2024年3月30日
ミキモトとは?日本が世界に誇るパールブランドの歴史や魅力を解説。
ジュエリー
金・貴金属について
「人魚の涙」「月のしずく」とも呼ばれる真珠は、貝が生み出す偶然の産物であり、そのまろやかで美しい光沢は古くから海からの贈り物として珍重されていました。
日本のあこや真珠は世界でもトップクラスの美しさといわれており、そんな日本の真珠を代表するブランドのひとつがミキモトです。日本だけでなく世界のパールの研究や文化の発展に大きく貢献し、日本人なら誰もが一度はその名前を聞いたことがある真珠ブランドです。
日本が誇るパールブランドのミキモトとはどんなブランドなのか?その歴史や人気のジュエリーについて詳しく解説していきたいと思います。
ミキモトと並ぶ日本の真珠ブランド タサキや、人気のティファニーとの比較もしていきますので、是非最後までご覧になってみてください。
目次
1.ミキモトの歴史
日本が誇るパールブランドのミキモト。
ブランド創業者である御木本幸吉氏が天然真珠のすばらしさに感銘を受けたことから、歴史は始まります。
この章では、ミキモトとはどんな歴史を歩んできたのか。現在までの軌跡を解説していきたいと思います。
1-1.創業者 御木本 幸吉について
創業者 御木本幸吉が生まれたのは、今でも世界屈指の真珠の産地で知られる三重県。世界初の養殖真珠の歴史が、潮の流れが緩やかであたたかくプランクトンが豊富という、真珠養殖に最適なこの地から始まったのは、必然と思えてなりません。
1858年 御木本幸吉は、うどん屋を家業とする御木本家の長男として誕生しました。発明家気質の父と、商才に長けた祖父の影響を受けた幸吉は、早くから一杯8厘のうどんだけでは大きな利益を得られないと考え、10代のころからうどん屋を手伝いながら、青物や米穀の行商をしていました。
20歳になったときに、見聞を広げるため東京や横浜、関西へと視察旅行に出かけた際、地元 志摩の特産品である真珠や海産物が高値で取引されていることを知り、海産物商人へと転身することになりました。
天然真珠は当時、希少品として高額で取引されていたことから、業者による乱獲が行われており、絶滅の危機に瀕していました。東京の水産品品評会に参加したときに、大日本水産会幹事長・柳楢悦と出会いアコヤ貝の乱獲について相談したところ、これまで誰もなしえていないアコヤ貝の養殖を提案されました。
1-2.世界で初めて真珠の養殖に成功
天然真珠は、アコヤ貝の中に偶然異物が入りこみ、その周りに真珠層を形成することで生まれる天然の産物で、一万個に一個あるかないかというほどの希少性といわれています。
自然を再現し人工的に真珠を作り出すには、アコヤ貝の中に核を挿入し、層が形成され真珠が育つのを数年をかけて待つ必要があります。
体内に入った異物から自分の身を守るために真珠層を作ると言われており、核入れのストレスで貝が死んでしまうことも少なくありません。人工的に真珠を生み出すにはどうしたらよいのか、幸吉は妻うめと共に試行錯誤を重ねました。
32歳のころ、2つの養殖場で本格的な真珠の養殖をはじめました。たくさん貝を育ててもなかなか真珠ができない中、海にプランクトンが異常発生する赤潮に見舞われ、丹精込めて育てた貝がほとんど全滅してしまいました。
しかし翌年の1893年7月、赤潮を免れた貝の中から大粒の半円真珠が5粒発見され、これが日本で初めての養殖真珠となりました。明治29年には半円真珠の特許を取得しました。
さらに12年後、核入れの作業が上達したこともあり、養殖貝の5分の4を失う赤潮の被害に遭いながらも、今度は真円の真珠5粒が発見されました。
これをきっかけに真円真珠の研究が進められ、確実に真珠層を核に巻かせる方法を確立し、特許を取得、「明治式」という名で呼ばれるようになりました。
この発明によって、日本の水産業界は飛躍的な発展を遂げ、世界中に広まっていきました。
1-3.『御木本真珠店』を銀座にオープン
一行商人から三重県を代表する商人に昇り詰めた御木本幸吉は、1899年銀座に真珠専門店「御木本真珠店」をオープンします。
店ではすべての商品に値札が付けられ、決して値引きはしないことで真珠の価値を下げずに信用を高めるという商法をとりました。これは真珠の価値を値引きによって下げてはならないという御木本の信念の表れでもありました。
真珠の養殖生産から、ジュエリーの意匠・加工・販売まで一貫の生産体制を目指した御木本は、かねてから取引のあった貴金属細工工場を買収し、「御木本金細工工場」と名づけました。これは現在のミキモトの子会社、株式会社ミキモト装身具の前身でもあります。
ごく限られた人しか手に入れることができなかった真珠という希少な宝石が、多くの女性たちにとって身近なものに変化していきました。
1-4.海外へ販路を拡大
伊勢神宮で天皇に謁見した御木本幸吉は「世界中の女性を真珠で飾ってご覧にいれます」と申し上げたという記録が残っています。この言葉通り真珠養殖技術は飛躍的な発展を遂げ、ミキモトの真珠は世界に広がっていきました。
明治式に取り替わり、1919年には全巻式という技術をとりいれることで、養殖真珠の大量生産が可能となり、これを機にロンドン市場を皮切りに、パリ・ニューヨーク・ボンベイ・上海へと海外への販路を拡大し、世界中にミキモトのパールを売り出しました。
和装にも洋装にも似合う、繊細で優美な曲線を用いたデザインは、日本だけでなく海外の女性たちの間で人気を博しました。養殖真珠の輸出量の増加に伴い、ヨーロッパの宝石商の中には「養殖真珠は偽物だ!」といって御木本の養殖真珠の排斥運動を行う者も現れ、裁判にまで発展しました。
しかし「Ⅹ線や紫外線などあらゆる科学の試験を受けた結果、全く天然真珠と変わりないことが証明され」見事勝利を収めました。
この勝訴は、ヨーロッパにおける養殖パールの普及のターニングポイントになった出来事とも言われています。
その後日中戦争や第二次世界大戦の影響を受け、贅沢品の製造販売の禁止や海外店舗の閉鎖を余儀なくされた時期もありましたが、戦時中にもカルシウム剤を用いた新たな養殖方法を開発するなど、経営の危機をも乗り越え真珠の養殖に心血を注ぎました。
1-5.著名人からの注目
人類の夢ともいえる、真珠の養殖を叶えた御木本幸吉は「真珠王」とも呼ばれ、国内外の著名人から注目されていました。
1920年代には、10か月もの欧米視察に行った際、渋沢栄一の紹介で発明王 トーマス・エジソンとの会見を果たしました。エジソンは「真珠の養殖成功は驚くべき発明だ!」と絶賛したそうで、御木本幸吉はこのことに感激しながらも「あなたは巨星のような存在だが、私は多くの発明家の一人に過ぎない」と答えたとか。御木本幸吉の謙虚な人柄がうかがい知れます。
戦争が終わると、マッカーサー元帥夫人やウォーカー中尉夫婦など米軍関係者や、小説家・吉川英治、徳川夢声など著名人が御木本にひと目合おうと養殖場を訪れました。
さらに昭和天皇を初め、相次ぐ皇族の訪問を受け、御木本と皇室の繋がりの強さを内外に示すことになりました。
1-6.現在のミキモト
御木本幸吉が真珠の養殖に成功してから130年以上が経ち、現代では真珠は冠婚葬祭から普段使いまで、身近な宝石として世界中で愛されています。
今、私たちが気軽にパールのジュエリーを身に着けることができるのは、御木本幸吉のお陰といえるでしょう。
株式会社ミキモトは、子会社「株式会社 御木本真珠島」「御木本製薬株式会社」「株式会社ミキモト装身具」とともに、アメリカ・パリ・ロンドン・上海・マカオ・シンガポールなど世界中に展開するグローバル企業です。
パリのヴァンドーム広場には、日本のブランドでは唯一ミキモトが店舗を構えることができていることからも、世界的にもミキモトの店格の高さを知ることができます。
真珠業界のパイオニアであるミキモトは、真珠をはぐくむ海を守り自然と共存する企業を目指しています。一般的に真珠を採取したあとのアコヤ貝は、貝柱のみが食用にされ、残りの身は捨ててしまうことがほとんどです。しかしミキモトでは、真珠を取った貝肉や貝殻まで100パーセント活用する「ゼロ・エミッション型」の真珠養殖を行っています。
永続的に真珠養殖を行うことができるように、貝の健康や環境への負担を大切に考えています。
デザイン面でも伝統的なデザインを守りつつ、新たなラインナップを展開し若い世代や男性にも支持されるような、幅広いファンを増やしつつあるミキモト。
トップジュエラーとして今も真珠界を牽引する存在です。
2.ミキモトパールの特徴
美しい真珠を育てるためには、時間と手間が必要です。
小さな稚貝を丁寧に手入れしながら、およそ2年間をかけて母貝になるまで育成します。そして、貝殻を丸く成形した「核」と、外套膜と呼ばれる器官を小片に成形した「ピース」と呼ばれる部分を、慎重に貝の中に挿入します。「核入れ手術」と呼ばれる養殖において最も重要な工程で、真珠の出来を左右するとも言われています。
核入れされた貝は、湾内の潮の穏やかな養殖場で過ごした後、流れの良い沖の養殖場に移され、ここから数年かけ本格的な真珠養殖が始まります。
さて、この章では、そんなミキモトパールの特徴について解説していきたいと思います。
2-1.真珠層の厚さ
真珠の美しさは、真珠層の巻きで決まると言われており、真珠を選ぶ際に一番大切な要素と言われています。
表面のなめらかさや結晶の厚さ・均一さなどでも光沢に差が出るところで、巻きが厚いものほど光沢の深みが増します。さらに真珠層が厚いものほど、耐久性が高くなります。
一般的に、長く貝の中にあった真珠ほど厚い真珠層が形成される傾向があります。
水温が低下し緻密な真珠層が形成される寒さの厳しい冬の期間に、丹精込めて育てられたミキモトの真珠は、人の手によって貝から真珠を採取する「浜揚げ」に至ります。
しかし核入れ手術を施された貝は、浜揚げまでの間に約半分が死んでしまうそうです。
さらにすべての貝が養殖期間に比例して巻きが厚くなるわけではなく、巻きのないものや足りないものなどが多く、良質なものは貝を開けてみなければ質のよしあしがわからないといいます。
真珠層が厚く、質の良い真珠を育てることがいかに大変か、ということが分かります。
2-2.厳しい選定基準
無事に浜揚げまでたどり着いた真珠の中でも、ミキモトの厳しい基準を通過するものは全体の1割ほどと言われています。
実は一見同じように見える真珠の珠ですが、同じ条件で育った貝でも、光沢や巻き、形、色やサイズなどはすべて異なり、それぞれに個性があります。違う貝から生まれた、極めて似た大きさ・形・品質の真珠を、ミキモトの厳格な真珠の評価基準に照らし合わせて、一つ一つ手作業で選別します。
気の遠くなるようなこの工程が、ミキモトのパールの特徴である「連相」の美しさの秘密の一つです。連相は、一本の真珠のネックレスの色味や照りなど珠の揃い具合のことをいい、これが揃っていなければ統一感に欠け、美しさを損なうことになりかねません。
極めて特徴の似た珠どうしを一連に組み合わせ、出来上がる一本のパールのネックレスはまさに奇跡のような賜物といえます。ミキモトではこの選別を厳格に徹底して行うことで、妥協のない美しい連の組み合わせを実現しています。
厳しい選別をクリアした良質な真珠はジュエリーに、では基準に満たなかった多くの真珠は?というと、規格に合わない真珠もカルシウム製品として新たな用途が用意され、決して大切に育てた真珠が無駄になることはありません。
2-3.真珠の研究とサステナビリティ
世界初の真珠養殖に成功して以来、ミキモトは真珠の研究にまい進してきました。真珠養殖そのものに関することがらから、真珠の品質の研究や鑑別・海洋環境の保全まで研究内容は多岐にわたります。
ミキモト真珠研究所では、真珠をはぐくむ海の自然環境を守る特徴的な二つの取り組みが行われています。
ひとつは「ゼロミッション型真珠養殖」と呼ばれる、真珠養殖事業における排出物ゼロを目指した取り組みです。これまで一般的な真珠事業では、真珠を取り出した後の貝は食用に使われる貝柱を除いて、貝殻や身などは破棄されていました。しかしミキモトではすべての排出物を活用しています。
真珠を採取した後の貝肉からはコラーゲンや真珠層たんぱく、パールミネラルなどの有効成分を抽出して化粧品やサプリメントの原料に、貝殻は装飾品や焼成カルシウム・土壌改良剤として、その他残滓物や貝殻の付着生物などもコンポストとして活用されます。
二つ目の取り組みは、水質観測システム「貝リンガル」です。アコヤ貝の貝殻に取り付けたセンサーで貝殻の開閉の動きを観測することで、酸素の欠乏や海の異変をリアルタイムで把握し、突発的に発生する赤潮の被害の回避などに役立ちます。貝の反応を会話に見立てた「貝リンガル」というネーミングもお茶目です。
真珠貝そのものを大切にすることはもちろん、真珠を育てる環境への配慮や無駄のない資源の活用など、真珠のリーディングカンパニーとして次世代に繋がる取り組みや研究が行われています。
2-4.ほかのブランドとの違い
ミキモトの良さは分かったけれど、他のブランドとの違いはどんなところにあるのか?
真珠を使ったジュエリーで人気の、タサキとティファニーとを比較してみます。
2-4-1.タサキ
ミキモトと並び日本を代表するもう一つの真珠ブランドが「タサキ」です。
タサキは1954年、田崎俊作により神戸で始まりました。日本では養殖が難しいと言われていたマベ貝の養殖に初めて成功したことでも知られています。
タサキもミキモトと同様に厳選された、高品質の真珠のみを使用していることから、日本における2大パールブランドと言われており、どちらも真珠の品質は超一級品です。
タサキの特徴は大きく分けて2つあります。ダイヤモンドとデザイン性です。
タサキは、世界最大のダイヤモンドの供給会社であるデビアスグループからダイヤモンド原石を直接仕入れることができる、日本で唯一のサイトホルダーです。サイトホルダーになるには厳格な審査や、ダイヤモンド産出地への経済的援助など、資金力やブランド力が必要で、誰でもサイトホルダーになれるわけではありません。1994年にその資格を取得して以来、ダイヤモンドのオリジナルカットも自社で行うなど、ダイヤモンドに力を入れています。
多くのブランドでは、すでにカットを施されたダイヤモンドを選び自社のジュエリーに合わせますが、原石から仕入れてカットを施すことで、カットしてしまえばわからない原石の歪みやくもりなどの質を確かめることができ、より品質の良いものを提供することが可能になります。
二つ目の特徴は、タサキのジュエリーのデザイン性にあります。ミキモトのジュエリーの印象を「気品」「エレガント」「清楚」という言葉で表すとしたら、タサキのジュエリーは「モード」「個性的」「エッジの効いた」という言葉が似合うブランドです。
食虫植物のあやうさをジュエリーに落とし込んだ「デインジャー」や、真珠の丸さとゴールドの直線との対称美が特徴の「バランス」は、インパクトある高いデザイン性が人気です。パールの連のネックレスとイヤリングセットは、7.0-7.5㎜でおよそ60万円台から。ネックレスのリボンの留め具がチャームポイントです。
パールとダイヤモンドどちらにもこだわりたい!すこし人と違う個性的なジュエリーが欲しい!という方には、タサキのパールジュエリーもおススメします。
2-4-2.ティファニー
世界5大ジュエリーブランドに数えられるティファニー。結婚指輪やジュエリーとしても憧れのブランドです。ダイヤモンド以外にも様々なカラーストーンを使ったジュエリーを展開していて、パールの商品にも力を入れています。
ティファニーのパールジュエリーには、「フレッシュウォーターパール」と呼ばれる淡水パールを使用しています。海で育つアコヤ真珠や南洋真珠とはことなり、静かな湖などの淡水で育つ貝から生まれる淡水パールは、養殖が容易で海パールに比べて比較的安価に手に入れることができるのが魅力です。
フレッシュウォーターパールを使ったティファニーのパールジュエリーは、比較的手に届きやすい金額で手に入れることができるのが魅力です。シンプルなパールのネックレスなら5万円台からありますし、人気のハードウェアコレクションも、シルバーとの組み合わせならリングで10万円台からと魅力的な価格です。全長203センチのスーパーロングなパールネックレスも、7.0-8.0mmのパールを贅沢に使いながらも30万円台!2重、3重に巻いてアレンジしたりとさまざまなシーンで重宝しそうなお品です。
ミキモトやタサキでこの長さにしたら一体いくらになるんだろう?と考えてしまいます。
さらに、エルサ・ペレッティやパロマ・ピカソなどティファニーを代表するデザイナーの手がけたパールジュエリーを選ぶことができるのも魅力の一つです。
淡水パールはアコヤ真珠と比べると大きく丸く育ちづらい面がありますが、ひとつひとつ形が異なり、いびつなところにも愛着が持てそうです。完璧に近い品質を組み上げたアコヤ真珠のネックレスとは一味違った個性が楽しめるといえるでしょう。本物の貝から生まれ真珠層を形成する淡水パールは本物の真珠といって間違いありません。
国内真珠ブランドではなかなか叶えられない、贅沢なパール使いのコーディネートを楽しめるティファニーのパールジュエリー。ファッションの幅を広げることができそうです。
3.ミキモトで人気のジュエリー
ここからはミキモトの人気のジュエリーの魅力についてご紹介していきたいと思います。
3-1.パールネックレス
厳選された真珠で組み上げられたミキモトのパールネックレス。リボンのクラスプ、そして連の途中にMIKIMOTOのMのチャームがついているのがポイントです。
パールのネックレス&イヤリングの場合、珠のサイズも6.5㎜~7.0㎜と少し小さめから展開され、価格帯も40万円台後半からと商品の選択肢が広いと言えます。大きいものほど華やかですが、身長によって似合うパールのサイズが異なるともいわれているため、低身長の方には嬉しいポイントかもしれません。
同じ白でもピンク味がかったものやブルー味があるものなど、色味や照りなど個性が様々です。パールのネックレス選ぶ際にはイヤリングとセットがおススメです。耳元と胸元で真珠の大きさや色が異なると、特にフォーマルな場面ではちぐはぐな印象を受けてしまうため、色味を揃えて統一感ある着こなしができるセットでの購入をおすすめします。
ぜひ実物の色味や照りを確認しながら、実際に身に着けてみて顔への映え具合や前身鏡で見たときの雰囲気を確かめて好みの一本を選んでいただきたいです。
3-2.Vcode(Ⅴコード)
モードなⅤにパールのやわらかな丸みと光沢が印象的なⅤコードコレクション。ネックレスとピアスのラインナップが用意されています。
スタイリッシュなロングネックレスは、胸元を大胆に印象付けるシャープなラインで、一本でつけてもパールのネックレスや手持ちのネックレスと合わせても決まるアイテムです。
Ⅴを挟むように身に着けるピアスは、横や後ろから見た時のラインも美しく横顔を演出してくれます。ミキモトのイヤーカフと一緒に着けるコーディネートがおススメです。
イエローゴールドとシルバーの展開で、ジェンダーレスに身に着けられるのも魅力です。
お揃いで身に着けたり、プレゼントとしても喜ばれるかもしれません。
3-3.Mシリーズ
MIKIMOTOの頭文字「M」から着想を得た、「M collection」「M signature」「M code」の3つのコレクションがあります。
Mをさまざまに解釈した「M コレクション」は、前から見ても横から見てもⅯの文字が存在感を放つコレクションです。大ぶりの黒蝶真珠をあしらったリングは、Ⅿをかたちどる4本の爪によってデザインされています。ダイヤモンドをはめ込んだ面と地金の面、二つの印象を楽しむことができます。横から眺めてみると、頭に真珠を乗せた猫の顔に見えるかも…?
5つのⅯで囲まれた一粒のパールが印象的なペンダントは、Ⅿのシャープさと真珠の丸みのバランスが美しいデザインです。正面から見ると、まるで星のようにもみえることもあり、シャープさと可愛らしさを備えています。ピアス、イヤーカフ等も展開しています。
グラフィカルでボリューム感のある「Ⅿ」をかたどった「Mシグネチャー」は、ローズゴールド一色の展開で、ピアス、ネックレス、リングがあります。
丸みとシャープさをあわせた存在感のあるデザインが、ローズゴールドの落ち着いた色味のお陰で肌によくなじみます。ボリュームがしっかりあるものの、Mの透かしで軽やかに身に着けられるのも魅力です。
パールとチェーンを用いたコレクション「Ⅿ コード」は、Ⅿ感はないものの、ミキモトのパールネックレスを日常使いに落とし込んだコレクションです。
「Ⅿ コード リベルテ」は、半分がパールの連に、もう半分がチェーンとパールで構成されていて、チェーンの側で好きな長さに留め具をアレンジできるコレクションです。短くしてチョーカー風に、チェーンを中央にもってきてラリエットにしたりと一本で何通りも楽しむことができます。あこや真珠に加えて、黒蝶真珠の商品も。パール上級者の方にも使っていただけるアイテムです。
この他にも、チェーンとパールを組み合わせたステーションネックレスやピアスやブレスレットなど、お仕事から普段使いまで使えそうなデザインもあります。
3-4.Moon Dew(ムーンデュー)
月から零れ落ちたしずくをモチーフにしたロマンチックなムーンデュー。やわらかな楕円形がパールの丸みや静謐な光沢を際立たせます。
曲線の途中にセットされた真珠には、今にも零れ落ちる瞬間を切り取ったかのような刹那的な美しさがあります。
ロングペンダントは10万円以下とトップが大き目で存在感がありながらも、シルバー製で手が届きやすい価格帯のものがあるのも嬉しいポイントです。
ピアス、ネックレス共に、シルバー・イエローゴールド・ピンクゴールドの3色展開です。
3-5.Jeux de Rubans(ジュ デュ リュバン)
世界中で愛されるリボンをモチーフにしたジュ デュ リュバン。風になびくふわっと結んだリボンを立体的に表現したシリーズで、リボンのデザインがさまざまにあるのが魅力です。
可愛らしいだけでなく、大人の女性も身に着けられるパールとリボンの組み合わせは、ときめきを忘れないエレガントな装いを叶えます。
揺れるリボンの螺旋をかたどった、遊び心あふれるラグジュアリーなペンダントやピアスも展開しています。
3-6.Kofuku No Ki(幸福の木)
ミキモトで半世紀以上愛されている「幸福の木」は、ミキモトを代表するブローチです。
ゴール製のつややかな枝に、しっとりと生命感あふれるパールを飾ったブローチは、御木本にとって特別なコレクションであり続けています。
年配の方からの支持が高いことに加え、最近ではブローチのブームが再来し若い方でもブローチをファッションに取り入れる人も増えているので、幅広い世代の方に認知されているといえます。
ジャケットの襟元やセーターの胸元など、普段のシンプルな装いを格上げしてくれるブローチ。幸福の木を身につけていたら、大切な場面もうまく乗り越えられそうです。
3-7.LUCKY ARROWS(ラッキーアロー)
マザーオブパールに幸福のシンボルとされる矢のモチーフを放射状にかたどった、ラッキーアローコレクション。チェーンにメダリオンが結ばれていて、祈りを込めて結んだようなあたたかみも感じられます。タイムレスなデザインは、名前の通りお守りジュエリーとして身に着けられそうです。
65センチの長めのチェーンはスライド式で長さを調整できるため、洋服に合わせてコーディネートすることができます。
ペンダント、ピアス、ブレスレットとお揃いで身に着けたくなるデザインです。
3-8.Universe Elements(ユニバースエレメンツ)
宇宙の4大元素、空気・水・火・土を表すとされる、〇△▢のフォルムで構築されたデザインは、シンプルでモダンな、現代アートのようなデザインです。
他のジュエリーと一緒に身に着けて、コーディネートの外しに取り入れるのがおススメです。気品ありながらも個性あるデザインは、手持ちのジュエリーとも差別化出来そうです。
3-9.Les Petales Place Vandome(レ ペタル プラス ヴァンドーム)
ヴァンドーム広場に咲くバラの花びらをイメージしたというコレクション。日本のブランドで唯一ヴァンドーム広場に出店している、ミキモトならではのデザインです。
花びらのみずみずしさや風に舞うような軽やかさが、ジュエリーに表現されています。花びらをかたどったシンプルなピアスもとても素敵です。
Cherry Bloosom(チェリーブロッサム)という、桜をモチーフにしたデザインもあります。ピンクゴールドを中心に使ったデザインで、バラの花びらと桜の親和性が高いので、レペタルの雰囲気がお好きな方には、こちらもおススメです。
チェリーブロッサムのピンキーリングは、シンプルなリングに見えますが横から見ると桜の花びらのアウトラインが!同型のイヤーカフもあります。
この他にも特にシリーズ名がついていないジュエリーで、素敵なデザインが豊富に用意されています。
特にミキモトのイヤーカフは、男女問わずとても人気があります。ピアスの穴が開いていない方も身に着けることができますし、シルバーなら3万円台前後からと様々な素材や値段の商品が用意されているのも魅力です。
4.プレゼントにも最適!ジュエリー以外の商品
ミキモトのジュエリーを購入したら、ミキモトのグッズも欲しくなってしまいますよね!
ミキモトには、ジュエリーだけではなく様々な商品を展開しているので、ここではその一部をご紹介していきたいと思います。
4-1.スカーフ・ストール
ミキモトを象徴するパールのネックレスをプリントしたスカーフは、つややかな絹のラグジュアリーな質感、そして長方形のストールは風になびくふんわりしたシルクシフォンと、2種類の絹のアイテムが用意されています。
MIKIMOTOの文字をパールで飾ったデザインや、パールのネックレスをプリントしたデザインなど、エレガントな装いを格上げする上品な雰囲気です。
色はブラック、ホワイト、グレー、ブルーなど普段使いしやすい色がセレクトされています。お値段は6万円~8万円台と、プレゼントにもおすすめの価格帯です。
4-2.化粧品
ミキモトの真珠研究が導き出した、独自の技術を取り入れた化粧品が用意されています。
真珠貝から抽出されるパールコラーゲンやなど、真珠由来成分をふんだんに配合した、首・デコルテ・手のための新発想のクリームは、真珠をイメージした「ミキモト オードパルファム」のラグジュアリーな香りと、すっと素肌になじむテクスチャーが特徴です。
大きな真珠をモチーフにした容器も可愛くて、思わずパケ買いしたくなりそうです!
この他にもジュエリーの映える肌を目指すフェイスマスクなど、ミキモトはジュエラーならではの視点と独自の技術力で美を追及しています。
4-3.フォトフレームやボールペンなど
この他にも、ジュエリートレイ・ジュエリーケース・キャンドル・ボールペン・ジュエリーBOX・フォトフレームなど、様々な商品が用意されています。
パールを飾ったMIKIMOTOの文字が並ぶオブジェのようなフォトフレームのトップには、本物の真珠が一粒飾られています。大切な記念日や思い出を飾るのにぴったりです。
本物の真珠をあしらったボールペンは、特別な一本になりそうです。男女兼用できそうなシックな色合いのものもあり、プレゼントにもおすすめです。なんとパールとダイヤモンドをあしらったスペシャルなボールペンもあり、ハイジュエラーならではの美意識が感じられます。
5.ミキモトのブランドのイメージは?
「洗練された」「シックで上品」「エレガント」
国内外の富裕層から支持されてきた、歴史あるミキモトのパールジュエリーは、品質の高さが際立つ品のあるエレガントなデザインが特徴です。
クラシカルな良さを残しつつも、洗練されたタイムレスなジュエリーを作り続けています。
現代的でありながらも奇抜過ぎず、世代を超えて多くの方に愛されているブランドです。
この後にもご紹介しますが、国内外の王室や皇室の方々に愛用されているため、落ち着きある高貴なイメージを持たれているブランドです。
6.ミキモトパールの愛用者
ここからは、ミキモトを愛用する有名人、芸能人について解説していきたいと思います。
6-1.日本の皇族
御木本幸吉の名誉ある功績により、ミキモトは「宮内庁御用達」ブランドとして皇室の婚礼の儀などで身に着けるティアラなどの装身具を手がけてきました。
最近では、秋篠宮家 佳子様の成人の儀に際してティアラとネックレスを手がけています。
格式高い皇室の雰囲気にふさわしい、落ち着いた輝きのジュエリーを創り上げました。
6-2.グレース・ケリー
モナコ公国后妃であり、元女優のグレース・ケリーも、ミキモトのパールを愛した一人です。
彼女がが9歳の時、ニューヨークで行われた万国博覧会に御木本幸吉が出品した1万個以上の真珠とダイヤモンドを使用した「自由の鐘」という作品に出会い、数年後日本に初めて来日した時にミキモト真珠島を訪れ、この作品に再会したというエピソードが残っています。
ミキモトではグレース・ケリーの没後20年にあたり、彼女の愛したバラをモチーフにした「グレース・ケリー」コレクションを発表しています。
6-3.マリリン・モンロー
グレース・ケリーと同時代に活躍した世界的女優 マリリン・モンローも、生涯ミキモトのパールネックレスを愛用していました。
メジャーリーガーのジョー・ディマジオと結婚し、新婚旅行で行った日本でミキモトのパールネックレスをプレゼントされました。のちに結婚生活にピリオドを打つことになりましたが、彼女は「これを見ると幸せだったころのことを思い出す」と語ったといいます。
大粒のパールは60年以上たったとは思えないほどの美しさで、マリリン・モンローがミキモトのネックレスをとても大切にしていたことが分かります。
6-4.佐藤 健
俳優の佐藤 健さんもミキモトのジュエリーを纏った姿が話題となっています。
イヤーカフやⅤコードネックレスをはじめ、ミキモトのパールをさらりとエレガントに着こなしていました。落ち着いていて控え目な美しさの真珠のジュエリーは、ダイヤモンドとはことなった輝きで男性も抵抗なく身に着けることができそうです。
佐藤健さんの身に着けていたイヤーカフは3万円台からとお値段もリーズナブルです。自分用にはもちろん、大切な人への贈り物にもおススメです!
【まとめ】ミキモトとは日本が誇るパールブランド
現在ミキモトは、東京・横浜・名古屋・大阪の4都市に6つの直営店を展開しています。全国各地のデパートや百貨店にも出店しているので、身近なところや旅行先で実物を目にすることが可能です。特に直営店舗ではパールの取り扱い本数も多く、たくさんの中から比較検討ができます。
公式HPからもネットショッピングが可能で、遠方にお住まいの方でも気軽にミキモトの商品を手に入れることもできます。
ミキモトは、日本だけでなく世界的にも知名度が高く、真珠と言えばミキモトというほどジュエリー界での存在感は際立っています。
希少な最高品質の真珠を、タイムレスでエレガントなデザインに落とし込んだミキモトのジュエリーは、年齢問わず愛用できる一生もののお品になること間違いありません。