2026年4月04日
金貨の種類は何がある?メジャーな金貨からコアな金貨まで一挙紹介
金・貴金属について

家の掃除をしていたある日、タンスの奥にしまっていた箱を久しぶりに開けてみたら金貨が出てきた──そんな経験のある人はいませんか?
「種類も価値もよく分からない」と、そのまま眠らせてしまっている人も意外と多いのではないでしょうか。
金貨は古くから世界中で発行されており、代表的なものからコアなものまで数多く存在します。ですが、大きく分けるとたった3種類に分類され、特徴や価値の違いが一気に理解しやすくなります。
この記事では、金貨の基本的な分類から代表的な種類、価値などを分かりやすく紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.金貨は大きく3種類に分けられる
金貨には様々な種類がありますが、実は性質や価値の基準によって『地金型金貨』『収集型金貨』『通貨型金貨』の3つのタイプに分類することができます。
見た目は似ていても「いつどこで、どんな目的で作られた金貨なのか」によって価値は大きく変わってくるため、自分が持っている金貨の種類を知っておくことはとても大切です。
ここでは、金貨の基本的な分け方となる3つの種類を分かりやすく解説していきたいと思います。
1-1.地金型金貨:投資の王道・価値は“金そのもの”
地金型金貨は言葉の通り、金と同等の価値がある投資用の金貨です。金の純度と重量がそのまま価格に反映されています。
純度は99.99%(K24)あるいは91.67%(K22)が主流です。歴史的な金貨には純度90%(K21.6)のものも存在し、金相場に応じて価格が変動します。
現在も世界中で流通しており、売買がしやすく、金の投資初心者でも扱いやすいのが特徴です。
代表的なものとしてメイプルリーフ金貨、ウィーン金貨、クルーガーランド金貨などがあります。安全資産やインフレ対策として長期保有する人が多く、手軽な金投資の手段として人気があります。
1-2.収集型金貨:デザイン・希少性・歴史が付加価値を生む
収集型金貨は、限定発行の記念金貨や古代中世のアンティーク金貨などを指します。
地金型金貨との一番の違いは発行枚数にあり、金相場だけでなく希少性、デザイン、歴史的背景によって価値が決まります。
また保存状態によって価格は大きく変わり、なかには数千万円のプレミア価格で取引される金貨も存在するため、地金型金貨よりも高額な場合が多いです。
収集型金貨は投資の資質は十分ですが、価値ある趣味としてコレクターに好まれる傾向にあります。
1-3.通貨型金貨:額面保証・通貨として使える利便性
通貨型金貨は、各国の金融機関で額面通りに発行された金貨です。
実際に流通していた金貨から、投資や記念目的で発行された金貨まで幅広く存在します。イギリスのソブリン金貨やフランスのナポレオン金貨が代表的な例です。
実際に通貨として使える利便性があるだけでなく、金相場や発行年、状態によって価格が変わるため、買取店などでは額面以上の取引価格になる可能性も十分あり得ます。
2.世界に流通している『地金型金貨』は主に8種類
地金型金貨は世界中に流通している投資向けの金貨です。
金の純度と重さで価値が決まりますが、必ずしも純度99.99%(K24)の純金ではなく、保存のために銀や銅を混ぜた純度91.67%(K22)の金貨も存在します。
ここでは、世界に広く出回っている代表的な地金型金貨を8種類紹介していきたいと思います。
2-1.メイプルリーフ金貨

| 発行元 | カナダ王室造幣局 |
| 発行年 | 1979年~現在 |
| 発行枚数 | – ※年間に数百万枚が生産 |
| 品位 | 純度99.99%(K24) |
| 重量(1oz) | 約31.1g |
| サイズ | 約30mm,約25mm,約20mm,約16mm,約14.0mm |
| 額面(カナダドル) | 50 , 20 , 10 , 5 , 1 |
メイプルリーフ金貨は、1979年にカナダが発行した、世界三大金貨の一つに評される純金の地金型金貨です。
世界的な流通量が多く、投資初心者の人でも安心して売買できる信頼性があります。
金貨の表面にはエリザベス二世の肖像、裏面にはカエデの葉がデザインされており、偽造防止技術が非常に高い点が特徴です。
また、メイプルリーフ金貨は1オンスあたり50カナダドル(約5700円)の額面で発行されており、銀行で換金すれば通貨として使用が可能です。
買取市場では額面ではなく金相場に基づいて価格が決定されます。
場合によっては数十万円で取引される可能性もあるため、銀行での換金や通貨としての利用を避け、買取店で査定依頼をする人、長期保有をする人が多い傾向にあります。
2-2.ウィーン金貨

| 発行元 | オーストリア造幣局 |
| 発行年 | 1989年~現在 |
| 発行枚数 | – ※毎年発行 |
| 品位 | 純度99.99%(K24) |
| 重量(1oz) | 約31.1g |
| サイズ | 約37mm,約28mm,約22mm,約16mm,約13mm |
| 額面(ユーロ) | 100 , 50 , 25 , 10, 4 |
ウィーン金貨は別名『ウィーン金貨ハーモニー』と呼ばれ、世界三大金貨の一つに評価されるほど世界から高い人気を誇ります。
世界的に有名なウィーン・フィルハーモニー管弦楽団をモチーフにしたデザインで、金貨の表面にはパイプオルガン、裏面にはバイオリンやハープなど6種類の管弦楽器が描かれています。
純金であるため金相場に連動し、流通量も圧倒的に多く、買取市場で頻繁に取引されている金貨です。
2-3.パンダ金貨

| 発行元 | 中国人民銀行 |
| 発行年 | 1982年~現在 |
| 発行枚数 | – ※年により大きく異なる |
| 品位 | 純度99.99%(K24) |
| 重量(1oz) | 1982年~2015年:約31.1g 2016年以降:約30g(グラム表記へ変更) |
| サイズ | 約32mm,約27mm,約22mm,約18mm,約10mm |
| 額面(元) | 500 , 200 , 100 , 50 , 20 |
パンダ金貨は、1982年から中国で発行されており、毎年デザインが変わる珍しい地金型金貨です。
パンダの愛らしい画が世界中の投資家とコレクターに支持されていますが、デザインの種類は非常に豊富で、限定発行の年にはプレミア価格がつくことがあります。
価格は金相場に連動しますが、デザインの人気によっては金貨1枚で数百万円の価値がつくなど、コレクション性が高い点が特徴です。
2-4.クルーガーランド金貨

| 発行元 | 南アフリカ共和国造幣局 |
| 発行年 | 1967年~現在 |
| 発行枚数 | 約5000万枚 |
| 品位 | 純度91.67%(K22) |
| 重量(1oz) | 約33.9g |
| サイズ | 約32.7mm,約27mm,約22mm,約16.5mm |
| 額面 | – |
クルーガーランド金貨は、1967年に南アフリカ共和国で発行された純度91.67%の地金型金貨です。厳密には、1892年~1900年にかけて発行されていた1ポンド金貨を模して作られた金貨を指します。
地金型金貨として50年以上の歴史があり、投資向け金貨の先駆けとして世界に広く知られています。デザインは金貨の表面に南アフリカ初の大統領クルーガー氏、裏面にウシ科のスプリングボックという動物が描かれています。
1970年代~1980年代には日本でも多く流通していましたが、その後はアパルトヘイトへの抗議として、世界各国で輸入が自粛されました。現在は日本での流通量は少なくなっています。
2-5.バッファロー金貨

| 発行元 | アメリカ合衆国造幣局 |
| 発行年 | 2006年~現在 |
| 発行枚数 | – ※年により異なる |
| 品位 | 純度99.99%(K24) |
| 重量(1oz) | 約31.1g |
| サイズ | 約32.7mm,約26.5mm,約22.0mm,約16.5mm |
| 額面(アメリカドル) | 50 , 25 , 10 , 5 |
バッファロー金貨は、アメリカで初めて発行された純金の地金型金貨です。
アメリカでは他にもイーグル金貨が発行されていますが、バッファロー金貨の方が純度が高く、投資用として長期保有に適しています。
デザインは金貨の表面にアメリカの先住民、裏面にはバッファローが描かれており、アメリカの歴史や文化を象徴しています。
2-6.ブリタニア金貨

| 発行元 | イギリス王室造幣局 |
| 発行年 | 1987年~現在 |
| 発行枚数 | – |
| 品位 | 1987年~2012年:純度91.67%(K22) 2013年~現在:純度99.99%(K24) |
| 重量(1oz) | 1987年~2012年:約33.9g 2013年~現在:約31.1g |
| サイズ | 約32.7mm,約27mm,約22mm,約16.5mm |
| 額面(英ポンド) | 100 , 50 , 25 , 10 |
ブリタニア金貨は、1987年から毎年発行されているイギリス産の地金型金貨です。
2012年までに発行されたブリタニア金貨は純度が91.67%でしたが、13年以降は99.99%の純金が使用されています。
金貨の表面にはエリザベス女王2世、裏面にはイギリスを擬人化したブリタニア女神が描かれ、英国らしい威厳あるデザインが人気を集めています。
2-7.カンガルー金貨

| 発行元 | パース造幣局 |
| 発行年 | 1986年~現在 |
| 発行枚数 | – ※年により異なる |
| 品位 | 純度99.99%(K24) |
| 重量(1oz) | 約31.1g |
| サイズ | 約75.6mm,約32.6mm,約25.1mm,約20.1mm,約16.1mm,約14.1mm |
| 額面(オーストラリア・ドル) | 100 , 50 , 25 , 15 , 5 , 1 |
カンガルー金貨は、1986年から発行されているオーストラリア産の地金型金貨です。純金が使われており、世界三大金貨の一つとして評価されています。
パンダ金貨と同じく毎年デザインが変わる特徴があり、オーストラリアの自然やカンガルーをモチーフにしたデザインが魅力です。
限定発行のプレミア値がつく金貨もあるなど、純金の地金型でありながら、コレクション性の高い点が人気を集める理由と言えるでしょう。
2-8.イーグル金貨

| 発行元 | アメリカ造幣局 |
| 発行年 | 1986年~現在 |
| 発行枚数 | – ※年により異なる |
| 品位 | 純度91.67%(K22) |
| 重量(1oz) | 約33.9g |
| サイズ | 約32.7mm,約27mm,約22mm,約16.5mm |
| 額面(アメリカドル) | 50 , 25 , 10 , 5 |
イーグル金貨は、1986年にアメリカで発行された純度91.67%の地金型金貨です。
同じくアメリカ産で純金のバッファロー金貨とは異なり、銀や銅を混ぜることで耐久性が高く、傷がつきにくいことが特徴です。
金貨の表面に自由の女神、裏面に国鳥であるイーグル(鷲)が描かれており、アメリカらしい力強いデザインとなっています。世界的な知名度が高く、現物資産として安定した人気があります。
3.コレクター必見のプレミアコイン『収集型金貨』10選
収集型金貨は、発行枚数が限られているものが多く、希少性やデザイン、歴史的背景が価格に大きく影響します。
かつては一般的な通貨として扱われていた金貨が、製造終了や流通量の減少によって後からプレミア化するケースもあります。
ここでは、世界中のコレクターから注目されている代表的な収集型金貨を10種類取り上げ、それぞれの魅力や特徴をわかりやすく紹介していきます。
3-1.キャット金貨

| 発行元 | マン島自治政府 |
| 発行年 | 1988年~2012年 |
| 発行枚数 | 1988年~1997年:計10万383枚 1998年~2012年:不明 |
| 品位 | 純度99.99%(K24) |
| 重量(1oz) | 約31.1g |
| サイズ | 約32.7mm,約30mm,約22mm,約18mm,約13.9mm,約13mm |
| 額面(クラウン) | 100 , 50 , 25 , 10 , 5 , 1 |
キャット金貨は、イギリス領マン島で1988年~2012年まで発行されていた純金の収集型金貨です。
動物シリーズの金貨の一つで、表面にエリザベス女王2世、裏面に毎年デザインの異なる猫が描かれています。
特に初期のキャット金貨は市場に出回る数が少なく、状態の良いものはプレミア価格で取引されることもあり、コレクターから非常に人気です。
マン島を原産とする尻尾の無い突然変異の猫『マンクス』をモチーフにしており、非常に愛らしく、猫好きであれば記念に集めてみるのも面白いかもしれません。
3-2.ソブリン金貨

| 発行元 | イギリス王立造幣局 |
| 発行年 | 1817年~現在 |
| 発行枚数 | 約10億5000万枚 |
| 品位 | 純度91.67%(K22) |
| 重量(oz) | 4ソブリン:36.61g(1.177oz) 3ソブリン:27.46g(0.883oz) 2ソブリン:14.65g(0.471oz) 1ソブリン:7.322g(0.2354oz) 1/2ソブリン:3.661g(0.1177oz) 1/4ソブリン:1.830g(0.0588oz) |
| サイズ | 約36.2mm,約32mm,約28.4mm,約22mm,約19.3mm,約13.5mm |
| 額面(ポンド) | 5 , 4 , 3 , 2 , 1 , 0.5 , 0.25 |
ソブリン金貨は、1817年から2026年現在まで発行され続けているイギリス産の歴史的な金貨です。
表面に歴代の国王、女王の肖像が刻まれ、裏面には『聖ゲオルギオズの竜退治』をモチーフにしたデザインが描かれているソブリン金貨が代表的です。
毎年デザインが異なり、時代の移り変わりを楽しむことができるのは大きな魅力と言えるでしょう。
通貨としても利用できる金貨ですが、コレクター需要が非常に高く、特に特にヴィクトリア女王やエドワード7世時代のソブリン金貨は人気があり、保存状態が良いものは高値で取引されます。
3-3.ナポレオン金貨

| 発行元 | フランス造幣局 |
| 発行年 | 1803年~1914年 |
| 発行枚数 | 約5億枚 |
| 品位 | 純度90.00%(K21.6) |
重量(フラン) |
100フラン金貨:約32.26g 50フラン金貨:約16.13g 40フラン金貨:約12.9g 20フラン金貨:約6.45g 10フラン金貨:約3.22g 5フラン金貨:約1.61g |
サイズ |
100フラン金貨:約35mm 50フラン金貨:約28mm 40フラン金貨:約26mm 20フラン金貨:約21mm 10フラン金貨:約19mm 5フラン金貨:約17mm |
| 額面(フラン) | 100 , 50 , 40 , 20 , 10 , 5 |
ナポレオン金貨は、フランス19世紀初頭~20世紀初頭にかけて流通していた金貨全般のことを指します。
厳密には、1852〜1870年に発行されたナポレオン3世の肖像入り20フラン金貨をナポレオン金貨と呼ぶことが多いです。
20フラン金貨以外にも5、10、40、50、100フランなど複数の額面が存在します。
当時のヨーロッパで広く使われ、流通量も非常に多かったため、他の金貨と比較しても希少性はそこまで高くありません。
歴史的な背景からコレクションとしての価値は十分ですが、収集型金貨よりも金そのものの価値を重視する地金型金貨に分類されることがあります。
3-4.インディアン金貨

| 発行元 | アメリカ造幣局 |
| 発行年 | 1907年~1933年 |
| 発行枚数 | 約3500万枚~3700万枚 |
| 品位 | 純度90.00%(K21.6) |
| 重量(ドル) | 10$インディアン:約16.718g 5$インディアン:約8.359g 2.5$インディアン:約4.18g |
| サイズ | 約27mm,約21mm,約18mm |
| 額面(ドル) | 10 , 5 , 2.5 |
インディアン金貨は、1907年~1933年にアメリカで発行された金貨で、表面に先住民の横顔、裏面に鷲が刻まれたデザインが特徴です。
デザインが表面に浮き上がるのではなく、中に沈み込むように彫られている凹堀りの技法が採用されており、他の金貨にはない立体感と質感が魅力です。
発行期間が短く現存数も限られているため、コレクターから高い人気があります。
3-5.ウナライオン金貨

| 発行元 | イギリス王立造幣局 |
| 発行年 | 1839年 |
| 発行枚数 | 400枚 |
| 品位 | 純度91.67%(K22) |
| 重量(5ポンド) | 約39.9g |
| サイズ | 約38.61mm |
| 額面(ポンド) | 5 |
ウナライオン金貨は、1839年にイギリスで発行された5ポンドの記念金貨です。
ヴィクトリア女王の即位を記念した金貨で「世界で最も美しい金貨」と称される伝説的なアンティークコインです。
表面には若きヴィクトリア女王の肖像が刻まれ、裏面にはライオンが描かれています。ウナという女王がイギリスを世界の覇権へと導くおとぎ話『妖精の女王』を題材にしたデザインです。
発行枚数は400枚と極めて少なく買取市場にはほとんど出回りません。オークションでは数千万円で落札されることもあります。
2015年にはロンドンで開催されたオークションで、ウナライオンコインを含む記念金貨フルセットが1億以上で落札されました。
美術品としての評価も高く、世界中のコレクターが憧れる金貨です。
3-6.中国十二支金貨

| 発行元 | 中国人民銀行 |
| 発行年 | 1981年〜現在 |
| 発行枚数 | 不明 ※年によって大きく異なる |
| 品位 | 純度99.99%(K24) |
| 重量(1oz) | 約31.1g |
| サイズ | 約90mm,約70mm,約60mm,約32mm, 約27mm,約22mm,約18mm,約14mm |
| 額面(元) | 500 , 200 , 100 , 50 , 20 , 10 , 5 , 2 |
中国十二支金貨は、1981年から中国で発行されている干支をモチーフにした金貨です。
毎年干支のデザインが変わるだけでなく、金貨の形も花形、扇形、長方形など様々あり、コレクション性が非常に高い金貨と言えるでしょう。
発行は毎年行われますが、発行される枚数や額面、金の純度に決まりがありません。特に初期の十二支金貨は市場に出回る数が少なく、プレミア価格がつきやすい傾向にあります。
世界中のコレクターから人気が高く、シリーズで揃える楽しみもある金貨です。
3-7.カナダ野生動物金貨

| 発行元 | カナダ王室造幣局 |
| 発行年 | 2011年~2013年 |
| 発行枚数 | 不明 |
| 品位 | 純度99.99% |
| 重量(1oz) | 約31.1g |
| サイズ | 約30mm |
| 額面(カナダドル) | 50 |
カナダ野生動物金貨は、2011年からカナダで発行されている野生動物をテーマにした金貨です。
表面にはエリザベス女王2世、裏面にはリアルで迫力のある動物が描かれています。発行枚数や動物のデザインは毎年変わるため、希少性が高くコレクターの間で需要のある金貨です。
3-8.射撃祭金貨

| 発行元 | ベルン造幣局 |
| 発行年 | 1934年~現在 |
| 発行枚数 | 不明 |
| 品位 | 純度90.00%(K21.6) |
| 重量(フラン) | 50フラン(2024年SSV記念):約11.29g 100フラン(1930年代):約17.5g・約25.9g |
| サイズ | 約30mm , 約27mm , 約25mm |
| 額面(フラン) | 50 , 100 |
射撃祭金貨とは、スイスで開催される伝統行事『射撃祭(シュッツェンフェスト)』を記念して、1934年から発行されている金貨です。
政治的な理由で1939年に一度製造が中止されましたが、現在でも射撃祭金貨は発行されています。1939年以前と1984年以降で区別をするため、現在発行されている金貨は現代射撃祭金貨と呼ばれています。
年代によっては数千枚と発行枚数も少なく、基本的には祭りの開催時期に現地で手に入れる金貨のため、コレクター市場で高値で取引される傾向があります。
3-9.ルイドール金貨

| 発行元 | フランス王国 |
| 発行年 | 1640年~1793年 |
| 発行枚数 | 1640万枚(1786年~1788年) ※正確なデータが残っているのは1786年、1787年、1788年(ルイ16世)のみ。 |
| 品位 | 純度91.67%(K22) |
| 重量(1oz) | 約33.9g |
| サイズ | 約25mm , 約23mm |
| 額面(ルイドール) | 1/2 , 1 , 2 , 4 , 8 |
ルイドール金貨は、ルイ13世~ルイ16世(およそ1600年~1793年ごろ)の時代に流通し、フランス革命で王政が崩壊する時期まで発行されていた歴史的な金貨です。
ルイ王家の象徴として知られており、当時は通貨として広く使われていました。しかし、フランス革命時に多くの金貨が溶解されたため、現存するものはとても貴重です。
特にルイ16世の時代に発行されたルイドール金貨は、絶対王政の崩壊を象徴する歴史的価値があり、コレクターが注目を集める美術的価値も兼ね備えています。
3-10.アウレウス金貨

| 発行元 | ローマ帝国 |
| 発行年 | 紀元前1世紀〜紀元前4世紀 |
| 発行枚数 | 不明 |
| 品位 | 純度98%前後 |
| 重量(1oz) | 約31.1g |
| サイズ | 約21mm |
| 額面(デナリウス換算) | 1アウレウス=25デナリウス |
アウレウス金貨は、紀元前1世紀~紀元前4世紀初頭まで古代ローマ帝国で発行されていた金貨です。当時ローマ皇帝の権威と財力を象徴する最重要貨幣として扱われていました。
表面にはローマ皇帝ドミティアヌスの肖像、裏面には知恵と戦略を司る女神 ミネルヴァが描かれています。
歴史資料としての価値も非常に高く、2020年にロンドンで開催されたコインオークションでは、1枚3億6500万円で落札されたことがネットニュースでも報じられました。アンティークの中でも最高峰の価値を持つ金貨と言えるでしょう。
4.世界が注目する日本の『通貨型金貨』3選
世界には多くの通貨型金貨が存在しますが、日本が発行する通貨型金貨は国内外から高い評価を受けており、コレクターからも注目を集めています。
通貨型金貨は、額面通りに発行された金貨で、実際に通貨として使用できる点が地金型金貨や収集型金貨と大きく異なります。
ここでは、日本を代表する3種類の通貨型金貨について紹介していきたいと思います。
※通貨型金貨は自動販売機やセルフレジなどでは使用できないため、銀行や郵便局の窓口で現金化する必要があります。
日頃の金相場をこまめにチェックして買取店への相談を視野に入れてみるのも一つの手です。
4-1.天皇陛下御在位六十年記念金貨

| 発行元 | 大蔵省造幣局 |
| 発行年 | 1986年 |
| 発行枚数 | 10万枚 |
| 品位 | 純度99.99%(K24) |
| 重量 | 約20g |
| サイズ | 約30mm |
| 額面(円) | 100000 |
昭和天皇の御在位60年を記念して、1986年に10万枚が発行された通貨型金貨です。
額面10万円の通貨として認められており、純金製で重さは20グラム。金貨の表面には平和の象徴であるハト、裏面には菊花紋章と『御在位六十年』の文字が刻まれ、格式高いデザインが特徴です。
金相場の上昇により額面以上の価値がつくことが一般的で、保存状態の良い未使用品はコレクター市場で安定した需要があります。資産性とコレクション性を兼ね備えた金貨と言えるでしょう。
4-2.天皇陛下御即位記念10万円金貨

| 発行元 | 大蔵省造幣局 |
| 発行年 | 1990年 |
| 発行価格 | 200万枚 |
| 品位 | 純度99.99%(K24) |
| 重量 | 30g |
| サイズ | 約33mm |
| 額面 | 100000 |
平成天皇(上皇陛下)の御即位を記念して、1990年に200万枚発行された通貨型金貨です。
金貨の表面には鳳凰、裏面には菊花紋章が描かれており、偽造防止のための認証番号も記載されています。
こちらも額面は10万円の通貨として認められていますが、重さは御在位六十年記念金貨よりも10グラム重い30グラム。金の含有量が多い点が特徴です。
御在位六十年記念金貨と比較して発行枚数が少なく、希少性が高いため国内外のコレクターから注目されています。
4-3.令和元年天皇陛下御即位記念1万円金貨

| 発行元 | 造幣局 |
| 発行年 | 2019年(令和元年) |
| 発行枚数 | 5万枚 |
| 品位 | 純度99.99%(K24) |
| 重量 | 20g |
| サイズ | 約28mm |
| 額面 | 10000 |
令和元年(2019年)に天皇陛下御即位を記念して2万枚限定で発行された通貨型金貨です。
金貨の表面には瑞雲がたなびく天空に舞う鳳凰が描かれ、裏面には菊花紋章が刻まれています。昭和と平成の金貨よりも発行枚数が圧倒的に少なく、抽選販売で取引されたため希少性が高いです。
額面1万円の通貨として使用ができますが、発行されてからまだ日が浅く、今後の価格動向次第ではコレクターたちから一層注目を集める金貨と言えるでしょう。
5.ネット検索でよく見かける『エリザベス金貨』とは?
エリザベス金貨とは、1952〜2022年に在位したエリザベス2世の肖像が刻まれた金貨の総称です。
特定の金貨の固有名詞ではなく、イギリスのソブリン金貨、カナダのメイプルリーフ金貨、オーストラリアのカンガルー金貨、マン島のキャット金貨などがエリザベス金貨の代表例です。
女王の肖像が世界中のコインに刻まれるようになった背景には、英連邦という国家連合の存在があります。
イギリスを中心に、旧植民地や自治領が「女王を国家元首とする体制」を引き継ぎ、各々自国の通貨にエリザベス2世の姿を採用してきました。
女王の在位70年という長い歴史の中で、複数の公式肖像が使われたことも大きな要因です。若々しい即位直後の姿から、威厳を湛えた晩年の横顔まで、時代ごとにデザインが更新され、その変化がコインの表情を豊かにしてきました。
歴史的背景とデザインの移り変わりが、エリザベス金貨の多彩さと魅力を生み出し、投資家やコレクターたちの注目を集める理由にもなっています。
6.金貨の本物と偽物の基本的な見分け方5選
金貨は資産価値が高く、コレクションとしても人気がありますが、市場には精巧に作られた偽物が紛れ込んでいることも事実です。
本物と偽物の見分け方を知らないまま売買すると思わぬ損をしてしまう可能性があります。
ここでは、初心者でも実践しやすい本物と偽物の基本的な見分け方を5つ紹介していきます。
ただし、これから紹介する見分け方は、本物と偽物を確実に見分けられる方法ではありません。心配な人は必ず専門業者に確認するようにしましょう。
6-1.刻印を確認する
本物と偽物の見分け方で、まず注目したいのが刻印です。
日本を含むアジア圏やアメリカの金貨には『K24』や『K18』、ヨーロッパでは『1000』や『750』といった金の純度を示す刻印が施されているのが一般的です。
刻印の種類を知っておくことで、偽物かどうかを自分で見分けられる可能性があり、金貨の出どころや純度を判断する手掛かりにもなります。
しかし刻印の有無だけで判断するのは危険です。近年は偽造技術が向上し、偽物にも精巧な刻印が施されているケースが増えています。
そのため刻印だけではなく、文字の大きさ、彫りの深さ、配置のバランス、フォントの形状など、細部の仕上がりを丁寧に確認することも重要です。
公式画像や鑑定機関のデータと比較しながらチェックすると、より正確に見極められます。
6-2.重さやサイズを測る
金貨は種類ごとに重量、直径、厚みが厳密に決められており、本物か偽物かを判断する大きな手掛かりになります。
金は密度が高いため、他の金属では同じサイズや重さを再現するのが難しい特徴があります。
デジタルスケールやノギスを使えば自宅でも測定でき、公式サイトの実物と比較することで違和感を見つけやすくなります。
ただし、近年では重さやサイズまで精巧に模倣した偽物もあるため、重さやサイズを測る見分け方だけではなく、他の方法と組み合わせることが重要です。
6-3.金貨に熱が伝わるか試す
金貨は熱の伝達が非常によく、短時間で手の温もりが伝わります。偽物の金貨は使われている金属によっては熱が伝わりにくく、冷たさが長く残る傾向があります。
この違いを利用する見分け方で簡単なチェックが可能ですが、室温や金貨の厚みなどによって体感が変わるため、単独での判断には向きません。他の方法と併用し、より正確な判定をするようにしましょう。
6-4.磁気の確認
金貨は磁性を持っていないため、磁石にくっつきません。磁石を近づけて引き寄せられる場合は偽物の可能性が高くなります。
鉄やニッケルなど磁性を持つ金属を使った粗悪な偽物は、この見分け方で簡単に見抜けます。
しかし、銅や銀など磁性を持たない金属を使った偽物も存在するため「磁石に反応しない=本物」とは限りません。
磁気テストはあくまで初歩的な見分け方として活用し、刻印や重量など他の方法と組み合わせて総合的に判断することが大切です。
6-5.買取業者に査定依頼をする
金貨が本物か偽物かを確実に判断したい場合は、買取店などプロに査定依頼をする方法が一番最適です。
特に年代の古いアンティーク金貨などは、見た目だけでは判断が難しいため、プロの鑑定は欠かせません。自分の持っている金貨が本物か偽物か不安のある場合は、早めにプロに相談するのが安全です。
弊社エステメは貴金属の買取実績も豊富で、確かな目を持つ専門鑑定士が多数在籍していますので、安心して査定をお任せいただけます。
7.金貨を高く売る4つのポイント
金貨をできるだけ高く売るためには、事前の情報収集が大切です。
同じ金貨でも、売るタイミングや状態、買取店によって金額が大きく変わってくることもあります。
特に希少性の高い金貨や記念金貨は、金相場の動きや付属品の有無が価格に直結するため、投資初心者の人でも実践できるポイントをしっかりと押さえておきましょう。
ここでは、金貨を高く売る4つのポイントを分かりやすく紹介していきます。
7-1.金相場を日頃からチェックしておくこと
金貨の価格は、金相場の変動によって日々変わります。特に純金製の金貨は金の価格に連動しやすいため、売却前に相場を確認することが重要です。
金の価格表は貴金属店や大手買取店の公式サイトで簡単に確認できるため、日頃から相場をチェックしておくことで、最適な売り時を見極めることが可能です。
また近年では、社会情勢の不安や物価高などの影響で、金の価格が大きく上下している傾向にあります。
現在世の中で何が起きているのか、テレビやネットニュースで動向を確認することも高額売却の第一歩と言えるでしょう。
7-2.付属品があるか確認する
記念や限定発行など、コレクター製の高い金貨にはケース、証明書、外箱などの付属品が付いている場合があります。
付属品が揃っているかどうかで記念金貨や限定発行の金貨は価格が大きく変わる傾向があります。
売却前に一度自宅を確認し、購入時の箱や証明書が残っていないか探してみましょう。付属品が揃っているだけで、数千円〜数万円の差が出ることも珍しくありません。
7-3.クリーニングは絶対にしない
金貨を綺麗にしようとして磨いてしまう人も意外と多いのではないでしょうか。これは絶対に避けるべき行為と言っていいでしょう。
金貨は表面、裏面の状態が価値に直結してくるため、磨くことで細かな傷がついたり、元の質感が損なわれてしまうリスクは極力避けましょう。
特にアンティーク金貨や収集型金貨は、自然な経年変化も価値の一部と見なされるケースがあるため、自ら手を加えることで価格が下がる可能性も十分あり得ます。
汚れが気になる場合でも、自分で触らず、そのままの状態で査定依頼をするのが最適です。
7-4.複数の買取店に見せる
金貨の価格は買取店によって大きく異なる場合があります。買取店ごとに得意分野や販路が違うため、同じ金貨でも数万円以上の差が出ることも珍しくありません。
一つの店舗だけで売却を決めず、複数の買取店に査定依頼をすることで、自分にとっての適正な売却価格を見つけることができます。
最近は無料査定やLINEで査定を行う買取店も多く、手軽に比較が可能です。
特に希少性の高い金貨は、専門性の高い買取店に見せることで高額買取が期待できるかもしれません。
8.まとめ
金貨には数多くの種類が存在しますが、地金型金貨、収集型金貨、通貨型金貨に分類するだけで、現在自分が持っている金貨がどのタイプに当てはまるのか理解しやすくなったのではないでしょうか。
もしご自宅に眠っている金貨があれば、ぜひとも本記事の内容を参考にしながら、その特徴や価値を改めて確認してみてください。金貨の種類を正しく知ることが、資産としてもコレクションとしても大きな一歩になります。