2024年9月24日
【超レア】レッドダイヤモンドはなぜ赤い?値段はいくら?徹底解説!
ダイヤモンドと言ったら、誰もが知っている有名で人気のある宝石です。
透明で輝きの強いダイヤモンドは、普段使いとしても、結婚や婚約指輪などの特別なジュエリーとしても人気です。またパワーストーンとしても強い効果があり、スピリチュアル的な人気もあります。そんなダイヤモンドが、実は透明以外にもさまざまな色の輝きを持っていることを知っていますか?イエローやブラック、ピンクなど多くの色があり、色によって珍しさや値段も違います。
その中でも特に珍しく、高価なのがレッドダイヤモンドです。レッドダイヤモンドを見たことがあるという人は、とても少ないと思います。普段の生活ではなかなか目にする機会がないほど、レッドダイヤモンドは希少なのです。
今回はそんなレッドダイヤモンドについて、さまざまな角度からご紹介していきたいと思います。レッドダイヤモンドの中でも特に有名なものや、産地、どこで見られるかなどを解説いたしますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
目次
1.世界に30個しかない超レアなレッドダイヤモンド!
クリアカラーが最も有名なダイヤモンドですが、実はその他にもブルーやピンク、グリーンなどさまざまな色合いのダイヤモンドが存在しています。その中で最も希少で、価値が高いと言われているのが赤いダイヤモンド、「レッドダイヤモンド」です。
レッドダイヤモンドは、世界にわずか30個ほどしか存在しないと言われています。ショップなどで偶然見かけることは、ほとんどないと思っていいでしょう。
それほど、レッドダイヤモンドは希少なものなのです。
1-1.レッドダイヤモンドはなぜ赤い?
クリアカラーが多いダイヤモンドに色がつくのには、さまざまな理由があります。
たとえばブルーダイヤモンドは、ダイヤモンドにホウ素がわずかにふくまれたもの。グリーンダイヤモンドは生成する途中で放射線を浴びることでグリーンに発色したものです。
では、レッドダイヤモンドはなぜ赤く発色するのでしょうか。
ピンクダイヤモンドの中でも色が濃いものを、特にレッドダイヤモンドと呼びます。ピンクダイヤモンドもとても希少ですが、なぜピンク色になるのかというはっきりした理由は、実はわかっていません。生成途中で、ダイヤモンドの結晶構造になんらかの歪みが生じてピンク色になるのではないかと言われていますが、はっきりとはわかっていないのです。そんなピンクダイヤモンドにさらに異変が起こって色が濃くなったものが、レッドダイヤモンドだと言われています。
レッドダイヤモンドは謎の多いダイヤモンドだと言えるでしょう。
1-2.レッドダイヤモンドはいくら?1カラットの値段
非常に希少なレッドダイヤモンドは、もちろん値段もとても高価です。結論から言うと、レッドダイヤモンドの値段は、1カラット数千万円~数億円です。ダイヤモンドの価値基準について、もう少し詳しく解説したいと思います。
カラーレスのダイヤモンドには、4Cという価値基準で評価されます。4Cとは、Carat(カラット)、Cut(カット)、Color(カラー)、Clarity(クラリティ)の4つです。
カラットは、重さの単位です。宝石の重さをあらわす専用の単位で、1カラット0.2グラム。重ければ重いほど、価値が高いダイヤモンドです。
カットは、ダイヤモンドに施されたカット方法のことです。カットの違いでダイヤモンドの輝きが変わってきます。ダイヤモンドは原石の状態で産出された後、美しく輝くように人の手でカットされます。その際に光をたくさん取り込むようにカットが施されるのです。どのようなカットを施されたかは、石自体の美しさに大きく関わります。
カラーはそのまま、色味の基準です。カラーレスダイヤモンドは、透明であればあるほど良いとされます。最も品質がよいものはDランクで、透明なダイヤモンドです。そのままアルファベット順に、D~Zまでのランクに分けられます。黄色みが強いほどランクは下位になり、値段は下がります。
クラリティとは透明度のことです。天然ダイヤモンドは自然の産物なので、生成中にさまざまな異物や傷が入ることがあります。中にインクルージョンと呼ばれる不純物が入っていないか、ブレミッシュと呼ばれる傷がないかという基準が、クラリティです。クラリティの最も高いダイヤモンドは、FL(FlawLess・内外部無欠点)、次はIF(InternallyFlawless・内部無欠点)で、クラリティは11のランクに分けられています。
以上は、カラーレスダイヤモンドの価値基準です。ではカラーレスではない、さまざまな色がついたダイヤモンドの価値の基準はどうなのでしょうか。
4Cのうち、カラット、カット、クラリティはカラーレスのダイヤモンドと同じです。より重く、より輝き、より傷がないほうが品質の良いダイヤモンドとされます。
唯一違うのは、カラーです。色のついたダイヤモンドはカラーレスのダイヤモンドと違い、3つの基準で色を評価されます。その3つの基準とは、色相、明度、彩度です。
色相とは石全体の色を指します。明度は色の明るさ、彩度は色の鮮やかさです。これらを評価し、FancyVivid(ファンシー・ビビッド)、FancyIntense(ファンシー・インテンス)など9つにランク分けします。色のついたダイヤモンドは、カラーがなにより一番重要な価値基準です。小さくても色が濃く、鮮やかな色のダイヤモンドの方が良いダイヤモンドとされるのです。
1-3.レッドダイヤモンドの産地
レッドダイヤモンドは過去にオーストラリア、アフリカ、ブラジル、インドなどで産出されたことがあります。
中でも有名なのは、オーストラリアのアーガイル鉱山です。アーガイル鉱山は、ピンクダイヤモンドの産地としても知られています。ピンクダイヤモンドの中でも特に色が濃いものがレッドダイヤモンドなので、この鉱山からレッドダイヤモンドが産出されるのも、当然と言えば当然のことですね。
ですがこのアーガイル鉱山は、2020年には閉鎖してしまいました。レッドダイヤモンドはもともと産出量が極端に少なかったので、新しい鉱山が見つからない限り、その価値は上がる一方になりそうですね。
1-4.レッドダイヤモンドはどこにある?
そんな希少なレッドダイヤモンドを、ぜひ見てみたいと思う人も多いでしょう。
直接レッドダイヤモンドを見る機会は、日常では滅多にありません。1カラットで数千万円もするような宝石なので、店頭に並ぶようなことはまずないと思っていいでしょう。ですがレッドダイヤモンドを見られる場所は、ないわけではありません。
それは博物館です。世界で三番目に大きいと言われる「デ・ヤング・レッドダイヤモンド」は、アメリカのワシントンD.C.にある、スミソニアン博物館に展示されています。ここなら確実にレッドダイヤモンドを見られるので、アメリカに旅行に行く機会があればぜひ立ち寄ってみてください。
また、ごくまれにジュエリーショップやデパートなどでレッドダイヤモンドの展示が行われることもあります。滅多にないので、見てみたい方はこまめにチェックするようにしましょう。
2.信じられないような最高額!有名なレッドダイヤモンド
レッドダイヤモンドは、1カラット数千万円から数億円ほどの値段で取引されます。と言っても、想像がつきませんよね。
ここでは実際に取引された、有名なレッドダイヤモンドを3つご紹介します。
2-1.原石は13.9カラット!ムサイエフ・レッド
GIA(アメリカ宝石学会)によって「世界最大のレッドダイヤモンド」と認定されたのが、「ムサイエフ・レッド」と呼ばれているダイヤモンドです。
ムサイエフ・レッドは原石がなんと13.9カラット、カット後の大きさも5.11カラットもあります。ムサイエフ・レッドは三角形に見えるトリリアントカットカット方法を施されたレッドダイヤモンドです。ダイヤモンドによく施されるカット方法に、ラウンドカットがあります。ラウンドカットは光を最も反射するカット方法といわれていますが、トリリアントカットはそのラウンドカットと同じくらい輝くとされるカット方法です。原石からカットした時点で大きさは半分以下になってしまいましたが、その分美しく輝くように加工されているということですね。
クラリティはIFという上から2番目のランクで、内部に傷は見られません。ムサイエフ・レッドはその希少性だけではなく、とても品質の良いダイヤモンドです。ムサイエフ・レッドの原石は1990年代にブラジルのミナス・ジェイラス州で発見されたと言われています。その後アメリカのウィリアム・ゴールドバーグ・ダイヤモンド社がその原石を買いとりトリリアントカットを施しました。
2000年代前半にレッドダイヤモンドはロンドンのムサイエフジュエリー社に800万ドルで買い取られました。それから、ムサイエフ・レッドと呼ばれるようになったそうです。現在はその時の価値の倍以上になっているのではないかとも言われている、世界で最も有名なレッドダイヤモンドです。
2-2.小さくても1億円以上!ハンコック・レッドダイヤモンド
ハンコックレッドは、大きさはわずか0.95カラット。
ムサイエフ・レッドの大きさが5.11カラットだと聞いた後だと、たったそれだけ?と思うかもしれません。ですがムサイエフ・レッドが規格外に大きいだけで、0.95カラットもなかなかの大きさです。
ハンコック・レッドダイヤモンドは、もとはカラーダイヤモンドのコレクターであったウォレン・ハンコック氏の持ち物だったそうです。ハンコック氏は1956年、その1カラット以下のレッドダイヤモンドを、1万3500ドルで購入しました。その後「ハンコック・レッドダイヤモンド」として、1987年にオークションに出品したのです。
ハンコック・レッドダイヤモンドが有名になったのは、その値段です。ハンコック・レッドダイヤモンドは、大きさは1カラット以下ですが、その落札価格はなんと88万ドル。この値段は当時の1カラットあたりの宝石の最高落札値段となり、大きな話題になりました。
現在は個人の所有になっているそうです。
2-3.普段使いされていた?デ・ヤング・レッドダイヤモンド
デ・ヤング・レッドダイヤモンドは、少し変わった経歴を持つダイヤモンドです。
先ほど書いたように、このダイヤモンドは現在はスミソニアン博物館に展示されています。どのような経緯で、博物館に展示されることになったのでしょうか。デ・ヤング・レッドダイヤモンドはわずかに茶色みを帯びたレッドダイヤモンドで、世界で3番目に大きいレッドダイヤモンドと言われています。その大きさは5.03カラットです。
このレッドダイヤモンドを所有していたのは、アメリカの宝石商であるシドニー・デ・ヤング氏。ヤング氏ははじめ、この石をガーネットと勘違いしていました。なんと帽子のピンとして使っていたそうですよ!ですがこの石を改めて調べたところ、ガーネットではなくレッドダイヤモンドであることが判明。
希少なレッドダイヤモンドをヤング氏は博物館に寄贈し、多くの人が見られるようになったというわけです。現在ではこのレッドダイヤモンドは、もとの所有者であるヤング氏の名前をとって、「デ・ヤング・レッドダイヤモンド」と呼ばれています。
3.そもそもダイヤモンドってどんな石?
ダイヤモンドがそもそもどんな宝石なのかはご存知ですか?
ダイヤモンドは結婚指輪や婚約指輪など、特別な時の宝石としても、日常使いの宝石としてもとても人気があり、世界で最も有名な宝石といっても過言ではないでしょう。ですが実際にダイヤモンドがどんな宝石なのか、詳しく知っているという人は多くはないかもしれません。
ここではダイヤモンドの歴史や、ダイヤモンドが光る理由について、改めて深掘りしてみましょう。
3-1.鉱物としてのダイヤモンド
ダイヤモンドはあらゆる意味で特別な宝石です。
多くの宝石は、さまざまな元素が組み合わさって出来ています。その組み合わせで石としての性質や色が変わるのです。ところがダイヤモンドはたったひとつの炭素という元素でできています。宝石で、たったひとつの元素からできているのはダイヤモンドだけです。
ダイヤモンドはそのため、元素同士の結びつきがとても強く、とても硬いという性質を持っています。ダイヤモンドは地球上で最も硬い物質と言われるほどです。ダイヤモンドは地球の奥深く、約130~200kmの所で数千年から数億年ほどかけてできます。それが地殻変動で、移動するマグマに乗って地表まで運ばれてきました。
私たちの目にするダイヤモンドは、長い時間と距離をこえて来たんですね。
3-2.ダイヤモンドの歴史
ダイヤモンドが人類に発見されたのは、紀元前4世紀頃のインドだと言われています。その頃のダイヤモンドは、河川から採取されたそうですよ。ですがあまりに硬すぎるため、当時の人々は、今のようにダイヤモンドがキラキラ輝くような加工をすることができませんでした。それでも不思議な魅力を持つ石として、インドの権力者や富裕層に使用されていたそうです。
その後ヨーロッパに渡ったダイヤモンドは、古代ギリシャやローマでも神聖な石とされ、お守りとして用いられました。
中世になると、ダイヤモンドの研磨技術が発展しだします。さまざまな工夫や試行錯誤が行われ、ダイヤモンドが最も美しく見えるとされる「ラウンドブリリアントカット」が発明されたのは20世紀になってからです。ダイヤモンドの歴史は古いのですが、現在のようにキラキラと輝く姿が主流になったのはごく最近のことなんですね。
3-3.ダイヤモンドの名前の由来
ダイヤモンドの語源は、ギリシャ語の「adams(アダマス)」だと言われています。意味は「不変」「不屈」です。ダイヤモンドが他の物質では加工できないほど硬い物質だったので、この名前がついたようです。
和名では、ダイヤモンドは「金剛石(こんごうせき)」と呼ばれています。金剛とは、サンスクリット語で「最上」という意味の「vajra(ヴァジュラ)」を漢語に約した言葉です。これもやはり、最も硬いものという理由で名付けられました。
3-4.ダイヤモンドはなぜ光る?
ダイヤモンドはなぜあんなにキラキラと輝くのか、不思議に思ったことはありませんか?
ダイヤモンドが輝く理由は、2つあります。それは「屈折」と「分散」です。
ダイヤモンドは屈折率の高い宝石です。屈折とは、内部に入った光を曲げる性質です。屈折率が高い物質は、取り込んだ光の多くを曲げ、反射させます。反射した光を見て、私たちは「ダイヤモンドが輝いている」と思うのです。
ダイヤモンドがもうひとつ持っている性質が、分散です。屈折した光は、色ごとに曲がる角度が違います。屈折率が高いと、取り込んだ光が内部で違う角度に曲げられ、さまざまな色に輝いて見えるのです。もし手元にダイヤモンドがあれば、光を当てていろんな角度に傾けてみてください。ダイヤモンドは光を受けてキラキラと輝きますが、その光はよく見ると七色にわかれています。
その七色の輝きは「ファイア」と呼ばれています。虹色のはっきりしたファイアは、美しいダイヤモンドの条件ともいえるでしょう。ダイヤモンドは「屈折」と「分散」がそれぞれ高いので、キラキラと輝いて見えるのです。
3-5.さまざまな色のファンシーダイヤモンド
ダイヤモンドには多くの色があります。
今回詳しくご紹介しているレッドダイヤモンド以外にも、ピンクやブルー、グリーン、バイオレットなど、ダイヤモンドには多くの色が存在します。それらの色のついたダイヤモンドは、「ファンシーダイヤモンド」と呼ばれます。
ファンシーダイヤモンドの中でも最も希少で高価なのが、レッドダイヤモンドです。レッドダイヤモンドはとても手の届くような値段ではありませんが、必ずしもすべてのファンシーダイヤモンドがとても高価というわけではありません。
最も手の届きやすい、お手頃なダイヤモンドはブラックダイヤモンドです。ブラックダイヤモンドはもともと工業用に利用されていましたが、その落ち着いたシックな見た目から、近年ジュエリーにも加工されるようになりました。値段はカラーレスダイヤモンドよりも安価なものが多いです。
また、イエローダイヤモンドやブラウンダイヤモンドは、ファンシーダイヤモンドの中では産出量が多いほうなので、比較的安価です。品質や大きさにもよりますが、カラーレスダイヤモンドと同じか少し高いくらいの値段で購入することができます。
4.レッドダイヤモンドの意味・効果
宝石には一つひとつさまざまな意味や効果があると言われています。
ダイヤモンドはジュエリーとしても人気がありますが、スピリチュアル的にも意味があり、大きなパワーを持っているとされるパワーストーンです。さらに、色ごとにも持っている意味や効果が違います。
レッドダイヤモンドにはどんな意味や効果があるのか、詳しく見ていきましょう。
4-1.レッドダイヤモンドの石言葉
レッドダイヤモンドの石言葉は「永遠の愛」です。
ダイヤモンドの名前の由来でもある「不変」という言葉からも、ダイヤモンドは変わらないものや、永遠のものというイメージがありますよね。また、赤い色は情熱や愛情をイメージさせます。そのふたつが合わさって、「永遠の愛」という石言葉になったのかもしれませんね。
4-2.レッドダイヤモンドのスピリチュアル的効果
レッドダイヤモンドはチャレンジしたい人に勇気をあたえるパワーストーンです。
新しいことにチャレンジしたい気持ちがあっても、どうしても勇気が出ない時はありますよね。そんな時にパワーを与えてくれるのが、レッドダイヤモンドです。
また、「永遠の愛」という石言葉を持つレッドダイヤモンドは、愛情の効果を持つ石でもあります。永遠の愛を求めている人、生涯のパートナーを探している人にもパワーを与えてくれるでしょう。
4-3.レッドダイヤモンドを身に付ける時の注意点
ダイヤモンドは反射のパワーを持っています。持ち主がやる気に満ちていたり、ポジティブな状態であれば持ち主のパワーを反射して、より大きくしてくれるパワーストーンです。反対に、持ち主が疲れていたりネガティブな状態にいる時にはそのパワーを反射してしまうので、かえってよくありません。
また、とても強いパワーを持つ石なので、その強いパワーを受け止める準備ができている人でないと逆にそのパワーに負けてしまうとも言われています。
元気でやる気に満ちている時、レッドダイヤモンドは持ち主に良い方向のパワーをたくさん与えてくれるでしょう。ですがレッドダイヤモンドは疲れている時、癒されたい時に向いているパワーストーンではありません。自分の状態を見極めて使う必要があります。
5.レッドダイヤモンドに似た宝石
レッドダイヤモンドはとても希少な値段も高い宝石なので、なかなか手が届きませんよね。そんな時には、レッドダイヤモンドに似た宝石にも興味がわいてくるのではないでしょうか。レッドダイヤモンドのかわりというわけではありませんが、ここではレッドダイヤモンドに似た赤い宝石を3種類ご紹介します。
5-1.ルビー
ルビーもレッドダイヤモンドと同じく、赤く輝きの強い宝石です。
赤い宝石としては、レッドダイヤモンドよりも有名と言ってもいいのではないでしょうか。ルビーは、7月の誕生石としても有名です。レッドダイヤモンドを見る機会がほとんどないのもあって、赤い宝石と言ったらルビーを思い出す人も多いと思います。
ルビーはショップで見かけることも多いですよね。大きさや色などによって、値段もピンからキリまであります。最高品質のものは、鮮やかで深い赤い色で「ピジョンブラッド」と呼ばれます。その他にも暗い色合いの「ビーフブラッド」や赤色が薄くピンク色っぽくも見える「チェリーピンク」など、一口に赤といってもさまざまな色があります。値段はお手頃でも、気に入った色が見つかる場合もありますので探してみるのも良いでしょう。
また、ルビーは「愛」「情熱」という石言葉を持っていて、恋愛のパワーストーンとしても人気があります。特に女性の魅力を引き出す石とも言われているので、恋愛に悩む女性におすすめのパワーストーンです。
5-2.ガーネット
赤い宝石で、ルビーの次に有名なのがガーネットではないでしょうか。ガーネットは1月の誕生石でもあり、人気も知名度もある宝石です。
ガーネットには、実はさまざまな色があります。中でもやはり一番有名で、なおかつ人気が高いのが赤い色のガーネットです。和名は「柘榴石(ざくろいし)」で、果物のザクロのような、少し黒っぽい深い赤色のイメージが強いと思います。さまざまな色があるガーネットには、レッドダイヤモンドに似た色のガーネットもあります。現在スミソニアン博物館に展示されているレッドダイヤモンド、「デ・ヤング・レッドダイヤモンド」も、かつてはガーネットだと勘違いされていました。宝石商という、一般の人よりも宝石をたくさん見る機会があるはずのヤング氏が間違うくらいですから、そうとう似ていたのではないでしょうか。
ガーネットの石言葉は「勝利」「実り」などです。持ち主を勝利に導き、強化を促すパワーを持っています。持ち主のもっと強くなりたい、勝利や成功を勝ち取りたいという気持ちを汲み取って、サポートしてくれるパワーストーンです。
5-3.人工レッドダイヤモンド
近年では技術の発達により、人の手でダイヤモンドを作ることも可能になってきました。ガラスでできた模造ダイヤモンドやキュービックジルコニアなどといったまったくの別物と違い、人工ダイヤモンドは天然のダイヤモンドと同じく炭素でできています。
人工ダイヤモンドは、見た目も中身もダイヤモンドそのものです。天然のダイヤモンドにこだわるという人もいますが、安価であることや、採掘の際に無理な環境破壊・人権問題などが行われないと言った点から、あえて人工ダイヤモンドを選ぶという人も増えています。
人工ダイヤモンドはそのほとんどがカラーレスやイエローです。ピンクやレッドなどは少ないですが、理論上はすべての色を施すことが可能なので、これから人工のピンクやレッドダイヤモンドも増えてくるかもしれません。
6.もしレッドダイヤモンドをお店で見たら?
レッドダイヤモンドはショップで売られていることはほとんどありません。とても希少な宝石ですし、小さな石でもとても高価なので、あまり一般のショップに並べられるような石ではないのです。
そんなレッドダイヤモンドがショップにあったら、とても驚きますよね。滅多にないことなので、すぐに購入したくなるかもしれません。ですが急いで購入する前に、まずは一旦落ち着いて、その石をよく見てみてみましょう。
6-1.本物かどうか確認する
まずは、そのレッドダイヤモンドが本物かどうかを確認しましょう。
売られている商品を、どうやって確認すればいいの?と思うかもしれませんが、すぐにわかるのは値段です。あまりにも安すぎると感じるようなら、それは本物のレッドダイヤモンドではないと考えていいでしょう。
それ以外にも本物かどうか確認できる方法として、鑑定書があります。鑑定書にはダイヤモンドについての情報が記されており、高額なレッドダイヤモンドならばまず間違いなく、ショップに用意されていると考えて間違いないでしょう。安価な宝石であれば鑑定書や鑑別書(ダイヤモンド以外の宝石には、宝石の種類などが記された鑑別書があります)が付属しないこともありますが、レッドダイヤモンドはとても希少で高価なので、ほとんどの場合その証明をするものがないということはありません。もし鑑定書をつけられないということであれば、後々のことを考えて購入を見送ったほうがいいでしょう。
6-2.赤っぽいダイヤモンドも検討してみよう
どうしてもレッドダイヤモンドがほしいというこだわりがないなら、赤っぽいダイヤモンドを探してみるのもひとつの方法です。ダイヤモンドにはさまざまな色があり、レッドダイヤモンドではないものの中にも、赤に近い色合いのものがあります。
たとえば、ピンクダイヤモンドはいかがでしょうか。ピンクダイヤモンドとレッドダイヤモンドの違いは色合いだけなので、ほとんどクリアカラーのようなパステルカラーのピンク色もあれば、レッドに近いような濃いピンクのものもあります。
赤っぽい紫色のパープルダイヤモンドもあります。同じ紫色のダイヤモンドにはバイオレットダイヤモンドもありますが、こちらはより青っぽい紫のダイヤモンドです。
パープルダイヤモンドは赤みの強い紫のダイヤモンドなので、その中でもより赤っぽいものを探してみるのもいいかもしれません。
6-3.納得できたら購入もあり
本物かどうかを確認して、その結果と値段に納得できれば購入するという選択肢も当然あります。
宝石の価値というのは人それぞれで、もちろん資産としての購入を考えているのであれば、本物の宝石であり、できるかぎり高品質のものが望ましいです。ですが、特にレッドダイヤモンドのように桁外れに高額な宝石を購入できるのは、本当に一握りの人だけですし、そこまで高価な宝石でなくても身に付けて楽しむことはできます。
レッドダイヤモンドに似た色のダイヤモンドや、ルビーやガーネットのように違う種類の宝石でも、たくさんきれいなもの、気に入るものを見つけられるでしょう。
無理なく、予算の範囲内で購入できるものを探してください。
7.(まとめ)ダイヤモンドの中でも最高の価値があるレッドダイヤモンド
今回はレッドダイヤモンドについて、詳しくご紹介してきました。
レッドダイヤモンドの値段や、どれほど希少なのかをわかっていただけたと思います。クリアカラーのダイヤモンドは、もちろん高価ですが決して一生買えないというほどではありません。ジュエリーショップに行けばかならずいくつかはおいてあるような、比較的身近な宝石ですよね。ですがレッドダイヤモンドはそうではありません。値段も高く滅多に見ることがないほどめずらしい、最高の価値があるダイヤモンドなのです。
購入することはできないかもしれませんが、一生のうちに一度でも見ることができたらラッキーですね!