2024年8月26日
ホワイトゴールドとは?プラチナとは何が違う?特徴からお手入れ方法まで徹底解説!
ホワイトゴールドはその名の通り白い純白の輝きを放ち、金を主原料とした貴金属として知られています。美しさだけでなく実用性も兼ね備えていることから、ジュエリーに使用されることが多く、自分へのご褒美や恋人に贈るプレゼントなどに選ばれることの多い金の一種です。
この記事ではホワイトゴールドの特徴をはじめ、基礎知識やプラチナとの違いなどについて詳しく解説していきます!ホワイトゴールドのジュエリーが人気のブランドや、長く使用していくためのお手入れ方法についてもご紹介!
ホワイトゴールドについて知りたい方や今後の参考にしたい方は是非最後までご覧ください!
1.ホワイトゴールドとは?
ホワイトゴールドはカラーゴールドの1種とされており、金(ゴールド)にパラジウムやニッケル、銀などの白色金属を混ぜて作られた合金です。英語では「White Gold」、日本語では「白色金/はくしょくきん」などと呼ばれています。
主にリングやネックレスなどのジュエリーの素材として用いられており、ロジウムコーティングが施されている物が多いのでプラチナと似たような白さと輝きを持っていることが魅力とされています。
また、ホワイトゴールドは割金にプラチナよりも硬いパラジウムなどが使用されているので耐久性が高く、ジュエリーの素材には最適ともいわれています。見た目が似ていることからプラチナと間違えられることもありますが、ホワイトゴールドは金を主な原料としているため外観以外はプラチナと大きく異なる素材です。
ちなみに…金は非常に柔らかい素材なのでそのままの状態でジュエリーに使用されることは少なく、イエローゴールドやピンクゴールドなどもホワイトゴールドと同じように、金に銀や銅など別の金属を混ぜることで硬さや色味を調節しています!
次の章ではホワイトゴールドの気になる特徴について詳しく解説していきます。
2.ホワイトゴールドの特徴
ホワイトゴールドはその美しい輝きと実用性から、結婚指輪や婚約指輪の素材に使用されることもあり、男女問わず多くの人に愛されています。
この章では、ホワイトゴールドが持つ特徴や魅力について詳しく解説していきます!
2-1.耐久性に優れている
ホワイトゴールドは、金の美しさを持ちながらも、合金なのでプラチナなどと比較すると高い硬度を誇ります。特に指輪やブレスレットのような日常的に摩擦が生じるジュエリーにおいては、その耐久性が大きな魅力となります。
日常的な使用でも形が変わりにくく、傷がつきにくいため、長期間にわたりその輝きを楽しむことができます。また、ロジウムコーティングによって耐食性も強化され、長持ちするのも特徴です。
2-2.年齢性別問わず身に着けられる
ホワイトゴールドのジュエリーは、シンプルで洗練された色合いが特徴的です。そのため、年齢や性別に関係なく、誰にでも似合いやすい点が魅力です。
落ち着いた白色金色のの輝きは、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで活躍し、スタイルを選ばずに使えるため、多くの人に支持されています。これは、結婚指輪やペアアクセサリーとしても人気が高い理由のひとつともいえます。
2-3. 変色しにくい
ホワイトゴールドは変色しにくい素材としても知られています。プラチナやゴールドなどの高貴な金属をベースにし、表面をロジウムコーティングすることで酸化を防ぎ、変色を抑えています。
特に手入れが難しいジュエリーでは、時間の経過による色の変化が少ない点が大きな利点です。ジュエリーを美しい状態で保ちやすいため、長年愛用できる素材として魅力的です。
2-4.快適な着け心地
ホワイトゴールドは、その軽さと優れた耐久性から、ジュエリーとしての着け心地も良好です。重厚感を持ちながらも比較的軽量であるため、日常的に身に着けてもストレスを感じにくいのが特徴です。
さらに、滑らかな仕上げが施されることで肌に優しくフィットし、快適さが一層高まります。特に長時間の使用を考慮したデザインのアクセサリーや毎日つけるジュエリーなどには最適です。
2-5.金属アレルギーが起こりにくい
ホワイトゴールドは、主原料にアレルギーを起こしにくい「金」を使用しているので金属アレルギーのリスクが低い点も魅力です。
肌に優しい素材を使用しているため、敏感肌の方でも安心して身に着けることができます。特にアクセサリーは直接肌に触れるため、アレルギーのリスクが少ないという点は選ばれる理由の一つです。
3.ホワイトゴールドとプラチナの違い
ホワイトゴールドとプラチナは、色や見た目が似ていることから比較されることが多いですが、それぞれに異なる特徴や魅力があります。
この章では、「素材」「刻印」「価格」「耐久性」「金属アレルギー」といった5つの観点から、ホワイトゴールドとプラチナの違いを解説していきます。
ホワイトゴールドとプラチナの違い①:素材
ホワイトゴールドとプラチナの大きな違いは素材の構成にあります。ホワイトゴールドは金にパラジウムやニッケル、銀などの金属を加えて作られた合金です。この合金化によって金本来の黄色い色を白く変え、プラチナに似た外観を作り出します。一方、プラチナは素材そのままの状態で白色の輝きを持つ天然の白金属です。
プラチナは純度が非常に高く、ジュエリーに使用される際には90%以上の純度で加工されることが一般的です。反対にホワイトゴールドは合金としての硬度を高めるため、K18やK14のように金の割合を少し減らして加工されることが多いです。これにより、ホワイトゴールドはプラチナよりも硬く、耐久性が向上していますが、代わりに純プラチナのような自然な白さは持ち合わせていません。
好みの問題にもなってきますがどちらの素材も輝きや耐久性など異なる魅力があるのでおススメです!
ホワイトゴールドとプラチナの違い②:刻印の違い
ホワイトゴールドとプラチナのジュエリーには、それぞれの素材を示す刻印が施されています。ホワイトゴールドのジュエリーには、「K18WG」や「750WG」といった刻印が見られます。これらの刻印は金の純度「K18=75%」とホワイトゴールドである「WG」のことを示しています。
一方、プラチナのジュエリーには「Pt950」や「Pt900」などの刻印が施されています。これらの刻印はジュエリーが95%または90%の純プラチナで作られていることを示しています。
刻印はジュエリーの素材を確認するだけでなく、品質を評価するための重要な要素にもなります。見た目だけでは違いが判断しづらいホワイトゴールドとプラチナですが、刻印を確認することで素材を見分けることができます。
ホワイトゴールドとプラチナの違い③:価格の違い
近年「金」の価格高騰に伴い、ホワイトゴールドの相場も上昇しています。
もともと、プラチナは非常に希少な金属であるため、市場価格はホワイトゴールドよりも高いことが一般的でした。プラチナは採掘量が限られており、細かい加工が非常に難しいためプラチナ製のジュエリーは製造コストが高くなります。また、プラチナは非常に純度が高い状態でジュエリーに使用されることが多いので、価格を押し上げる要因となっています。
しかし、近年コロナウイルスによるパンデミックや戦争などが原因となり「安全資産」とも呼ばれている「金」の価格が高騰。比例して金を主な原料としているホワイトゴールドの価格も上昇し、現在ではホワイトゴールドの方が高価な貴金属となっています。また、ホワイトゴールドを作る際に使用される「パラジウム」の価格高騰も相場が変動している要因として挙げられています。
ホワイトゴールドとプラチナの違い④:耐久性の違い
耐久性ではホワイトゴールドとプラチナはそれぞれ異なる特徴を持っています。
ホワイトゴールドはプラチナよりも硬度が高いため、日常的な使用で傷がつきにくく、形状を保持しやすいという特徴があるので頻繁に使用する指輪やブレスレットに最適です。
一方、プラチナは非常に柔らかいので複雑なデザインや細かい装飾を施す際に好まれますが、柔らか過ぎるがゆえに日常的な使用によって細かな傷がつきやすいという欠点があります。しかし、プラチナは傷がついても素材が広がるだけで金属自体が削れてしまうわけではないので傷が目立ちにくいという特徴も持っています。また、プラチナは自然な白さを維持する性質があり、時間が経っても変色することはほとんどないことも魅力とされています。
ホワイトゴールドとプラチナの違い⑤:金属アレルギー
金属アレルギーに関しても、ホワイトゴールドとプラチナには違いがあります。
ホワイトゴールドは原料にニッケルが含まれていることがあり、稀に金属アレルギーを引き起こす可能性があるといわれています。ほとんどの場合、アレルギーが発症する可能性はないですが、アレルギーに敏感な方は刺激となることがあるので注意しましょう。
一方、プラチナは非常に純度が高くアレルギーを引き起こすリスクが低い金属です。敏感肌の人や金属アレルギーを持つ人でもプラチナ製のジュエリーは安心して身につけられる素材とされています。ジュエリー選びにおいて金属アレルギーのリスクを避けたい場合は、プラチナを選ぶことが最適な選択肢といえます。
ホワイトゴールドは金属アレルギーを起こしてしまう可能性がごく稀にあるのでその面では欠点であるといえますね。
4.ホワイトゴールドのお手入方法!
ホワイトゴールドのジュエリーは美しい輝きを長く保つために、適切なお手入れが欠かせません。ロジウムコーティングが施されていることが多いホワイトゴールドのジュエリーは、コーティングを維持するために定期的なケアが必要です。
この章では、ホワイトゴールドのジュエリーを長持ちさせるための基本的なお手入れ方法を紹介していきます。最適なメンテナンスを行うことで輝きを長く楽しむことができるので、購入を検討している方はもちろん、既にお持ちの方も是非参考にしてみてください!
4-1.こまめに拭き取る
ホワイトゴールドのジュエリーを長持ちさせ、その美しい輝きを維持するためにはこまめに拭き取ることが重要です。
日常の使用でジュエリーには汗や皮脂、化粧品などが付着しそれが時間とともに輝きを鈍らせる原因になります。ジュエリーを外した後は、柔らかい布やジュエリー専用のクロスで優しく拭き取ることで、これらの汚れを取り除くことができます。
また、拭き取る際には余計に傷を着けないように強くこすりすぎないように注意して優しく表面を拭きましょう!
4-2.定期的な洗浄
ホワイトゴールドのジュエリーは、日常的な使用で徐々に汚れが蓄積し、その輝きが失われることがあります。定期的な洗浄を行うことで、これらの汚れを効果的に取り除き、ジュエリーの美しさを保つことができます。
洗浄の方法としてはぬるま湯に中性洗剤を少量加え、ジュエリーを浸した後、柔らかいブラシで優しく汚れを落とすことが大切です。ブラシを使用する際は細かい部分や宝石を留めている爪などもキレイにしましょう!
洗浄後はキレイな水でしっかりとすすぎ、柔らかい布で水分を拭き取ります。また、ジュエリーを乾燥させる際には変色や劣化を防ぐためにも直射日光は避け、風通しの良い場所で自然乾燥させましょう。定期的にジュエリーの洗浄を行うことで、ホワイトゴールドのジュエリーはいつまでもその美しい輝きを保つことができます。
4-3.適切な保管
ホワイトゴールドのジュエリーを使用しないときには、適切な方法で保管することが重要です。
ジュエリー同士が擦れ合って傷がつくのを防ぐために、ジュエリー同士が直接接触しないよう個別に保管するのが理想的です。ジュエリーボックスのような専用のケースや、ソフトな布製のポーチに保管することで、接触を避け表面の傷防止にも繫がります。
また、ホワイトゴールドは湿気や酸化による変色のリスクがあるため、乾燥した場所での保管が望ましいです。ジュエリーボックスに乾燥剤を入れておくと、湿気からジュエリーを守るのに役立ちます。さらに、直射日光を避けた場所に保管することで光によるダメージを防ぎ、ロジウムコーティングの劣化を遅らせることができます。適切な保管方法を実践することで、ホワイトゴールドのジュエリーは長く美しい状態を保つことができます。
4-4.定期的なクリーニング
ホワイトゴールドのジュエリーを長期間にわたって美しく保つためには、定期的に専門店でクリーニングを依頼することも手段の1つです。
日常的なお手入れだけでは取り切れない細かな汚れや、ロジウムコーティングの劣化が見られる場合、専門の技術を持つプロフェッショナルによるクリーニングが効果的です。専門店では超音波洗浄やスチームクリーニングなど、家庭では難しい高度な洗浄方法を使用して、ジュエリーを丁寧にケアしてくれます。
また、ホワイトゴールドのロジウムコーティングが摩耗している場合、再コーティングを依頼することもできるので新品同様の輝きを取り戻すことができます。
専門店でのクリーニングは、ホワイトゴールドの寿命を延ばし、常に最高の状態で着用するために欠かせないので多少の費用はかかってしまいますがおすすめのメンテナンス方法です。
5.【2024年最新】ホワイトゴールドの相場
5-1. ホワイトゴールドの相場:1gあたりの価格
近年「金」の価格高騰がきっかけとなり原料に多くの金を使用しているホワイトゴールドの価格も比例して高騰しています。
約10年前、1gあたりの金の価格は平均で4000円前後とされていましたが、2024年8月現在の最高値では1gあたり13,000円程となっています。元々金はプラチナよりも希少価値が低く安価で手に入れることができましたが、現在プラチナは1g当たり5000円ほどなので「金」単体で見るとプラチナの倍以上の金額で取引されています。
ホワイトゴールドは純金ではないので若干金額は下がってしまいますが、今となってはプラチナよりも価値が高い希少な素材とされています。
5-2.ホワイトゴールドの価格変動の理由
ホワイトゴールドの価格が変動する理由は、主に金の市場価格や、ホワイトゴールドの合金に使われるパラジウムやニッケルの価格変動に影響されています。近年の価格上昇は、以下の要因に大きく関係しています。
金の価格高騰
ホワイトゴールドの主成分である金の市場価格が上昇していることが、ホワイトゴールドの価格にも直接的な影響を与えています。金は世界経済の不安定さが高まると、安全資産として需要が増加し、その結果、価格が上昇する傾向があります。特に近年では、パンデミックや国際的な政治・経済不安定が金の価格を押し上げています。
パラジウムの価格上昇
ホワイトゴールドの白い色味を作るために使用されるパラジウムも、供給不足や需要増加の影響で価格が急騰しています。特に、自動車産業で排ガス浄化装置に使用されるパラジウムの需要が高まっているため、ジュエリー業界でもこの価格高騰が影響を受けています。
経済情勢と為替相場の影響
金やパラジウムの価格はドル建てで取引されるため、為替レートの変動もホワイトゴールドの価格に影響します。日本円が弱くなると、ドル建ての金やパラジウムを購入するコストが高まり、その結果、国内のホワイトゴールドの価格が上昇します。
これらの要因が複合的に絡み合い、ホワイトゴールドの価格は変動しています。今後の経済情勢次第で、さらなる価格の変動も予想されるため、購入や投資を検討する際には相場の動向を注視することが重要です。
5-3. ホワイトゴールドは販売中止になる?
現時点で、ホワイトゴールドが全面的に販売中止になるという情報は確認されていません。ただし、一部の要因によりホワイトゴールドの供給が難しくなったり、価格が上昇している背景はあります。
以下の理由から、ホワイトゴールドのジュエリーに関しては、製造や販売に影響が出る可能性はありますが、完全な中止になるかどうかは不確定です。
パラジウムの供給不足
ホワイトゴールドの白い色味を作るために重要な金属であるパラジウムは、世界的な供給不足に陥っており、価格が高騰しています。これにより、一部のブランドやメーカーは、ホワイトゴールドの使用を制限する可能性があります。特に、自動車産業などでもパラジウムの需要が高いため、ジュエリー業界への供給がさらに減少する懸念があります。
金価格の上昇
ホワイトゴールドの主成分である金の価格も急騰しており、これにより製造コストが大幅に上昇しています。このため、一部のブランドがコスト削減のためにホワイトゴールドの製品ラインを縮小したり、他の素材に切り替える動きが出る可能性も考えられます。
エコロジーとサステナビリティの観点
環境に配慮したエコロジーの観点から、一部のブランドは金やパラジウムなどの採掘に依存しない素材を積極的に採用する流れがあります。リサイクルメタルや代替素材を利用する動きが進んでおり、これがホワイトゴールドの製造にも影響を与える可能性があります。
ただし、これらの要因はすべて市場動向や企業の戦略によるものであり、ホワイトゴールドが完全に市場から姿を消すというわけではありません。ジュエリーブランドによっては、ホワイトゴールドの代替素材として、プラチナや他の合金を提案するケースも見られますが、現時点で大手ジュエリーブランドでホワイトゴールドの販売中止に関する公式発表は出ていません。
まとめると、ホワイトゴールドの価格が上昇したり、供給に一部の影響がある可能性はありますが、全面的な販売中止という状況にはなっていないと考えられます。
最後に、当社「エステメ」ではホワイトゴールドやホワイトゴールドを使用したジュエリーを積極的にお買取りしています!ホワイトゴールドの1gあたりの買取相場は「コチラ」にて毎日更新されているので、是非チェックしてみてください!
6.まとめ
今回はホワイトゴールドの特徴やプラチナとの違い、購入時のポイントからお手入れ方法までご紹介させていただきました。
ホワイトゴールドはその美しい白銀色の輝きと高い耐久性で、多くの人々に愛される素材の1つです。しかし、その魅力を最大限に活かすためには、正しい知識と適切なケアが必要とされています。ジュエリーの素材はメンテナンスやアレルギーのリスク、耐久性などさまざまな要素を考慮した上で選ぶことが大切です。
ジュエリーとしてのホワイトゴールドは、ファッション性と実用性を兼ね備えており、購入後も適切なお手入れを続けることで、その美しさを長く保つことができます。ホワイトゴールドのジュエリーを選ぶ際にはこの記事で紹介したポイントを参考にして、最適な選択をしていただければと思います。
皆様のご参考となれれば幸いです。