2024年11月03日
【完全保存版】馬・馬車をロゴに選んだハイブランド一覧!意味やロゴ誕生秘話まで解説!
馬や馬車のロゴを採用しているブランドには、それぞれ特別な意味や背景が込められています。代表的なブランドでもあるエルメスをはじめ、ラルフローレンやバーバリーといった高級ファッションブランドや、フェラーリやポルシェなどの高級車まで、なぜ「馬」のロゴがこれほどまでに使われているのか疑問に感じたことはありませんか??
馬は、古くから「ステータス」「優雅さ」「力強さ」を象徴する存在として知られ、ブランドロゴに使われることで、高級感や伝統を感じさせる効果があります。また、馬車のロゴには歴史や文化が表現され、ブランドの品格や独自の価値観をアピールする役割も担っています。
この記事では、馬や馬車のロゴを使ったブランドの背景とその魅力に迫りながら、それぞれのブランドがどのような価値観を伝えようとしているのかを詳しく解説していきます。馬のロゴに込められた深い意味を知り、憧れのブランドの世界観を楽しんでください。最後には誰もが知る有名ブランドのロゴ誕生秘話もご紹介しますのでぜひごらんください♪
目次
1.馬をロゴ(マーク)に選んだハイブランド
馬や馬車のロゴを取り入れたブランドは、伝統や高級感を象徴し、ブランドのストーリーや価値観を強調しています。 特に高級ファッションやアクセサリー、車のブランドなどでは、馬や馬車が持つ「力強さ」や「優雅さ」「歴史的な背景」などが魅力とされ、広く採用されています。
ここでは、馬や馬車のロゴを持つ代表的なファッションブランドについて、それぞれの背景や特徴を詳しくご紹介します。
1-1.エルメス/Hermès
馬のロゴが採用されているブランドの中でも代表的な「エルメス/Hermès」。
エルメスは1837年、エリティ・エルメス氏によってパリで馬具工房として創業されました。そのため、ロゴに馬はもちろん、馬車や従者が繊細に描かれています。しかし、このロゴには馬と馬車と従者が描かれていますが、肝心の馬車を操る主人が描かれていません。
実は、このロゴには「馬車=エルメスのアイテム」「従者=エルメスの職人」を表しており、「描かれていない主人=お客様」を意味しています。これには、エルメスの職人が丹精込めて作った製品をどう扱うかはお客様次第といったエルメスならではの深い思いが込められています。
馬具工房として創業したエルメスは現在、バーキンやケリーといったバッグや財布などの高級革製品を主に展開していますが、現在でも創業時の思いは変わらずエルメスのロゴは時代を超えた普遍的なブランドの思いを象徴しており、世代を超えて愛され続ける理由のひとつにもなっています。
1-2.セリーヌ/CELINE
1945年にフランス・パリにて創業したセリーヌは、もともと子供靴の専門店として誕生しました。
現在では、レディースファッションを中心にアパレルやバッグ、小物など幅広く展開しているラグジュアリーブランドとして広く知られています。セリーヌのロゴといえば「CELINE」の文字やトリオンフと呼ばれるマークが代表的ですが、創業時から1960年頃までは馬車のロゴマークがメインで採用されています。
セリーヌと馬車の関係性は深くは語られていませんが、セリーヌは創業時、上流階級に向けたアイテムを展開していたのでフランスで貴族が過去に愛用していた2輪馬車をモチーフにしていたのだと考えられています。
今では、様々な人にマッチするデザインのアイテムを展開しているので、ブランドの変化やトレンドの移り変わりとともにロゴデザインも変わっているのかもしれませんね!
ちなみに…ヴィンテージブームの現代においてセリーヌが過去に発売していた2輪馬車のロゴを取り入れたバッグやアクセサリーはかなり人気みたいですよ!!
1-3.コーチ/COACH
1941年、アメリカ・ニューヨークで創業したコーチは馬が使用されているブランドの中でも皆さんが思い浮かべるブランドの1つではないでしょうか?
「コーチ/COACH」という名前は「馬車」を意味しており、もともとはハンガリーの都市である「コチ」が語源となっているようです。当時、コチという街は馬車の製造で有名だったそうで、世界各国が後に馬車の事を「コチ」と呼び始めたようです。コーチとコチの関係性や由来は明らかにされていませんが、馬車は大切な荷物を運ぶという役割があったことから、お客様に大切なアイテムを届けたいと言う願いが込められているのではないかと言われています。
コーチが展開しているバッグや財布のアイテムは普段使いにも最適で、機能性とデザイン性を兼ね備えていることが大きな魅力とされています。日本ではアウトレットなどで見かけることが多いので、馬のロゴを採用しているブランドの中では気軽に購入できる価格帯なのでおすすめです!
1-4.バーバリー/Burberry
バーバリーは、1856年にイギリスで創業され、特に「馬に乗った騎士」のロゴが特徴的なブランドです。バーバリーの馬と騎士のロゴは、「エクストリアン・ナイト」と呼ばれており、騎士が持つ旗に書かれた「Prorsum/プローサム」という文字がラテン語で「前進」を意味して、ブランドの躍進や発展を象徴しています。
2018年、バーバリーはデザイナーリカルド・ティッシ氏の就任と共にロゴデザインを一新し馬と騎士のロゴはなくなってしまい、現在では「BURBERRY」というシンプルな形に変わってしまいました。しかし、ブランドロゴではなくなってしまいましたが、アパレルをはじめ、バッグや財布には現在でもデザインの一部として騎士のデザインが取り入れられています!
バーバリーのアイテムはトレンチコートをはじめ、定番のチェック柄を取り入れたバッグやスカーフ、シャツなど様々でどれもが普段使いからフォーマルなシーンまで幅広く使用することができます。
1-5.ペディール/PEDIR
2013年にマークス直営店のオリジナル企画として誕生したぺディール。「トラディショナルなカジュアルとスポーティー」をコンセプトとしたペディールは高品質なレザーアイテムを中心に展開しているブランドです。ブランド名の「ぺディール/PEDIR」はスペイン語で「願う」という意味のようです。
ぺディールはシンプルな「馬」のロゴと「馬蹄」のロゴの2種類あります。比較的リーズナブルな価格で高品質なレザー製の小物などを個乳することができる魅力的なブランドです。
1-6.アイグナー/AIGNER
1965年、ドイツ・ミュンヘンにて創業したアイグナーは高級革製品を取り扱うラグジュアリーブランドです。アイグナーのロゴは馬蹄とアイグナーの「A」を組み合わせたオリジナリティ溢れるデザインで、ヨーロッパではこの「馬蹄」のデザインは四つ葉のクローバーのようなラッキーシンボルとして親しまれています。
ブランドロゴの由来について詳しくは記載されていませんが、創業者のエティエンヌ・アイグナー氏はハンガリー出身ということもあり、馬車製造が盛んだった母国から着想を得てデザインされたのではないかと推測されています。
アイグナーの製品は革の質感や仕上がりの良さが際立って注目されており、ブランド性と高品質なバッグや財布、名刺入れなどのビジネス小物が人気で、シンプルでありながら洗練されたデザインが人気を集めています。
1-7.ロンシャン/Longchamp
1948年、フランス・パリにて創業したロンシャンは特に「ル・プリアージュ」シリーズのバッグが有名なブランドで、世界初の高級革巻きパイプを作ったブランドとしても知られています。
ロンシャンのロゴはジョッキーを乗せた馬のマークが特徴的です。創業者のジャン・キャスグラン氏は自宅からパリの中心部に通勤する際に、パリに残る最後の風車を眺めており、それはロンシャン競馬場の奥にたたずむ風車小屋だったそうです。今でも世界最高峰の馬のレースといわれる「凱旋門賞」が開催されている、競馬場の名前からブランド名を名づけ、「馬」という上品なシンボルからロゴデザインも誕生したといわれています。
1-8.ラルフローレン/Ralph Lauren
1967年にアメリカでネクタイのメーカーとして創業したラルフローレン。
ブランド誕生から4年後の1971年、ブランドロゴとしておなじみのポロプレイヤーのロゴが登場しています。ラルフローレンのラインの中でもポロプレイヤーのロゴマークが取り入れられている「ポロラルフローレン」は圧倒的な人気を誇ります。左胸にワンポイントで刺繍されているポロシャツを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか?
ラルフローレンは紳士のスポーツである「ポロ」から着想を得て、紳士的なブランドの象徴としてポロプレイヤーのロゴを採用しています。また、ポニーロゴ以外にもポロベアと呼ばれるクマのモチーフも人気デザインの1つです。
ポロとは・・・馬に乗って行う球技の一種で、サッカーコートの約9倍の広さの競技場で行うようです。漢字では「馬球/ばきゅう」と表記されます。 |
ラルフローレンは代表作であるポロシャツをはじめ、オックスフォードシャツやテーラードジャケットなど紳士に向けた上品なデザインのアイテムが世界中から注目を集め続けています。
この章では、馬をロゴに選んだ有名ファッションブランドをご紹介させていただきました。馬や馬具、馬車などブランドごとにロゴの違いはありますが、どのブランドもそれぞれ思いのこもった魅力的なデザインです!
馬のロゴを使用しているのはファッションブランド以外にもあります。次の章では馬のロゴマークが特徴的な車のブランドをご紹介していきます。
2.馬をロゴ(マーク)に選んだ車のブランド
車の世界でも、馬のロゴを取り入れているブランドがいくつか存在します。馬は自動車メーカーにとって馬力の強さやスピードの象徴として、エンブレムにぴったりのモチーフです。スポーツカーからクラシックカーまで、多彩な車種に込められた馬のシンボルが、ブランドの個性と魅力をさらに引き出してくれます。
この章では、車のブランドで馬をロゴに採用している3つのブランドをご紹介していきます!
2-1.フェラーリ/Ferrari
誰もが知る超高級自動車メーカー「フェラーリ」はイタリアを代表する高級スポーツカーブランドで、ロゴには「跳ね馬/はねうま(Cavallino Rampante)」が描かれています。
フェラーリのロゴは創業者エンツォ・フェラーリ氏が、第一次世界大戦の英雄であるイタリア空軍のパイロット、フランチェスコ・バラッカ氏が使っていた戦闘機に付けていたシンボルからインスピレーションを得たとされています。
フェラーリの跳ね馬のロゴは、世界中で「高性能スポーツカーの象徴」として認知されており、車自体が一種のステータスシンボルでもあります。そのため、フェラーリのロゴは、ブランドの圧倒的なパワーとエレガンス、そしてイタリア車特有の美学ともいえます。
2-2.ポルシェ/Porsche
ドイツの高級車メーカーであるポルシェも、ロゴエンブレムに馬を採用しています。ポルシェは、ドイツ・シュトゥットガルト市の紋章ロゴに由来しており、フェラーリ同様に前足を上げた「跳ね馬」が中央に描かれています。
ポルシェ誕生の地シュツットガルトは元々馬の養育地として知られていた地域で、ポルシェがこの都市に本社を置いていることから、地元にちなんだデザインが採用されているようです。また、跳ね馬の描かれたエンブレムの周りにはドイツの国旗でもある赤と黒のストライプがあり、ブランドのルーツやドイツの伝統が表現されています。
ポルシェの馬のエンブレムは、ただ速さを追求するだけでなく、信頼性と高品質を提供するドイツ車ならではの堅実な性能を示すシンボルでもあります。ポルシェは、フェラーリに比べてやや控えめなデザインですが、力強いさと優雅さを併せ持つ車として日本国内においても大人気の自動車メーカーです。
2-3.フォード マスタング/FORD MUSTANG
アメリカを代表する自動車ブランド、フォードの「マスタング(Mustang)」も、馬をロゴに採用している車ブランドの1つです。マスタングは、フォードが1960年代に若者向けに発表したモデルで、力強い野生馬のイメージがそのままにロゴのエンブレムには駆け抜ける馬が描かれています。自由と冒険心、スピードへの熱望を表現しており、アメリカンマッスルカーの象徴として高い人気を誇ります。
マスタングは、馬のロゴが示す通りパワフルでありながら自由な走りが特徴で、多くの車ファンから愛されています。 アメリカの広大な土地を駆け抜けるような力強さを感じさせ、スポーティーでありながらも荒削りな魅力が印象的で、特にスピード感や爽快なドライブを求める人から人気です。ロゴに込められた自由でエネルギッシュなイメージは、アメリカの車文化と結びつき、今なお多くのファンに愛され続けています。
この章では、馬をロゴに使用している車のブランドをご紹介させていただきました。馬は、スピードや力強さを象徴し、車のパフォーマンスを表現するシンボルとして最適ですね。
ここまで、馬をロゴに採用した有名ブランドをいくつかご紹介させていただきました。では一体なぜ馬はブランドロゴに選ばれることが多いのでしょうか?次の章にて解説していきます。
3.有名ブランドが馬のロゴを使う意味と人気の理由
馬や馬車をロゴに採用するブランドには、それぞれの理由や深い意味が込められています。これらのモチーフは、格や優雅さを示すだけでなく、ブランドが持つ歴史や価値を視覚的にも表現しています。
ここでは、馬や馬車のロゴが持つ象徴的な意味や、その人気の理由について詳しく見ていきましょう。馬をロゴに使用しているブランドにより一層魅力的に感じられるかもしれません。
3-1.馬が象徴する「ステータス」と「優雅さ」
馬は、古代から社会的なステータスや力の象徴として扱われてきました。馬は優雅で力強く、乗りこなすためには高い技術が求められるため、昔から富や権力の象徴でもありました。このため、現代においても馬のイメージは高級ブランドのロゴにふさわしいとされています。馬をロゴに使うことで、ブランドが追求する上品さやエレガンス、洗練された美しさを視覚的に表現できるのです。
エルメスのように馬や馬具を取り扱ってきた歴史を持つブランドは、馬のロゴを通じてブランドが持つ価値観や高い技術力を訴求しています。馬を使ったロゴデザインは、見る人に「ステータス」や「優雅さ」を伝えると同時に、ブランドの歴史や哲学を伝える役割も果たしているのです。
また、馬の持つ「忠誠」や「前進」というイメージも、消費者にとって好感が持てる要素です。馬のロゴは、製品の耐久性や信頼感、そして長く愛用できる価値を伝える効果があり、見る人に高い評価感を伝える瞬間に安心感を考えるシンボルともなっています。
3-2.馬車のロゴに込められた「歴史」と「伝統」
馬車もまた、馬と同様にブランドのロゴとして重要なシンボルです。馬車は、交通手段としての役割を果たすだけでなく、王族や貴族が使用する「威厳」の象徴でもありました。そのため、馬車をロゴに使用することで、ブランドの歴史的背景や伝統、そして品質の高さが連想されるのです。
例えばエルメスのロゴには、馬車がデザインされていますが、これは馬具を販売していた創業時代の歴史を反映しており、品質とクラフトマンシップへの強いこだわりが感じられます。
馬車のロゴは、ただ古さを感じさせるだけでなく、ブランドが持つ伝統や歴史を共有する一つのメッセージです。特に、クラシックなアイテムを提供するブランドにとっては、このようなロゴがブランドの理念やアイデンティティの象徴として、消費者に一層の信頼と魅力を与えています。
3-3.ブランドの価値観を映し出す「シンボル」
馬や馬車のロゴは、単なる装飾ではなく、そのブランドが持つ価値観や信念を映し出すシンボルでもあります。たとえば、高級ファッションブランドが馬や馬車のモチーフをロゴに採用することで、そのブランドが「高い品質」「上品さ」「時間を超えた価値」などを重視していることを示しているのです。また、馬や馬車は、長い歴史を通じて愛され続けてきた普遍的なシンボルであり、見る人に「伝統を守りながらも革新を続ける」という姿勢を印象付ける役割を果たしています。
このようなロゴデザインは、ブランドに対する信頼を高めるだけでなく、消費者にとってそのブランドが「特別な存在」であることを強く印象づけてます。ブランドのロゴが持つ意味を理解すると、ただのデザインとしてではなく、ブランドが持つ価値観や信念に共感し、さらなる愛着が生まれるかもしれません。
馬や馬車のロゴには、それぞれのブランドが持つ哲学や信念、長い歴史に対する誇りが込められています。こうしたシンボルを通じて、ブランドはただ製品を提供するだけでなく、文化や価値観を消費者と共有しようとしています。
4.【番外編】有名ブランドのロゴの誕生秘話
世界的に知られるブランドロゴには、創業者の想いやブランドの哲学が色濃く反映されています。ロゴデザインには、ブランドの発展とともに刻まれた歴史的背景や伝統が込められており、時代を超えて人々に愛され続ける理由でもあります。
この章では、日本でも特に注目されているブランドでもあるルイヴィトンやシャネル、グッチ、ディオール、プラダといった有名ブランドのロゴについて深掘りしていきます。
4-1.ルイヴィトン/Louis Vuitton
ルイヴィトンの代表的なデザインでもある「LV」モノグラムは、1896年に創業者ルイ・ヴィトン氏の息子であるジョルジュ・ヴィトン氏によってデザインされました。
ジョルジュ氏は父の偉業を称えると同時に、当時定番だったダミエ柄のコピー品が大量に流失していたので、偽物の対策としてこのモノグラムを考案しました。モノグラムにはフラワーモチーフが散りばめられ、伝統的でありながらも独特の美しさを放っています。長年にわたって使われているこのデザインは、単なる装飾ではなく、ルイヴィトンの歴史と品質を保証する象徴として確立され、世界中で愛され続けています。
現在ではルイヴィトンの定番「モノグラム」ですが、実は「日本の家紋」からインスピレーションを得てデザインされたといわれています。この着想を得たきっかけというのが、1867年に日本が初参加をしたというパリの万博博覧会です。この万博博覧会で日本は「家紋」を出展し、それをジョルジュ・ヴィトン氏が見たことがきっかけでモノグラムが誕生したと言われています。
ちなみに、ダミエに関しても日本で古くから親しまれている「市松模様(格子模様)」がデザインのヒントになったと言われています
4-2.シャネル/CHANEL
1925年に誕生したシャネルの「CC」ロゴは、創業者ココ・シャネル氏のイニシャルを重ねたもので、そのシンプルさが逆に時代を超越した魅力を持っています。ロゴの黒と白の配色は、シャネルが追求したモダンな美学を象徴し、無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインが特徴です。
ココ・シャネル氏は、伝統的なファッションに革新をもたらした人物として知られ、その価値観がロゴにも表れています。シャネルの製品には、この「CC」ロゴが控えめに配置されており、エレガントでありながら主張しすぎない上品さを演出しています。女性らしさと品格を感じさせるこのロゴは、今でも多くのファッションアイテムに使用され、女性たちの心を掴み続けています。
4-3.グッチ/GUCCI
グッチの「GG」ロゴは、創業者グッチオ・グッチ氏のイニシャルを組み合わせたもので、1920年代に誕生しました。このロゴは、イタリアのクラフトマンシップと豪華さを象徴しています。
特に、馬具用品メーカーとして始まったグッチの歴史が、ロゴの中にも色濃く反映されています。馬に関連するデザインや高品質な革製品がブランドの核であり、シンプルでありながら強いメッセージを持つ「GG」ロゴは、グッチのクラシカルでなイメージをさらに高めています。ファッションだけでなくライフスタイル全般で注目を集めるこのロゴは、どのアイテムにあしらわれても圧倒的な存在感を放ち、世界中のファッション愛好者に愛され続けています。
ちなみに…イニシャルをロゴマークに使用したブランドはグッチが初めてだといわれています!
4-4.フェンディ/FENDI
1925年にイタリア・ローマにて創業した「フェンディ/FENDI」は皮革小物店として始まり、現在では日本でも人気の高級ブランドへと成長を遂げています。
フェンディの特徴的なロゴ「FFロゴ」は、1965年からフェンディのデザイナーを務めたカール・ラガーフェルド氏がデザインを手がけました。フェンディのブランド名と象徴でもあるファーから着想を得て、「FUN FUR/ファンファー」の頭文字を取ったと言われています。
2000年代に入るとフェンディはロゴを何度か変更し、現在はシンプルな「FENDI」の文字の下に小さく創業の地「ROMA」の文字が書かれたデザインとなっています。
4-5.プラダ/PRADA
プラダは、1913年にマリオ・プラダ氏とマルティーノ・プラダ氏の兄弟がイタリア・ミラノにて創業したブランドです。
現在ではナイロンやリナイロンといった素材のバッグやアパレルが人気のブランドですが、創業時は、ヘビやワニといった貴重で高品質な革を使用したアイテムを販売しており、階級の高いブルジョワ層の人気を集め、王室の御用達となりました。
プラダのブランドロゴはサヴォワという国の旗である十字をあしらった紋章が使用されています。この紋章は、イタリアの王室から直々に許可を受け使用したことで当時他のブランドと大きな差をつけることに成功しました。
しかし、現在では時代の移り変わりとともに文字だけのシンプルなロゴが多く使われているようです。
5.【まとめ】馬のロゴから紐解くブランドの価値観や哲学
いかがでしたでしょうか?
今回は馬のデザインをロゴに採用しているブランドについてご紹介させていただきました!馬や馬車のロゴを持つブランドには、長い歴史や優雅さを象徴するデザインが多く、エレガンスと伝統を兼ね備えたアイテムが数多く揃っています。エルメスの馬車ロゴからフェラーリの跳ね馬ロゴまで、各ブランドは独自のロゴを通じて価値観やブランド哲学を表現しており、それがファッションや車を愛する人々にとって魅力的なポイントとなっています。
また、ルイヴィトンやシャネルなど、馬とは異なるシンボルを持つブランドにも深いエピソードが秘められており、ロゴひとつにもブランドの歩んできた歴史が刻まれています。こうした背景を知ることで、アイテムへの愛着がさらに増すのではないでしょうか?
お気に入りのブランドやロゴが持つ意味を知り、日々のファッションやライフスタイルに取り入れることで、自分だけのスタイルを楽しんでください!
この記事が皆様のご参考となれれば幸いです。