2024年11月11日
【定番ボストン】ルイヴィトンのキーポルとは?最新作やサイズ展開を解説!
キーポルといえば、ルイヴィトンのトラベルバッグとして長く愛されてきたアイテムです。
現在も、その容量の大きさと耐久性に絶大な信頼を寄せるメンズユーザーは多いといえるでしょう。
キーポルはルイヴィトンの伝統的なバッグでありながら、常に進化しつづけています。新作モデルでは、より普段使いしやすいサイズも加わっていて目が離せません。
今回の記事では、ルイヴィトンのキーポルについて詳しく解説してまいります。旅行や出張などで使いやすいキーポルを探している方に向けて解説しているので、最後まで読んで参考になさってみてください。
目次
1.ルイヴィトンの名品「キーポル」の特徴とは?
1924年、キーポルが発表されたのは今からちょうど100年前のことでした。これまで一度も廃盤とならずに、今日まで現存している数少ないアイテムの一つがキーポルです。
ここではルイヴィトンの歴史とともに、キーポルの特徴について解説していきます。
1-1.ルイヴィトンが誇る伝統のトラベルバッグ
ルイヴィトンは、もともと木製の高級衣装ケース作りから創業したブランドです。当時、移動手段が自動車や船へと広がり、人々は世界各国へ旅をするようになっていきます。そのため、いち早く旅行用のトランクケース作りに乗り出したルイヴィトンは大成功をおさめました。
さらに旅先で荷物が増えたとき、折りたたんで持っていけるバッグへの要望が高まります。そうした要望に応えるため、ルイヴィトンは折りたためるボストンバッグとしてキーポルを発表したのです。
1-2.語源が意味する収納力
当初、このバッグはフランス語の「すべてを収納する」の意味をもつTientout(ティアント)として発表されました。のちに、英語で同様の意味をもつkeepallを語源に、キーポルと改名しています。
その名の通り、なんでも詰めこめるバッグとして旅を愛する人々から圧倒的な人気を博すようになります。仕切りが無いため荷物の大きさに関わらず収納できるのは、旅行者にとって嬉しいポイントといえるでしょう。
1-3.主流となったバンドリエール
1930年になるとストラップ付きのキーポル・バンドリエールが発表されています。それまでの手持ちスタイルだけでなく、肩掛けやななめ掛けとして持てるようになりました。取り外し可能なショルダーストラップは、必要に応じて使い分けできて長時間の持ち歩きに重宝します。
空港や駅といった施設内の移動が多いシーンには、なくてはならない存在となっています。キーポル・バンドリエールは持った時、型くずれしにくいようにサイド部分に若干のハリを持たせています。
1-4.進化しつづけるデザイン
キーポルは発表から、ほぼ仕様に変更がないバッグです。そのため、さまざまな素材や著名人とのコラボレーションによって独自のデザインが楽しめるのが魅力になっています。特に、モノグラムを中心としたバリエーションには目を見張るものがあります。
キャンバスはもちろん、独自のレザー素材を採用するなどして進化をつづけています。また、アパレルブランド「Supreme」とのコラボモデルは、ルイヴィトンだからこそ実現できた唯一無二のキーポルといえるでしょう。
2.キーポルは使いにくい?使い勝手の真相を解説
ネット上ではキーポルを実際に使った方から「使いにくい」という意見があるようです。しかし、それは使い方や選び方で回避できる内容がほとんどでした。
ここからは、キーポルの使い勝手について解説してまいります。
2-1.大容量なので入れすぎ注意!
キーポルは大容量のシンプルなバッグです。ともすると、荷物を入れすぎて重くなってしまう傾向は否めません。そのため、入れるものの重量には十分注意する必要があるでしょう。車移動であれば気にならない距離だとしても、同じ距離を徒歩で移動する場合は、その重さが体に負担になってしまいます。あらかじめ全体量を調整して荷物を入れるのがおすすめです。
大容量バッグにありがちな「荷物の行方不明問題」の対策として有効なのが、ポーチなどを使って荷物ごとに小分けするパッキング法です。しわを気にしない衣類であれば圧縮パックを利用するのもいいでしょう。荷物の厳選はもちろん、はじめにリスト化しておくと、さらにスムーズに作業がすすみます。こうした旅行前のひと工夫でキーポルの特徴を生かしながら、格段に使い勝手を良くすることができます。
2-2.最適サイズでスマートに!
よく「大は小を兼ねる」といいますが、ボストンバッグには最適なサイズというものが存在します。たとえば飛行機に乗るときは、持ちこめる荷物のルールに則ったものが必要です。航空会社によるものの、現行ではキーポル50までが機内持ち込みに対応しています。キーポル55以上となると、ケースバイケースとなるので事前に確認をしてください。
また、新幹線などの公共交通機関を利用するときはキャリーケースと併用する移動もあるでしょう。キャリーケースの上に乗せることを想定すると、あまり大きすぎないものがスマートに持てるのでおすすめです。
一方、車移動が中心となるときは最大サイズのキーポル60を一つだけ持って出かけるのが便利でしょう。キーポル60はパートナーや家族のかさばる荷物をまとめておくのに重宝するサイズ感です。移動手段に合ったサイズ選択で、使いやすさとクラス感の両方を手にしてみてください。
3.キーポルの定番4サイズを解説
前章で、キーポルのサイズ選びが使いやすさに影響することを述べてきました。
ここではキーポルの定番4サイズについて解説していくので、選ぶときの参考にしてみてください。
サイズ表記 | 横幅 x 高さ x マチ幅(㎝) | 機内持ちこみ |
45 | 45 x 27 x 20 | 〇 |
50 | 50 x 29 x 23 | 〇 |
55 | 55 x 31 x 26 | △(要確認) |
60 | 60 x 34 x 27 | × |
3-1.キーポル45
このなかで最小のキーポル45は一泊程度の荷物を入れるのに適したサイズです。季節によって薄い衣類が中心となる場合には、さらに余裕をもって荷物が入れられます。都心への出張や着替えが必要なゴルフに重宝するので、もっていると何かと重宝するサイズといえるでしょう。
また、このサイズは普段使いしやすいのが最大の魅力です。小型のスーツケース(30ℓ〜)の上におさまりがいいサイズで、なにかと重宝します。畳んだ状態でスーツケースに入れておいて荷物が増えたときに使うのもスマートです。飛行機の機内持ち込み基準をクリアしています。
3-2.キーポル50
キーポル50は横幅が50㎝となり、かさばる衣類がメインとなる季節であっても、1泊〜2泊程度の荷物が収まります。ゴルフシューズをケースごと入れても余裕のある容量で、何かと気遣いの必要な場面で頼りになる存在となるでしょう。大きめのスーツケース(45ℓ〜60ℓ)の上に載せられるサイズは飛行機の機内持ち込みに対応しています。ビジネスパーソンであれば一つ持っておくことをおすすめします。
キーポルはすべてのサイズで両開きファスナーが採用されていて、開閉がスムーズにおこなえます。また、ポワニエというハンドルをまとめるバンドが付属しているため、ハンドルの処理にストレスを感じることがありません。不要であれば、取り外して使うことも可能です。
3-3.キーポル55
キーポル55は飛行機内持ち込みする際に確認が必要となるサイズです。たっぷりとした容量があるため、重量のリミットである10㎏を超えてしまうことがあります。さらに国内線の座席数100席未満の場合、一辺の長さが45cm × 35cm × 20cm以内という基準をクリアできません。この点について、事前に各航空会社へ確認をおこなっておくことが必要となるでしょう。
とはいえ、このサイズのキーポルは2泊3日程度の荷物が楽におさまる容量があります。車で移動する週末旅行にぴったりなバッグといえるでしょう。キーポルのハンドルは手になじみやすく、短めに設計されているので重さを感じにくいのが特徴になっています。もちろん、バンドリエールであれば肩掛けでの移動もしやすくおすすめです。
3-4.キーポル60
定番サイズのなかで最大の大きさとなるのがキーポル60です。50ℓ以上の容量は、3泊から4泊分の荷物がおさまります。荷物をまとめて家族で旅行に行くときにも最適なサイズとなっています。とくに車移動をメインにする場合、使いやすいボストンバッグだと思います。大きなバッグはそれ自体の置き場所に悩むものですが、使わないときには平らに畳んでおけるので収納に場所をとられません。
ルイヴィトンでは、キーポルに「マイLVヘリテージ」として様々なカスタマイズを用意しています。たとえば好みのラインを追加したり、ライニングのカラーを選んだりすることができます。複数のキーポルを持っている方は利用して気分を変えてみるのもおすすめです。
4.キーポルの新作4サイズを解説
近年、ルイヴィトンから小さめサイズの新作キーポルが続々と発表されています。男性もバッグをファッションアイテムの一つとして楽しめるようになったのは大きな変化といえるでしょう。
ここからはキーポルの新作4サイズについて解説してまいります。
サイズ表記 | 横幅 x 高さ x マチ幅(㎝) | 機内持ちこみ |
25 | 25 x 15 x 11 | 長財布や携帯電話 |
35 | 34 x 21 x 16 | ポーチやタオル類 |
シティ・キーポル | 27 x 17 x 13 | 長財布やタブレット端末 |
キーポル・スポーツ | 55 x 31 x 25 | 2泊程度の旅行 |
4-1.キーポル25
出典:Louis Vuitton
キーポル25は、横幅25 ㎝x 高さ15㎝ x マチ幅11㎝の小ぶりなサイズのボストンバッグです。伝統的なディテールを盛り込みながら、幅広のショルダーストラップを付属して現代的なデザインに仕上げています。ストラップの長さを変えてボディバッグのように体に沿わせてみたり、肩掛けしたりして持つことができます。
デザインによってスタイリッシュな印象にも、カウボーイ風にも演出できるのでアクセント使いしやすいキーポルといえます。今までバッグを持っていなかった方にとって、このサイズであれば取りいれやすいと思います。素材にはオールレザーのモノグラム・トリヨン、ブランドロゴ「LV」が浮き出るキャンバス素材のモノグラム・エクリプスなどがあります。
4-2.キーポル35
キーポル35はルイヴィトンを代表するレディースバッグのスピーディによく似ています。しかし、ハンドルから底面にむかって走る2本のバンドラインと、やや横長のフォルムといった違いからキーポルらしさが見てとれるでしょう。ボディバッグよりも荷物が多い時に重宝するサイズ感で、サウナやジムに行くときにおすすめです。
メイクをしている男性にはメイクポーチが必需品となっている方も多いのではないでしょうか。このキーポルなら、メイク道具などもしっかりと収まります。洗練された印象を与えるバッグなので、普段の街歩きにも違和感なく使えるでしょう。性別を問わず使いやすいサイズのキーポル35はパートナーとの兼用もおすすめです。
4-3.シティ・キーポル
キーポルの持ち手部分をなくし、シンプルモダンなバッグへと生まれかわったシティ・キーポル。容量は、ほぼキーポル25と同様の横幅27 ㎝x 高さ17㎝ x マチ幅13㎝で、7インチ前後のタブレット端末が収納可能です。持ち手がないぶん、すっきりとしたフォルムになっています。
キーポルのシンボリックなネームタグは、バンドライン上部に採用されたDリングにつけられる仕様になっています。素材にはキャンバスのモノグラム・エクリプスと、グレインカーフレザーを採用したLVアエログラムがあります。独特の質感を楽しめるエアログラムはマットなノワールとカーキの2色展開です。
4-4.キーポル・スポーツ
スポーツシーンを想定したキーポル・スポーツは、たっぷりとした容量と湿気に強い防水ファスナーを採用したモデルです。バッグ本体にモノグラム・ストームキャンバス素材を使い、軽さと耐久性を高めています。キーポル55と同様のサイズがあって、横幅55 ㎝x 高さ31㎝ x マチ幅25㎝の大きさです。ゴルフやウインタースポーツに最適なバッグの一つといえるでしょう。オレンジカラーの本体とブラックのライン使いで、目が覚めるようなコントラストになっています。緑がまぶしいゴルフ場や真っ白な雪山に映えるのは間違いなさそうです。キーポル55と同じく、飛行機の機内持ち込みには事前の確認をなさってください。
5.ルイヴィトンのキーポル使われる素材とは?
伝統的なデザインをつらぬきながら、素材への並々ならぬこだわりが感じられるキーポル。近年の豊富なバリエーションには目をみはるばかりです。
ここからはキーポルの素材について解説してまいります。
5-1.キャンバスとレザー 基本的な分類
ルイヴィトンバッグの素材には、大きく分けてキャンバスとレザーの2種類が使われています。
その中で、おもにキーポルに使われているキャンバス素材のモノグラムとダミエ、レザー素材のエピとタイガを解説していきます。
5-1-1.モノグラム
ルイヴィトンを代表するキャンバス素材、モノグラム。
LVロゴと花や星のモチーフを均等に配したプリントは当初、あいつぐ模造品との差別化のために考案された意匠です。当時はプリントではなく、一つ一つを手で描いていました。生地には最高級のエジプト綿に特殊なコーティングをほどこして防水性と耐久性に優れたトアル地を採用。お馴染みのダークブラウンとベージュのコンビネーションが絶妙でラグジュアリーな印象を醸しだしています。
「キーポルといえばモノグラム」の時代は長く、日本人にも愛好者の多い素材の一つです。
5-1-2.ダミエ
ルイヴィトンからキャンバス素材のバッグとして、最初に発表されたのがダミエという事実は意外と知られていないかもしれません。1888年、日本の市松模様からインスピレーションを得て採用されたあとに一度廃盤になりました。1996年に復活してから、現在まで定番ラインとして愛好者に支持される素材です。ブラウン調のシックな色味は大人の落ち着きとバランス感覚の良さが感じられます。ダミエはキーポルをはじめ、お揃いのキャリーバッグなどがあって安定的な人気を博しています。近年、明るい色調のダミエ・アズールなどが人気を集め、幅広い年代から愛されています。
5-1-3.エピ
最高級のグレインレザーに風にそよぐ「麦の穂」のラインが型押しされた、エピ。
1985年に発表されて以来、豊富なカラーバリエーションと抑えたブランドアピールで大人気となりました。リアルレザーながら水に強く、傷がつきにくいのが特徴です。レディースラインでは最大の魅力である色ノリの良さで、どのアイテムもカラフルな展開です。一見シンプルながらも、さまざまな著名人やアーティストとのコラボモデルが展開できる汎用性を秘めています。過去にはアパレルブランドのシュプリーム、草間彌生とのコラボレーションを大成功に導きました。
キーポルを含むメンズラインは、黒を中心にしたビジネス用のアイテムが長く愛されています。
5-1-4.タイガ
グレインカーフレザーに縦横無尽に走るラインが特徴的なタイガ。
ロシア語で針葉樹林を意味するタイガは、当初からメンズラインとして発表されました。そのため、深みのあるダークカラーを主軸にカラー展開をしています。リアルレザーの品格を備えつつ、傷がつきにくいタイガは長く使い続けることができるでしょう。ビジネスシーンにおいて、大人の男性を魅力的にアシストしてくれる心強いラインです。新作キーポルにもタイガが採用されていて、まるで黒ヒョウのような艶が特徴的な仕上がりになっています。
5-2.モノグラム 素材と加工による分類
現在、ルイヴィトンのモノグラムは多種多様な新しい素材へと変貌をとげています。
ここではキーポルに使われている、モノグラムの新素材について解説します。
5-2-1.モノグラム・グラディエント・キャンバス
特徴的なグラデーションでキャンバスを染めたモノグラム・グラディエント・キャンバス。上下で見え方に変化がついて、底辺に近づくほどロゴがくっきりと浮かぶ仕様になっています。統一感とグラデーションを活かすために細部まで丁寧に作りこんでいるのが見てとれるでしょう。
5-2-2.モノグラム・タイル・キャンバス
モノグラムをタイルのように四角格子で囲み、グラフィック調にアップデートしたモノグラム・タイル・キャンバス。キャンバス素材の特性を活かしたテキスタイルは、キーポルに軽快さをもたらしています。ロゴにコーラルピンクの色付けをしたことで華やかさが加わって、女性も使いやすいキーポルになったのではないでしょうか。パートナーとお揃いにしたいときにおすすめです。
5-2-3.モノグラム・ミラー・キャンバス
キャンバス素材にミラーラミネートフィルムを貼り、その上からエンボス加工によってモノグラムを刻印したテクニカルなモノグラム・ミラー・キャンバス。過去の限定モデルをヒントにして、再構築された素材使いになっています。鏡のように景色が映りこむキーポルは、どこにいても強烈な存在感を放ってくれるでしょう。個性的でありながら、ルイヴィトンのクラフツマンシップが堪能できる唯一無二のキーポルといえるでしょう。
5-2-4.モノグラム・アンプラント・レザー
自然なシボ感のグレインレザー(牛革)に、大きめのLVロゴをエンボスで刻印したモノグラム・アンプラント・レザー。均等なシボが上質なレザーを物語っています。ロゴを大きくしたことで、斬新な印象を醸しだしてくれるでしょう。さらに、エンボスでできた陰影に色付けしてデザイン性を高めています。淡いオフホワイトとミルキーブルーのコンビネーションで、フェミニンな世界観を表現することに成功しています。
5-2-5.モノグラム・シャドウ・レザー
あえてレザーに溶け込むように、モノグラムロゴを表現したモノグラム・シャドウ・レザー。ロゴの内側には横向きのストライプが走っています。そのため全体に統一感がありながらも、ロゴがしっかりと主張する、いぶし銀のようなキーポルです。このキーポルのマットな質感はスタイリッシュなコーディネートに合わせやすいのではないでしょうか。黒やネイビーで物足りないときに選択肢の一つとしておすすめです。
5-2-6.モノグラム・トリヨン・レザー
この素材は、なめらかな表面が特徴のトリヨンレザー(牛革)に、エンボス加工でモノグラムを刻印しています。レザー特有のしっとりとした手触りと陰影のあるロゴの地模様が、シンプルながら品格を与えてくれます。サファイヤブルーの深い色味とマッチしていて華やかなキーポルです。肩掛けしたときに当たりが柔らかいので、レザーを好む方におすすめしたい素材の一つといえるでしょう。全体的にはシンプルですが、さり気ないブランドアピールがあってクラス感を演出してくれます。
5-2-7.モノグラム・アンプラント・ジャイアント・レザー
美しいシボが特徴のレザー(牛革)の表面に、最大級のロゴサイズをエンボス加工で表現したモノグラム・アンプラント・ジャイアント・レザー。ロゴの大きさがありながらも、意外と強調しすぎないのはエンボス加工ならではの効果といえるでしょう。むしろ、レザーの高級感がきわだって見えます。キーポルでは珍しい色味であるグレージュカラーが上品です。正面とサイドではロゴサイズを変えていて、落ち着いた印象にまとめています。幅広い年代に使いやすいのではないでしょうか。
6.新作キーポル・バンドリエール50を解説
最も使いやすいサイズとして、キーポル50をあげるビジネスパーソンは多いと思います。
ここでは新作のキーポル・バンドリエール50から、特に注目されている3つのモデルについて解説してまいります。
6-1.キーポル・バンドリエール 50 (M11767)
出典:Louis Vuitton
価格:¥3,300,000
レザー本来の色と自然なツヤが美しい、M11767キーポル。カウボーイからインスピレーションを得て作られたキーポルには、銀色のビスが力強さを添えていて魅力的な逸品に仕上がっています。付属のウイスキーボトルとシガレットケース、深紅のバンダナといった小道具がワイルドな気分を盛り上げてくれるでしょう。ライニング(内張り)に、通常は表面に使われることが多いモノグラムキャンバスを張っているので耐久性も抜群です。
外ポケットが5つあるキーポルはめずらしく、何かと重宝する仕様になっています。本革の良さが楽しめるだけでなく、使うごとにゆっくりと飴色に変わっていくエイジングが醍醐味です。ストーリーのあるバッグとして、ゆくゆくは子や孫の代まで受け継いでいけるでしょう。ウエスタン調になじみが薄い若い世代に、かえって新鮮なデザインとして注目を集めています。
6-2.キーポル・バンドリエール 50 (M25002)
出典:Louis Vuitton
価格:¥469,700
ルイヴィトンのディレクター、ファレル・ウィリアムスが手がけたM25002キーポル。ノスタルジックな花柄とサーフボードが60年代を思わせます。全体的にプリントされたモノグラムキャンバスをヌメ革のラインが引き締めています。ホワイトカラーのLVロゴが全体的に散りばめられ、ブランドアピールがあるのに決して嫌味になっていません。音楽プロデューサーである彼の絶妙なバランス感覚が生みだした秀逸なデザインといえるでしょう。
サーフボードは、海辺の暮らしを好むファレル・ウィリアムスらしいアイテムの一つです。ともすると子供っぽくなりがちなサーフボードを、一つのモチーフとして上手くデザインに落としこんでいます。老若男女問わず、持っているとお洒落にコーディネートできそうです。思いきり羽を伸ばしたいホリデーシーズンのお供にいかがでしょうか。
6-3.キーポル・バンドリエール 50 (M33400)
出典:Louis Vuitton
価格:¥542,300
ルイヴィトンでメンズ人気が高いタイガは、エピから派生したレザーモデルの代表格です。そのタイガから、クールな印象がきわだつM33400キーポルが発表されました。細かなラインを交差させるように型押ししたタイガレザーは陰影のあるツヤが最大の魅力です。カラーが豊富なエピレザーとは対照的に、黒を中心としたタイガのラインナップに魅了されるメンズファンは少なくありません。深みのあるブラックカラーには、大人の落ち着きと都会的なイメージを醸しだしてくれるでしょう。
長く使っていても汚れの心配がなく、比較的水濡れに強いレザーなのも嬉しいポイントになっています。ビジネスシーンはもちろんのこと、プライベートにも使いやすいのでおすすめです。
7.入手は中古市場のみ!キーポルの伝説モデルとは?
これまで数多くのモデルが発表されてきたキーポルには、すでに廃盤となりながらも人気の衰えないモデルが存在しています。
ここでは、高値で取引されている伝説的なキーポルについて解説してまいります。
7-1.Supreme(シュプリーム)コラボ
2017年、ルイヴィトンとストリートファッションブランド「Supreme」がコラボモデルを発表して大人気となったシュプリーム・キーポル。アイテムのほとんどが完売するほど熱狂的なファンを虜にしました。なかでも真っ赤なエピレザーを背景にして、ホワイトカラーのSupremeロゴが大きく描かれたモデルは圧倒的な支持を集めます。数量が限定されていたため、現在も市場での価値が高いモデルとして存在感を放っています。どちらかというと、コレクターたちを中心に購入されています。
一方、同じモデルでキャンバス素材のカモフラ柄も人気となりました。こちらは、より実用しやすいモデルとしておすすめです。他にもブラックやグレーといった落ち着いたカラーも展開しているので、興味がある方は中古市場を中心に探してみてください。様々なブランドとのコラボ企画に長けているシュプリームは、ルイヴィトンに新しい購買層をもたらしたといえるでしょう。実は、この夢のようなコラボが近く再現されるのでは?と業界でまことしやかにささやかれています。当初の予定は2022年とされていたようです。すでに2年後の2024年、続報に期待が高まります。
7-2.マーク・・ジェイコブス&村上隆コラボ
2000年代に入ると、ルイヴィトンは総合ディレクターにマーク・ジェイコブスを起用しました。彼自身デザインを手がけながら、10年に渡ってブランド全体をアップデートする役割を果たしたのです。その彼から現代美術の第一人者、村上隆に熱烈なオファーをして実現したのが、あの有名なモノグラムモデルです。キーポルはもちろん、サックプラやスピーディといったレディースバッグでも展開されたラインに度肝を抜かれたファンは少なくありませんでした。色とりどりの花たちに、表情豊かな顔が描かれたアニメモチーフがモノグラムを大胆に埋め尽くしています。
いわば日本の「カワイイ」とルイヴィトンのコラボとして人気を博したのです。その意味では、マーク・ジェイコブスがめざした若年購買層の開拓に、おおいに貢献したのではないでしょうか。強烈なインパクトを与えた村上隆コラボモデルは、他にもモノグラムチェリーやモノグラムカモフラといった展開をしています。
7-3.草間彌生コラボ
2023年、初めてのルイヴィトンコラボ企画から10年の歳月を経て、アーティスト草間彌生が帰ってきました。二度目となるコラボには、彼女らしい水玉をメインモチーフとしたバッグ以外に小物アイテムがメンズ、レディースともに充実しています。特にメンズラインは、色使いを抑えたモノトーンで水玉を表現して印象をがらりと変えていることは特筆すべきでしょう。スタイリッシュで都会的なイメージが秀逸です。レディースの華やかさとは対照的な仕上がりになっています。
また、キーポルには象徴的なモチーフであるカボチャやサイケデリックフラワーも健在。アーティスティックな作品としてコレクションが楽しめるコラボモデルです。
8.ルイヴィトンのキーポルはメンズ人気№1の旅行バッグ
今回はルイヴィトンのキーポルについて解説してきました。
ルイヴィトンの伝統そのものを体現するキーポルは、進化しつづけるボストンバッグの最適解です。とはいえ、初めてキーポルを買う方にとって悩ましいのがサイズ選び。
最初に一つ持っておくなら、キーポル50がおすすめのサイズです。このサイズは出張や旅行にいくとき、スーツケースと併用しやすいので実用面で優れています。
新作や定番、限定コラボまでキーポルなら好みのものが必ず見つかるでしょう。