2025年1月28日
【ルイヴィトン】サックプラとは?使い勝手や新旧モデルを一挙解説!

ルイヴィトン(Louis Vuitton)のサックプラといえば、縦長のショッパートートを思い浮かべる人は多いと思います。かつてのサックプラは抜群の収納力とシーンを選ばず使える大人のトートバッグとして、男女共に人気を博しました。
その使い勝手の良さを残しつつ、近年、新世代のサックプラが次々と発表されています。今回はルイヴィトンのサックプラについて解説してまいります。
ルイヴィトンのサックプラに興味がある方に向けてサイズや使い勝手などを解説しているので、読んで参考になさってみてください。
目次
1.「ルイヴィトン」サックプラの特徴とは?
サックプラは1968年、ルイヴィトンから発表されました。およそ60年にわたり、世界中から愛され続けるサックプラの魅力とはなんでしょうか。
ここではサックプラの特徴を解説していきながら、その魅力に迫ってまいります。
1-1.シンプルな縦長トートデザイン
縦長の形状をしたサックプラは、まるでデパートショッパーのように何でも放り込めるバッグとして人気を集めました。解放された開口部から荷物が飛び出していても、なんとなくサマになるのはブランドの高級感はもちろんのこと、型くずれしにくい素材使いと計算されたデザインの賜物といえるでしょう。
サックプラが「永遠の定番」と称されるのは、バッグの原点に近いシンプルなトートデザインだからです。メインの収納部と内ポケットのみというシンプルな設計となっていて、ファスナーなどで開口部を制限しなかったことが収納力を大きく向上させました。
素材にはルイヴィトンを代表するモノグラムやダミエ、エピなどを採用してバリエーション豊かなラインナップになっています。近年、新しいモノグラムの開発に余念がないルイヴィトン。著名人とのコラボモデルにも積極的に取り組んでいます。最新シーズンでは再び、現代アーティスト村上隆氏とのコラボが話題になっていて、2005年に発表されたサックプラ・チェリーは人気が再燃中です。
1-2.豊富なサイズバリエーション
長らくビッグサイズのみだったサックプラですが、2020年代からはミニサイズの展開にシフトしていきます。代表的なプティット・サックプラをはじめ、サックプラBBなどはミニバッグの流行を牽引する存在となります。さらにはサイズをリニューアルしたり、やや横長にしたサックプラ24を発表したりしてサックプラの進化はとどまることを知りません。
こうした豊富なサイズバリエーションが、これまでの購買層に新たな変化をもたらしています。特にミニサイズのサックプラは20代、30代の女性たちに圧倒的な人気を集めるようになりました。もともとトート型のバッグが女性たちに人気のデザインだったことや、スクエア型のバッグが流行していたことも影響したようです。同じころ、ルイヴィトン以外のハイブランドから、数多くのスクエア型トートバッグが発表されていることからも伺い知れるでしょう。
これまでのサックプラは大人の男女が使いやすいアイテムとして評価されてきました。近年の多彩なサイズ展開で、さらに汎用性が高まっています。ルイヴィトンのなかでも、男女問わず使い勝手のいいバッグとしておすすめの逸品です。
1-3.再解釈されて使い勝手UP⤴
サックプラは2020年頃に廃番となり、いったん製造が中止されました。それから間もなくの2022年ごろに復活を果たしています。新しいサックプラには、これまでになかったショルダーストラップが採用されるなどして、さらに使い勝手が良くなりました。たくさんの荷物が入ったバッグを手持ちで運ぶのは身体に負担がかかります。使いやすいサイズ感はもちろんのこと、ショルダーストラップが付いたことはサックプラの機能性に大きく貢献したといえるでしょう。
小さなサイズのサックプラはストラップが付属することで、ファッションアイテムの役割を果たしてくれるようになりました。昨今、最低限の荷物だけで移動する人が増えていて、スマ-トフォンショルダーバッグのように使えるサックプラの人気は高まっています。今っぽさをめざす女性なら、はずせない選択肢の一つといえます。
一方、あえてファスナーを採用することでビジネスユースしたい男性のニーズにも応えています。サックプラ・ホリゾンタル ジップやサックプラ・クロスなどは、仕事用のブリーフケースとして使うのにぴったりです。さまざまに再解釈されたサックプラは現代生活に合った進化を遂げています。
2.現行サックプラと廃番(廃盤)モデルとの違いとは?
前章で触れたように、サックプラは2つのモデルが廃盤となっています。一つは最大サイズの「サックプラ」で、二番目に大きなサイズの「サックプラPM」も同時に製造が中止されています。のちに「サックプラ」は再登場するものの、二次流通の中古市場で大きめサイズのサックプラを購入したい方もいらっしゃるでしょう。
ここからは、サックプラの現行モデルと廃番(廃盤)モデルとの違いについて、より詳しく解説してまいります。
2-1.サイズ
最大サイズ「サックプラ」は当初、およそ縦38cm×横36cm×マチ幅9cmのサイズで発表されました。この大きさはA4ファイルがスムーズにおさまり、展示物やパンフレットなどといった紙資料の携帯に重宝するサイズ感です。
現行モデルでは、ほとんど同じ大きさの縦38cm×横36.5cm×マチ幅9cmで再登場しています。現代のビジネスシーンではリモートワークが定着しつつあり、その影響を少なからず受けたのかもしれません。常にノートパソコンやタブレットを携帯する必要が生まれ、改めて見直されたサイズといえるでしょう。パソコン用のパッド入りコンパートメントが採用されたモデルも展開しているので、お探しの方におすすめします。
「サックプラPM」は縦32cm×横30cm×マチ幅10cmで発表されたものです。この大きさだと13インチのノートパソコン、またはクリアファイルに入れたA4用紙が収まるので、ビジネスシーンに使いやすいサイズです。小柄な女性でもバランスよく持てるサイズ感は、バッグを二個持ちするときのメインバッグとして最適といえるでしょう。
2-2.ショルダーストラップ
先述しましたが、現行モデルのサックプラにショルダーストラップが付属したことで機能性が格段にアップしています。特に最大サイズの「サックプラ」では、大容量の荷物が入ることで重さが気になってしまいます。手持ちと肩掛けの2Wayで持ち歩けば、その負担はかなり軽減されるでしょう。
また、必要でないときは完全に外しておけるのも嬉しいポイントです。とりつける金具は目立たない位置や大きさなので、すっきりとスタイリッシュに持ち歩けます。中古市場ではショルダーストラップ付きのモデルのほうが人気が高く、状態が良ければ高値で取引されているのが現状です。
2-3.内ポケット
サックプラは大容量バッグとして人気のあるアイテムです。ビッグサイズでありながら、携帯電話や家の鍵などといった、すぐに出し入れしたい細かい荷物の収納に困ることはありません。内側にファスナー式ポケットやオープンポケットを採用しているため、バッグの底を手探りする必要がないからです。
現行モデルでは内ポケットを3つに増やして、さらに整理しやすい仕様になっています。ややハリのあるライニングと同素材の内ポケットが、重量のあるスマートフォンなどをしっかりと受けとめてくれて、他の荷物を邪魔することもないでしょう。
3.小さくて可愛い!サックプラのサイズと種類
ここからは小さめサイズのサックプラについて解説してまいります。このサイズは圧倒的に女性に人気があって、その可愛さは持っていると必ず話題になるほどです。
もちろん、実物を見てからの購入がおすすめですが、サイズ感の参考にしてみてください。
3-1.プティット・サックプラ
プティット・サックプラは、およそ縦17 x 横14 xマチ幅 5 cmのサイズです。完璧なミニチュアバージョンと称されるほど、そのコンパクトな可愛さに魅了されます。キャッシュレスが進み、スマートフォンだけでお出かけする機会が増えてきました。このサイズはスマートフォンとミニ財布、家の鍵といった最小限の荷物がおさまりますから、身軽に街歩きをしたいときにいかがでしょうか。
最小サイズながら、内側にオープンポケットが一つあって使いやすい仕様です。ハンドル同様、ヌメ革のショルダーストラップは着脱可能で、肩掛けとななめ掛けの両方に対応できます。寒い季節にはコートの内側にななめ掛けしても収まりよく持ち歩けるでしょう。もちろん、バッグを二個持ちするときのサブバッグとして使うのも有りですね。
コーディネートのアクセントになるので、持っているだけで気分が上がるアイテムといえるでしょう。定番モノグラムでルイヴィトンらしさを楽しんだり、エピでお気に入りカラーを選んだりして、このサイズだからこその良さを堪能してみてください。意外と年代を選ばず、母娘でシェアできるところもおすすめポイントの一つです。
3-2.サックプラ BB
およそ縦22 x 横21.5 xマチ幅 9 cmとなるサックプラBBは、長財布もすっきりとおさまるサイズ感です。内ポケットにはファスナー式が1つ、オープンポケットが2つ採用されていて、ほとんど最大サイズのサックプラと同じ仕様になっています。このサイズになると、スマートフォンや様々なタイプのお財布、メイクポーチなども十分に入るので重宝するでしょう。
ショルダーストラップをつける金具がバッグ本体のサイド中央に配置されているので、肩掛けやクロス掛けにしたときの歪みがおさえられ、美しい形状が保たれるようになっています。手持ちにしたときのサイズ感もバランスよく、一軍バッグとして申し分ありません。およそ9㎝のマチ幅の広さは500mlペットボトルや水筒がスッキリとおさまります。デイリーユースしたい方に、イチオシのサックプラです。
モノグラムのサックプラBBは、ライニング(内張り)に赤いテキスタイルを採用しています。ファスナーが無いサックプラBBは開口部が完全に開いているため、ちらりと見えるレッドカラーが鮮烈な印象をあたえます。モノグラムのブラウン×ヌメ革のベージュとの相性を計算しつくした配色に、ルイヴィトンならではの美意識がうかがえるでしょう。
4.収納力◎!サックプラのサイズと種類
ここからは大きめサイズのサックプラについて解説してまいります。収納力が抜群で、どんなシーンでも頼りになるサックプラです。
4-1.サックプラ
新しくなったサックプラは、およそ縦38 x 横36.5 xマチ幅 9 cmのサイズです。縦長のスタイリッシュなフォルムはそのままに、新たにサイドバンドやタグが装備されています。サイドバンドは持ち手から底面まで真っすぐにラインをとっていて縦長を強調しています。ファスナーポケットが1つとオープンポケットが2つの仕様。もっとも特徴的なのはPC、タブレット端末を収納するためのパッド入りコンパートメントです。このサックプラはパソコンバッグとして最適な仕様になっています。
もちろん、ショルダーストラップが付属しているので肩掛けもできます。素材にはルイヴィトンらしさが光る、モノトーンのモノグラム素材などが採用されています。かなりクールな印象ですが、ブランドアピールが控えめなので、男女問わず使いやすいアイテムといえるでしょう。二個持ちするときのメインとしたり、サックプラBBと一緒に持ったりしてトータルコーディネートもおすすめです。バッグ本体が自立するほどハリがある素材が使われているため、形状を保って持ち歩きたい大切な書類なども安心して入れられるでしょう。
4-2.サックプラ24
サックプラ24は約縦33 x 横41 xマチ幅 14cmで、横長のフォルムとなったサックプラです。さらにはマチ幅も広くなって、より収納力が増しています。ショルダーストラップではなく、従来のハンドルとロングハンドルショルダーストラップが採用されていて、手持ちと肩掛けの持ち替えがスムーズにおこなえます。ショルダーストラップの着脱に煩わされず、よりトートバッグに近い形状になりました。持ち替えたときに互いのストラップのおさまりが良く、ハンドルが2本になることで肩掛けしたときの安定感が増すのも嬉しいポイントといえるでしょう。
内ポケットはファスナーポケットと大きめのダブルポケット、さらにスリットポケットの4つが装備されていて、荷物を整理して収納できます。ダブルポケットはパソコンなども収まる大きさのサイズ感です。出張時、スーツケースの上に置いても安定感があります。
サックプラ24には、もう一つ、さらに大きなサイズのモデルもあります。製品番号M46451モデルは、およそ縦33×横44×マチ幅18㎝で現行モデルの最大サイズです。仕様の違いは外側サイドに、マチ付きのポケットが2つ採用されていることがあげられます。このサイズは一泊程度の荷物の収納が可能で、これだけで出張先に移動できるでしょう。開口部のセンター位置にフック式の留め金具が付けられているため、たとえ荷物を詰めこんでも型くずれの心配がありません。出張用にお探しの方には、おすすめしたいサックプラの一つです。
5.ファスナー付きで安心!サックプラのサイズと種類
公共交通機関を利用する場合、やはりファスナーがあったほうが安心という方は多いのではないでしょうか。そんなニーズにぴったりのサックプラもあります。
ここからは、ファスナーで開閉するサックプラについて解説してまいります。
5-1.サックプラ・ホリゾンタル ジップ
サックプラ・ホリゾンタル ジップはブリーフケースのような横長のシルエットと、ファスナーで開閉できるのが特徴的なサックプラです。およそ縦30.2x横39.8 x マチ幅5 cmのサイズなので、余裕をもってパソコンやタブレット端末を収納できます。パッド入りコンパートメントポケットが採用されていて電子機器の持ち運びに安心感があります。着脱可能なショルダーストラップは肩掛けやクロス掛けしやすい十分な長さが確保されています。内ポケットにはパッド入りコンパートメントとは別に、フラットポケットが2つ装備された仕様です。
ショルダーストラップを取り付ける金具が開口部を交差するように配置されていて、体に沿って安定しやすいように計算された作りになっています。マチ幅が5㎝なので、パソコン専用バッグとしても使いやすいと思います。シックなブラックカラーはビジネスシーンに使い勝手がよく、ジェンダーレスに使えて便利。幅広い世代に重宝するアイテムといえるでしょう。
5-2.サックプラ・クロス
サックプラらしい縦長フォルムに、開口部にファスナーが採用されたサックプラ・クロス。サイズはおよそ縦29x横26 x マチ幅6 cmで、タブレット端末がすっきりとおさまる容量になっています。素材に使われているリアルレザーにはモノグラムが刻印されていて、スタイリッシュな印象が特徴的です。近年のルイヴィトンはモノグラムを再解釈した独自の素材作りに力を注いでいて、このモノグラム・トリヨンレザーは代表的な存在といっても過言ではありません。モノトーンを基調にした展開をしているので、ライン使いしても嫌味なくコーディネートできそうです。
ルイヴィトンにしてはブランドアピールが控えめなのでビジネスシーンに使いやすいといえるでしょう。肩掛け、手持ち、ボディバッグとして持ち替えられるので、一つ持っていると何かと重宝するアイテムです。トリヨンレザーは丈夫で傷に強く、経年劣化しにくい特徴をもっています。アクティブに動きたいシーンに、安心して長く使い続けられるバッグとしておすすめします。
5-3.サックプラ・ソフト EW
ディレクターのファレル・ウイリアムス監修のもと、限定的に発表されたサックプラ・ソフト EW。およそ縦35x横70 x マチ幅25cmの特大サイズで、ネヴァーフルを思わせる台形型トートバッグとして特別な存在感を放ちます。ファスナー開閉を採用しながら、手持ちと肩掛けの2Way仕様。持ち替えがスムーズにできるダブルハンドルが特徴的です。
大容量なのはもちろんのこと、ダミエ・ポップキャンバス素材を使うことで軽量化に成功しています。これはキャンバス素材にブランドを代表する素材の一つ、ダミエ(市松)をプリントして実現したものです。柔らかいテクスチャーながら、しっかりとした張りもあるため、型くずれの心配はほとんどありません。
1〜2泊程度の荷物がおさまるたっぷりとした容量があって、旅行や出張などに使いやすいと思います。ただ、飛行機の機内持ち込みサイズに引っかかる可能性があるため、その点は注意が必要となるでしょう。従来のサックプラと形状がかなり異なりますが、ダブルハンドルの肩掛けバッグを探している方におすすめのバッグの一つです。内ポケットはファスナーポケットが一つ、オープンスリットポケットが2つとなっていて整理整頓しやすくなっています。
6.サックプラに採用されている素材とは?
サックプラには、ルイヴィトンならではの多種多様な素材が使われています。とくに、2000年代からのモノグラムはクリエイティブな発想に富んだものばかりです。
ここからはサックプラの素材について解説してまいります。
6-1.ダミエ
日本でもお馴染みのダミエは、ルイヴィトンでもっとも歴史ある素材です。1888年、旅行鞄づくりで成功をおさめていた当時のルイヴィトンを悩ませていたのは模造品の横行でした。差別化をめざして試行錯誤をくり返していたとき、かばんの全体に市松模様を描くことを思いついたのです。一度は製造が中止されたものの、1996年に復活を果たしたダミエの人気は今も変わることはありません。
サックプラではブラウンの濃淡で表現されるシックなイメージが人気となり、特に女性から支持を集めました。トアル生地(キャンバス素材)を使っているダミエは、サイズが大きいサックプラでも軽やかに持つことができます。そうした点が機能性を重視する人たちに評価されたといえるでしょう。
6-2.エピ
フランス語で麦の穂を意味するエピは、豊かに実った麦が風に揺れる様子をイメージして名付けられました。その名の通り、横にたなびく不規則なラインと最高級グレインレザーのツヤが織りなす質感が上品な印象をかもしだしてくれます。色ノリがいい素材的な特徴をもっているため、エピラインはいずれも豊富なカラーバリエーションで展開しています。
現行モデルではサックプラBB、プティット・サックプラにエピが採用されています。無地感覚を活かしてショルダーストラップにモノグラム柄を採用したり、絶妙なくすみカラーで仕上げたりしているので、人と被らないサックプラを探している方におすすめです。エピはラインが真横に走るものと、ラインがななめ45度に走るものが存在しています。真横に走るものはエレガントなイメージが強く、ななめに走るものはややクールな印象になるので、好みに合わせて選んでみてください。
6-3.モノグラム
模造品への対抗策だったダミエは比較的書きやすかったためか、またコピーされるようになってしまいます。すぐに次の一手としてルイヴィトンが発表したのがモノグラムで、花や星といった自然からのモチーフそれぞれをブラウンの濃淡で描き分けています。当時、欧州を席巻していたジャポニズムの影響から家紋を模したとされるモノグラム。
日本人がルイヴィトンに、どこか既視感をおぼえるのも無理からぬことかもしれません。「ルイヴィトン最高の売り上げを誇るのは本国以外では日本」という時代は長く、今でも多くの日本人から愛されている理由の一つに、こうした美意識の共有があげられるでしょう。なんと、当時のモノグラムは職人たちの手描きによって描かれていました。気の遠くなるような作業工程によって、ルイヴィトンは模造品との戦いに一旦は終止符を打つことになったのです。
サックプラではトアル生地(エジプト綿に塩化ビニールをコーティングして防水性を高めた素材)のモノグラムをはじめ、近年は多彩なリアルレザーモデルの取り扱いが増えています。リアルレザーにモノグラム柄を刻印するエンボス加工や、従来のモノグラムロゴのサイズを変えたものなどでニュアンスに変化を与えていて秀逸です。いずれも全体に模様があるモノグラムの特徴は活かしつつ、カラーや表現加工に工夫が感じられる仕上がりは、さすがルイヴィトンといったところでしょうか。
ブランドを代表するモチーフに大胆なイノベーションをほどこしたルイヴィトン。
伝統と革新をリアルに体現しつづけるルイヴィトンの挑戦は、これからも消費者にハイブランドを所有する喜びと機能美をもたらしてくれることは間違いなさそうです。
6-3-1.モノグラム・エクリプス キャンバス
サックプラ24に採用されたモノグラム・エクリプスキャンバス。ブラックを背景に、グレーのモノグラムロゴが浮かびあがって見える都会的で洗練された印象の素材です。これまでのブラウン系からモノトーンに仕上げたことで、現代のさまざまなシーンに合わせやすくなりました。
ややマットな質感は性別、年齢を問わず使いやすい素材として人気を集めています。すでにサックプラ24以外のさまざまなアイテムに採用されていて、次世代モノグラムの代表格といえるでしょう。トアル素材ならではの軽さも魅力的な素材です。
6-3-2.モノグラム・アンプラント
ブランドロゴ「LV」を中心に大きく配置して、ほかのモノグラム柄モチーフで取り巻いたモノグラム・アンプラント。リアルレザー(牛革)にエンボス加工で表現されたシックな質感が特徴です。最小サイズのプティット・サックプラに採用されていて、現在、人気のため国内では品薄状態が続いています。無地感覚で使えるので使いやすく、控えめにブランドアピールしたい若い方を中心に支持されています。黒やトープといったベーシックな色展開も人気の理由といえるでしょう。
6-3-3.モノグラム・トリヨンレザー
定番サイズのモノグラムロゴをリアルレザーにエンボス加工したモノグラム・トリヨンレザー。アンプラントと比べると、さらに無地に近いテクスチャーになっています。最大サイズのサックプラとサックプラ24に採用されていてシックな印象の仕上がりです。カラーは黒とサファイヤブルーといった濃色を中心に展開。ビジネスユースをメインとする場合、使いやすい素材としておすすめです。
7.サックプラの定価とは?
ここからは、気になるサックプラの定価について解説してまいります。
7-1.サイズ別の定価
種類(モノグラムキャンバス) | サイズ詳細 | 国内価格(税込み) |
プティット・サックプラ | 縦17 x 横14 xマチ幅 5 cm | ¥279,400 |
サックプラBB | 縦22 x 横21.5 xマチ幅 9 cm | ¥364,100 |
サックプラ | 縦38 x 横36.5 xマチ幅 9 cm | ¥447,700 |
サックプラ24 | 縦33 x 横41 xマチ幅 14cm | ¥522,500 |
サックプラ・ホリゾンタルジップ | 縦30.2x横39.8 x マチ幅5 cm | ¥526,900 |
サックプラ・クロス | 縦29x横26 x マチ幅6 cm | ¥399,300 |
これは現在、公式サイトで確認できるサックプラの定価を一覧表にしてみました。いずれもモノグラムキャンバス素材で消費税込みの定価金額となります。サイズの小さいモデルは20万円台から販売されていて、サイズアップするごとに値段が上がっていきます。また、ファスナーで開閉するタイプのサックプラも値段が上がるので、予算や使いたいシーンに合わせたものを選んでみてください。
7-2.素材別の定価
種類 | キャンバス素材 | レザー素材 |
サックプラBB | ¥364,100 | ¥392,700 |
サックプラ | ¥447,700 | ¥522,500 |
サックプラ24 | ¥522,500 | ¥616,000 |
サックプラ・クロス | ¥399,300 | ¥436,700 |
これは同じモデルのサックプラから、素材違いで販売されているものの定価をまとめた一覧表です。サックプラBBはエピレザーモデルで、それ以外はモノグラムレザーモデルから抜粋してあります。どのモデルのサックプラであっても、キャンバス素材よりもレザー素材のほうが値段が高くなることが確認できました。キャンバス素材の軽やかさとレザー素材の高級感といった特徴は、どちらも甲乙つけがたい魅力です。サックプラを選ぶときに迷ったら参考になさってみてください。
8.サックプラの新作とは?
ここからは新作サックプラ24の2モデルを解説してまいります。
8-1.サックプラ 24H M12683
鮮やかなイエロー系のサックプラ24は、カジュアルな服装にインパクトを与えたいときにぴったりのアイテムです。ロング、ショートの2Wayダブルハンドルで持ちやすく、十分な収納量が確保されています。使い勝手の良さはもちろんのこと、ワンちゃんの肉球バッグチャームで遊び心満載。思わず笑顔になってしまう可愛らしいサックプラです。素材にモノグラム・ヘリテージキャンバスを採用して、ホワイトの「Marque L.Vuitton Déposée」の文字がバッグ本体の左側に表記されています。
サイズは約縦33㎝×横41㎝×マチ幅14㎝で、内側にファスナーポケットと大きなフラットポケットが一つ、オープンダブルポケットが装備された仕様になっています。
使いやすさとファッショナブルな要素のバランスがいいので、日常を楽しく、個性的に装いたい方におすすめしたいサックプラの一つです。
8-2.サックプラ 24H M24994
真っ赤なハイビスカスとサーフボードが印象的なサックプラ24は、総合ディレクターであるファレル・ウィリアムス氏が手がけたサーフィン・モノグラムキャンバス素材で制作されました。この素材は彼がこよなく愛するサーフィンへの思いを表現した特別なモノグラムです。そのため、限られた数量で制作されたレアアイテムとして人気を博しています。全面にプリントされた個性的なルックスは、シンプルなサックプラ24を引き立たせていて秀逸です。
サイズや内ポケットなどの仕様はM12683と同様で、こちらは従来の着脱可能なタグ付きになっています。収納力が抜群ですから、ふらっと気ままに週末旅行に出かけたり、ワーケーションのお供にしたりして楽しんでみてください。
気分が上がること間違いなしの新作サックプラ24を紹介してまいりました。使いやすさとデザインを両立させたサックプラをお探しの方におすすめのモデルです。
9.【まとめ】サックプラはルイヴィトンが誇る不朽の名品
今回の記事ではルイヴィトンのサックプラについて解説してきました。伝統的でありながら、サイズや仕様を時代のニーズに合わせて大胆に変化させられる手腕は、根底に絶対的な自信があってこそできるものです。
シンプルなデザインに底知れない可能性を秘めたサックプラ。まさにサックプラは、ルイヴィトンの伝統と革新を体現する不朽の名品といえるでしょう。特に現在のサックプラはミニバッグ派にも大荷物さんにも使いやすいラインナップになっています。
ぜひ、ルイヴィトンでお気に入りのサックプラを見つけてみてください。