2025年12月25日
【保存版】宝石の硬度|モース硬度1~10までランキングでご紹介!
宝石

キラキラと美しく輝く宝石に、憧れを持っている人は多いでしょう。
宝石が他の石とは違う、宝石と呼ばれるための3つの条件を知っていますか?その条件とは「美しさ」「希少性」そして「硬さ」です。宝石は美しく、珍しく、そして硬い物のことなのです。
今回は宝石の条件のひとつである「硬さ」に注目したいと思います。宝石の硬さをあらわす時によく用いられる硬さの尺度が「モース硬度」です。モース硬度は誰もがよく使う尺度ではないので、詳しくない人がほとんどでしょう。ですがモース硬度を知っていると、宝石を選ぶ時や身につける時に役に立つことがたくさんありますよ!
宝石を選ぶ時のポイントやおすすめの宝石の種類もご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
1.宝石の硬度

宝石の硬さについて、普段意識することは少ないですよね。ただなんとなく、「宝石って硬そう」と思っているくらいではないでしょうか。ですが実は、宝石はモース硬度という硬さの尺度でランク分けされています。
モース硬度を知っていると、宝石を選ぶ時や身につける時に役立ちますよ!まずはモース硬度について、詳しく見ていきましょう。
1-1.モース硬度とは
モース硬度とは、1822年にドイツの鉱物学者であるフリードリヒ・モース氏が提唱した硬さの尺度です。モース氏はふたつの物質を擦りあわせ、どちらが傷つくかで硬さを判断する方法を提案しました。もっとも硬い物質はモース硬度10、もっともやわらかい物質はモース硬度1とし、硬さのランク付けをしたのです。これがモース硬度で、モース硬度10の物質とモース硬度9の物質と擦り合わせれば、モース硬度9の物質が傷付きます。
モース硬度が異なる宝石同士を、ジュエリーボックスでとなりに置いておくのはおすすめできません。何かの拍子で擦れた時に傷ついてしまうので、気を付けてくださいね。
1-2.靭性・へき開などにも注意!
「それならモース硬度10の宝石を買えば絶対に傷つかないの?」と思うかもしれませんが、実は宝石の硬さというのは単純ではありません。モース硬度はあくまでも「擦りあった時の傷つきにくさ」です。物質の硬さには「靭性」も重要です。靭性とは外から与えられる力にどれほど耐えることができるかという性質です。また、宝石は「へき開」という性質も持っています。へき開とは、どんなに硬い物質でもある特定の方向に衝撃が加わると割れてしまうという性質のことです。
モース硬度で見るととても硬い宝石でも、靭性が低いとぶつかった時に簡単に割れたり、欠けたりしてしまいます。さらにへき開があると、特定の方向から加わった衝撃で簡単に割れてしまうのです。モース硬度が高いからと安心して乱暴に扱うと意外なほど簡単にジュエリーを傷付けてしまうので、くれぐれも注意してくださいね。
2.宝石のモース硬度ランキング
靭性やへき開にも気を付ける必要はありますが、宝石の硬さといえばやはりモース硬度です。この項では宝石のモース硬度ごとに、主な宝石の種類をご紹介します。
自分の好きな宝石がどれくらいのモース硬度なのか、ぜひ探してみてくださいね。
2-1.【モース硬度10】ダイヤモンド

モース硬度10の宝石はダイヤモンドです。ダイヤモンドは炭素というただひとつの元素でできています。
ダイヤモンドはキラキラと強く輝く宝石です。婚約指輪や結婚指輪としても多く用いられているので、実際に持っているという人も多いでしょう。ダイヤモンドが婚約・結婚指輪として人気になるきっかけになったのが、ダイヤモンドの老舗デビアス社が世の中に広めたキャッチコピー『ダイヤモンドは永遠の輝き』。
モース硬度が高く「地球上でもっとも硬い宝石」と呼ばれることもあるダイヤモンドは、永遠に壊れない愛や絆を連想させます。実際、ダイヤモンドは大切に使えば数年・数十年、それ以上に長い間使用することができる宝石です。永遠の愛を誓う婚約・結婚指輪を飾るのに、ダイヤモンドはぴったりですね。
2-2.【モース硬度9】コランダム

ダイヤモンドに続いてモース硬度の高いモース硬度9の石はコランダムです。
コランダムと言っても、多くの人はピンと来ないでしょう。実はコランダムは宝石の名前ではありません。コランダムとは元は透明の鉱物です。コランダムにはさまざまな元素が入り込んでいろんな色になります。その色によって宝石としての名前が変わるのです。
赤いコランダムはルビー。そして赤以外の色になったコランダムがサファイアです。
ルビーとサファイアは、実はもとは同じ鉱物だというのは、驚きですよね。ですが実はルビーとサファイアはほんの少し成分が違うだけで、もとは同じ石なのです。また、サファイアはブルーというイメージが強い宝石ですが、ブルー以外にもピンクやイエローなどさまざまな色があります。ルビーはクロムを含むコランダムです。ブルーサファイアは鉄やチタン、ピンクサファイアはクロムとチタン、イエローサファイアはニッケルなど、色によって含有する成分は異なりますが、コランダムであることはかわりません。
ルビーもサファイアもモース硬度9のコランダムなので、ほとんどの宝石よりも傷つきにくいと言えるでしょう。
2-3.【モース硬度8】トパーズ・ベリル

モース硬度8の宝石で有名なのは、トパーズとベリルです。
イエローが有名なトパーズ。最近はブルートパーズも有名で、人気が上昇しています。モーズ硬度は8なので、比較的傷つきにくい宝石と言えるでしょう。価格もお手頃なほうですし、色もたくさんあるので購入しやすい宝石です。
ベリルにはさまざまなカラーバリエーションがあり、色ごとに違った名前で呼ばれます。例えば濃いグリーンが美しいエメラルド。エメラルドも実はベリルの仲間です。その他にも薄い水色のアクアマリンやピンク色のモルガナイトなどはすべてベリルの仲間。すべてモース硬度は8~8.5程度です。
ですが気を付けてほしいことがあります。エメラルドは、モース硬度は高いのに割れやすい宝石だということです。宝石の硬さはモース硬度だけでなく靭性なども関係してくるということはご説明しましたよね。ですがそれ以外にも、エメラルドには割れやすい理由があります。エメラルドを割れやすくしているのは、石内部の傷や異物です。エメラルドは「傷のないものはない」というほど傷や異物を多く含む宝石で、高価なジュエリーでも傷や異物がまったくないものはほとんどありません。石の内部から傷が広がり、割れたり、欠けたりしてしまうのです。
超音波洗浄機で宝石を洗浄することがありますが、モース硬度8以下の宝石は避けたほうがいいでしょう。特にエメラルドは超音波の振動が内部に影響を与えて割れや欠けの原因になってしまうことがありますので、超音波洗浄機での洗浄は避けてください。ただしモース硬度に関わらず、石の状態によって超音波洗浄機での洗浄は宝石が割れたり・欠けたりすることがあるので気を付けましょう。
2-4.【モース硬度7】アメジスト・翡翠

モース硬度7の宝石はアメジストなどの水晶や翡翠などです。
水晶は、ベリルと同じようにさまざまな色があります。アメジスト以外にもイエローの水晶であるシトリンやピンク色のローズクォーツ、無色透明のロッククリスタルなども同じくモース硬度7です。
また、翡翠もモース硬度7ですが、この場合の翡翠とはジェダイトという宝石に限ります。現在日本では翡翠というとジェダイトのことを指しますが、実はジェダイトとよく似たネフライトというグリーンの石があり、かつてはどちらも翡翠と呼ばれていた歴史があります。現在でも中国ではジェダイトもネフライトも翡翠と呼ばれていますし、翡翠という意味の英単語「Jade(ジェイド)」はジェダイトとネフライトの両方を含みますが、実際にはジェダイトとネフライトはまったく別の石です。モース硬度も、ジェダイトは7でネフライトは6と異なります。とはいっても、見た目はとても似ているので、私たち消費者がジェダイトかネフライトかを見分けることはできません。購入する時、特に海外の旅行先などでの買い物には気をつけてくださいね。
2-5.【モース硬度6】オパール・ムーンストーン

オパールやムーンストーンは、モース硬度6の宝石です。
モース硬度6ほどの硬さだと、一般的に「あまり丈夫ではない宝石」と考えられます。傷ついたり、欠けたりしやすい宝石だということを理解して、取り扱い方、保存方法などに十分気を付けてください。
「いちいち気を付けるなんて面倒くさい…」と思うかもしれませんが、オパールもムーンストーンもとても美しい宝石です。特にこの2種類の宝石は、どちらもきれいに光が揺らめくという共通点があります。
オパールはたくさんの種類があり、その中でもプレシャスオパールという種類のものが虹色に輝くという特徴があります。内部の結晶構造でその色・輝き方はひとつずつ異なり、自分の好みのオパールを探すのも楽しいですよ。特に価値があるのは赤く輝くオパールで、また石自体の地の色は黒いブラックパールが希少とされています。
ムーンストーンは透明、または半透明の石で、青白く輝きます。シラー効果と呼ばれる輝きで、まるで月の光のような神秘的な雰囲気の宝石です。ジュエリーとしても人気ですが、月のパワーを持つパワーストーンとしても人気がありますよ。
2-6.【モース硬度5】アパタイト・黒曜石

アパタイトと黒曜石は、モース硬度5の宝石です。
アパタイトは透明度が高いブルーの宝石です。他の色のものもありますが非常に数が少なく、アパタイトといえばブルーのものを差すことがほとんどです。
アパタイトというと、「歯磨き粉の成分?」と思う人も多いでしょう。それは正解で、実は歯のエナメル成分の95%はアパタイトです。ところがアパタイトというのはリンとカルシウムを含む鉱物の総称で、いくつもの種類があります。歯磨き粉のアパタイトと宝石のアパタイトは、同じアパタイトでも種類が違うということですね。細かい種類は違いますが、どちらもアパタイトであることに変わりはありません。歯も磨きすぎると欠けることがあるというのを聞いたことがありませんか?それと同じで、アパタイトも決して強い宝石ではありません。しかもアパタイトは衝撃を吸収する性質「靭性」も低いので、取り扱い方には気を付けてくださいね。
黒曜石は世界中で古くからさまざまなことに使用されてきた、なじみ深い宝石です。世界中の火山でできる石で、実はガラスの一種なので、割れやすく加工しやすいという特徴があります。断面が鋭くなるので、石器時代から矢じりなどとして、狩りに用いられていました。黒曜石はオブシディアンという名前でパワーストーンとして使用されることもあります。カットの技術がほとんどないような石器時代から人々が使用していたことからも、その割れやすさがわかりますね。使用する時には十分に気を付けましょう。
2-7.【モース硬度4】フローライト・マラカイト

モース硬度4の宝石には、フローライトやマラカイトがあげられます。
フローライトは「蛍石」という名前で呼ばれることもある宝石で、パワーストーンとしても人気があります。透明度が高く、色合いは無色透明やグリーン、ブルーなどさまざまです。「蛍光性」という性質があり、紫外線を当てるとぼんやりと光ります。石が蛍光する性質を持つのはフローライトで初めて発見されたので、蛍光を意味する「フルオレッセンス」はフローライトに由来するそうです。
神秘的な雰囲気で、持ち主にクリエイティブな発想を促す「天才の石」と呼ばれるフローライトはパワーストーンとしても人気があります。ジュエリーとしても売られていますが、原石のまま売られていることが多いのは、その割れやすさ・傷つきやすさのためです。フローライトはモース硬度4と、他の石と擦れあった時に傷つきやすいということに加え、4方向に割れやすいへき開があり、加工しやすい石ではないのです。原石のままでも神秘的な魅力は十分に引き出せるので、フローライトが欲しい人はジュエリーにこだわらず探してみてもいいでしょう。
マラカイトは不透明の宝石で、濃いグリーンに黒い波紋のような模様が入った、とても個性的な石です。和名を「孔雀石(くじゃくいし)」といい、その模様はまるで孔雀の羽のように見えます。マラカイトのモース硬度は3.5~4.5程度で傷つきやすい石ですが、その性質を利用して粉末として利用されていました。黒い模様が目のように見えることから、マラカイトの粉末は眼病に聞くと言われていたり、粉末にしても濃いグリーンは美しいままだったのでアイシャドウや絵具としても使用されていたそうです。
モース硬度が低いことを逆手にとった利用法ですね。
2-8.【モース硬度3】フォスフォフィライト

フォスフォフィライトはモース硬度が低いことで知られている宝石です。そのモース硬度は3しかなく、簡単に傷ついてしまいます。10円玉でも傷がついてしまうくらいと言えば、その傷つきやすさがイメージできるでしょう。
フォスフォフィライトは『宝石の国』という漫画・アニメで有名になった、透明度の高い淡いブルー、もしくはグリーンの宝石です。モース硬度の低さに加え、3方向にへき開があり衝撃を与えると葉が落ちるように簡単に割れてしまうことから、加工が難しくジュエリーに仕立てるのは非常に困難です。
また、フォスフォフィライトは非常に産出量が少ない宝石でもあります。1920年頃に初めて発見されたフォスフォフィライトはかつては良質なものがボリビアで産出されていました。大規模な鉱山もありましたが、1960年頃には枯渇してしまいました。現在はアメリカやドイツで細々と採掘されているだけで、産出量はごく限られています。
加工の難しさ、産出量の少なさから、フォスフォフィライトはとても希少な宝石です。
2-9.【モース硬度2】ジプサム(石膏)

モース硬度2に分類される代表的な鉱物がジプサム(石膏)です。硬度2は指の爪でも傷つけられるほど柔らかく、宝石として身につけることにはあまり向いていません。ジプサムは白色や無色透明のものが多く、光沢はガラス光沢〜真珠光沢で、やわらかく優しい印象を持つ鉱物です。
私たちの生活にも身近な存在で、建材として使用される石膏ボードや、美術の石膏像、ギプスなどにも使われます。ジュエリー用途ではほとんど見かけませんが、原石やカービング(彫刻)作品として販売されることがあります。とくに細長い結晶が集まった「セレナイト」や、砂漠でバラの花のように形成される「デザートローズ」は、観賞用として人気があります。
ただし非常に傷つきやすく、水分にも弱い性質があります。湿気によって劣化したり、欠けたりする場合があるため、取り扱いには注意が必要です。ジュエリーとして日常使いするには不向きですが、結晶の美しさや形の珍しさから観賞用として楽しむことができます。
2-10.【モース硬度1】滑石

モース硬度1で知られている鉱物が滑石(かっせき)です。モース硬度の中で最も柔らかく、爪でも簡単に傷がつくほどのやわらかさがあります。そのためジュエリーとして身につけることにはまったく向いていませんが、日用品としては非常に身近な鉱物です。
滑石と聞くと「ベビーパウダー?」と思う人がいるかもしれません。それは正解で、タルクとして粉末状に加工され、滑りを良くしたり吸収性を高めたりする目的で利用されています。陶器や化粧品などにも使われていて、生活に深く関わる鉱物と言えるでしょう。
鉱物自体は白色から薄いグリーンなどの淡い色合いが多く、手触りは非常に滑らかです。加工は容易ですが、衝撃に弱いので原石のまま観賞用にすることはあまりありません。モース硬度1という極端に低い硬さを持つ代表例として、硬度比較などの教材で見かけることもあります。
3.モース硬度が高くない宝石の注意点
宝石は硬い物というイメージがあるかもしれませんが、乱暴に扱っていると意外なほど簡単に傷ついてしまいます。それはモース硬度に関わらず、すべての宝石に言えることです。なぜなら宝石はモース硬度が高くても靭性やへき開によっては傷つきやすかったり、割れやすかったりしてしまうからです。モース硬度が低ければなおさら。ですが気を付けると言っても、具体的にどうしたらいいかわからないという人もいるでしょう。
そこでこの項では、モース硬度が高くない宝石の注意点を、購入時・使用時・保管時の3種類に分けてご紹介します。すぐに実践できることばかりなので、ぜひ参考にしてくださいね。
3-1.購入時の注意
宝石を購入する時にまず考えてほしいことは、そのジュエリーをどういう時に使用したいかです。もし普段使い用として気兼ねなく使いたいなら、モース硬度が高くない石を選ばないというのもひとつの方法です。特に何かにぶつかったり擦れたりすることが多いようなら、最初からダイヤモンドやルビー、サファイアなどを選ぶのも良いでしょう。モース硬度が高い宝石なら、アウトドアレジャーにもつけていけますよ。
お目当ての宝石があり、その石がモース硬度が低いなら購入時にはその宝石をよく観察するようにしましょう。ほとんどないとは思いますが、店舗での保管状態が良くないと購入前から傷ついたりしていることもあります。可能ならばショップに許可をもらって、ルーペを使用するのも良いでしょう。気になることがあるならためらわず、購入する前に確認するようにしてくださいね。
3-2.使用時の注意
気に入ったジュエリーを購入したら、それで安心ではありません。宝石が一番傷つくのは使用している時、身につけている時です。どんなジュエリーでも気を付けるに越したことはないのですが、そんな中でもモース硬度が高くない宝石は特に気を付けてください。何気ない普段の動作でも、ジュエリーを傷付けてしまうことがあります。
例えば身近な物だと、ガラスのモース硬度は5です。長めのネックレスが窓ガラスに当たってしまっただけで、モース硬度が5より低い宝石は傷ついてしまいます。
また、複数のジュエリーを身に付ける時にはジュエリー同士が擦れないようにも気を付けなければなりません。ネックレスやブレスレットを重ね付けすることもありますよね。モース硬度に差がある宝石のジュエリー同士を重ね付けすると、擦れて傷付けてしまうことがあるので気を付けてください。
絶対に守ってほしいのが、ジュエリーは外出から帰ったらすぐに外すということです。中にはお気に入りのジュエリーを一日中つけっぱなしにするという人もいますが、それは宝石が傷つく原因を増やすことにつながります。特にモース硬度が高くない宝石は、入浴中や就寝中などどうしても注意できないタイミングで傷ついてしまいかねません。悲しい事故を避けるためにも、ジュエリーは帰ってきたらすぐ外すようにしてくださいね。
3-3.保管時の注意
外出から帰ってきて、ジュエリーを外したらそれで安心というわけではありません。保管の時も、特にモース硬度の高くない宝石には注意が必要です。
ジュエリーが好きという人はジュエリーボックスがあって、その中に自分のお気に入りのジュエリーをまとめて保管している人もいるでしょう。いろんなジュエリーが並んでいるのはそれだけで目を楽しませてくれます。ですが、それが思わぬ事故になってしまうことがあります。例えば隣同士にモース硬度が違うジュエリーが並んでいると、ふと擦れあって違うこともあるでしょう。モース硬度が高くない宝石は、それだけのことでも傷ついてしまうのです。一番良いのはジュエリーを購入した時のボックスに入れて保管することですが、スペースの問題や身につける時にお目当てのジュエリーを探すのが大変ですよね。ジュエリーボックスの中で隣同士に配置しないようにするだけでも、宝石が傷つく確率は低くなりますから、少しだけ工夫してみてください。
4.良い宝石を選ぶには?
ここまで、それぞれの宝石モース硬度とモース硬度が高くない宝石の注意点をご紹介しました。それで結局、どんな宝石を選んだらいいの?と思った人もいるでしょう。
そこで最後に良い宝石を選ぶためのふたつの質問にお答えします。ぜひジュエリーを選ぶ時に役立ててください。
4-1.硬い宝石を選んだほうがいいの?
モース硬度が高い傷つきにくい宝石と、モース硬度が低い傷つきやすい宝石があるのはわかっていただけたと思います。その上で、結局モース硬度が高い宝石を選んだほうが良いの?と思ったかもしれません。
結論から言うと、それは時と場合、あるいは使用する人によります。硬い宝石を選んだほうがいいのは、次のような場合です。
・日常的に使いたい
・アウトドアレジャーに付けていきたい
・ジュエリーを付けるのは好きだけど、あまり気を遣いたくない
このような場合には、多少乱暴に扱っても傷つくことの少ないモース硬度の高い宝石のほうがいいでしょう。反対に、次のような場合はモース硬度を気にする必要はあまりありません。
・特別な時にだけ身に付けたい
・ジュエリーを身につける時は、傷ついたりしないように十分気を付けるつもりだ
・普段から身の回りのものが傷つかないように気を付けている
モース硬度が高くない宝石にも、とても美しく魅力的なものはたくさんあります。あえてモース硬度が高くない宝石を選んで気を付けるようにしてみるのもいいかもしれません。
4-2.丈夫な宝石を選びたい人におすすめの宝石は?
それでも丈夫な宝石を選びたいという人におすすめなのは、やはりダイヤモンドです。ダイヤモンドはモース硬度10で、他の宝石やゴールド・プラチナで傷つくこともありません。ダイヤモンドはもっとも人気があると言っても過言ではないほど需要があり商品数も多いので、いろんなジュエリーを選ぶことができるでしょう。
また、モース硬度9のルビー・サファイアも丈夫な宝石です。ルビー・サファイアはモース硬度が高いだけでなく、靭性も高くへき開もないので総合的に見るとダイヤモンドよりも丈夫と言えるでしょう。普段使いのジュエリーにぴったりです。また、サファイアには代表的なブルー以外にもピンク・イエロー・オレンジなどさまざまな色があり好きなものが選べるのも嬉しいですね。
5.まとめ
今回は、宝石をモース硬度ごとにご紹介しました。モース硬度とは、ふたつの物質を擦り合わせたときにどちらが傷つくかで決まる硬さの尺度です。もっとも硬い物質はモース硬度10のダイヤモンドで、「地球上でもっとも硬い」と呼ばれています。一方で、モース硬度3のフォスフォフィライトは10円玉で擦るだけで傷がつくほどで、ジュエリー加工が難しいほど繊細です。
モース硬度が高くない宝石は、購入時や使用時、保管時に気を付けたい部分があります。他の宝石と擦れないように保管する、衝撃を避けるなど、ほんの少しの配慮で寿命を延ばすことができます。
硬度が低い宝石だからといって敬遠する必要はありません。見た目に美しく、魅力ある宝石はたくさんありますし、扱い方を理解すれば長く使うこともできます。大切なのは硬度を知り、適切に扱うことです。お気に入りのジュエリーを少しでも長く楽しむために、知識として覚えておいてくださいね。
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