2025年2月22日
【エルメス】人気スカーフリングの使い方まとめ!選び方や定価もご紹介!

スカーフはエルメスを象徴するアイテムとして長く愛されてきました。その世界観を押しあげてくれるスカーフリングもまた、エルメスにとって欠かせない存在です。使い方次第でオシャレ度が格段にあがるスカーフリング。
今回はエルメスのスカーフリングについて解説してまいります。
・スカーフリングを買おうか迷っている
・持っているけど使い方がわからない
この記事ではスカーフリングの使い方をメインに、上記のお悩みの解消をめざして解説しているので参考になさってみてください。
目次
1.エルメスのスカーフリングとは?
スカーフは使い方によってコーディネートに華やかさを添えてくれる便利なアイテムです。とはいえ、いつも同じアレンジでは飽きてしまうこともあるでしょう。そんな時に、お助けアイテムとしてスカーフリングが活躍します。
エルメスには様々なスカーフリングがラインナップしていて、スカーフの世界観をより豊かなものにしています。
1-1.スカーフの可能性を広げる名脇役
スカーフリングは結び目の煩わしさから解放されるのはもちろんのこと、結ぶだけではできなかったアレンジの可能性を広げてくれるアイテムです。いわば脇役に徹してスカーフを支える存在といっても過言ではありません。たとえば、首元にチョーカーとしてスカーフを結んでいると、結び目が気になって違和感をおぼえることがあります。一方、スカーフリングを使ってチョーカー風にすると結び目がないため、すっきりと首元におさまるので違和感は軽減されます。さらに緩みにくさや首への密着度を手軽に調整できるのもスカーフリングを使うメリットといえるでしょう。
また、エルメスのスカーフリングの中には「こうして使ってみては?」といったアレンジと使い方の提案がこめられているものがあります。肩に掛けることを想定した「モール」は、その代表的なアイテムです。こちらは肩章をモチーフにしたもので、美しいエルメスのスカーフを肩に効果的にあしらうことができます。最近は人気スカーフ、ツイリー専用として「ミニ・モール」が誕生しているのも注目ポイント。流行のブレスレット巻きには欠かせない存在になっています。
1-2.エルメスらしさ満載のモチーフ
エルメスのスカーフリングには一般的なリングタイプのみならず、ブランドを象徴する馬術関連のモチーフが数多く採用されています。馬の鞍を向かい合わせにした「ブリッド・ドゥ・ガラ」は伝統的なエルメスのモチーフです。これはアパレル分野などの様々なアイテムに使われていて、一目でエルメスとわかるほどの存在感を放っています。また、チャームタイプの馬銜(はみ)は馬具の一種で、そのままの形状をスカーフリングとしてデザインに起こしたものです。さらに「シェーヌダンクル・トレッセ」は、メンズブレスレットでよく知られた伝統のチェーンモチーフを採用しています。
ブランドネームにこだわりたい方には、エルメスのブランドマークの馬車と従者が刻印された「ボルデュック」と、頭文字Hをデザイン化した「H・アン・ロン」がおすすめです。スカーフに比べると小さな空間におさまるのがスカーフリングの魅力なので、エルメスらしいものを選んでみてはいかがでしょうか。
2.スカーフリングが使いやすいエルメスのスカーフ
エルメスのスカーフは豊富なサイズバリエーションでラインナップされているアイテムです。ここでは、スカーフリングと相性のよいもの3つをピックアップして解説していきます。
2-1.王道にして定番「カレ」
出典:Hermès
正方形でエルメスの定番スカーフといえばカレがあげられるでしょう。華やかなデザインと美しい色彩で、絵画のようなシルクスカーフは唯一無二の存在です。近年、サイズ展開が豊富になっていて使い勝手がさらに良くなりました。最小サイズの20㎝から、最大サイズの160㎝までラインナップされています。とはいえ、カレ90(90㎝角)の使いやすさは群を抜いていて一枚持っていると重宝するサイズです。スカーフリングを使ったアレンジにも最適で、初心者さんにも扱いやすいと思います。
エルメススカーフの初期モデルであるカレは、伝統柄や限定デザインといったバリエーションがもっとも多く、スカーフリングとお揃いモチーフが楽しめます。スカーフだけを先に購入しておいて、後から関連するモチーフのスカーフリングを揃えるのもいいでしょう。両面プリントされたダブルフェイスや、素材にシルクカシミヤを採用したものなどはスカーフリングとの相性が抜群です。
2-2.汎用の極み「ツイリー」
出典:Hermès
バーキンのハンドル巻きを世界に知らしめたツイリー。その汎用性の高さから、発売と同時に大人気となりました。シルクを使った細長いリボンのような形状が特徴で、両端がななめにカットされている剣先はスカーフリングを通しやすくなっています。幅や長さを変えながら、現在までに7つのモデルでサイズ展開をしています。素材はシルクのみで、ガロンと称されるフリルが特徴的な「エプロン・ドール」といった派生デザインもあります。
使い方は汎用性が高く、お馴染みのバッグハンドル巻きはもちろんのこと、バッグチャームやヘアアクセサリーなどの多彩なアレンジが可能です。エルメスでは通常より小さいサイズで、ツイリー専用のスカーフリングを発表しています。手首にブレスレットとして使ったり、首元にチョーカー風にあしらったりするときに使い勝手が格段に良くなります。ツイリーのために考案されたチャームタイプのスカーフリングもあるので同時に購入を検討してみてください。
2-3.菱形の個性派「ロザンジュ」
出典:Hermès
菱形が特徴的なロザンジュ。カレのようにバイアス折りをする手間が無く、ツイリーよりもボリューム感があるのが特徴です。スカーフとストールの良いとこどりしたような形状と質感は、首元にさらっと巻くだけで形が決まります。素材にはシルクカシミヤが採用されたものが多く、混紡比率はカシミヤが70%でシルクが30%のものを主軸にラインナップしています。コットンを100%使ったものもあって、体温調整を目的に首周りに使うことを想定したアイテムといえるでしょう。
ひと巻きして両端をたらすだけでも素敵ですが、素材的に柄が少ないアイテムなのでアクセントとしてスカーフリングが映えます。また、天候や季節によって風が強い時のストッパーとして役立つので安心感が得られるでしょう。エルメス公式サイトではメンズモデルが中心となって着画を提供していますが、男女問わず使いやすく、スカーフリングが安定しやすい素材のアイテムです。
3.エルメススカーフリングをタイプ別に解説
ここからはエルメスのスカーフリングを3つのタイプに分けて解説してまいります。
3-1.リングタイプ
リングタイプのスカーフリングは、シンプルだからこそ細部にエルメスらしさが光ります。ここではリングタイプのスカーフリングについて解説してまいります。
3-1-1.トリオ
出典:Hermès
トリオは3つのサークルモチーフが円陣を組んだ形状が特徴のスカーフリングです。スカーフを通すだけで形が決まるので結ぶ手間がありません。丸いリングにスカーフの両端を通して正面に三角形が見える方法と、三角形の空間にスカーフをまとめて通して正面にリングが見える方法の二つの使い方ができます。コーディネートを最速でクラスアップしたいときに便利なアイテムといえるでしょう。
素材には真鍮(しんちゅう)が使われていて、シルバー・ゴールド・ピンクゴールド・トリコロールの4つのカラーで展開しています。通常サイズのほかに、ツイリー専用のミニ・トリオもあります。
3-1-2.レガート
出典:Hermès
シンプルなリングの外周を、シェーヌダンクルを思わせるチェーンで取り巻いたレガート。潔いデザインでありながらエルメスのエスプリが効いた逸品です。厚手のロザンジュやカレに、そのまま通して正面に見せる使い方は、このスカーフリングの特徴を生かせるでしょう。カウボーイ風のスカーフの使い方をするときにロープに見立ててみるのも良さそうです。スカーフのボリュームによっては、縦に通すほうが安定してとどまるので抜け落ちが気になるときは試してみてください。カラーはシルバー・ゴールド・ピンクゴールドなどで展開しています。
3-1-3.H・アン・ロン
出典:Hermès
エルメスのブランド頭文字「H」をデザインに落としこんだH・アン・ロンは、空間をうまく取り込んでいて抜け感が絶妙です。ダブルリングデザインの指輪に見える形状は、すき間からスカーフの柄を適度にのぞかせることで、スカーフリングと一体感が得られるコーディネートとなるでしょう。この形はデザインだけでなく、接触面が増えることで着用した時の安定感を高めてくれます。ネクタイのように首元に密着させてスカーフを使いたいときに最適なスカーフリングの一つです。ペンダントトップとして使う時はH文字の後ろからチェーンを通すのがおすすめです。
3-1-4.ヌー・ドゥ・H
出典:Hermès
ロープを束ねたような形が特徴的なヌー・ドゥ・H。曲線と直線がおりなすモダンなデザインが、首元に上品な印象を与えます。なめらかなカーブは優しく、女性らしい雰囲気を醸しだしていてクラシカルな造形美を感じさせてくれるでしょう。スカーフを通すだけでアレンジが決まるのも嬉しいポイントで、二重にスカーフを通してリボンのように見せる使い方もできます。長めの革ひもを通せば個性的なペンダントトップとして、ツイリーを使ってバッグチャームとしても使いやすいボリュームのスカーフリングです。
3-1-5.Hペルル
出典:Hermès
先述したH・アン・ロンのようなダブルリング状のデザインが特徴のHペルル。こちらは空間に金色の小さな球体と、長方形のメタルが配置されていてシャープな印象にまとまっています。とくに、球体は全体を引きしめる役割を果たし、アクセントとして効果的です。ボリュームたっぷりに肩にかけて使いたいときは、このスカーフリングに対角に折って三角形にしたスカーフを通した使い方をおすすめします。また、長方形のメタルが空間を二つに分割しているので、その分割された部分にスカーフを通してみると正面に馬蹄のような形を見せることができます。
3-1-6.ボルデュック
出典:Hermès
ボルデュックはエルメスのロゴマーク上部に描かれた、馬車と従者が刻印されたスカーフリングです。フランス語で「装飾用のリボン」の意味をもつ、ボルデュック。特徴的な正方形デザインでスカーフリングとしての歴史が長く、ベーシックな3色ゴールドからレザーで巻いたボルデュック・セリエといった派生ラインまで充実しています。もちろん、ツイリー専用のミニラインもあります。直線でスカーフを区切るデザインと繊細な刻印のルックスは、エルメスらしさが堪能できるのではないでしょうか。
3-2.モチーフタイプ
エルメスにはブランドを象徴するモチーフが数多く存在しています。一つ一つのモチーフに、エルメスの歴史と伝統のストーリーがこめられています。
ここではモチーフタイプのスカーフリングについて解説してまいります。
3-2-1.シェーヌダンクル・トレッセ
出典:Hermès
シェーヌダンクルは近年、ブレスレットが若年層に大流行したことで人気が再燃しているモチーフです。船のアンカーチェーンから着想を得て1937年に制作されたシェーヌダンクルモチーフは、オーバル型の中心で二分割した形状が特徴になっています。シェーヌダンクル・トレッセは、その鎖の1コマに編んだレザーを装飾したスカーフリングで、平置きサイズで約4㎝×6㎝ほどのボリュームがあります。
二分割された部分に、それぞれスカーフを通した使い方で十分に存在感のあるスカーフリングです。印象を変えたいときは中心に交差させて通す使い方もいいでしょう。長めの麻ひもや革ひもを使って、リラックスモードのペンダントにするのも◎
3-2-2.モール
出典:Hermès
モールは伝統的な式典のときに用いられる肩章をモチーフにしています。両端のリングにスカーフを通し、肩掛けする使い方に適したスカーフリングです。マニッシュな印象を加味できる肩掛けアレンジは、このスカーフリングあってこそのスタイルなので人と被らないコーディネートを目指している方におすすめします。
また、ツイリー専用のミニ・モールを使ったブレスレット巻きやチョーカー巻きには欠かせないアイテムです。エルメスの伝統的なモチーフであり、メンズマフラーやネクタイといったアパレル全体に数多く採用されています。
3-2-3.ブリッド・ドゥ・ガラ
出典:Hermès
馬の鞍を向かい合わせにしてデザインに落としこんだブリッド・ドゥ・ガラ。エルメスの定番モチーフの一つで、毎年カレやツイリーで新作が発表されるほどの人気を博しています。シンメトリーの造形が特徴で、馬具工房を礎にしてトップメゾンの地位を確立した、最もエルメスらしいモチーフといえるでしょう。スカーフリングとしてスカーフを通すと効果的に目線を集めることができます。
シルバーとゴールドの2色展開。ゴールドは黄色味を抑えたシャンパンカラーなので、思いのほか幅広く合わせやすいと思います。スカーフとのモチーフリンクもできるので、同時に購入するのもおすすめです。
3-2-4.パピヨン
出典:Hermès
誰が見てもチョウチョとわかる形状のパピヨン。メタルを切り出して線画で表現されたチョウが、今にも飛んでいってしまいそうに表現されています。ツイリー専用ですが、スカーフを通す部分がコンパクトなので小さめのカレに装着しても安定感があります。ゴールドとシルバーの2色展開。
3-2-5.ペガス・グラヴェ
出典:Hermès
翼をもつ神話上の馬、ペガサスをモチーフにしたスカーフリングといえばペガス・グラヴェ。じつはカレのモチーフとしても人気があって、このスカーフリングと併せて密かにリンクコーデしてみてはいかがでしょうか。エルメスではバッグチャームのペガサスも人気アイテムとなっていて、お好きな方は様々なアイテムをコレクションして楽しんでいるようです。
ハイブランドでありながら、エルメスにはこうした遊び心にあふれた愛らしいモチーフもラインナップしています。ともすると優等生風になりやすく、真面目過ぎるコーディネートの「はずし」としていかがでしょうか。
3-3.チャームタイプ
ここではツイリー専用とはなるものの、チャームタイプのスカーフリングについて解説してまいります。揺れるデザインは軽やかで躍動感のある使い方をしてみたい方におすすめです。
3-3-1.ブラソン
出典:Hermès
コインのような丸い形でアラベスク模様が抜きだされた形状のブラソン。リング状の留め具にツイリーを通すと、ペンダントトップとして使うことができます。首元にぴったりと装着してチョーカー風に使ったり、ブレスレットチャームにしたりしてツイリーの可能性を広げてくれるスカーフリングです。ツイリーをバッグチャームにするときに一緒に使ってもいいと思います。そのままチェーンを通してネックレスとしても使えるので重宝するアイテムです。
3-3-2.馬銜
出典:Hermès
馬具をモチーフとしてつくられた馬銜(はみ)は、馬具作りを生業としてきたエルメスを表すのにふさわしいモチーフの一つです。ユニークな形状で着用時に揺れ動くのが最大の特徴となっています。この馬具は手綱から馬に命令を伝えるための道具で馬の口に装着して使います。現代では目にすることが少なくなっているので、造形のユニークさを話題にしてみるのもいいですね。チョーカーとしてはもちろん、バッグチャームとしても個性的にコーディネートできるのでおすすめです。
4.「エルメススカーフリング」首元での使い方
ここからは首元でのスカーフリングの使い方を解説してまいります。スカーフリングの基本的な使い方として、エルメスの公式サイトが推奨している着用例からピックアップしました。
4-1.華やかさを存分に セーラーカラー
出典:Hermès
首元から肩にかけてセーラーカラーのようにスカーフを使うと、顔まわりを一瞬で華やかにしてくれるのでおすすめです。
・スカーフを対角線で二つ折りにします。
・折り山の中心を首の後ろに沿わせ、両端を前に持ってきます。
・前に持ってきたスカーフの両端にスカーフリングを通します。
・全体を整えて完成です。
この時、組み合わせるスカーフリングはリングタイプをおすすめします。また、合わせるスカーフはカレとロザンジュなどのボリュームがあるものが最適です。ロザンジュは前に垂れる部分が長くなるものの、スカーフリングの位置を調整することでバランスが良くなります。ご自身の身長や好みに合わせて微調整してみてください。
モチーフタイプではブリッド・ドゥ・ガラやシェーヌダンクル・トレッセとの相性が抜群です。セーラーカラーは肩を広く覆う使い方なので、肌寒さを感じる季節の防寒対策にもなります。さらに上からスプリングコートを羽織っても、首元がもたつかないのはスカーフリングのメリットの一つといえるでしょう。
4-2.クールさと洗練 カウボーイ風
出典:Hermès
マニッシュなスカーフリングの使い方としてカウボーイ風に首にあしらうのも素敵です。この使い方は首の正面にスカーフの柄を見せられるうえ、こなれ感と洗練された印象を醸しだしてくれます。
・対角線に二つ折りにして、スカーフの中心を首の前側にあてます。
・首の後ろでスカーフの両端を交差させてから前に戻します
・両端をスカーフリングに通して、正面にきている三角形スカーフの上で整えます。
これにはリングタイプのスカーフリングが適していて、なかでもヌー・ドゥ・Hのロープのような形状がカウボーイ気分を高めてくれるのでおすすめです。また、直線的なフォルムをもつボルデュックを使うと都会的な雰囲気を加えることができるでしょう。カウボーイ風の使い方はスカーフリングが映えるので、モチーフタイプも相性が良いと思います。首の後ろで一巻きすると、スカーフの両端が短くなっているのでスカーフリングの抜け落ちに注意してください。
4-3.ラインを強調 ネクタイ風
出典:Hermès
カジュアルファッションが主流となった昨今、全体的にリラックス感のあるコーディネートが好まれる傾向にあります。とはいえ、大人が若者と同じ格好をしても「なんか違う…」となってしまうのは否めません。そんなときはツイリーと専用のスカーフリングを使ったネクタイ風アレンジで、ワンランク上のカジュアルコーディネートを目指してはいかがでしょうか。
・首、または襟のある場合は襟にツイリーをかけて前に剣先を垂らします。
・剣先からスカーフリングを通し、バランスよく調整して完成です。
ツイリーの場合、そのままネクタイ結びをする使い方もあります。しかし、圧倒的にツイリー専用のスカーフリングを使ったほうが簡単で時短となるのでおすすめします。リングタイプのミニ・トリオやミニ・ボルデュックは、この使い方に合っているので重宝するでしょう。また、今回の記事では紹介しきれなかったものの、モチーフタイプのミニ・バックルは主張のあるデザインとしておすすめのスカーフリングです。
4-4.タイトに効かせる チョーカー
ピンポイントでありながら、効果的なスカーフの使い方としてチョーカー巻きはおすすめです。スカーフを首元にタイトに効かせると目線が上がり、自然にスタイルアップして見えます。モチーフタイプのモールは、この使い方に最適なスカーフリングです。
①:カレを使う場合
出典:Hermès
・最初にバイアス折りにしておきます。
・好みの幅にしてから、スカーフ中央部分を首の正面にします。
・後ろで交差させて前にスカーフの両端を戻します。
・スカーフリング(モール)のリング部分に両端を通します。
・両端を後ろに引き、スカーフを首に密着させるように結んで完成です。
②:ツイリーを使う場合
出典:Hermès
・ツイリーは、そのままの状態で首にかけます。
・首の正面で両端をスカーフリング(ミニ・モール)に通します。
・両端を後ろに引きながら首に密着させ、後ろで結んで完成です。
カレを使うと首の正面にスカーフリングとスカーフが重なり、ボリュームのある仕上がりになります。一方、ツイリーを使うとスカーフリングが首に直接乗るので軽快な印象にまとまります。季節や着るもののバランスを見つつ、お好きなほうでアレンジしてみてください。後ろ姿にスカーフがたなびいて、華やかなニュアンスを添えてくれる今回イチオシのアレンジです。
4-5.大胆なミリタリー調 肩章として
出典:Hermès
ワンピースやコートの肩にエルメスのスカーフを大胆に見せる使い方もあります。こちらもスカーフリングのモールを使ったアレンジで、このアイテムあってこその使い方として紹介します。
・カレを対角線で三角に折ります。
・両端をそれぞれ、スカーフリング(モール)のリングに通して結びます。
・スカーフリングを肩の位置に合わせ、肩にななめ掛けします。
カレを使うのが定番ですが、大判のカレジェアンを使って冬のコートにあしらってもスタイリッシュに決まります。また、トレンチコートのエポーレット(肩部分にあるタブ状の布)を使ってスカーフを装着する方法もあります。大胆なミリタリー調はオシャレ上級者はもちろん、いつもとちがったコーディネートに挑戦してみたいときにおすすめの使い方です。
5.「エルメススカーフリング」その他の使い方
ここからはスカーフリングを活用した、その他の使い方について解説してまいります。首元だけにとどまらないスカーフリングの活用術はアイディア次第で無限です。
5-1.ブレスレット
スカーフリングを使ったブレスレット巻きは、覚えておくと今っぽさを演出できるアレンジです。色々なスカーフリングとツイリー、または小さめサイズのカレでブレスレット巻きが再現できます。たとえば、ツイリーにチャームタイプのスカーフリングを通して、手首に巻くだけの簡単な方法は今すぐ試せると思います。
または小さめカレをバイアス折りしてから、ツイリー用のミニ・モールでブレスレットにするのもいいでしょう。この使い方はツイリーよりも、ふっくらとしたボリュームが出せるため、厚手の半袖ニットワンピースとのコーディネートがおすすめです。もちろん、セオリー通りにツイリーとミニ・モールを使った華奢なブレスレット巻きも外せません。
5-2.ペンダントトップ
エルメスのスカーフリングには、革ひもやチェーンを通すことでペンダントトップとして使えるものがあります。リングタイプのスカーフリングはもちろんのこと、チャームタイプやモチーフタイプのなかにもスカーフを通す部分の作りによってはペンダントトップとして使えます。
近年、ボリュームのあるアクセサリーが主流となっていて、少し大きめと思われるスカーフリングでも意外に使えるものがあると思います。その場合、合わせるチェーンや革ひもを胸元くらいまである長めのものにするとバランスよく見えるでしょう。モチーフタイプのぺガス・グラヴェやブリッド・ドゥ・ガラは、造形の素晴らしさとエルメスらしさをアピールできるのでペンダントトップにおすすめです。
5-3.バッグチャーム
エルメスのスカーフリングをバッグチャームとして使ってみるのもまた、おすすめの使い方といえるでしょう。これはチャームタイプやリングタイプを専用のカラビナを使ってバッグハンドルに装着する使い方です。またはツイリーにチャームタイプのスカーフリングを通して持ち手に結んだり、他のバッグチャームの留め具に便乗したりする方法があります。
短めの革ひもやサテンリボンを使ってリングタイプのスカーフリングを持ち手に結ぶのも良さそうです。また、いくつかを組み合わせてジャラジャラと重ね付けしても◎自由な発想でチャレンジしてみてください。
6.エルメスのスカーフリングは指輪として使える?真相を解説
エルメスのスカーフリングは汎用性が高いアイテムですが、指輪として使えるか否かについても検索している人は多いようです。
ここからはエルメスのスカーフリングが指輪として使えるか?という疑問について、真相を解説してまいります。
6-1.スカーフリングを指輪として
まず、スカーフリングを指輪として使うにはサイズが問題になってくると思います。指輪なので、リングタイプのスカーフリングを中心に見てみると、内径が20㎜を超えるものが多い印象です。およそ20㎜の内径とは指輪サイズに換算して22号相当となります。これは一般的な女性の指のサイズ(日本人女性:指輪サイズ平均値)8号から11号より、かなり大きなサイズとなっているので指輪として使うのは難しいと結論づけられます。
6-2.指輪をスカーフリングとして
それでは逆に、指輪をスカーフリングとして使うことはできるのでしょうか。結論からいえば、こちらは可能です。とはいえ、すべての指輪がスカーフリングに適しているわけではなく、いくつかの条件を満たせば支障なく使えるというのが真相に近いといえます。
・宝石や立て爪といった、スカーフを傷めるものがついていないこと
・スカーフの厚みやテクスチャーが指輪のサイズに合っていること
まずカッティングされた宝石類や地金に立て爪がある場合、スカーフを傷めるのでスカーフリングとしてはおすすめできません。さらに、あまりにも小さいサイズの指輪だと無理にスカーフを通さなくてはならず、同様に生地を傷める結果をもたらします。まとめるとカレなどのスカーフには、シンプルな地金タイプに近く、大きめサイズの指輪がスカーフリングとして使えるという結論になります。
参考までに、著者個人が所持しているカレ90をバイアス折りにした状態で幅広のスワロフスキーリング10号を通せるか検証してみたところ、問題なく使えることが確認できました。一方、ツイリーは細長くボリュームが少ないため、ピンキーリングサイズ(3号から5号)の指輪から選んでみてはいかがでしょうか。ダイヤモンドがミステリーセッティングされたエタニティタイプのピンキーなどはスカーフリングにしても素敵だと思います。
7.「エルメススカーフリング」選び方を解説
ここからはエルメスのスカーフリングの選び方について解説してまいります。
7-1.スカーフのサイズで選ぶ
スカーフリングを選ぶとき、エルメスが推奨するスカーフサイズとの組み合わせを知っておくと参考になります。公式サイトでスカーフリングを検索したり、店員さんに尋ねたりしてみてください。たとえばサイト表記が「スカーフリング 90」であれば、定番サイズのカレが推奨されていると考えて問題ないでしょう。
または「スカーフリングツイリー」といった表記で判別できるので、これをもとにして選ぶのがおすすめです。最近、エルメスではボルデュックやトリオ、モールといった伝統的なモチーフタイプのスカーフリングをツイリー用にも発表しています。さらにはツイリー専用のチャームタイプのスカーフリングを発表していて、どのサイズのスカーフにも対応可能なラインナップになっています。
7-2.素材で選ぶ
じつは今回「スカーフリングの使い方」をメインにした都合上、紹介しきれなかったスカーフリングが相当数ありました。なかでもレザー素材のみで作られたクロシェットは最後まで決めきれず、結局あきらめたものの一つです。クロシェットはフランス語の「小さな鐘」の意味で、レザーを縫い合わせて作られています。
エルメスでは鍵を収納するためのレザーアイテムとしてバッグに装備しているので、ご存じの方も多いと思います。それをスカーフリングに応用したのがクロシェットです。レザーは軽く、柔らかいのでスカーフを傷める心配がありません。また、レザーはエルメスを象徴する素材であり、真鍮以外の素材としてはこちらもおすすめしたい逸品です。
8.「エルメススカーフリング」定価を解説
ここからはエルメスのスカーフリングの定価について解説してまいります。毎年のように値上がりをつづけているエルメスですが、今年の2月、さらなる価格の見直しがおこなわれました。
8-1.最新の定価一覧
種類表記 | 定価 |
レガート | 38,500円 |
ボルデュック | 38,500円 |
ボルデュック・セリエ | 45,100円 |
モール | 38,500円 |
モール・トルサド | 48,400円 |
ペガス・グラヴェ | 48,400円 |
パピヨン | 49,500円 |
トリオ | 58,300円 |
ミニ・ボルデュック | 29,700円 |
ミニ・モール | 29,700円 |
ミニ・トリオ | 29,700円 |
ツイリー・ブラソン | 38,500円 |
現在、エルメスのスカーフリングの定価は日本円で約3万円〜6万円弱で推移しています。
8-2.続く値上がり傾向と購入時期
2020年以降、エルメスではほとんどのアイテムで値上げが実施されてきました。世界情勢などの避けられない外的要因からとはいえ、ファンを落胆させているのは間違いありません。いつ買うのが正解かといえば、これ以上の値上げがおこなわれる前に、とされるほど値上がり傾向の真っ只中にあります。
ただ、気に入ったものを買うのがショッピングの醍醐味でもあり、今が一番安いと考えて決断に迷わないというポジティブなとらえ方もできるでしょう。
9.「エルメススカーフリング」使い方まとめ
今回は使い方にフォーカスしながらエルメスのスカーフリングを解説してきました。
定番となる首周りでの使い方をはじめ、ペンダントトップやバッグチャームといった使い方で、エルメスのスカーフリングを堪能してみてください。スカーフリングの使い方を知ることで、素敵なアレンジが素早く簡単に再現できます。エルメスの小さな世界観をコレクションして楽しんでもいいですね!
ご自身の好きなスカーフリングの使い方でエルメスのスカーフを活用してみてください。
最後に、エルメスの人気スカーフ「ツイリー」の巻き方も下記にてご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください↓↓↓
