2024年9月19日
10月の誕生石オパールとはどんな石?種類や石言葉などを徹底解説!
10月の誕生石としても有名なオパール。オパールはキラキラと虹のような輝きを見せることで有名な宝石です。見ているだけでも楽しく、ずっと眺めていたくなるような魅力を持っています。
オパールは、比較的手頃な価格で購入できる宝石です。オパールの品質やブランドによって価格は異なりますが、自分へのちょっとしたご褒美にもぴったりでしょう。
実はオパールは思った以上に奥深い宝石で、多くの色やそれぞれの特徴があります。オパールについてもっと詳しく知ることができれば、身に付ける時もより楽しめるかもしれません。
今回はオパールについて、歴史や鉱物としての特徴から、オパールの種類やおすすめのブランドまで、詳しく解説していきます。個性的なオパールの中から、ぜひお気に入りのものを探してみてください!
目次
1.オパールとはどんな石?
オパールは、ゆらゆらときらめく不思議な輝きが人気の宝石です。
ですがそのオパールがどんなふうに出来ているか、産地はどこなのかなど、知らないことも多いのではないでしょうか。
まずはオパールの基礎知識について、詳しく解説していきます。
1-1.オパールは乾燥材の仲間?
オパールは化学的に言うと、二酸化ケイ素という物質と水がまじりあって出来たものです。
オパールの元になるケイ素は、シリカとも呼ばれます。乾燥材として使用されるシリカゲルと同じ物質といえば、イメージしやすいのではないでしょうか。ですが乾燥材にはオパールのような輝きはありませんよね。元となる物質は同じでも、ケイ素がオパールになるにはとてつもなく長い時間がかかります。
1億年以上前、現在のオーストラリアのあたりには大きな湖がありました。その湖の中に、オパールの元となるケイ素が長い時間をかけて堆積していったのです。地殻変動・気象変化などで現在のオーストラリアの内陸のあたりに染み込んでいったケイ素と水が、長い時間をかけてオパールになりました。
1センチのオパールができるのに、500万年もの時間がかかるそうですよ。小さなオパールにも、すごい歴史が詰まっているんですね!
1-2.オパールの伝説と歴史
オパールは長い間いろんな地域で、持ち主に幸運をもたらすお守りになると言われていました。オパールにまつわる伝説や歴史をご紹介します。
オパールは、古代ローマ時代には「神の石」と呼ばれていました。希望と純粋さを閉じ込めた石だと思われていたそうです。またアラブでは、オパールは天から落ちてきた雷の石だと思われていました。オパールを身に付けていれば雷を避けられ、日常では悪いことから身を守ってくれたり、自分の姿を消すマントになるとも信じられていたのだとか。
オーストラリアに昔から住むアボリジニの人たちには、「すべてを創造した神が虹に乗ってやってきて、人々に平和をもたらした」という伝説があります。神がやってきた時に歩いた地面の石が命を持ち、虹色に輝きだしました。それがオパールの始まりだと信じられていたのです。現在でもオパールは、オーストラリアでとても大切にされています。
スカンジナビアの女性は、現在でもオパールのヘアバンドを好んで着けます。白髪防止の効果があり、魂を若返らせると信じられているそうですよ。
このように多くの時代・地域で身に付けられていたオパールですが、歴史的には不遇の時期もありました。
19世紀に作家のウォルター・スコットが書いた小説の中で、オパールをお守りとして持っていた女性が亡くなる描写があったのです。そのことから「オパールは10月生まれ以外の人には不運をもたらす」という風評が広がってしまいました。ですがその噂を払拭すべく、当時のヴィクトリア女王が王室の結婚の贈り物に、オパールを使用したそうです。そのおかげでオパールの人気は持ち直しました。
1-3.オパールの名前の由来
オパールは古代ローマ時代には「opalus(オパルス)」と呼ばれていました。オパルスの語源はギリシャ語の「oppalos(オパロス)」、もしくは「opalios(オパリオス)」だと言われています。意味は「色の変化」「色の変化を見る」という意味です。ゆらめく色の変化が美しいオパールらしい語源ですね。
この「oppalos(オパロス)」「opalios(オパリオス)」はさらに、サンスクリット語で「宝石」という意味の「Upala(ウパラ)」から来ているともいわれています。
他にもオパールは、ギリシャ語で「最良」という意味の「Opthlmus(オプティマス)」が語源だという説もあります。いずれにせよ、オパールは美しく良いものだと思われていたようですね。
また、オパールの和名は「蛋白石(たんぱくせき)」です。白いオパールが卵の白身に似ていることから、その名前が付けられました。またオパールの虹色の輝きから「虹色石」と呼ばれることもあるそうです。
1-4.オパールの産地
オパールは世界中の多くの国で産出されます。
宝石として扱われるほど品質が良く美しいオパールの主な産地は、オーストラリアやメキシコが主ですが、その他にもアメリカ、ネパール、エチオピア、チェコ、そして日本でもオパールは見つかっています。福島県や愛知県、石川県でオパールが産出されたそうですよ!
多くの国で産出されるオパールですが、その中の9割がオーストラリアで産出されています。先ほどオパールは二酸化ケイ素と水でできていると書きましたが、オーストラリア産のオパールは水分量が少ないのが特徴です。
オパールのでき方には2種類あり、「堆積性」のオパールと「火山性」のオパールです。堆積性のオパールは100℃以下の環境で時間をかけて出来上がります。オーストラリア産のオパールは多くがこの堆積性のオパールで、透明度は高くありません。逆にメキシコやエチオピアで産出されるのは火山性のオパールです。火山の近くで高温にさらされ、比較的短期間にできあがったオパールは水分量が多く、透明度が高いのが特徴です。
2006年頃から産出されはじめたエチオピアのオパールは、虹色の輝きが強いことで人気が急上昇しています。希少ではありますが今のところそこまで高価ではないので、これから先もっと人気が出そうです。
1-5.オパールの価値基準
オパールには多くの種類があり、種類ごとに価値基準は異なります。
ここではおおまかに、オパールに共通する価値基準について解説していきます。
オパールの主な特徴として、虹色の輝きがあげられます。その輝きが強いもの、はっきりと輝くものが品質の高いオパールです。具体的には、赤い斑点のように見える輝きが一番良いとされています。次にオレンジ、ブルー、そしてグリーンの斑点が良い輝きのオパールです。それぞれの斑点が大きく、密集しているかも大きなポイントになってきます。
オパールの市場価格はそう高くなく、比較的お手頃な価格で購入することができます。その中でも白がベースになったホワイトオパールは流通量も多く、数千円から購入することができます。次の項で詳しく書きますが、オパールの種類によっても価格は変わります。ファイヤーオパールやブラックオパールと呼ばれる種類のオパールは、ホワイトオパールよりは少し高く数万円程度のものが多いです。
ブラックオパールで最高品質のものは数億円するものもあるそうですが、数万円で購入できるものもあります。もちろん数万円のオパールも決して美しくないということではないので、予算に合わせて気に入るものを探してみましょう。
2.オパールの種類
オパールは卵の白身のように白く虹色に輝くものが流通量も多く、手頃な価格で身近ですが、それ以外にも多くの種類があります。
オパールは大きくは2種類に分けられます。プレシャスオパールとコモンオパールという2種類です。さらにそれぞれ色や特徴で細かく分けられますので、ご紹介していきますね。
2-1.七色に輝くプレシャスオパール
オパールの特徴として上げられる「虹色の輝き」は、「遊色効果」や「Play of color(プレイオブカラー)」と呼ばれます。オパールは0.1ミクロンほどの大きさのケイ素のかたまりが規則正しく並んで出来ています。表面のケイ素の粒子が細かく光を反射するのが、遊色効果です。遊色効果は、実はすべてのオパールにあるわけではありません。この輝きを持っているオパールが、プレシャスオパールです。
そしてそのプレシャスオパールも、色や特徴によってたくさんの種類に分類されています。ここではその中のいくつかをご紹介しますね。
2-1-1.ブラックオパール
オパールの中で最も希少で高価なのが、ブラックオパールです。ブラックオパールという名前ではありますが、色は薄いグレーから黒までさまざまです。高価なものは数億円するものもありますが、数万円程度のジュエリーもあります。
ブラックオパールは産地が限られていて、そのほとんどがオーストラリアで産出されます。特にニューサウスウェールズ州のライトニング・リッジは、上質なブラックオパールの産地として有名です。
華やかなきらめきではありますが、グレーやブラックのシックな雰囲気が日本人にとても人気で、一時期は世界中で産出される半分近くが日本に輸入されていたそうですよ。
ブラックオパールは不透明なものも半透明のものもありますが、価値が高いのはブラックが濃く不透明なものです。遊色効果が赤く大きなまだら模様になっているのが最も良いブラックオパールです。特に大きなまだら模様のパターンがパッチワークのように見えるものは「ハーレクイン」と呼ばれ、最も希少価値が高いとされています。
2-1-2.ホワイトオパール
ホワイトオパールは地色が白で、和名の「蛋白石」の由来にもなったオパールの代表とも言える種類です。流通量が多く価格も手頃なので、見たことがある人や持っている人も多いのではないでしょうか。透明や半透明で色は白か乳白色、遊色効果が見やすいのが特徴です。
もっとも有名な産地はオーストラリアで、特にニューサウスウェールズ州のホワイトクリフ地域、ミンタビ―やアンダムーカ、クーバーペティが主な産地です。
地色の白が強く、はっきりと遊色効果が見えるものが品質の良いホワイトオパールとされています。遊色効果のゆらめきが、バランスよく全体に見られるかどうかもポイントです。左右対称なドーム状のカボションカットが好まれています。
2-1-3.ファイヤーオパール
ファイヤーオパールはその名の通り、火のようなオレンジ色や黄色のオパールです。透明度が高く、内部に見える遊色効果のきらめきが炎のように見えることから名前が付けられました。
ファイヤーオパールはプレシャスオパールではありますが遊色効果が出にくいオパールです。遊色効果が見えにくいものは、オパールによくあるカボションカットではなく、ファセットカットを施されることもあります。ファセットカットとはよくダイヤモンドに施されるような、光を取り込みやすい角のあるカットです。遊色効果がなくても、ファイヤーオパールであることに変わりありません。遊色効果があるものとは、また違った美しさを楽しむことができます。
ファイヤーオパールは、オパールの中でも水分量が多い種類です。乾燥に弱いので、エアコンの風が直接当たる所に保管するのは避けてください。ファイヤーオパールの有名な産地はメキシコで、特にケレタロ州では美しいファイヤーオパールが産出されることで有名です。鉱山は観光地としても有名だそうですよ。
品質の良いファイヤーオパールは、地色が濃く、ムラのないものです。なおかつ遊色効果が濃い地色に負けないほど鮮やかなものが良いとされます。
カボションカットが左右対称で、ドームが高くもなく低くもない、ちょうど良いものが最高品質のファイヤーオパールです。
2-1-4.ウォーターオパール
ウォーターオパールは、透明度が高いのが特徴のオパールです。
色は透明か乳白色であることが条件で、内部の遊色効果が水のゆらめきのように美しく見えます。とはいえ遊色効果がよく見えるものは、とても希少です。ウォーターオパールもファイヤーオパールと同じように、遊色効果がなくてもウォーターオパールと呼ばれます。遊色効果がないウォーターオパールは本物の水滴のようで、そんなウォーターオパールを好む人も少なくありません。地色はカラーレスに近く、独特のやわらかい雰囲気が人気の石です。
ウォーターオパールも水分量が多いオパールなので、エアコンの直風には気を付けてください。
産地はファイヤーオパールと同じメキシコで、アステカ文明ではジュエリーにも使用されていました。
ウォーターオパールは透明度が高いので、インクルージョンとよばれる内部の異物や傷がとても目立ちます。インクルージョンがないのが、良いウォーターオパールの条件です。
2-1-5.ボルダーオパール
ボルダーオパールは、鉄鉱石の隙間にできたオパールです。オパールの層は薄く、母岩と一緒にカットするため一つひとつが個性的な形をしています。岩石とオパールの見え方で呼び方がかわり、オパールの層が表面の全体に見えているものを「フルフェイス」、表面にオパールだけでなく岩石の層が見えているものを「パーシェルフェイス」と呼びます。
加工されるジュエリーにもオリジナリティがありますし、パワーストーンや置物として使用されることも多い種類のオパールです。
ボルダーオパールも他のプレシャスオパールと同じように、遊色効果がはっきりしているものが品質の良いものとされます。
そしてボルダーオパールならではの価値基準が、母岩の色です。母岩の色は黒や茶色などさまざまですが、よりオパールの遊色効果が美しく見える黒い母岩のボルダーオパールのほうが品質が良いとされています。またオパール層が厚いほど、良いボルダーオパールです。
産地はオーストラリア北東部のクイーンズランド州が有名です。
2-2.産出量が多いコモンオパール
コモンオパールは、プレシャスオパールと違って遊色効果がありません。そのため一見してオパールと気付かないこともあると思いますが、産出量が多く、実はジュエリーやパワーストーンとしてもよく利用されています。
2-2-1.ピンクオパール
ピンクオパールは遊色効果はありませんが、やわらかいピンク色がかわいらしく、近年とても人気が出てきています。
ピンクのコモンオパールは赤みの強いピンクからパステルカラーなど、色に幅があります。透明のものも半透明のものもあり、透明度の高いものはファセットカットを施されることも多いです。ピンクオパールはピンクが濃く、色ムラがないものが品質が良いとされます。またインクルージョンが少なく、透明度が高いものが良いピンクオパールです。
産地は多く、オーストラリアやペルーが最も有名です。その他にもメキシコやブラジルでも産出されます。
2-2-2.ブルーオパール
ブルーオパールもピンクオパールと同じく、遊色効果のないコモンオパールです。
色はブルーからブルーグリーン、まったくの不透明なものから半透明なものまであります。パステルカラーのものも、はっきりと濃い色をしたものもあり、印象はさまざまです。同じブルーオパールでもまったく違うように見えるかもしれません。
色合いが濃く、色ムラがないものが良いのが良いブルーオパールです。色合いによっては、ターコイズやラリマーのように見えるものもあります。今まではあまり有名ではありませんでしたが、近年人気も高まってきたオパールです。
2-2-3.ハイアライトオパール
ハイアライトオパールは、同じコモンオパールのピンクオパールやブルーオパールとは少し違う特徴を持っています。
ハイアライトオパールは一見すると、ほぼ透明かごく薄いグリーンかブルーの石に見えます。ガラス光沢のある石で、そのガラスのような見た目から「ミュラーズオパール」や「グラスオパール」と呼ばれることもあります。またオパールの中でも産出量が少ないことから「ミステリアスストーン」と呼ばれることもあるそうです。
ハイアライトオパールの最も大きな特徴は、「蛍光性」です。蛍光性はすべてのハイアライトオパールが持っているわけではありませんが、天然のウランを含んだハイアライトオパールは、ブラックライトを当てるとネオンカラーに輝きます。他の蛍光性を持つ宝石と比べてもハイアライトオパールは強く輝くので、人気の高い宝石です。
産地はメキシコのサカテカス地方です。
3.オパールのスピリチュアル的な意味と効果
オパールはジュエリーとしても人気の高い宝石ですが、パワーストーンとしてのスピリチュアル的な人気もあります。
オパールを身に付けることで得られる効果にはどんなものがあるか、気になりますよね。
次はオパールの持つ石言葉や、パワーストーンとしての意味と効果、そしてオパールと一緒に付けると相性の良いパワーストーンの種類についてご説明していきます。
3-1.オパールの石言葉
オパールの石言葉は「純真無垢」「幸福」などです。オパールはさまざまな時代や国で、幸福をもたらすお守りとして用いられていました。
それだけでなく、さまざまな種類のあるオパールは、種類によっても石言葉が違います。
ブラックオパール:威嚇
ホワイトオパール:神の守護
ファイヤーオパール:恋する人
ウォーターオパール:家族の結束
ピンクオパール:愛の出会い
ブルーオパール:さわやかな愛情
ハイアライトオパール:清浄化
「自分がこうありたい」「こういう力がほしい」という願いをかなえてくれそうな種類の色のオパールを、身に付けてみてもいいかもしれませんね。
3-2.オパールは「変化」と「幸運」のパワーストーン
オパールは遊色効果で輝きの色を変えることから、「変化」のパワーストーンと言われています。進学や就職、引っ越しなどで自分を取り巻く環境が変わる時に身に付けていると、持ち主をサポートしてくれるパワーストーンです。
オパールの変化のパワーは、今までの自分を変え、新しい発想を与えてくれます。いま持っている固定観念を捨て去り、新しい自分になることができるでしょう。代り映えしない毎日を退屈に感じている人や、常に新しい発想を求めているクリエイティブな職業の人にもぴったりです。
オパールのもたらす「変化」はポジティブな、良い方向への変化です。オパールの前向きなパワーは、新しい環境で頑張りたい時に持ち主を支えてくれます。また恋愛方面でも良いパワーを発揮するので、新しい出会いを求めている時にも良いでしょう。
オパールはその虹色のきらめきで人生を明るく照らしてくれる、「幸運の石」とも言われています。オパールの輝きには悪いことを追い払うパワーもあり、魔除け・厄除けのパワーストーンとしても人気です。
オパールを身に付けて、その「変化」と「幸運」のパワーを感じてみてください。
3-3.オパールと相性の良いパワーストーン
オパールは「変化」と「幸運」のパワーストーンで、ひとつで身に付けるだけでも持ち主にパワーを授けてくれます。
ですが他のパワーストーンと組み合わせることで、オパールの持つパワーをもっと強くしたり、持っていないパワーを補ったりすることができます。
オパールに組み合わせるのに良いパワーストーンを、今回は3種類ご紹介します。
3-3-1.オパール×アクアマリン
アクアマリンは、透明度の高い薄水色の宝石です。3月の誕生石としても人気で、ショップなどで見かけることも多いのではないでしょうか。
アクアマリンは「幸せな結婚をもたらす石」とも呼ばれています。結婚式で花嫁が身に付ける石としても人気のあるアクアマリンと「幸運」の石言葉を持つオパールは、恋人や夫婦の仲を良好にし家庭を円満に保つ組み合わせです。持ち主の幸せな生活をサポートしてくれるパワーストーンとして、力を発揮してくれます。
特に「海から来た宝石」「海の精霊の落とし物」と言われていて海と縁の深いアクアマリンと、水分を多く含むオパールは相性が良い組み合わせです。お互いのパワーを引き出し、より良い影響を持ち主に与えてくれるでしょう。
3-3-2.オパール×クリソプレーズ
クリソプレーズは、アップルグリーンと呼ばれるやわらかい色合いが人気のカルセドニーです。カルセドニーとは石英の結晶で、さまざまな色があります。その中でも緑色のものがクリソプレーズです。
クリソプレーズは「豊穣」という石言葉を持っています。人の心を落ち着かせ、周囲に優しくできるパワーストーンです。精神を落ち着かせることで眠っていた才能を開花させるサポートをしてくれます。クリソプレーズのこの効果は、オパールの「変化」のパワーととても相性が良いです。
オパールとクリソプレーズを組み合わせて持つことで、自分がなりたい自分に変わっていくことができるでしょう。
3-3-3.オパール×ムーンストーン
「月の輝きが結晶になった石」と言われ、神秘的なパワーを持つと信じられているムーンストーンは大きなパワーを持つ石として、人気があります。
ムーンストーンには「シラー効果」という白や青の独特な輝きがあり、そのゆらめきはオパールの持つ遊色効果にも似たものです。
ムーンストーンは、癒しや浄化の効果を持っています。その場にあるだけで空間を浄化し、人の悪意を浄化してしまうほどです。過去のトラウマや忘れられない失敗などから心を開放し、持ち主を新しいステップへ導いてくれるでしょう。
オパールが持つポジティブなパワーをより発揮できる下地を、ムーンストーンがしっかり整えてくれる組み合わせです。
4.おすすめのオパールジュエリー
では実際に、オパールのジュエリーにはどんなものがあるのでしょうか。
オパール自体はそこまで高価ではなく、比較的安価なジュエリーに使用されることが多いですが、品質や大きさによりピンからキリまであります。
いくつかのブランドで購入できるオパールのジュエリーをご紹介しますので、気に入るブランドやアクセサリーを探してみてください。
4-1.agete(アガット)
アガットは1990年に東京・青山に1号店をオープンさせたジュエリーブランドです。シンプルなデザインのものもありますが、どちらかというと凝ったデザインで、品が良く大人っぽいアクセサリーが多いです。
ブランドの価格帯は数千円~高価なものは70~80万円程度と幅が広く、自由に選べます。
オパールのアクセサリーは、地金もK10で価格帯も抑えられています。最も高価なものでも5万円台と、比較的手が出しやすい価格です。
出典:agete
K10オパールチェーンリング
¥30,800
6粒のオパールのチェーンリングは個性的で、目立たないながらもコーディネートにアクセントを加えられそうです。
出典:agete
K10オパールチャーム
¥29,700
出典:agete
K14オパールチャーム
¥53,900
アガットでは他にもさまざまなチャームも取り扱っています。
手持ちのお気に入りのチェーンなどと組み合わせることもできるので、自由度が高いです。
4-2.bizoux(ビジュー)
ビジューは、小さくて色とりどりの宝石を散りばめた、かわいらしいデザインのジュエリーが人気のブランドです。SDGsにも積極的に取り組んでいて、小さかったり、傷がついていてジュエリーとしては使えないと判断されるような宝石も工夫して活用しています。
宝石は無限に湧いてくるものではありません。美しい宝石を産出する鉱山が枯渇したという話はよく聞きますよね。限りある資源である宝石を有効活用することを重要視しているブランドです。
ですがもちろん、ジュエリーの質が悪いということはまったくありません。さまざまな種類の小さな宝石を組み合わせた、カラフルでかわいらしいデザインの物が多いです。ブランドの価格帯は、数百万円するジュエリーもありますが、シルバーやK10を使用した数千円のものもたくさんあります。
ビジューでは、同じデザインでも好みの地金を選ぶことができるデザインのジュエリーもあります。K10、K18、プラチナなど、地金によってジュエリーの印象も価格も変わるので、好みと予算に合わせて選びましょう。
出典:BIZOUX
ブルームーンストーン×オパール(エチオピア産) K18リング・グラース
¥121,000
こちらのムーンストーンとオパールのリングは、K18のイエローゴールドとピンクゴールドから好きな地金を選ぶことができます。
個性的なデザインではありますが、他のリングとの重ね付けもおしゃれですね。ジュエリーで他の人と差をつけたい人におすすめのブランドです。
4-3.TSUTSUMI(ツツミ)
ツツミは1962年、宝石職人の堤征二氏が独立したのがはじまりです。
宝石の買い付けから製造・販売までを自社で一貫して行う、こだわりのブランドです。25ヶ国から質の良い宝石を仕入れ、自社の職人がジュエリーに加工し販売、さらにその後の修理やクリーニングまで行ってくれます。購入したジュエリーを末永く使うことを考えると安心ですね。
価格は数千円から70~80万円程度です。オパールでいうと、最も高いものでもK18やプラチナのネックレスが7万円なので、お手頃な価格で購入できます。
出典:TSUTSUMI
K18イエローゴールドオパールネックレス
¥70,000
0.59カラットのオパールと4粒のダイヤがついたシンプルなデザインですが、どんな場面でも使えそうですね。
ツツミにはコモンオパールのジュエリーもあります。
出典:TSUTSUMI
K10イエローゴールドピンクオパールピアス
¥12,000
出典:TSUTSUMI
K10イエローゴールドブルーオパールピアス
¥12,000
あまり見かけないピンクオパールやブルーオパールのジュエリーですので、チェックしてみてください!
4-4.4℃(ヨンドシー)
4℃は、4℃、Canal4℃、EAUDOUCE4℃など、多くのラインを持っています。
Canal4℃は数千円からのジュエリーや雑貨、4℃HOMME+は男性向けのラインなどそれぞれラインごとに特徴が分かれていますので、予算や好みに合わせて選んでください。
各地のデパートや百貨店、ショッピングモールに店舗があるのも嬉しいポイントです。ぜひお近くの店舗を探して、実物のジュエリーを見に行ってみましょう。ジュエリーはやはり、実物を見て選んだ方が良いですからね。
4℃でオパールを購入しようと思うと、数千円から高くても7万円ほどです。2~4万円前後の商品が多いので、お手頃な価格で好きなデザインを選ぶことができます。
出典:4℃
K18イエローゴールド ピアス
¥35,200
細かく繊細な作りのピアスは耳元を美しく飾ってくれます。
出典:4℃
K10ピンクゴールド ピアス/片耳用
¥17,600
4℃にもコモンオパールのジュエリーがあります。
特にこれは珍しくてかわいらしい形のジュエリーですね。
4-5.STAR JEWELRY(スタージュエリー)
スタージュエリーは1946年、横浜で生まれました。西洋文化が身近な横浜で、常に新しいものに挑戦し、その中でもスタージュエリーらしさを追求してきたブランドです。「お客様の人生そのものを “輝かせ” “幸せな気持ち” をお届けする」をコンセプトに、さまざまなジュエリーを世に送り出してきました。
スタージュエリーはジュエリーだけでなく、ジュエリーのお手入れクリーナーやテーブルウェア、1万円以下のチェーンなども取り扱っています。ブライダルの取り扱いもあるので、100万円ほどするリングもありますが、オパールのジュエリーはK10で高いものでも5万円ほどです。
出典:STAR JEWELRY
K10 リング MYSTIC GLOW
¥ 50,600
出典:STAR JEWELRY
K10 ネックレス MYSTIC GLOW
¥ 49,500
中心のオパールとそれを囲む4つのムーンストーンのリングと、同じデザインのネックレスはセットで身に付けると華やかな印象を見る人に与えるでしょう。
5.オパールの使用時・保管時の注意とお手入れ方法
お気に入りのオパールを見つけ、購入することができたら、たくさん身に付けたいですよね。ですが何も知らずにオパールのジュエリーを身に付けていると、せっかくのオパールが台無しになってしまうことがあります。保管の際にも気を付けていないと、傷がついてしまいます。
逆に、身に付ける時や保管する時、そして毎日のお手入れ方法をきちんと知っていれば、オパールを長い間使うことができるでしょう。
ここではその方法をご紹介しますので、ぜひ活用してください!
5-1.オパールは丁寧に扱うべき宝石
オパールはとても美しい宝石ですが、とても繊細で、使用時や保管時にも注意が必要な宝石です。オパールには他の宝石にはない特徴があり、宝石の扱いに慣れた人でも気を付けなければなりません。
オパールはとても水分量が多く、5~10%が水でできている宝石です。
また表面に目に見えない穴がたくさん開いている「多孔性」という特徴も、オパールにはあります。このためオパールは水分を取り込みやすく、失いやすいのです。
オパールには他の宝石にはないこれらの特徴ゆえにいくつかの弱点があり、それを把握することでオパールの劣化を防ぐことができます。
まずはオパールの弱点についてご説明します。
5-1-1.オパールの弱点その①太陽光
オパールは水分量が多い石なので、長時間太陽光に当てていると中の水分が蒸発し、変色・退色の原因になってしまいます。特に直射日光はよくありません。
窓際で保管したりして、直射日光に当て続けることがないように気を付けましょう。
他の宝石にも、太陽光に弱い性質を持っているものはあります。ですがオパールは多孔性と水分量が多い性質のために、太陽光による影響を大きく受けるのです。
5-1-2.オパールの弱点その②乾燥
太陽光に弱いのと同じ理由で、オパールは乾燥にも弱いです。
太陽光に気を付けている人でも忘れがちなのが、部屋の乾燥、そしてエアコンの直風です。風が当たると乾燥しやすいので、直風を避けて保管してください。濡れてしまった時にドライヤーで乾かすのもよくありません。もしオパールが濡れた時は、やわらかい布で水分を拭き取ってから自然乾燥させるようにしましょう。
5-1-3.オパールの弱点その③水分
乾燥に弱い反面、水分にも弱いという弱点を持っているのがオパールです。
オパールの多孔性は、水分を放出するだけでなく、取り込みやすい特徴を持っています。水分を失いすぎるとオパールはひび割れたり、変色・退色してしまいますが、水分を取り込みすぎてもオパールは変質してしまいます。場合によっては変色・退色の原因になりかねません。
オパールを不必要に濡らしたり、濡れたまま放置したりするのは絶対に避けるようにしましょう。
5-1-4.オパールの弱点その④衝撃
宝石には、硬くて傷がつきにくいものと、柔らかく傷がつきやすいものがあります。
硬くて傷がつきにくい宝石の代表は、ダイヤモンドです。ダイヤモンドは地球上で一番硬い宝石と言われており、ダイヤモンド以外の他の物質では傷付けることはできません。
反対にオパールは、とても傷つきやすい宝石です。たとえばダイヤモンドとオパールが擦りあったら、ダイヤモンドには傷ひとつつきませんが、オパールには傷がついてしまいます。オパールの硬さは窓ガラスよりやや硬いくらいで、やすりより弱く、擦れば傷がつきます。オパールを身に付けている時にやすりを使う機会はあまりないかもしれませんが、ジュエリーを身に付けている時は気をつけましょう。
また保管時にとなりに置いていたものが、何かの拍子で触れ合ってしまって傷ついてしまうということもよくあります。ほとんどの宝石はオパールより硬いので、充分気を付けてください。
5-2.オパールのお手入れ方法
まず、オパールを身に付ける上で気を付けたほうがいいのは、「つけっぱなしにしない」ということです。
よく入浴時や睡眠時もアクセサリーをつけている人がいますが、少なくともオパールではそれは絶対にやめたほうがいいでしょう。先ほども書きましたが、オパールはとても傷つきやすい宝石です。つけっぱなしにするといろんなものに擦れたり、ぶつかったりする可能性が高くなってしまいます。オパールを長く使うためにも、帰宅したらすぐに外すことをおすすめします。
そしてアクセサリーを外したら、毎日お手入れをしましょう。と言っても、そう難しいことをする必要はありません。通常身に付けているだけならそれほど汚れることもないと思いますので、やわらかい布でオパールをやさしく拭きましょう。汗や皮脂などの目に見えない汚れもありますので、汚れていないように見えても毎回必ず拭くようにしてください。宝石のお手入れ用の布もありますし、眼鏡拭きなどでも大丈夫です。
少し汚れている場合は、食器洗い用洗剤など中性洗剤を薄めて汚れを落とします。オパールは傷がつきやすいので、指で優しく汚れを落とすようにしましょう。洗剤を使った後は、必ずよくすすいでくださいね。
最後はまたやわらかい布で水分を拭き取って終わりです。水分を乾かしたいからと、太陽に当てたりドライヤーで乾かしたりするのはやめましょう。逆に乾燥しすぎて変色の原因になってしまいます。
6.(まとめ)個性的なオパールを楽しもう!
今回はオパールについて、その伝説や歴史、さまざまな種類とその特徴やお手入れの方法などを解説しました。オパールには遊色効果という、ゆらめく虹色の輝きを持つという特徴があるものが有名です。ですが実は遊色効果を持たないオパールや石のついたオパールなどもあり、個性豊かな宝石です。
スピリチュアル的にも良い効果を持っていて、身に付けることで多くの良い効果を得ることができると言われています。比較的安価で購入できる宝石で、多くのブランドからいろんなデザインのジュエリーが売られているのも嬉しいですね。シンプルで汎用性の高いデザインだけでなく、いつもは身に付けない、すこし変わったデザインのジュエリーを購入したり、冒険もしやすいのがオパールです。頑張った自分へのご褒美にもいいでしょう。
個性的なオパールを身に付けて、たまには個性的な自分になってみるのも楽しいかもしれませんね!
ぜひ自由な気持ちで、オパールを楽しんでください!