2026年1月26日
コーチの偽物の見分け方まとめ|財布・タグなど本物との違いとは
ブランド

コーチは1941年にニューヨークで誕生して以来、職人技が光る上質な革製品で世界中の人々から愛され続けているブランドです。その最大の魅力は「アクセシブル・ラグジュアリー(手の届きやすい高級品)」というコンセプトにあり、幅広い世代に親しまれています。しかし、その圧倒的な人気の高さゆえに、残念ながら精巧な偽物も多く流通してしまっているのが現状です。
特に実物を確認できないフリマアプリやネット通販では、「もし偽物だったらどうしよう」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。大切な買い物で後悔しないためには、本物だけが持つ細かな特徴を知っておくことが大切です。
この記事では、バッグや財布の縫製、ロゴの刻印など、プロも注目する偽物の見分け方を解説していきます。本物のコーチ製品を手に入れるための指標にしていただければ幸いです。
目次
1.コーチは偽物と本物を見分けにくいブランド

コーチの真贋判定は、プロの査定士でも見極めに細心の注意を払うほど、少し複雑なルールがあります。まずは、なぜコーチの偽物が見分けにくいと言われているのか、その背景を解説します。
1-1.見分けにくい理由①:生産国によって違いがある
コーチはアメリカのニューヨークで生まれたブランドですが、現在はアメリカだけでなく中国やベトナム、フィリピン、ドミニカ共和国など、世界中のさまざまな国に正規の生産拠点を構えています。そのため「Made in China」という表記を見て「偽物かも」と驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、実は現在流通している正規品の多くが中国製です。
ただし、イタリアには生産拠点がないため、「COACH-ITALY」というタグが付いている場合は、偽物の可能性が極めて高いので注意してください。このように生産国が多岐にわたることで、作られた時期や場所によって細かい仕様が異なる場合があり、生産国名だけで本物かどうか判断するのを難しくしています。
1-2.見分けにくい理由②:アウトレット専用商品の製造
コーチには、正規店や百貨店などで扱われる「ブティック品(正規店品)」とは別に、最初からアウトレット店での販売を目的として作られた「アウトレット専用商品」があります。アウトレット品は、より多くの人が手に取りやすい価格にするために、使われている素材やロゴの作りがブティック品とは異なり、少し簡略化されていることがあります。
これを偽物と勘違いしてしまう方も多いのですが、これらも立派なブランド正規品です。例えば、内側のレザータグにアウトレット品であることを示す「◎」の刻印があったり、型番の先頭に「F」の文字が付いていたりするのは、本物のアウトレット商品によく見られる特徴です。このように、同じブランドの中でも複数のラインがあり、それぞれに異なるルールがあることが、見極めを難しくさせています。
1-3.見分けにくい理由③:精巧に作られている
最近の偽物、いわゆる「コピー品」の製造技術は驚くほど進化しています。一見しただけでは本物と見分けがつかないような「スーパーコピー」と呼ばれる製品も増えており、細部までかなり巧妙に作られています。ロゴのデザイン一つとっても、それが生産時期によるわずかなデザイン変更なのか、それとも偽物特有の歪みなのかを判断するには、しっかりとした知識が必要になるのです。
そのため、何か一つのポイントだけで「これは偽物かもしれない」と決めてしまうのではなく、縫製や金具の状態、素材の質感など、いろいろなポイントを組み合わせて総合的に見ていくことが、買い物で失敗しないためのコツと言えます。
2.コーチの偽物の見分け方

ここからは、コーチ製品の偽物の見分け方を具体的に解説します。外観、内装、付属品にわけて紹介していますので、気になる部分をよく観察してみてください。
2-1.外観で見分ける
コーチのバッグを外観から鑑定する際、まず注目すべきは製品全体の質感を決定づける細部の仕上がりです。特に、熟練の職人技が反映される縫製や、ブランドの象徴であるロゴのデザインには、本物と偽物を分ける違いが見られます。
2-1-1.縫製(ステッチ)
コーチの縫製品質は非常に高く、本物の製品では1インチ(約2.54cm)あたり8~12目という緻密な間隔で規則正しく縫われているのが一つの基準となっています。糸は横糸1本と縦糸6本で縫合されているのも特徴です。
一目でステッチの間隔を判断するのは難しいですが、偽物は糸のほつれや二重縫いが見られる場合があります。均等に縫われているか、縫製にミスがないか、よく確認してみましょう。
2-1-2.ロゴ・シグネチャーパターン
ブランドの顔である「C」の文字が全体に縫製された柄を、シグネチャー柄と言います。シグネチャー柄は、「C」の文字が鏡合わせのように左右対称に並んでおり、2つのCが向き合う隙間はちょうど糸1本分で幅が均一です。
偽物では、向き合った2つの「C」の隙間が広すぎたり狭すぎたりしていて、統一性が見られません。また、少しでも「C」の配置がずれていると、全体を見たときに違和感を感じるはずです。
2-1-3.馬車のロゴ
コーチの馬車のロゴは、馬車と「COACH」の文字、小さく書かれた「NEW YORK」の文字がセットになっています。最近では、偽物は本物と区別がつかないほど技術が高く製造されており、一目でその違いを判断できるものは少なくなっています。そのため、ルーペなどでしっかり観察する必要があり、そのほかの部分で総合的に判断することをおすすめします。
2-1-4.ハンドルの形状・コバ塗り
持ち手の部分でも偽物と本物に違いが現れます。本物のハンドルは厚みが均一でしっかりとしており、コバ塗りの仕上げも丁寧です。偽物ではコバ塗りがあまいため、時間が経つにつれてコバの毛羽立ちが気になることも少なくありません。
包装の仕方にも決まりがあり、本物はハンドルが紙や薄葉紙で丁寧に包まれていることが多いのに対し、偽物は青い透明なビニールなどで簡易的に包まれているケースが目立ちます。
2-2.内装・細部で見分ける
バッグの表面だけでなく、内側の作りや小さなパーツにもコーチならではのこだわりが詰まっています。外観だけで判断が難しいときこそ、内装や細かな部品をじっくり観察することで、本物だけが持つ質の高さを感じることができます。
2-2-1.タグ・シリアルナンバー
シリアルナンバーは、バッグの内側にあるタグに刻印されています。シリアルナンバーには、製造された時期や型番が記されており、文字の間隔やフォントが一定で、はっきりと鮮明です。また、アウトレット専用品の場合は、型番の先頭に「F」や「FS」が付いているのも特徴です。
偽物ではこの番号の刻印が浅くて読みにくかったり、インクで印字されていたりすることがあります。小さくて見逃しがちな場所ですが、偽物を見抜くポイントになるかもしれません。
2-2-2.金具・ジッパーの刻印と滑らかさ
コーチ製品のジッパーには「YKK」や「IDEAL」といったブランド名が鮮明に刻印されており、開け閉めも非常にスムーズです。一部で無刻印のものも確認されているため、重厚感や刻印で判断する必要があります。また、「COACH」の刻印の文字の太さやバランスが整っているかも確認しましょう。
2-2-3.レザープレート
レザープレートはグリードバッチとも呼ばれ、商品番号が刻印されており、バッグの内側に縫製されています。アウトレット品には商品番号の前に「F」が刻印されています。偽物のレザープレートは、刻印が甘かったり縫い目が雑だったりする傾向があります。
商品によっては、レザープレートがない場合もあります。この場合、偽物だと決めつけるのは早計です。本物でもバッグの大きさによってレザープレートがないことがあるため、総合的に判断することが重要です。
2-2-4.素材・質感・匂い
最後に、五感を使って素材そのものを確かめてみましょう。本物のコーチは厳選された上質なレザーを使用しているため、手触りがなめらかで、しなやかな弾力があります。また、鼻を近づけてみると、本革特有の心地よい香りがするのも特徴です。
それに対して偽物は、安っぽい合成皮革が使われていることが大半で、質感が硬くてゴワゴワしていたり、薬品のようなツンとした独特の匂いがしたりすることがあります。
2-3.付属品・その他で見分ける
バッグそのものだけでなく、一緒に付いてくる付属品や販売価格などにも、偽物を見極めるためのヒントが隠されています。より安心してコーチのアイテムを迎え入れるために、細かなところまでチェックすることをおすすめします。
2-3-1.付属品
付属品には保存袋やチャーム、ショルダーストラップなどがあります。保存袋に注目すると、本物はポリエステルが使われており、手触りがよいのが特徴です。また、ロゴが鮮明に印刷されており、中にタグも確認できます。
一方で偽物は肌触りが悪く、商品に対して袋の大きさが小さいといった特性が見られます。ショルダーストラップでは、バッグとの接合部分の金具が滑らかに動くか、安っぽくないかなども偽物と本物を区別する判断材料となります。
2-3-2.値札
製品に付いている値札は白地の二つ折りが基本で、中央に「COACH」または「COACH Factory」、右下に小さく「COACH®」のロゴが印字されています。開くと黒字で、スタイルナンバー・色・バーコード・商品名・値段などが印刷されています。商品の内容と一致しているか確認しましょう。
また、アウトレット品には黒点が打たれているのが特徴です。アメリカの直営店では手書きの値札が使われることもありましたが、2015年以降は値札がコンパクトになっています。
2-3-3.レシート
フリマアプリなどで「ギフトレシート付き」という商品の出品を見かけたことがある方もいらっしゃるかもしれません。レシートがついてるから本物だと断定するのは危険です。最近では、本物そっくりの偽レシートを製造しているケースもあるためです。
レシートの印字の鮮明さ、記載されているショップ名や日付を確認するのはもちろんのこと、他の部分も総合的に見て判断することが重要です。
2-3-4.販売価格
フリマアプリやネットショップなどで、「直輸入品のため安価」「並行輸入品のため特別価格」のような売り文句で、定価の半額以下で販売されているコーチの製品を見たことがある方も多いのではないでしょうか。このような言葉を信じて、購入してしまうのは危険です。ネットショッピングでは実物を見られず、画像しか判断材料がないため、偽物かどうか見極めるのが難しいのです。
販売者は、利益を得られない商品を販売することはありません。安価で販売できる理由を考えてみると、偽物である可能性が極めて高いことがわかるはずです。手元に届いたときに後悔しないためには、実物を見て納得したうえで購入することをおすすめします。
3.【財布】コーチの偽物の見分け方
バッグと同じように、毎日手にする機会が多い財布も、本物ならではの使い心地の良さが詰まった大切なアイテムです。上記で解説した偽物の見分け方に加えて、財布特有の細かな部分に注目することで、真贋をより詳しく見極めることができます。
3-1.カードスロット・内装
毎日カードを出し入れするカードスロットや、財布を開いたときの内装の作りに注目してみましょう。本物はカードの出し入れがとてもスムーズで、内張りの生地もしっかりとしています。
一方で偽物の場合は、カードの出し入れがしにくかったり、カードの幅より大きく作られていたりと、不具合を感じます。ポケットの端の縫い目やステッチの幅の均一さを確認することも大切です。
3-2.ギャランティカード
コーチの製品には、保証書(ギャランティカード)は存在しません。エルメスやルイ・ヴィトンなどの他のブランドではギャランティカードが存在するため、偽物かもしれないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、コーチの日本の正規店などの商品には「COACH」と書かれたカードがついています。多くのブランドと異なるポイントです。
3-3.ビニールカバー
アメリカ限定のオンラインストアやアウトレット品では、財布の梱包が保存袋ではなくビニールカバーの場合があります。本物のビニールカバーにはコーチのロゴがあるのが特徴です。購入する前に確認できるのであれば、梱包の仕様も問い合わせすると安心です。
4.コーチの偽物を見分けて本物を購入する方法
コーチの偽物は年々精巧になっており、写真や数か所のチェックポイントだけで100%見抜くのは非常に困難です。長く愛用できる本物を手に入れるためには、「どこで買うか」という選択が重要になります。ここでは、安心して本物を購入するための3つのルートについて解説します。
4-1.直営店・公式ウェブサイト・正規アウトレットストアで購入する
最も確実で、一切の不安がない方法は、ブランドから直接購入することです。百貨店などに入る直営店や公式オンラインストアでの購入は、偽物が混入する可能性がゼロであるだけでなく、購入後のアフターケアが受けられる点も大きなメリットです。
また、予算を抑えたい場合にはブランドが自ら運営する正規アウトレットストアを活用するのが賢明な判断です。これらはコーチが自社で製造・販売している正規品のため、安価であっても100%本物であることが保証されています。全国の店舗や公式アウトレットサイトであれば、安心して買い物を楽しむことができます。
4-2.真贋鑑定済みの中古品を購入する
どうしても欲しい廃盤モデルがある場合や、さらに価格を抑えたい場合には、中古市場を利用するのも一つの手です。ただしその際は、独自の厳しい真贋基準を持ち、プロの鑑定士が在籍している大手リユースショップを選ぶことが条件となります。
信頼できるショップであれば、販売前に厳重なチェックが行われているため、個人間取引に比べて偽物を手にするリスクを大幅に下げることが可能です。また、万が一購入後に偽物だと判明した場合の返金保証制度を設けている店舗も多いため、中古品であっても納得感のある買い物が期待できます。
4-3.並行輸入品・フリマサイトのようなネットショップはリスクを伴う
インターネット通販やフリマアプリは非常に便利な反面、コーチの偽物が最も紛れ込みやすい場所でもあります。特にフリマアプリでは、公式サイトの画像を無断転載して本物に見せかけたり、「プレゼントで頂いたので本物か不明です」と説明して責任を逃れようとしたりする出品者が少なくありません。
また、並行輸入品として格安で販売されているケースでも、悪質な業者が一部に偽物を混ぜているリスクが拭えません。「定価より極端に安いもの」には必ず理由があると考え、少しでも不安を感じる取引であれば、購入を見送る勇気を持つことが大切です。
5.偽物かどうか見分けてもらう方法

自分なりにチェックしてみても、「やっぱり不安が残る」というケースは少なくありません。特に最近のコピー品は非常に巧妙なため、最終的にはプロの目を通して判断してもらうのが最も安心です。ここでは、手元にあるアイテムが本物かどうかを確認するための具体的な3つの方法をご紹介します。
5-1.ブランドに詳しい鑑定士に鑑定してもらう
ブランド鑑定の専門知識を持つプロに依頼する方法です。最近では、実店舗へ足を運ぶだけでなく、スマートフォンで撮影した写真を送るだけで真贋を判定してくれるオンライン鑑定サービスも増えています。
プロの鑑定士は、レザーの質感や染料の匂い、さらには刻印のフォントのわずかな太さの違いまでを徹底的にチェックします。自分一人でインターネットの情報と照らし合わせて悩むよりも、数多くの製品を見てきた専門家の意見を仰ぐことで、より確実な答えを得ることができるでしょう。
5-2.買取店で査定してもらう
最も手軽で実用的なのが、ブランド品を扱うリユースショップや買取専門店で「査定」をしてもらうことです。多くの買取店では無料で査定を行っており、提示された金額がつけば、その店舗の基準で本物であると判断されたことになります。
一方で、もし「当社規定によりお取り扱いできません」と言われた場合は、その店舗がそのアイテムを本物と断定できなかったことを意味します。複数の店舗で同じような回答をされた場合は、偽物である可能性が高いと判断してよいでしょう。
6.コーチの偽物の見分け方は複雑!正規ルートでの購入がおすすめ
コーチの偽物を見分けるためのポイントを解説してきましたが、生産国の多様化やアウトレットラインの存在により、その判別基準はプロでも迷うほど複雑になっています。特にネットオークションやフリマアプリでの個人間取引は、安さが魅力ですが、それ以上に偽物を手にしてしまうリスクが常に隣り合わせであることを忘れてはいけません。
初めてのブランド品や、長く大切に使いたいアイテムであれば、やはり直営店や公式アウトレットなどの正規ルートで購入するのが一番の近道です。正規品を手にすることで得られる安心感と、万全のアフターサービスこそが、ブランド品を持つ本当の喜びと言えるのではないでしょうか。本記事が、あなたが自信を持って一生モノのコーチを手に入れるための助けになれば幸いです。
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