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2024年11月02日

【ファッション用語】デッドストックとは?価値や良さを徹底解説!

アパレル界隈では専門用語が多くて、一気に覚えるのはかなり難しいですよね。
筆者も長年ブランド品や古着に携わる仕事をしていますが、イマイチちゃんと説明できない用語もかなり多いです。。笑

今回は、そんなわかりづらいアパレル用語の中から『デッドストック(英:Dead Stock)』という言葉について徹底的に解説していきたいと思います!

ミリタリーウェアの品揃えが良いお店などに行くとたまに見かけるデッドストックとは一体どんな意味で、どんな良さがあるのかを深堀りしていきますので、ぜひ最後までご覧ください!

1.デッドストックとは?

まず初めに、デッドストックとはどんなもののことを指しているのかを説明していきたいと思います。

1-1.本来の意味は”売れ残り”や”不良在庫”

デッドストックとは新品!というイメージを持っている方も多いかと思いますが、英語表記ではDead Stockと書きますので、本来は ”売れ残り” や ”不良在庫” という意味となっています。

直訳するとマイナスワードになるので、意外だった方もいらっしゃるかと思います。

ファッション業界では当たり前のように使われているデッドストックは、本来の意味では保管期間の長いものや長期で滞留してしまった在庫が倉庫へ戻ってしまったものという意味なのです。トレンド品ではないため、ミリタリーアイテムやジャーマントレーナーなどのスニーカー、デニムなどのヴィンテージ品でよく耳にする言葉となっています。

1-2.古着やミリタリー界隈では”超貴重品”という意味。

不良在庫や売れ残りなどの意味を持つデッドストックは、古着業界やミリタリー業界では超貴重品です。今の時代に新品で買うことが難しいのでレアアイテムとして知られています。

昔のアイテムが新品で買えるということは、皆さんが一番最初のオーナーになれるということになるので、めちゃくちゃワクワクしますよね。何十年も前のアイテムの洋服に初めて袖を通すのが自分だなんて素敵です。

古着の良さはヴィンテージ感はもちろんですが、時代を超えて愛されているアイテムであることも魅力のひとつ。デッドストック品はタイムスリップして現代まで大切に保管されている超貴重品なのです。

2.デッドストックが持つ5つのメリット。良さを理解するべし。

デッドストックは古着界隈で熱い注目を浴びていますが、実際の良さはどんなところにあるのでしょうか?

ここでは、デッドストック品が持つメリットを5つの項目に分けて紐解いていきたいと思います!

2-1.状態のいいヴィンテージアイテムに出会える

デッドストック品のメリットのひとつ目は ”状態のいいヴィンテージ品” に出会えることです。
デッドストックは使用されていない物となっていますので、状態の良い物を手に入れることができます。

古着好きとしては状態の良くない物も、年代を超えて今に流れ着いているという感じがして好きなのですが、キレイな状態のアイテムもこれから育てることができるのでワクワクしますよね!

例えば、レザー製品では経年変化、経年劣化を楽しむのが醍醐味となっていますが、これをアパレルでも楽しむことが出来るとなるとファッション好きの方にはもう堪らないですよね。

状態のいいヴィンテージ品に出会えるというところは、デッドストックの魅力のひとつです。

2-2.ミリタリーコーデの幅が広がる

デッドストック品を持っていると、ミリタリーコーデの幅が広がるというメリットがあります。

昨今はヴィンテージファッションブームが続いておりますので、セレクトショップなどでもミリタリーアイテムを取り扱っているところが増えています。軍モノが若者を中心に再注目されているということです。

セレクトショップはトレンドのファッションアイテムをおいていますが、デッドストック品は基本的に普段手に入らないようなアイテムも多いので、コーディネートの幅が広がります。

トレンドだけ追いかけて買うのはもちろん良いのですが、デッドストック品を組み込めば一味違ったイケてるファッションスタイルを作ることができます。

2-3.人と被りづらい

人と被りづらいという点も、デッドストックの魅力のひとつです。
デッドストック品は基本的に一点モノですので、同じデザイン・年代のアイテムに出会うというのは極めて稀です。

ファッションブランドが展開しているミリタリーアイテムだと大量生産をしているのでかぶってしまう場合がありますが、デッドストック品では中々ありません。

人と被りたくない方にはデッドストックのアイテムはかなりおすすめです。

2-4.環境にも優しい

昨今ではSDGsが注目されておりますが、ファッション界でも衣類の大量廃棄が少なからず問題となっています。

そんな今の時代にマッチしているのがデッドストック。
廃棄するはずだった洋服をきることは環境に優しい行動だといえます。

衣類を廃棄してしまうと、二酸化炭素(CO2)の発生やマイクロプラスチックが海に流されてしまうなどの環境問題が起きてしまいます。

デッドストックは廃棄されずに私たちの手に回ってくるので、環境にも優しいアイテムだといえます。

2-5.安い価格で買えることもある

デッドストックは現代のトレンドアイテムばかりではありませんので、安い価格で買える可能性があります。MA-1やファティーグジャケット、カーゴパンツなどの一生使えるアイテムが安く買えるのはめちゃめちゃメリットを感じますよね。

欲しかったデザインのミリタリーアイテムやデニム、スニーカーなどをデッドストックで見つけることができればラッキーです。

デッドストックは比較的安く買える可能性があるのもメリットのひとつです。

3.デッドストックで価値のあるアイテム3選

ここまでは、デッドストックのメリットについて書かせていただきましたが、実際どのようなアイテムに価値があるのでしょうか?

この章では、デッドストックの中でも価値のある人気アイテムについて深堀していきたいと思います。ぜひ最後までご覧ください!

その①:リーバイス

アメリカ発のデニムブランドとして知られるリーバイス。
1853年のブランド発足から現在に至るまで幅広い方から愛されています。

リーバイスは古着界隈でも人気のブランドとなっており、ヴィンテージデニムやデッドストックのジーンズなどが人気を集めています。

特に高い評価を受けているのは

・Lot.501
・Lot.501XX
・Lot.501 66前期
・Lot.507XX

などのヴィンテージデニムです。

中古市場では数万円〜数十万円で取引されているアイテムもあるので、上記モデルのデッドストック品に会えたらかなりラッキーです。

その②:ロレックス

アパレルのイメージが強いデッドストックですが、時計ブランドであるロレックスも価値のあるブランドです。そもそも価値のあるブランドとして知られるロレックスですが、未使用品ともなると更に価格が上がります。

厳密にいえば、ロレックスのデッドストック品は正規店以外に存在しないといえるのですが、未使用品で使われることが多いです。

ロレックスのデッドストックで特に注目されているモデルといえば、コスモグラフデイトナ(Ref.16520)。そもそものデイトナの持つポテンシャルと未使用という魅力が相まって、Ref.16520のデッドストックは二次流通市場でも高い評価を受けています。

デッドストック品は古着やファッションだけでなく、時計界隈でも注目されているアイテムなのです。

その③:ミリタリー、スニーカー

デッドストックといえば、やはりミリタリーとスニーカーを思い浮かべる方が多いでしょう。
ミリタリーアイテムやジャーマントレーナーなどのスニーカーのデッドストックは、古着店でもよく見かけます。

MA-1やミリタリージャケットは現代ファッションでもトレンドとなっており、価値のあるアイテムとして知られております。
※筆者も古着店巡りが趣味なのですが、やっぱりミリタリーアイテムは心くすぐられます。。。

時代を超えて愛されるミリタリーアイテム、ジャーマントレーナー、ファティーグジャケットなどのデッドストック品を見つけたら、即買いしても良いといえます。

4.デッドストックアイテムを探すときの3つの注意点。

デッドストック品は価値があるアイテムや良さが豊富にあるアイテムとして魅力が多いですが、購入する際にはいくつかの注意点があります。

1点物が多いので購入時は慎重に。
・経年劣化に要注意。
・流行遅れなものを選ばないようにしよう。

この章では、上記の注意点について解説していきたいと思います。デメリットを出来るだけ抑えて、良き古着ライフを送ってくださいね!

4-1.1点物が多いので購入時は慎重に。

デッドストックは基本的に同じものを買うことができない1点モノの可能性が高いので、購入時には慎重に選ぶ必要があります。いつでも買える商品ではないからこそ、購入する機会を見逃してはいけないのです。

タイミングがずれてしまうと、二度と買えないレアアイテムなことも多々あります。アイテムとの出会いを大切に思うようにするのをおすすめします。

デッドストックを探すときには慎重に選びましょう。

4-2.経年劣化に要注意。

デッドストックを選ぶ際に注意してほしいポイントの2つ目は、経年劣化していないかどうか判断することです。いくら未使用品といえど、何十年も前のアイテムなので、経年で劣化している可能性が高いです。

良い方向に経年変化していればよいのですが、購入した後にじっくり見てみたら内側のパイピングが劣化しているレザージャケットなどザラにあります。

せっかく買ったのに皆さんが気になるレベルで劣化してしまっていると元も子もないので、デッドストックを買う時には経年劣化はよく見て買うようにしましょう。

4-3.流行遅れなものを選ばないようにしよう。

流行遅れすぎるモノを選ばないようにするのも注意点のひとつです。

デッドストックは基本的に時代を超えて販売されている商品なので、トレンドのファッションアイテムではありませんが、あまりにも古いデザインのモノを選んでしまうとダサいと思われてしまいます。。泣

デッドストックを買う時には、時代に左右されない普遍的なデザインのMA-1やシンプルなミリタリージャケットなどのアイテムを買うことをおすすめします。

5.【豆知識】ヴィンテージとデッドストックの違いについて

デッドストックとよく混同されるヴィンテージですが、この二つの言葉には大きな違いがあります。

時代を超えた未使用のアイテムであるデッドストックに対して、ヴィンテージは古い時代に作られた価値のある年代物のアイテムのことを指しています。ヴィンテージ品でも未使用品であればデッドストックともなりますし、デッドストック品も古いアイテムであれば大きい括りだとヴィンテージ品となります。

ちなみに、明確な決まりはないのですが、ヴィンテージ品は一般的には30年以上の年月が経った希少性の高いアイテムのことを指しており、中古市場でも熱い人気を集めています。

意味こそ違っていますが、ヴィンテージもデッドストックも時代をこえて愛されるアイテムなので、もし古着店で見つけたらまずは手に取ってみることをおすすめします!

まとめ:デッドストックに出会えたら奇跡!

いかがだったでしょうか?
今回は古着・アパレル用語でよく聞くデッドストック品とは一体何なのかについて解説させていただきました。

デッドストックとは、本来は ”売れ残り” や ”不良在庫” という意味となっておりますが、古着界隈では ”年代物の新品”という認識なので、超貴重な価値のあるアイテムとして人気を集めています。経年劣化などを注意深く見なければ後悔してしまいますので気にする点は多くありますが、しっかりとポイントを抑えておけばかなり興味深いモノです。

みなさんも、魅力あふれるデッドストック品をファッションの選択肢に入れてみては?
きっとファッションの幅が広がってさらに楽しくなるはずです!

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