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2024年3月30日

ケリングとは?超大手コングロマリットを徹底解説!

ブランド

世界三大コングロマリットと呼ばれている「ケリング」

数多くの有名ブランドを傘下に持ち業界を牽引し続けています。
ブランド好きの方なら名前ぐらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?

今回は「ケリング」の歴史や傘下ブランド情報、企業情報など詳しく解説していきたいと思います。大手ファッション業界で勤務したい方、ブランドの知識を更に増やしたい方には必見です。

目次

1.誰もが知る有名ブランドを傘下に置くケリングとは?

出典:ケリング

GUCCI(グッチ)やSAINT LAURENT(サンローラン)など誰もが知っているであろうハイブランドを傘下に置くケリング。ファッション業界の巨大コングロマリットの1つです。

現在、世界中で約49,000人の従業員がおり、2023年には約196億ユーロ(日本円で約3兆2000万円)の売上を上げています。

この章では、ケリングとはどのような企業なのか詳しく解説していきたいと思います。

1-1.世界三大コングロマリットと呼ばれる「ケリング」

ケリングはファッション業界の世界三大コングロマリットと呼ばれています。

世界三大コングロマリットと呼ばれている企業はケリングの他に、Louis Vuitton(ルイヴィトン)やCeline(セリーヌ)を傘下に持つ「LVMH/モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」とCartier(カルティエ)やChloé(クロエ)などを傘下に持つ「RICHEMONT/リシュモン」などがあります。

※コングロマリットとは・・・様々な業種や産業など複数の企業が合わさって事業を展開する企業グループのこと。(複合企業・グループ会社とも呼ぶ)

ケリングの傘下ブランドを見てわかる通り、世界的に有名なブランドによって構成されています。

1-2.日本にも本社を置くケリンググループ

出典:ケリング

日本法人として株式会社ケリングジャパンが存在します。

グッチやサンローランなど、日本国内でも高い支持を得ているブランドを傘下に持つケリング。2020年表参道に日本本社ビル(通称:ケリングビル)を設立しました。
ケリングビルにはボッテガ・ヴェネタのフラッグシップストアをはじめ、オフィススペースやイベントブースなどがあります。この本社ビルはプリツカー賞を受賞している伊藤豊雄氏がデザインを手がけており、建築業界をはじめ日本中で話題をあつめました。

プリツカー賞とは
ハイアットホテルアンドリゾーツを運営するハイアット財団が贈る賞。
別名、『建築業界のノーベル賞』とも言われる。


海外のみならず日本でも人気の有名ブランドを傘下に置く「ケリング」。現在の人気に至るまでどのように成長してきたのでしょうか。

2.「ケリング」の名称は最近生まれた?知られざる歴史を徹底解説!

出典:ケリング

今ではお馴染みのネーミングである「ケリング」ですが、意外にも名称が変わったのはごく最近の出来事。

この章では、ケリングの始まりから現在の人気に至るまでの歴史を詳しくご紹介していきたいと思います。

2-1.ラグジュアリーグループの原点は木材取引会社。

1962年フランス・レンヌにて、ケリング現会長フランソワ・アンリ・ピノー氏の父フランソワ・ピノー氏が木材関連会社「Etablissements Pinault/エタブリスマンピノー」を設立したことが原点となります。

現在では有名ラグジュアリーブランドを傘下に持つケリングですが、意外にも地味な始まり方にも思えてしまいますね。

設立後、同業である木材関連会社を複数買収し急激なスピードで事業拡大を行いました。
成長を遂げたピノーグループは、1988年にはパリ証券取引所(現:ユーロネクスト・パリ)にて上場を果たしたのでした。

2-2.老舗百貨店を買収し知名度を集める。

1990年代に入ると企業買収を本格化。家具店や家電店を次々と買収しリテール分野(小売業)への事業拡大を始めました。

老舗百貨店「プランタン」の買収や100年以上の歴史を持つフランス国内最大級の通販会社「ルドゥート」の株式の保有を経て、1994年社名を変更。
ケリングの前身ともなる「ピノー・プランタン・ルドゥート」へと改名しました。

社名変更の歴史
・1994年:ピノー・プランタン・ルドゥート
・2005年:PPR
・2013年:ケリング


リテール分野への事業拡大が『ファッション業界の世界三大コングロマリット』と呼ばれるきっかけとなりました。

2-3.現在のケリングに繋がる高級ブランド志向へ。

1999年、グッチグループの株式を42%取得しました。ラグジュアリーグループとして本格的に進み始めます。(※現在は99%保有しています。)

2000年代、イヴ・サンローランをはじめ、ボッテガ・ヴェネタやバレンシアガといったヨーロッパ各地の有名ブランドを次々と買収。傘下ブランドとして収めることで、LVMHに続くファッション業界の最大級コングロマリットへと成長していきました。

2005年、会長兼CEO(最高経営責任者)が創業者フランソワ・ピノー氏の息子であるフランソワ・アンリ・ピノー氏へとバトンタッチ。この出来事がケリング誕生に繋がる大きな一歩となります。

ちなみに…この時期に社名である「ピノー・プランタン・ルドゥート」の頭文字を略した「PPR」へと改称されました。

2-4.ラグジュアリーの頂点を目指して「ケリング」の誕生。

出典:ケリング

数々の企業を買収し事業拡大を続けてきたPPRですが、新しく就任したフランソワ・アンリ・ピノー氏による組織改革が起こります。

過去に買収した百貨店「プランタン」や通販会社「ルドゥート」などのラグジュアリー分野以外の会社を売却。高級ブランドとスポーツブランドを中心とした企業へと路線変更を行います。

PPRの社名にも含まれていた「プランタン」や「ルドゥート」を売却したことにより、社名変更に踏み切る事となり、2013年世界三大コングロマリットとの1つ言われている「ケリング/kering」が誕生。ロゴマークには先見性や知性を象徴するフクロウが採用されています。

「ケリング/kering」の由来
・ブルターニュ語で「家」や「我が家」などを意味する「ker/ケァー」
・「思いやり」や「気遣い」を意味する「carring/ケアリング」


グループ企業として数多くの傘下ブランドへの思いやりを込めて作られたようです。

2-5.3つの事業部門を主軸に業界を牽引。

多くの傘下ブランドがありますが、それぞれ部門ごとにグループ分けされているケリング。

過去には家具や家電会社を買収し事業拡大を行っておりましたが、現在のケリングでは以下の3つの事業部門にて構成されています。

「ファッション&レザーグッズ」部門・・・グッチ、サンローラン、バレンシアガなど

「ジュエリー」部門・・・ブシュロン、ポメラート、キーリンなど

「アイウェア」部門・・・プーマ、モンブラン、リンドバーグなど

上記の部門にて構成されているケリングですが、次章では傘下ブランドについて詳しく解説していきます。

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3.【ファッションレザー・ジュエリー】ケリンググループ傘下ブランド一覧

出典:ケリング

日本でも人気が高く、誰もが一度は聞いたことがある有名ブランドを傘下に置くケリング。

この章では、ケリング傘下ブランドについて詳しく解説していきたいと思います。

3-1.GUCCI「グッチ」

「ケリングといえばグッチ!!」と言っても過言ではないほど、中心ブランドとして活躍を続け、ブランドの元祖とも呼ばれています。

1921年イタリア・フィレンツェにてグッチオ・グッチ氏により創業。服などのアパレルをはじめ、革製品や時計、香水など幅広く展開しているトータルファッションブランドです。

ハイブランドとして品質の高さと「GGロゴ」などの人気ブランドアイコンを軸に現在でも流行トレンドを抑えたアイテムを数多く生み出し、年齢性別問わず人気を得ています。
長きにわたり支持を集め続けるグッチ。ケリンググループの最大手として今後の活躍にも期待しましょう。

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3-2.SAINT LAURENT「サンローラン」

1962年、「モードの帝王」と称されたイヴ・サンローラン氏によって設立されたブランドです。創業時はイヴ・サンローランというブランド名でしたが、2012年に名称変更を行い取り扱いアイテムによって名前が分けられました。

サンローラン・・・プレタポルテ(高級既製服)やバッグ、小物等のアパレルアイテム

イヴ・サンローラン・・・化粧品や香水などを手掛けるコスメアイテム

上記のように区別され、担当デザイナーも異なるブランドです。

イヴ・サンローランといえばカサンドラロゴとも呼ばれる「YSL」のロゴが特徴的ですが、サンローランでは「SAINT LAURENT PARIS」というシンプルな文字がブランドアイコンとして用いられています。

サンローランはデザイン性の高いスタイリッシュなアイテムが多く、ケリング傘下ブランドの中でも中心的ブランドの1つです。

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3-3.BALENCIAGA「バレンシアガ」

フランス・パリに本店を構えるバレンシアガ。実は1919年、スペイン・サンセバスティアンにて「クチュール界の建築家」とも称されたクリストバル・バレンシアガ氏が創業したブランドです

オートクチュール(高級仕立て服)ブランドとして始まりましたが、現在ではアパレル、靴、バッグ、ジュエリーなどトータルファッションを手掛けています。

ハイブランドとストリートファッションを組み合わせたラグジュアリーストリートという新たなスタイルを提案したブランドの1つです。

近年では再流行中と言われている「ロゴドン」デザインのアイテムが若者を中心に人気を獲得。ケリング傘下ブランドの中では珍しい100年以上の歴史を持つ老舗ブランドですが、トレンドにも敏感なブランドとして活躍しています。

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3-4.BOTTEGA・VENETA 「ボッテガ・ヴェネタ」

1966年イタリア・ヴィチェンツァにて創業した「ボッテガ・ヴェネタ」。バッグや財布などの革製品やアクセサリーなどを主に取り扱っているブランドです。

創業者の名前をブランド名に用いる事が多いですが、ボッテガ・ヴェネタはイタリア語で工房やアトリエを意味する「bottega/ボッテガ」とイタリア北部のヴェネト州の「veneta/ヴェネタ」を組み合わせて名づけられています。

ボッテガ・ヴェネタの最大の特徴は高い技術を持った職人が一つ一つの商品を、手作業で丁寧に作り上げることです。その中でもイタリアの革工芸技法(手編み込み)である「イントレチャート」を用いたアイテムが世界中で人気を得ています。

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3-5.Alexander McQueen「アレキサンダー・マックイーン」

1992年、イギリス・ロンドンにて創業された「アレキサンダー・マックイーン」。

アパレルをはじめ、バッグやシューズなど幅広く展開。約4.5㎝の厚みを持つソールが特徴的な「オーバーサイズドスニーカー」が多くの支持を得ています。

ブランド名でもある創業者のアレキサンダーマックイーン氏は、イギリスにて開催される優れたファッションデザイナーに贈られる「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を4度受賞しましたが、2010年40歳という若さで亡くなってしまいました。
所属デザイナーによるブランドは継続。創業30年ほどの比較的若いブランドなので今後の更なる活躍に注目です。

3-6.Brioni「ブリオーニ」

1945年創業。世界最高峰のスーツブランドと称される「ブリオーニ」。
職人の手によって一つ一つ手作業で丁寧に仕立てられているスーツが魅力的。現在ではカジュアルウェアやゴルフウェアなども展開しているイタリアを代表するブランドです。

肌触りの良い最高級の生地と様々なシーンで着用できる豊富なラインナップが最大の特徴。顧客の要望や体系に合うカスタムオーダーを提供しており、経営者やビジネスマンを中心に絶大な人気を集めています。

カスタムオーダーとは
既存のデザインを元に、顧客の好みで微調整を加える事ができるオーダー対応のこと


高度なハンドメイド技術を駆使して仕立てられたスーツ。人生で一度は着てみたいものですね。

多くの有名ブランドを傘下に置く世界三大コングロマリットのケリング。
次の章では「ジュエリー」の傘下ブランドについて解説していきます。

4.【ジュエリー】ケリンググループ傘下ブランド一覧

同様のコングロマリットである「LVMH」や「リシュモン」にはティファニーやカルティエなどのジュエリーブランドが傘下に置かれています。

この章では、ケリンググループの「ジュエリー」部門の傘下ブランドについてご紹介していきます。

4-1.BOUCHERON「ブシュロン」

1858年に創業し、160年近くの歴史を持ち「パリ5大ジュエラー」の1つとも呼ばれる「ブシュロン」。

現在ではブランドを代表するモデルとして「キャトルシリーズ」が人気を得ています。「キャトル」という言葉はフランス語で「4」を意味しており、異なる4つのカラーや素材が綺麗に組み合わされたデザインが特徴で、俳優の小栗旬さんと山田優さんの結婚指輪にもなり話題を集めました。

ジュエリーに使用する素材は採掘する人の労働環境や人権が一定基準満たされた「フェアマインド」鉱山にて採掘された金のみを使用しています。

ハイジュエリーブランドとしての高い作りこみや素材へのこだわり、ブランド独自のデザイン性などケリング傘下のジュエリーブランドにおいて世界的に有名なブランドです。

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4-2.Pomellato「ポメラート」

1967年イタリア・ミラノにて創業されたジュエリーブランド「ポメラート」。PPRからケリングへと改名後間もない2013年、ジュエリー事業部門として傘下ブランドとなりました。

カラーダイヤモンドやカラーストーンを使用したジュエリーを数多く展開しているブランドです。無駄なデザインを一切排除したシンプルなデザインが特徴の「ヌードリング」が代表作として知られています。

普段使いできるシンプルなアイテムや大粒の宝石を大胆にあしらったデザイン性の高いアイテムまで幅広く展開しているイタリアンジュエリーブランドです。

4-3.DoDo「ドド」

1994年、イタリア・ミラノにて「ポメラート」の姉妹ブランドとして登場した「DoDo/ドド」。アクセサリーやチャームなどを取り扱うジュエリーブランドです。

誕生当初から環境保全や動物保護のアンバサダーを務めており環境問題に注視しており、ブランド名のドドはインド洋にあるモーリシャス島にて絶滅してしまった飛べない鳥「ドードー」から名づけられています。

植物や動物など生き物がモチーフとなった遊び心溢れるデザインのアイテムが多く、小ぶりながらも高級感のあるデザインが人気で年齢問わず多くの支持を得ています。

4-4.Qeelin「キーリン」

2004年、香港にてデザイナーのデニス・チャン氏によって設立されたジュエリーブランド「キーリン」。

中国神話で愛と幸運の象徴とされ、日本ではビールのパッケージに採用されている「麒麟/Qilin」が由来と言われています。

中国では縁起物とされ、日本でも馴染みの深いひょうたんや平和の象徴ともいわれるパンダをモチーフにしたアイテムがお守りのようなジュエリーとして人気を獲得。今までのジュエリー業界にはない独特なデザインが魅力的なブランドです。

設立20周年の2024年、東京・銀座にフラッグシップストアをオープンさせ、日本進出も果たしました。まだまだ若いブランドですがこれからの成長にも注目していきたいですね!

この章では「ジュエリー」の傘下ブランドについてご紹介させていただきました。
比較的最近誕生したブランドや老舗ブランドまで様々なので今後の進展にも期待していきたいです。

5.【アイウェア・その他】ケリンググループ傘下ブランド一覧

ケリンググループの事業部門でもある「アイウェア」

※アイウェアとは・・・メガネやコンタクトレンズ、サングラスなどの目や目元の装飾アイテムの総称

もともと太陽光から眼を守る目的で使われる、スポーツ用に特化したゴーグルやサングラスを指す言葉でしたが、近年ではファッションにおいてUVカットサングラスやコンタクトレンズなどにも使われるようになり身近な言葉になってきています。

この章ではケリンググループのアイウェアブランドをご紹介していきます。

5-1.PUMA「プーマ」

1948年、ドイツ・ヘルツォーゲンアウフラにて創業のプーマ。アメリカ大陸に生息する「ピューマ/puma」という動物が由来となっておりロゴマークにも使われています。皆さんも聞きなじみのあるブランドではないでしょうか?

スポーツ用品を中心にシューズやアパレルなど幅広く展開しているブランドです。最近ではハートにアルファベット「A」が付いているロゴが特徴的な「AMI PARIS/アミパリス」とコラボしたアイテムを展開するなど、話題を集めています。

ケリングでは現在プーマのアイウェアを取り扱っています。しかし、ケリングは近年プーマの持ち株率を86.3%から16%保有まで引き下げたと報じられています。
今後、ラグジュアリー事業へと専念する為とも言われているのでこれからの展望に期待しましょう。

5-2.McQ「マックキュー」

2006年、アレキサンダー・マックイーンのセカンドラインとして登場したマックキュー。

マックイーンと比べ、価格帯を抑えたアイテムを展開し若者をターゲットにしたブランドです。マックイーンで大人気のスニーカーをはじめ、トレンドのロゴアイテムやアイウェアも数多く展開しています。

ブランド業界のコレクションといえば、モデルがランウェイを歩くファッションショーが一般的ですがマックキューでは今までとは違う写真のみの形式でコレクション発表を行い話題を集めました。

マックイーンと同様で若いブランドにはなりますが、今後注目のブランドの1つといえるでしょう。

5-3.Alaïa「アライア」

1981年、チュニジア出身のアズティン・アライアにより誕生した「アライア」。

女性をターゲットとしたバッグやアクセサリーなどのアパレルアイテムを中心に展開しており、ハート形のバッグや余計な装飾を排除したシンプルなデザインが人気で、女性のボディラインを自然に協調させてくれます。

また、花弁のような膨らみのあるデザインも人気で、写真映えしたい女性には特にオススメのブランドです。

ケリンググループとはアイウェア事業において提携しています。

5-4.Montblanc「モンブラン」

1906年ドイツにて創業。100年以上の歴史を持ち、世界的知名度を誇る万年筆ブランド「モンブラン」。設立当初はモンブランという名ではなく「シンプロ・フィラーペン・カンパニー」という名前でした。

シンプルで高級感のあるアイテムが特徴的。万年筆のブランドとして有名ですが、現在ではブレスレットやベルト、サングラスなど様々なアイテムを展開しており高品質で価格もラグジュアリーブランドと比べると抑えられているので人気を得ています。

色々な顔の形に合ったサングラスを公式HPにて紹介しているので自分にピッタリなアイテムが見つかるはずです。モンブランのアイウェアが気になる方は是非チェックしてみてください!

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5-5.ZEAL OPTICS「ジールオプティクス」

1996年、日本から誕生したアイウェアブランド「ジールオプティクス」。

水面やガラスを見たときに太陽光による乱反射や眩しさをを軽減する「偏光レンズ」が使われており、人間の骨格に合わせて設計されたフィット感のあるサングラスが人気のブランド。釣りやキャンプなどのアウトドア好きから高い支持を得ています。

ケリングアイウェアの傘下ブランドの中で唯一の日本企業なので今後も注目していきたいです。

5-6.Maui Jim「マウイジム」

1986年、ハワイにて創業。特許を取得したレンズが話題のアイウェアブランド「マウイジム」。ハワイのマウイ島が由来と言われています。

特許取得の「Polarized Plus2」という独自の偏光レンズが使用されたサングラスは長時間の着用でも疲れを感じさせず、眩しい光を除去しながらも圧倒的に鮮やかな視界が広がり人気です。

アイウェアブランドなだけありラインナップも豊富でレンズカラーも充実している為、性別問わずおすすめできるブランドといえます。

5-7.LINDBERG「リンドバーグ」

1969年デンマークにて眼鏡専門店として始まった「リンドバーグ」
ケリングアイウェアが100%株式を取得している企業です。

最小限の構造で最大限の機能を目指しアイテムを展開。ネジを使わない独自のフレームやかけ心地の良さを追求し、多くのファンを獲得したアイウェアブランドです。

充実したオーダーメイドサービスも特徴で、フレーム素材も木材やチタン、バッファローホーン(水牛の角)など自分の好きな組み合わせで眼鏡をつくることができます。

シンプルで高機能なリンドバーグの眼鏡は、日本の「グッドデザイン賞」を含む100回以上のデザイン賞を受賞するほど、アイウェア業界においては世界的に有名なブランドです。

5-8.Ginori1735「ジノリ 1735」

1735年イタリア・フィレンツェにて創業の老舗高級磁器、食器メーカー「ジノリ 1735」。

ベッキオジノリホワイトと呼ばれる真っ白な高級食器類が、日常生活や来客へのおもてなしなど様々なシーンで使用でき人気を集めています。

約300年の歴史を持ちますが、2000年代に入ると多額の負債が原因で経営難に陥ってしまいます。しかし、2013年グッチグループによる買収があり破綻の危機を回避し、現在ではケリンググループが管理権を取得し高級磁器・食器メーカーとして名を広めています。

ファッション&レザーグッズ、ジュエリー、アイウェア。3つの事業部門にて構成されているケリンググループの今後の動向にも注目していきましょう。

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6.企業成長のため人材育成に力を入れる「ケリング」

出典:ケリング

数々の有名ブランドを傘下に持つケリングですが、「こんなお洒落な企業で働いてみたい!」なんて思う方も少なくはないでしょう。実は人材育成にも力を入れている企業です。

この章では、ケリンググループの人材育成について解説していきます。

6-1.多様性を尊重した企業風土。

ケリングでは人材こそが全てという考えがあります。
多様性こそ想像力の原点とし、年齢や性別、国籍にとらわれず世界中で約4万7000人の社員が活躍しています。2004年には多様性憲章に署名を行い社会全体の多様化推進に努め、職場での差別を無くすため尽力しています。

男女平等にも注力しているケリング。管理職の約58%を女性が占めており、日本企業の女性管理職は13%ほどですので、非常に高い数字と言うことがわかります。多様性を尊重しているケリングだからこその数字かもしれませんが、取り組みが形となっている証拠といえるでしょう。

6-2.企業の未来を創造した若手人材の育成。

ケリングは若手人材の育成にも力を入れています。

新卒の方には様々な業務経験を積めるジョブローテーションや、悩みや課題解決のサポートを行うメンタリングなど「ケリング・ホライゾン・プログラム」という独自の教育体制を用意しています。

グッチやサンローランの店頭にて働きたい方には、ファッション業界に特化した研修が無料で受講できる「iDAカレッジ」の用意があります。販売スキルやバイヤーの基礎、ファッショントレンドなど様々な知識を得ることが可能。

将来のリーダーとなる若手人材を大切にし、豊富な教育体制を整えているケリング。働きやすい職場作りにも力を入れています。

6-3.ワークライフバランスの整った環境を提供。

ケリングでは仕事と私生活の両方が整う事で充実した人生が送れると考え、プライベートの時間をしっかりと確保できるように取り組んでいます。

ワークライフバランスを整えるため、ケリングではファッション業界では珍しい年間休日120日に加え長期休暇の取得にも柔軟に対応しているようです。

近年、男性の育休などが話題となっていますがケリングでは「ベビー・ケア休暇」という制度があり出産時に給料100%が保障された、約14週間の休暇を取得することができるなど、各家庭のイベントも大事にした福利厚生を用意しています。

人材育成に力を入れ、働きやすい環境作りにも取り組むケリング。次章では気になる職種や年収について解説していきます。

7.職種が豊富なケリング。気になる年収は?

世界三大コングロマリットともいわれるケリングは大企業であるだけに、様々な職種があります。

この章ではケリングの職種や年収について詳しく解説していきます。

7-1.職種が多彩なケリンググループ。

新卒採用と中途採用どちらも積極的に行っているケリング。

気になる職種についてご紹介していきます。

ケリンググループの主な職種

クライアントアドバイザー(店頭販売員)
・・・店頭にて顧客に対して接客を中心としたサービス提供を行う

アドミニストレーションスタッフ(事務)
・・・備品の発注管理や在庫管理、レポート作成やデータ作成等の店舗運営における後方業務を担う

マーケティングスタッフ
・・・ブランドをPRするため、顧客分析や市場調査をもとに広告宣伝等を行う

財務スタッフ
・・・ブランドの会計や財務戦略、予算や資金の管理を担う

日本国内では主に上記4つの職種があり、新卒採用の方は主にクライアントアドバイザーを経てスキルアップしていくようです。

※新卒、中途採用共に傘下ブランドによって募集要項などは異なりますのでご注意ください。

7-2.ケリンググループの年収は?

就職を検討する際、誰もが気になる年収。ここでは世界の有名ブランドを傘下に置くケリングの年収についてご紹介していきます。

公式HPでの記載がございませんので、独自調べになりますが先述した4つの職種の平均年収は下記の通りです。

クライアントアドバイザー(販売員)・・・「約450万円」
アドミニストレーションスタッフ(事務職)・・・「約400万円」
マーケティングスタッフ・・・「約700万円」
財務スタッフ・・・「約450万円」


いかがでしょうか?日本の平均年収は国税庁より発表された「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると約458万円です。ケリングはほとんど平均的な金額といえますが、経験やスキル、保有資格や語学力等も評価されるので努力次第では平均年収を上回る高収入が期待できます。

公式HPや求人サイトに詳細が記載されているのでケリングに興味がある方は是非チェックしてみてください!

【まとめ】ケリングは世界最大コングロマリットの1つ!

今回は、世界三大コングロマリットの1つ「ケリング」についてご紹介させていただきました。

フランスにて木材関連会社から始まり、会社の売買を繰り返し巨大企業グループに成長を遂げたケリング。現在では傘下ブランドの発展はもちろん、世界各地で働く従業員に対しても手厚いサポート体制を完備し、ファッション業界のみならず多くの企業の模範となるような環境を提供しています。

既に数多くの有名ブランドを傘下に置いていますが、今後新たなブランド参入や企業としての更なる発展にも注目していきましょう。

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