2025年2月14日
アフガナイトとは?宝石言葉や意味・効果・価値などを徹底解説!

滅多に見かけない美しいブルーの宝石・アフガナイトとはどんな宝石なのか?宝石言葉やスピリチュアル的な意味・効果から相性の良い石、見た目が似ているアウイナイトとの違いまで、幅広くご紹介!
アフガナイトは石の特徴から、ブレスレットやネックレスなどの装飾品に加工しにくく、2000年代に入るまであまり流通量が多くない宝石でした。ですがアフガナイトは持っている人が少ないというレアリティや、蛍光して色を変えるという個性を持った、魅力的な宝石です。またジュエリーとして加工されていない原石も、コレクターに人気があります。
アフガナイトはまだ知名度も低く流通量も多くありませんが、とても美しい宝石です。どんな宝石か知ればすぐに欲しくなってしまうかもしれません。ショップで見かけるとそれだけで嬉しく、すぐに購入したい!と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。実はアフガナイトには、アウイナイトやラピスラズリなど、よく似た宝石が何種類かあります。よく知らずに買ってしまうと、実は別物だった!偽物だった!とがっかりしてしまう可能性があるのです。
そこで今回はアフガナイトがどんな宝石か気になっている人に、アフガナイトの特徴をさまざまな角度からご紹介します。とても珍しい宝石であるアフガナイト。アフガナイトがどんな宝石かを知れば、ジュエリーショップめぐりがもっと楽しくなるかもしれませんよ!
1.アフガナイトとは?
アフガナイトと聞いても、すぐにどんな宝石かを思い浮かべることができる人はそう多くないでしょう。知名度が低く、ショップなどで見かけることもすくないので、見たことも聞いたこともないという人がほとんどだと思います。ですがアフガナイトは決して魅力がない宝石というわけではありません。色合いは美しいブルーの、キラキラと輝く宝石です。
「美しい宝石なのに、なぜ有名じゃないの?」と不思議に思いますよね。実はアフガナイトには、ある特徴があります。その特徴のせいで、ジュエリーに加工されることが少なかったのです。
なぜアフガナイトは、その美しさにもかかわらずあまり加工されてこなかったのでしょうか。アフガナイトの基本情報やその歴史に触れながら、詳しく見ていきましょう。
1-1.アフガナイトの基本情報
アフガナイトは透明感のあるブルーの宝石で、一見するとサファイアに似ています。ですがサファイアよりも流通量が少なく、ショップなどで偶然見かけることは滅多にありません。なぜアフガナイトは、あまり流通していないのでしょうか。
アフガナイトがあまり流通していない理由のひとつには、産出量がとても少ないことがあげられます。アフガナイトはその名前から連想される通りアフガニスタンなどで産出されますが、その量は決して多いとは言えません。採れる量が少ないので、当然流通量も少ないというわけです。
またアフガナイトはケイ酸塩鉱物という鉱物の一種ですが、形成される環境はごく限られています。石の隙間や他の宝石を貫くような場所で成長するため、大きな結晶はほとんど採れません。そのため大きな結晶が見つかれば、とても高値で取引されます。
1-2.アフガナイトの歴史
アフガナイトが発見されたのは1968年のことです。まだ発見されて50年ほどなので、宝石全体の歴史から見れば新しい宝石と言えるでしょう。
アフガナイトが初めて発見されたのは、アフガニスタンのバダフシャーン地区にあるサー・エ・サン鉱山です。サー・エ・サン鉱山はラピスラズリの採れる鉱山として有名で、他にもラピスラズリの成分であるソーダライトも産出されます。どれもブルーの宝石ですが、きちんと鑑別すると結晶構造がそれぞれ違うので、専門家にはわかるそうです。
美しいブルーのアフガナイトは、発見されてからもすぐには注目されませんでした。アフガナイトが少ないながらも流通しだしたのはそれから30年以上も経った2000年代に入ってからのことです。ですがアフガナイトは現在でもやはり産出量が少なく、滅多に見かけることのないレアストーンの1種です。
1-3.アフガナイトの名前の由来
アフガナイトの名前の由来は、最初に発見されたアフガニスタンにちなんでのことです。和名でもそのまま「アフガン石」と呼ばれています。
1-4.アフガナイトの産地
アフガナイトの産地は、最初に発見されたアフガニスタンのサー・エ・サン鉱山の他に、アメリカやカナダ、ロシア、イタリアなどです。多くの産地があるように感じますが、ジュエリーに加工できるほどの品質と大きさを持つものは、ほとんどがアフガニスタンで産出されます。
量も大きさも充分な量が産出されているとは言いがたいアフガナイトはレアストーンの中のレアストーンと言われるほど産出量が限られています。
これから先も大規模な鉱脈が発見されないかぎり、アフガナイトはずっとレアストーンのままでしょう。
2.アフガナイトの特徴
まだ知名度が高くないアフガナイトは、その特徴もあまり知られていません。ですがアフガナイトにはさまざまな特徴があります。
この項でご紹介するアフガナイトの特徴は3つ。その3つの特徴とは、アフガナイトの原石は六角形であること、加工が難しい宝石であること、蛍光して色が変わる宝石であることです。これらは人にとって良い特徴もあれば、少し困った特徴もあります。アフガナイトにはどんな特徴があって、それに対して人がどう向き合っているのかを知りましょう。
アフガナイトがどんな石か知ることは、アフガナイトの魅力を知ることに繋がりますよ。
2-1.原石は六角形
さまざまな物質の元素同士がつながることで、宝石はできています。その時にどのような形で元素同士がつながるかによって、宝石の形が決まるのです。カットされてしまえば元の形はわからなくなりますが、宝石がカットされる前、つまり原石の状態であれば石の個性としてさまざまな石の形を見ることができます。
アフガナイトの原石の形は、六角形です。アフガナイトはラピスラズリやアウイナイトなどの青い宝石とその色や輝きはよく似ています。ですが原石の形は異なるので、原石を見ればアフガナイトかそうでないかを見分けることができるでしょう。
カットされたジュエリーやパワーストーンは、美しく身に付けやすいように作られています。ですが原石には、原石特有の魅力があります。カットや研磨されていない原石にはキラキラした輝きはありません。代わりに自然で飾らない美しさや力強さを感じることができます。また同じものはふたつとないそれぞれの個性を、より楽しめるでしょう。石そのものの色や形を楽しむことができる原石に注目して見るのも、宝石の楽しみ方のひとつです。
2-2.加工が難しい宝石
アフガナイトが発見されてから数十年もの間あまり世の中に流通しなかった理由のひとつには、その加工の難しさがあります。宝石の加工に関わる性質は主に2つ、「硬度」と「劈開(へきかい)」です。まずは「硬度」について見ていきます。宝石の硬さ、傷つきやすさを表すのは「モース硬度」という硬さの尺度です。モース硬度はふたつの物質を擦り合わせてどちらが傷つくかを比べて硬度を定めます。地球上でもっとも硬いと言われているダイヤモンドは、モース硬度10です。
宝石は硬すぎても加工しづらいですが、柔らかすぎても加工しづらいそうです。ではアフガナイトのモース硬度はどれくらいかというと、5.5~6程度。これはガラスよりは硬く、やすりよりはややわらかいくらいの硬さです。やすりを使ったことはありますか?工作で使ったり、爪をけずったりするあのやすりです。そう特別な工具ではありません。そのやすりで擦っただけで、アフガナイトは傷ついてしまいます。アフガナイトは決して硬い宝石ではありません。あまり加工しやすい宝石とは言えないでしょう。
それだけであればまだよかったのですが、アフガナイトはそれに加えて劈開があります。劈開とはある一定の方向に力を入れると割れてしまう性質のことです。どんなに硬い宝石でも、その方向に衝撃を与えると驚くほど簡単に割れてしまいます。アフガナイトにはその劈開があります。どんなに気を付けて加工していても、簡単に傷ついてしまうし割れてしまうのがアフガナイトということです。
このふたつの性質を持つアフガナイトは、とても加工しづらく「職人泣かせ」と呼ばれています。このため美しい宝石であるにもかかわらず、アフガナイトは発見してからすぐにはあまり流通していませんでした。もちろんこんなに美しい宝石を、宝石業界がただ放っておくわけはありません。加工技術は日々進歩しています。2000年代に入ってから、ようやくアフガナイトは加工されるようになりました。そのおかげで、ようやく私たちの手の届く存在になったのです。
2-3.蛍光して色が変わる
アフガナイトのすばらしい見た目の特徴として、蛍光性があります。蛍光性とは、その石にブラックライトを当てると蛍光色になる性質のことです。アフガナイトには蛍光するものと蛍光しないものがあります。蛍光するアフガナイトは、ブラックライトを当てると鮮やかなピンクやオレンジ色に蛍光します。その美しさは目を見張るほどです。
ところがすべてのアフガナイトが蛍光するわけではありません。蛍光するかどうかは含まれる硫黄の量に関わります。硫黄の量が多すぎると、アフガナイトは蛍光しないのです。アフガナイトの美しい濃いブルーも、硫黄の量に関係しています。こちらは、硫黄が多いほど、濃いブルーになるのです。
皮肉にも、アフガナイトとして品質の高い、濃いブルーの石ほど蛍光はしません。蛍光するアフガナイトの多くは、クリアカラーや薄いグリーン、あるいは淡く明るいブルーです。ごくまれに、美しい濃いブルーのアフガナイトが蛍光することがあります。これはアフガナイトの表面が濃いブルーで内部はクリアカラーの物や、全体はクリアカラーで一部が濃いブルーの物など、ごくレアな場合です。
そんな美しいアフガナイトに出会えたら素敵ですが、実際にはほとんど見かけることはないでしょう。
3.アフガナイトの価値と値段
実際にアフガナイトがほしいと思ったら、気になるのは値段ですよね。いくら気に入っても、あまりにも値段が高すぎる物を購入することはできません。
反対に安いからと言って価値のない、品質の低い物を購入するのもあまり良いこととは言えません。もちろんそれを心から気に入ったのであれば、世間的な価値は関係ないでしょう。ですが、あまり気に入ってもいないのに安いからという理由で購入するのはやめたほうがいいでしょう。そんな気持ちで購入しても、結局は身に付ける機会が少なくなることも多いからです。
結局大事なのは、品質と値段のバランスです。どのようなアフガナイトの価値が高いとされていて、いくらくらいが妥当な値段なのか知っておけば、購入した後に後悔することは減るでしょう。
3-1.価値が高いアフガナイトとは?
アフガナイトはそもそも流通量が少ないので、とても価値が高い宝石です。購入しようと思ったら、ある程度の予算が必要になってきます。その上でアフガナイトの価値を決める要素は5つ、「大きさ」「色」「カット」「透明度」「蛍光性」です。
ひと目見てすぐにわかるのは「大きさ」ですね。もしその他の価値の基準がすべて同じくらいの石がふたつあって、そのふたつの大きさが違った時、価値が高いのはもちろん大きいほうです。特にアフガナイトは、あまり大きな結晶が産出されません。そのため大きなアフガナイトはそれだけで価値が高く、場合によっては桁違いの値段になることもあります。
次にわかりやすいのは「色」です。アフガナイトの色はクリアカラーや白色、淡いグリーンやブルーまでありますが、価値が高いのはブルー、特に濃いブルーの物です。薄いグリーンよりはブルーのほうが価値が高いですが、水色のようなブルーよりはネイビーっぽいブルーの方が品質の良いアフガナイトです。見た目なら「カット」もわかりやすいでしょう。アフガナイトは特に加工の難しい石です。うまくカットするとキラキラと美しく輝きますが、それだけ手間もかかります。当然、価値も値段も高くなるというわけです。
「透明度」とは、宝石内部に余計な異物が入り込んでいないかどうかということです。石を見ると「中に何か見えるな?」と思うことがあります。それは宝石が出来上がる過程で入り込んだ、インクルージョンと呼ばれる異物です。肉眼で見えるインクルージョンもありますが、ルーペや顕微鏡などで見なければわからないものもあります。当然インクルージョンは少ないほうが価値が高いです。
最後に、アフガナイトで重要な価値の基準が「蛍光性」です。アフガナイトの蛍光性については、前の項で解説しましたね。蛍光性があり、美しい色に変わるものは価値が高いです。ですがほとんどの場合、蛍光性と色は両立しません。ごくまれに美しい濃いブルーで蛍光するアフガナイトは、価値も値段もとても高く設定されています。
3-2.アフガナイトの値段
では具体的に、アフガナイトの値段はいくらくらいになるのでしょうか。
アフガナイトは小さくてもとても希少なので、ある程度の予算を確保する必要があります。もし低予算でアフガナイトを欲しいと思ったら、原石やルース(台座などにセットされていない、カットされた宝石の状態)での購入がおすすめです。アフガナイトは原石の形も珍しく、また美しいブルーをしています。眺めて楽しむだけなら原石でも充分です。小さな物なら、1万円以下で購入することも可能でしょう。
ですがもしアフガナイトのジュエリーがほしいと思ったら、数万円~数十万円は用意しておく必要があります。アフガナイトをジュエリーに加工する時には当然原石をカットしなければなりませんし、ゴールドやプラチナなど地金の料金もプラスされます。ほんの小さなアフガナイトでも、とても高価になるでしょう。
4.アフガナイトのスピリチュアル的な意味と効果
宝石や鉱石は、見た目が美しく目を楽しませるだけでなく、スピリチュアル的な意味と効果があると言われています。つまり、身に付けたり身近に置いておくことで、身体的にも精神的にも宝石にさまざまな影響を受けるということです。そのような効果が期待される宝石・鉱石はパワーストーンと呼ばれます。パワーストーンとしての効果を期待して宝石や鉱石を身に付けたり、身近に置いておく人も、決して少なくはありません。
アフガナイトにも当然、スピリチュアル的な意味と効果があります。そしてその意味・効果をより発揮できるような身に付け方もあるのです。アフガナイトを身に付ける時にその意味や効果を知っておけば、より良い影響を受けることができます。
この項ではアフガナイトを象徴する「宝石言葉」とアフガナイトを身に付けることで得られる効果、そしてもっとも効率的にその効果を得られる身に付け方をご紹介します。
4-1.アフガナイトの宝石言葉
宝石にはそれぞれ、「宝石言葉」と呼ばれるその石を象徴する言葉があります。花を購入する時に、「花言葉」を参考にしたことがある人は多いでしょう。花に「花言葉」があるように、宝石には「宝石言葉」があります。そしてその宝石言葉を知っておけば、宝石を購入したり、プレゼントしたりするときに役に立つのです。
アフガナイトの宝石言葉は、「頭脳明晰」「才能開花」です。アフガナイトのブルーは、冷静さや知性を象徴しています。知性を身に付けたい人に、アフガナイトはぴったりです。また、人には自分でも気付いていない才能があります。その才能を目覚めさせたいという人にもアフガナイトはおすすめです。
4-2.アフガナイトの効果
アフガナイトには3つのスピリチュアル的な効果があります。精神を落ち着かせ強くする効果、コミュニケーション能力をアップさせる効果、能力を向上させる効果です。それぞれ詳しくみていきましょう。
アフガナイトには、持ち主の精神を落ち着かせて精神的に強くする効果があります。アフガナイトのブルーは冷静さの象徴です。そのブルーを見ていると、それだけで気持ちが落ち着くような気さえします。アフガナイトはイライラする気持ちや悪い想像を振り払い、持ち主を落ち着かせてくれるのです。ネガティブな気持ちにとらわれていると、そこで立ち止まってしまったり、良い解決策が思い浮かびませんよね。アフガナイトは持ち主を一旦落ち着かせることで、一歩前に踏み出せるようにサポートしてくれます。そしてその落ち着きは、精神のタフさにつながります。何があっても冷静に落ち着くことができれば、気持ちも強くなり、人間的にも成長できるでしょう。
コミュニケーション能力をアップさせるパワーも、アフガナイトは持っています。アフガナイトが持っているパワーのひとつは、相手の気持ちを見抜くパワーです。今目の前にいる人が何を考えているのか、何を求めているのかを持ち主に教えてくれます。精神を落ち着かせてくれるパワーもあるアフガナイトを持っていると、とても冷静に相手の気持ちを受け止めることができるのです。相手の気持ちを受け止め、それが必要なことなのか判断することができれば、良い人間関係を築くことができるでしょう。相手に言われたことを真正面から受け取ってしまって、すぐに悲しくなったりイライラしてしまう人には、アフガナイトはおすすめです。
また、アフガナイトには持ち主の能力を向上させるパワーも持っています。アフガナイトを持っていると冷静になり、自分を見つめなおすことができます。今まで自分でも気付いていなかった能力を、発見することができるでしょう。ただし、能力を見つけただけでは駄目ですよね。それを自分の強みになるまで、努力して磨かなければなりません。これには精神的なタフさが必要になってきます。せっかく見つけた才能を埋もれさせず、ものになるまで努力するサポートを、アフガナイトはしてくれます。アフガナイトは人生の伴走者として、とても役に立つパワーストーンです。アフガナイトを身に付けていれば、目標を達成するための手助けをしてくれます。
4-3.アフガナイトの身に付け方
パワーストーンにはさまざまな使用方法があります。パワーストーンの使用方法は、大きく分けるとふたつ。身に付ける方法と、身に付けない方法です。身に付けない方法というと、あまりピンとは来ないかもしれませんね。ですがこの方法でパワーストーンを使用している人は、実は意外なほど多くいます。
例えば、アメジストドームを見たことがありますか?大きな岩の内部が空洞になっていて、その中がアメジストの原石になっているという物です。会社や旅館などの玄関に飾ってあるのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。アメジストドームは事業の成功や商売繁盛の効果があるとされているので、会社などによく置かれているのでしょう。アメジストドームほど大きな物でなくても、原石やお守りなどを家の中に置いたり、お守りとして持ち物に付けているという人は多くいます。
アフガナイトは持ち主の能力を向上させるパワーストーンです。原石を仕事や勉強をする机の上に置いておくのも効果的ですよ。ですが手っ取り早いのは、やはりパワーストーンを身に付けるという方法です。ショップではさまざまなアクセサリーに加工されているので、購入してすぐに身に付けられるのが嬉しいですね。パワーストーンはブレスレットやネックレス、ピアスなどに加工されています。たくさんあるので、どの身に付け方が一番いいのか迷いますよね。
実はパワーストーンには、石ごとにもっとも適した身に付け方があります。もちろん他に気に入るデザインのものがあればそれを選んでも問題ありません。ですが、もし迷うようなら、もっとも効果的な形のアクセサリーを選んで見てはいかがでしょうか。
アフガナイトがそのパワーをもっとも発揮できるのは、ネックレスやチョーカーなど、石が喉や胸のあたりに来るような身に付け方です。ブレスレットを買うか、ネックレスを買うかで迷ったら、ぜひネックレスを選んでください。ただしアフガナイトはとても傷つきやすい石です。あまり長めのネックレスだと大きく揺れて何かにぶつかったりする可能性が上がるので、注意してくださいね。
5.アフガナイトと相性の良い石
パワーストーンには、さまざまな使い方があります。身に付けたり、身に付けなかったり、ブレスレットにしたり、ネックレスにしたり。そして石を1種類で使うか、それとも他のパワーストーンと組み合わせて使うかという選択肢も、パワーストーンにはあります。
パワーストーンを1種類で使うメリットは、他のパワーストーンと能力がぶつからず、欲しい効果をピンポイントで得られること。また、見た目がすっきりとして、まとまり感が出るのもいいですね。
対してパワーストーンを他の石と組み合わせt使うメリットは、それぞれのパワーを補い合ったり相乗効果を狙ったりできることです。また色や質感などの組み合わせは無限大にありますし、見た目が華やかに、自分好みにカスタムできるのも良い点です。ただし、複数種類のパワーストーンを組み合わせて使う時には、気を付けなければならないこともあります。石同士には相性があり、組み合わせによってはかえってパワーを発揮できなくなってしまうこともあるということです。
アフガナイトと相性の良い石はたくさんありますが、この項ではその中でも特に3種類のパワーストーンをご紹介します。その種類とは、ムーンストーン、タンザナイト、ルビーの3種類です。複数のパワーストーンを組み合わせたい時には、ぜひ参考にしてくださいね。
5-1.アフガナイト×ムーンストーン
「月の光を集めた石」とも呼ばれるムーンストーン。シラー効果と呼ばれる、揺れる水面のように反射する不思議な輝きが美しいパワーストーンです。色合いは半透明のホワイトやブルー、ピンクなど。やわらかくてかわいらしいイメージを、ムーンストーンは持っています。昔から月は、女性の象徴でした。そしてムーンストーンも、昔から女性のためのパワーストーンだったのです。
またムーンストーンは、6月の誕生石でもあります。誕生石として身に付けている人も多いかもしれませんね。ムーンストーンは、優しく包み込むようなパワーを持っているパワーストーンです。そのパワーで持ち主を癒し、優しく愛情に満ちた人間にしてくれます。傷ついている心を癒したい人や、恋愛運を上昇させたい人にパワーを貸してくれるでしょう。
相手の気持ちを読み取るのが上手なアフガナイトとムーンストーンの組み合わせは、持ち主の人間関係を穏やかにしてくれます。片思いをしている人、恋愛での良縁がほしい人はもちろん、恋愛でなくても優しく穏やかな人間関係を築きたいひとにぴったりです。
ギスギスした人間関係に悩んでいる人は、アフガナイトとムーンストーンの組み合わせがおすすめですよ。
5-2.アフガナイト×タンザナイト
タンザニアで1967年に発見されたタンザナイトは、アフガナイトと同じくブルーの宝石です。角度によって淡いブルーや菫色に色が変わるという性質を持っています。タンザナイトは産出量が少ないレアストーンですが、人気も高くショップで見かけることも比較的多い宝石です。それには人気ジュエリーブランドであるティファニーが関わっています。発見されてすぐにはあまり注目されなかったタンザナイト(当時はブルーゾイサイトと呼ばれていました)に「タンザナイト」という名前を付けて大々的に売り出したのが、ティファニーだったのです。
このことでタンザナイトは世界的に有名になり、人気の高い宝石の仲間入りをしました。また、タンザナイトは4種類ある12月の誕生石のひとつでもあります。
タンザナイトは持ち主に良縁をもたらしてくれるパワーストーンです。良縁というのは恋愛だけでなく、仕事での成功をも意味しています。また、タンザナイトは決断をサポートする石でもあります。持ち主が良い決断を下し、結果として幸福になれるように支えてくれるのです。
持ち主に冷静さを与えるアフガナイトとタンザナイトを組み合わせると、その選択の精度がさらに上がります。いくつもある選択肢の中からもっともよい物を冷静に選ぶことができるようになるでしょう。重要な決断をしなければならない時は、ぜひアフガナイトとタンザナイトのパワーを借りてください。
5-3.アフガナイト×ルビー
エメラルド・サファイアとともに世界三大宝石のひとつであるルビー。赤い宝石といえばルビーを思い出す人も多いでしょう。それほど有名で人気もある、とても美しい宝石です。「宝石の女王」という別名もあるルビーは、女王の名にふさわしく美しい気品をまとっています。ルビーはもとはサファイアと同じ「コランダム」という石です。コランダムは含有する元素によって、色が変わります。その中でも赤い色のコランダムがルビー、それ以外の色のコランダムがサファイアです。たくさんあるコランダムの中でも、特に赤いコランダムだけがルビーと呼ばれます。またルビーは7月の誕生石としても有名です。
ルビーは情熱を秘めた石で、持ち主を勝利に導くパワーストーンです。特に困難な状況にある時にパワーを発揮する石で、つらい状況やライバルに負けずに勝利したい、成功したいという気持ちに応えてくれます。
アフガナイトとルビーは、持ち主に目標達成のための冷静さと情熱を与えてくれる組み合わせです。物事を成し遂げるには、情熱も必要ですがそれだけでは難しいでしょう。時には冷静に状況を見定め、一歩一歩進んでいく着実さも必要です。がんばりすぎて周りが見えなくなってしまうという人には、アフガナイトとルビーの組み合わせをおすすめします。
6.アフガナイトの偽物
アフガナイトは産出量が少なく、ショップなどでも滅多に見かけることがありません。そのため、本物をしっかり見たことがあるという人も少ない宝石です。本物を見たことがなければ、「これはアフガナイトですよ」と言われて別の石を差し出されたとしても、なかなか気付けませんよね。そもそも宝石が本物かどうか、見た目ですぐに見分けることはとても困難です。それがレアストーンであるアフガナイトなら、偽物だと気づける人は少ないでしょう。宝石のプロでもなければなおさらです。
ですが当然、誰でも偽物を買いたくはないですよね。アフガナイトともなればかなり高価なので、絶対に失敗したくないという気持ちが湧くのは当然のことです。
アフガナイトを購入したつもりが偽物だった!とならないために、アフガナイトに似た宝石やその中でも特に似ていると言われるアウイナイトとの違い、偽物を購入しない方法をご紹介します。アフガナイトを購入する前には、しっかり確認してからにしましょうね。
6-1.アフガナイトに間違われやすい石
アフガナイトは、美しいブルーの宝石です。ブルーの宝石で、アフガナイトに似ているものはたくさんあります。世界三大宝石のひとつでありとても有名なサファイアや、12月の誕生石のラピスラズリ、アウイナイトやソーダライトなども、アフガナイトによく似ている宝石です。どの石もブルーの宝石なので、同じようなカットを施されたらとても見分けることはできないでしょう。
悪意を持って別の石の名前を付けて販売していることもあれば、中にはプロでさえも気づかずに売っていることもあるそうです。
アフガナイトの鉱山では、アフガナイトだけでなくラピスラズリやソーダライトが産出されることもあります。同じ所で採れた似たような石なので、混ざってしまうことがあるようです。また宝石は、必ずしも一粒一粒売られているわけではありません。この袋に入っている宝石全部でいくら、というような販売方法の時に混ざっているものがあったら、おそらくプロでも見逃してしまうんでしょうね。
6-2.アフガナイトとアウイナイトの違い
アフガナイトと特に似ている石のひとつとして、アウイナイトがあげられることがあります。アウイナイトはアウインとも呼ばれるネオンブルーの宝石で、こちらも産出量が少ないレアストーンです。アウイナイトはラピスラズリを構成する鉱石のひとつ(ラピスラズリはラズライト、アウイナイト、ソーダライト、ノゼアンという4つの鉱物が固まったものです)で、あまり大粒の石が採れず小さなものが多いこともアフガナイトと似ています。
アフガナイトとアウイナイトは、見た目ではほぼ見分けることができません。それならば、アフガナイトの特徴である蛍光性で確かめよう!と思っても、実はアウイナイトも蛍光性を持っている宝石なので、蛍光性があるかどうかでは確かめられません。
ではアフガナイトとアウイナイトの違いは何なのか。2種類の宝石の違いは、原石の形です。アフガナイトの原石は珍しい六角形ですが、アウイナイトはそうではありません。原石であれば、かろうじて見分けることができるでしょう。
6-3.アフガナイトの偽物を購入しないためには
アフガナイトとアウイナイトや他の宝石の違いは、原石の形です!と言っても、ジュエリー用にカットされていれば原石の形などはわかりません。「見分けることは無理なの?」「偽物かどうかもわからず購入するしかないの?」と思うと不安ですよね。ですが諦めないでください。確かに見た目でアフガナイトかそうでないかを見分けることは、ほぼ不可能です。そこはすっぱりと、諦めてしまったほうがいいでしょう。なんとか見極めよう!とがんばると、かえって失敗することにつながりかねません。
それならどうするか。自分で判断することは諦めて、専門の機関にその石がアフガナイトかどうか判定してもらえばいいのです。宝石にはその石の種類や大きさをきちんと証明するために「鑑別書」という書類を付けることができます。鑑別書は専門の機関がその石の情報をきちんと調べて作成しています。高価な宝石を購入する時にはショップが付けてくれる場合も少なくありません。購入する前に鑑別書を確認することができたら一番良いですね。
ただし、すべてのジュエリーに鑑別書がついているわけではありません。鑑別書がほしいと伝えると、別料金になることもあります。ですがアフガナイトのジュエリーともなれば、少なくとも数万円以上はするでしょう。あとから後悔しないためにも、購入時に鑑別書を取り寄せることも視野に入れてください。
7.まとめ
今回は産出量も少なく滅多にショップでも見かけないレアストーン、アフガナイトについて詳しくご紹介してきました。アフガナイトは1968年に発見された、まだまだ歴史の浅い宝石です。しかも発見されてからしばらくの間は、アフガナイトの加工しづらい性質のせいでジュエリーとして流通することはあまりありませんでした。アフガナイトが流通し始めたのは加工技術が発達した2000年代以降のことです。まだ流通しはじめて日も浅く持っている人も少ないアフガナイトは、レア中のレアな宝石と言えるでしょう。
アフガナイトには3つの特徴があります。原石が珍しい六角形であること、硬度が低く劈開があるので加工しづらいこと、蛍光してピンクやオレンジの石になることです。アフガナイトはすべてが蛍光するわけではありません。しかも蛍光するものは色合いが薄く、アフガナイトとしては価値が低いという傾向があります。濃いブルーで蛍光するアフガナイトはごくまれです。濃いブルーと蛍光色が楽しめる品質の高いアフガナイトはとても高価ですが、ぜひ一度は見てみたいですね。
アフガナイトはジュエリーとしての美しさだけでなく、スピリチュアル的な意味・効果も持っているパワーストーンとしても人気のある宝石です。アフガナイトの宝石言葉は「頭脳明晰」「才能開花」で、精神を落ち着かせ強くする効果、コミュニケーション能力をアップさせる効果、能力を向上させる効果という3つの効果を持っています。
またムーンストーンやタンザナイト、ルビーとの相性が良いので、1種類で使用するだけでなく複数のパワーストーンを組み合わせるのも効果的ですよ。ただしアフガナイトには似ている宝石があり、プロでもなかなか見分けられないそうです。購入する前には、それが本物のアフガナイトかをしっかり確認したほうがいいでしょう。
アフガナイトは、偶然見かけることは滅多にないレアストーンです。その分見つけた時にはじっくり見て、もし気になる事があればショップの人に聞いてみるのもいいでしょう。慌てて購入したりせず、じっくり考えて納得してから購入しましょう。価格に見合った宝石なのか?本当に心から気に入ったデザインなのか?自分に問いかけ、納得してから購入してくださいね。