2026年3月10日
【黒の衝撃】ヨウジヤマモトとは?ブランドの特徴や人気の理由を解説
アパレル

オシャレやファッションに興味のある人なら一度は耳にしたことがあるヨウジヤマモト。「名前は知っているけど詳しくは知らない」という人も多いのではないでしょうか?
ヨウジヤマモトは、1981年のパリコレで全身黒色のコーディネートを発表し、”黒の衝撃”と呼ばれる旋風を巻き起こしました。
黒を基調としたモノトーンカラー、身体のラインを隠すビッグシルエット、ドレープ感のあるシャツなどを特徴とするブランドとして、世界的に知られています。
近年、アディダスとのコラボブランドY-3でも注目を集めたヨウジヤマモトはどんなブランドなのか。
この記事では初心者にも分かりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.ファッション界の歴史を変えたブランド「ヨウジヤマモト」とは?

葬儀のイメージが強くオシャレで避けられていた全身黒色のコーディネート。西洋を中心に色鮮やかなファッションが主流の1980年代にファッションの歴史を変えたのがヨウジヤマモトです。
「モード=黒」
と言う新たな概念を生み出し、歴史を大きく変えたヨウジヤマモトとはどんなブランドなのか迫っていきます。
1-1.トップデザイナー山本耀司が手がけるアパレルブランド

日本を代表するトップデザイナーとして世界的に知られている山本耀司が、自身の名を冠して立ち上げたアパレルブランド。それがヨウジヤマモトです。
1981年、山本耀司はコムデギャルソン創始者の川久保玲と共に、初のパリコレに参加します。
西洋を中心に全身黒色のコーディネートがタブーとされていたこの時代に、虫食いのような穴やほつれ、ボロ切れに見えるデザインの全身黒色のコーディネートは、時代の真逆を行くファッションとして大きな注目を集め、黒の衝撃と呼ばれる歴史的なインパクトを与えました。
こうした山本耀司の時代に流されないとする反骨精神から、自身の名を冠したヨウジヤマモトが誕生しました。
山本耀司は「ファッションというのは物書きでさえ書けない、言葉にできないものを形にする最先端の表現だと思っています。だからどんなに知性があってもファッションをばかにしている人は信用できない。たとえ評論家や建築家であってもです。着ている服でその人が本物かどうかわかります」と語っています。
出典:服を作る 増補新版/山本耀司
山本耀司が作る全身黒という考え方は、当時のファッションへの挑戦だったと言えます。
1-2.世界的セレブから一般層まで幅広く人気が爆発

出典:billboard
ジャスティン・ビーバーやカニエ・ウェストなど世界的なセレブからも注目を集めるヨウジヤマモト。特にカニエ・ウェストは自身のブランドYEEZY(イージー)の立ち上げにおいてヨウジヤマモトを影響を受けたデザイナーの一人として話しています
現在ではセレブだけではなく一般の人でも愛用されるようになったヨウジヤマモトはストリート層にはY-3でアプローチ、幅広い認知を獲得するためのコラボ展開など、世界中で愛されるブランドとなりました。
1-3.日本三大ブランドの一角

日本にも三大ブランドや御三家ブランドと呼ばれるアパレルブランドが存在します。それが『ヨウジヤマモト』『コムデギャルソン』『イッセイミヤケ』です。
ヨウジヤマモトとコムデギャルソンは全身黒色のコーディネートをファッションスタイルの常識の一つに定着させ、イッセイミヤケは生地を可能な限り捨てず、一枚の布を身にまとうようなデザインを生み出し、1980年代のファッション界に大きな影響を与えました。
各ブランド、独自のスタイルを武器に世界中から注目される日本三大ブランドとして不動の地位を確立しています。
2.ヨウジヤマモトの人気を裏付ける5つの特徴
服好きやオシャレ好きの人はもちろん、世界中の芸能人やセレブ達からも支持されるヨウジヤマモトが人気の理由には、主に以下の5つの特徴があげられます。
・ブランドの根幹を成すドレープ
・黒を主体としたカラーリング
・独自のビッグシルエット
・解体と再構築から生まれる美学
・多岐に渡るコラボレーション
ここでは、ヨウジヤマモトの人気を裏付ける特徴を名言と共に解説していきたいと思います。
2-1.特徴①ブランドの根幹を成すドレープ

「人の形をなぞるのではなく、むしろ覆い、歪ませ、ズラしていく」ー 山本耀司
ヨウジヤマモトのアイテムは通常の衣服よりも横幅の広いデザインを採用しており、着用時には内側へ自然に生地が流れ込み、身体の動きに合わせて立体的なドレープが生まれます。
裾を意図的に左右非対称の形にしたアシンメトリーシャツをはじめ、デザイナー山本耀司の思想を体現したアイテムが多く展開されており、どこから見ても不規則で深みのあるドレープを楽しむことができます。
2-2.特徴②黒を主体としたカラーリング

「黒は謙虚であり、傲慢であり、怠惰であり、簡単であり、奥深い」ー 山本耀司
「ヨウジヤマモト=黒の衝撃」として世の中に認知されているように、黒を主体としたカラーリングのアイテムが圧倒的に多いのはヨウジヤマモトの代表的な特徴です。
母の洋服店を手伝っていた20代の頃、山本耀司は当時ファッションの主流だった「色鮮やかな服」や「身体のラインを強調する女性らしい服」を作ることに違和感を感じていたとのこと。
「俺が女性の服作りをするなら、甘っちょろい色は使えない。必然的にモノトーンカラーになる」と山本耀司は語っており、若かりし頃に抱いていた服作りに対するアンチテーゼがブランドカラーのルーツにもなっています。
ヨウジヤマモトの黒はただ単に”黒いアイテム”という訳ではありません。
コーデ全体の主役から、アウター越しに見えるさりげない差し色など見せ方は様々。スタイルや雰囲気に応じて身に付ける人の個性を自然に引き立ててくれる存在感のある黒と言えるでしょう。
2-3.特徴③独自のビッグシルエット
「女性の身体を隠すのは、愛すればこそ」ー 山本耀司
身体のラインが強調されるボディコンシャスがファッションの主流とされていた1980年代初頭。「女性が望む服はどれも窮屈そう」と語る山本耀司は、その真逆となるオーバーサイズのファッションをパリコレで打ち出しました。これが、ヨウジヤマモトのビッグシルエットのルーツです。
アクセサリーや装飾がほとんどないシンプルなデザインと身体のラインを全て包み隠すようなオーバーサイズ。”ただの大きいサイズ”などではなく、生地の重さと身体の動きが融合し服全体が自然に揺れる様は、”着る人の存在感”を際立たせています。
2-4.特徴④解体と再構築から生まれる美学
「完璧は醜い。傷や歪みの中にこそ美が宿る」ー 山本耀司
服の構造を一部「解体」し、新しい形に縫い合わせ「再構築」する。
意図的な歪みや重なりで新たなドレープを生み出すアイテムが存在することもヨウジヤマモトの特徴であり美学と言えます。
ヨウジヤマモトとニードルズのコラボアイテムなどが代表的な例として挙げられ、服を一から作るのではなく、既にあるランダムな古着(フランネルシャツ)を7つのピースに解体し、改めて作り直す再構築を行っています。
シャツの形や柄、着用時のドレープまで一着ごとに表情が異なり、同じものが二つと存在しないスペシャルなアイテムです。
2-5.特徴⑤多岐に渡るコラボレーション

「これは異なる文化、異なる考え方との交換であり、何よりチームワークだ。」ー 山本耀司
ヨウジヤマモトはアパレルブランドとしては非常に斬新かつ先駆的な切り口で、スポーツブランドや時計ブランド、漫画アニメ業界など多岐に渡るコラボを実現しています。
近年では高級時計ブランド『ウブロ』とコラボしたオールブラック仕様の腕時計や、アニメ『チェーンソーマン』とのコラボアイテムも発表されました。
特にオシャレ好きから人気を集めているのが、ブランドラインの一つでもあるアディダスとのコラボ『Y-3(ワイスリー)』です。
モード系ブランドとスポーツメーカーの融合は2000年代初頭のファッション界では非常にセンセーショナルなコラボでした。今後もどのようなコラボが実現されるのか要注目です。
3.【歴史】ヨウジヤマモト(山本耀司)の誕生から現在までの歩み

1943年、東京で生まれた山本耀司は歌舞伎町でオーダーメイドの洋服店(フミ洋装店)を営む母親のもとで育ちます。
大学受験では東京芸術大学の第二試験にも合格していましたが、母親の仕事を手伝うために慶應義塾大学の法学部に入学し、卒業してからは服飾の道を目指し、文化服装学園に入学しました。
デザイナー山本耀司がどのように名を轟かせ、ブランドを確立してきたのか。この歴史を深掘りしていきます。
3-1.デザイナーとしての頭角を現わした学生時代

幼い頃、洋服店を一人で営む母親の苦労を見てきた山本耀司は「親孝行になれば」という思いで慶應義塾大学の法学部へ入学しましたが、優等生でいたのもここまででした。
“慶應ボーイ”となってからは毎日遊びほうけていたとのこと。
就職をする気など全く起きず「社会に出るまで“執行猶予”の時間が欲しかった」と語る山本耀司は、大学卒業後に母の店を手伝うという建前で文化装飾学院へ入学しました。
文化装飾学院在学中の1969年には、山本耀司のデザインする作品が”装苑賞”と文化服装学院の優秀な学生に送られるデザイナー大賞”遠藤賞”のダブル受賞を達成。徐々にデザイナーとしての頭角を現わしていきました。
文化服装学院を卒業後、デザイナーとしての実力を試すためパリへ渡ったのでした。
3-2.パリの主流はオートクチュールからプレタポルテへ。山本耀司の味わった屈辱

1960年代後半から1970年代初頭、パリではオートクチュール(高級仕立服)からプレタポルテ(既製服)へと主流が移り変わり始めていた時代でした。
いくら自分を売り込みにいっても、結果は決まって門前払い。山本耀司がこれまで学んできたオートクチュールと当時のトレンドは既に全く異なるものとなっていたのです。
「俺が勉強したオートクチュールはなんの役にも立たず、強烈な絶望を味わった。俺は何者でもない」と語る山本耀司のパリでの武者修行は、僅か1年ほどで幕を閉じます。
3-3.ブランドの原点「Y’s」のスタート

日本へ戻り母の洋服店を手伝い始めることとなった山本耀司。しかし客の求める服に対し「女性の体を締め上げて客ウケのいい、男の好みの形にするのはどうしても好きになれなかった」と語ります。
そして1972年、山本耀司は学生時代やパリで培った経験、自身が持つ服作りへの反骨精神を形にすべく株式会社Y’s(ワイズ)を誕生させました。
Y’sは「男性の服を女性が着る」というコンセプトのもと、自立した女性たちへの服作りとして現在も展開されているレディース向けのブランドラインであり、ヨウジヤマモトの原点となります。
1976年には青山のベルコモンズの地下にY’s初の直営店をオープン。
また隣にお店を構えていたのが『コムデギャルソン』だったとのことで、日本三大ブランドと呼ばれるアパレルブランドが二つ並び立っていた光景は今では非常に衝撃的です。
ここからヨウジヤマモトの歴史が大きく動き出していきます。
3-4.パリコレデビューで最大の転換期「黒の衝撃」

1981年、株式会社Y’s(ワイズ)の設立から9年が経過したこの年、山本耀司はパリのプレタポルテコレクションでデビューを果たし、ブランド最大の転換期を迎えます。
デザイナー山本耀司の手掛けるヨウジヤマモト、デザイナー川久保玲が手掛けるコムデギャルソン。日本から参加した2つのブランドが、黒をタブーとしていた当時のファッション界に全身黒色のコーディネートを打ち出し世界中に大きな影響を与えました。
このアンチテーゼが「黒の衝撃」と呼ばれる、従来のファッション史を大きく変えた出来事です。そして1982年、ついに『ヨウジヤマモト』としてブランドを誕生させ、1984年には『株式会社ヨウジヤマモト』を設立させました。
3-5.メンズライン「Yohji Yamamoto POUR HOMME」の本格始動

1984年には自身2度目となるパリコレに参加し、初のメンズラインを発表。これまでレディース向けのラインが展開されてきたヨウジヤマモトは、ついにデザイナー山本耀司の思い描く理想「男らしさ」を詰め込んだ『Yohji Yamamoto POUR HOMME』というラインを誕生させます。
ブランドコンセプトは「社会の規範に縛られることなく自由な精神を持つ、”何者だかわからない“、格好良くありながらどこかコミカルなユニークさが漂う男たち」です。
また『Yohji Yamamoto POUR HOMME』は毎年パリでランウェイが開催され、そこで発表されたコレクションがそのまま製品として展開されるため、ヨウジヤマモトの中でも熱狂的なファンが多い最上級のラインとして知られています。
ちなみに…レディース向けラインのY’sが1979年に立ち上げた派生ブランドY’s for men(ワイズ フォーメン)がメンズ向けの始まりですが、コンセプトや設計の段階から男性向けのラインとして立ち上げられたブランドは『Yohji Yamamoto POUR HOMME』が最初となります。
3-6.オペラ「LIFE」や映画「BROTHER」などの衣装提供

1990年代後半から2000年代初頭、ヨウジヤマモトはアパレルブランドとしての活動に留まらず、舞台や映画などの分野にも深く関わっていくこととなります。
特にヴィム・ヴェンダース監督による『TOKYO-GA』や高倉健主演の映画『あなたへ』などによる衣装提供はファッションと映画の融合という新たな可能性を示しました。
そして1999年には坂本龍一によるオペラ『LIFE』、2001年には北野武監督の作品『BROTHER』の衣装を提供しました。以降、ヨウジヤマモトは北野武監督の作品全てに衣装提供として関わっています。
現在では舞台や映画のみならず、BIGBANGのリーダーG-DRAGONが開催するワールドツアーの衣装デザインを山本耀司が務めるなど様々な分野に進出しています。
3-7.第2の転換期「Y-3」の誕生

2003年、ヨウジヤマモトはスポーツブランド『アディダス』と手を組み『Y-3』を正式なコラボブランドとして確立させました。
「当時ストリート路線の感覚から離れていってると感じていた。そんな時、学生たちがこぞってアディダスを着ており、これだ!とひらめいた」と山本耀司はY-3誕生のルーツを語っています。
しかし、最初から世間の認知度が高かった訳ではありません。アパレルブランドとスポーツブランドの本格的な協業はまだ一般的ではなく、その橋渡しをする存在が求められていた時代でもありました。
2013年に10周年を迎えたY-3は、コレクション発表の場をこれまでのニューヨークからパリに移行し発信の機会を拡大したことで徐々に一般層にも幅広く知れ渡っていきました。
現在ではすっかりお馴染みのブランドラインですが、当時はモード系ブランドとスポーツブランドとのコラボはまだまだ先駆的な切り口だったと言えます。『Y-3』の誕生がヨウジヤマモト第2の転換期となったことは間違いありません。
3-8.株式会社ヨウジヤマモト事実上の倒産

ブランドの始まりY’sの設立からここまで順調な滑り出しを見せていたヨウジヤマモトでしたが、ここで暗雲が立ち込めます。
株式会社ヨウジヤマモトは、リーマンショックのあおりによる売り上げ減少、海外への積極的な事業展開による資金繰りの悪化が主な原因で、負債額は60億円にも膨れ上がってしまいました。
2009年に株式会社ヨウジヤマモトは民事再生法の適用を申請。事実上の倒産に追い込まれてしまったのです。
そんな時に救いの手を差し伸べてくれたのがインテグラル株式会社。
※インテグラル株式会社は大手航空会社のスカイマーク、BE@RBRICK(ベアブリック)を作ってるメディコム・トイなどにも投資実績のある投資会社です。
株式会社ヨウジヤマモトはインテグラル株式会社に事業譲渡し、改めてスポンサー契約を行い、山本耀司自身がチーフデザイナーを務めることで事業を回復させていきました。
3-9.激動の時代を駆け日本を代表するブランドへ

2010年の4月、東京で19年ぶりにメンズコレクションを開催。事実上の倒産から僅か半年、驚くような早さで事業再生への道を着実に進めてきました。
その後はアパレルの分野を超え、イギリスの博物館で”ヨウジヤマモト展”の開催やパリでコマンドゥール章を授章するなど、多方面で世界的な評価を高めました。
近年ではサッカーの名門チーム、レアルマドリードやサッカー日本代表のユニフォームをデザインするなど、これまで以上に幅広い層から人気を集めるブランドへと成長し続けています。
若い層を取り込むラインの確立や、新たなコラボの実現など、黒のブランドカラーを武器に成長し続けるヨウジヤマモトに今後も目が離せません。
4.不朽の人気を誇るヨウジヤマモトの定番アイテム
多彩なラインを展開しているヨウジヤマモトの中には、長年愛されてきた代表的なアイテムが数多く存在します。
ここでは、ヨウジヤマモトの定番人気アイテムを5つ紹介していきたいと思います。
4-1.パンツ
ブランドの根幹となるドレープを表現するため、基本的にはビッグサイズのパンツが採用されており、なかでも『バルーンパンツ』は定番中の定番アイテムとして人気があります。
裾をドローコードで調整することで風船のように見えるシルエットが特徴的なアイテムです。様々なコーデに馴染む親和性があり、裾を絞ってバルーンパンツ、絞らずそのままワイドパンツとして履けるなど、複数の着こなしをできるのが魅力的です。
4-2.シャツ
ヨウジヤマモトのシャツは、オンオフを問わない万能性を備えています。ジャケットのインナーとしてはもちろん、一枚でさらりと着れば、上品な光沢としなやかな質感で動くたびにドレープを楽しめるのが特徴です。オシャレ上級者だけではなく、ヨウジヤマモトのファッションに初めて挑戦する人にとってもシャツは定番のアイテムと言えるでしょう。
4-3.ジャケット/コート
ヨウジヤマモトのジャケットやコートは一般的なテーラード(かっちりと仕立てられたもの)とは異なり、体のラインをなぞらず布の落ち方を優先したデザインが多いです。オーバーサイズで作られているため、空気をまとったようなシルエット感を楽しむことも出来ます。
また、黒一辺倒という訳ではなく青やグレー、カーキ色のジャケットやコートなどもあり、カジュアルな着こなしのできるラインナップとなっていることも特徴の一つと言えるでしょう。
4-4.シューズ
シューズはブランドカラーの黒を基調とした、重厚感のあるレザーを使用しているアイテムが多く、カジュアルな場面に限らずフォーマルな場面でも着用できるのが特徴です。
なかでも、Yohji Yamamoto POUR HOMMEで展開されている写真の「レザーブーツ」や「サイドゴアブーツ」はカジュアルな場面に、Y-3の「スニーカー」などはフォーマルな場面でも定番アイテムとして人気があります。
4-5.アクセサリー
ヨウジヤマモトのブラックコーデをより上品に際立たせるワンアクセントアイテム「アクセサリー」も人気アイテムの一角です。
アクセサリーラインは複数存在しますが、なかでもGOTHIC YOHJI YAMAMOTOが展開するシルバーアクセサリーは注目度の高いアイテムと言えます。
1980年代に短期間で限定的に展開されていたラインでしたが、その後2013年に復活。主にシルバー950を使用し「スカル」「ウルフ」「薔薇」「ギターピック」などをモチーフにしたリングやネックレスが黒一色の装いを引き立てます。
ヨウジヤマモト好きだけでなく、単純にアクセサリーが好きな方にもオススメなアイテムが勢揃いです。
5.ヨウジヤマモトが関連する代表的なブランド・ライン
ここまでY’sやYohji Yamamoto POUR HOMME、Y-3など、いくつかのラインを取り上げてきましたが、もちろんヨウジヤマモトの主要ラインはこれだけではありません。
ここでは上記3つのラインを含めたヨウジヤマモトの代表的なブランドやラインを7つ紹介していきたいと思います。
5-1.Y’s(ワイズ)
1972年に山本耀司が手掛けた最初のブランドがY’sです。
「男性の服を女性が着る」というコンセプトからスタートしたレディース向けのラインであり、オーバーサイズでメンズライクな仕立てが特徴的です。
シルエットの美しさや着心地の良さ、生地感にこだわったデザインが多く「機能的かつ品位のある日常着を追及する」アイテムが展開されています。
ヨウジヤマモトを代表するブランドラインの一つとして、長く愛されています。
5-2.Yohji Yamamoto POUR HOMME(ヨウジヤマモト プールオム)
ヨウジヤマモトの中でも最も価格帯が高く、中古市場でも高値で取引されることが多々あるメンズ向けのハイエンドラインです。
高品質で高密度なウールを使ったアイテムが多く、生地や仕立てはブランドの中でも最高級。
また、本ラインは毎年パリでコレクションの発表を行っており、実際にランウェイショーで披露されたアイテムがそのまま製品化される点もハイエンドと呼ばれる理由の一つです。
黒を基調としたベーシックなアイテムから、個性的なデザインのコレクションアイテムまで楽しめる、ヨウジヤマモトを代表する王道のラインと言えるでしょう。
5-3.Ground Y (グラウンドワイ)
2014年に「ジェンダーレスとエイジレス」をコンセプトに掲げ設立されたラインです。
黒を基調としたアイテムだけではなく、チューリップや薔薇、青色の花がプリントされたアイテムも多く展開されているのがグランドワイの特徴です。
これまでヨウジヤマモトは百貨店などを中心に出店を行ってきましたが、このラインはGINZA SIXやラフォーレ原宿など、トレンドに敏感な若者が足を運びやすい場に直営店を構え、ブランドの展開を進めてきました。
多くのセレクトショップが取り扱いを始めたきっかけにもなり、グラウンドワイの名が知れ渡って行きました。
5-4.Y-3 (ワイスリー)

2003年にヨウジヤマモトとアディダスがタッグを組み誕生したコラボブランドです。
ヨウジヤマモトの頭文字「Y」とアディダスの三本線(スリーストライプス)を意味する「3」を組み合わせた『Y-3』のロゴは皆様も一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
スポーツウェアをはじめシャツや帽子、バッグなど様々なアイテムが展開されています。カテゴリーを問わず人気がありますが、中でも『Y-3』のロゴが印字されたスニーカーは場面を選ばないデザインで、オシャレ上級者から初心者まで幅広く好まれているアイテムです。
5-5.Y-3 KURO (ワイスリークロ)
2025年6月にヨウジヤマモトとY-3のコラボによる新ラインY-3 KURO (ワイスリークロ)が展開されました。
全てのアイテムが黒一色で統一されていることが本ライン最大の特徴です。
ヨウジヤマモトがこだわる黒や素材、Y-3の機能性やシンプルなデザインを融合。定番ラインとして今後もウェアとアクセサリーを中心にユニセックスなアイテムを展開する予定となっており、オシャレ好きから更なる注目が集まります。
5-6.Black Scandal Yohji Yamamoto (ブラックスキャンダル)

2018年の春夏シーズンから始まったユニセックスラインです。
黒を基調にスキャンダラスかつ、「肉体への信頼」「命預けます」などメッセージ性の強いキーワードやアートモチーフのプリントを施したシャツが特徴です。
動物や美人画が毒気のある色合いで表現され、ブランドカラーの黒に遊び心とスリルを加えます。インパクトのあるデザインを楽しめるラインとなっています。
5-7.Yohji Yamamoto Collections(ヨウジヤマモト コレクションズ)
2021-22年の秋冬シーズンからスタートした「時代に流されないヨウジヤマモトのワードローブ(洋服ダンス)を作り上げる」といった理念を掲げるレディース向けのラインです。
身体のラインを完全に覆い隠すゆったりめのアイテムが代表的なヨウジヤマモトですが、本ラインはウエスト部分をキュッと絞った、オーバーサイズながら綺麗なシルエットを演出するジャケットやコートが多く展開されています。
主張しすぎない上品さがあり、全体のコーデを邪魔せず自由度が高いスタイリングを楽しめるのが特徴です。ヨウジヤマモトの中でも特にスタイリッシュな着こなしをしたい人にオススメのラインと言えるでしょう。
5-8.WILDSIDE Yohji Yamamoto(ワイルドサイド ヨウジヤマモト)
2022年、ミリタリーやスポーツを軸にヨウジヤマモトの要素を日常的なカジュアルウェアへ落とし込んだユニセックスアイテムを展開しているラインです。
黒を基調にしつつ「アート」「インテリア」「ライフスタイル」など、様々なジャンルのブランドやアーティストとのコラボに力を入れているのも特徴です。メインラインよりも日常に寄り添った、現代的でエッジの効いたファッションとなります。
6.【名作】ヨウジヤマモトの歴代有名コラボ5選
ヨウジヤマモトと言えばコラボアイテムが多いことも特徴の一つです。これまでどのようなブランドとのコラボが実現してきたのか。
ここではヨウジヤマモトの歴代有名コラボ5選を紹介していきたいと思います。
6-1.Dr.Martens (ドクターマーチン)

今では定番コラボの一つとしてオシャレ好きに認知されているのが、ドクターマーチンとのコラボブーツです。
最近では2025年の9月にY’s(ワイズ)とドクターマーチンによる最新コレクションが発表されました。柔らかく滑らかなレザーを使用し、ソールはブラック仕上げ。わずかに厚底にすることでより存在感を放つデザインのブーツとなってます。
6-2.New Era (ニューエラ)

2013年から毎シーズンに渡って新作コレクションが発表されているのがニューエラとのコラボです。毎年春夏と秋冬の2回、あるいはそれ以上に及ぶ頻度で新作が展開されており豊富なラインナップとなっています。
2025年8月末に発表された、WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO(ワイルドサイド ヨウジヤマモト)とニューエラのメジャーリーグ4球団(ヤンキース、ドジャース、パドレス、ホワイトソックス)コラボキャップが特に注目を集めました。
ニューエラにヨウジヤマモトの要素が加わったことで、オールブラックの特別仕様が高級感を演出します。
6-3.Needles (ニードルズ)

新作が発表されるたびに注目を集めているのが「蝶の刺繍」が特徴的なブランド、ニードルズとのコラボです。
チェック柄やミリタリー柄、豊富なカラーバリエーションを扱うニードルズですが、コラボアイテムではヨウジヤマモトの黒をベースに鮮やかな色をアクセントに添える、落ち着きのある上品な仕上がりが特徴的です。
6-4.Supreme(シュプリーム)
人気アイテムは7秒で即完売、中古市場でも数十万のプレ値が付くアイテムが存在するコラボがシュプリームです。
ヨウジヤマモトの黒とビッグシルエット、シュプリームのストリート性や大胆なグラフィックを融合したクセの強いデザインが非常に多く、オシャレ上級者向けのラインナップと言えます。死神やスカルがプリントされたジャケットが特徴的です。
6-5.BE@RBRICK(ベアブリック)

ヨウジヤマモトは、世界中に多くのファンがいるベアブリックともコラボを実現しています。
2024年にはWILDSIDE YOHJI YAMAMOTO(ワイルドサイド ヨウジヤマモト)のアイコニックなモチーフでもある『牡丹』をプリントしたベアブリックが発表されました。
ヨウジヤマモトらしい黒の世界観やアート性の高いグラフィックがそのままフィギュアに落とし込まれ、インテリアとしても存在感を放つ仕上がりになってます。
7.ヨウジヤマモトを愛用する芸能人
ヨウジヤマモトの黒を主体としたモードな世界観は私服はもちろん、メディア出演にも取り入れられており、芸能人からも高い人気を誇ります。
ここでは、ヨウジヤマモトを愛用する芸能人を紹介していきたいと思います。
7-1.綾野剛

『コウノトリ』『MIU404』『地面師たち』など、ありとあらゆる映画やドラマに出演し大人気俳優の座に君臨する綾野剛さんはヨウジヤマモトの愛用者として有名です。
過去にヨウジヤマモトのコレクションに参加した経緯もある綾野剛さんですが、プライベートでの着用率も高く、ヨウジヤマモトのアイテムを身にまとい全身真っ黒に統一されていました。
オシャレ難易度の高いブランドを完璧に着こなせるのも、数多くの作品であらゆる衣装を身に着けてきた綾野剛さんならではと言えます。
7-2.菅田将暉

デビュー作『仮面ライダーW』で主演を務めるなど、現在トップ俳優として評価されている菅田将暉さんも、過去にヨウジヤマモトのシャツを身に付けていたことで知られています。
2019年1月13日に放送された『行列のできる法律相談所』にて、ヨウジヤマモトのシルクシャツを身に着けていました。普段から古着を着ていることで知られており、着る人を選ぶ紫柄のシャツを自分のスタイルに取り込んでいるのはさすが菅田将暉さんと言えます。
7-3.北野武

映画監督の北野武さんもヨウジヤマモトを愛用する一人です。
2002年に公開された映画『ドールズ』をはじめ、北野武さんの作品ではヨウジヤマモトの衣装がほぼ毎回使用されています。
プライベートでも着用しており、芸能人のなかでも特にヨウジヤマモト愛の強い一人と言えるでしょう。
8.まとめ
ヨウジヤマモトはパリコレデビューをきっかけに、世界中のオシャレ好きやセレブたちから注目を集め、日本三大ブランドと呼ばれるまでに成長しました。
時代に流されない山本耀司の反骨精神は、1980年代のファッション史に黒の衝撃と呼ばれる革命を起こし、現在もアパレル界に多くの影響を与えています。常識を覆し、新たな価値を創造し続ける”黒のカリスマ”ヨウジヤマモトは、今後もブランドカラーを武器に性別やスタイルを問わず愛され続けることでしょう。
















