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2025年12月05日

ダイヤモンドの蛍光性とは?太陽光で光る?|光る理由・価値・評価を徹底解説!

宝石

誰もが知っている有名な宝石、ダイヤモンド。無色透明でキラキラと輝く、とてもきれいな宝石ですよね。ですがダイヤモンドが実は太陽光や紫外線ライトなどで照らすと蛍光することはあまり知られていません。一言で蛍光ダイヤモンドと言っても、石ごとにfaint、mediumなど蛍光の強さ、ピンク、イエローなど蛍光の色はそれぞれ異なり、とても個性的です。

そこで今回は、ダイヤモンドの蛍光性についてまとめました。ダイヤモンドの蛍光性とは?蛍光する理由や、蛍光ダイヤモンドの価値や評価方法の解説。蛍光性ありとなし、どっちを選べばいいの?などの疑問にもお答えします。

ぜひ最後まで読んで、自分が一番きれいだと思えるダイヤモンドを探しましょう!

1.ダイヤモンドの持つ性質「蛍光性」

多くの人がジュエリーを選ぶ時、重要視することが多いのは価格やデザインでしょう。確かにどんなに気に入っても予算以上のものは購入できませんし、逆にどんなに安くてもデザインが好きでなければ、その人にとって良い買い物とは言えません。せっかく買ってもあまり使わなかったりすると、もったいないことになってしまいます。価格とデザインはジュエリーを選ぶうえでとても重要です。

逆に意識する人が少ないのが、ダイヤモンドの蛍光性です。多くの人がダイヤモンドの蛍光性と聞いてもピンと来ないのではないでしょうか。「ダイヤモンドに蛍光性なんてあるの?」「というか、そもそも蛍光性ってなに?」という人も多いでしょう。ですが実はダイヤモンドには蛍光性があり、石の見た目に影響することもあるのです。

ダイヤモンドの蛍光性とはどんなものなのか、詳しく見ていきましょう。

1-1.蛍光性とは?

「蛍光」という言葉を聞いたことがない人はいないでしょう。「蛍光ペン」や「蛍光塗料」と同じ、暗いところでぼんやりと光る性質のことを蛍光といいます。

蛍光とは、ルミネッセンスという性質の一種です。ルミネッセンスとは広くさまざまな要因で物資が光る現象のことをいいます。ルミネッセンスには蛍光の他にも燐光(りんこう)という現象もあります。蛍光と燐光の違いは、光り続ける時間です。燐光する物質は、光源の明りを消しても光り続けますが、蛍光する物質は光源がなくなると短い時間で光らなくなります。

フローライトやクンツァイトは燐光性を示す宝石です。そして数はとても少ないですが、この燐光性を持つダイヤモンドもあります。アメリカのスミソニアン博物館に所蔵されているとても大きなブルーダイヤモンド、「ホープダイヤモンド」は燐光性を持っていて、赤く光るそうです。ホープダイヤモンドは持ち主を不幸にする「呪いのダイヤモンド」と呼ばれています。呪いのダイヤモンドが暗い中ぼんやりと赤く光っているのを想像すると、なんだか不気味ですね。

とはいえ、燐光性を示すダイヤモンドはほとんどありません。ですが今回のテーマである蛍光性を持つダイヤモンドの数は、ダイヤモンド全体の約25~35%ほどです。珍しいことに変わりはありませんが、時々は見られるくらいの珍しさですので探しみてもいいでしょう。

1-2.ダイヤモンドが蛍光する理由

石が光ると聞くと、「なぜ光るんだろう?」「石が光るなんて不思議だなぁ」と思うかもしれませんね。

ダイヤモンドが光るのは、その結晶構造に由来します。ダイヤモンドは炭素という元素でできた物質です。炭素の周りの電子は蛍光の原因となる物質、つまりダイヤモンドの場合は紫外線に当たることで、通常とは違う動きをします。その電子が元に戻ろうとする時に生み出すエネルギーが発光して見えるのです。

といっても電子の動き自体が目に見えるわけではありませんし、理屈を知っても正直よくわからない人がほとんどだと思います。とにかくダイヤモンドは、まれに蛍光する石がある宝石だと思っておけばいいでしょう。

1-3.蛍光を見る方法

蛍光を示す宝石が何に反応するかはそれぞれですが、ダイヤモンドの場合は紫外線に反応して蛍光します。つまり紫外線を含む太陽光や紫外線ライトなどを当てると、ダイヤモンドが蛍光するのを見ることができます。とはいえ、屋外の明るいところでは蛍光しているのかどうかわかりにくいですよね。おすすめは暗い室内で、紫外線ライトの光をダイヤモンドに当てることです。

本当に珍しい燐光性を持つダイヤモンドは別ですが、ダイヤモンドの持つ蛍光という性質は光を当てなくなるとすぐに光らなくなってしまいます。そのため、室内をあらかじめ暗くしておいて、紫外線ライトを当てるとダイヤモンドが蛍光するのがわかりやすく見えますよ。

紫外線ライトは長波紫外線ライトと短波紫外線ライトという2種類があります。多くの蛍光ダイヤモンドは長波紫外線ライトで蛍光性を見せますが、一部のものは短波でのみ蛍光するものもありますので、価格などを見てどちらを購入するか決めてください。

また、紫外線ライトに多いのが、色のついた光を照射するライトです。光自体に色がついていると、ダイヤモンドの本来の蛍光のようすがわかりにくくなるのであまりおすすめしません。

蛍光性を持つ宝石はダイヤモンド以外にもたくさんあります。蛍光するかどうかで偽物の宝石を見分けられる種類のものもありますので、もしこれから宝石を集めたい、いろんな宝石を見てみたいと思っているなら、紫外線ライトを購入しても損にはならないと思います。

2.蛍光性のあるダイヤモンドの価値

実はジュエリーに使用される宝石そのものは、あまり資産価値が高いものではありません。その理由はさまざまですが、例えば安定的な需要が見込めないことや、宝石が本物か偽物かの見極めが難しいことなどが挙げられます。ですがそんな宝石の中でも、ダイヤモンドは唯一資産価値がある宝石と言っても過言ではありません。ダイヤモンドは世界的に有名で常に需要がありますし、鑑定書があればその価値は誰でもわかります。将来の資産としての価値を考えた時に、唯一おすすめできる宝石がダイヤモンドなのです。

ではそれが、蛍光するダイヤモンドの場合はどうなるのかを、この項では見ていきます。

結論から先に言うと、ダイヤモンドが蛍光するかどうかは、ダイヤモンドの価値には直接的には影響しません。ただし場合によっては注意しなければならないこともあります。その理由を詳しく見ていきましょう。

2-1.蛍光性はダイヤモンドの価値にほぼ影響しない

結論から言いますと、蛍光性はダイヤモンドの価値にほとんど影響しません。その理由は簡単で、蛍光するかどうかで、ダイヤモンドの見た目が変わることはほとんどないからです。

前の項で解説した通り、ダイヤモンドが蛍光する原因は目に見えない分子・電子レベルの結晶構造です。目には見えないので見た目にも影響しません。

ダイヤモンドの価値は「4C」という基準で決まります。4Cとは、Carat(カラット・重さ)、Cut(カット・輝き)、Color(カラー・色)、Clarity(クラリティ・透明度)の頭文字を取ったダイヤモンドの価値を決める国際的な基準です。その4つのCはどれも見た目の美しさを基準にしています。つまりダイヤモンドにおいては、美しさこそが価値なのです。もちろん歴史的背景などがその石自体の価値を上げることはありますが、それはごく一部のダイヤモンドに限られます。ほとんどの場合において、ダイヤモンドの美しさに影響を与えない蛍光性はダイヤモンドそのものの価値には影響しません。

2-1-1.【例外】ストロングブルーの蛍光に注意

蛍光性がダイヤモンドの価値に影響しないというのはGIA(アメリカ宝石学会)という4Cを提案したアメリカの権威ある宝石の鑑別機関の見解です。ところが一部のコレクターやショップなどは、蛍光がダイヤモンドの価値に影響を与えるという見解を示してます。

特によく言われるのが、強いブルーの蛍光を示すダイヤモンドです。蛍光性が「Very Strong Blue」、もしくは「Strong Blue」と記載されているダイヤモンドは、紫外線の影響ではっきりと強いブルーに蛍光します。この色に蛍光するダイヤモンドの中には「Oily(オイリー)」と呼ばれるものがあります。まるで油がかかったような、白く薄い膜があるように見えることがあるのです。これではダイヤモンドの美しさが損なわれてしまいますよね。4Cの評価でも、クラリティに影響すし、価値の低いダイヤモンドになってしまうと思われているのです。

また、逆に蛍光性がダイヤモンドの価値を上げるとされることもあります。ダイヤモンドは無色透明の石ですが、まったく無色透明のダイヤモンドは実は多くありません。多くのダイヤモンドはイエローやブラウンがかって見え、その程度によってカラーグレードが評価されるのです。最近はカラーグレードが高いダイヤモンドの産出量が減っていて、比較的手に入れやすいような価格帯のダイヤモンドの多くが、そういったカラーグレードの低いダイヤモンドです。ところがダイヤモンドの蛍光性は石自体の黄色みを隠すと言われて、かえって蛍光するダイヤモンドの方がよいとされることもあります。

これらの評価は、ただ単に「蛍光性があるから」「この色に蛍光するから」とダイヤモンドの価値自体に直結するものではありません。いくつかの要素が複雑に絡み合って、総合的に評価されるものです。そのため蛍光性自体がダイヤモンドの価値自体に影響を与えるとは言えないでしょう。

ですが、美しく感じるかどうかで価格が上下するのがジュエリーです。最終的には予算内で自分が良いと思ったものを購入するしかありませんが、ダイヤモンドの蛍光については、「そのように評価されることもある」ということは一応知っておいたほうがいいでしょう。

2-2.鑑定書に記載される蛍光性

宝石は、一目見ただけで誰もがその価値を判別できるというものではありません。そこで役に立つのが、ダイヤモンドの鑑定書です。

鑑定書とは、ダイヤモンドがどのように評価されるのか、どれほどの価値があるのかを客観的に、国際基準に基づいてきちんと調べた証明書です。ちなみに宝石に関する書類には「鑑定書」と「鑑別書」があります。鑑別書は宝石の種類を示したものですべての宝石につけることができますが、鑑定書はダイヤモンドのみに発行されるダイヤモンドの価値を記したものです。

鑑定書には4Cの評価の他にもさまざまなことが記載されています。そのうちのひとつが蛍光性についてです。蛍光性には強さと色がそれぞれあり、鑑定書にはそのどちらも書いてあります。

ダイヤモンドを購入する時には、まず自分の目で確かめてみるのが一番です。自分の気に入るダイヤモンドかどうか、じっくり観察してみてください。もしそのジュエリーを気に入ったら、ショップの人に鑑定書があるかどうか聞いてみましょう。鑑定書を見ることができれば、自分が見ただけではわからなかったいろんなことが書いてあります。その時に蛍光の欄も確認し、可能なら実際に蛍光するかどうか紫外線ライトで見せてもらうのが一番です。実物をじっくり見て、鑑定書を確認してから購入するようにしましょう。

3.ダイヤモンドの蛍光性の強さと色

ダイヤモンドの蛍光性と一言で言っても、どのダイヤモンドも同じように蛍光するわけではありません。蛍光性の強さと色はそれぞれ異なり、それがダイヤモンドの個性にもなるのです。この項ではダイヤモンドの蛍光性の強さと色について見ていきます。鑑定書の見方も解説しますので、参考にしてください。

3-1.蛍光性の強さ|None、Faintなど

蛍光性の評価基準には、4Cのように国際的な基準があるわけではありません。

たとえばGIAや日本国内で最大の宝石鑑別機関であるCGL(中央宝石研究所)では、蛍光性は5段階に分かれて評価されます。

・None(ノン):まったく蛍光しない。

・Faint(フェイント):わずかに蛍光する。

・Medium(ミディアム):中程度に蛍光する。

・Strong(ストロング):強く蛍光する。

・Very Strong(ベリーストロング):とても強く蛍光する。

ダイヤモンドの取り扱いで有名なデビアス社によって設立されたダイヤモンド専門の研究機関であるIIDGRは蛍光性を4段階で評価します。

・Negligible(ネグリジブル):無視しても良い程度の蛍光。

・Slight(スライト):わずかに蛍光する。

・Medium(ミディアム):中程度に蛍光する。

・Strong(ストロング):強く蛍光する。

鑑別機関によって表記の仕方が異なるので違和感を覚えるかもしれませんが、実はこれは通常のことです。ダイヤモンドの4Cのように評価基準が定まっていることの方が珍しいことなんですよ。

ショップによっては、ダイヤモンドは蛍光しないほうが良いと考えてこだわって仕入れているところもありますし、逆に個性的な蛍光性を好んで使用してあるジュエリーもあります。どちらが良い、悪いというわけではなく好みの問題なので、自分の好きな方を選んでください。

3-2.蛍光性の色|ピンク、イエローなど

ダイヤモンドの蛍光は、強さもですが色もさまざまです。濃いブルーや淡いブルー、イエロー、オレンジ、ピンク、グリーン、ブルーグリーンなど、表記もそれぞれ違います。その中でも現在もっとも多いのは、ブルーに蛍光するダイヤモンドです。色の違いは窒素分子の数や構造の差により生じます。

ダイヤモンドが何色に蛍光するかは、必ず鑑定書に記載されるというわけではありません。例えばGIAでは蛍光の強さがMedium以上の時に、蛍光の色も合わせて記載されます。前述の「Strong Blue」とは、蛍光の強さが強く、色はブルーに蛍光するダイヤモンドという意味です。もし蛍光の強さがNoneの時はもちろん、わずかに蛍光するFaintの時でもその色は鑑定書には書かれませんので、知りたければ自分で紫外線ライトを当てて確認するしかありませんね。

4.【FAQ】蛍光ダイヤモンドのよくある質問

最後に、蛍光ダイヤモンドのよくある質問にお答えします。

蛍光ダイヤモンドは全体の25~35%程度です。普段ダイヤモンドを購入する時にも、蛍光性に注目する人は少ないでしょう。ですが逆に考えれば、蛍光性に注目したダイヤモンド選びをすることで、他の人とは違うワンランク上のダイヤモンドを選ぶことができるかもしれません。

心から納得できるダイヤモンドを選ぶためにも、蛍光ダイヤモンドの疑問を解決しておいてください。

4-1.蛍光ダイヤモンドは太陽光で光る?

蛍光物質にはさまざまな種類があり、蛍光する条件もそれぞれ異なります。その中でダイヤモンドが蛍光するのは、紫外線が当たっている時です。つまり、紫外線を含む太陽光でも蛍光ダイヤモンドを光らせることはできます。

ただし、太陽光が当たる場所は明るいため、蛍光していてもはっきり確認するのは簡単ではありません。蛍光の強さがStrongやVery Strongと評価された石であれば、屋外でも見える可能性はありますが、確実とは言えないでしょう。また室内で太陽光を当てる場合、窓ガラスがUVカット仕様だと紫外線が弱まり、蛍光が見えにくくなります。蛍光をしっかり観察したいなら、紫外線ライトを使い、暗い部屋で照らすのがおすすめです。

4-2.蛍光ダイヤモンドは評価が低いの?

ダイヤモンドを探していると、ショップによっては「蛍光ダイヤモンドは取り扱っていません」と案内していることがあります。そうした表示を見ると、「蛍光ダイヤモンドは良くないものなの?」と不安に感じてしまいますよね。結論から言うと、蛍光ダイヤモンドだからといって、必ずしも品質が悪いわけではありません。ただし、蛍光の強さがVery Strong BlueやStrong Blueと評価されている場合、まれに白い膜がかかったように見える「オイリー」と呼ばれる状態になることがあります。

この状態では透明感が損なわれ、評価が下がることがあるのです。一方で、蛍光によって個性的に見えると感じる人や、カラーの弱点が目立ちにくくなると考える人もいます。最終的には、自分の目で見て納得できるかどうかが大切ですね。

4-3.蛍光性ありと蛍光性なしのダイヤモンド、どっちを選んだらいい?

ダイヤモンドは人気の高い宝石なので、ショップには同じデザインの商品が複数並ぶこともあります。そうなると重要になるのが、石そのものの品質です。まずは可能であれば鑑定書を確認し、国際的な基準である4Cを比べてみましょう。

それでも大きな差がない場合は、蛍光性に注目してみてください。鑑定書の「蛍光性(Fluorescence)」の欄を確認し、蛍光する石であれば実際にどんな光り方をするのか見せてもらうのがおすすめです。蛍光性に良し悪しの基準はなく、最終的には自分がきれいだと感じるかどうかが大切です。たくさんのダイヤモンドを見比べて、自分に合った一石を選んでくださいね。

5.まとめ

今回は、ダイヤモンドの蛍光性についてご紹介しました。無色透明でキラキラと強く輝くダイヤモンドは、多くの人にとって憧れの宝石ですよね。同時に、ショップで見かけたり実際に購入したりする機会も多い、身近な宝石でもあります。そんなダイヤモンドですが、紫外線に反応して蛍光する性質を持つことは、あまり知られていません。太陽光や紫外線ライトによって、ダイヤモンドが光るようすを見ることができます。

ダイヤモンドの蛍光性は、石の価値に直接影響するものではありません。蛍光するからといって、必ずしも見た目が悪くなるわけではなく、石によっては魅力が増すと感じる人もいます。最終的にそのダイヤモンドに価値があるかどうかは、自分が好きかどうかという点に行き着くでしょう。高価なダイヤモンドが、必ずしも自分にとって価値のある一本になるとは限りません。長く使い続けられるかどうか、自分が本当に気に入るかどうかを大切にして選んでくださいね。

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