2024年9月23日
ルイヴィトンのネヴァーフルとは。今さら?といわれる理由や人気商品を徹底解説
世界三大ブランドの一つ、ルイヴィトンは1854年にパリで創業しました。当初はトランクケースが主でしたが、時代の変化に応じて、バッグや小物などのラグジュアリーアイテムへと展開を広げました。そんな長い歴史を持つルイヴィトンが、2007年に発表したトートバッグが「ネヴァーフル」です。
ネヴァーフルは、シンプルな作りやデザインながら、大容量の荷物を持ち運ぶことができる収納力と、多くの荷物の重さに耐えられる耐久性が魅力です。また、使うシーンを選ばないのも特徴で、日常使いからビジネスシーンまで幅広く活用できます。
本記事では、ネヴァーフルの魅力をはじめ、サイズ展開、素材、新旧型の違い、昔の定価について解説します。また、ネヴァーフルは「ダサい」「今さら」といった声の背景についても考察します。さらに、派生アイテムもご紹介しますので、ネヴァーフルの全容を理解する一助となれば幸いです。
目次
1.ルイヴィトンのネヴァーフルとは?
ルイヴィトンのネヴァーフルとは、「Never Full=溢れない」という意味を持ち、その名の通り多くの荷物を収納できるバッグです。2007年の発表以来、15年以上にわたって愛され続けているロングセラーのトートバッグです。ルイヴィトンが毎年新作を発表する中、ネヴァーフルの長年の人気は、その魅力の証といえるでしょう。
2.ネヴァーフルの魅力7選!
ルイヴィトンの新たな象徴的バッグとしての地位を確立しつつあるネヴァーフルには、多くの魅力があります。ここでは、その魅力を7つのポイントに分けて詳しく解説していきます。
2-1.①収納力があり使い勝手抜群
ネヴァーフルは、その名が示す通り、豊富な収納力を誇ります。内装に仕切りがないため、大きな荷物の出し入れが容易です。また、開口部にファスナーがないことで、ワンアクションで荷物の取り出しができる点も使いやすさを高めています。
2-2.②丈夫な作り
ネヴァーフルの魅力は、その丈夫さにも表れています。一見細く見えるハンドルは、厚めに裁断した革を2枚重ねて補強することで、驚異的な耐久性を実現しています。1本のハンドルで100kgの重さに耐えられるとされ、多くの荷物を安心して運べます。
適切なお手入れを続ければ、10年以上使用できるとも言われています。長期間愛用できる点も、このバッグの大きな魅力の一つです。
2-3.③内装のデザインが特徴的
ネヴァーフルの内装は、ルイヴィトンのトランクに採用されていたテキスタイルのライニングを使用しています。外装とは全く異なるデザインを楽しめる点が特徴です。さらに、豊富な内装カラーの選択肢も、このバッグの人気を高める要因となっています。
2-4.④サイドのレザーストラップが機能的
ネヴァーフルに付属するサイドのレザーストラップは、機能性とデザイン性を兼ね備えています。このストラップは伸縮可能で、荷物の量に応じて調節できるのが特徴です。しかし、その役割は単なる容量調整にとどまりません。
ストラップを絞ることで、バッグの形状を変えられるのです。通常時は上部が広がった台形型ですが、ストラップを絞ればスクエア型に変化します。このように、ひとつのストラップで全く異なる印象を演出できることが、ネヴァーフルの大きな魅力となっています。
2-5.⑤フック付き
ネヴァーフルの開口部には、特徴的なフックが付いています。一般的なトートバッグのファスナーやマグネットボタン、オープンスタイルなどとは異なり、このフックは開口部に余裕を持たせつつバッグを安定させる役割を果たします。
フックは型崩れ防止に役立ち、小さな荷物の取り出しも可能です。オープンスタイルより安全性が高く、日常使いやビジネスシーンなど、さまざまな場面で便利さを実感できます。
2-6.⑥バッグ自体が軽量
ネヴァーフルの特筆すべき特徴の一つに、その軽さがあります。バッグ自体が軽量であることで、多くの荷物を入れても体への負担が軽減されるのです。重量は素材やサイズによって異なりますが、PMが約400〜500g、MMが約400〜700g、GMが約500〜900gとなっています。
2-7.⑦どんなファッションにも合わせやすい
ネヴァーフルは、どんなファッションにも合わせやすい汎用性の高いバッグです。ハイブランドのルイヴィトン製品ですが、Tシャツとジーンズのようなカジュアルな装いにも、スーツなどのフォーマルな服装にも違和感なく馴染みます。この多様性が使用シーンを広げ、ネヴァーフルの人気につながっていると言えます。
3.ネヴァーフルのサイズ展開
「溢れない」を意味するネヴァーフルは、その名の通り大容量が特徴です。最小サイズのBBを除き、他のサイズは全て大型のトートバッグとなっています。ここでは、4つのサイズ展開について、それぞれの収納力、特徴、重量などを紹介します。
まず、各サイズの寸法は以下の通りです。
商品名 | 寸法(横幅×高さ×マチ) |
ネヴァーフルBB | 24×14×9cm |
ネヴァーフルPM | 29×21×12cm |
ネヴァーフルMM | 31×28×14cm |
ネヴァーフルGM | 39×32×19cm |
3-1.ネヴァーフルBB
2023年に登場したネヴァーフルBBは、2024年9月現在、モノグラムラインのみで販売されています。ミニトートバッグとして再解釈されたハンドバッグタイプとなっており、スマートフォン、キーケース、折りたたみ財布など、必要最低限の荷物を収納するのに適しています。
他のモデルと異なる特徴として、ネヴァーフルBBには「LOUIS VUITTON」の文字が縫製された取り外し可能なテキスタイルストラップが付属します。このストラップはベージュとローズ・ペオニーが展開されており、ハンドバッグ、ショルダーバッグ、斜めがけバッグとして使用可能です。また、取り外し可能なコインケースも付属しています。
ネヴァーフルBBは、最小限の荷物で済む方や、ファッションアクセサリーとしてバッグを楽しみたい方に特におすすめです。
3-2.ネヴァーフルPM
ネヴァーフルPMは、シリーズ内では小型ながら、日常使用に十分な収納力を備えています。長財布、大型ポーチ、キーケースなどを収納できますが、A4サイズの書類は横にして入れると少しはみ出してしまいます。
ハンドルはやや短めで、秋冬の厚手の服装では肩掛けが困難になります。一方、春夏の薄手の服装で荷物が少なめであれば、ショルダーバッグとしても使用可能です。このサイズは、荷物が比較的少ない方や、ちょっとしたお出かけ用のバッグを求める方に最適です。
3-3.ネヴァーフルMM
ネヴァーフルMMは、トートバッグの定番サイズで、シリーズ内で最も人気があります。ネヴァーフルPMよりもショルダーストラップが長いため、荷物量や服装に関わらず肩掛けが可能です。収納力も向上し、A4サイズの書類、雑誌、タブレット、500mlのペットボトルも余裕で収まります。
この高い収納力により、ショッピングや小旅行など多彩なシーンで活用できます。日常使いはもちろん、ビジネスシーンにも対応する汎用性の高さが特徴で、荷物が多めの方にも適しています。
3-4.ネヴァーフルGM
ネヴァーフルGMは、シリーズ最大のサイズで、「どんなに荷物を収納しても溢れない」というネヴァーフルの特徴を体現したモデルです。マザーズバッグや家族旅行、ジム通い、スポーツなど、大容量を必要とするシーンで活躍します。高い耐久性を備えているため、必要な荷物を躊躇なく持ち運べるのが大きな利点です。
4.ネヴァーフルの素材
ネヴァーフルは4種類の素材で展開されており、それぞれが独自の印象を与えます。ここでは、各ラインの特徴を解説します。
4-1.モノグラム
モノグラムは、1896年、2代目社長のジョルジュ・ヴィトンによって発表されたラインです。一目でルイヴィトンのアイテムと認識できるこのデザインは、ブランドを象徴する存在として知られており、他のバッグにおいても高い人気を誇っています。
ネヴァーフルのモノグラムは日常使いやカジュアルなスタイルと相性が良く、頻繁に使用できるのが魅力です。素材には、耐水性と耐久性に優れたトアル地というキャンバス生地を採用しています。
サイドのレザーストラップやハンドルには、ヌメ革が使用されています。ヌメ革は水分に弱くシミになりやすいため、雨の日などは注意が必要です。一方で、その柔らかさゆえに、ショルダーバッグとして使用する際、肩への負担が少ないというメリットもあります。
4-2.ダミエ
ネヴァーフルのダミエシリーズは、茶色をベースにしたダミエ・エベヌと、白色を基調としたダミエ・アズールの2種類があります。落ち着いた色合いのダミエ・エベヌは、ビジネスシーンやクラシカルな場面に適しており、ダミエ・アズールは若い世代、特に20代や30代に好まれています。
ダミエはルイヴィトンを象徴するデザインの一つですが、モノグラムほど頻繁に見かけないため、個性を出しやすい点が魅力となっています。控えめな雰囲気でルイヴィトンブランドを楽しみたい方にとって、ダミエは理想的な選択肢と言えます。
4-3.アンプラント
アンプラント(モノグラム・アンプラントとも呼ばれる)は、2010年に登場した比較的新しいラインです。牛革にモノグラムパターンをエンボス加工で施したデザインが特徴で、控えめながらモノグラムの魅力を楽しみたい方に最適です。
レザー素材を採用しているため、高級感とエレガントな印象を与え、ビジネスシーンや式典、入学式のような格式高い場面まで幅広く活用できます。しなやかなレザーは身体に馴染みやすく、重い荷物を入れても体への負担を軽減する特性があります。
4-4.モノグラム・アンプラント バイカラー
モノグラム・アンプラント バイカラーは、カウレザーにモノグラムパターンをエンボス加工した後、カラープリントを施したラインです。通常のモノグラムラインよりも大きなモノグラムパターンを採用し、ルイヴィトンらしさを強調したデザインとなっています。このラインは、モノグラムのロゴを好みつつ、他の人と重複しにくいデザインを求める方におすすめです。
5.ネヴァーフルの旧型と新型の違いとは?
2007年に登場したネヴァーフルは、2013年頃にモデルチェンジを行いました。旧型と新型の間には3つの主要な違いが存在します。
5-1.違い①ポーチが付属
新型のネヴァーフルには、旧型にはなかった取り外し可能なポーチが付属しています。このポーチはバッグ内部のフックで着脱でき、単独でも使用可能です。仕切りのないネヴァーフルにとって、内ポケット以外に小物を収納できるこのポーチは、非常に便利な付属品となっています。
5-2.違い②内ポケットの素材
ネヴァーフルの新型では、内ポケットの素材が変更されました。旧型では防水性を高めるためにビニールコーティングが施されていましたが、経年劣化による剥離の問題がありました。そのため、新型ではコーティングを廃止し、バッグ内装と同じ生地を採用しています。
5-3.違い③内ポケットに記載されている字体
ネヴァーフルの内ポケットに記載されている字体も刷新されました。旧型で使用されていた筆記体は、新型ではゴシック体に変更されています。この字体の変更は、同時期にルイヴィトンの多くのバッグラインでも実施されています。
6.ネヴァーフルの昔の定価は?
ネヴァーフルは、2007年の発売開始から現在まで、およそ17年が経過しました。この間、定価には大きな変動がありました。当時と現在の価格を比較していきます。
商品名 | 2007年発表当時の価格 | 2024年9月の定価 |
ネヴァーフルPM | 68,000円(税抜) | 258,500円(税込) |
ネヴァーフルMM | 74,000円(税抜) | 268,400円(税込) |
ネヴァーフルGM | 80,000円(税抜) | 276,100円(税込) |
(2024年9月の定価のラインは、モノグラムです。)
税抜価格と税込価格の違いはありますが、発表当時と現在では大幅な価格差があることが分かります。近年、ルイヴィトンは2022年・2023年に年4回の値上げを実施し、話題をよびました。今後も値上げの可能性は十分にあるため、購入を検討している方は、早めの決断が賢明と言えそうです。
7.ヴィトンのネヴァーフルはもうダサい?
ネヴァーフルは使い勝手と耐久性に優れるバッグとして知られていますが、一部では「ダサい」という意見も聞かれます。この評価の背景には、どのような要因があるのでしょうか。同時に、ネヴァーフルが依然として魅力的であると考えられる理由についても解説します。
7-1.今さら感が否めない?
2007年に登場したネヴァーフルは、2013年頃の軽微なモデルチェンジ以外、発売当初からデザインやフォルムをほとんど変えていません。約17年前のデザインが今も続いているため、一部の人々にとっては今さら感が否めないのかもしれません。
また、ルイヴィトンは毎年新作を発表し、時代に合わせたデザインを主流としています。このため、豊富な選択肢がある中で、長年変わらないモデルを選ぶことに抵抗を感じる人もいるのです。これらの要因が、ネヴァーフルをダサくて、今さら感があるという声につながっている可能性があります。
7-2.安価なイメージがある
先程、ネヴァーフルの過去と現在の価格を比較しましたが、発売当初はかなりリーズナブルな価格設定だったことがわかります。当時は学生でも手が届く価格帯であったため、多くの人々にとって安価なイメージが定着しました。そのため、ルイヴィトンの商品の中でも特に安価なイメージのあるネヴァーフルを大人が使用することを、ダサいと感じる人もいるのです。
7-3.ボロボロになるまで使い込んでいる
ネヴァーフルは、耐久性の高さが魅力の一つとなっているバッグです。様々なシーンで使用できることから、長年愛用している人も多くいます。しかし、適切なメンテナンスを怠ると、バッグの角が擦り切れたり、汚れが目立ったりしてしまいます。
適切なメンテナンスを行わず、ボロボロになるまで使い込んでいる人を見ると、ダサいと感じる人もいるでしょう。これは、物を大切に扱えていない印象を与えるためです。さらに、何年も同じバッグを使い続けることで、時代遅れな印象を与えてしまう可能性もあるのです。
7-4.ネヴァーフルはルイヴィトンの定番アイテム
ネヴァーフルは時に、ダサさや今さら感が否めないことを指摘されることがありますが、一方でルイヴィトンの定番アイテムとしての地位を確立しつつあります。発売当初からシンプルなフォルムを維持しているネヴァーフルは、見方を変えれば、ダサいのではなく伝統を守り続けているとも言えるのです。
変わらぬデザインを貫くネヴァーフルは、トレンドに左右されない伝統あるアイテムとして評価されています。このように流行に影響されにくいバッグは、長く愛用され続ける可能性が高く、購入時期に関わらず長期間使用できる利点があります。ネヴァーフルの魅力は、まさにその不変的なフォルムにあり、定番アイテムとして愛用できる点が大きな特徴なのです。
8.ネヴァーフルを愛用している芸能人は?
ネヴァーフルを愛用している芸能人に関する詳細な情報は限られていますが、いくつかの具体例が見受けられます。2021年に放送されたドラマ「レンアイ漫画家」では、出演者の木南晴夏さんがネヴァーフルPMのダミエラインを使用している姿が映し出されました。
また、著名な芸能リポーターである山田美保子さんは、モノグラムのネヴァーフルGMを所有しています。さらに、モノグラムラインにLOUIS VUITTONの文字がピンクでプリントされたネヴァーフルMMも、彼女のコレクションに含まれています。ルイヴィトンは多くの芸能人から支持を集めるブランドであり、ネヴァーフルもその人気アイテムの一つとして注目を浴びています。
9.ネヴァーフルの人気派生バッグ
ネヴァーフルには多くの人気派生バッグが存在し、多彩なデザインを楽しめることも大きな魅力です。中には、製造中止となった後も高い需要を維持しているアイテムも見られます。さらに、2024年9月現在、オンライン限定で販売されているネヴァーフルの特別モデルも注目されています。
9-1.モノグラムデニム
モノグラムデニムは、ネヴァーフルのデザインにデニム素材を採用した、独特の派生モデルです。その特徴は、規則的に配置された四角形に濃淡のデニムカラーを用い、さらにモノグラムラインの花や星のロゴをちりばめた独創的なデザインにあります。このモデルは、モノグラムラインとダミエラインの要素を巧みに融合させており、独自の魅力を放っています。
現在は製造が終了していますが、中古市場において依然として高い人気を誇っています。
9-2.LVバイ・ザ・プール
LVバイ・ザ・プールは、その名が示す通り、夏の爽やかさを体現したデザインが特徴です。水彩画風に描かれたモノグラムパターンが、涼しげな印象を醸し出しています。このパターンの配置にも独自性があり、バッグの中央には丸で囲まれたLVの文字がプリントされ、目を引く要素となっています。
内装には花柄が施されており、外観とは異なる印象をもつことも魅力的です。カラーバリエーションはラグーンとコーラルの2色展開で、2024年9月現在はオンライン限定で販売されています。
9-3.リーグ・オブ・レジェンド
ルイヴィトンと人気ゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」のコラボレーションにより、カプセル・コレクションの一環として発表されたネヴァーフルの派生モデルです。このバッグの特徴は、大胆にデザインされたカモフラージュプリントです。従来のネヴァーフルとは一線を画す個性的な外観は、ユニークなアイテムを探している方におすすめです。
9-4.モノグラム・ローズ
モノグラム・ローズは、アーティストのスティーブン・スプラウスとのコラボレーションによって生まれたネヴァーフルの派生モデルです。2009年に当時のルイヴィトンのアーティスティックディレクター、マーク・ジェイコブスによって発表されました。
このバッグの最大の特徴は、モノグラムパターンの上に大胆にプリントされたバラの花です。各バッグに施されたバラのプリントは一つひとつ異なり、同じデザインのものが二つとして存在しません。現在は製造が終了していますが、中古市場では依然として高い人気を誇るネヴァーフルの一つです。
9-5.LVストーリーズ
LVストーリーズは、モノグラムやダミエラインをベースに、LVの文字や南京錠のイラストがプリントされたモデルです。さらに、「Vuitton」や「Voyage」の文字をあしらったワッペンが施されており、個性的なモデルとして知られています。旅をテーマに制作されたこのモデルは、多くの愛好家から支持を集めています。
9-6.マイ LV ヘリテージ
マイ LV ヘリテージは、ルイヴィトンのオンラインストアで提供されているネヴァーフルのカスタマイズサービス商品です。このサービスを通じて、顧客は自分好みのネヴァーフルを作り上げることができます。
カスタマイズ可能な要素は多岐にわたり、バッグのサイズ選択はもちろん、中央にプリントするラインの本数やカラー、さらには個人のイニシャルまで細かく指定できます。独自性を重視する方や、自分だけの特別なネヴァーフルを所有したい方におすすめです。
9-7.ヤヨイ・クサマ モノグラム・ウェーブ
ヤヨイ・クサマ モノグラム・ウェーブは、世界的に有名な芸術家である草間彌生とルイヴィトンのコラボレーション商品です。伝統的なモノグラムパターンの上に大胆に描かれた水玉のウェーブは、草間彌生の独特な芸術スタイルと高級ブランドを融合させています。また、内装にも草間彌生の代名詞とも言える水玉模様が施された、魅力的なアイテムとなっています。
9-8.モノグラム・グラフィティ
モノグラム・グラフィティは、元々アメリカの著名なファッションデザイナー、スティーブン・スプラウスが考案したデザインです。2004年にスプラウスが逝去した後、親交のあった当時のルイヴィトンのアーティスティックディレクター、マーク・ジェイコブスが2009年にこのデザインを復活させ、新たな派生ラインとして発表しました。
伝統的なモノグラムパターンの上に大胆に描かれた「Louis Vuitton Paris」の文字は、クラシックと現代的なエッジを融合させた目を引くデザインとなっています。
9-9.モノグラム・イディール
モノグラム・イディールは、2010年に発表された比較的新しいラインです。このラインは、従来のモノグラムパターンをより小さくデザインした「モノグラムミニ」の後継として登場しました。人気の高いネヴァーフルにもモノグラム・イディールが採用され、セピアやアンクルなど、落ち着いた色調で展開されています。
一方、現行品のモノグラム・アンプラント バイカラーでは、モノグラムパターンが大きく描かれており、モノグラム・イディールとは対照的なデザインとなっているのが特徴です。
9-10.モノグラム・ジャガード SINCE1854
モノグラム・ジャガード SINCE1854は、ルイヴィトンの創業年である1854年と、モノグラムパターンを巧みに融合させたデザインです。このラインで使用されているジャガード織りは、太い縦糸と横糸を織り込んで複雑な模様を作り出す高度な織物技術です。この技法により、単なるプリント生地と比較して立体感のある美しい表面が生み出されており、それが大きな魅力となっています。
この派生アイテムは生産終了していますが、その独特の美しさと希少性から、今なお高い人気を維持しています。
10.【まとめ】ネヴァーフルは使い勝手抜群で実用性に優れたバッグ
ルイヴィトンのネヴァーフルは、シンプルなデザインと優れた収納力が特徴のトートバッグです。2007年のデビュー以来、その人気は衰えることなく、今やブランドを代表するアイコンバッグとしての地位を確立しつつあります。
ネヴァーフルは、一見シンプルな外観ながら、驚くべき耐久性を誇ります。100kgもの重量に耐えられる強度を持ち、大容量の荷物を収納できる設計になっています。広く設けられた開口部は、大きな荷物の出し入れを容易にし、付属のフックにより適度な余裕を持たせた状態で留めることができます。これにより、バッグの型崩れを防ぎつつ、使い勝手の良さを実現しています。
さらに、ネヴァーフルの魅力は、その汎用性にもあります。カジュアルな日常使いからフォーマルなビジネスシーンまで幅広く対応し、大容量を活かして家族旅行やマザーズバッグとしても重宝します。多様な荷物に対応できる使い勝手の良さと、幅広い使用シーンに適応する実用性を兼ね備えた、まさに理想的なトートバッグと言えるでしょう。