5-1.トラディション 出典:Breguet トラディションはブレゲが発明した機構の一つ、スースクリプションをモチーフに創られたシリーズで、左右対称のムーブメント構造を現代に蘇らせつつ文字盤側で見せることで伝統への回帰と現代のエッセンスが効いたシリーズとなっています。 例えばRef.7097BB/G1/9WUはてんぷを含む輪列が左右対称になるようにムーブメントが設計されており、時計の心臓部を余すところなく見ることができ楽しむことができます。10時位置のレトログラード式の秒針や12時位置にオフセットされた時分針は伝統的なデザインです。裏側ではかつてブレゲがフランスの貴族に寵愛されるきっかけとなった発明ペルペチュアルに採用された錨型のローターが搭載されており、歴史に名を残す時計師の発明に思いを馳せるのも面白いかもしれません。 5-2.クラシック 出典:Breguet クラシックは1972年に発表されたシリーズで、ブレゲがかつて創り上げた洗練されたシンプルさを体現する時計がラインナップされています。視認性、高精度、無駄のないデザインといった特徴があり、エナメル文字盤やギョーシェ彫り、ブレゲ針など18世紀から受け継がれてきたデザインで構成されています。 例えばRef.5140BB/12/9W6はシンプルな2針+スモールセコンドのモデルですが、文字盤中央部とスモールセコンドのインダイヤル内のギョーシェは彫り方を変えることで光の反射の仕方が変わり、平面の文字盤に変化を感じさせることができます。ミニッツマーカーとインデックスを挟み込むように円形に彫られたギョーシェは均一で、端正な雰囲気を担っています。ブルースチールのブレゲ針はミニッツマーカーへぴったりの長さに設定されているなど、ディテールが極まっているモデルです。ブレゲのシンプルさを体現したシリーズですが、ディテールを見た時に最も深みがあり、楽しみを見つけていくシリーズです。 5-3.クラシックコンプリケーション 出典:Breguet 前述のクラシックをベースデザインに、現代の機構の70%を発明したとされるブレゲの技術・DNAが遺憾なく発揮されている複雑系シリーズがクラシックコンプリケーションです。中にはトゥールビヨン、ミニッツリピーター、パーペチュアルカレンダー、スプリットセコンド・クロノグラフ、パワーリザーブ・インジケーター、レトログラード、ムーンフェイズ といった世界七大複雑機構を2つ以上搭載したグランドコンプリケーションもあり、スケルトン化されているモデルが多いため、ブレゲから継承されてきた技術の粋が楽しめます。 例えばRef.3797BR/1E/9WUはインダイアルの外・内など含め4種類のギョーシェを使い分けることで文字盤に深い立体感を生み出しています。12時位置にレトログラード式の日付表示、3時位置に月と閏年表示、6時位置にはトゥールビヨン機構とスモールセコンド、9時位置で曜日表示の永久カレンダーを搭載したグランドコンプリケーションモデルです。 5-4.マリーン 出典:Breguet マリーンは18世紀にブレゲがフランス海軍に納めていた航海用時計マリーンクロノメーターをモチーフに1990年に創り上げたシリーズです。大ぶりで無骨ささえ感じるシンプルさのあるマリーンクロノメーターを現代のトレンドに合わせスポーティーに仕上げています。ブレゲによるラグジュアリースポーツラインです。 例えばRef.5547TI/Y1/9ZUは3時位置のインダイアルでアラームの時刻設定、6時位置に日付表示、3時位置に24時間計を備えています。海のような深い青の文字盤とかつてのマリーンクロノメーターを想起させる植字のローマンインデックスが採用されています。 5-5.タイプトゥエンティー・タイプトゥエンティーワン 出典:Breguet タイプトゥエンティー・タイプトゥエンティーワンはパイロットウォッチシリーズで、1950年代にフランスの海軍航空部隊のパイロットのために開発された時計が始まりです。手巻きで製作されたオリジナルに対し、民間用として自動巻き化され1955年に発表されたモデルをシリーズ化したものです。 タイプトゥエンティー・タイプトゥエンティーワンにはアエロナバル(海軍航空隊の意)が時計愛好家の心を掴み人気だったことで、デイト表示付きのトランスアトランティックが展開されました。ケースサイズのアップとデイアンドナイトインジケーターを搭載したタイプトゥエンティーワン、さらにケースを大きくしつつ高速振動の脱針機を備えたムーブメントを搭載したタイプトゥエンティーツーが展開されています。 5-6.クイーン・オブ・ネイプルズ 出典:Breguet クイーン・オブ・ネイプルズはブレゲを代表するレディースウォッチラインで、クイーン・オブ・ネイプルズとはナポリの女王という意味です。ナポレオン・ボナパルトの妹でナポリ王妃になったカロリーヌ・ミュラはブレゲの懐中時計・置き時計を合わせて30点以上買い付けたと言われており、王妃のための時計を開発していました。それは腕に着けて使うように設計されたもので、まさに世界初の腕時計とされるものでした。細長いケースとギョーシェが特徴だった時計をモチーフにシリーズ化したものがクイーン・オブ・ネイプルズです。 クイーン・オブ・ネイプルズは細長い卵のようなケース形状が特徴で、文字盤にはギョーシェだけではなくラッカー仕上げやマザーオブパールなど現代の高い技術と組み合わせることでさらに美しさが際立っています。ベゼルにダイヤモンドがセットされたモデルもあり、どこか高貴さを感じさせる雰囲気はまさに貴族に寵愛された時計といえるでしょう。 5-7.ヘリテージ 出典:Breguet ユニークなシリーズが多いブレゲにおいて一際ユニークなシリーズがヘリテージです。特徴的なのは大型のトノーケースで、文字盤もケースも手首に沿うようにカーブしています。モデルによって何種類ものギョーシェやケースサイドへのコインエッジ、ブレゲ針などブレゲの時計によく用いられていた伝統的なデザインが採用されています。 例えばRef.5497BR/12/9V6は18Kローズゴールド製のトノーケースで、トゥールビヨンを搭載しています。オフセンターされた時分針は放射状の規則正しいギョーシェが使われていますが、それ以外はアトランダムな規則的ではないギョーシェが波のように彫られています。 6.【世界五大時計】ブレゲを着けている芸能人・有名人5選 ブレゲは奥深く語りたくなる歴史、格式の高さ、デザイン・機構が複雑でありユニークであることから、世界中の芸能人や有名人が好んで着けています。ここではブレゲの時計を着けている芸能人・有名人の情報をまとめます。 6-1.アーティスト TAKA 出典:Instagram アーティスト TAKA氏が着けているのは マリーンⅡクロノグラフ Ref.5817ST/92/5V8です。Taka氏はInstagramやTwitterで着用しているシーンを発見され、ブレゲを好んでいることがわかります。 Ref.5817ST/92/5V8は現行ブレゲの中でも人気が高いモデルです。海の波を想像させる波のようなデザインをブレゲの伝統的なギョーシェ彫りで表現されたブレゲのイメージに沿っているモデルとなっております。 6-2.政治家 麻生太郎 政治家 麻生太郎氏が着けているのはクラシック Ref.5930BA/12/986です。高級時計の愛好家で知られており、他にパテック・フィリップの時計を着けているのを見ることができます。 Ref.5930BA/12/986は18Kイエローゴールドケース、自動巻き、日付表示有りの中三針モデルです。香箱を2つ積んだツインバレル仕様のため、パワーリザーブは96時間と標準の倍ですが、スチールバックのためデザインからの判別はできないようになっています。ブレゲ針、ケースサイドのコインエッジ、ローマンインデックスといったクラシックなデザインにまとまっています。 6-3.アイドル 木村拓哉 アイドル 木村拓哉氏が着けているのはマリーンⅡラージデイト Ref. 5817ST/Y2/SV0です。木村氏は若者のファッションアイコンと同時に時計愛好家としても知られており、ロレックス、オメガ、ブレゲなどの高級ブランドはもちろん、G-SHOCKなどのファッションブランドまで幅広く時計を着用されております。 Ref.5817ST/Y2/SV0はステンレススチール、自動巻き、ビッグデイト搭載モデルです。文字盤中央のギョーシェは波のようで海を想起させます。 6-4.アイドル 櫻井翔 アイドル 櫻井翔氏が着けているのはタイプXX トランスアトランティック Ref.3820ST/H2/9W6です。櫻井氏は時計愛好家でジャガールクルトやロレックスを所有しており、度々それぞれを着けているのを見られています。 Ref.3820ST/H2/9W6はステンレスケース、自動巻き、フライバッククロノグラフ搭載モデルです。フランス空軍に納めていた時計が基になっているパイロットウォッチで、夜行処理された針とインデックスや5刻みにインデックスされた回転ベゼルなど実用的でパイロットウォッチの王道のデザインとなっています。ケースサイドのコインエッジや丸みのあるケースデザインなどで気品漂うパイロットウォッチに仕上がっています。 6-5.俳優 伊藤英明 俳優 伊藤英明氏が着けているのはマリーン ロイヤル Ref.5847BR/Z2/5ZVです。伊藤英明氏はブレゲの他にもIWCやジンなどスポーティーなデザインを中心に所有しています。Ref.5847BR/Z2/5ZVはTVの企画で購入したもののようで愛用しています。 Ref.5847BR/Z2/5ZVは18Kローズゴールドケース、自動巻き、アラーム機能搭載モデルです。12時位置の小窓はアラームのオンオフ表示となっており、ラグジュアリースポーツの雰囲気を崩さない配慮がされています。無骨でスポーティーなケースデザインは、ケースサイドのコインエッジやブレゲ針でクラシックなデザインとバランスが取られています。 7.ブレゲのおすすめ人気モデル5選 ここまでブレゲの歴史や魅力について語ってきましたので、特におすすめしたいモデルについて紹介します。 7-1.マリーン Ref.5517BB/Y2/5ZU Ref.5517BB/Y2/5ZUは18Kホワイトゴールドケース、自動巻き、日付表示有りの中三針モデルで、2018年に第3世代として発表されています。文字盤中央の波模様のギョーシェが特徴的で、海を象徴するマリーンらしいデザインです。船のハンドルをイメージしたローターをシースルーバックの裏側から見ることができます。 文字盤の深い青は海を想起させ、ホワイトゴールドケースと相性のよいカラーです。夜行処理されたブレゲ針とインデックス、一体化されたラグの形状はスポーティーな印象が強く、マリンスポーツのような雰囲気をもったモデルです。 7-2.クラシック グランドコンプリケーション ミニッツリピーター 7637Ref.7637BB/12/9ZU Ref.7637BB/12/9ZUはグランドコンプリケーションモデルで、18Kホワイトゴールドケース、ミニッツリピーターと3時位置に24時間計、9時位置にレトログラード式の秒針表示を備えています。文字盤中央と24時間計、レトログラードの秒針はそれぞれ異なるギョーシェが施されているため、視認性が高く美しい文字盤です。 ブレゲ針、ローマンインデックス、バリエーション豊かなギョーシェといった王道のクラシックデザインをベースに、ブレゲの真髄である複雑機構が愉しめます。チャイムで時刻を分単位で知ることができるミニッツリピーターはチャイム系の最高峰の機構です。また、手巻きのため、シースルーバックの裏蓋からは見事なエングレービングが施された地板やてんぷの動きを愉しむことができます。 7-3 .トラディション インディペンデント クロノグラフ 7077 Ref.7077BR/G1/9XV Ref.7077BR/G1/9XVは左右対称のムーブメントがモチーフとなったトラディションシリーズの複雑機構モデルです。18Kピンクゴールドケース、てんぷ1ケをクロノグラフ専用にした機構を搭載しています。2時位置のレトログラードは最大55時間のパワーリザーブ表示、10時位置のレトログラードは最大20分のクロノグラフ積算計です。 5時位置のてんぷは12時位置の時分針のために動き時刻を計測しています。7時位置のてんぷはクロノグラフ専用のてんぷのため、作動させたときだけ動きます。2つのてんぷが同時動くさまは時計愛好家の心を強く掴む魅力があるので、見かけた際にはぜひ見ていただきたい機構です。クロノグラフ針はこのモデル唯一の文字盤中央に設定されているため他の針よりも長いため、クロノグラフ動作時の針の動きもインパクトのあるデザインとなっています。 7-4.クラシック トゥールビヨン エクストラフラット アニバーサリー 5365Ref.5365BR/15/9WU(2021年新作) Ref.5365BR/15/9WUは18Kローズゴールドケース、トゥールビヨンを搭載した2021年新作です。ブレゲがトゥールビヨン機構の特許を取得して220年記念に製作されたモデルで、トゥールビヨンの上に描かれた「Brevet No 157」の文字は1801年に認可された特許第157号を示しています。 文字盤中央ではなく10時方向にわずかにオフセンターされた時分針と5時位置のトゥールビヨンが特徴です。トゥールビヨンのブリッジにブルースチールが採用されるのもクラシックモデルとしては珍しいデザインです。シースルーバックの裏蓋からは1801年の特許登録の際に用いた水彩による機構図の原画をエングレービングで再現しています。 7-5.タイプ XXI 3815 Ref.3815TI/HO/3ZU(2021年新作) Ref.3815TI/HO/3ZUはチタンケース、センター針と同時に作動するクロノグラフを搭載したモデルです。1950年代に初めてフランス海軍航空隊からの依頼でパイロットウォッチを製作したときから、デザインのベースは変わっていません。前のモデルのRef.3817よりも現代的でスポーティーな雰囲気に仕上がっています。 Ref.3815TI/HO/3ZUは世界限定250本で、オレンジ色のインデックスは今は使用できなくなった夜光塗料トリチウムを使用したインデックスをモチーフにしています。3時位置に24時間計、9時位置にスモールセコンド、センターの針はクロノ針と60分積算計となっています。 8.時計の歴史を200年早めた時計師のブランド「ブレゲ」 ブレゲの歴史や魅力についてまとめました。ブレゲは時計の歴史を200年早めた時計師が創業したブランドで、伝統的なスイス時計の雰囲気と数々の複雑機構が愉しめます。かつて貴族に寵愛された時計のDNAを感じることができる歴史的にも貴重な時計です。店頭でブレゲの時計を見た際にはぜひ一度手にとってみてください。

世界で最も知られている時計ブランド ロレックスは世界で最も売れている時計ブランドです。長い歴史の中で積み上げてきた技術と実績が世界で高い評価を得たことで、世界で最も売れている時計ブランドとなりました。世界初の防水機構と自動巻き機構は時計業界全体の歴史に影響するほどの衝撃で、現在でもオイスターとパーペチュアルの名前は継承されています。 この記事ではロレックスの世界観を深く楽しんでいただけるよう、これまでの歴史と魅力、代表的なシリーズ、ロレックスの時計を着けている有名人、おすすめモデルについて解説をします。 1.【腕時計の王様】ロレックスとは? ロレックスとは、1905年にロンドンで創業され、その後スイス・ジュネーブに拠点を移し、現在では世界的に有名な高級時計ブランドです。高い精度と耐久性、そして普遍的なデザインが評価され、世界中で圧倒的な人気を誇ります。とくにオイスターケースやパーペチュアル機構、防水性能などを早くから採用し、実用性を重視した時計づくりで知られています。 さらに、資産価値の高さも魅力のひとつで、人気モデルは中古市場でも高値で取引されています。日常使いできるラグジュアリーウォッチとして、多くの人々にとって“成功の象徴”とされるブランドです。続く章では、そんなロレックスが築いてきた歴史についてご紹介します。 2.世界で一番売れてる時計ブランド「ROLEX/ロレックス」の歴史 世界で最も知られており、売れているブランド ロレックスの歴史は先進的でチャレンジャブルな創業者のマインドが表れています。中でもオイスターケースとパーペチュアル機構の開発は時計業界全体への影響も大きかったと言われています。 この項ではロレックスの歩んできた歴史をまとめます。 2-1.1905年 ロンドンの時計専門商社から生まれた 出典:rolex 1905年に創業者のハンス・ウイルスドルフがロンドンに時計専門商社を興したことから始まります。当時主流だった懐中時計ではなく、腕時計が普及していく未来を予見していました。腕時計は性能が劣るものが多かったものの、エレガントさだけではなく信頼性も兼ね備えるものになっていくと信じていました。 1908年にブランド名を「ROLEX」としました。短く、どの言語でも発音しやすく記憶に残り、ムーブメントと文字盤上で美しく見える文字列を考えていたところ、数百の候補があったもののどれもピンとこなかったとか。しかしある朝に天啓のように「ROLEX」と閃いたと語っています。1919年には時計製造で最も有名なスイス:ジュネーブに移転しました。 2-2.世界初の防水腕時計と自動巻き腕時計の発表 出典:rolex 1926年に最初のモデルとなる防水性・防塵性を備えたオイスターを開発しました。ベゼルと裏蓋、リューズがミドルケースにねじ込まれた特許取得のシステムを備えています。翌年、1927年にイギリス人スイマー メルセデス・グライツがロレックス オイスターを着けてイギリスのドーバー海峡を泳いで渡った際に問題なく動き続けていたことで防水性を証明しました。これを英国紙『デイリー・メール』の一面に全面広告を掲載し、防水時計の成功を発表しました。 1931年には世界初の全回転式自動巻きローター パーペチュアルを開発しました。この機構は現代の自動巻き時計の原点となりました。オイスターの開発によって防水性が上がったものの、リューズの巻き上げ後のねじこみを忘れることで水が入り込むことがありました。しかしパーペチュアルの開発によって自動巻き機構の巻き上げ効率が格段に上がり、リューズを巻き上げる機会自体を減らすことができたのです。 2-3.世界中のプロフェッショナルに向けた様々な時計開発 出典:rolex 1933年にエベレストの上空を飛ぶ飛行機にロレックスが持ち込まれましたが、問題なく使用できました。1935年頃にはロレックスは実際にオイスターが使用される環境でテストや調整、展示を行うべきだと考えました。これ以降スポーツや航空、モーターレースなどはロレックスの格好の実験室となりました。ここから数々の名作が誕生していきます。 1945年に初めてデイトジャストが発表されました。フルーテッドベゼルとジュビリーブレスレットとの組み合わせは人気が高く、シリーズの象徴的なデザインになりました。 1953年にオイスターパーペチュアルを着けた登山隊がエベレストの登頂に成功しました。同年、この勇気ある冒険から着想を得てエクスプローラーが開発され、瞬く間にブランドの象徴の一つにまでなりました。さらに同年、サブマリーナを発表。ロレックス初の防水性100mを備えたダイバーズウォッチで、回転ベゼルによって潜水時間の読み取りが可能でした。 1956年にはミルガウスを発表。最大1000ガウスもの耐磁性は欧州合同原子核研究機関(CERN)による厳密なテストで証明されました。同じ時期にディープシースペシャルという更に深海で使用できる時計の2度の試作を経て、1960年に3度目のディープシースペシャルは10,916m(37,800フィート)での動作を成功させました。 1963年コスモグラフデイトナを発表。1904年から続く砂浜でのモータースポーツの世界的中心地であるデイトナ市から名付けられました。コスモグラフデイトナは1959年に完成したデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われた耐久レースのドライバーのためのツールとして、堅牢性と防水性、平均速度が測れるタキメーターを備えています。1967年には610m防水を備えるシードゥエラーを発表。ヘリウム排出バルブを備えることで更に深海での使用が可能となりました。 1971エクスプローラーⅡを発表。極地あるいは洞窟への探検家の使用を想定し、特徴的な24時間針によって、昼夜の区別がつかない環境でも時刻を把握できるようになりました。1978年には水深1220m(4000フィート)での使用が可能なシードゥエラー4000を発表しました。 1992年ヨットマスターを発表したことでロレックスとセーリングの関係性は深まりました。2007年にはヨットマスターⅡを発表。プログラム可能なカウントダウン機能と機械式メモリーを備えた世界初の腕時計となりました。 2022年時点で最も新しくシリーズに追加されたのは2012年のスカイドゥエラーです。アニュアルカレンダーを備えつつセカンドタイムゾーンを表示する、世界中を旅する人に向けてつくられた時計です。 以上のようにロレックスは非常に多くのシリーズを展開しており、プロフェッショナルが超えるべき壁を見つける度にそれに呼応するように製作してきた歴史があります。最高の実用時計としての側面もあるロレックスらしい歴史です。 3.ロレックスの魅力 世界で最も知られ、最も売れている腕時計ブランドのロレックスは初心者から時計愛好家まで広い層に愛されているブランドです。 ①世界一売れている屈指のブランド力 ②あらゆるシーンに対応する堅牢性 ③幅広いユーザーに届くバリエーションの豊富さ ここではロレックスが持つ3つの魅力について解説します。 ①:世界一売れている屈指のブランド力 出典:rolex ロレックスの魅力を語るのに屈指のブランド力は欠かせません。ロレックスは世界で最も売れているブランドですが、シェアでいうと2位のオメガに3倍の差をつけているほどです。 ちなみに実際にはオメガ、ロンジン、ティソ等を擁するスウォッチグループ、IWCやカルティエ、ジャガールクルトを擁するリシュモングループなど時計業界は大きな資本の下で動くことが多いのですが、なんとロレックス単独でそれらのグループよりも売上が高いのです。ロレックスが世界でどれだけ売れているのかがわかったと思います。 ロレックスは歴史の項で紹介したように、ロレックスはドーバー海峡の横断にオイスター、エベレスト登頂へエクスプローラーなど公開実験を行うことで高い宣伝効果を活かしてきました。これによって得たのが最高の実用時計という印象です。さらに富裕層へ広告を打つ、供給量を絞ることによって高い希少性を獲得しています。 結果ロレックスは高いプレミア感を有しており、中にはなかなか手に入らないモデルもあります。例えば時計通の間では、コスモグラフデイトナを買うために店舗を複数巡ることをデイトナマラソンと呼んでいます。それほどまでに手に入らないモデルで、世界的に見ても供給不足なのがわかります。それでも手に入れたい時計愛好家が世界中にいます。 まとめると、最高の実用時計と言えるほどの堅牢さがありつつ希少性が高くプレミア感がついているのです。実際に使用してもブランド品として愛でても最高のパフォーマンスを発揮するのがロレックスの時計です。 ②:あらゆるシーンに対応する堅牢性 出典:rolex ロレックスの魅力の一つとして多く語られるのが高い堅牢性です。 オイスターケースの開発から始まるケースへの拘りは他の追随を許しません。ロレックスで使われるケースの素材はスーパーステンレスと呼ばれる904Lで、耐久性や耐蝕性に優れています。非常に高価でありながら強度の裏返しで加工性は低く、取り扱いに苦労するのですがロレックスはケース成型を鍛造で行います。鍛造は素材と金型をプレス機にセットして何度もプレスして仕上げることで密度が高くなり、なめらかな仕上がりになります。一般的には切削で行われますが、生産性が高い代わりに密度が低いため鍛造に比べ強度は劣ります。扱いにくいが耐久性に優れる904Lを手間暇かけて鍛造するというロレックスのケースへの拘りがよくわかります。 ロレックスの時計は全体的に防水性が高いことでも知られています。プロフェッショナルモデルであれば防水性は100mが確保されています。世界初の本格防水腕時計としてオイスターケースが開発されたように、防水性への意識が高いことがわかります。 堅牢性とは少し離れますが耐磁性にも優れています。現行のロレックスに使われているパラクロムヒゲゼンマイは耐磁性に優れ、精度への影響が比較的少ないものとなっています。私達の身の回りには電子機器が多く磁気にあふれており、時計にも少なからず影響します。目に見えない部分ですが、耐磁性も時計を使い続ける点で考慮が必要な性能です。 ロレックスの堅牢性はブランドとしても自信を持っており、ロゴは元々は王冠ではなく実は職人の手に由来しているのではという説もあるほど。 ロレックスはブランド力もさることながら高い堅牢性を誇る最高の実用時計といえるのです。 ③:幅広いユーザーに届くバリエーションの豊富さ 出典:rolex ロレックスのもう一つの魅力はバリエーションの豊富さです。ロレックスのシリーズ展開は非常に豊富で、幅広い層に愛されています。 ドレスウォッチなどのデザインをベースにクロノグラフなどの機能を追加して別シリーズとして展開するのが一般的なブランドの展開ですが、ロレックスはそれぞれが全く別のデザインです。複雑系を造らず、機能増でのシリーズ展開増を行いません。 これはロレックスがかつてプロフェッショナルのチャレンジに呼応するようにシリーズを増やしてきたことが一因です。都度求められるスペックに対応すべくデザインや機能をゼロから創り上げてきたため、毎回全く違うデザイン・スペックのシリーズが増えました。だからこそプロフェッショナルが求める品質に対応できています。ただ展開が多いのではなく、どのシリーズもプロフェッショナルに認められたプロフェッショナルなシリーズなのです。 それを支える経営体制としてロレックスがグループに属しておらず独立して運営できるのもそうしたロレックスの哲学を継続できる理由の一つです。 4.ロレックスの代表シリーズ11選 ここまで様々な点で魅力的なロレックスについて紹介してきましたが、ここでは一つ一つのシリーズを深堀していきます。 4-1.デイトジャスト 出典:rolex デイトジャストはロレックスを代表するシリーズの一つで、1945年の発表以来継続して展開されてきたシリーズです。立体感のあるフルーテッドベゼル、日付表示窓を拡大して見ることができるサイクロップレンズが特徴です。インデックスにダイヤモンドやマザーオブパールをセットしたりローマンインデックスといったバリエーションも展開されてきました。 モデル名の由来となったのは3時位置にある日付表示の小窓で、3時位置の小窓で日付表示をする初の防水自動巻きクロノメーターモデルでした。それまでは針が動いて日付を指し示すポインターデイトが主流でしたが、回転ディスクによる小窓の日付表示を採用することで時間と日付の両方が見やすく機能的になりました。現在では0時ジャストに日付が切り替わるデイトジャスト機能を搭載しています。 1947年にクロノメーター10万本目の製造を記念しサー・ウィンストン・チャーチルにケースバックへの紋章の刻印入りで送ったところ感激したとの逸話が残っています。 4-2.デイデイト 出典:rolex デイデイトはデイトジャストのデザインをベースにつくられたシリーズで、曜日表示が追加されています。デイデイトは18kゴールドやプラチナでしか製造しないハイエンドシリーズで、曜日表示は言語が選択できます。また、デイデイトのために開発されたプレジデントブレスレットは半円形のコマを3列に並べた立体的なデザインです。(現行はデイトジャスト18CTゴールドモデルにも採用されています)1956年の発表当時はフルスペルの曜日表示は世界初で、最高の実用時計らしい機能開発といえます。 第34代アメリカ大統領であるドワイト・D・アイゼンハワー大統領に贈呈されたことでも有名で、ロレックスはデイデイトに大統領が持つ時計とイメージを定着させるために35代以降の大統領にも贈呈し、デイデイトが最高級の時計であることを認知させることに成功しました。大統領を広告塔にする大胆な戦略は功を奏し、プレジデントウォッチと呼ばれるようになり、数々の著名人が持つ成功者の時計のイメージとなっています。 また、最新のムーブメントが一番初めに搭載されるシリーズです。現行で搭載しているCal.3255はロレックスの技術の粋を集めたもので14件もの特許を取得しています。どのスポーツモデルよりも最新のムーブメントを搭載するので、ロレックスの中でも寵愛を受けているシリーズだとわかります。 4-3.オイスターパーペチュアル 出典:rolex オイスターパーペチュアルはロレックスの始祖ともいえるシリーズです。1926年の世界初の防水腕時計オイスターの直系で、オイスターケースによる防水性、パーペチュアルによる自動巻き、クロノメーター取得といった今日のロレックスの基礎ともいえる機能をすべて搭載したシリーズです。 いたってシンプルな3針で、デザインは古き良き時代の時計を想起させます。立体的なアプライドインデックスとバーハンド、12時位置の立体のロゴといったシンプルで普遍的なデザインは今後も廃れることはないでしょう。 4-4.コスモグラフデイトナ 出典:rolex コスモグラフデイトナはロレックス唯一のクロノグラフ搭載シリーズです。新品や中古でも人気のモデルとなっておりますので、知っている方がほとんどだと思います。 横目のインダイヤルを備えたクロノグラフで、ベゼルにタキメーターが描かれておりスポーティーな印象です。スチール、18kゴールド、プラチナケースやブレスレットにラバーストラップ、文字盤カラーリングなど豊富なバリエーションが展開されてきました。 1963年に登場したコスモグラフデイトナはアメリカのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われた耐久レースのドライバーのためのツールとして、堅牢性と防水性、平均速度が測れるタキメーターを備えています。今ではラグジュアリーなデザインが人気を博し、供給不足により正規店での購入が非常に難しいことが知られています。 4-5.エクスプローラー 出典:rolex 1953年にオイスターパーペチュアルを着けた登山隊がエベレストの登頂に成功した際のフィードバックを元に、堅牢性を高め視認性を上げたエクスプローラーが開発されました。最初のエクスプローラーからデザインが大きく変わっていないのは研ぎ澄まされた機能美といえます。 3、6、9のインデックスと全てのインデックス、大きなメルセデス針は夜行処理が施されており、暗闇での時刻読み取りが可能です。余分なデザインの一切が排除され視認性を高めています。エクスプローラーⅡはオレンジ色の第2時間帯表示針とベゼルの24時間計を追加することで昼夜の区別が可能になり、洞窟探検などの暗闇の環境でも日をまたいでの使用が想定されています。 4-6.GMTマスター 出典:rolex 1950年代は旅客機による大陸間移動が発展し、第2時間帯での活動が盛んになった時代でした。GMTマスターはパン・アメリカン航空の要望を受けて開発されました。第2時間帯表示針、昼夜を区別するために色でゾーン分けされた両方向回転ベゼル、日付表示、視認性の高いメルセデス針を備えています。 ベゼルのカラーリングが特徴的で愛称で呼ばれることが多いシリーズです。赤と青ならペプシ、赤と黒はコーク、茶黒や茶金はルートビア、黒青はバットマンなど、愛好家からは親しみを込めて呼んでいます。 ちなみにGMTマスターは2カ国のタイムゾーンを表示するものでしたが、GMTマスターⅡは単独で動く短針、GMT針、回転ベゼルを駆使すれば3カ国のタイムゾーンの表示が可能です。 4-7.ヨットマスター 出典:rolex 1992年に開発されたヨットマスターは航海士や船長のためにデザインされたシリーズで、水深100mの防水性と両方向回転ベゼルを備えています。セーリングでのブイ間の時間を測るなどに便利なベゼルは18kゴールドまたはプラチナ、あるいはセラミック製で、10刻みに描かれた大きなナンバリングは時計をスポーティーに印象づけています。 シンプルな文字盤にドットかバーのインデックス、メルセデス針、3時位置のサイクロップレンズと日付表示といったデザインは1992年の初代から今日に至るまで変わっていません。現行品ではインデックスは大きく、ラグは流線型に調整されています。 4-8.ヨットマスターⅡ 出典:rolex ヨットマスターⅡはヨットマスターの進化版として2007年に発表されました。ロレックス初のカウントダウン式クロノグラフ(レガッタクロノグラフ)を備えたモデルで、デイトナに搭載されているCal.4130を応用してつくられたCal.4161を搭載しています。レガッタクロノグラフは10分から1分までのカウントダウンがプログラムできるクロノグラフで、さらにシンクロナイゼーション機能によって計測が始まってからもシグナルに合わせて修正が可能な独自の機能です。 文字盤中央の扇形のカウントダウンクロノグラフが目をひくデザインです。白文字盤に青のセラミックベゼル、赤い針といったマリンカラーなデザインも魅力的です。針とインデックスへの夜行処理も立体感のある仕上がりになっています。 4-9.サブマリーナ 出典:rolex サブマリーナは1953年に発表された本格ダイバーズウォッチです。防水性は水深100mで、これ以降ダイバーズウォッチの基準が100mとなったほど、発表当時の時計業界への影響は大きかったことがわかります。ちなみに現行品では水深300mまでの防水性にアップグレードされています。 回転ベゼルや夜行処理された針とインデックス、どこか無骨なラグなど初代サブマリーナを彷彿とさせるデザインを貫いており、継承されてきたDNAを感じさせます。操作しやすいベゼルの刻みやダイビングスーツのまま着用できる工具無しで長さの調整が可能なエクステンションシステム付きのブレスレットなど、実用的な機能が揃っています。 4-10.シードゥエラー 出典:rolex シードゥエラーはロレックスの中でも最も深海への到達が可能なシリーズで、シードゥエラーは1220m、ディープシーは3900mもの防水性を備えています。1960年にはディープシースペシャル、2012年にはディープシーチャレンジが深海へのチャレンジを成功させたことでも知られています。 デザインはサブマリーナが基になっており、ケースサイズが43〜44mmと少し大きく、ROLEXと描かれた文字盤の見返し部分、セラミックベゼルへのプラチナPVD処理などサブマリーナを進化させたデザインとなっています。 4-11.スカイドゥエラー 出典:rolex スカイドゥエラーは前述のヨットマスターⅡのような文字盤デザインが特徴で、アニュアルカレンダーと2カ国の時刻を同時表示する機能を備えています。文字盤中央の24時までが描かれたインダイヤルはロゴ下の赤縁の三角とセットで見るホームタイムです。時分針はこの場合、ローカルタイム表示となります。インデックスに寄り添っている窓が赤いときは該当の数字の月となります。(8時位置の窓が赤いときは8月となる)3時位置の日付表示窓とセットで月日を読み取ります。 デザインはこれまでのロレックスの要素を集めたようなデザインで、デイトジャストに見られるフルーテッドベゼルやヨットマスターⅡのような文字盤中央のインダイヤルなどシンプルでクラシックなデザインにまとまっています。 5.ロレックスを愛用している芸能人・有名人5選 世界で最も売れているロレックスは世界中の芸能人や有名人が好んで着けています。ここではロレックスの時計を着けている芸能人・有名人の情報をまとめます。 5-1.木村拓哉 コスモグラフデイトナ 116506 元アイドル 木村拓哉さんが着けているのはコスモグラフデイトナ Ref.116506です。 木村さんはロレックスフリークで、他にもエクスプローラーやGMTマスターⅡも所有しているようです。プラチナケース、ブラウンのベゼル、アイスブルー文字盤が特徴で、人気の高いデザインです。 5-2.長瀬智也 コスモグラフデイトナ 6263 ポール・ニューマンモデル 元アイドル 長瀬智也さんが着けているのはコスモグラフデイトナ Ref.6263 ポール・ニューマンモデルです。永瀬さんもロレックスフリークで、エクスプローラーやエクスプローラーⅡも所有しています。 Ref.6263は1970〜80年代に製造されていたアンティークウォッチで、デイトナの中でも特に人気が高く入手困難なモデルです。アメリカの俳優ポール・ニューマンが着けていたことで人気が高いエキゾチックダイヤルです。 5-3.市川海老蔵 GMTマスターⅡ 16758 出典:アメブロ 歌舞伎俳優 市川海老蔵 GMTマスターⅡ Ref.16758です。複数の時計を所有しており、フランクミュラーやGショックを着けてTVに出ていたことが確認されています。 16718は18kイエローゴールドケース、黒文字盤。ブレスレットはオイスター、ジュビリーの2つで展開されていました。現行GMTには金無垢素材GMTにジュビリーがなく、ファンが多いモデルの一つです。 5-4.デヴィッド・ベッカム シードゥエラー ディープシー 116660(PVDカスタム) プロサッカー選手 デヴィッド・ベッカムさんが着けているのはシードゥエラー ディープシー Ref.116660(PVDカスタム)です。ベッカムさんはコスモグラフデイトナやヨットマスターⅡ、他ブランドの時計も複数所有しており、時計愛好家の一人です。 Ref.116660は水深3900mまでと屈指の防水性を誇る本格ダイバーズウォッチです。着けている写真を見ると文字盤は黒と思われます。 5-5.千鳥 ノブ ヨットマスターⅡ 116680 出典:Instagram 漫才師 千鳥 ノブさんが着けているのはヨットマスターⅡ Ref.116680です。ノブさんはヨットマスターⅡ以外にパネライのルミノールマリーナを着けており、海に関する時計が好きなのかと思います。 Ref.116680はステンレスタイプのヨットマスターⅡでベーシックなモデルです。ケースサイズが大きく、デカ圧ブームの現代では人気が高いモデルの一つです。 6.ロレックスのおすすめモデル5選 出典:rolex ここまでロレックスの歴史や魅力について語ってきましたので、特におすすめしたいモデルについて紹介します。 6-1.エクスプローラー 124270 出典:rolex Ref.124270は2021年新作のエクスプローラーⅠです。防水性100mのオイスターケース、巻き上げ効率の良いパーペチュアル、クロノメーター検定取得といったロレックスの基本が揃っています。黒文字盤に夜行処理されたインデックスとメルセデス針で視認性を高めています。 旧モデルのRef.214270と比較すると、ケースサイズが39mmから36mmへサイズダウン・ムーブメントはCal.3230になったことでパワーリザーブが48時間から70時間へ、ラグ幅が20mmから19mmといった点が挙げられます。小さいようで使い勝手としては大きく改善されているので、かなりのアップグレードがされたと考えていいモデルチェンジです。 6-2.GMTマスターII 126710BLNR 出典:rolex Ref.126710BLNRはステンレスケース、ケースサイズ40mm、ベゼルカラーは黒と青のGMTマスターⅡです。2019年モデル。青と黒のベゼルカラーはバットマンの愛称で親しまれています。ベゼルに合わせてGMT針も青となっています。 一つ前のモデルRef.116710BLNRとの違いは堅牢さが特徴の3連のオイスターブレスレットのみで展開されていましたが、しなやかで美しい5連のジュビリーブレスレットが追加されました。 6-3.サブマリーナーデイト 126610LN 出典:rolex Ref.126610LNはステンレスケース、ケースサイズ41mmのサブマリーナデイトです。2020年モデル。旧モデルRef.116610LNとの違いはケースサイズが1mm大きくなっていることです。10年以上続いたモデルで、サブマリーナの今のデザインを形作ったモデルともいえます。 Ref.126610LNは旧116610LNとはケースサイズが1mm大きくなったことによるバランスの微調整やインデックスの縁の太さの違いといったかなり細かな点以外は大きく変わっていません。モデルチェンジといいつつ微調整を行ったという印象で、旧116610LNを継承する形となっています。 6-4.デイトジャスト オリーブグリーン 126200 出典:rolex Ref.126200はステンレスケース、ケースサイズ36mmのデイトジャストです。2021年新作。デイトジャストが継承してきたオイスターケースやパーペチュアルはそのままトレンドに沿った文字盤となっている最新モデルです。ロレックスのオリーブグリーン文字盤は植物をイメージして幹と葉が描かれています。堅牢性の高いオイスターブレスレットと愛称のよいデザインです。 6-5.エクスプローラーⅡ 226570 出典:rolex Ref.226570はステンレスケース、ケースサイズ42mmのエクスプローラーⅡです。2021年新作。白文字盤にオレンジのGMT針(24時間針)が映えるスポーティーな印象のモデルです。 旧モデルRef.216570との違いは針のブラックコーティングの有無とムーブメントがCal.3187からCal.3285へ変わったことです。Ref.226570は針へのブラックコーティングをなくしたことで綺羅びやかさが増し視認性が上がっています。GMT針(24時間針)についても根本までオレンジ色なので見やすくなっています。ムーブメントは変更になったことでパワーリザーブの延長が図られました。 7.世代を超えて愛され続けるロレックス ロレックスの歴史や魅力についてまとめました。ロレックスは世界で最も知られており売れているブランドだけの歴史の重みや幅広い魅力があることがわかっていただけたでしょうか。 ロレックスは非常に幅広いシリーズを展開しているので、幅広い層の多くの方に愛されているブランドです。店頭でロレックスの時計を見た際にはぜひ一度手にとってみてください。
世界三大時計の頂点といわれることもあるパテックフィリップは、代々受け継いでいける一生物の時計といわれています。実際にどんなに古い時計であっても修理することができる永久修理を掲げており、過去の複雑機構でさえも代替えパーツを創り出して修理します。 ヴィクトリア女王、ローマ教皇、アインシュタイン、キュリー夫人などの偉人が顧客におり、他にはない格式の高さをもつブランドといえます。時流を変えるほどのインパクトをもつ時計を創り出すこともあり、技術の高さも世界トップクラスです。 この記事ではパテック・フィリップの世界観を深く楽しんでいただけるよう、これまでの歴史と魅力、代表的なシリーズ、パテック・フィリップの時計を着けている有名人、おすすめモデルについて解説をします。 1.パテックフィリップ(PATEK PHILIPPE)とは? 高級腕時計ブランドの頂点とも言われるパテック・フィリップの歴史は積み上げてきた実績を語ることがほとんどです。巨大資本に頼らずに独立して安定した運営を続けているため、大きな方針転換を行わず世界観を崩すことをしないので、経営上語ることが少ないからです。そのため時流に影響されない普遍的で本質的な時計づくりを続ける彼らのスタンスをみて、彼らこそがまさしくスイス時計の看板を背負う高級腕時計の頂点だと感じることができるのです。 ここではパテック・フィリップの歴史についてまとめます。 1-1.前身にあたるパテック・チャペック社の設立 1839年、2人のポーランド人によってジュネーブに創設されたのが、アントワーヌ・ノルベール・ド・パテックと時計師フランソワ・チャペックによるパテック・チャペックでした。これこそがパテック・フィリップの前身にあたるブランドです。1844年にパリ産業博覧会で銅メダルを授与されたジャン・アドリアン・フィリップと意気投合し翌年には技術者として就任しましたが、チャペックは退社。1851年にパテック・フィリップに正式に名称変更し、今に至ります。 1-2.世界大恐慌を受けてスターン家による買収が決定 パテック・フィリップ社として再スタートしたのと同年、ロンドンの万国博覧会に出展しイギリスのヴィクトリア女王をはじめとする著名人に世界初の鍵なし時計を賞賛されました。1868年にはスイス初の腕時計を制作するなど、彼らの名がヨーロッパに知られるきっかけとなりました。以降もスプリット秒針クロノグラフ機構の技術特許の取得やコレクター向けに超複雑な天文表示懐中時計を制作するなど、技術の高さに磨きがかかっています。 しかし1930年代の世界恐慌の影響により業績が悪化し、文字盤製造会社を経営していたジャン・スターンとシャルル・スターンの兄弟が経営権を取得しました。同年発表したのがカラトラバRef.96で、のちにクンロクと呼ばれ今日に至るまで愛されており、現行モデルにおいてもそのDNAが受け継がれています。翌年には超複雑懐中時計グレーブス・ウォッチを製作しており、経営体制は変わったもののパテック・フィリップの信念は変わらないことを示すものといえます。 1-3.クオーツショックの暗雲を吹き飛ばしたCal.89 1970年代に入りスイス時計業界は逆風に見舞われます。日本の時計メーカー セイコーの発表したクオーツ時計によって、スイスの機械式時計が売れなくなってしまったためです。クオーツ時計は機械式時計に比べ精度が高く、しかも量産性が高いため安価だったことで世界中に普及していきました。代わりにスイス機械式時計は売れなくなり、スイス国内の時計企業の半数は倒産、時計産業の就業者数は 1970 年から 1984 年にかけて3分の1になってしまいました。 よく知られているビッグブランドですら、資金難に陥りグループへの参加や倒産、あるいは方針転換を余儀なくされました。 そんな中パテック・フィリップは1976年にはノーチラスを発表しました。ジェラルド・ジェンタ氏デザインの下開発されたノーチラスはスポーツラグジュアリーというそれまでにない価値を創り出しています。また1989年にはキャリバー89と呼ばれる当時最高の技術を集めた懐中時計を制作し、業界を驚かせました。 33ケの複雑機能をもつキャリバー89は1つの時計が備える複雑機能の数は史上最多。世界三大時計の一つがクオーツという時流に逆らうことにより、機械式時計の面白さや深みが再確認され、現代へ受け継がれていくことができたといえます。 2.パテックフィリップの魅力 出典:Patek Philippe 高級時計の頂点ともいわれるパテック・フィリップの魅力は「継承」のキーワードで語られることが多いです。順番に解説していきます。 2-1.継承され続ける高級スイス時計の代名詞 パテック・フィリップの語られる魅力の中でも影響力が強いのが、パテック・フィリップの歴史がスイス時計の歴史と共にあったことです。 まず1839年創業と歴史が長く、影響を与えてきた期間が長いことが挙げられます。 1845年の竜頭巻上げ・時刻合わせ式時計の技術特許取得から現代に至るまでに非常に多くの技術を開発し、スイス時計の技術力発展に強い影響を与えてきました。 1932年にはカラトラバを発表し、現在でもCal.96 (クンロク)は機械式時計の究極のデザインとして歴史に名を残しています。 スイス時計の根幹を揺るがしたクオーツショックにおいては、当時注目されていなかったスポーツラグジュアリーウォッチの草分け的存在であるノーチラスの発表を行いました。精度や高価さで敬遠されていた機械式時計の認識を改革するように生まれたキャリバーCal.89も象徴的です。 パテック・フィリップはこれまでトレンドに沿った時計から時流に逆らうように生み出した時計など高い注目を浴びてきており、スイス時計の歴史を創り出してきたブランドの一つです。 2-2.業界最高の品質基準”パテック・フィリップシール”と永久保証 出典:Patek Philippe パテック・フィリップの時計は厳格な検査の元、最高品質の時計だけを出荷しています。2008年までは1886年に規定されたスイス;ジュネーブ州で製造される他、精度や生産地など12を超える厳しい基準をクリアした時計だけが許されるジュネーブ・シールを利用していました。実際にはパテック・フィリップはジュネーブ・シールの規定を上回る基準で製造していたと言われています。 2009年以降はジュネーブ・シールよりもさらに厳しい独自の基準パテック・フィリップシールをすべての時計に適用しています。他のブランドよりも厳しい基準をクリアしており、部品単体での仕上げから組立後の検査に至ります。ジュネーブ・シールとの大きな違いは精度の検査方法で、ジュネーブ・シールはCOSC(スイスクロノメーター検定)に則っているためムーブメント単体で検査を行いますが、パテック・フィリップシールは着用してシミュレーションするので、実際に使用する状況に近いテストが行われています。 もう一つ、パテック・フィリップが時計製造について掲げているのが、永久保証についてです。パテック・フィリップは自社の時計であればいかに年代が経ったものであっても修理やオーバーホールを受けるということです。 パテック・フィリップの広告に多く使われるのが仲睦まじい親子の写真です。合わせてこう書かれています。「気持ちを刻み込んで、その時計は受け継がれる。父から子へ、世代から世代へ」いつの時代の時計であっても修理をして継承できる、世代を超えて愛されるパテック・フィリップならではのキャッチコピーです。 2-3.完全なマニュファクチュールの高い技術から生まれる複雑機構 パテック・フィリップが複雑機構を得意とするところは前述のように数々の特許を取得していることからもわかります。 例えば世界七大複雑機 トゥールビヨン ミニッツリピーター 永久カレンダー スプリットセコンド・クロノグラフ パワーリザーブ・インジケーター レトログラード ムーンフェイズ のうち1つが搭載されているだけで複雑で非常に高額になりますが、グランドコンプリケーションは2つ以上を搭載しているため、雲上時計と呼ばれる高価なものとなっています。 中でもパテック・フィリップは世界で初めて腕時計に永久カレンダーを搭載したことで知られており、現在でも永久カレンダー搭載モデルを多く発表しています。 ただ複雑なだけではなくカラトラバのデザインをベースに設計することで、文字盤は非常にシンプルで無駄のないデザインでありながら機能・機構は超複雑な時計を創り出しています。 3.パテックフィリップの代表的なコレクション ここまで様々な点で魅力的なパテック・フィリップについて紹介してきましたが、ここでは一つ一つのシリーズを深堀していきます。 3-1.カラトラバ カラトラバはパテック・フィリップを、あるいは世界を代表するシンプルさの究極系ともいえるシリーズです。スタイルは1932年に初代Ref.96の発表で確立されていましたが、カラトラバと呼ばれるようになったのは1980年代から。カラトラバはリューズに描かれたカラトラバ十字のエンブレムからついたあだ名で、主にパテック・フィリップ社内で呼ばれていたものです。 特徴的なシンプルなデザインはバウハウスの影響を強く受けていると言われており、余分な装飾や機能に関係ないものは徹底的に排除されています。とはいえ世界有数の文字盤メーカーを傘下にもつパテック・フィリップによるデザインは一見シンプルに見えても、一つ一つが高い完成度を誇ります。 主なモデルでは初代のRef.96や現行のRe.5196に見られるドルフィン針にバーインデックス、6時位置のスモールセコンドのデザインが有名です。しかし、ローマインデックスやバーハンド、2針のモデルもまたカラトラバであり、カラトラバを明確に示す定義はなかなか難しいとされています。 3-2.ノーチラス ノーチラスは1976年に誕生したスポーツラグジュアリーウォッチです。ゆるやかな八角形のオクタゴンケース、ブレスレットと一体化したケースが特徴的です。発表当時はケースサイズが35mm前後が主流でした。そんな中発表されたノーチラスはケースサイズ39mm、しかもステンレススチール製と当時としてはかなり異端でした。ジャンボとあだ名がついているのもそのためです。 デザインを手掛けたのは世界的な時計デザイナー ジェラルド・ジェンタ氏です。「ウェットスーツにもタキシードにも完璧にマッチする時計を」のコンセプトでデザインされており、実用できる高い防水性を備えています。 初代はベゼルとケース本体の2ピース構造で、ケース両サイドに専用パーツを採用することで気密性を高め12気圧防水を実現しています。現在では3ピース構造ですが基本のデザインは変更されず、ケースサイドの形状もノーチラスのアイコンとして愛されています。また、水平エンボス文字盤の凹凸により立体感や高級感を高めています。 ちなみに4年ほど早くオーデマ・ピゲからロイヤルオークを発表しており、同様のスポーツラグジュアリーウォッチとして話題になっています。ロイヤルオークは戦艦、ノーチラスは潜水艦ノーチラス号をモチーフとしています。 3-3.アクアノート アクアノートは1997年に発表されたシリーズで、ノーチラスからインスピレーションを得て作られた丸みを帯びた八角形ケースと防水性、牽引耐性、紫外線耐性に優れたハイテク・コンポジット素材のトロピカルバンドの異素材の組み合わせが特徴です。 夜行処理されたインデックスと針、ケースから流れるような形状のリューズガードとラグ、大きめの網掛けになっているタペストリーのような文字盤などスポーティーにまとまったデザインです。ベゼルの平面部はヘアラインですがナナメ部分はポリッシュ磨きにすることで立体的に見せる工夫も。伝統的でいて現代的なエッセンスが随所に見られるデザインです。 発表当時ケースサイズは34mmと現在では小ぶりに感じるサイズですが、世代が変わる度にサイズアップしていき、現行品では40.8mmとなっています。 3-4.グランドコンプリケーション 前述のCal.89のように複雑機構の開発はパテック・フィリップの本領ともいえます。80を超える特許を有し、複雑機構をレギュラー生産できる技術と生産体制を構えているのも世界でも有数のコンプリケーションメーカーです。 パテック・フィリップがこれまで創り出してきたグランドコンプリケーションは様々です。いずれも永久カレンダーやクロノグラフ、トゥールビヨンやミニッツ・リピーター、天空の動きを再現する星座表の搭載などの機能を複数備えつつ、高いデザイン性を兼ね備えています。 3-5.ゴンドーロ ゴンドーロはレクタングラー、トノー、クッションなどラウンド型以外のシリーズです。ブラジルのパテックの販売店「ゴンドーロ&ラブリオ」にちなんだ名前で、第二次世界大戦でヨーロッパが不況で苦しんでいる時期には、ブランドの全生産量の3分の1を販売していたと言われています。ブラジルでは「パテック」が時計の代名詞となっており、パテック・フィリップ以外の時計を買うときもパテックを買う、と表現されるほどでした。 ゴンドーロはいずれもアールデコを範とする幾何学的なケースデザインで、パテック・フィリップの中では異色なシリーズです。文字盤はシンプルでクラシックなことが多く2針・3針のものがほとんどです。現在ではジュネーブにあるパテック・フィリップミュージアムに所蔵している過去の傑作からインスピレーションを得て生み出されています。 3-6.Twenty~4 Twenty~4はパテック・フィリップのレディースラインとなります。カラトラバやアクアノート、ノーチラスなどそれぞれにおいてもレディースモデルは発表されていますが、レディースモデルのみのシリーズはTwenty~4だけです。 Twenty~4はシンプル・エレガンスなドレスウォッチラインで、女性がシーンを選ばずに使用できるデザインとなっています。現行ではグラデーションのきいた文字盤、広めのラグ、そして一気にラグジュアリー感を高めるダイヤモンドがふんだんに使われており、カラトラバやノーチラスといった傑作にも引けをとらない品格の高さが感じられます。 3-7.キュビタス 2024年10月パテックフィリップは待望の新作コレクション「Cubitus/キュビタス」を発表しました。新たなコレクションを発表したのは1999年の「Twenty~4/トュエンティフォー」以来、実に25年ぶりです。 キュビタスの直径45mmの大型のケースは、丸みを帯びた縁とこれまでにないスタイリッシュなフォルムを兼ね備えた独自性溢れるデザインとなっています。 また、今回の新作コレクションの目玉となるのはコンプリケーション「5822P-001(写真左)」。瞬時送り式大型日付表示、曜日表示、ムーンフェイズ表示の組み合わせた特別な1本です。また、このモデルには本コレクションの中でも唯一、パテックフィリップが新たに手掛けた新ムーブメント「240 PS CI J LU」を搭載していることも大きな魅力とされています。 4.パテックフィリップのおすすめ人気モデル5選 ここまでパテック・フィリップの歴史や魅力について語ってきましたので、特におすすめしたいモデルについて紹介します。 4-1.ノーチラス|5711/1A-010 Ref.5711/1A-010はステンレスケース、防水性12気圧、自動巻き3針、デイト表示有りのシンプルな機能のノーチラスです。Ref.5711は2006年に登場し現行に至るまで続いているロングセラーなモデルです。当時業界を騒がせたケースサイズ39mmは現行では40mmにサイズアップしました。とはいえ当時34〜36mm前後がメインだった時流が今では40〜42mmがメインになっているため、ノーチラスはむしろ小ぶりなほうになっています。 通常は人気の文字盤カラーは白か黒がほとんどですが、ノーチラスはRef.5711/1A-010のようなブラックブルーに人気が集中しています。文字盤の美しさもさることながら、前述の通りノーチラスが潜水艦ノーチラス号にちなんだ名前のため、深海を想起させる暗い青が選ばれているのかもしれません。 4-2.ノーチラス|5711/1A-014 Ref.5711/1A-014は現行まで続いているノーチラスRef.5711の2021年最新カラー オリーブグリーン文字盤モデルです。デザインコードは統一されており、ノーチラスのDNAが確実に継承されているのを感じることができる最新作です。2021年のトレンドカラーのオリーブグリーン文字盤は多くのメーカーがこぞって選んだ文字盤カラーですが、パテック・フィリップの新作は正確にはオリーブグリーン・ソレイユ文字盤です。フランス語で太陽のソレイユが意味するところは文字盤に施されたエンボスと放射状に広がる美しいグラデーションを表しており、他のブランドの文字盤とは一線を画しています。 しかしRef.5711は生産終了となることが2021年1月に宣言されました。Ref.5711/1A-014がRef.5711としての最後のモデルとなります。人気だったブラックブルーやホワイト文字盤が次々とディスコンになっているため、現行のステンレスケースでは最新作のオリーブグリーンが唯一の現行品です。 ※5711/1A-014もディスコンとなりました。 4-3.ノーチラス|5990/1R-001 Ref.5990/1R-001はノーチラス トラベルタイム クロノグラフ ローズゴールドケースです。 トラベルタイムとは2カ国の時刻を同時表示する機能で、基本の長針・短針をホームタイムとし、中央が抜けている針はいわゆるGMT針で、設定したい国(ローカルタイム)の時差分をズラして設定しておくと短針と同じように進むので、時差分がズレて表示できます。 3時位置(ホームタイム)と9時位置(ローカルタイム)の窓は白か黒に変わるようになっており、昼(AM)を表示している場合は白、夜(PM)を表示する場合は黒を表示します。 12時位置では日付、6時位置ではクロノグラフの積算計を表示します。さらにフライバッククロノグラフになっているため、スタートからリセットを直で行うスピード感が高い機能です。 デザインは通常のノーチラスがベースになっており、水平エンボス模様による立体的な文字盤は健在です。夜行処理されたローズゴールドのバーインデックスとバーハンドはスポーティーかつエレガント。グラデーションのようなブルーソレイユ文字盤の美しさを引き立ててくれます。 4-4.アクアノート|5168G-010 Ref.5168G-010はアクアノート オートマチック ホワイトゴールドケースです。2019年発表モデルのRef.5168G-010は、スポーティーなカーキグリーン文字盤が特徴です。 2021年のトレンドとなったカーキグリーンを先取っており、2021年にはクロノグラフモデルを発表しています。ちなみに前述したノーチラスRef.5711/1A-014はオリーブグリーンのため、文字盤の色は使い分けていると思われます。 Ref.5168G-010はシンプルな中3針モデルで、ケースサイズは42.2mmとトレンドにのったサイズとなっています。 この現代的なエッセンスに対しジャンボの愛称がついています。丸みを帯びた八角形のベゼルやヘアライン仕上げとポリッシュが交互に施されることで生まれる立体感はアクアノートがアイデンティティーともするアイコン的な意匠で、確実に受け継がれていっていることがわかります。 4-5.パーペチュアルカレンダークロノ|5971P-001 Ref.5971P-001はパーペチュアルカレンダークロノ プラチナケースです。カレンダーの修正が一切必要ない永久カレンダーとクロノグラフ、ムーンフェイズを搭載したグランドコンプリケーションの一本です。12時位置の窓で曜日と月、3時位置のインダイヤルで積算計と年、6時位置で日付とムーンフェイズ、9時位置で24時関係と積算計と多くの表示を備えています。 Ref.5970とは機能は同じですが、Ref.5971はインデックスとベゼルにバゲットダイヤモンドが敷き詰められており、華やかなデザインとなっています。多機能表示とパヴェダイヤを備えつつも奥ゆかしいシンプルさを感じさせるデザインはパテック・フィリップならではです。 5.パテックフィリップはなぜ高い?知られざる4つの理由 パテックフィリップ(Patek Philippe)は、高級時計の中でも特に高価なブランドとして知られています。その価格帯は数百万円から数千万円に及び、限定モデルや希少なヴィンテージ品に至っては数億円の価値がつくことも珍しくありません。なぜこれほどの高価格になるのでしょうか? その理由は、単なるブランド名の価値ではなく、時計業界における圧倒的な技術力や革新性、そして長年培われた信頼性にあります。ここでは、パテックフィリップがなぜ高価なのか、4つの理由を解説します。 5-1.理由①:世界最高峰のムーブメント パテックフィリップの時計が高価な最大の理由は、そのムーブメントの精密さと品質の高さにあります。同社はすべてのムーブメントを自社で開発・製造しており、スイスの厳格な時計業界基準を超える水準の精度と耐久性を誇ります。 また、パテックフィリップの時計は複雑機構(コンプリケーション)の分野でも世界的に評価されており、ミニッツリピーターや永久カレンダー、スプリットセコンドクロノグラフなど、多くの革新的な機構を生み出してきました。これらの技術力が、パテックフィリップの時計を「世界最高峰」と称される理由の一つとなっています。 5-2.理由②:時計業界を震撼させる巧みな開発力 パテックフィリップは単に伝統を守るだけでなく、常に技術革新を続けてきたブランドです。1839年の創業以来、時計業界に数々の新技術をもたらしてきました。特に有名なのが、世界初の永久カレンダー付き腕時計(1925年発表)や、史上最も複雑な懐中時計「カラトラバ・グランドマスター・チャイム」の開発です。 さらに、同社は独自のシリコン製脱進機「シリコンテクノロジー」を開発し、機械式時計の耐久性と精度を飛躍的に向上させました。このような先進的な技術をいち早く取り入れることで、パテックフィリップは時計業界をリードし続けています。 5-3.理由③:デザイン性と機能性を兼ね備えたモデル展開 パテックフィリップは、「シンプルでありながら完璧な美しさ」を追求したデザインが特徴的です。特に代表的なコレクションである「カラトラバ」は、エレガントでクラシックなデザインが魅力で、多くの時計愛好家に支持されています。 しかし、パテックフィリップの魅力はデザイン性だけではなく、機能性も兼ね備えている点にあります。「ノーチラス」や「アクアノート」などのスポーツモデルは、頑丈でありながら洗練されたフォルムを持ち、ビジネスシーンからカジュアルまで幅広く対応可能です。 また、ケースや文字盤の素材選びにも妥協がなく、ホワイトゴールド、プラチナ、ローズゴールドなどの貴金属を多用することで、他のブランドとは一線を画す高級感を演出。シンプルなデザインながらも、上質な素材と職人技による仕上げが、圧倒的な価値を生み出しています。 5-4.理由④:アフターサービスの充実 パテックフィリップの時計は、一生ものとして愛用されることを前提に作られています。そのため、ブランド自体が長期的なアフターサポートを提供しており、世代を超えて受け継がれる時計としての価値が保証されています。 たとえば、パテックフィリップの正規修理サービスでは、100年以上前の時計であっても修理・メンテナンスが可能です。このような徹底したアフターサポートは、他の高級時計ブランドでも類を見ないレベルのものであり、「資産価値」としての側面も持ち合わせています。 また、パテックフィリップは自社の時計の市場価値を維持するために、流通量を厳しく管理しています。そのため、中古市場でも高いリセールバリューを誇り、オーナーが手放す際にも高額査定が期待できるのです。こうしたブランドの徹底した品質管理と顧客サポートが、パテックフィリップの時計が「高い」と言われる理由の一つになっています。 パテックフィリップが高価である理由は、単にブランド名の価値だけではなく、世界最高峰のムーブメント、技術革新への取り組み、洗練されたデザイン、そして徹底したアフターサービスにあります。これらの要素が組み合わさることで、時計業界でもトップクラスの地位を確立し、「一生ものの時計」としての価値を持つのです。 パテックフィリップは単なる時計ではなく、所有すること自体が一つのステータスとなる特別な存在です。これこそが、多くの時計愛好家やコレクターが魅了され続ける理由なのかもしれません。 6.パテックフィリップを愛用しいている芸能人・有名人5選 世界三大時計と名高いパテック・フィリップは奥深く語りたくなる歴史、格式の高さ、デザイン・機構が複雑でありユニークであることから、世界中の芸能人や有名人が好んで着けています。ここではパテック・フィリップの時計を着けている芸能人・有名人の情報をまとめます。 6-1.ヴラジーミル・プーチン ロシア大統領 ヴラジーミル・プーチン氏が着けているのはグランドコンプリケーション 永久カレンダームーンフェイズ ホワイトゴールドケース Ref.5039G-001です。プーチン氏は時計愛好家で知られており、パテックの他にもブレゲやブランパンのモデルを着けているのがよく見られます。 既に生産終了しているモデルで、3時位置に月と年、6時位置にムーンフェイズと日付、9時位置に曜日と24時間計となっているフルカレンダーモデルです。ベゼルに細かく彫られているクルドパリが高級感のあるモデルです。 6-2.エリック・クラプトン アーティスト エリック・クラプトン氏が着けているのはグランドコンプリケーション 永久カレンダークロノグラフ プラチナケース Ref.2499です。永久カレンダー、クロノグラフ、ムーンフェイズを備えた多機能モデルです。 実はRef.2499のプラチナケースは世界に2本だけでその内1本は名誉会長のフィリップ・スターン氏、残り1本をエリック・クラプトン氏が所有しています。元々イエローゴールドケースでしか製造されていなかったRef.2499のムーブメントの残りをプラチナケースで造ろうと決めたのもスターン氏で、パテック専門のオークションに出品したものがエリック・クラプトン氏の元へたどり着いたようです。2021年時点では手放してしまっているようで、約2億8,500万円で落札されたとのこと。 6-3.櫻井翔 嵐の櫻井翔氏が着けているのはカラトラバ ホワイトゴールドケース Ref.5116Gです。一見変化のないシンプルな3針ですが、最大の違いは文字盤にエナメルが使用されていることです。液体感のあるつるんとした独特の美しさが楽しめますが、生産数が非常に少ないため希少価値の高い一本です。 6-4.福山雅治 アーティスト 福山雅治氏が着けているのはアクアノート ミディアム ステンレスケース Ref.5066/1A-001です。緩やかな八角形ケースが特徴で、ケースサイズ34mmと初代と同じサイズで、現行品よりも小ぶりのモデルです。 自身のラジオで憧れていたパテックの時計をようやく購入したといったことを報告しており、その後カラトラバのトロピカルを着けている写真がSNSへ投稿されていることから、パテックの時計にハマってしまったことが伺えます。 6-5.石田純一 俳優 石田純一氏が着けているのはノーチラス クロノグラフ ステンレスケース Ref.5980/1Aです。過去に海外で奪われたり空き巣に入られたり被害に会っている石田氏ですが、またもやパテックの時計を購入しているようです。時計愛好家のため、様々なブランドの時計を所有していることでも知られています。 Ref.5980/1Aはクロノグラフ機能を搭載しており6時位置のインダイアルは60分計と12時間計の両方が同軸で表示する機能となっています。また、シースルーバックになっておりムーブメントの動きをハッキリ見るのも楽しめます。 7.【まとめ】世代を超えて愛され続けるパテックフィリップ パテック・フィリップの歴史や魅力についてまとめました。パテック・フィリップは世界三大時計と言われる格式の高さやスイス時計の歴史の重厚感を味わえるブランドです。 伝統・継承を主とするブランドですが、複雑系の新作は伝統を守りつつ革新的なモデルが見られるので、伝統を守るモデルと革新的なモデルがそれぞれ欲しくなってしまうブランドです。 店頭でパテック・フィリップの時計を見た際にはぜひ一度手にとってみてください。
パイロットウォッチを展開する時計ブランドは数多くありますが、ベル&ロスは一風変わったブランドです。時計に関わりのなかった2人が創業し、それまでにないパイロットウォッチの概念をつくりだしながらも、本格的で世界的に信頼の置かれているブランドです。デザイン面でも高い評価を受けており、独立系ブランドとして活動しています。この記事ではベル&ロスの歴史、魅力、代表的なシリーズ、着用している有名人、人気モデルについて解説します。 1.ベル&ロスとは 出典:Bell & Ross ベル&ロス(Bell & Ross)は、フランス発の高級時計ブランドで、航空機のコックピット計器にインスパイアされたデザインが特徴です。1992年に設立された比較的新しいブランドながら、その独自性と高い機能性で時計愛好家やプロフェッショナルから絶大な支持を集めています。スクエアケースのモデルが特に有名で、シンプルかつインダストリアルな美学を追求したデザインが、他の時計ブランドにはないユニークな魅力を放っています。 ベル&ロスの時計は、ただ見た目が美しいだけではなく、過酷な条件での使用を想定した堅牢性と信頼性を兼ね備えており、パイロットや潜水士、さらには冒険家たちにとって頼れるツールの1つにもなっています。時計の中には、特殊な技術や素材を採用しているモデルも多く、機能性とデザイン性が高次元で融合したブランドといえます。 次章では、そんなベル&ロスがどのように誕生し、現在に至るのか、その軌跡を詳しくご紹介します。 2.ベル&ロスの歴史 出典:Bell & Ross 2-1.1992年に銀行マンと工業デザイナーの2人によりパリで創業 ベル&ロスは1992年にブルーノ・ベラミッシュとカルロス・ロシロによって創業しました。2人は高校時代の友人で、ブルーノは工業デザイナー、カルロスはパリの大手投資銀行で働いていましたが1990年に再会、時計への情熱を語り合い意気投合。自宅の一角をオフィスにしてブランドを立ち上げました。 とはいえ2人とも時計業界にいなかったため、ブルーノによるデザインやアイデアはあったものの時計作りのノウハウを持っていませんでした。ブルーノは大学時代のインターン先がパイロットウォッチの先駆者であるジン(SINN)だったこともあり、ジンの堅牢性や高いスペックに憧れていました。そこで2人はジンへ趣き、情熱やプランを熱く語ったことがジン創業者のヘルムート・ジンの心を動かしました。 2-2.ジン、シャネルのバックアップを受ける ジンは2人の思いに賛同し、共同での時計制作を行うこととなりベル&ロスとして最初の500本の時計製造はジンで行うこととなりました。このときに生まれたのが「Bell&Ross by SINN」で、3針とクロノグラフを中心に様々な時計を発表していきました。ジンのパイロットウォッチ製造の高い品質管理や技術によって生まれたシリーズは今でも中古市場で高い人気となっています。 何一つ実績のない新興ブランドとジンのような一流メーカーが手を組むといった前代未聞のコラボレーション、さらにそれによって生まれたモデルは注目を集め、世界中から一目置かれる存在となりました。2社の協力関係はヘルムート・ジンが経営を退いた1994年以降も、2002年に独立を果たすまで続きました。 1997年にベル&ロスとして初のシリーズ「ヴィンテージ123」を発表。資金繰りに苦しんでいた時期ですが、新興ブランドながら時計業界に真っ向から勝負を挑むような王道といえるモデルがシャネルの目に留まりパートナーシップを結ぶことに。ブルーノが工業デザイナーとして学んできた『形状は機能に従う』といった端正な美しさをもつモデルを次々と発表しました。 2-3.2000年スイスラ・ショー・ド・フォンに自社工場を設立 シャネルに評価されたことで注目を集めたヴィンテージ123のヒット、シャネルの資本協力もあり、2000年にスイスのラ・ショー・ド・フォンに製造工場を設立。本社をパリに移しました。 2005年、ベル&ロスをスターダムへと押し上げたBRシリーズを発表します。最初にスクエア型のパイロットウォッチとしてBR-01とBR-03を、2007年にはトノー型ダイバーズウォッチのBR-02とサイズダウンさせたBR-Sを発表。BR-01はラルフローレンの広告ビジュアルに採用され、世界的に大ヒット。新進気鋭のブランドが一流ブランドに肩を並べるようになりました。 2011年には世界大戦で使われたパイロットウォッチにインスピレーションを得て制作されたWW1、WW2を発表。2014年に新素材によるBRX、2017年にBR123のDNAを継承するBRV、2019年にラグジュアリースポーツのBR-05と次々と発表。 創業して30年とは思えないほどのヒットを生んだベル&ロスですが、今でも独立系として運営されており、他のブランドにはないパイロットウォッチを次々と発表しています。 3.ベル&ロスの魅力 出典:Bell & Ross 3-1.ジン(SINN)との技術提携による本格パイロットウォッチ ベル&ロスの魅力の一つにジンとの技術提携により本格パイロットウォッチであることがあります。創業者の一人、ブルーノがジンでインターンシップとして働いた経験から、ジンへ協力を仰いだのは前述の通りで、このとき生産された500本はジンの工房でつくられました。 元々デザイナーと金融マンで興されたブランドのため、アイデアはあっても時計作りのノウハウを持たなかった彼らはジンの協力の下、時計作りのノウハウを学んでいきました。特殊部隊やレスキューにも採用されているジンの時計作りは、「視認性」「機能性」「高精度」「信頼性」の原理を基とする彼らのモットーにピッタリでした。 特殊部隊や潜水士、パイロットといった特殊な環境のスペシャリストがベル&ロスの時計を採用しているのは、ジンのノウハウが息づいている証拠といえるでしょう。最新ではダイバーズウォッチとしてスイス規格の技術仕様と国際規格ISO 6425に準拠したモデルを発表するなど、技術と管理力が大きくレベルアップしています。 3-2.実用性を重視した高い堅牢性 ベル&ロスは前述の通り、「視認性」「機能性」「高精度」「信頼性」の原理を基としており、時計の実用性を非常に大事にしていることがわかります。それはパイロットウォッチに強く魅力を感じていたこともそうですが、ジンの考え方に影響を受けていることが原因の一つです。 ドイツ時計は質実剛健で時計を道具として捉えるブランドが多く、スイス時計のような装飾性よりも実用性を重視していました。ドイツ時計発祥の地グラスヒュッテは元々銀山のため、地域で発展した時計産業においても、鉱夫などの屈強な男たちによる製造、あるいは需要は道具としての時計でした。 ドイツ時計はスイスとは違った独特の進歩をしたため、主に装飾を目的としたスイス時計に対しドイツ時計はムーブメントを頑丈にしつつメンテしやすくした3/4プレートや高い精度での歩度調整が可能となるスワンネック緩急針など、実用的な機能に優れています。ジンもドイツ時計のDNAをしっかり継承しています。 ベル&ロスは工業デザイナーのブルーノによるデザインで時計がつくられますが、その思想は「形状は機能に従う」といった実用性重視のもの。ジンと気があったのもそうした考えがマッチしたからといえます。結果、ジンと同様にベル&ロスもレスキューや特殊部隊といった厳しい環境下でも使える時計を生み出していきました。 3-3.幅広いデザインのパイロットウォッチが楽しめる稀なブランド ベル&ロスの魅力は本格派パイロットウォッチであることと、それを幅広いデザインで楽しめることです。多くのブランドで展開されているパイロットウォッチは大体1〜2種類、多くても3〜4種類ですが、ベル&ロスのパイロットウォッチはディスコンも含めて10種類以上となっています。 最もポピュラーなラウンド型の黒文字盤はもちろん、ワイヤーラグなどクラシックなテイストにまとめたシリーズ、ベル&ロスのアイコン的存在となるスクエア型、ラグジュアリースポーツやダイバーズウォッチのデザインとうまく融合させたシリーズなど、パイロットウォッチを軸としながらも様々な切り口で展開されています。 ケースサイズを落としパステルカラーを採用することで女性向けに展開されたシリーズもあり、パイロットウォッチへの固定概念を崩すようなアプローチは新進気鋭なブランドならではといえるかもしれません。現在ではトゥールビヨンを搭載したハイグレードモデルやカジノのルーレットを文字盤に描いたモデルなど、様々な機能・デザインで展開されており、今後どんなパイロットウォッチが見られるのか楽しみです。 4.ベル&ロスの代表的な人気コレクション 4-1.BR-01 出典:Bell & Ross BR-01はベル&ロスのアイコン的存在といえるシリーズで、スクエア型ケースのパイロットウォッチです。コックピットの計器を取り出したようなデザインは、実際のコックピットに使われるのと同じ46mmのサイズとなっており、ミリタリーな雰囲気と高級感をうまく両立させています。 ラ・ショー・ド・フォンに工場を建ててから初のシリーズとして発表されました。工業デザイナーとしての経験やジンとのコラボレーションで研ぎ澄まされたブルーノによるデザインは類まれなる美しさを生み出し、ラルフローレンの目に留まったことで自社の広告ビジュアルに採用され注目を浴びたことで知られています。 ステンレスを中心にブラックカーボンケースなどの素材が採用されており、ベル&ロスの中で最も王道に近いシリーズです。BR-01をベースにサイズダウンやラグジュアリースポーツ寄りにするなど、ベル&ロスにとって軸となる存在となっています。 4-2.BR-02 出典:Bell & Ross BR-02はトノー型のケースが特徴的な本格ダイバーズウォッチシリーズです。3針、クロノグラフと展開されていますが、いずれのモデルも最低でも防水性は300m、中には1000mのモデルも存在します。逆回転防止機能付きの回転ベゼル、ねじこみリューズといったダイバーズウォッチらしい機能もしっかりおさえてあります。 デザインはダイバーズウォッチとしながらも、ベル&ロスらしくパイロットウォッチテイストに仕上がっています。暗がりで見るための夜光処理や太めの針など共通する機能とベゼルの四つ留めベゼルも健在なので、ベル&ロスらしさがしっかり楽しめるダイバーズウォッチに仕上がっています。 4-3.BR-03 出典:Bell & Ross 好評だったBR-01をベースにサイズダウンして展開されたBR-03。BR-01が計器に忠実な46mmケースだったのに対し、BR-03は42mmへサイズダウン。他ブランドと比較しても決して大きいと感じさせないサイズへ調整されました。 オーソドックスな3針やクロノグラフに加え、GMTやパワーリザーブ表示といった一味違う機能を楽しめるのもBR-03ならでは。王道パイロットウォッチだったBR-01を市場を拡大するため、機能やデザインの幅を拡げるねらいがありました。 フライトジャケットで有名なMA-1の雰囲気を再現したモデルや、ベゼルの24時間計を赤と黒でゾーニングしたコークスタイルなど、伝統的なパイロットウォッチとしてだけでなく楽しむパイロットウォッチとしての世界を見せてくれるシリーズとなっています。 ベル&ロスの中でもBR-01に続く第二の軸足のような立ち位置で、最新では氷海でのダイビングに向けて開発された氷海をイメージしたデザインで300m防水を備えたモデルが発表されるなど、新たな取り組みが採用されることも多いシリーズです。 4-4.BR-X1 出典:Bell & Ross BR-01誕生10周年を目前にした2014年に発表されたBRXは、BR-01をハイエンドモデルにアップグレードしたシリーズです。元々ブラックカーボンなど新素材へのチャレンジを続けてきたベル&ロスですが、鍛造カーボンやPVDコーティングなど最新の素材など、さらなるレベルアップを意識したシリーズです。 チャレンジは素材に留まらず、スケルトン文字盤やトゥールビヨンの搭載など、これまでの常識に囚われない新たなパイロットウォッチ、ベル&ロスへのチャレンジ精神を感じさせるシリーズです。 4-5.BR-S 出典:Bell & Ross BR-Sは2008年に発表されたシリーズです。「S」は、Smart(賢い)Slim(スリムな)Special(特別な)を意味しており、ケースサイズは39mmとコンパクトで薄めなデザインとなっています。 BRシリーズの特徴であるコクピットの計器を思わせるデザインは維持しながら女性にも着けやすいように小型化に成功しています。 女性向けを明確に意識しており、ダイヤモンドのインデックスやピンク文字盤といった、これまでのパイロットウォッチの概念を覆すデザインも特徴的です。また、クオーツモデルと機械式モデルの両方が展開されているため、ベル&ロスの世界観を多くの女性に届けることが可能となったシリーズです。 4-6.BR-05 出典:Bell & Ross パイロットウォッチとしてベル&ロスのアイコニックな存在となっているBR-01をラグジュアリースポーツモデルに昇華させたのがBR-05です。四角と丸の組み合わせによるベゼルとケースからラグへのシームレスなシェイプは幾何学的で都会的です。ラグジュアリースポーツの草分け的存在として知られるオーデマ・ピゲのロイヤルオークを思わせつつ、ベゼルの四つ留めビスや12・6・9の立体的なインデックスはパイロットウォッチのDNAが色濃いベル&ロスらしいデザインとなっています。 金無垢モデルやクロノグラフ、マットな黒文字盤の3針といった展開により、パイロットウォッチとも一般的なラグジュアリースポーツともいえない独特な世界観をもつシリーズとなっています。ムーブメントの動きを文字盤側から見ることのできるスケルトンも発表されており、これまでのベル&ロスのテイストに囚われない新しいデザインのシリーズです。 4-7.BR123 出典:Bell & Ross BR123は1997年にジンとの提携が切れてから初めて発表したシリーズです。それまでクッションケースのパイロットウォッチだけを展開してきたベル&ロスにとって初のラウンド型の発表となりました。 デザインはパイロットウォッチをベースしつつ古き良き時代の雰囲気を纏っています。ベル&ロスとしてもヴィンテージラインとして発表しており、ミリタリー感もあって伝統的なパイロットウォッチの世界観を楽しめます。 大きく分けて3針モデルのBR123 とクロノグラフ搭載のBR126に分かれています。中にはフランス海軍の航空隊アエロナバルを由来としたモデルで、青と金のカラーリングの組み合わせがヴィンテージテイストな一本もあります。 4-8.WW 出典:Bell & Ross WWはWorld-War(世界大戦)を想起させるヴィンテージなデザインが特徴のシリーズです。第一次世界大戦のあった1920年代の腕時計や懐中時計をベースにしており、リューズやワイヤーラグ、大型ケースなどいわゆる伝統的なパイロットウォッチらしいデザインとなっています。 WW2 レギュレーター ヘリテージが特徴的なので紹介します。第二次世界大戦で使われた爆撃機の計器を基にしたデザインとなっているモデルで、レギュレーター(時、分、秒をそれぞれ別に表示するデザインで、針同士が被りにくいため時刻が見やすく、教会の時計をモチーフにするようなクラシックなモデルや視認性の高さからダイバーズウォッチに採用されています)を採用しています。波打つようなベゼルや左リューズ、独特なワイヤーラグなど本格派パイロットウォッチメーカーのベル&ロスらしい世界観のモデルです。 5.ベル&ロスを着けている芸能人・有名人5選 5-1.徳井義実 お笑い芸人の徳井義実さんが着けているのはBR03セラミック Ref.BR0392-BLU-ST/SCA.です。徳井さんは時計愛好家として知られており、IWCやパネライなど男性的なパイロットウォッチを中心に多くの時計を所有しています。 Ref.BR0392-BLU-ST/SCAは2011年に発表された500本限定生産モデルです。3針+日付表示のシンプルな機能のモデルですが、ブルーセラミックをケース素材に採用しており、独特なマットなカラーリングは他の時計にはないポイントです。針とインデックスもブルーセラミックの同系色となるブルーを採用しており、航空計器のマットブラックのデザインをキープしつつ、マットブルーの独自の世界観が楽しめる一本です。 5-2.安田章大 アイドル 安田章大(関ジャニ ∞)さんが着けているのはBR123 Ref.V-BR123 SPORT HERITAGE-Rです。安田さんはGショック、ロレックスサブマリーナ、ウブロクラシックフュージョンといったスポーツウォッチに絞り込んで着けているのが見られています。スポーツウォッチ愛好家なのかもしれません。 そんな安田さんが選んだベル&ロスの時計はRef.V-BR123 SPORT HERITAGE-Rはベル&ロスのラウンド型シリーズのBR123から選んだスポーツウォッチのテイストもありつつ、ヴィンテージ感が楽しめる一本です。針やインデックスやヴィンテージな日焼けした風合いが楽しめるカラーリングです。ミネラルガラス風防を採用しているため風防はドーム形状になっており、横から見ると丸みを帯びています。いずれも1960年代のテイストとなっており、古き良き時代の機械式時計への郷愁を楽しめるモデルです。 5-3.中村蒼 俳優 中村蒼さんが着けているのはWW1 Ref.V-WW1-97B-ALです。中村さんが時計を着けているのが見られているのは、ブライトリングプレミエとベル&ロスだけでした。普段からあまり時計をつける習慣がないのかもしれません。 V-WW1-97B-ALはWW1の通り、第一次世界大戦(World War 1)を思わせるWW1の内の一本です。パイロットウォッチのデザインは残しつつ、ワイヤーラグやリーフ針といったクラシカルなデザインパーツも採用されています。7時位置のインダイヤルはパワーリザーブ表示なので、自動巻きのぜんまい巻き上げが管理しやすくなっています。 5-4.チャン・グンソク 俳優 チャン・グンソクさんが着けているのはBR-01 Ref.BR-01-92-sです。チャンさんはロレックスやウブロなど、キャッチーな高級時計ブランドを好んでいるようで、ロレックスコスモグラフデイトナやウブロビッグバンなどを着けているのが見られています。 そんなチャンさんが着けているベル&ロスの時計はRef.BR-01-92-sと、上で挙げた時計とは異なり、地味で正統派なBR01をプライベートでは選んでいるようです。ブラックセラミックのスクエア型ケース、黒文字盤に夜光処理された太めの針など、ベル&ロスの王道モデルといえる一本です。 5-5.水嶋ヒロ 俳優 水嶋ヒロさんが着けているのはBR-03 Ref.BR03-92です。水嶋さんは特徴的な時計を着けているようで、ルミノックスやティソのバナナウォッチなど変わった時計を中心に着けているようです。 Ref.BR03-92はステンレスケース・黒文字盤の最もベーシックなモデルです。キャッチーなBR-01をサイズダウンすることで使いやすくしています。水嶋さんも複数の番組で使うお気に入りの一本のようで、奥様の綾香さんも同じモデルを使っているようです。 6.ベル&ロスのおすすめモデル5選 6-1.BR03-92 出典:Bell & Ross ベル&ロスのRef.BR0392-GH-ST/SCAは2021年発表のモデルです。ゴールデンヘリテージの名の通り、ヴィンテージな雰囲気が特徴で、ブラックの文字盤にゴールドの針の組み合わせです。ブラック文字盤は年代によってはつや消し仕様ですが、2021年モデルはつや有りとなっています。 機能は3針と日付表示とシンプルで、針への夜光処理や高い防水性などスペックは変わらず搭載されています。42mmケースなので取り回しもよく、幅広いユーザーが使いやすいデザイン・サイズ感となっています。 6-2.BR03-93 GMT 出典:Bell & Ross Ref.BR0393-BL-ST/SCAは2021年モデルのBR-03です。BR-01をベースにサイズダウンしたBR-03ならではのGMT機能付きモデルです。夜を示すブラックと朝・昼を示すレッドのコークスタイルのベゼルは両回転式になっており、GMT針が示す時刻を24時間表示しています。 BR-03らしさとなるスクエアケースのパイロットウォッチのデザインはそのままに、ジェットセッターのパイロットウォッチのテイストに調整されています。サンレイのブラック文字盤に白のインデックス、赤のGMT針といったスポーティーな組み合わせは多くのブランドで見られるデザインで、王道のパイロットウォッチの雰囲気です。 6-3.BR-05クロノグラフ 出典:Bell & Ross Ref.BR05C-BU-ST/SSTは2020年新作のBR-05です。ベル&ロスのアイコン的存在となるBR-01をベースに丸と四角を組み合わせたケースが特徴のラグジュアリースポーツウォッチです。ツーカウンターのクロノグラフで、角がとれた四角のインダイヤルが幾何学的な印象です。 BR-01はヴィンテージなデザインですが、BR-05はラグジュアリースポーツウォッチが流行した1970年代を思わせる雰囲気です。全体的に直線的で、ベゼルとケース、ラグ、リューズガードに一体感があるデザインです。表面はマットなサテン磨き、エッジは光るポリッシュ磨きとコンビネーションすることで立体感が増す仕上げとなっています。 6-4.BRV2-93 GMT 出典:Bell & Ross Ref.BRV293-BLU-ST/SSTは2020年発表のBRV2です。ラウンドタイプのクラシカルなデザインが特徴のBRVで、サンレイ仕上げのブルー文字盤は磨かれた美しさが魅力的です。根本がブルー、先がレッドのGMT針でローカルタイムを知ることが可能です。 見る角度によって輝きを増すサンレイ文字盤は時計をじっくり眺めたくなるデザインです。昼のブルーと夜のグレーでゾーン分けされた24時間計ベゼルは珍しい組み合わせです。ステンレスカラーのケースと文字盤のブルーとGMT針のレッドの組み合わせはスポーティーなトリコロールカラーとなっています。 6-5.BR 03-92 出典:Bell & Ross Ref.BR0392-D-WH-ST/SRBは2022年新作のBR-03です。氷海や氷結湖に着想を得てデザインされたオパールシルバー文字盤が特徴で、シンプルな白よりも艶がある白寄りのシルバーといった印象です。ベースのデザインはBR-03ですが、カラーリングによって世代やシーンを問わずに使いやすいモデルです。 ケースは文字盤に親和性の高いサテン仕上げのステンレス製、ブラックのベゼルですがインデックスと針の夜光処理がほのかに黄色みを帯びているため、地味なモノクロではなく緩やかなグラデーションのような雰囲気をもった一本です。 実際に氷海での使用を想定しており、300m防水を備えています。また、ダイバーズウォッチとしてスイス規格の技術仕様と国際規格ISO 6425に準拠しており、防水性と堅牢性に優れた本格ダイバーズウォッチといえます。 6.まとめ ベル&ロスは新興ブランドながら、ジンやシャネルの協力を得て世界的なブランドとなりました。パイロットウォッチにこだわった時計作りは、クラシカルなものからラグジュアリースポーツまで幅広く対応したことでパイロットウォッチの概念を大きく拡げたといえるでしょう。トゥールビヨンモデルまで発表されており、今後の活躍が楽しみなブランドとなっています。

ノーチラスの中でも一際存在感を放つ、パテックフィリップ ノーチラス 5990/1R-001。ローズゴールド製のケースにトラベルタイム&クロノグラフ機構を搭載したこのモデルは、圧倒的な高級感と複雑性を兼ね備えた一本として注目を集めています。ブルーソレイユ文字盤との組み合わせも人気が高く、中古市場では希少性の高さから買取相場が高水準を推移し続けています。 今回は、ノーチラス 5990/1R-001の買取価格や特徴、高価買取に繫がる査定時のチェックポイントなどを詳しく解説します。売却をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。 1.パテックフィリップ ノーチラス 5990/1R-001の買取相場と価格推移 出典:Patek Philippe パテックフィリップ ノーチラス 5990/1R-001は、2021年に登場したローズゴールド製のトラベルタイム・クロノグラフモデルで、その希少性と高級感から市場で高い評価を受けています。 2025年現在、中古市場では状態や付属品によって価格が大きく変動しますが、約3000~4000万円前後で取引されています。このモデルは、パテックフィリップの中でも特に人気の高いノーチラスシリーズの一つであり、その価値は今後も安定して高水準を維持すると予想されます。 当社の最新の買取実績はコチラ↓ パテックフィリップノーチラス5990/1R-001のエステメ買取実績 ※状態や相場により買取金額は前後しますので詳細はお問い合わせください。 売却を検討されている方は、市場の動向や為替の影響を考慮しつつ、査定を受けることをおすすめします。 2.パテックフィリップ ノーチラス 5990/1R-001の魅力 出典:Patek Philippe パテックフィリップ ノーチラス 5990/1R-001は、スポーツエレガンスを体現するノーチラスコレクションの中でも、ひときわラグジュアリーな存在です。ケース・ブレスレットともにローズゴールド製で仕上げられ、ブルー・ソレイユ文字盤とのコントラストが、視覚的な華やかさと上品さを両立させています。 搭載されているムーブメントは自動巻きの「キャリバー CH 28-520 C FUS」。こちらのムーブメントは、フライバック・クロノグラフ、トラベルタイム(デュアルタイム)、そして指針式の日付表示という3つの実用的なコンプリケーションを1つに統合しています。特にトラベルタイムは、スケルトン針を使って出発地の時刻を表示し、現地時間との視認性と判別性を高めているのが特徴です。 出典:Patek Philippe 60分積算計は6時位置に、日付表示は12時位置に配置されており、情報量が多いながらもバランスの取れたダイヤルレイアウトを実現。インデックスと針には夜光塗料が施されており、視認性も確保されています。 ケースサイズは40.5mm、厚みは12.53mmと存在感のあるボリュームながら、ケース構造やラグ設計により装着感も快適。特許取得のロック機構を備えた折り畳み式バックルも、快適さと安全性を両立しています。 デザイン、素材、機能すべてが高次元で融合した5990/1R-001は、まさに“雲上時計”の名にふさわしい一本です。 3.ノーチラス 5990/1R-001が高く売れるタイミングとは? 出典:Patek Philippe パテックフィリップ ノーチラス 5990/1R-001のような高額モデルは、売却のタイミングによって査定額に大きな差が生まれることもあります。高く売るためには、モデル特有の流通動向や外的要因を意識することが重要です。 まず注目すべきは、市場での流通数です。5990/1R-001はローズゴールド素材を採用した希少なトラベルタイム・クロノグラフモデルであり、もともと正規ルートでの入手難易度が非常に高いモデルです。中古市場でも流通本数は限られているため、在庫が少ないタイミングや需要が高まっている時期は、買取価格が上がる傾向にあります。 さらに、円安が進行している局面では、海外からの需要が高まり、国内でも査定額が上昇することがあります。特にローズゴールドモデルは素材そのものの価値も評価に直結するため、貴金属相場との連動も無視はできません。 加えて、パテックフィリップ本体が価格改定(値上げ)を実施した直後は、定価との比較によって中古品の価値も引き上げられる傾向があります。近年は高級時計全体の価格改定も続いており、売却の時期を見極めることで、より有利な価格での買取につながることもあります。 このように、為替・金相場・流通量・ブランド戦略など複数の要素を考慮することで、5990/1R-001をより高く売却することができます。 4.パテックフィリップの時計を買取店で高く売るためのポイント 出典:Patek Philippe 今回ご紹介しているパテックフィリップ ノーチラスのような高級時計を高く売却するには、モデルの価値だけでなく、査定時に評価されやすい要素をしっかり押さえておくことが大切です。ここでは、特に買取金額に影響しやすい2つのポイントをご紹介します。 4-1.付属品が揃っているか確認 時計本体に加えて、購入時に付属していたアイテムがすべて揃っているかどうかは、査定額に大きく関わる要素です。純正ボックス、冊子、コマなどが完備されていると、買取業者も高く評価しやすくなります。特にパテックフィリップのような高価格帯モデルでは、付属品の有無だけで査定額に数十万円以上の差が出ることも少なくはありません。 4-2.コンディションを良好に保つ 時計の外観や動作状態は、買取価格に直結する重要な評価要素です。深いキズやガラスの欠け、ブレスレットのゆるみなどがあると、査定額が下がる可能性が高くなります。高額モデルだからこそ、日頃からていねいに扱い、不要な摩耗や衝撃を避けることが大切です。 また、自分で無理に磨いたりするよりも、やわらかい布で軽く汚れを落とす程度にとどめておくのがベター。定期的にメンテナンスを受けている場合は、その履歴があるだけで評価が上がることもあります。 4-3.複数の業者に査定を依頼して比較 同じパテックフィリップでも、買取業者によって査定額に大きな差が出ることは珍しくありません。特に高額モデルは、店舗ごとの在庫状況や販売ルート、得意ジャンルによって価格が変動しやすいため、1店舗だけで決めてしまうのはもったいないところ。パテックフィリップのような高級時計の買取実績が豊富なお店に依頼し比較することで、より納得のいく条件で売却できる可能性が高まります。 5.【FAQ】ノーチラス 5990/1R-001の買取でよくある質問 パテックフィリップを売却する際に買取店を運営している当社に寄せられる疑問を、Q&A形式でまとめました。高額モデルだからこそ、事前に知っておきたいポイントを押さえておきましょう。 5-1.パテックフィリップを高額で売るには? 付属品の有無や時計の状態を整えておくことが基本ですが、最も大切なのは「どこに売るか」です。パテックフィリップを扱い慣れている買取店に査定を依頼することで、相場以上の買取価格を狙える可能性があります。 5-2.軽いキズや使用感はどの程度査定に響きますか? 日常使用による軽微なキズや使用感は、そこまで大きな減額要因にはなりません。ただし、深い打痕やガラスの欠けなどがあると、評価に影響する可能性が高くなります。普段から丁寧に扱い、状態良く保つことがポイントです。 5-3.パテックフィリップの時計を手放すタイミングはいつが最適? 為替が円安に振れている時期や、市場の流通量が減っている時期は買取価格が高騰しやすく、売り時ともいえます。メーカーによる価格改定後や、新作発表の直後も中古需要が高まる傾向にあるため、タイミングを逃さないことが重要です。 5-4.保証書や箱がないパテックの時計も買取をしてもらえますか? はい、保証書やボックスがなくても買取は可能です。ただし、付属品が揃っていたほうが信頼性が高まり、査定額も上がる傾向があります。もし手元にある場合は、売却時に一緒に持ち込むことがおすすめです。 5-5.ノーチラス 5990/1R-001の相場は今後も上昇しますか? 今後の相場動向を確実に予測することは難しいですが、5990/1R-001は流通量が少なく、ローズゴールド素材という点でも人気があります。市場の状況によってはさらに価格が上がる可能性もあるため、定期的な相場チェックが大切です。 6.ノーチラス 5990/1R-001を売るならブランド買取店「ESTIME/エステメ」 現在、パテックフィリップ ノーチラス 5990/1R-001をはじめ、高級時計の売却を検討されている方はブランド買取店「ESTIME/エステメ」にお任せください。 弊社ではパテックフィリップの買取実績が多数ございます。高級時計の買取に精通した専門バイヤーが多数在籍しており、相場や市場価値を正確に見極めたうえで査定を行っています。ノーチラスのような希少モデルについても、過去の取引実績や最新の動向をもとに、最大限の評価を行っています。 また、店舗にご来店いただかなくても、「宅配買取」「出張買取」24時間受付の「LINE査定」など、ご都合に合わせた査定方法をお選びいただけます。査定だけでも歓迎ですので、「今の価値を知っておきたい」という方もぜひお気軽にご相談ください。 ※査定にかかる費用は完全無料となっております。 ノーチラス 5990/1R-001をはじめ、ご自宅に眠っている時計やジュエリー、バッグ、貴金属、アパレルの売却をご検討の際は、ブランド買取店「ESTIME/エステメ」にぜひお問い合わせください。 関連記事はコチラ https://estime.co.jp/column/nautilus-5712-purchase/ https://estime.co.jp/column/nautilus-5711-purchase/ https://estime.co.jp/column/nautilus-5811-purchase/
世界中で人気の高い高級時計ブランドのロレックス。 他のブランドの追随を許さない圧倒的な販売力は、まぎれもなく世界で最も売れているブランドです。 しかし、余りにも人気が高いため手に入れることが困難なことから、ユーザーが複数の店舗を探して周ることを「ロレックスマラソン」と呼ばれています。 さて、この記事ではロレックスマラソンという造語が出来上がってしまった背景や、完走するためのコツを曜日や訪問の仕方まで解説していきたいと思います! 1.ロレックスマラソンとは? ロレックスマラソンとは、目当てのモデルを定価で購入するために何度もロレックスの正規店に通い続けることです。 生産本数が少ないモデルでは、プレミア価格がついていて資産価値が上昇。投資アイテムとして購入する方も多くなっています。1店舗だけでなく複数の店舗を回る姿がマラソンと似ているため、ロレックスマラソンと呼ばれています。ロレックスマラソンを行っている人は”ランナー”や”マラソンランナー”などと呼ばれることも多いです。 ロレックスのモデルのなかでも圧倒的な人気を誇るデイトナは、特にロレックスマラソンが必要な人気モデル。デイトナ目当てでロレックスマラソンを行うことをデイトナマラソンと呼ばれています。ロレックスファンの間では浸透している言葉です。 2.ロレックスマラソンが生まれた理由 出典:ROLEX 目当てのモデルを定価で購入するために何度もロレックスの正規店に通い続ける方法のロレックスマラソン。通常のブランド腕時計なら正規店に行けばすぐに購入できるイメージなのですが、なぜロレックスはマラソンが必要なのでしょうか? ここでは、ロレックスマラソンが生まれた背景や購入制限ルールについてまとめます。 ①:需要に対して供給が追い付いてないから ロレックスの時計は需要に対して供給(生産本数)が少なく、プレミア化しています。 メーカー側でブランドの権威性や価格コントロールのために生産本数を抑えており、人気が高くても、購入したいと望んでいる人が買うことができるブランドではありません。 時計の本場スイスなどのヨーロッパ市場と比較すると日本は市場規模が小さく、メーカーとして日本のために用意するメリットはあまりないと考えられ、新作の時計が日本に届くのは約半年後になることも。ヨーロッパ市場へは、世界の時計見本市と呼ばれている「バーゼルワールド」で新作を発表した1~3か月後に届けられます。 世界全体として生産本数が抑えられている上、日本市場へロレックスの時計が入ってくる優先順位は低いです。 ②:ロレックスによる購入制限ルールがある ロレックスの正規店では転売防止のため、購入制限のルールが設けられています。 2019年から実施されており、多くのユーザーが時計を購入できるようにしています。 ルールとしては以下のようなものとなっています。 <購入制限ルール> ①対象になるモデルは正規代理店が定めた一部のモデルのみ (主にステンレスケースのスポーツモデル) ②対象モデルの購入時には顔写真入りの公的機関発行の身分証明書を提示する(運転免許証やマイナンバーカード等) ③対象モデルを購入した場合、同一リファレンスの購入は5年間再購入不可 ④対象モデルを購入した場合、別リファレンスの購入は1年間購入不可 ただし、知り合いに同伴してもらい他人の名義で買ってもらう、デイトジャストやスカイドゥエラーなどの購入制限がかかっていないモデルを買う、正規店以外で買うといった方法なら購入制限の影響を受けません。 希望のモデルによっては今は購入できないこともあり得るので注意しましょう。 https://estime.co.jp/column/rolex-purchase-limit/ ③:投資対象となり転売目的の購入者が増えた 購入制限のルールが設けられたことによって多くのユーザーの手に届くようにはなったものの、ロレックスを愛用している方にとっては入手難易度が上がり、プレミア化が進みました。 シンプルに生産本数が少ないところに、購入制限がかかることで正規店での購入が難しくなってしまったため、どうしても欲しいモデルがある場合は、中古品の購入も検討することになります。 そうしたユーザーを狙っての転売用、プレミア化が進むのを待つために購入しておくといった投資目的での購入者が増えたことも入手を困難にさせています。他のブランドの時計ではほとんど起こりませんが、ロレックスの時計はそうした状況でも売れているのが現状です。 3.ロレックスマラソンを完走のコツ10選! 出典:ROLEX ロレックスマラソンにおいて完走するとは、目当てのモデルを購入できることです。 ほしい時計を買うことができ、マラソンが終わるという意味です。 しかしロレックスの時計を買うにあたっては通常の買い物とは違い、在庫があるかないかだけではない問題が数多くあります。細かく言うといろいろとあるのですが、一言で言うならば転売目的ではないことを販売員にどう信じてもらうか。 前述の通りロレックスを投資目的で買うユーザーも一部見られており、転売屋から買うユーザーが増えることでブランド・店舗としてはブランドの品格に傷がついてしまい、市場価格がブランドではなく転売によって操作されてしまうことを恐れています。それ故に転売目的での購入ではないことを念入りに確認してからの販売となります。 ここからは、どうやって転売目的ではないと感じてもらい購入することができるかについて紹介していきたいと思います。 完走のコツ①:基本的には長丁場になる。目当てではない時計でも買うが吉。 まずは基本的に長丁場になることを覚悟しておく必要があります。 出鼻をくじくようで申し訳ありませんが、現実です。 タイミングやお目当てのモデルによっても大きく変わりますが、「ロレックスマラソン」と名付けられていることも、購入までに長い期間がかかることを意味しているといえます。 また、希望通りのモデルが購入できなくとも、違うモデルは購入できるタイミングもあるかもしれません。その場合に購入するかどうかを予め考えておきましょう。第二、第三希望を決めておく、といったように、あるいはシリーズと色でなんとなくイメージしておきましょう。 これを決めておくと、店舗に訪問した際に希望のモデル・シリーズをある程度絞り込んで問い合わせができるため、売るためだけにロレックスを購入する転売屋とは違い、知識量の面で大きなアピールにもなります。 完走のコツ②:電話での在庫確認はしない 転売屋っぽくない探し方の1つとして、電話での在庫確認はおすすめしません。電話というお互いの顔・人となりがわかりにくい方法での問い合わせですと、どうしても必要最低限の会話となるため、店員側としてはどうしても転売屋ではないかと疑ってしまいます。 ある程度顔見知りになった後で電話での確認を行うのは問題ないでしょう。 まずは何度か訪問し、好みの店員を決め会話を重ねながら警戒心を下げさせてから、効率よく電話での確認にしましょう。いきなり在庫確認をするだけだとむしろ警戒心を強めてしまいます。 完走のコツ③:いきなり在庫確認をしない これは前述の電話での在庫確認と似た内容になるのですが、こちらは訪問時の注意点です。 訪問して開口一番に在庫確認をすると、やはり転売屋と勘違いされがちです。入店してすぐに在庫確認をすると店員側が警戒するのも無理はありません。 在庫確認をするにしても、例えば「日本には何本くらい入ってくるのか」、「バーゼルでの発表から日本への入荷自体が遅れがちなのはなぜなのか」など、いろいろな話をしてみるのがいいでしょう。 完走のコツ④:在庫確認だけで退店しない 上記の訪問時の注意点に似ていますが、在庫確認だけしてすぐに次の店舗へ向かうというのは店員側からするとやはり転売屋ではないかと警戒を強めてしまう動きに見えてしまいます。 ロレックスが欲しくて焦る気持ちはわかりますが、グッとこらえましょう。。 在庫確認をして目当ての時計がない場合でも、好みの時計がないかや店員と違う話をするなどしてから退店するようにしましょう。 完走のコツ⑤:頻繁に通い、店員に顔を覚えてもらう ロレックスマラソンを完走する基本となりますが、頻繁に店舗に通い店員と仲良くなりましょう。店員と仲良くなったほうがいい理由は大きく分けて2つです。 ・転売屋ではないと認識してもらうこと。 ・お目当てのモデルが入荷したとき優先的に連絡をしてもらえる 主に時計の話になると思いますが、店員とはいろいろな話をしましょう。 買うための質問だけではなく、最近の時計のトレンドやロレックス以外のおすすめのブランド、店員は普段どのブランドの時計を着けているかなど、会話を重ねるほどお互いに理解が深まります。仲良くなるうちに目当ての時計が入荷した際に連絡をもらえるようになるでしょう。 ここで1つ注意点。店員はあくまで販売の仕事として仲良くなることが前提とあるため、購入できる状況になったときは、その店員から時計を購入してあげてください。(もちろん目当ての時計以外を買う必要はありません)もし2本目、3本目と継続して時計を買うことを考えている場合は購入してあげることで、店員としてもあなたと深い関係をつくる大きなメリットが出てきます。 完走のコツ⑥:極力平日を狙い、会話できる時間を取る できるなら平日に訪問するのが理想です。どうしても土日などの休日は混雑するため、来店客1人1人に長い時間をとることが難しい状況があります。 そのため1日に何人も接客していると顔を覚えられにくいので、極力平日に訪問することをおすすめします。 例えば連休明け等混雑しない日に行くと比較的ゆっくりとコミュニケーションを取る時間がつくりやすいです。また、ある程度仲良くなったら、何曜日に入荷が多いのかを聞ければ効率よく周れるようになるでしょう。 完走のコツ⑦:対応の良い店員を指名する ロレックスマラソンは長丁場になるといいましたが、正直なことを言うと、できるだけ短い期間で欲しいですよね。 その為にも店舗ごとに対応の良い店員を指名するようにしましょう。何度も訪問する際に毎回対応する店員が違えば、なかなか顔や名前を覚えてもらえません。 毎回違う店員に対応してもらうのは、顔を覚えてもらえなかったりするので、メリットがあまりありません。 店員からしても指名されるのはありがたいものです。対応の良さを評価してもらっていることや、もし自分から販売するとなれば個人の成績にも繋がってきます。 信頼してもらっていると店員に感じさせれば、もしかしたら秘密の情報も聞けるかもしれません。 完走のコツ⑧:服装・見た目・第一印象に気を付ける 店員に好印象を与えるための一環として、服装や見た目には気を遣い、清潔感を全面に出しましょう。店員からすると、高級時計を買うくらいの所得がある人なのか、あるいは冷やかしなのかをすぐに判断します。ある程度の所得があるかどうかについては見た目に気を遣っているかが大きな判断材料です。 同様に第一印象にも気を遣いましょう。初対面で敬語を使わなかったり、ショーケースをべたべた触るなど、モラルに反しているような印象がついてしまうと、それだけ店員側には不安が大きくなります。ロレックスの時計に興味がないと思わせてしまう場合もあるかもしれません。 完走のコツ⑨:ロレックスが欲しい理由を話してみる 数ある高級時計ブランドの中で、なぜロレックスを買おうと思っているのかについて話すのも必要です。なぜ他のブランドではなくロレックスなのか、あるいはそのモデルなのか。買おうと思った理由を話しておくと店員が共感してくれるかもしれません。 あなたのことを理解したいと感じられれば、仲良くなろうとするかもしれません。 決して大きな理由は必要ありません。 「昔〇〇のドラマでとある俳優が着けていて憧れた」 「いつか稼げるようになったら買うことを目標に頑張ってきた」など。 単純に昔からずっとカッコいいから。でもいいかもしれません。 買う理由が話せるだけで転売屋とは思われづらいのではないでしょうか。 完走のコツ⑩:高級時計を着けていく(理想はロレックス) そしてできることなら高級時計を着けて行きましょう。理想は言うまでもなくロレックスです。訪問時に高級時計を着けているだけで、時計好きだということが簡単にアピールできます。 ロレックスを着けて行くだけで第一印象が大きく変わります。 店員の多くは自社ブランドが好きなので、その時計を着けて行くだけで同じブランド好き同士として仲良くなりやすいです。 高級時計を着けている人口は実はそこまで多くないため、高級時計を着けている時点で時計好きなんだなと思ってもらえます。少しマイナーなブランドでも問題ありません。時計を着けないで時計店に来たとなると一本目が欲しい人なのか、転売屋なのかと疑いをもたれるケースもあるでしょう。どんなブランドでもいいので、時計を着ける習慣はあると思ってもらうだけで、妙な疑いは受けないで済みます。 3.ロレックスマラソンで人気のモデル5選 ロレックスでは様々な用途を想定して時計を作っています。 その中でも探検家やパイロット、レーシングなどで使用することを想定して作られた「プロフェッショナルシリーズ」と呼ばれるものがを特に人気を集めています。 ここからは、ロレックスマラソンが必須と言われている人気のプロフェッショナルシリーズモデルを紹介していきたいと思います! 3-1.コスモグラフデイトナ 出典:ROLEX コスモグラフデイトナ(以下デイトナ)はロレックスで最も人気の高いシリーズで、クロノグラフを搭載したモータースポーツウォッチとして開発されました。 現在では富裕層向けにダイヤモンドを多く散りばめたモデルなど、ラグジュアリーウォッチとしての展開も行っています。 デイトナは現在最も手に入りにくいシリーズの一つで、デイトナを探し回る「デイトナマラソン」があるほどです。流通量が少なくプレミア化しており、定価を大きく上回ってしまっています。 リセールバリューが非常に高く資産価値としても魅力的です。手に入れるのは非常に大変ですが、多くの時計愛好家の憧れの的となっています。 3-2.サブマリーナ 出典:ROLEX サブマリーナもロレックスで非常に人気の高いシリーズです。ダイバーズウォッチの先駆者的存在として知られており、ロレックスを象徴する時計の1つです。 ダイバーズウォッチとして展開されていますが、日常使いとしてビジネス・プライベートの両方で人気を集めています。 サブマリーナもまた手に入りにくいシリーズの1つです。ヴィンテージウォッチではなく現行モデルで探すなら世代によるデザインの差は大きくありませんが、基本的に技術が進化していくため最新であるほど優秀なムーブメントが搭載されます。シンプルであるがゆえにムーブメントの性能差が感じられやすい時計です。 3-3.GMTマスター 出典:ROLEX GMTマスターもロレックスマラソンで求められることの多いシリーズの一つです。 GMT表示機能はもちろん、ベゼルのカラーリングにはニックネームがつけられていることも魅力的です。最もメジャーなのは、赤と青の2色に分けたカラーリングの「ペプシ」です。 現行ではGMTマスターⅡに絞り込んで生産されていますが、ゴールドモデルを発表するなど富裕層向けの展開も見られます。2022年の新作では左リューズと、ベゼルカラーがロレックスのコーポレートカラーとなる緑と黒のツートンカラーなど変わったデザインも楽しめるということでさらに人気が高まりました。 3-4.エクスプローラー 出典:ROLEX エクスプローラーはプロフェッショナルシリーズの始まりといえるシリーズで、エベレスト登頂に使われたことから探検家を意味する名前が付けられています。 視認性を重視したデザインになっており、夜でも時刻を把握しやすいように針とインデックスに夜光塗料が施されていたり、装飾をできるだけ少なくしシンプルなデザインになっているのが特徴です。 シンプルなデザインのためビジネスでもプライベートでも使える1本目に最適なロレックスとして高い人気のあるシリーズです。GMT針を備え、第二時間帯表示も可能なエクスプローラーⅡと合わせて展開されています。 3-5.エアキング 出典:ROLEX エアキングはオイスターパーペチュアルとして展開されていた一部のモデルにペットネームとして付けられていた時計です。元々シンプルなデザインとして始まったエアキングですが、現行ではロレックス唯一のパイロットウォッチのデザインを踏襲した時計となっています。 パイロットウォッチRef.126900になってから人気が再燃し、1モデルだけでの展開ですが人気となっています。ロレックスのコーポレートカラーである緑の秒針とブランド名の印字や立体的なロゴのデザインが魅力的です。 4.ロレックスマラソンしても買えないときの賢い購入方法3選 説明させていただいたコツを実践しても、すぐに希望のロレックスが買えるわけではありません。市場の流通量や入荷のタイミングなどいろいろな要因で、買えない期間が続いてしまうことも。そんな時どうするかについてまとめます。 4-1.中古品も視野に入れて再検討 中古を候補に入れて再検討することを考えてみてもいいかもしれません。ロレックスは歴史の長いブランドのため、アンティーク(ヴィンテージ)ウォッチの世界も奥が深いと言われています。 例えば人気のサブマリーナはヴィンテージウォッチとしても高い人気のシリーズです。 いわゆる赤サブのように個体によってロゴが赤字になるモデルは搭載しているムーブメントが優秀なのもあり、現在でも高値で取引されています。デイトジャストのように昔から大きくデザインが変わっていないモデルを探し、好みのカラーリングやサイズ感で探すことも可能です。 高級時計、特にロレックスの中古品は、一般的なイメージの使い古しのような悪印象はもたれていません。むしろ中古市場のほうが高値で取引されている時計が多く、現行品よりも希少なヴィンテージウォッチを求めている時計愛好家も多くいるほどです。ロレックスマラソンに疲れたら、中古品を一度見てみるのも手です。 4-2.認定中古販売の活用 ロレックスでは、正規店によるロレックス認定中古時計プログラムがあり、正式名称を「Rolex Certified Pre-Ownedプログラム」といいます。 もしお目当てのモデルが手に入らなそうなら、認定中古品を検討するのもいいかもしれません。 海外では既に販売していますが、日本でも2023年春以降に開始するのではないかと言われています。 <Rolex Certified Pre-Ownedプログラムとは> ・正規販売店での購入から3年以上経過した時計に適用。 ・2年間の国際保証がつく ・国際保証カードと専用のタグが付属する ・2022年12月より海外6カ国の正規販売店でサービススタート ・その他の地域は2023年春以降、順次展開予定 本物であることを証明してもらえる点や、正規保証がもらえるのは魅力的ですが、ラインナップとしてはどんなモデルを買うことができるかはタイミングによってしまいます。 あくまで正規店での購入品が数年後に中古として返ってきた場合に認めるものとなっているため、安定して入荷するとはいえません。運よく好みのモデルがあれば購入できるように、視野に入れておくのがおすすめです。 4-3.並行輸入品 並行輸入品の購入を検討するのもよいでしょう。正規店以外の仕入れ方法によるもので、正規店ではなく中古をメインで扱う店舗で新品も扱う際に多く見られます。正規店とは違う流通ルートのため、正規店よりもいくらかや安価な場合がありますが、正規の保証がつかないといったデメリットが発生してしまいます。 どうしても手に入れたい時に並行輸入品を視野に入れておくと、通常の流通ルートとは違うため正規店に日本に入ってくるはずの数量とは別に入荷するため、手に入れやすくなります。もちろんデメリットもしっかり理解した上で、並行輸入品を探すのも選択肢の一つです。 【まとめ】人気モデルはロレックスマラソン必須!成功するためにはコツを抑えよう いかがだったでしょうか。 今回はロレックスマラソンとは何か。併せて購入に至るまでのコツについてまとめてみました。 ロレックスマラソンの背景、人気シリーズ、完走までのコツなど、ロレックスを買うのには様々な障害を越える必要がありますが、それだけの価値と人気がある時計であるとも言うことができます。もし街中でロレックスの時計を見かけたらぜひ一度手に取ってみてください。
ロレックスは今もなお世界で最も売れている高級時計ブランドです。 ロレックスを代表するシリーズといえばデイトジャストなどのドレスウォッチと答える方が多そうですが、デイトジャスト以外にも様々なドレスウォッチを展開しています。 この記事ではロレックスが展開しているドレスウォッチモデルをご紹介します。 1.ロレックスのドレスモデルとは? ロレックスは、世界一売れている高級時計ブランドです。 ロレックスは数多くの腕時計を展開していますが、大きく2つに分けると「スポーツモデル」と「ドレスモデル」に分けられます。ドレスモデルは別名「クラシックモデル」とも呼ばれており、有名なモデルではデイデイトやデイトジャストなどのことです。 カジュアルな服装にはもちろん、スーツスタイルやパーティなどにもぴったりなモデルが揃っているので高級感のあるデザインが好きな方にはおすすめのラインナップと言えるでしょう。 2.ロレックスのスポーツモデルとドレスモデルの違い 出典:ROLEX ロレックスの腕時計は、大きく分けて「スポーツモデル」と「ドレスモデル」の2種類に分類されます。スポーツモデルは耐久性や機能性を重視したデザインで、アウトドアやアクティブなシーンに適している一方、ドレスモデルはフォーマルな場やビジネスシーンにふさわしい洗練されたデザインが特徴です。 どちらもロレックスならではの高い品質を誇りますが、それぞれの魅力や特徴は大きく異なります。ここでは、価格・機能性・デザイン・入手難易度の4つの視点から、スポーツモデルとドレスモデルの違いを詳しく解説します。 2-1.ドレスモデルとスポーツモデルの違い①:価格 ロレックスのドレスモデルとスポーツモデルでは、一般的にスポーツモデルの方が高騰しやすい傾向にあります。これは、スポーツモデルの人気が非常に高く、正規店での入手が困難なため、中古市場でプレミア価格がつくケースが多いためです。有名どころでは「サブマリーナ」や「デイトナ」などのスポーツモデルは、定価を大きく上回る価格で取引されることが珍しくありません。 一方、ドレスモデルは落ち着いたデザインが特徴であり、スポーツモデルほどの投機的な価格上昇は少ないものの、素材や仕様によって価格が大きく変動します。 ゴールドやプラチナを使用したモデルは高価格帯に分類され、特に「デイデイト」シリーズは100万円以上の価格帯が一般的です。しかし、ステンレス素材の「オイスターパーペチュアル」などは比較的手が届きやすい価格設定になっており、初心者にもおすすめのモデルと言えるでしょう。 2-2.ドレスモデルとスポーツモデルの違い②:機能性 スポーツモデルは、ダイバーズウォッチやパイロットウォッチなど、特定の用途に応じた機能が搭載されているのが特徴です。例えば、「サブマリーナ」は防水性能が高く、ダイビング中の使用に耐えられる設計になっており、「GMTマスターII」は異なるタイムゾーンを同時に表示できるため、海外旅行やビジネスでの使用に適しています。 対して、ドレスモデルは機能よりも美しさやエレガンスを重視したデザインになっています。例えば、「チェリーニ」コレクションは極めてシンプルな2針・3針のモデルが多く、視認性を損なわずにクラシックな印象を与えます。また、「デイデイト」や「デイトジャスト」など、一部のドレスモデルには日付表示機能が搭載されているものの、基本的にはスポーツモデルほどの特殊機能はありません。これにより、装着感がスリムで軽く、スーツスタイルとの相性が抜群なのが魅力です。 2-3.ドレスモデルとスポーツモデルの違い③:デザイン ロレックスのドレスモデルは、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。例えば、「デイトジャスト」は丸みを帯びたケースに上品な文字盤デザインを採用し、幅広いシーンで使える汎用性の高さが魅力。また、「デイデイト」はローマ数字やバーインデックスを採用したクラシカルなデザインで、ビジネスシーンやフォーマルな場面での使用に最適です。 一方、スポーツモデルは視認性や実用性を重視したデザインが多く、太い針や大きなインデックス、回転ベゼルなどが特徴です。「エクスプローラー」や「サブマリーナ」は黒文字盤が基調となっており、スポーティで機能的な印象を与えます。また、「デイトナ」はクロノグラフ機能を備え、レーシングウォッチらしいダイナミックなデザインが特徴的です。 ドレスモデルはシンプルなフォルムとエレガントな文字盤が特徴であり、スポーツモデルと比べると装飾が控えめなため、ビジネスシーンやパーティーなど、上品な装いに自然と馴染みます。 2-4.ドレスモデルとスポーツモデルの違い④:入手難易度 ロレックスのスポーツモデルは、世界的な人気の高まりにより、正規店での購入が極めて困難になっています。特に、「デイトナ」や「サブマリーナ」は正規店の在庫が非常に少なく、定価での入手が難しいので、中古市場ではプレミア価格で取引されることが一般的です。 一方、ドレスモデルはスポーツモデルほどの供給不足がないため、正規店でも比較的購入しやすい傾向にあります。特にオイスターパーペチュアルなどの定番モデルは在庫が安定していることが多いです。ただし、「デイデイト」や「チェリーニ」などの一部の高級ラインは生産数が限られているため、モデルによっては入手が難しい場合もあります。 スポーツモデルと比較すると、ドレスモデルは市場価格の変動が緩やかで、比較的安定した価格で購入できるのも魅力の一つです。そのため、投資目的ではなく、長く愛用する時計を探している人にとって、ドレスモデルは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。 3.ロレックスのドレスモデル一覧 時計の選び方について、語らせていただきました。 ここからは、ロレックスの定番ドレスモデルを紹介させていただきます。 3-1.デイトジャスト 出典:ROLEX デイトジャストはロレックスを代表するシリーズで、ロレックス創立40周年を記念してつくられました。ロレックス三大発明のオイスターケース、パーペチュアル、デイトジャスト機能のすべてを備えており、ロレックスを今の立場に押し上げた立役者といっても過言ではありません。 特徴は普遍的なデザインと不変さです。1945年発表以来、デザインを大きく変えずにいるロングセラーシリーズとなっています。デイトジャストに合わせてつくられた5連のジュビリーブレスレットとの組み合わせは、革ベルトが主流だった発表当時から今までマイナーチェンジを繰り返しながら変わらずにいます。今では常識となったフルーテッドベゼルも同様で、エレガントさを持たせるパーツとして採用され続けています。 3-2.デイデイト 出典:ROLEX デイデイトはその名の通り日付と曜日表示を備えたシリーズですが、ロレックスにとってデイデイトとはコスモグラフデイトナやスカイドゥエラーに並ぶ最上位シリーズの一角となっています。ロレックスがデイデイトを最上位に据えるにあたって、貴金属のみでの展開・最新のムーブメントが優先的に搭載される・専用のプレジデントブレスレットが与えられるといった特徴があります。 デイデイトはステンレスケースでの展開を行っておらずコンビも存在しません。プラチナ、イエローゴールド、ホワイトゴールド、エバーローズゴールドのみのブレスレットモデルはデイデイトだけです。普及モデルとは一線を画す特別な仕様です。 また、デイデイトには優先的に最新のムーブメントが搭載されています。発表から2度ムーブメントが変更になっているのですが、(発表当時Cal.3055→Cal.3155→現行Cal.3255)いずれも他のモデルよりも一足早く発表されています。良く知らないと気付かない点ですが、実は優遇されています。 専用のプレジデントブレスレットが与えられるのも特別です。3列の半円形の駒が規則的に並んでおり、中央の駒は鏡面まで磨き上げられている高級感のあるデザインです。駒の遊びが少なく、デザインだけではなく品質としても高いです。 アメリカ大統領を務めたアイゼン・ハワー氏にデイデイトをプレゼントしたことからプレジデントブレスレットと呼ばれるようになったとか。逸話のスケールも大きいので、特別モデルらしく品格が上がります。 3-3.オイスターパーペチュアル 出典:ROLEX 上記のデイトジャスト、デイデイトのベース、ロレックスのアイコニックなモデルとして知られているオイスターパーペチュアルは、きわめてシンプルなデザインのシリーズです。 その名の通り、ロレックスの三大発明のうち2つのオイスターケースとパーペチュアルを備えています。この2つの機能はサブマリーナやエクスプローラーなどプロフェッショナルシリーズにも展開されており、ロレックスにとっての原点といえるでしょう。 カラーバリエーションが豊富、フルーテッドベゼルの展開もある、ローマンインデックスを採用することもある、などデザインの幅が広く、デイトジャスト、との目に見える大きな違いは日付表示機能を備えているかどうか、となっています。 2022年にはカラーダイヤルの一部が生産終了となっており、サイズごとに状況は多少異なりますが、定番色が残り冒険色が廃盤となりました。オイスターパーペチュアルは歴史も長く生産数も多いため、中古市場でも比較的リーズナブルな個体が多いモデルとされています。現行はもちろん、中古・アンティークモデルも含めて検討するのも面白い時計です。 3-4.スカイドゥエラー 出典:ROLEX 世界をまたにかける旅行者、ジェットセッターに向けて開発したとされるスカイドゥエラーはロレックス史上最高の複雑機構を搭載したハイエンドシリーズです。防水性の高いオイスターや特徴的なフルーテッドベゼルを採用しており、オイスターパーペチュアルシリーズがベースとなっています。 開発・特許を取得しているリングコマンドベゼルにより、双方向に操作可能なベゼルで日付・ホームタイム・ローカルタイムの操作が可能です。24時間表記は文字盤中央の赤い三角形で、月表示はアワーマーカーの文字盤外周部の小窓で表示など、多機能ながらわかりやすくスタイリッシュに仕上がったデザインです。 ロレックスでは初となる年次カレンダーと第二時間帯表示機能を備えたCal.9001はロレックスによる自社開発のマニュファクチュールムーブメントは衝撃に強いブルー・パラクロム・ヘアスプリングと、ロレックスの三大発明の1つの巻き上げ効率が非常に高い自動巻き機構パーペチュアルが搭載されています。 3-5.チェリーニ チェリーニはロレックスの中でも特にドレスウォッチテイストに特化したシリーズで、ロレックスの三大発明といわれるオイスターケースをあえて採用していません。チェリーニの名前の由来はイタリアの金細工師、彫刻師であるベンヴェヌート・チェッリーニ氏に敬意を表すために名付けられました。 チェリーニはシンプル、クラシックなドレスウォッチで古典的なスイス時計のデザインが特徴です。いわゆるロレックスのブレスレットやフルーテッドベゼルに見られるエレガントな堅牢性ではなく、ストラップと合わせて使う昔ながらの機械式時計となっています。 1920年の初代発表当時のロレックスといえばスクエアケースや長方形ケースなど、ラウンドケースにこだわらずに様々な時計をつくっていましたが、そんなチャレンジャブルな時期に発表されたシリーズでした。他社にとっては王道のデザインでもロレックスの王道ではなかったのです。 2014年チェリーニ タイム、チェリーニ デュアルタイム、チェリーニ ムーンフェイズの3つが一度に発表され話題に。中でもチェリーニムーンフェイズは銘品トリプルカレンダー ムーンフェイズ パデローネ以来で、ブルーのエナメルで描かれたディスクに隕石を使用したメテオライト製の新月、満月表示と太陰周期を表示することが可能です。 現行で残っているのはチェリーニムーンフェイズだけで、ロレックスのアイデンティティーともいえるギザギザのついたフルーテッドベゼルとつるつるのポリッシュ仕上げが組み合わされたデザインとなっています。植字のバーインデックスに装飾を極力排除したシンプルな美しさは王道ドレスウォッチらしい雰囲気を纏っています。 3-6.パールマスター デイトジャストやデイデイトの派生のようなイメージで、1992年に発表されたオイスターパーペチュアルの中でも特別なシリーズです。ベースのデザインはそのままに、ダイヤモンド等を使いエレガントさを強調したものとなっています。 パールマスターはステンレスは使わずに貴金属(ゴールド、プラチナ)によるケースを採用しています。基本的にはダイヤモンドをセットしたモデルとなっており、モデルによってベゼル・文字盤・インデックスへのダイヤモンドの量が変わってきます。ダイヤモンドとケースの組み合わせが華やかなデザインがパールマスターの特徴です。 また、ブレスレットは専用の5連のものとなっています。既存の5連ブレスレットの角を落とし丸みを落としたことでよりやわらかな印象に。ドレッシーになりすぎずジュエリーとは違い、あくまで時計であることを見せるのは実用的な時計がベースとなるロレックスらしいつくりです。 4.ドレスモデルのおすすめ人気モデル5選 ドレスモデルだけでも様々なモデルがある中でも、特に人気があるアイテムを紹介していきたいと思います! 4-1.デイトジャスト|126331 スレートローマ&ジュビリー 出典:ROLEX Ref.126331はロレックスを代表するデイトジャストの一本です。 2017年以降、ダークロジウム文字盤からスレート文字盤へ名称変更がなされています。 アワーマーカーはローマ数字で、ステンレスと18kエバーローズゴールドとのコンビモデルです。フルーテッドベゼルに5連のジュビリーブレスレットの組み合わせがエレガントで古典的。流行に関わらず長く使えるデザインです。 スレート文字盤は通称ウィンブルドンダイアルと呼ばれており、緑色に縁どられたローマンインデックスがテニスコートの芝をモチーフとしているとか。ロレックスがウインブルドンの公式タイムキーパーを務めており、度々ウインブルドンのコートと当文字盤のデイトジャストがセットで広告されていたのもあって、愛好家がウインブルドンダイヤルと呼び始めたそうです。 4-2.デイデイト|228239 オリーブグリーン 出典:ROLEX Ref.228239はロレックスの歴史を紡いできたオイスターパーペチュアルシリーズの頂点デイデイトの一本です。 デイデイトⅡから1mmダウンサイズし40mmケースへ。アワーマーカーは飛びの2,4,6,8,10だけローマ数字のアプライド、他はバーインデックスとなっていて、レイルウェイを採用することでクラシックな趣が強調されています。 自社製ムーブメントCal.3255は耐磁性ブルーパラクロム・ヘアスプリングと高性能パラフレックスショック・アブソーバを搭載し、これまでのクロノメーター以上の精度を目指しています。フルーテッドベゼルやプレジデントブレスレットなどロレックスの代名詞といえるデザインが揃っています。 4-3.スカイドゥエラー|326933 ブラック&ジュビリー 出典:ROLEX Ref.326933はロレックス史上最高の複雑機構を備えたスカイドゥエラーの黒文字盤モデルです。 ブラック文字盤のハードな印象でスポーツモデルと間違えられがちですが実際にはドレスウォッチです。第二時間帯表示に加え年次カレンダーを備えており、コンプリケーションモデルといっても過言ではありません。 標準では五連のジュビリーブレスレットを合わせてあるので、ドレスウォッチらしい華やかな印象となっています。第二時間帯表示はGMTマスターと異なり、針(三角)ではなくディスク側が回る仕組みになっています。アワーマーカー外周部の小窓が月表示になっており、目立ちすぎず分かりやすい画期的な表示機構です。 4-4.オイスターパーペチュアル|124300 出典:ROLEX Ref.124300はロレックスの三大発明の一つであるオイスターパーペチュアルの名を冠するシリーズの一つです。 ポリッシュ仕上げのベゼル、三連ブレスレットなどシンプルに仕上がっており、他のシリーズに比べると比較的リーズナブルな価格設定となっています。 Ref.124300は幅広いカラー展開が特徴で、2021年までは7種類で展開されていましたが、2022年に3色が廃盤に。コーラルレッド、ターコイズブルー、イエローは生産終了となっています。(ターコイズブルーは他サイズでの展開は一部残っています) 明るくも高級感のあるターコイズブルー文字盤は人気が高く、パテックフィリップのノーチラスがティファニーとコラボした際に発表したティファニーブルーの文字盤に似ているという理由で大ヒットしています。 4-5.チェリーニ|50535 Ref.50535は2014年に3種類同時に発表されたチェリーニの一つ、ムーンフェイズ搭載モデルです。 白文字盤に植字のバーインデックスとシンプルさが際立っていますが、文字盤外周に日付を配し、三日月形の針で指し示すポインターデイトを採用しており、クラシックな雰囲気が強調されています。ロレックスのアイデンティティーともいえるギザギザのフルーテッドベゼルとつるつるのポリッシュ仕上げが組み合わされており、独特な世界観を見せてくれます。 ムーンフェイズは通常半円だけが見えていますが、珍しいフルオープンデザインを採用しています。ブルーエナメルで描かれた夜空にメテオライトを使用した満月が動くさまは、本物の天体さながらの雰囲気をもっています。ロレックス独自の18kピンクローズ合金を使用したエバーローズゴールドをケースの素材に選定しています。 5.【入手困難】店頭ではもう買えないロレックスのドレスモデル ロレックスのドレスモデルの中にはすでに生産終了となってしまったモデルいくつか存在します。 ここでは、現在店頭では買うことができないレアなドレスモデルをご紹介していきます! 5-1.ターノグラフ ターノグラフ(Turn-O-Graph)は、ロレックスが1953年に発表した回転ベゼル付きのドレスウォッチです。現代では「サブマリーナ」などのスポーツモデルでおなじみの回転ベゼルですが、実はこの機構をロレックスで最初に採用したのがターノグラフでした。そのため、ロレックスの歴史において非常に重要な位置を占めるモデルといえます。 ターノグラフは、スポーツモデルとドレスモデルの中間に位置するデザインが特徴で、洗練されたスタイルに実用性を兼ね備えた時計として人気を集めました。特に「デイトジャスト ターノグラフ」(Ref.116264)は、赤い秒針と日付表示がアクセントになったスタイリッシュなデザインで、多くのロレックスファンに愛されました。 しかし、2013年に生産終了となり、現在では正規店では購入できません。そのため、中古市場での価格が徐々に高騰しており、状態の良い個体を手に入れるのが難しくなっています。クラシカルな雰囲気と機能性を両立した一本を探しているなら、ターノグラフは今なお魅力的な選択肢の一つです。 5-2.カメレオン ロレックスの「カメレオン(Chameleon)」は、1950年代から1970年代にかけて生産されていたレディース向けのドレスウォッチで、交換可能なストラップが特徴の非常にユニークなモデルです。 カメレオンは、ケースサイズが非常に小さく、繊細なデザインが魅力のヴィンテージモデルです。最大の特徴は、ストラップを簡単に交換できる機構で、シーンや気分に合わせてさまざまなカラーや素材のベルトを使い分けることができました。そのため、当時はファッション性の高いロレックスとして人気を集め、多くの女性に愛用されていました。 しかし、1970年代以降、ロレックスはより耐久性や機能性を重視する方向へシフトし、カメレオンのようなデザイン重視のモデルは姿を消しました。現在では中古市場でしか入手できず、ヴィンテージ市場では希少価値が高まりつつあります。特にオリジナルのストラップが付属しているものはコレクターズアイテムとして高額で取引されることもあります。クラシカルでエレガントなロレックスを探している方にとって、カメレオンは唯一無二の選択肢となるでしょう。 5-3.サンダーバード 「サンダーバード(Thunderbird)」は、ロレックスのデイトジャストに回転ベゼルを組み合わせたユニークなモデルです。アメリカ空軍のアクロバット飛行チーム「サンダーバーズ」との関係からこの名前が付けられ、スポーティなデザインとエレガントなドレスウォッチの融合が特徴的です。 サンダーバードは、1950年代に誕生し、「デイトジャスト ターノグラフ」の特別仕様として展開されました。特にRef.1625やRef.1630などは、ステンレスとイエローゴールドのコンビモデルが多く、クラシックな雰囲気を持ちながらも視認性が高いデザインが魅力です。 しかし、2000年代に入ると、回転ベゼルを備えたドレスウォッチの需要が減少し、サンダーバードは徐々に生産終了となりました。現在では中古市場でしか手に入らず、特に良好なコンディションのモデルは希少価値が高まっています。ビジネスシーンにも映えるユニークなデザインを求める方にとって、サンダーバードは隠れた名作といえるでしょう。 6.まとめ ロレックスのドレスウォッチモデルについてまとめました。 ロレックスのアイコンモデルであるオイスターパーペチュアルを筆頭に正統進化させたデイトジャスト、最上位シリーズとして特別仕様を詰め込んだデイデイト、ジュエリー等を使いエレガントさを増したパールマスター、ブランド史上最高の複雑機構を搭載したスカイドゥエラー、ロレックスとしては異例のクラシックウォッチのチェリーニなど、どれを選んでもロレックスの世界観がしっかり楽しめるモデルばかりです。 もし街中でロレックスの時計を見かけたらぜひ一度手に取ってみてください。
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