2024年6月20日
エルメスで高く売れるものは?定価以上の買取価格のバッグランキング
バッグ
ブランド
エルメスは、世界三大ブランドのひとつとして知られる由緒あるブランドです。その品質の高さと職人技が光るアイテムは、世界中で高い人気を誇っています。
特にエルメスのバッグは需要が高く、人気のアイテムは入手困難な状況が続いています。顧客からの多くの需要にエルメスの供給が追いついていないことから、定価よりも二次流通における販売価格の方が高値をつけているアイテムも存在するのです。
エルメスのバッグはエルメスパトロールという言葉が生まれるほど入手困難で、VIPやお得意様に優先される販売制度からも、一般の人が手に入れるのはさらに難しくなっています。また、エルメスのバッグはもはや資産と考える人も多く、コレクションとして購入したり、海外のオークションでは数千万円という価格で取引されていたりするバッグもあるのが現状です。
このような状況下で、エルメスのバッグを購入しようと考えた際、将来的に手放すことを想定して、少しでも高く売れるバッグを選びたいと思う方も多いのではないでしょうか。本記事では、エルメスで高く売れるアイテムをご紹介するとともに、定価以上の買取価格が期待できるバッグをランキング形式で解説します。また、高く売れるバッグの特徴や高く売るコツについても触れていきます。
本記事を通じて、エルメスで高く売れるものを選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
目次
1 定価より高く売れるブランドとは?
世界には数多くのブランドが存在しますが、定価より高く売れるブランドは限られています。一部の高級ブランドは、その希少性や品質の高さから、需要と供給のバランスが崩れ、定価以上の価格で取引されるケースがあります。これは、ブランドの歴史や伝統、クラフトマンシップへの評価が高く、多くの人々が求めているためです。
ここでは、特に定価より高く売れることで知られるブランドをご紹介します。
1-1 エルメス
エルメスは、1837年にパリで創業された高級ブランドです。高い品質と高い職人の技術、そして何よりも希少性の高さから、定価より高く売れるブランドの代表格と言えます。特にバッグは人気が高く、バーキンやケリーなどの人気モデルは、定価の2倍程度で取引されることもあるほどです。
エルメスの製品は、資産として扱う人も増えており、これからも高い価値を提供し続けるブランドとして注目を集めています。
1-2 ルイ・ヴィトン
ルイ・ヴィトンは、1854年にパリで創業された世界的に有名な高級ブランドです。トランクの製造から始まり、現在ではバッグや財布、衣類など幅広い製品を展開しています。中でも、モノグラム柄のバッグは定番中の定番であり、古くなっても価値が下がりにくいことで知られています。
また、セール品やアウトレット品を出さないことを徹底しているルイ・ヴィトンは、中古市場において安定した買取価格を維持しているのも特徴です。
1-3 ロレックス
ロレックスは、1905年にロンドンで創業されたスイスの高級時計ブランドです。高い技術力と品質、そしてステータスの象徴としての価値から、世界中で愛されています。中でも、デイトナやサブマリーナなどの人気モデルは、定価より高く売れる傾向にあります。
1-4 シャネル
シャネルは、1909年にパリで創業されたラグジュアリーブランドです。ココ・シャネルが革新的なデザインで女性の解放を表現したことから始まり、現在では、バッグや財布、衣類、ジュエリーなど幅広い製品を展開しています。中でも、チェーンショルダーバッグは高い人気を誇っており、30年以上も前のデザインが現代において10万円以上の買取価格をつけることも珍しくありません。
シャネルは、10〜30年前に流行した人気バッグが高値で取引されているのが特徴のブランドです。
2 なぜエルメスは高く売れる?
ここからは、エルメスに焦点を当てて、なぜ高く売れるのか検証していきます。エルメスの製品が高く売れる理由は、ブランドの持つ価値や歴史、需要と供給のバランス、独自の販売戦略などが挙げられ、他にもさまざまな要因が複雑に絡み合っているのです。エルメスが高く売れる理由を3つに分けて詳しく解説していきます。
2-1 エルメスのブランド力
エルメスは、1837年にフランスのパリで創業されて以来、一貫して最高品質の製品を提供し続けてきました。最高品質の製品を仕上げるために、徹底した素材を選び、ひとつのバッグを一人の職人がすべて担当しています。最高品質の素材を仕入れるために老舗タンナーであるデュプイ社を傘下に入れ、エルメスの従業員数の3分の1が職人であることがそれを表しています。
エルメスのバッグは、流行に左右されないデザインが多く、普遍的なことから一生ものとして愛用されます。この伝統と品質の高さが、エルメスのブランド力を築き上げ、高い価値を生み出しているのです。また、エルメスの製品は、単なる物としてでなくステータスの象徴としても評価されているため、高く売れると言えます。
2-2 需要と供給がアンバランス
エルメスは、多くの顧客の需要とエルメスの供給のバランスが崩れており、特にバーキンやケリーなどのバッグ類は、それが顕著に表れています。あまりにも少ない供給から、多くのエルメスの店舗を訪れて希望するバッグを探す「エルパト」という言葉もあるほどです。また、何年もかけてエルパトしても出会えるバッグは限られているため、希望するカラーや素材を選択することはできません。
しかし、エルメスは供給のスピードを上げることなく、高い品質の製品を作り上げるために多くの時間を費やします。希少性の高さは、エルメスの製品を手に入れたいという顧客の欲求をさらに高めます。ほんの一握りの人が手にできるバッグを、自分も欲しいと思うためです。この心理的な働きも、エルメスの製品が高く売れる要因となっています。
2-3 VIPやお得意様へ優先される
エルメスは、VIPやお得意様を大切にすることで知られています。これらの特別な顧客は、新作や限定品、人気アイテムを優先的に購入できる特権を持っています。エルメスは、こうした顧客との強い信頼関係を築くことで、特別なブランドとして地位を確立しているのです。
また、特別な顧客を設けることで、一般顧客の中にはVIPやお得意様になることを目指す人も多くいます。これによって、さらにブランド価値を高め、エルメスファンを獲得しているのです。
こうしたVIPやお得意様を優先させる、独自のシステムがエルメスの価値を高めています。高い価値の商品を欲しいと思う人は多く存在するため、高く売れることに繋がっていると言えます。
3 エルメスで高く売れるのはバッグ!
高いブランド力で、価値あるアイテムを多数提供しているエルメスですが、すべての商品が高く売れるわけではありません。エルメスでは、バッグの他にも財布やシルクスカーフ、ジュエリーなどを販売しています。
たとえば、エルメスで人気の高い財布であるベアンやコンスタンスは、新品未使用品であれば定価の70%前後の買取価格が期待できます。しかし、シルクスカーフやジュエリーは、人気商品で新品未使用品であっても換金率は40%〜60%ほどとなっています。
エルメスで高く売れるのは、主力商品となっているバッグです。たとえば、バーキンやケリーでは定価の2倍程度の買取価格がついたり、コンスタンスやピコタンロックも定価に近いリセールバリューが期待できたりします。よって、エルメスで高く売れるものを探すには、バッグに絞るとよいでしょう。
しかし、人気のバッグにおいても、すべてのアイテムが高く売れるわけではありません。高く売れるバッグには、いくつかの特徴があるのです。その特徴を満たしているバッグは、高く売れる可能性があるためおすすめです。
4 エルメスで高く売れるバッグの特徴とは?
ここからは、エルメスで高く売れるバッグの特徴を解説します。人気のバッグであっても、高く売れるバッグの特徴を満たしていなければ、買取価格が下がる可能性があります。少しでも高く売れるバッグを選ぶために、ぜひ参考にしてください。
4-1 人気モデル
エルメスで高く売れるバッグの特徴のひとつとして、人気モデルであることが挙げられます。人気モデルのバッグは需要が高いため、中古相場も高くなるためです。どのようなバッグなのか、具体的に解説します。
4-1-1 バーキン
エルメスで高く売れる人気モデルのバッグは、バーキンです。バーキンは、1984年に発表されました。ベースとなったバッグはオータクロアと言われており、5代目社長だったジャン・ルイ・デュマと、フランス人アーティストのジェーン・バーキンがたまたま飛行機の隣同士に座っていたことから誕生しています。
ジェーン・バーキンが持っていたバッグに入っていた荷物がいっぱいで、荷物がこぼれ落ちそうになっているのを見たジャン・ルイ・デュマが、多くの荷物が入るバッグを制作したのがきっかけです。十分な容量を備えたバーキンは、エルメスのバッグの中でも特に希少性が高く、新品はもちろん、中古市場においてもプレミア価格で取引されることが多い高く売れるバッグです。
4-1-2 ケリー
エルメスで高く売れるもうひとつの人気モデルのバッグは、ケリーです。ケリーの歴史はバーキンより古く、1956年に発表されました。ケリーが誕生したのは、アメリカで女優として活躍し、モナコ国王の王妃となったグレース・パトリシア・ケリーがパパラッチから妊娠中のお腹をバッグで隠したことがきっかけです。
パパラッチに撮られたことで有名となったバッグは、「ケリー」と名づけられました。ケリーは特に、ケリー25やケリー28といった小ぶりのサイズの人気が高く、中古市場において高値で取引されています。ケリーは、フォーマルなシーンにもカジュアルなシーンにも合わせやすく、幅広い年代の女性から支持されています。
4-2 定番素材
定番素材を使っているバッグは、高く売れる傾向にあります。具体的には、トリヨンクレマンスやトゴ、エプソン、ボックスカーフ、ヴォー・スイフトなどです。エルメス製品に使われている素材はすべて高品質であることはもちろんですが、特に耐久性に優れている定番素材の需要が高いのが特徴です。
4-3 定番カラー
定番カラーを採用したアイテムも高く売れるバッグの特徴です。定番カラーとは、ブラックやエトゥープ、ゴールドなどで、エルメスの代名詞として知られています。これらの色のバッグはコーディネートしやすく、長く使い続けられるため、高値で取引される傾向にあります。
4-4 小さいサイズ
小さいサイズのバッグは、2017年頃から流行し始めたミニバッグブームによって需要がさらに高まっています。キャッシュレス化が進み、荷物が少なくて済む人やミニマリストが増えてきたことから、小さいサイズのバッグが人気を高めているのです。さらに、小さいバッグは生産数が少ないため、希少性が高く、結果的に高値で取引されています。
4-5 ゴールド金具
エルメスのバッグには、主にゴールド金具とシルバー金具が使用されています。どちらも人気が高く甲乙つけがたいですが、日本ではシルバー金具、海外ではゴールド金具の需要が高い傾向にあります。二次流通では海外に輸送されることも多いため、ややゴールド金具が優勢と言えます。
4-6 製造年が新しい
エルメスのバッグの中には、ヴィンテージ品のように古くても高く売れるアイテムもありますが、基本的に製造年が新しいアイテムの方が高く売れます。たとえば、バーキンはひとつひとつに製造年のわかるマークが刻印されており、1年古ければ買取価格に10万円ほど差がつくこともあるのです。少しでも高く売りたいのならば、早く売ることが決め手となります。
4-7 状態が良い
状態が良いバッグは、二次流通において高値で取引可能なため高く売れます。特に、未使用品やほぼ新品同様の状態のバッグは、高い買取価格がつくことも少なくありません。一方で、傷や汚れ、型崩れなどがあるバッグは、大幅な価格の下落を招きます。
エルメスのバッグは、丁寧に扱い、良い状態を維持することが高価売却のカギとなるのです。
5 定価以上で高く売れるバッグとは?買取価格はどれくらい?
ここからは、定価以上で売れるエルメスのバッグを買取相場と共にご紹介します。エルメスで高く売れるバッグは、バーキンとケリーです。この2つのバッグは、エルメスで特に人気が高いことで知られており、中古品であっても買取価格が定価を超えるものもあります。
また、先程解説したエルメスで高く売れるバッグの特徴に当てはまるものとなっています。買取価格は、為替の変動やエルメスの価格改定など、さまざまな影響を受けて変動しますので、目安として参考にしてください。
バーキンやケリーにおいては、世界のVIPが集うオークションで高額で落札されたアイテムもあります。その中でも、世界最高価格を叩き出したバーキンヒマラヤはいくらするのでしょうか。なぜそのような高額で落札されるのかについても解説します。
5-1 バーキンヒマラヤ
定価以上で高く売れるものとして、最高価格を記録したバーキンヒマラヤがあります。バーキンヒマラヤは、2018年、イギリスのクリスティーヌ(世界有数のオークションハウス)で最高値をつけたことで話題となりました。バーキンヒマラヤの落札価格は、なんと約2440万円です。
クリスティーヌで出品されたバーキンヒマラヤは、一流の顧客しか手に入れられないアイテムとして知られています。高値をつけた理由には、制作にかかる時間と職人の高い技術を要するためです。
バーキンヒマラヤの素材は、クロコダイルの革で、ナイル川流域に生息するナイルクロコダイルが使われています。クロコダイルは、1973年に制定されたワシントン条約によって規制されました。
よって、エルメスのバーキンに使われるクロコダイルは養殖されたものを使用しており、養殖でクロコダイルを育てるにはおよそ10年の月日と飼育の費用がかかります。さらに、エルメスは養殖して育ったクロコダイルの中から厳選して素材を決定するため、使用できるものが少ないのです。
バーキンヒマラヤのデザインは、ヒマラヤにかかる雪を連想させるホワイトグラデーションが施されており、このデザインをクロコダイルの革で表現するには、職人の高い技術を要します。さらに、通常のバーキンヒマラヤは、ハードウェア部分にホワイトダイヤモンドのスタッズが施されていますが、高値を付けたバーキンヒマラヤは、希少なグレイのカラーとパラジウムのハードウェアを備えているのが特徴です。
バーキンヒマラヤは、なにも一流の顧客向けにオークションのみで扱われているわけではありません。一般にも販売されていますが、バーキンヒマラヤの素材の希少性や職人の高い技術を要することから、エルメスが年間に制作する数は、数個から数十個ほどと言われています。このことから、幻のバーキンと呼ばれ、希少性が高いため二次流通市場における取引価格の引き上げ率が非常に高くなるのです。
一般に販売されているバーキンヒマラヤの定価は800万円です。気になる中古市場における取引価格は、新品未使用品で2000万円前後となっており、定価の2倍以上の高値となっています。
5-2 バーキン25
バーキン25も定価以上で高く売れる傾向にあります。バーキン25の定価とおおよその買取価格は下記のとおりです。
定価 | 買取価格 |
1,738,000円 | およそ250~350万円 |
上記の買取価格は、素材はトゴやトリヨンクレマンスで、カラーはエトゥープやノワールなどの、先程解説した高く売れる特徴を満たしたバーキンとなります。小さいサイズのため需要が高まっており、定価以上で高く売れる可能性の高いバッグです。
5-3 バーキン30
続いて、バーキン30も定価より高く売れる傾向の高いバッグとして知られています。バーキン30の定価とおおよその買取価格は下記のとおりです。
定価 | 買取価格 |
1,903,000円 | およそ250~350万円 |
バーキン30もバーキン25と同様に、高く売れる定番素材とカラーのバーキンにおいて、おおよその買取価格となります。バーキン30はバーキン25より定価が高く、バーキン25と同じくらいの買取価格となっています。このことから、バーキン30よりバーキン25の方が高く売れる傾向があると言えます。
5-4 ケリー25
ケリーバッグもエルメスを代表するバッグであり、定価より高く売れる可能性が高いと言えます。ケリー25の定価とおおよその買取価格は下記のとおりです。定価は、2024年2月に改定された金額で、トゴ素材で内縫いのケリーとなっています。
定価 | 買取価格 |
1,705,000円 | およそ250~300万円 |
ケリー25も人気素材であるエプソンやトゴ、人気カラーのノワールやエトゥープ、ゴールドのおおよその買取価格を記載しました。ケリー25は、バーキン25と比べて定価に大きな差はありませんが、買取価格はバーキンの方が若干高いと言えます。
5-5 ケリー28
続いて、ケリー28も定価以上の買取価格を期待できるバッグです。ケリー28の定価とおおよその買取価格は下記のとおりです。定価は、2024年2月に改定された金額で、トゴ素材で内縫いのケリーとなっています。
定価 | 買取価格 |
1,804,000円 | およそ200~300万円 |
ケリー28もケリー25と同様に、定番素材とカラーのおおよその買取価格を記載しました。ケリーもバーキンと同様に、大きいサイズより小さいサイズのほうが買取価格が高い傾向にあることが分かります。
6 高い買取価格が期待できるバッグランキング
ここからは、定価以上の買取価格が期待できたり、リセールバリューが高かったりするバッグをランキング形式で解説します。定価以上の買取価格が期待できるバッグと同様に、人気の定番素材やカラーのバッグで、おおよその買取価格を記載しています。また、買取相場には変動があるため、おおよその買取価格として参考にしていただければ幸いです。
なお、定価以上の買取価格で高いリセールバリューが期待できるバッグは、前述したバーキンとケリーです。よって、リセールバリューの高いバッグのランキング1位はバーキン、2位はケリーとなるため、ランキングは3位から記載しています。
それぞれのバッグの中で、買取価格が高いものをピックアップしてご紹介します。
3位:コンスタンス
商品名 | 定価 | 買取価格 |
コンスタンスⅢ ミニ | 1,199,000円 | およそ200~250万円 |
コンスタンスⅠ 24 | 1,364,000円 | およそ180~230万円 |
コンスタンス 24 | 1,650,000円
(素材・エプソン) |
およそ180~250万円 |
コンスタンスは、1969年に発表されたバッグで、HERMESの頭文字である「H」を形どったバックルが象徴的なアイテムです。1969年に登場したコンスタンスⅠの新バージョンであるコンスタンスⅢは、2009年頃に発表されました。
イギリスのクリスティーヌにおいて、エルメスのバッグの中で最高額を叩き出したヒマラヤバーキンと共に出品されていたアイテムとして、コンスタンスがあります。コンスタンスは、バーキンやケリーに次いで人気の高いバッグとなっており、高いリセールバリューが期待できます。
コンスタンスの中で高く売れるのは、小さいサイズと新作です。高く売れるコンスタンスの中には、定価を超えるものも多くあります。
コンスタンⅠ24は、2022年に発表された新作となっており、ミラーが付属されています。コンスタンスは、買取価格が上昇中のアイテムが多いバッグです。
4位:ピコタンロック
商品名 | 定価 | 買取価格 |
ピコタンロック18(PM) | 490,600円
(素材・トリヨンクレマンス) |
およそ48~70万円 |
ピコタンロック22(MM) | 531,300円
(素材・トリヨンクレマンス) |
およそ52~70万円 |
ピコタンロックは、2008年に発表されたバッグです。ピコタンロックは、2003年に登場したピコタンのベルトに南京錠をつけた新しいモデルです。馬の飼料袋から着想を得た、コロンとした可愛いフォルムと、開口部が広く荷物の出し入れをしやすいことなどから人気を集めています。
買取価格は、ピコタンよりピコタンロックの方が高い傾向にあります。また、状態の良いものだと、定価以上で高く売れる可能性があります。
5位:リンディ
商品名 | 定価 | 買取価格 |
リンディミニ | 1,083,500円
(素材・トリヨンクレマンス) |
およそ90~150万円 |
リンディ26 | 1,287,000円
(素材・トリヨンクレマンス) |
およそ90~130万円 |
リンディは、2007年に発表された個性的なフォルムが特徴のバッグです。2本のハンドルが羽のように左右に設置され、そのハンドルにショルダーストラップが取り付けられています。瞬時に、ハンドバッグからショルダーバッグに切り替えられる機能性の高さが魅力です。
リンディも小さいサイズが人気を集めており、買取価格も高い傾向にあります。
6位:エブリン
商品名 | 定価 | 買取価格 |
エブリンTPM(ミニエブリン) | 326,700円
(素材・トリヨンクレマンス) |
およそ30~45万円 |
エブリンは、HERMESの頭文字である「H」の文字をパンチング加工したデザインが特徴のバッグです。ショルダーストラップが付属されており、斜めがけしたり肩掛けしたりして使用できるのが魅力です。エブリンの中では、エブリンTPMが1番人気となっており、買取価格も高くなる傾向にあります。
7位:ボリード
商品名 | 定価 | 買取価格 |
ボリード1923 25 | 1,100,000円
(素材・エプソン) |
およそ60~100万円 |
ボリード1923 20
(ミニ) |
807,400円
(素材・エプソン) |
およそ70~100万円 |
ボリード27 | 1,063,700円
(素材・エプソン) |
およそ80~110万円 |
ボリードは、エルメスが世界で初めてバッグにファスナーを付けたことで話題となったアイテムです。マチが広く取られていることから収納力が高く、普遍的なデザインは流行に左右されることなく、長い間多くの人々から愛されているのが特徴です。2017年には、新バージョンのボリード1923が発表され、ボリードは2022年に生産終了しました。
ボリードの中でもリセールバリューの高いのは、新バージョンや小さいサイズとなっています。また、ボリードが生産中止になったことから、これから需要が高まるかもしれません。
8位:ガーデンパーティー
商品名 | 定価 | 買取価格 |
ガーデンパーティー30(TPM) | 610,500円
(素材・ネゴンダ) |
およそ55~70万円 |
ガーデンパーティー36(PM) | 640,200円
(素材・ネゴンダ) |
およそ52~65万円 |
ガーデンパーティーは、台形のフォルムをしており、内装に仕切りがないことから収納力の高さが魅力のバッグです。開閉もマグネット式のワンボタンなので、使い勝手がよく人気です。
ガーデンパーティーの素材は、ネゴンダという仔牛のレザーのみを使用したものと、ネゴンダとキャンバス素材を組み合わせたものが展開されています。高く売れるのは、ネゴンダのみを使ったガーデンパーティーです。
7 エルメスのバッグを少しでも高く売るコツは?
エルメスのバッグを売却する際、少しでも高い価格で取引したいと考えるのは自然なことです。ここでは、エルメスのバッグを少しでも高く売るコツを解説します。これらのポイントを押さえることで、より満足のいく売却が期待できるでしょう。
7-1 できるだけきれいな状態にして査定してもらう
エルメスのバッグを少しでも高く売るには、できるだけきれいな状態にして査定してもらうことが重要です。きれいな状態のバッグは、購入を考えている顧客や査定するスタッフに良い印象を与えるため、より高値で売れる可能性があるためです。バッグの外側の汚れや、内側のほこりにも注意して、できる限りきれいな状態にしておきましょう。
少し手間をかけることで、買取価格に差がでる可能性があります。
7-2 付属品を揃える
エルメスのバッグには、付属品があります。付属品とは、箱や保存袋、ギャランティーカードを指し、バッグによってはショルダーストラップや、カデナが付くこともあります。付属品が揃っていれば、バッグの価値が上がり高い査定額が期待できます。
7-3 できるだけ早く売る
エルメスに限ったことではありませんが、ブランド品は時間が経つほどに価値が下がる傾向にあります。エルメスは定期的に新商品が発表されたり、新色が登場したりするため、トレンドが変わっていきます。そのため、売却を検討している場合は、できるだけ早めに行動することがおすすめです。
7-4 修理にはださない
エルメスのバッグを売ると決めた場合、傷や汚れが気になり、修理に出してから買取査定してもらうか悩むことがあるかもしれません。しかし、修理に出さずに査定してもらうことをおすすめします。
なぜなら、エルメスの店舗で修理を頼んだ場合、海外で修理を行うため時間がかかったり、修理費がかさんだりするためです。時間がかかってしまうと、トレンドを逃すことになりかねません。また、思ったより修理費がかさみ、高い買取価格をつけられたとしても損する可能性があるためです。
エルメス以外の修理店に依頼することもおすすめしません。なぜなら、エルメス以外の修理店で修復してもらうと、正規品ではなくなるためです。正規品でなければ査定してもらえなくなるため、注意が必要です。
7-5 買取専門店で査定してもらう
エルメスのバッグを売却する方法は、買取専門店で査定してもらう以外にも、メルカリのようなフリーマーケットアプリや、ヤフオクのようなオンラインのオークションサイトなど様々です。エルメスのバッグを売る際は、多くのプラットフォームの中でも、ブランド品を取り扱っている買取専門店を利用することをおすすめします。
なぜなら、ブランド品を取り扱っている買取専門店は、中古市場にマッチした適正な価格で査定してくれるためです。ブランド品を取り扱っている専門店では、中古市場の動向をチェックしたり、ブランド品に精通したスタッフが製造年を割り出したりと、多くの判断材料からその時の適正価格を判断しています。
一方で、フリーマーケットアプリやオークションサイトを利用する際は、自分で出品価格を決めなければなりません。顧客が納得して購入する価格を自分で判断しなければならないのです。
たとえば、適正価格より高く出品されていれば、売れ残る可能性が高く、いつまでも手元に残ってしまう可能性も否定できません。また、相場より安い価格で出品してしまうと損してしまうことになり、高く売ることには繋がらないでしょう。このようにブランド品の中古市場にあまり詳しくない人が、自分で出品することはかなりハードルが高いと言えます。
8 少しでも高く買い取ってもらうにはどのような買取専門店を選べばいい?
エルメスのバッグを高く売るには、買取専門店を利用することをおすすめしました。それでは、エルメスのバッグを買取専門店で売却すると決めた際、どのような店舗を選べばより高く買い取ってもらえるのでしょうか。おすすめする買取専門店の特徴を解説します。
8-1 査定額の高い買取専門店
買取専門店は多く存在しており、ブランド品を中心に扱う店舗もあれば、骨董品などを専門としている店舗もあります。エルメスのバッグをより高く売るためには、まず、ブランド品に精通した店舗を選ぶことが重要です。
また、ブランド品を扱う買取専門店によって、同じバッグでも査定額が大きく異なることがあります。これは、買取専門店の販売ネットワークや在庫状況、専門知識などによって変わってきます。
そのため、複数の買取専門店で査定を受けて、最も高い査定額を提示した店舗を選ぶことが賢明です。事前にインターネットで買取専門店の特徴を把握して、高値を出してくれそうないくつかの店舗で査定してもらい、比較してみるとよいでしょう。
8-2 自分に合った買取方法を選択できる買取専門店
買取専門店には、店舗買取や宅配買取、出張買取など、さまざまな買取方法が用意されている店舗もあります。もし、買取専門店が自宅の近くにあれば店舗買取でも問題ありませんが、遠方にしか買取専門店がなかったり、買取専門店に足を運ぶのが難しかったりする場合は、宅配買取や出張買取を利用できる店舗を選択すると便利です。買取専門店は、自分に合った買取方法を用意している店舗を選ぶ方法もあります。
8-3 無料査定が可能な買取専門店
無料査定が可能な買取専門店を選ぶのは、重要なポイントです。なぜなら、エルメスのバッグを売却する際は査定してもらう必要があるためです。査定してもらう度にお金がかかるのであれば、複数の店舗で査定してもらうことを避けてしまうのではないでしょうか。
無料査定を行っている買取専門店であれば、複数の店舗で査定を受けることができ、最も高い査定額を提示した店舗を選ぶことが可能です。また、無料査定であれば、査定結果に納得いかない場合でも金銭的な損失がないこともメリットと言えます。
8-4 買取実績が豊富な買取専門店
エルメスのバッグを適切に査定してもらうには、専門的な知識と経験を持ったスタッフが在籍する買取専門店を選ぶことが大切です。買取実績が豊富な買取専門店であれば、エルメスのバッグの価値を正確に判断し、適正な価格で評価してもらうことができます。また、買取実績が豊富であるということは、それだけ多くの顧客から信頼されている証拠でもあるのです。
買取専門店を選ぶ際は、店舗のウェブサイトで買取実績がどれくらいあるのか事前に確認しておくと、よりスムーズに査定してもらうことができるでしょう。
8-5 口コミが良い買取専門店
エルメスのバッグを少しでも高く売るためには、買取専門店の口コミも参考にしましょう。口コミを見れば、実際にその店舗を訪れた顧客の声を知れたり、買取価格に満足したかどうか分かったりします。少しでも気持ちよく取引してもらうために、口コミサイトや買取専門店のウェブサイトの感想欄などを参考にして、評判の良い買取専門店を選ぶことをおすすめします。
9 転売と買取はどう違う?
転売と買取は、ともに物の売買にかかわる言葉ですが、その目的と方法に大きな違いがあります。転売とは、人気商品を定価で購入し、品薄になっているところに高額な値段で販売し、利益を得る行為です。一方で、買取とは、消費者の使わなくなったアイテムを買い取って、そのアイテムが欲しいと思っている顧客に再販売する行為です。
転売は、人気商品を欲しいと思っている人やブランドの両方に悪影響を及ぼしている行為と言えます。人気商品が欲しい人にとっては、人気商品の購入機会を減らし、中古市場に流して高く購入させることに繋がります。また、ブランドにとっては、本当に自社の商品を欲しがっている顧客に人気商品が届かない状況を招いているのです。
10 転売はエルメスにバレる?転売のデメリットとは?
転売は、顧客やブランドに悪影響を与える行為として見逃せません。このまま転売はなくならないのでしょうか。ここでは、転売はエルメスにバレる可能性があるのかや、デメリットについて解説します。
10-1 デメリット①需要と供給のバランスを崩してしまう一因となる
前述した通り、転売は、本当に人気アイテムが欲しいと思っている顧客のもとに商品が届かない状況をつくっています。これは、需要と供給のバランスを崩してしまう一因となっています。
エルメスは、ひとつのバッグを制作するために多くの時間を要するため、供給が追いついていない現状があります。転売は、この状況を助長していると言えるのです。転売の増加は、エルメスが人気商品を一般の顧客(フリー)に販売しにくくなる要因ともなり、定価で購入できる層をさらに狭めてしまう可能性があります。
10-2 デメリット②エルメスに転売がバレる可能性がある
エルメスの人気商品は高く売れるため、転売を続ける人は少なくないかもしれません。しかし、長い間転売を続けることにより、エルメスにバレる可能性もゼロとは言えないのです。
たとえば、二次流通で人気商品を購入した顧客がエルメスの店舗に修理に出せば、購入した人と修理に出した人が違うのがわかります。こういった状況が多くなり、記録がたまっていけば転売を疑われることもあるかもしれません。そうすれば、永遠にエルメスのアイテムを買うことができなくなるでしょう。
転売は、こうしたデメリットもはらんでいます。
11 高く売れるエルメスのバッグを選んで賢く買い物しよう
エルメスは、高い品質と職人の技が感じられる由緒あるブランドで、多くの人々を魅了し続けています。中でもバッグは需要が高く、特にバーキンやケリーの人気サイズや素材であれば、中古市場で2倍ほどの価格がつくことも珍しくありません。しかし、すべてのエルメスのバッグが高く売れるわけではなく、いくつかの特徴を満たしていることが必要です。
本記事では、エルメスで高く売れるものを詳しく解説してきました。高く売れるバッグの特徴は、定番の素材やカラー、状態の良いもの、小ぶりのサイズなどいくつかのポイントがありました。また、エルメスのバッグを少しでも高く売るコツとして、できるだけきれいな状態で査定してもらうこと、付属品をそろえることなども重要です。
さらに、エルメスのバッグを売却する際は、自分に合った方法で信頼できる買取専門店を選ぶことをおすすめします。買取専門店は、無料査定してもらえるかや、買取実績と口コミなどを参考にして決めましょう。
エルメスのバッグは、単なるファッションアイテムを超えた存在であり、所有する喜びとステータスを与えてくれます。本記事が、エルメスのバッグを賢く選ぶための参考になり、あなたの特別なバッグを見つける手助けになれば幸いです。