2025年5月12日
【Hermès】エルメスで人気のおすすめ香水15選!庭シリーズや愛用芸能人もご紹介!

エルメスといえば、レザーアイテムやスカーフを扱うブランドとして世界的に有名なブランドです。
エレガンスを追求しながら唯一無二の美しいアイテムを世に送りだしつづける、エルメス。実は香水の分野においても、その審美眼をおおいに発揮しています。
今回はエルメスで人気の香水について解説してまいります。すでに定番人気となった「庭シリーズ」をはじめ、最新作や愛用している芸能人などを解説していくのでエルメスの香水に興味を持っている方は参考にしてみてください。
目次
1.【エルメス】人気香水の魅力に迫る!

エルメスから初めての香水が発表されたのは1951年のことでした。それから70年以上の長きにわたり、多彩な香りで世界中の人々を魅了してきたエルメスは、香水の分野でも確たる地位を築いています。ここではエルメスが手がける人気香水の魅力について解説してまいります。
1-1.香水界の金字塔「庭シリーズ」
エルメスの香水を語るとき、この庭シリーズを欠かすことはできないでしょう。世界の美しい庭園からインスピレーションを得て調合された香りには華やかさと、どこかノスタルジックな気分が再現されている一連のラインです。また、香水好きの収集癖をくすぐるライン展開はさすがの一言。最新作を待ち望むファンが多く、なかなかヒットさせるのが難しい香水分野にありながら異例の売り上げを記録しました。この大ヒットは香水界に金字塔を打ち立てたといっても過言ではありません。
庭シリーズは「庭園のフレグランス」シリーズが正式名称であり、2003年の「地中海の庭」から現在までに7つの香りが発表されています。それぞれについては3章で詳しく解説していきます。
1-2.才能あふれる二人の調香師
2003年に発表された「地中海の庭」を手がけた調香師のジャン=クロード・エレナは翌年、その功績を買われる形でエルメスと専属契約を結びます。エレナ氏は厳選された数種類の香料の組み合わせから、魅惑的な「香りの文学」を紡ぎだす天才調香師と称される人物です。5つの庭園フレグランスを誕生させるなど才能をいかんなく発揮して、エルメスの香水部門における最大の功労者として語り継がれています。彼の遺産はそれだけにとどまらず、エルメスの香水の中核を構築したことは特筆すべきでしょう。
クリスティーヌ・ナジェルは2014年からエルメスの専属調香師に加わります。彼女は香水の名門ブランド、英国のジョーマローンで活躍していました。代表作「ラグーナの庭」では大自然のもつ力強さと、花々の華やかな香りとのコントラストに高い評価を受けています。初期にはエレナ氏と強調しながら伸びやかに、彼がエルメスを去った後にはインスピレーションのまま自由な発想で斬新なフレグランスを作り続けています。彼女の手がける香水は男女どちらからも好まれるのが特徴です。この二人の調香師がいなければ、ここまでエルメスの香水が成功することは難しかったかもしれません。
1-3.万人に好まれる自然な香り
香りに関する好みは千差万別といわれます。しかしエルメスの香水には、多くの人々が好む要素が備わっているようです。思わず振り返りたくなるような香水を作るには原料となる香料の品質が大きく影響します。エルメスでは最高品質の香料を使うのはもちろん、コストを度外視して求める香りのイメージの再現にこだわって調香しています。
また、エルメスの香水は常にテーマやストーリーを再現することを目標に掲げています。人工的なものをできるだけ除き、自然由来の香料を使っていることも人々の嗅覚に好ましく訴えかける一因だと思います。さらに香水だけでなく、さまざまなシーンに合ったアイテムが豊富にラインナップされているのも◎シャワージェルやヘアオイル、ボディローションなどを使い分けできるので、香りの強度や持続時間を自分好みに選べます。
1-4.アートなボトルデザイン
香水を詰めたボトルにもエルメスの美意識が宿ります。基本的にスプレーなどの噴霧装置がないフラコンボトルを使っているのは香りの濃度に合わせた配慮です。香水を空気に触れさせないための機能性と、見せるためのデザイン性を兼ねたボトルデザインは秀逸。たとえば、ツイリードゥエルメスのボトルはフローランス・マンリクがデザインを担当しました。ランタン型の半透明なボトルに、シルクのツイリースカーフを模したリボンを巻いたキュートなデザインが魅力的です。また、李氏の庭では中国の皇帝にしか着用が認められていない黄色のグラデーションで敬意を表しています。
香水ボトルは、そのデザインに惹かれてコレクションする愛好家がいるほどで、それぞれにテーマや物語を象徴するディテールとして欠かせません。他のブランドとは一線を画すボトルデザインに、エルメスの強いこだわりが感じられます。ほとんどの香水で容量が選べるのも嬉しいポイントです。ちょっとしたことですが、実際に使う人を想定した心配りは絶大な支持を集める要素の一つだと思います。
2.「エルメス」テーマのあるライン展開を解説

エルメスの香水には、それぞれに表現したいテーマがあります。ここでは数あるなかでも代表的なテーマについて解説していきます。
2-1.世界各国の庭園
庭園シリーズは世界各国の庭園からインスパイアされた香水ラインです。香水の濃度から分類するとオードトワレに該当するため、持続時間の目安は約3〜4時間ほどとなっています。全体的に軽やかな印象にまとまっていて年齢や性別を問わず使いやすいタイプといえるでしょう。
庭園シリーズには花や植物はもちろんのこと、その国の空気感まで含めたものがテーマにこめられています。そうした背景を知ったうえで選んでみると、より一層、このシリーズの奥深さが楽しめると思います。これまでの概念を覆すような香りの体験ができるでしょう。
7つのうち、どれを選んでも香りの印象は軽快ですから使うシーンに悩むことはありません。みずみずしいトップノートから、清々しい香りへの変化が好印象を与えてくれます。甘ったるさが排除されていて、湿度の高い日でもつけやすい香水といえます。愛好家でなくてもコレクションしたくなるようなエルメス渾身のラインナップです。
2-2.エルメッセンス
エルメッセンスはテーマを集約して、厳選された香料のシンプルな組み合わせで香りを表現したラインです。エルメスの2代目専属調香師クリスティーヌ・ナジェルを中心に16種類の個性的なフレグランスが展開されています。ほとんどはオードトワレですが、一部に濃度の高いパルファンやオードパルファンもあって、魅惑的なイメージの香水に仕上がっています。大切な人とのディナーやパーティーといった、華やかなインパクトを与えたいシーンに最適です。
香料に希少なウード(沈香)やミルラ(没薬)などをベースに、バラや金木犀といった植物系の香りを組み合わせて、それぞれのテーマを再現しています。テーマは日本の生け花や浮世絵、人との出会いや文学などが選択されていてバラエティーに富んでいます。エルメスを象徴する馬をテーマにした「ギャロップドゥエルメス」では、鐙(あぶみ)デザインのボトルにレザーの香りを再現。ローズの香りと相まって官能的な香りの表現に成功しています。
2-3.メルヴェイユ
フランスの伝統菓子としても知られるメルヴェイユは、仏語で「素晴らしいもの」という意味を表しています。エルメスでは香水ラインの「オーデメルヴェイユ」としてもよく知られていて5種類の香水ラインが展開されています。花の香料を使わずに女性らしさの表現をめざしたところがユニークな試みとしてあげられるでしょう。
軽やかな印象のオードトワレでありながら、アンバーが長く持続するのでオリエンタルな印象を醸しだします。品格ある大人の落ち着きを感じさせる香水です。スパイシーでビターな香りは初心者向けではないものの、人と被らない香水を探している方におすすめします。老若男女に使いやすいのでプレゼントにも最適だと思います。少し傾いたデザインのボトルも個性的で、お部屋のインテリアとしても◎
3.【エルメス】香水の人気ライン「庭シリーズ」を詳しく解説

ここからは人気の香水「庭シリーズ」について、それぞれの特徴を解説していきます。
3-1.地中海の庭
エルメスとジャン=クロード・エレナが、初めてタッグを組んだ記念すべき香水「地中海の庭」
清涼感のあるブルーのグラデーションボトルにつめられたのは、北アフリカのチュニジアを訪れたエレナ氏が散策中に見た光景です。プライベートガーデンに植えられたイチジクの葉に、そっと顔を寄せる女性の姿に着想を得たとされています。フレッシュな柑橘系の香りのあとで、イチジクの甘い香りがまろやかに香ります。オードトワレらしい爽やかな品格を保ちつつ、しっかりと主張してくれる特別な存在感があります。軽快な香りはビジネスシーンに使いやすく、レディースはもちろん、メンズからの支持が高いのも特徴です。
3-2.ナイルの庭
エジプトの乾いた大地に伸びやかに枝をのばすグリーンマンゴーの木から着想を得た「ナイルの庭」
あえてエキゾチックな花の香料やスパイスを使わなかったことで、西洋人がもつ画一的なエジプトのイメージから解放された香水に仕上がっています。グリーンマンゴーやロータスが放つ清涼なみずみずしさとシカモアウッドの土っぽい香りには、どこか郷愁を誘われるでしょう。爽やかさとモダンさのあとからパウダリーなムスクやアイリスがほのかに香ります。丁寧にレイヤードされた調香はさまざまに変化をともなって、まるで万華鏡のような複雑な印象の香水を生みだしました。全体的に清々しく、軽快なのでエルメス屈指の人気香水になっています。
3-3.モンスーンの庭
インドのモンスーン(季節風)から着想を得てつくられた「モンスーンの庭」
現地を訪れたエレナ氏は、実際にモンスーンを体験したうえで調香をおこなっています。荒々しく吹きすさぶ風がやむと、ふたたび大地は恵みをもたらす豊潤さを取り戻します。そうしたインドの気候を香水で表現するため、ウォーターノートをベースにカルダモンやペッパーといったスパイス類を香料に選びました。爽やかな香りのマリン系と似たタイプのウォーターノートは、スイカやメロンといったウリ科の植物を彷彿とさせる香りが特徴です。個性的な香りなので、やや好みが分かれるかもしれません。また、香りの揮発には個人差があるため、季節や湿度によって使い分けてみてください。
3-4.屋根の上の庭
パリのエルメス本社ビルの屋上を表現したというユニークな発想の「屋根の上の庭」
従業員だけに立ち入りが許されたシークレットガーデンには、咲き乱れるマグノリアの花々やたわわに果実を実らせる樹木が生い茂ります。この豊かな場所をイメージした香水はリンゴや洋梨をもとに調香されたものです。一般的な花や果実を使ったフレグランス特有の甘ったるさはなく、あくまでも爽やかな香調にこだわった逸品です。すっきりとした輪郭を保ちながら、ほどよい華やかさが感じられるバランスの良い香水といえるでしょう。
3-5.李氏の庭
中国の庭園に足しげく通いながら、幻想的な情景を香りで表現することに成功した「李氏の庭」
まるで水墨画のようなしっとりとした情景に感銘をうけたエレナ氏は、この香水を自らが手がける庭シリーズ最後の作品としました。金柑をベースにしてジャスミン・サンバックを香料に選択。二つの香りの余韻が長くつづくのが特徴になっていて、ベルガモットが清涼感をアシストしてくれます。湿度を感じる土の香りや竹林の青っぽさまで再現された、エレナ氏渾身の調香はさすがと言わざるを得ません。彼の研ぎ澄まされた感性と才能を再確認できる逸品です。
3-6.ラグーナの庭
イタリアの海中庭園をテーマにした「ラグーナの庭」
これはエレナ氏の後を引き継いだクリスティーヌ・ナジェルがエルメスで初めて手掛けた香水です。これまでとはイメージを一新させて、フローラル系の華やかさとゴージャスさが印象的な仕上がりとなりました。テーマとなったイーデンの海中庭園は海の干潟にあるため、海水に浸かった状態のトベラの木などが彼女に鮮烈なインスピレーションを与えたとされています。彼女は潮風を感じるマリンノートとマグノリアの花々を思わせるフローラルノートで、この世界観を忠実に再現してみせました。波間に揺れる日差しのように芳醇な香りがエネルギッシュに広がります。豪華な雰囲気をまといながらも余韻は儚く、いつまでも後ろ姿を見つめたくなるような貴婦人を思わせる香りです。
3-7.シテールの庭
庭シリーズ最新作、ギリシャ神話の聖地シテール島をテーマにした「シテールの庭」
ギリシャのシテール島は、愛の女神ヴィーナスが初めてたどり着いた場所として知られ、訪れる人の多い観光名所です。クリスティーヌ・ナジェルもその一人で、どこまでも黄金色に輝く草原とオーシャンブルーの海を思いながら、その記憶を香水として再現しています。オリーブの木やイネ科の植物、フレッシュなピスタチオといった果実味を感じるグリーン系の香りが特徴で、若々しさを印象づける香りにまとめています。晴れ渡る夏空のような生命力と喜びやきらめきが感じられる逸品です。パッケージにはギリシャ人アーティストを採用。豊かな色彩のオリーブの木が幻想的に描かれています。
4.エルメスの人気香水レディースおすすめ15選!
ここからはエルメスの人気香水のなかから、レディースにおすすめのものについて解説していきます。
4-1.ナイルの庭

| 香水濃度による分類 | オードトワレ |
| 香りの系統 | グリーン系 フローラル系 |
| 使われている香料 | ロータスフラワー、シカモアウッド、ピオニー |
爽やかさとクセのない香りで大人気となった「ナイルの庭」は、世界中の女性たちを虜にした香水としてエルメスに新たな歴史を刻みました。グレープフルーツを思わせる柑橘系の香りのあとから、みずみずしい植物を感じる香りに変化していきます。この香りは女性はもちろん、老若男女にも好まれる全方位モテ香水なので、幅広いシチュエーションでつけられると思います。特に、湿度の高い季節に使える香水を探している方にはおすすめです。暑さが厳しい時であっても好ましい印象を演出してくれるでしょう。
4-2.李氏の庭

| 香水濃度による分類 | オードトワレ |
| 香りの系統 | グリーン系 オリエンタル系 |
| 使われている香料 | 金柑、ジャスミンサンバック、ベルガモット |
「李氏の庭」は金柑のさわやかな香りをベースにしながら、濃厚なジャスミンがエレガントな印象を醸しだします。ナイルの庭よりも大人っぽく、洗練された香りになっていて、大人女性におすすめの香水です。花椒を思わせるスパイシーな香りがオリエンタルな雰囲気を再現したり、竹林のような植物の香りを感じたりして、その奥深さは幻想的ですらあります。アジアはもちろんのこと、欧米諸国でも人気をあつめる香水の一つです。
4-3.屋根の上の庭

| 香水濃度による分類 | オードトワレ |
| 香りの系統 | グリーン系 フローラル系 |
| 使われている香料 | ペアー、アップル、グリーングラス |
「屋根の上の庭」は洋ナシなどのフルーティーな香りをベースにしながら、清々しく爽やかな印象にまとまった香水です。パリにあるエルメス本社の庭園に思いを馳せつつ、この香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。しっとりと朝露に濡れた花々や果樹を思わせるような瑞々しさとスッキリとした爽快感のある香りが特徴になっています。甘さは抑えられているため、日常使いからビジネスシーンまで幅広く使いやすいと思います。シャワージェルやボディローションなども展開中。休日のリラックスタイムにもおすすめです。
4-4.モンスーンの庭

| 香水濃度による分類 | オードトワレ |
| 香りの系統 | グリーン系 オリエンタル系 |
| 使われている香料 | カルダモン、ジンジャー、ベチパー |
「モンスーンの庭」は、さわやかな清涼感とスパイシーな香りが特徴的な香水です。インドの大地に吹きすさぶ季節風を表現しただけあって、自然のもつ力強さを感じさせるような仕上がりになっています。中性的な魅力や、ミステリアスな雰囲気を演出したいときにおすすめしたい逸品。個性的なのに、あくまでも透明感を失わないところは、エルメスのブランドイメージと重なります。思いきりモードなコーディネートをしたときの最後の仕上げとして選んでみてはいかがでしょうか。
4-5.ラグーナの庭

| 香水濃度による分類 | オードトワレ |
| 香りの系統 | グリーン系 フローラル系 |
| 使われている香料 | マドンナリリー、マリンノート |
「ラグーナの庭」を一言で表すとしたら、ゴージャスがふさわしいといえるでしょう。マグノリアの華やかさは特別感があって、マリンノートとのハーモニーが優雅さと気品を醸しだしてくれます。この香水は、大切な人とのディナーやパーティーといった席にも◎どんなシーンにも自信をもって臨めると思います。明るいエネルギーに満ちた香調なので、夏のリゾートでドレスアップしたときにぴったりの香水です。
4-6.地中海の庭

| 香水濃度による分類 | オードトワレ |
| 香りの系統 | グリーン系 フローラル系 |
| 使われている香料 | ホワイトキョウチクトウ、ベルガモット |
「地中海の庭」は熟れたイチジクの香りと爽やかな柑橘系の香りが特徴の香水です。軽やかで誰もが心地よく感じられる香調が人気となり、エルメスを代表する香水となりました。バランスの良さと汎用性の高さが抜群で、発表から20年経った今でも、その人気は衰えを知りません。アイテムの多いエルメスの香水選びに迷ったときは、この香水がイチオシの一つといえます。性別問わず使えるのでプレゼントとしてもおすすめです。
4-7.オードゥネロリドレ

| 香水濃度による分類 | オーデコロン |
| 香りの系統 | シトラス系 |
| 使われている香料 | ネロリ、サフラン、ビターオレンジの木 |
ネロリはビターオレンジの花を原料にした香料で、さわやかな柑橘系の香りが特徴になっています。そのネロリをたっぷりと使用した「オードゥネロリドレ」は軽やかに楽しめるオーデコロンとして、エルメスでも高い人気を誇ります。サフランのスパイシーな香りがアクセントとして効いているため甘すぎず、全体として爽快感をもたらす香りにまとまっています。どなたにも好まれる香りですから香水初心者の方におすすめです。ハッピーな気分になりたい休日にも◎
4-8.オーデメルヴェイユ

| 香水濃度による分類 | オードトワレ |
| 香りの系統 | シトラス系 オリエンタル系 |
| 使われている香料 | エレミ、ベンゾイン、ビターオレンジ |
バニラを思わせるベンゾイン(安息香)をベースに、フレッシュなビターオレンジを効かせて女性らしさを表現した「オーデメルヴェイユ」不思議の国や白昼夢、夜空にまたたく星座といったファンタジックな世界観を再現したのはラルフ・シュヴィーガーとナタリー・ファイスタウアーの二人の調香師です。ボトルはセルジュ・マンソーがデザインを担当。瞬く星たちをルーペに閉じ込めたようなボトルに仕上げ、二人の世界観をアシストしています。香りの終盤にウッディな香調に変化するのが特徴で、深いリラックス感が得られるでしょう。
4-9.バレニア

| 香水濃度による分類 | オー ド パルファン |
| 香りの系統 | シプレ系 |
| 使われている香料 | バタフライリリー、ミラクルベリー、オークウッド、パチョリ |
エルメス初のシプレ系の香水として、2024年に発表された「バレニア」は専属調香師ナジェル氏が構想から約10年の歳月をかけて完成させた渾身の作品です。ラストノートまで楽しめるオードパルファンなので香りの変化を堪能したい香水上級者から高い人気を博しています。最初にリリーやベリーの甘い香りから始まり、時間が経つにつれ、熟成酒を思わせるオークウッドが繊細に香ります。終焉に近づくと、しっとりと水気を含んだ森林を想起させるパチョリの香りに包まれていきます。彼女はエルメスのレザーにイメージを重ね、なめし革という意味の命名をしています。しなやかに現代を生きる大人女性にふさわしい香水の一つだと思います。
4-10.ツイリードゥエルメス

| 香水濃度による分類 | オー ド パルファン |
| 香りの系統 | フローラル系 |
| 使われている香料 | ジンジャー、チュベローズ、サンダルウッド |
エルメスの人気スカーフ、ツイリーを小粋に巻いたボトルが特徴的な「ツイリードゥエルメス」
そのフローラルでスパイシーな香りは、現代を自由に生きる女性たちをイメージして調香されたものです。始まりは爽快感のあるジンジャーをベースにして、まろやかなサンダルウッドが優しく香ります。さらにチュベローズが魅惑的な香りを放ちつつ、軽やかにフェードアウト。優しさのなかにスパイシーな香りを印象づける香調が、コケティッシュで小悪魔っぽさが残る少女を思わせます。ツイリーとトータルコーディネートすると、エルメスの世界観を楽しめるのでおすすめです。
4-11.イリス

| 香水濃度による分類 | オー ド トワレ |
| 香りの系統 | フローラル系 |
| 使われている香料 | アイリス |
「イリス」はギリシャ神話のイリスをイメージして創作された香水です。ファウンダーコレクションとして、エルメスは調香師たちにテーマに沿った香りの再現を求めました。さまざまな可能性と出会いを追求した結果、エルメスならではのストーリーを感じさせる意欲的なコレクションになっています。アイリスの単一香料のみで再現されたイリスは、香りの一輪挿しと称されるクラシカルな調香が特徴です。繊細でありつつも、花のもつエネルギーが存分に堪能できます。香水として原点ともいえる調香が、かえって今の時代に新鮮な驚きをもたらしてくれるでしょう。シンプルな処方のイリスには日本の浮世絵をテーマにした「イリス・ウキヨエ」もあります。
4-12.ケリーカレーシュ

| 香水濃度による分類 | オー ド パルファン |
| 香りの系統 | フローラル系 |
| 使われている香料 | ローズ、ベチバー、バニラ |
エルメスを象徴するバッグ、ケリーのメタル金具をボトルデザインにした「ケリーカレーシュ」
カレーシュとは馬車を意味していて、エルメスらしいテーマを与えられた香水といえます。初代専属調香師のエレナ氏が2007年に発表したもので、そのノーブルで優雅な香りが長く愛されています。エレガントなローズの香りから始まるトップノートから、甘美なバニラがほのかに甘く放たれ、レザーのパウダリーな香りへと変化していきます。オケージョンシーンに最適な香水の一つだと思います。
4-13.シテールの庭

| 香水濃度による分類 | オー ド トワレ |
| 香りの系統 | グリーン系 |
| 使われている香料 | 草原(イネ科), オリーブの木, フレッシュピスタチオ |
シリーズ最新作となる「シテールの庭」はグリーン系の香調にまとめられた香水です。フレッシュなピスタチオの香ばしさや、オリーブの木から放たれるリラクシーな香りが特徴になっていて、リゾート気分を感じられるところが人気の理由になっています。甘さがないので使いやすく、ジェンダーレスに好まれるのではないでしょうか。シャワージェルなどのラインナップが豊富ですから、プレゼントに最適です。
4-14.ローズイケバナ

| 香水濃度による分類 | オー ド トワレ |
| 香りの系統 | フローラル系 |
| 使われている香料 | ローズ、ルバーブ |
日本の生け花をテーマにした「ローズイケバナ」は、厳選された香料から調香するものを最小限に絞りこんでつくられた香水です。本来、生け花は限られたスペース(茶室など)に季節の花木を飾り、来客をもてなすことを目的に発展してきました。エルメスはそうした日本独自の文化に、深い理解を示しつつ香水に昇華させています。欧州各国では食材としてよく使われるルバーブと、バラの香りとのコントラストが絶妙な香りに仕上がっています。ボトルにはルバーブの赤を思わせる彩りが添えられていて素敵です。
4-15.オーデメルヴェイユブルー

| 香水濃度による分類 | オー ド トワレ |
| 香りの系統 | フローラル系 フゼア系 |
| 使われている香料 | ジュニパーベリー、パチョリ、ミネラルストーン |
エルメスの星座を表現したメルヴェイユシリーズ4作目となる「オーデメルヴェイユブルー」
ターコイズブルーがボトルに煌めいて、幻想的で透明感のある香りが特徴になっています。ベリーの鮮烈な香りとともにパチョリのスパイシーな芳香が輪郭を表します。ミネラル感のあるウッディな香りと相まって、心地よく肌になじむような香調が魅力的です。星の瞬きのような不思議な揺らめきが感じられます。人と被らずに、さり気なく個性的に装いたいときにおすすめの香水です。
5.香水を人気だけで選ぶ?選び方の基本まとめ!

香水を選ぶときに人気やブランドを基準にしている方は多いと思いますが、香水の基本的な知識があると、もっと自分に合った香りに出会えます。
ここでは香水の濃度による持続時間や時間ごとの変化、シーン別に最適な香りの系統について解説していきます。
5-1.持続時間を知る
| 分類名称と濃度 | 持続時間(目安) | 該当するシリーズ |
| オーデコロン(2~5%) | 1時間~2時間 | コロンエルメス |
| オードトワレ(5~10%) | 3時間~4時間 | 庭シリーズ、メルヴェイユ他 |
| オードパルファン(10~20%) | 4時間~5時間 | エルメッセンスの一部 |
| パルファン(20~30%) | 6時間~8時間 | エルメッセンスの一部 |
エルメスの人気香水はオードトワレを中心にラインナップされています。近年、ファッションの流行はカジュアル傾向が強く、香りも軽いもののほうが人気を集めるようになっています。こうした流れを受けて、2000年代初頭からエルメスでも軽めのオードトワレを主軸に展開するようになります。
持続時間が短いものの、エルメスの香水は変化が楽しめるのが特徴です。つけたての印象と3時間前後の変化を確認してから購入するのがおすすめの選び方といえます。
5-2.時間ごとの変化を知る
| 段階ごとの名称 | 目安となる経過時間 |
| トップノート | つけてから約1時間 |
| ミドルノート | 1時間以上~5時間 |
| ラストノート | 3時間以上~8時間 |
今回ご紹介したエルメスの香水はオードトワレが多かったので、香りが変化する段階はミドルノートにとどまります。朝のお出かけ前につけた場合、午後にはつけ直しが必要となるでしょう。詰め替え用のミニスプレーや、香水専用アトマイザーに移して携帯すると、お好きな香りを一日中楽しめるのでおすすめです。ただ、梅雨や真夏の暑さといった季節に強すぎる香りは、まわりの人に不快感を与えることになってしまいますから、くれぐれも香水のつけ過ぎには注意してください。
5-3.シーンに合った系統を知る
| 最適シーン | 香りの系統名 | 香りの印象・特徴 |
| ディナーや軽めのパーティー | フローラル系 | 華やかさと女性らしい甘さ |
| 日常使いからビジネス | シトラス系 | さわやかさと清涼感 |
| 日常使い | グリーン系 | 中性的、清々しさ |
| 印象づけたいデートシーン | オリエンタル系 | エキゾチック、大人の色気 |
| リラックスタイム | シプレ系 | 落ち着き、リラックス |
| デート、ビジネス(メンズ) | フゼア系 | 癒し、上品な甘さ |
諸説ありますが、香りにはいくつかの系統が存在しています。フローラル系やシトラス系といった代表的なものから、シプレ系やフゼア系などのいわゆるモテ系と称されるものまで多種多様です。特にエルメスで人気の香水には、こうした分類に収まりきらないような個性的なものが多く、新しい時代の感性を香りで表現していると思います。そのため、初めからボトル買いするよりも実際の香りを試してから購入するのがおすすめです。
6.迷ったら人気の香水セットを選ぶのがおすすめ!

前章でも述べていますが、香水選びに欠かせないのは実際の香りの確認です。さらに香りの変化は個人差があるため、迷ったらエルメスの香水セットはいかがでしょうか。
ここではエルメスで購入できる人気の香水セットについて解説していきます。
6-1.選べる4つの香り
エルメスの香水は他のブランドと同様に、ムエット(試香紙)でのトライアルが可能です。しかし、時間が経ったあとの変化を確かめるには、ご自身の肌に直接つけるほうがいいでしょう。そんな時におすすめなのがエルメスの香水セットです。
ノマドセットとして、15mlのミニボトルが4本選べるセット内容になっています。気に入った香りを1本ずつ4タイプを選ぶことができるので、ボトル買いする前の最終チェックとして購入してもいいですね。贈り物として定番ラインを詰め合わせたり、友人たちとお揃いにしたりするときにもおすすめ。値段は選ぶ香水によるものの、エルメスの中では割安な2万円前後なので手にしやすいと思います。
6-2.お試しに最適な15ml
「第一印象はよかったのに、時間が経つとイメージとちがった…」ということは香水でもよくあります。ノマドセットはボトルの容量が15mlとなっていて、比較的使い切りやすいのも助かるポイントになっています。また、一つのボトルごとにエルメスオレンジカラーのポーチが付属するのも嬉しいポイント。母の日や父の日はもちろんのこと、お友達へのちょっとしたプレゼントにも良さそうです。このサイズは持ち運びしやすいので旅行や出張などにもおすすめします。
7.エルメスの香水はどこで買える?
現在、人気のエルメスアイテムは店舗に行っても買えない状況が続いています。
ここではエルメスの香水はどこで買えるかについて解説していきます。
7-1.店舗で購入
エルメスの香水は実店舗に行って買うことができる数少ないアイテムの一つです。もしファーストエルメスに香水を考えているなら、お近くの店舗に出向いてみてはいかがでしょうか。イベントの重なる時期を避けて店舗予約が確実ですが、意外にふらっと立ち寄っている方も多いようです。もともとエルメスは店舗販売に力を注いできたブランドですから、その一流の接客には定評があります。店舗によって内装や品揃えが変わり、長く付き合える担当者との出会いがあるかもしれません。
ぜひ一度、香水の購入をきっかけにしてエルメスの実店舗に足を運んでみてください。
7-2.オンラインから購入
とはいえ、やはりオンラインショップからの購入は便利です。エルメスでも公式オンラインショップから人気の香水が買えるので、お忙しい方は利用してみてください。ネットを検索してみると、二次流通の中古市場やフリマサイトなどもあります。香水はバッグなどとちがって偽物が作りにくいので、細心の注意をしながら利用してみるのもいいでしょう。自分へのご褒美にするとき、自ら買ったものでも届くまで楽しい時間になると思います。
8.エルメスの香水を使っている芸能人
ここからはエルメスの香水を愛用している人気芸能人について解説していきます。
8-1.「李氏の庭」 石原さとみ

俳優の石原さとみが愛用している香水といえば、エルメスの李氏の庭です。10代から活躍してきた彼女も家庭を大事にする年齢となり、子育てと仕事とのバランスをうまくこなしているようです。ますます多忙を極める彼女に、この人気香水の落ち着きとリラックスした香りがぴったりだと思います。2025年の今夏、二人目のお子さんの出産を控えて産休となるものの、その美貌はますます輝きを増しているようです。好きな香りの癒し効果を活かして、また元気な姿を見せてほしいですね!
8-2.「ナイルの庭」 藤井風

今や世界を舞台にライブ活動をおこなっている藤井風さんですが、彼の愛用している香水はエルメスのナイルの庭だといわれています。中性的でアンニュイな雰囲気をもつ彼の音楽と、ある意味で文学的なエルメスの香水とが、どこかお互いに響きあうのかもしれません。繊細な言葉がならぶ歌詞とダイナミックな曲調は、相反しながらも人の心の機微に寄り添うような優しさが感じられます。とらえどころがないのに目が離せない、そんな魅力にあふれたミュージシャンといえるでしょう。女性からの人気が高いナイルの庭ですが、同様に男性からも支持されているのは間違いなさそうです。
8-3.「屋根の上の庭」柴咲コウ

すっかり大人の貫録を見せる俳優となった柴咲コウさん。最近では北海道へ移住されて、健康的な生活を送っていることが話題となりました。また、俳優や歌手としての表舞台はもちろんのこと、映画監督といった作り手側としての活動にも注目が集まっています。そんな精力的に活動をつづける彼女が選んだのは穏やかな香りの代表格、屋根の上の庭だったのは少し意外な感じがします。自然に近い暮らしの中で内面に変化があったのかもしれませんね。
9.エルメスの人気香水はストーリーを纏える名品ぞろい!
今回はエルメスで人気の香水について解説してまいりました。エルメスがめざすのは、さまざまなテーマや物語を落としこんだ香水を世に送りだすことです。そのため、どの人気香水にも文学的なエッセンスがふんだんに盛り込まれています。
香りを言葉にして、ストーリーを紡ぎだすことに成功したエルメス。数滴をボトルから放てば、誰しもエルメスの世界観を纏えることでしょう。
ぜひ人気のオードトワレから、エルメスへの第一歩を踏み出してみてください。