2024年1月30日
セリーヌとはどんなブランド?歴史や魅力について徹底解説
ブランド
フランスのパリで誕生したラグジュアリーブランド、セリーヌ。
バッグなどの革製品をはじめ、ウェアや香水、シューズなど幅広くアイテムを展開しています。品質が良く、ハイブランドでも控えめで落ち着いたデザインが、多くの人から根強い支持を集めています。
セリーヌといえば、大人の女性が持つブランドというイメージがありましたが、近年では若い人からの人気も高いです。2019年には今までなかったメンズラインが登場し、ファッション界からも注目度が高まっているブランドのひとつです。
今回の記事では、セリーヌの歴史から特徴、歴代のデザイナーについて詳しく解説していきます。さらに、セリーヌの定番バッグとその他のおすすめアイテムも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
1.セリーヌの歴史
上品で女性らしいアイテムが揃っているイメージのセリーヌですが、実は創業当初からトータルファッションブランドだったわけではありません。ではどのような経緯で今のような立ち位置へと成長したのでしょうか。
第1章ではまずセリーヌの歴史について見ていきましょう。
1-1.1945年子供靴専門店として誕生
セリーヌの創業は、第二次世界大戦が終わって間もない1945年になります。
実業家でデザイナーのセリーヌ・ヴィピアナと夫のリチャードが、オーダーメイドの子供用革靴専門店としてオープン。もともとは自分の子供のために始めたものでした。
ブランド名の「セリーヌ」は、創業者でデザイナーであるセリーヌ・ヴィピアナの名前から取ったものです。セリーヌがデザインした子供靴を、一流の革職人が最高級の革を使って製作していました。セリーヌの子供靴は、デザイン性に優れているだけでなく、履きやすさや安全性まで考慮されていて、瞬く間にパリに住む上流階級の間で話題となりました。上流階級の顧客から厚い信頼を獲得し、子供靴ブランドとして地位を確立したセリーヌは、1948年に新たに3店舗増やします。
子供靴だけでなく大人の靴もつくってほしいという要望から、1959年からは婦人靴の販売も開始。馬具の轡(くつわ)型の金具が特徴の婦人用モカシン「インカ」が人気になります。その波に乗って1965年に香水とスカーフ、1966年にバッグなどのレザーグッズの取り扱いを始めるようになりました。馬車の柄とバックルのバッグ「サルキー」が生まれたのもこの頃です。
1-2.プレタポルテコレクションの開始
1967年に、さらに事業を拡大し、プレタポルテコレクションを開始。洋服からバッグ、シューズ、アクセサリーとトータルファッションブランドへと成長しました。
この頃のフランスでのファッション界は、オートクチュールでなくても質の高い商品が作れるようになっていて、プレタポルテが急成長していました。また、イヴ・サンローランやピエール・カルダンが活躍していた時代でもあります。
セリーヌはその中で実用性の高い服をつくり、スポーツウェアをメインラインとして取り扱っていました。実用性を重視したセリーヌのデザインは、上流階級の間ですぐに話題となり人気となります。
当時フランスでは、B.C.B.G(ベーセーベージェー)という言葉が流行していました。B.C.B.Gとは、Bon chic bon genre(ボンシック・ボンジャンル)の頭文字をとったもの。「フランス上流階級と品の良い暮らし」の意味で、シックで趣味の良いファッションやライフスタイルを指した言葉です。
当時、上流階級の女性たちから人気があったセリーヌは、B.C.B.Gという言葉とよくマッチし、B.C.B.Gといえばセリーヌという立ち位置が確立されました。しかし、時代の変化とともにB.C.B.Gの流行が廃れていき、セリーヌを愛用する人たちの年齢層もどんどん高くなっていったのです。
これによってセリーヌは、年齢層が高めな人が持っているブランドというイメージがついてしまいます。そして売り上げも徐々に低下していき、ブランドの勢いも衰えてしまいます。
1-3.LVMHグループに傘下入りし経営難から脱却
1987年、低迷期にあったセリーヌに転機が訪れます。
セリーヌは、現在のLVMHグループでベルナール・アルノーが率いるファイナンシエール・アガッシュ社に買収され、傘下に入ることになったのです。1996年にベルナール・アルノーがLVMHグループを買収し、セリーヌはLVMH グループへと移ります。
その後、創業者であったセリーヌ・ヴィピアナが退任。新たな社長に当時まだ30歳だったナン・ルジェを抜擢します。ナン・ルジェは、それまでディオールのマネージャーを務めていた人物です。就任後、組織の改革と革製品の強化を行い、セリーヌの業績を少しずつ回復させていきます。
1997年にマイケル・コースがチーフデザイナーに就任。セリーヌは、アメリカへの事業拡大を図ります。ターゲットをアメリカの働く女性に移し、今までのセリーヌの高級感のある服にスポーティーさを加えたラインを発表。セリーヌの原点であった実用性の高いものへと変え、それが大ヒットとなり、経営難から抜け出すことに成功しました。
マイケル・コース退任後、2004年にアメリカ出身のデザイナー、ロベルト・メニケッティが就任します。ロベルト・メニケッティはクロード・モンタナやジル・サンダーでアシスタントデザイナーの経験を積み、1998年から2002年までバーバリーの高級ライン、バーバリー・プローサム・コレクションのクリエイティブディレクターを務めていた人物です。
しかし、セリーヌでは大きな成果を出せず、わずか2シーズンでセリーヌを去ることとなりました。2005年にはイヴァナ・オマジックがデザイナーに抜擢。プラダ・スポーツやジルサンダーなどで経験を積み、ミュウミュウのデザインコーディネーターを務めた人物です。
残念ながらイヴォナも期待通りにはいかず、2008年にセリーヌのデザイナーの任期を終えます。こうしてマイケル・コースが退任した後の期間、セリーヌは再び業績が落ちてしまいました。
今後の経営状態が不安な中、セリーヌに救世主が現れます。
2008年9月、フィービー・ファイロが次のクリエイティブディレクターに就任。次々とヒット商品を生み出し、落ち込んでいたセリーヌの業績を回復させます。フィービー・ファイロはその後約10年間セリーヌで活躍し、惜しまれながらも2019年に退任しました。
次に就任したクリエイティブディレクターは、サンローランで業績復活に大きく貢献した経験のあるエディ・スリマン。セリーヌのイメージとは大きく違うロックなイメージがあるエディ・スリマンの就任は不安も囁かれました。
実際に就任当時のファッション誌では叩かれることが多かったのが事実です。賛否両論ある中、エディ・スリマンは我が道を貫き、ロゴの変更やセリーヌ初となるメンズラインを誕生させるなど、セリーヌの改革を進めていきます。
さまざまな意見はありますが、エディのような稀代なデザイナーが手掛けるセリーヌに、ファッション界からの注目度はさらに高まったのです。
※セリーヌを代表する歴代デザイナーについては、後の第3章でさらに詳しく解説しているのでぜひご覧になってください。
2.セリーヌが持つ魅力・特徴
世界中の多くの女性がセリーヌに魅了されるのには、ブランドの持つイメージやこだわりに自然と惹きつけられるのでしょう。
第2章では、セリーヌが持つ魅力や特徴などについて解説します。
2-1.セリーヌのブランドコンセプト
セリーヌは、「女性らしくありつつも自立しているアクティブな女性」をコンセプトに掲げています。当初は、子供用の革靴店として創業されましたが、1960年以降からは女性向けのアイテムを取り扱うようになり、女性のためのファッションを提案し続けてきました。実用性が高く、カジュアルなスタイルでもエレガントさを兼ねそろえていることが特徴です。
ハイブランドといえば、ロゴを前面に出したアイテムが多いですが、セリーヌはロゴを目立たせてブランドを強調するスタイルではありません。ブランドを強調しないことが気品を高め、セリーヌのラグジュアリー感を際立たせているのです。
2-2.セリーヌのデザインと品質
セリーヌのデザインの特徴は、シンプルで上品なことが基本にあります。ハイブランドではありますが、主張しすぎない控えめで無駄を省いたデザインが上品で洗練された雰囲気を出してくれます。シンプルの中に、ちょっとした遊び心が含まれている点も人気の理由のひとつです。
セリーヌが代表する革アイテムには、ラムレザー(子羊の革)やカーフレザー(子牛の革)などの高品質な革を使用しています。使っていくうちに手に馴染む上質な革製品は、使い心地に優れていて、見た目も高級感を感じられます
セリーヌのシンプルなデザインと上質な素材でつくられたアイテムは、どんなシーンにもマッチしやすく、ビジネスやフォーマル、プライベートなど、あらゆる場面で活躍してくれるでしょう。
2-2.セリーヌを持つ人の年齢層
セリーヌは、20代後半〜40代の女性を中心に、幅広い年齢層から人気があります。もともとはパリの高級住宅街に住むセレブに人気のブランドで、時代の流れによって年齢層が高めのブランドイメージがついた時代もありました。
その後、ターゲットをアメリカのキャリア層に変え、ファッションに敏感な働く女性たちからの人気獲得に成功。シンプルで上品なデザインのものが多く、いかにもブランドものというよりも、さりげなくいいものを持っていたいという方に好まれています。
2-3.セリーヌを象徴するマカダム柄
セリーヌのマカダム柄は、1960年代の終わり頃に登場したセリーヌを象徴する柄で、パリのエトワール凱旋門のチェーンからインスピレーションを受けて誕生しました。
マカダム(Macadam)は、フランス語で「砕石(さいせき)」の意味。マカダムの名は、道路舗装の「マカダム式舗装」が由来で、石が規則正しく敷き詰められたフランスの石畳の道をイメージして名前がつけられています。デザインは凱旋門のチェーンが由来ですが、名前は道路の舗装方法から取ったものなのです。マカダム柄はオールドセリーヌと呼ばれ、現在でもヴィンテージアイテムとして人気が高いです。
2003年には、セリーヌのデザイナーを務めていたマイケル・コースが「パリ・マカダム」を発表。マカダムラインのデニム生地バージョンで、今までのマカダムラインとは違ったカジュアルなスタイルです。2010年に廃盤となっていますが、中古品では流通が多いです。
2019年にはエディ・スリマンが従来のマカダムの凱旋門の鎖の柄に影が加えられデザインされた「トリオンフ」を発表。マカダムに変わって、現在の新たなセリーヌのアイコンとなっています。
2-4.セリーヌのロゴの変化
1960年代までは馬車がセリーヌのメインとなるロゴでした。
ブランド名のロゴ表記は「CÉLINE」「CÈLINE」「CELINE」と、アクセント符号のアクサンの向きが違うものやアクサンがついていないものも見られます。マカダム柄が登場した1970年から1980年代は、ブランド名の表記は「CELINE」でアクサン記号はついていません。1980年代、馬車のロゴがなくなってブランド名の表記のみになります。
デザイナー、フィービーが担当していた頃のロゴは、「CÉLINE」に統一されています。2018年にエディ・スリマンは、セリーヌのロゴをアクサンなしのCELINEに変更。70年代のロゴをオマージュしたものとなりました。
3.セリーヌで活躍した歴代デザイナー
ブランドのイメージはデザイナーによって強い影響を受けるものです。
セリーヌで活躍したデザイナーはどのような人物たちなのでしょう。
第1章の「セリーヌの歴史」でも触れましたが、さらに詳しくセリーヌで活躍した歴代デザイナーについて触れていきます。
3-1.セリーヌ・ヴィピアナ
創業者でもあるセリーヌ・ヴィピアナは、ブランド立ち上げから52年にわたってデザイナーをつとめ、セリーヌを支えてきました。創業当初は子供向けの革靴専門店でしたが、デザインと安全性を含め完成度の高いセリーヌの靴は、パリの上流階級の間でとても評判が高く、婦人靴にも参入。
1959年に馬具の轡の金具を装飾した婦人靴「インカ」を発表すると瞬く間に大ヒットします。そして1966年にセリーヌ・ヴィピアナの代表作となるバッグ「サルキー」を発表。サルキーは、4台の2輪馬車が交差するように均等に並んだモノグラム柄のデザインが特徴です。
サルキーのヒットを機に、取り扱うアイテムを次々と増やし、顧客をどんどん増やしていきました。1967年からはプレタポルテに進出。セリーヌのエレガントで実用的なウェアは女性たちに大人気になります。その他にもセリーヌを象徴する柄と言える「マカダム」や、セリーヌの頭文字のCと2輪馬車をかけ合わせた「Cマカダム」を生み出したのもセリーヌ・ヴィピアナです。
その後、セリーヌは業績が落ち窮地に立たされますが、セリーヌ・ヴィピアナは自身のブランドを守り続け、1997年に息を引き取ります。
3-2.マイケル・コース
1997年セリーヌ・ヴィピアナの亡き後、マイケル・コースがデザイナーとして起用されます。
マイケル・コースは、1951年生まれのアメリカ・ニューヨーク出身のデザイナーで、19歳の時から服飾のデザインをスタート。ニューヨーク州立ファッション工科大学でデザインに関することを学びました。アメリカ国内でも大手デパート5社の婦人服ラインを立ち上げ、成功しています。
その実績を見据えて、セリーヌのデザイナー兼クリエイティブ・ディレクターに抜擢されました。マイケル・コースのデザインは、今までのセリーヌのエレガントで実用性のあるものに、スポーティーさが加わっています。また、機能性を充実させることによって、ターゲットをアメリカの都市部で働くキャリア層へ移し、ブランドのイメージを若返らせることに成功。
映画「バンディッツ」や「抱擁」などでハリウッド女優たちの衣装を担当したことでも、話題を呼びました。マイケル・コースの代表作は、2002年に発表した「ブギーバッグ」と2003年発表の「パリ・マカダム」です。その他にも数々のヒット商品、衣装デザインなどの多岐にわたる活躍で、ブランドの立て直しに貢献。
「パリ・マカダム」を発表した後にセリーヌを辞任し、自身のブランド「MICHEL KORS」を立ち上げました。
3-3.フィービー・ファイロ
2008年には、フィービー・ファイロが新たにセリーヌのクリエイティブ・ディレクターとCEOを兼ねて就任。
フィービー・ファイロはパリ生まれで、ロンドンでファッションを学びました。セリーヌの前は、クロエでカジュアルライン「シーバイクロエ」を立ち上げ、活躍していた女性デザイナーです。フィービー・ファイロの代表作としてまずひとつめに挙がるのが「ラゲージバッグ」です。台形のシルエットに大きな口、ジッパーの付いたフロントのポケットなど、デザイン性と機能性に優れたバッグはセリーヌの定番バッグとして愛されています。
そのほか、「トラぺーズ」「カバ」など、セリーヌの人気ラインを数々生み出しました。また、エレガントでシンプルなデザインの「クロンビーコート」もフィービー・ファイロの名作です。フィービー・ファイロのデザインは、創業者であるセリーヌ・ヴィピアナの上品でミニマムなスタイルを受け継いでいて、世界中の女性を魅了しています。
マイケル・コース退任後、セリーヌの業績は落ち込んでいましたが、フィービー・ファイロの就任後には大きく回復。このセリーヌの功績と数多くのファンに愛されている実績から、2014年に「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれています。フィービー・ファイロは、2019年にセリーヌを退任。セリーヌからフィービーが去った後は「フィービーロス」という言葉まで生まれました。
3-4.エディ・スリマン
2019年、フィービー・ファイロの後任にエディ・スリマンがクリエイティブ・ディレクターを引き継ぎます。
エディ・スリマンは1968年生まれ、フランス・パリ出身のファッションデザイナーです。セリーヌ就任前は、ディオール・オムやサンローランでカリスマデザイナーとして活躍していました。エディ・スリマンのロックなスタイルの服には、熱狂的な支持者がつき、「エディ男子」という言葉も生み出していたほどです。
セリーヌ就任後は、「CÉLINE」のロゴをアクサン記号がない「CELINE」に変更。セリーヌでの最初のコレクションに、バッグ「16(セーズ)」を発表。名前の由来は、セリーヌのアトリエがあるパリ・ヴィヴィエンヌ通り16番地から取ったものです。
丸みのあるシルエットが女性らしさを感じられるデザインで、セリーヌの60年代のバッグから着想を得て現代風につくりあげています。また、セリーヌ初となるメンズライン「CELINE HOMME(セリーヌオム)」を発表します。エディらしさのあるロックテイストなファッションは、今までのセリーヌになかった新しい風を吹き込みました。
しかし、今までのセリーヌのエレガントなイメージとは違うため、批判もかなり多く、賛否両論あります。エディ・スリマン自身は、世間のマイナスな声を気にせず独自のスタイルを貫き、セリーヌの改革を進めました。
今後、エディ・スリマンがセリーヌでどのような活躍をしてくるのか、ファッション界からも注目が高まっています。
4.セリーヌの定番人気バッグ5選
セリーヌはトータルファッションブランドですが、その中でもセリーヌといえば、バッグを一番に思い浮かべる人が多いでしょう。
セリーヌのバッグは、質の高い革「カーフスキン」がよく使われていて、触った感触がとても柔らかいです。こだわりは製品の品質だけでなく、収納力や持ち手の使いやすさなど、実用性が高いことも特徴です。
この章では、セリーヌの人気バッグ5選を紹介していきます。
4-1.トリオンフ
トリオンフは、エディ・スリマンが2019年に発表したバッグシリーズです。
トリオンフは、フランス語で「凱旋」の意味。凱旋門のチェーンがモチーフのマカダム柄をリバイバルさせたもので、セリーヌの新たなアイコンとなっています。
マカダム柄よりもCの曲線が長くなっていたり陰影が施されているなど現代風にアレンジされ、新たなモチーフとなって蘇りました。トリオンフシリーズの中でもさまざまなアイテムがあり、自分のスタイルに合ったものを選べます。
4-2.ラゲージ
ラゲージは、フィービーファイロが手がけたバッグで、2009年に発表されて以来、人気の衰えることのないセリーヌの定番バッグとなっています。
1970年代に販売されていたセリーヌの旅行鞄から着想し、つくられたものです。台形のフォルムが特徴で、マチが広く開口部が大きく開くため、収納力が抜群。上品なだけでなくカジュアルさも兼ね備えたデザインで、使い勝手が良く、日常的にもビジネスシーンにも活躍します。
ラゲージのサイズは、「ナノラゲージ」「マイクロラゲージ」「ミニラゲージ」、一番大きいサイズ「ファントム」は廃盤となり、現在は3種類で展開されていて、使用目的によって選ぶことが可能です。カラーは、定番の黒やベージュだけでなく、黄色、ピンク、青などさまざまな種類があります。
4-3.セーズ
16(セーズ)はエディ・スリマンがセリーヌ就任後すぐに発表したバッグラインです。
レディー・ガガが発売前の16(セーズ)をインスタグラムにアップしたことでも大きな話題となりました。
程よく丸みを帯びたフォルムが女性らしく、シンプルで洗練されたクラシカルなデザインで、流行に関係なく長く使い続けることができます。素材は上質な革、カーフスキンを使用していて、光に当たると柔らかく美しい艶がとても上品です。
大きさはミニ、スモール、ミディアム、ラージの4種類あり、自分のスタイルに合わせて選べます。
4-4C(セー)
70年代の「クロージャー」というバッグからインスピレーションを受けエディスリマンがデザインしたバッグで2019年に発表されました。タブレットパターンと呼ばれるキルティングと四角いフォルムは80年代を思い起こすデザインです。
金色のCのモチーフのフラップとゴールドの太めのチェーンが目を引き、華やかに演出してくれます。サイズはスモールとミディアムの2展開あり、パーティーシーンだけでなく、普段使いにも重宝します
4‐5.カバ
カバはフィービー・ファイロが生み出した人気シリーズです。シンプルなデザインと高い収納力でプライベートやビジネスにも活用できます。柔らかい素材を使っていて、バッグ自体が軽くて使いやすいことが特徴です。
定番のトートバッグから縦長のものやバケツ型のものなど、種類が豊富で使うシーンに合わせて選べます。ロングストラップがついているので、肩掛けや斜め掛け、ストラップを外してクラッチバッグとして使うこともできます。
5.バッグ以外のセリーヌおすすめのアイテム
セリーヌといえばバッグのイメージが強いですが、バッグ以外にもセリーヌにはおすすめのファッションアイテムがたくさんあります。
ここでは4つの人気アイテムをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
5-1.香水
2019年、エディ・スリマンの就任後初となるフレグランス・コレクション「La Collection Celine Haute Parfumerie」=「セリーヌ・オート・パフューマリー・コレクション」を発表し話題となりました。
ボトルのデザインもエディ・スリマンが手掛けたもので、アールデコのモチーフのような17世紀スタイルに影響を受けてつくられたものです。キャップには「トリオンフ」のエンブレムがあしらわれていています。
現在は全部で9種類あり、全てユニセックスな香りで、6種類がデイタイム向き、3種類がナイトタイム向きに分かれているのが特徴。それぞれの香水にストーリーがあり、パウダリーな独特な香りと高級感が調和し、記憶に残る香りとなっています。
5-2.アクセサリー
セリーヌは、実はアクセサリーの種類も充実していて、人気アイテムのひとつとなっています。
シンプルでありながらも存在感のあるデザインは、さまざまなスタイルに合わせやすく、流行に左右されることなく長く身に着けられるのが特徴です。
また、セリーヌのアクセサリーには、金属アレルギーを起こしにくいニッケルフリー素材を使用してつくられています。アクセサリーは肌に直接つけるものなので、肌に優しいことは嬉しいですね。
※着用する前には医師の診断を受けることをオススメします。
フォーマルにもデイリーにも幅広いシーンで使えるセリーヌのアクセサリーは、プレゼントにも喜ばれるでしょう。
5-3.財布
セリーヌの中でバッグに続く人気アイテムは財布です。
2つ折りや3つ折り、長財布、スモールサイズなど、種類が豊富なので、自分の使う場面やスタイルに合わせて選ぶといいでしょう。どの製品もシンプルなデザインで、ラムレザーやカーフレザーなどの上質な革を使用しているため、長く愛用できます。
また、カラー展開が豊富なことも嬉しいポイントです。黒やキャメル色はシックで落ち着いた印象に。パープルや水色は、嫌味のないさわやかで優しいイメージ。赤やピンクは華やかに女性らしさを表現できます。
中でも人気のバイカラーシリーズは、全体には取り入れにくい色もストラップ部分に取り入れられるので、色使いによって遊び心を出したい人にぴったりです。
5-4.シューズ
セリーヌには、ブーツやサンダル、ローファー、スニーカーなど、シューズの種類が豊富に揃っています。もともとは子供靴から始まったという経緯もあり、今でもシューズにはこだわりを持って製作しています。
セリーヌの靴はどれもシンプルな洗練されたデザインで、履き心地がよく歩きやすいと評価が高いです。足元をセリーヌの靴にするだけで、高級感やおしゃれ度をアップさせられるでしょう。
まだセリーヌの靴を試したことのない人は、ぜひ一度試してみてください。
6.まとめ
セリーヌの歴史から魅力、歴代のデザイナーの他、定番の人気バッグやその他のアイテムについて解説しました。
セリーヌは時代の変化やデザイナーの変更などによって過去に2度の低迷期を経験。困難を乗り越え、今では世界中から支持されるラグジュアリーブランドへと成長しました。子供靴専門店から世界の一流ファッションブランドへと上り詰めたセリーヌ。今後も新生セリーヌの進化には目が離せません。