2024年9月25日
【一生モノ】ルイヴィトンのカプシーヌとは?人気商品・後悔や値段が高い理由を徹底解説!
世界三大ブランドのひとつとして名高いルイヴィトンは、1854年にパリのカプシーヌ通りで世界初の旅行かばん専門店として創業しました。約170年もの長きにわたり、ハイブランドの最前線を走り続け、多彩なバッグや財布、ラグジュアリーアイテムを世に送り出してきました。そんな中、2013年に発表されたのが「カプシーヌ」というバッグです。
カプシーヌはLVのシグネチャーが施されたデザインと、ワンハンドルで台形型のフォルムを持つエレガントなハンドバッグとして知られています。付属のショルダーストラップを使えば、ショルダーバッグや斜めがけバッグとしても活用できる機能性の高さも魅力です。高級感漂うカプシーヌは、ルイヴィトンのアイコニックバッグへと成長し、今や多くの人々に愛されるアイテムとなりました。
本記事では、カプシーヌの魅力、サイズや素材のバリエーション、人気のバッグと財布、限定アイテムなどを詳しく解説していきます。また、近年のカプシーヌは大幅な値上げが続いており、100万円を超える商品も登場しているため、その価格についても深く掘り下げます。なぜカプシーヌがこれほど高額なのか、発売当初からの価格推移、資産価値の有無などについても考察を加えています。
カプシーヌに関する幅広い情報を提供していますので、購入や売却を検討している方はもちろん、使い勝手やサイズ感を知りたい方、値段上昇の背景を理解したい方など、さまざまな目的を持つ読者の皆様にとって参考となれば幸いです。
目次
1.ルイヴィトンのカプシーヌとは?
カプシーヌとは、2013年に発表されたルイヴィトンのハンドバッグです。その名称は、ブランドの創業地であるパリのカプシーヌ通りに由来しています。登場から約10年が経過した現在、カプシーヌはルイヴィトンを代表するバッグの一つとして、富裕層向けの高級アイテムとして知られるようになりました。
主に高品質なトリヨンレザーを採用したカプシーヌは、ワンハンドルで高級感溢れる外観が特徴です。エレガントな見た目だけでなく、内装も充実しており、2つのコンパートメントを備えています。さらに、実用性も兼ね備えており、取り外し可能なショルダーストラップにより、ハンドバッグ、ショルダーバッグ、斜めがけバッグの3wayでの使用が可能となっています。
1-1.カプシーヌはどこで購入できる?
カプシーヌは、ルイヴィトンの実店舗や公式ウェブサイトで購入できます。ただし、実店舗では全てのカプシーヌモデルの在庫が揃っているわけではないため、注意が必要です。購入希望のカプシーヌが決まっている場合は、事前にインターネットや電話で実店舗に確認して来店すると、確実に手に入れることができるでしょう。
公式ウェブサイトでも、人気商品は在庫切れになることがあります。また、期間限定モデルは掲載されていない場合もあるため、購入の際は注意が必要です。
2.カプシーヌの魅力と特徴
今や、ルイヴィトンのアイコンバッグと言っても過言ではない「カプシーヌ」は、数多くの魅力と特徴を兼ね備えています。多くの人々を惹きつけるこのバッグの魅力を、4つのポイントに分けてご紹介します。
2-1.ルイヴィトンを象徴するデザイン
カプシーヌは、ルイヴィトンを象徴するデザインを随所に取り入れています。このバッグの開閉に使用するフラップベルトは、その代表的な例です。フラップベルトをバッグの内側に収めると、LOUIS VUITTONの頭文字であるLVのシグニチャーが現れます。このLVロゴは、ルイヴィトンの象徴的なデザインの一つであり、カプシーヌの特徴を際立たせています。
一方、フラップベルトをバッグの外側に出すと、別の魅力的なデザインが姿を現します。ベルトには、ルイヴィトンのモノグラムラインで採用されている、丸で囲まれた花のデザインが施されています。この花のモチーフもまた、ブランドを象徴する重要なデザイン要素となっています。
このように、カプシーヌのフラップベルトは使い方によって二つの異なるルイヴィトンの象徴的デザインを楽しむことができます。LVのシグニチャーでエレガントな印象を、花柄の金具で可愛らしさを演出できる点が、カプシーヌの大きな魅力となっているのです。
2-2.使い勝手の良い作り
カプシーヌは、使い勝手の良い作りも魅力です。その内装は2つのコンパートメントに分かれており、さらにフラットポケットも備えています。この構造により、小物が多くても整理しやすく、効率的な収納が可能となっています。
注目すべきは、カプシーヌのハンドルとフラップが独立している点です。バッグの中にはフラップにハンドルが付属しているモデルがあり、荷物の出し入れの際にフラップの開閉が必要となります。一方、カプシーヌではハンドルを持ちながらフラップを操作できるため、バッグを床に置くことなく荷物の出し入れが可能となり、機能性を高めているのです。
2-3.3wayで使用可能
カプシーヌは、3wayで使用できる多機能なバッグです。高級感あふれるワンハンドルデザインを活かし、エレガントなハンドバッグとしてパーティーや格式高い式典で重宝します。
付属のショルダーストラップを使えば、ショルダーバッグや斜めがけバッグとしても活用可能となります。この多様性により、カプシーヌの活躍の場が大きく広がるのです。高級感溢れる外観を保ちながら、様々なシーンやスタイルに対応できる点が魅力的です。
さらに、ショルダーストラップは取り外しができるため、その日の予定や気分に応じてスタイルを自由に選べます。
2-4.幅広い年代から愛されているバッグ
カプシーヌの特徴は、流行にとらわれない高いデザイン性にあります。タイムレスな魅力を持つこのバッグは、シックでエレガントな外観が年齢を問わず似合うため、どの世代が使用しても違和感がありません。
また、ファッションの移り変わりに左右されにくい点も特徴です。若い世代から年配の方まで、幅広い層に支持されているのはそのためです。長く愛用できるデザインと、多様な年齢層に適した汎用性が、このバッグの魅力をさらに高めています。
3.カプシーヌの値段
カプシーヌは、ルイヴィトンのバッグコレクションの中でも際立って高価な製品として知られています。2024年9月現在、ルイヴィトン公式オンラインストアでは、カプシーヌBB(トリヨンレザー)の価格が1,050,500円と設定されています。これは、同ブランドの他の人気モデルと比較しても明らかに高額です。
例えば、ルイヴィトンを代表するアイコンバッグの一つ、スピーディ・バンドリエール25は、モノグラムラインで279,400円、アンプラントレザーで399,300円となっています。
また、カプシーヌと似たデザイン要素を持つバッグとして、ロックミーが挙げられます。台形のフォルムとLVのシグニチャーが特徴的なこのバッグは、グレインカーフレザーを使用しており、ロックミーBBの価格は493,900円です。これらの比較からも、カプシーヌの価格設定が特別高額であることが見て取れます。
カプシーヌの価格に関しては、さまざまな疑問が浮かびます。初登場時の価格から現在までの推移、高額設定の理由、資産価値の有無、さらには将来の価格変動の可能性など、興味深い点が多くあります。これらについて、ルイヴィトンのブランド戦略や高級バッグ市場の動向を踏まえながら、順を追って詳しく見ていきます。
3-1.値段の推移・初登場の値段はいくら?
2024年9月現在、カプシーヌの価格は100万円前後となっていますが、この高額な価格設定に至るまでには興味深い経緯があります。カプシーヌが初めて登場した2013年、その価格はおよそ40万円でした。約10年の間に価格が2倍以上に上昇したことがわかります。
特に注目すべきは、ルイヴィトンが2022年と2023年に実施した頻繁な価格改定です。両年とも年4回の値上げを行っており、2023年の改定ではカプシーヌの価格が毎回上昇しました。カプシーヌBBにおいて、値段の推移を表に示します。
価格改定時期 | 値段(税込) |
2023年2月・価格改定前 | 836,000円 |
2023年2月 | 891,000円 |
2023年6月 | 935,000円 |
2023年7月 | 962,500円 |
2023年9月 | 990,000円 |
2024年9月 | 1,050,000円 |
3-2.カプシーヌは高すぎて買えない?
カプシーヌBBの価格推移を見ると、2023年2月から2024年9月までの間の、わずか1年半ほどで約21万円もの値上げが行われたことがわかります。このような近年の急激な値上げにより、カプシーヌは高すぎて買えないという声が上がっています。この意見には一定の正当性があると言えるでしょう。
急激な価格上昇は多くの消費者の購買意欲を低下させ、結果として他のブランドや商品を探したり、中古市場でカプシーヌを手に入れようとする人が増える可能性があります。
3-3.カプシーヌはなぜ高い?
カプシーヌは短期間で大幅な値上げを実施し、発売当初の価格から倍以上になりました。他のルイヴィトン製品も値上げしていますが、カプシーヌの値上げは特に顕著です。ここでは、カプシーヌがなぜ高いのかについて考察していきます。
まず挙げられるのは、富裕層向けの差別化戦略です。ルイヴィトンは、カプシーヌを富裕層向けの商品として位置づけ、価格を押し上げている可能性が高いのです。富裕層の中には、高価格であるほど価値を感じる傾向があり、カプシーヌはそうした購買意欲を狙った戦略商品であると考えられます。
さらに、他のハイブランドとの差別化を図る目的も考えられます。ルイヴィトンは1854年にパリのカプシーヌ通りに店を構え、170年以上もの間、ハイブランドの最前線を走り続けています。この伝統を今後も守り続けるためには、特別感を示す必要があるのです。
カプシーヌは、そのような特別なアイテムとして選ばれ、数々のショーに起用されたり、次々と新作が発表されたりと、ルイヴィトンの他のバッグ以上に力が入れられています。このことから、カプシーヌを、ハイブランドを支えるアイコニックなバッグとして定着させようとする販売戦略が見て取れます。
3-4.カプシーヌに資産価値はある?
定番ラインのカプシーヌを買取に出すと、おおよそ50〜70万円程度で査定される傾向にあります。もちろん、バッグの状態によって価格は変動しますが、この買取価格は定価のおよそ半分ほどです。このことから、現在では、カプシーヌの資産価値はそれほど高くないと言えます。
一方で、コロコダイルやオーストリッチなどのエキゾチックレザーを使用したカプシーヌは、定番アイテムよりも高い買取価格がつく傾向にあります。しかし、これらの特殊な素材を使用したバッグであっても、保存状況や使用状態によって価格は大きく変動します。そのため、エキゾチックレザーのカプシーヌについても、一概に資産価値が高いとは言い切れない状況です。
3-5.カプシーヌの価格が下がる可能性は?
今後、カプシーヌの価格が下がる可能性は低いと考えられます。経済状況が変化し、例えば円高になって輸送コストや人件費が下がったとしても、カプシーヌの価格はほとんど影響を受けないでしょう。これは、カプシーヌがルイヴィトンの戦略的な商品だからです。
ルイヴィトンはカプシーヌを高級路線の象徴として位置づけており、特に力を入れて推進しています。そのため、価格を下げることはブランドイメージを損なう恐れがあります。むしろ、カプシーヌの価格は下がる可能性は低く、上がる可能性の方が高いと考察します。
4.カプシーヌのサイズ展開
カプシーヌには多彩なサイズ展開があり、持ち運びたい荷物の量や使用するシーンに応じて選択できる点が大きな魅力となっています。ここでは、各サイズの特徴や収納可能な荷物、適した使用シーンなどを解説します。
まずは、各モデルの寸法を表にまとめました。
商品名 | 寸法(横幅×高さ×マチcm) |
カプシーヌ MINI | 約21×14×8cm |
カプシーヌ BB | 約27×17×10cm |
カプシーヌ PM | 約31×20×11cm |
カプシーヌ MM | 約36×23×14cm |
カプシーヌ GM | 約40×27×16cm |
4-1.カプシーヌ MINI
カプシーヌ MINIは、カプシーヌシリーズの中で最も小さいサイズとなっています。そのサイズ感から、ラグジュアリーアイテムとしてファッションのアクセントに使用したり、セカンドバッグとして愛用したりする方も少なくありません。
小ぶりなサイズながら、8cmのマチを確保しているため、スマートフォンやICカード、キーケースといった必需品をしっかりと収納できるのが特徴です。エレガントなカプシーヌ MINIは、パーティなどのフォーマルな場面で重宝します。
4-2.カプシーヌ BB
カプシーヌ BBは、カプシーヌ MINIと比べて横幅が約6cm広くなっており、必要最低限の荷物を余裕を持って収納できる設計となっています。また、モデルによっては2つのコンパートメントをはさんでファスナーポケットが設置されているデザインや、背面にファスナーポケットが設置されているモデル、中央のファスナーポケットに小さなパッチポケットが設置されたモデルなどが展開されています。ファスナーポケットは防犯性に優れるため、鍵やICカードといった貴重品の収納に適しており、すぐに取り出せる利便性も兼ね備えています。
カプシーヌ BB の「BB」は、フランス語で「bebe(赤ちゃん)」を意味することから、一見するとかなり小さいバッグを想像させるかもしれません。しかし実際には、長財布も収納可能なサイズとなっています。このため、荷物が少なめの方や、ちょっとしたお出かけの際のコンパニオンとして最適なサイズと言えるでしょう。
4-3.カプシーヌ PM
カプシーヌ PMは、現行品では生産されていないサイズです。日常に必要とする荷物を収納するのにちょうどよいサイズ感となっており、必要最低限の荷物に加え、大きめのポーチや文庫本の収納が可能です。
2つのコンパートメントに加えて、ファスナーポケットとフラットポケットを完備しており、荷物を効率的にわけて収納できるため、使い勝手に優れています。カプシーヌPMは、ちょっとしたお出かけから遠出まで幅広く対応してくれるモデルです。
4-4.カプシーヌ MM
カプシーヌ MMは、カプシーヌ PMと比べると、横幅・高さ・マチのすべてにおいて大きくなっており、より多くの荷物を収納できるのが特徴です。B5サイズの荷物が入る容量を備えており、タブレットも収納できます。よって、ビジネスシーンでも愛用する人もいます。
荷物が多めの方や、遠出で使いたいバッグを探している方におすすめです。
4-5.カプシーヌ GM
カプシーヌ GMは、横幅が40cmある、カプシーヌの中で最大サイズのモデルです。十分な大きさを備えたこのモデルは、A4サイズの荷物を収納できます。よって、書類や雑誌、弁当箱、日傘などを持ち歩けます。
2つのコンパートメントが用意されているため、片方にビジネスシーンで使う荷物、もう片方に普段使いで使う荷物を収納し、1つのバッグで仕事と日常の両方で使用するのもよいでしょう。収納力抜群のカプシーヌ GMは、ショッピングで荷物が増えた場合でも安心です。
5.カプシーヌの素材
カプシーヌの素材は、主にトリヨンレザーと呼ばれる、ほどよいシボ(革の表面の凹凸)と高い耐久性が特徴のレザーが使われています。ここでは、トリヨンレザーの他に、カプシーヌで採用されている素材についても解説します。
5-1.トリヨンレザー
トリヨンレザーは、カプシーヌの主要素材です。この素材の特徴は、程よい柔らかさと、表面に感じられる革の凹凸(シボ)にあります。使い込むほどに手に馴染み、シボの存在により傷が目立ちにくいという利点があります。
また、トリヨンレザーは高い耐久性を備えており、長年にわたって使用できる素材です。この特性を活かし、カプシーヌのバッグだけでなく財布にも採用されています。
5-2.バルナセア
バルナセアは、ルイヴィトンが2013〜2014年秋冬コレクションで発表した、高級レザー素材です。このレザーは、カプシーヌだけでなく、アルマやSCバッグなど、ブランドの他の高級ラインにも採用されています。
バルナセアの特徴は、程よい硬さにあります。この特性により、バッグの型崩れを防ぐ効果があり、長期使用でも美しいフォルムを保つことが可能です。このような実用性と高級感を兼ね備えた素材であることから、ルイヴィトンの新たな高級素材として注目を集めています。
5-3.アリゲーター
アリゲーターは、エキゾチックレザーとして知られる希少性の高いワニ革素材です。その特徴は、やや長めの長方形のウロコ模様にあります。
ワニ革の中でも、アリゲーターの模様は独特で、ウロコの形や配列に全く同じものはありません。そのため、アリゲーターを採用したカプシーヌは、世界に1点だけのアイテムとなり、非常に希少なため実際に目にする機会は稀です。
5-4.パイソン
パイソン革は蛇の皮を加工した高級素材で、エキゾチックレザーの一つとして知られています。牛のレザー素材よりも軽量であることが特徴です。アリゲーター素材と同様、パイソンにも全く同じ模様はなく、すべてが1点ものとなります。
この素材の魅力は、使い込むほどに味わいが増す経年変化にもあります。上品さとワイルドさを併せ持つパイソンは、エレガントなデザインのカプシーヌと見事に調和し、独特の高級感を醸し出します。
5-5.オーストリッチ
オーストリッチは、ダチョウの革を使った高級素材です。この素材の最大の特徴は、羽毛を抜いた際にできる突起、いわゆるクイルマークです。これが独特の風合いを生み出し、オーストリッチレザーの魅力を一層引き立てています。
時間の経過とともに光沢が増すのも、オーストリッチレザーの特徴の一つです。この経年変化により、使い込むほどに味わい深さが増していきます。高価ではありますが、その独特の質感と耐久性から、多くのファンを魅了し続けています。
オーストリッチ素材のカプシーヌでは、ピンクやレッド、パープルなど、カラフルな色展開が特徴的です。これらの鮮やかな色彩が、オーストリッチレザーの高級感と相まって、洗練された印象を与えています。
6.カプシーヌを買って後悔?その理由とは?
今やルイヴィトンのアイコニックバッグとして定着しているカプシーヌですが、購入後に後悔する顧客もいるようです。一部の人々がカプシーヌを購入して後悔する理由にはどのようなものがあるのか、3つのポイントにわけて解説します。
6-1.今は資産価値があまりない
カプシーヌを購入して後悔する理由の一つに、現時点での資産価値の低さが挙げられます。先に述べたように、カプシーヌの買取価格は定価のおよそ半分程度です。
高級ブランドのアイテムの魅力は、その使用価値だけでなく資産価値でも測られることがあります。そのため、購入後に思っていたほどの資産価値がないことに気づき、後悔する人もいるのです。
カプシーヌの将来性については、別の見方もできます。このバッグが登場してからまだ10年ほどしか経っていないため、その真価はこれから明らかになるかもしれません。長い目で見れば、カプシーヌの価値が見直され、資産としての魅力が高まる可能性もあります。
6-2.サイズの選択ミス
カプシーヌは多様なサイズが展開されており、これは使用シーンや荷物の量に応じて細かく選べるという利点があります。一方で、選択を迷わせる要因になる場合もあります。初めてカプシーヌを手に入れる際、想定していた使用シーンや持ち運びたい荷物の量と、実際の使用感が異なることがあるのです。
カプシーヌは高価なバッグであるため、複数のサイズを所有している人は少数派です。そのため、サイズ選択を誤ると、使いたくても使いづらいという状況に陥り、結果として後悔につながることがあるのです。このような後悔を避けるには、購入前に店頭でサイズを確かめたり、すでにカプシーヌを所有している人の意見を聞いたりすることが有益となります。
6-3.値上がりが止まらない
この理由は、購入して良かったと感じる人と、購入できずに後悔する人の両方の意見を含んでいます。先に述べたように、カプシーヌの価格は2023年2月から現在までにおよそ17万円も値上がりしています。
これは、早期に購入した人ほど安く手に入れられたことを意味します。一方で、購入を迷っている間に値段が上がり続け、結果的に手が出なくなってしまい後悔している人もいるのです。
ルイヴィトンの歴史を見ると、バッグの値下げは極めて稀です。過去にネオノエが一時的に値下げされた例はありますが、数か月後には再び値上げされました。このような傾向から、カプシーヌが今後値下げされる可能性は非常に低いと考えられます。
したがって、カプシーヌの購入を検討している方にとっては、早めの決断が経済的には最も有利と言えるかもしれません。
7.カプシーヌの人気バッグ
ルイヴィトンが特に力を入れているバッグ、カプシーヌのラインナップは、多岐にわたります。シーズンごとのコレクションに登場するカプシーヌは、多彩なデザインやコラボレーションで注目を集めています。カプシーヌの人気アイテムは数多くありますが、ここでは特に人気の高いバッグを厳選してご紹介します。
7-1.カプシーヌ MINI オーストリッチ ピンク(N94089)
カプシーヌ MINI オーストリッチ ピンクは、高価で希少なオーストリッチを惜しみなく使用したカプシーヌです。カプシーヌのピンクカラーは需要が高く、中古市場でも注目を浴びています。鮮やかなピンクとLVのシルバーシグネチャーが、やわらかくもエレガントな雰囲気をまとっています。
7-2.カプシーヌ EW MINI(M25283)
カプシーヌ EW MINIは、ラムレザーを素材に採用した新モデルです。EWはEast Westの略で、横長のフォルムを意味します。カプシーヌ EW MINIの寸法は、横幅22×高さ12×マチ8cmとなっており、コンパクトながら使いやすいサイズです。
デザインの特徴は、ラムレザーにキルティング加工で花模様があしらわれている点です。この独特な加工により、スタンダードなカプシーヌとは違った高級感を醸し出しています。カラーバリエーションも豊富で、MINIサイズではOptical WhiteとLipstick Red、MMサイズではブラックが展開されています。
7-3.カプシーヌ MINI(M25339)
型番がM25339のカプシーヌ MINIは、独特の色使いとデザインで注目を集めるモデルです。このバッグの特徴は、ボディ、ハンドル、フラップに異なる3色を採用している点にあります。ピンクベージュのボディ、ホワイトのハンドル、ブルーのフラップという鮮やかな配色が目を引きます。
さらに、モノグラム・フラワーで飾られたゴールドチェーンが、バッグに華やかさを添えています。このチェーンと付属のショルダーストラップは取り外し可能で、様々なスタイルのアレンジを楽しむことができます。
ハンドルとバッグをつなぐゴールドリングや、LVのシグニチャーのカプシーヌの特徴をそのままに、カラーとチェーンのアレンジを加えた可愛らしいモデルです。
7-4.カプシーヌ BB(M21303)
型番がM21303のカプシーヌ BBの大きな特徴は、モノグラム・フラワーのレザーチャームが付属していることです。また、水色のボディにシルバー金具を組み合わせることで、爽やかさと上品さを見事に融合させています。
カスタマイズ性も高く、レザーチャームとショルダーストラップは取り外しが可能です。これにより、使用者の好みに合わせて別のチャームを付けたり、ストラップを変更したりと、様々なアレンジを楽しむことができます。
7-5.カプシーヌ BB(M11617)
型番がM11617のカプシーヌ BBは、編み上げのラタンで仕上げたボディが特徴です。フラップやハンドルにはカウハイドレザーを採用し、素材の絶妙な組み合わせを実現しています。カラーバリエーションはタンとジョーヌドールの2色展開で、どちらもLVのシグニチャーと同色に設定されており、洗練された統一感を出しています。
この独特なデザインは、廃盤となっても高い人気を誇るピクニック・トランクを想起させます。レザー素材以外のアイテムを探している方にぴったりのモデルです。
8.カプシーヌの人気財布
カプシーヌシリーズは、バッグだけでなく財布のラインナップも充実しています。これらの財布の特徴は、多くがバッグと同じトリヨンレザーを使用していることです。財布の種類も実に豊富で、コンパクトタイプや長財布、コレクションに合わせたデザインなどが展開されているのも魅力です。
ここでは、人気の高いカプシーヌの財布を厳選して4点、ご紹介します。
8-1.ポルトフォイユ・カプシーヌ コンパクト(M82361)
ポルトフォイユ・カプシーヌ コンパクトは、ルイヴィトンのシグニチャーであるLVのゴールド金具と、トリヨンレザーを採用した3つ折り財布です。シンプルなデザインが魅力となっており、財布本体のカラーがゴールド金具に取り入れられています。
カラーバリエーションは3種類用意されており、ローズジャスミン、ノワール・ホットピンク、ガレから選ぶことができます。中でもノワール・ホットピンクは、外装がブラックで内装がホットピンクという大胆な配色が特徴的です。
サイズは、横幅13.5×高さ9.5×マチ3cmとコンパクトサイズとなっていますが、紙幣用ポケットやファスナー式ポケットに加え、8枚のカードスロットを備えています。小さめのバッグを愛用している方や、カプシーヌならではのデザインを楽しみたい方におすすめのモデルです。
8-2.ポルトフォイユ・カプシーヌ コンパクト(M82764)
型番がM82764のポルトフォイユ・カプシーヌ コンパクトは、高品質でしなやかなトリヨンレザーのシボを感じられる3つ折り財布です。「カプシーヌ フラワー クラウン」コレクションの一部として登場したモデルで、フラップに施されたゴールドカラーのモノグラムフラワーの装飾が特徴です。カプシーヌならではのLVのシグニチャーが留め具となっています。
8-3.ポルトフォイユ・カプシーヌ コンパクト(M83686)
型番がM83686のポルトフォイユ・カプシーヌ コンパクトは、バイ・ザ・プール コレクションで登場した3つ折り財布です。水彩画のように描かれたグラデーションのデザインは、エアブラシで職人がひとつずつ手作業で仕上げています。カラーは、Shaded BlueとShaded Pinkがあり、波をうったフラップのフォルムに色が映えるアイテムです。
8-4.ポルトフォイユ・カプシーヌ(M64551)
ポルトフォイユ・カプシーヌは、サイズが横幅20×高さ11×マチ2.5cmの長財布です。開閉するフラップには、モノグラム・フラワーの装飾が施されています。この装飾は、職人が手作業でひとつずつパーツを設置しており、カプシーヌのシグニチャーであるLVの文字と見事に調和しています。
大容量の収納も魅力の一つで、12カ所のカード用ポケット、ファスナー式コインケース、2カ所のマチ付きコンパートメントを備えています。レシートを入れたり多くのカードを入れたりと、容量のある財布を探している方におすすめです。
9.カプシーヌの限定バッグ
カプシーヌシリーズでは、定番モデルに加えて限定アイテムも展開されています。これらの限定品は、発表されるたびに多くのファンから注目を集めています。ここでは、特に話題となった限定アイテムを解説します。
9-1.アーティーカプシーヌ コレクション
カプシーヌは2013年の登場以来、29組の現代アーティストとコラボレーションを実現しています。その中でもアーティーカプシーヌ コレクションでは、6人の世界各国の現代アーティストとルイヴィトンがコラボし、2023年に限定のカプシーヌが発表されました。コレクションのコラボ作品の中には、だまし絵風のプリント、ビビッドカラーとキャンディをモチーフにしたデザイン、きらびやかなビーズ使いなど、個性豊かな6種類の限定モデルが誕生しました。
各モデルは200個限定で販売され、価格は1,578,500円となっています。このようなコラボレーションの多さと限定性は、カプシーヌがルイヴィトンの一押しアイテムであることを示しています。
9-2.SINCE 1854 カプシーヌ
SINCE 1854 カプシーヌは、ルイヴィトンの創立年にちなんだ特別なデザインで、2022年のクルーズコレクションで発表されました。アーティスティックディレクターのニコラ・ジェスキエールが手がけたこのモデルは、ジャガード織りが特徴です。太い縦糸と横糸を巧みに織り込んで複雑な模様を作り出すジャガード生地は、立体感のある独特の質感を持ち、レザーやプリントとは一線を画す魅力的な素材となっています。
現在は廃盤となっているSINCE 1854 カプシーヌですが、他のバッグ同様に高い人気を誇り、中古市場でも大きな需要があります。
10.カプシーヌはルイヴィトンの価値を高める高級バッグ
2013年に初登場したカプシーヌは、ルイヴィトンを象徴するシグニチャーを取り入れたエレガントなデザインと、高品質素材を採用した高級ハンドバッグです。内装は2つのコンパートメントとポケットが設けられ、付属のショルダーストラップを使用して3wayで使える高い機能性も備えています。
ルイヴィトンのバッグの中でも高い人気を誇るカプシーヌは、発売当初およそ40万円だった価格が、2024年9月現在では100万円を超えるモデルも存在するまでに上昇しました。この急激な価格上昇の背景には、他ブランドとの差別化や富裕層をターゲットとするルイヴィトンの販売戦略が垣間見えます。現時点では資産価値が高いとは言えませんが、時間の経過とともにその価値が上昇する可能性は十分にあるでしょう。
カプシーヌという名前は、ルイヴィトンが創業した場所であるパリのカプシーヌ通りに由来しており、ブランドの伝統を継承するバッグと言えます。このカプシーヌがルイヴィトンの価値をどのように高め、今後どう進化していくのか、非常に興味深いところです。