2024年9月08日
【エルメス】人気財布ドゴンとは?使い勝手や定価を詳しく解説!
エルメスのドゴンといえば、コロンとした留め金具がワンポイントとなった人気財布の1つです。
近年ドゴンは、お財布としての機能性に富んだサイズ展開でも注目を集めています。ドゴンが変化を遂げるお金まわりのニーズに応えられるのは、その機能性を追求した結果といえるでしょう。
今回はエルメスの人気財布ドゴンについて解説してまいります。エルメスでお財布の購入を検討している方に向けて、仕様や選び方などを詳しく解説しているので参考になさってみてください。
目次
1 ドゴンの特徴とは?人気財布の特徴3つを解説
ドゴンは、西アフリカのドゴン族から命名されました。個性的な名前とは対照的に、シンプルデザインで愛されているエルメスの人気アイテムです。
ここではドゴンの特徴について解説してまいります。
1-1 エルメスらしい上品で機能的なデザイン
ドゴンの特徴は、お財布としての機能性が高いことが最初にあげられます。手帳のような見開きでカード類の収納力があるのはもちろんのこと、コインケースを独立させて小銭の出し入れがスムーズにおこなえるよう設計されています。
コインケースを本体とは別添えの付属品としたり、あえて小銭入れのスペースを外付けにしたりすることで、どのモデルにも一貫した機能性を持たせています。こうしたエルメス独自のデザインが、支払い時のストレスだった小銭の扱いを劇的に改良したといえるでしょう。
ドゴンは華美な装飾を廃し、使い勝手の良さを追求したルックスです。丸みを帯びた留め金具には、控えめなエルメスロゴが刻印されていて上品な印象を醸しだしてくれます。分かる人には分かる、そんな粋なブランドアピールがドゴンの最大の魅力になっているのです。
1-2 牛革をメインとした上質な素材使い
ドゴンに採用されているレザー素材は、おもに牛革中心のラインナップになっています。一般的な素材とはいえ、そこはレザーに定評のあるエルメス。雌雄や育成期間、緻密な型押し加工にこだわっていて、革を扱うエキスパートとしてのプライドが随所に見られます。自然な柔らかさとシボが魅力のトゴをはじめ、発色が美しいスイフトやシボ感を調整したヴォーエプソンなどは、確かな加工技術があるエルメスならではの素材といえるでしょう。
お財布は直接手で触れることが多いアイテムなので、これまで手にしてきたものとの違いを確認する機会になるかもしれません。
1-3 発色で魅せるカラーバリエーション
ドゴンに多く採用されている牛革は、発色の良さが特徴の一つです。お財布は黒やネイビーといった定番色が人気ですが、エルメスのドゴンでは、それ以外の選択をする人が多いのは特筆すべきでしょう。ドゴンの豊富なカラーバリエーションを見てみると、あらためて美しい色彩に驚かされます。
特にエトゥープからベージュへのバリエーションとオフホワイト系の微妙な色出しが素晴らしく、女性から絶大な人気を集めています。エトゥープはエルメス発信の流行カラーとしても知られた存在です。エルメスは専任カラーリストによって独自のカラーを作り、染色をおこなう一貫体制のもとでアイテム作りをおこなっています。
ドゴンは、エルメスならではのカラーが堪能できるアイテムといえるでしょう。
2 【エルメス】ドゴンの種類とは?各モデルごとの使い勝手や定価を解説
ここではドゴンの種類と仕様などについて解説してまいります。
2-1 ドゴン・ロング(旧ドゴン・レクトヴェルソ)
長財布として使えるドゴン・ロング。小銭入れのスペースは外付けで、片側にマチ付きのファスナー式ポケットが採用されています。紙幣を多く持ちたい方に好まれていて、すっきりとした横長タイプは見開き正面にカード用のスリットポケットがあり、カードの出し入れがスムーズにおこなえます。アイコンの留め具であるセリエスナップは、シルバーカラーとゴールドカラーのどちらかを本体カラーに合わせて採用。上品で洗練されたイメージのお財布に仕上がっています。
エルメスオレンジや緑といった澄んだ発色のブライトカラーから、桜色やペールブルーなどのパステルカラーまでバリエーション豊富なカラー展開です。絵具のパレットを思わせる色揃えから、心惹かれるカラーのドゴンに出会えるのではないでしょうか。
ドゴン・ロングで本体とベルトの色やレザー素材を変えたバイカラーデザインは人気が高く、国内市場においてレアアイテムになっています。サイズは約縦11×横20×厚み1㎝で、札入れが2つと外ポケット小銭入れが1つ、カードポケットが8つの仕様。
現在の定価は素材によるものの、およそ35万円前後(消費税込み)で推移しています。以前はドゴン・レクトヴェルソと呼ばれていたモデルです。
2-2 ドゴン・デュオ(旧ドゴンGM)
幅広で手帳のように見えるサイズ感が特徴のドゴン・デュオ。付属のコインケースは単品使いも出来るので、汎用性が高く重宝します。パスポートが余裕で収まるサイズとなっていて、海外旅行や出張が多い方におすすめのお財布です。お札入れ部分にダーツ状のマチがあるため、厚みが抑えられていても収納量が確保されています。カードポケットは見開き正面に2つ、お札入れ内側に3つが付いています。
ドゴン・デュオは、お財布として使うのはもちろんのこと、クラッチバッグとして使えるのも魅力の1つです。身軽にお出かけしたいときにスマートフォンが入るのは嬉しいポイントといえるでしょう。旅先ではコインケースをアクセサリー入れとして使ったり、なくしやすいイヤホンの一時保管に使ったりするのもおすすめです。
サイズは本体が約縦12×横19.×厚み1.5㎝、ファスナー式コインケースが縦9.5×横16㎝×厚み0.5㎝で引き手に革ひも付きの仕様。本体は、お札入れとフリーポケットが各1つとカードポケット5つです。
ドゴンGMとして登場しましたが、改名されてドゴン・デュオとなりました。現在の定価は消費税を含めて約35万円からとなっています。
2-3 ドゴン・コンパクト
ミニバッグに合わせやすいドゴン・コンパクト。キャッシュレス派にもおすすめしたいコンパクトなお財布です。コインケースとして使用できるので、他の財布と2個持ちしてもバッグに無理なく収まります。お札は二つ折りにすると3枚程度は入るので現金が必要なときも安心です。小さくてもクレジットカードや領収書が収納できる機能性は、お出かけの際、頼りになる存在となるでしょう。また、ドゴンらしい攻めたカラーを選ぶのに最適なサイズ感と言えるかもしれません。ぜひインスピレーションを信じて、お気に入りのカラーに挑戦してみてください。
サイズは約縦10×横14×厚み1.5㎝、ファスナー式コインケースが1つとフリーポケットが2つあります。フリーポケットの内側にカードポケットが2つある仕様です。定価は消費税込みで、30万円台前半で推移しています。
ドゴン・コンパクトは手のひらに収まりやすく、触れる面積が広いことから、長く使っていると艶やかに変化していきます。そうした美しい経年変化を楽しめるのも魅力の1つといえるでしょう。
2-4 ドゴン・コインケース
ドゴンのコインケースは、名刺入れとしても使えるアイテムです。そのため、カードケースと表記されることもあります。小さくてもマチが大きく開く仕様で、思いのほか収納量が確保されています。本体ポケットの内側にカードポケットがあって、1〜2枚のクレジットカードが収まります。メインのお財布の補助的な使い方はもちろん、スマートフォンと併せ持ちするキャッシュレス派におすすめです。ミニバッグだけで外出したいときにも重宝するのではないでしょうか。
サイズは約縦8.5×横11×厚み1㎝、本体ポケットと内側カードポケットが各1つの仕様です。現在の定価は、税込みで20万円台前半となっています。
ファーストエルメスとして、または大切な方へのプレゼントとしても最適なアイテムの一つといえるでしょう。エルメスはバッグやお財布だけでなく、こうした小物類にも高い評価を得ています。
高級レザーのパイオニア、エルメスの魅力を手にしてみてはいかがでしょうか。
3 【エルメス】ドゴンに使われている素材とは?
ここからは、ドゴンの素材について解説してまいります。ドゴンに採用されている牛革中心のレザー素材には、エルメスならではのこだわりが詰まっています。
3-1 トゴ
1997年に誕生した初期のドゴンにはトゴが採用されていました。雄仔牛を原皮として型押し加工を施さず、自然なシボとコシのある柔らかさが特徴です。丈夫で耐用年数が長く、幼年の個体のため軽やかで染色しやすいとされています。また、シボの深さが均等なため、自然なツヤ感となめらかな触感がエルメスらしいエレガントな印象に導いてくれます。
エルメスではドゴン以外に、バーキンやケリーといったメゾンを代表するアイテムに使われる最もポピュラーな素材です。制作された年代や個体差によって若干の違いがあり、そこがまた愛好家たちをとらえて離さない魅力となっています。初めはマットな質感ですが、使い込むうちに手になじむ柔らかさと艶が増す経年変化が楽しめるレザー素材です。
3-2 ヴォーエプソン
ヴォーエプソンは細やかなシボと張りのある質感が特徴的なレザー素材です。雄仔牛の原皮に型押し加工を施して、均一なシボを表現しています。浅めのシボは発色の彩度が明るく仕上がるので、ニュアンスカラーやパステルカラーに最適です。型押し加工をしているため、しっかりとした張りと耐久性に優れていて、お財布向きの素材といえるでしょう。
2003年頃から、エルメスは様々なアイテムにヴォーエプソンを採用して人気を博しています。特に型崩れしにくいので、長く使いたいアイテムにおすすめです。一般的に略称のエプソンと表記されることがありますが、同一のものとして認識されています。
3-3 スイフト
スイフトはシボが抑えられた滑らかな質感で手になじみやすいのが特徴です。凹凸のない表面はカラーリングがしやすく、美しい発色が期待できます。深みのある色に仕上がるので、定番色や濃い目の色、鮮やかな色に向いているといえるでしょう。
ドゴンではブルー系やレッド、パープルといった華やかなカラーのモデルに採用されていて目を惹きます。また、吸い付くような手触りも魅力となり、ファンの多いレザー素材の1つになっています。エルメスの卓越した加工技術があるからこそ、同じ原皮(雄仔牛)を変化に富んだテクスチャーに昇華していけるのでしょう。スイフトの正式名称はヴォー・スイフトですが、略称が広く浸透しています。
3-4 エバーカラー
エバーカラーはエルメスの小物アイテムを中心に採用されていて、大きなシボとマットな質感が魅力の素材です。2013年ごろに登場した比較的新しい素材ながら、独特のテクスチャーがファンを魅了しています。シボの凹凸が浅いのでワイルドすぎず、艶のない質感が落ち着いた印象を醸しだしてくれます。また、色ノリの良さは他のレザー同様に失われていません。
ドゴンでは濃色よりも定番のゴールドやサクラピンク、ローズパープルといったカラーに採用されています。張りのある、しっかりとした触感は、お財布にも適したレザーといえるでしょう。
エバーカラーの原皮にも雄仔牛が採用されています。
3-5 トリヨンクレマンス
エルメスのバッグにも採用されている、トリヨンクレマンス。もちろん、お財布にも使われているポピュラーな素材ですが、雄の成牛を原皮としているところが相違点となっています。布のような、しなやかな柔らかさが最大の特徴です。成牛のためシボがくっきりと視認できて、ナチュラルな印象が期待できる素材といえるでしょう。同時に野性味も感じられる、魅力的な素材の1つです。
特にドゴンでは、定番色のブラックが支持されていて男性に人気があります。クールな印象や高級感に心惹かれる方は、トリヨンクレマンスのブラックを手にしてみてはいかがでしょうか。
3-6 牛革以外のレザー素材
ドゴンには部分的にエキゾチックレザーを採用したモデルが存在しています。開閉するベルトにリザード(トカゲ)が使われているバイカラーモデルは、シンプルさが魅力のドゴンにアクセントを効かせています。本体カラーとの組み合わせに豊富なバリエーションがあるので、機会があれば、ぜひ実物を確認してみてください。
とはいえ、エルメス正規店では数量が限定されているため、国内で見つけるのが難しくなっています。中古市場や海外並行輸入などを利用して、効率よく入手するのがおすすめです。
4 【エルメス】ドゴンならではのカラーとは?
カラーバリエーションが豊富なドゴンは、素敵なカラーに出会えるのも楽しみの一つです。
ここからは、エルメスのドゴンならではのカラーについて解説してまいります。
4-1 新定番カラー エトゥープ
ドゴンに採用されているトゴと最も相性が良いカラーといえば、エトゥープを外すことはできません。エルメスから発表されて以後、ファッション業界の一つのムーブメントとなったのは記憶に新しいところです。グレーとベージュを合わせたカラーに、絶妙な調整をおこなった色出しは、上質なエレガンスを感じさせてくれます。また、ファッションコーディネートになじみやすく、背景色として使いやすいのが最大の魅力といえるでしょう。もはや新定番となったエトゥープは、色選びで迷った時の選択肢として、おすすめしたいカラーの筆頭です。
4-2 ベージュ系 グリアスファルト
ベージュの中でも灰色がかった色味で人気を集める、グリアスファルト。フランス語で、暮れなずむグレーの街並を意味しています。2017年ごろに発表され、比較的新しいカラーながらも人気が高いのは、エトゥープと同様にコーディネートに合わせやすいからでしょう。赤みを抑えた色出しは、レザー素材の特徴を引き出すことにも一役買っています。
エルメスの象徴的なアイテムであるバーキンやケリーにも採用されていて、その汎用性の高さがうかがえます。ドゴンではコンパクトやGM、ロングに採用されているカラーです。汚れが目立ちにくいので、お財布としても使いやすく、選びやすいのではないでしょうか。
4-3 オフホワイト系 クレ
フランス語でチョークを意味するクレは、温かみを感じさせるオフホワイト系カラーです。色見本のようなエルメスの技術があってこそ、実現するニュアンスカラーの代表といえるかもしれません。同じように見えても、さまざまな表情があるオフホワイト系は美意識を刺激される方も多いでしょう。
また、染めるレザーの質感や加工によっては全く別物に見えるので、クレでアイテムを揃えてみるのも一興です。絶大な人気があるため流通量が少なく、出会ったときは早めの決断をおすすめします。
ライトカラーは気分を上げたり、バッグの中で見つけやすかったりとメリットのあるカラーです。
4-4 絶妙な発色 グレージュ
グレージュは、正式名称がトゥルティエールグレーとされているベージュカラーの一つです。エトゥープより淡く、グリアスファルトよりは赤みのあるカラーが高級感を醸しだしてくれます。特に日本人のエルメス愛好家に人気が高く、その人気は若年層を中心に広がりをみせています。
SNSでエルパト(定期的にエルメスに通うこと)を発信しているインフルエンサーによって目にした方も多いのではないでしょうか。とはいえ、人気と限定販売からレアな存在になっていて、入手が難しいカラーの代表になっています。
4-5 ブライトイエロー ジョーヌブッサン
澄んだライムイエローが目を惹くジョーヌブッサンは、お財布に黄色を選びたい方におすすめしたいカラーです。風水で黄色は金運が上がるカラーとされているものの、悪目立ちが気になって敬遠していた方も多いでしょう。エルメスのジョーヌブッサンは、ひよこからインスピレーションを得た色味なので、可愛らしさあふれるイエローに仕上がっています。明るくて華やかな色味は、高揚感と若々しいエネルギーが満ちあふれてくるようです。
ドゴンでは、すべてのモデルに採用されているジョーヌブッサン。じつは一度廃盤となったあと、2014年に復活を果たしたことは意外と知られていません。
4-6 華やかアクセントカラー ローズパープル
華やかさで惹きつけるローズパープルが目指すのは、余裕ある大人の遊び心。大胆さと、どこかクラシカルな趣にはエルメスらしい品格が漂います。バッグや洋服はベーシックカラーでまとめて、一点だけ色を効かせたコーディネートがさり気なく決まるのではないでしょうか。
また、手元に華やかなカラーがあると指先や肌がきれいに見えるのでおすすめです。日本人の肌に映える色味なので、お財布に華やかなカラーを持ちたい方は検討してみてください。
ドゴンはデザインがシンプルなので、思い切ったカラーに挑戦しやすいアイテムといえるでしょう。
4-7 不動の人気色 ブルージーン
青もまた、お財布に人気のカラーとして知られていますが、カジュアルな印象を持たれるかもしれません。エルメスは、カジュアルな青にラグジュアリーな品格を与えたブルージーンを発表しています。
澄んだ水色を思わせる初代カラーから派生したニューブルージーンとともに、根強いファンに愛されている人気カラーです。ニューブルージーンは、ターコイズのような緑を帯びた色味が魅力的なカラーになっています。レザーによっても質感が変わるので、新旧ブルージーンの実物を見てから購入するのがおすすめです。
5 【エルメス】ドゴンは使いにくい?真相を解説
ドゴンを検索してみると「使いにくい」といったネガティブな情報もあるようです。
ここでは、こういったドゴンの噂の真相と回避するポイントについて解説してまいります。
5-1 支払い方に合った選び方でミスマッチ回避!
お財布を選ぶ際、ご自身の支払い方に合ったものが最良の選択となるでしょう。とはいえ、まだまだ店舗による対応の違いがあって悩ましいところです。通常はキャッシュレス対応だったとしても、停電やシステム障害によって、急に現金が必要になった経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
昨今、多くの人々が現金を持ちながらキャッシュレス払いをメインにしています。そのため、大きすぎるお財布はミスマッチかもしれません。
デイリーユースはドゴン・ロングやドゴン・コンパクトを使ったり、出張や旅行にはドゴン・デュオに持ち替えたりする、使い分けが現状において賢明といえるでしょう。お財布の場合、特に人目が気になることがあるので、シーンや支払い方に合ったものをおすすめします。
また、お財布は手の大きさも考慮して選ぶ必要があります。ほぼ毎日手にするアイテムだからこそ、実物に触れてサイズ感を確かめてから購入してみてください。
5-2 ベルトを通さない使い方も有り!
ドゴンの開閉は、上蓋を閉じてからセリエスナップにベルトを通す、この2つのアクションで行います。これを少し面倒に感じているユーザーが存在しているようです。その場合の解決法として、ベルトを通さずに使ってみることをおすすめします。意外ですが、ベルトを通さなくても中のものが飛び出すことはほとんどありません。
一方、エルメスのお財布を優雅にあつかえる時間として、積極的に楽しんでいるユーザーも存在します。価値観は様々ですが、エルメスをはじめとするハイブランドを持つ方の所作に、大人の余裕が垣間見えることがあります。日本ではモノを丁寧にあつかうことを重んじてきた歴史があるため、嗜みとしての所作に審美眼が働くのでしょう。
6 【エルメス】支払い方法別ドゴンの選び方とは?
ここでは、さらに支払い方法別のドゴンの選び方について解説してまいります。
6-1 キャッシュレス派
キャッシュレス派は、おもにクレジットカード決済とスマートフォン決済の2つに大別されます。最近は、お買い物のたびにポイントを集めている方や、店独自のキャッシュレスカードなどを携帯する方は多いと思います。そのため、カードポケットを8つ備えたドゴン・ロングが重宝するといえるでしょう。またドゴン・デュオの独立したコインケースをカード入れにする使い方もあります。この2つのモデルは、キャッシュレス派でありながら携帯するカード枚数が多い方におすすめです。
一方ポイント類も含めて、スマートフォンで完結している方にはドゴン・コンパクトをおすすめします。最小限の現金とカードが収まって、荷物が小さくまとまります。
6-2 どんな支払いにも対応!折衷派
ドゴンは支払い方が変化する現代に合ったお財布です。すべてのモデルを単独で、あるいは組み合わせて使うことで、あらゆるシーンに対応できるでしょう。お財布を複数持っていると旅行やビジネスで海外渡航する際、自国以外の現金を準備するときにも便利です。
たとえばドゴン・デュオをクラッチバッグとして携帯しながら、付属のコインケースの代わりにドゴン・コンパクトを入れて使えます。
ドゴンはエルメスのお財布の中で、機能性が高いモデルとして知られています。その使い方は組み合わせ次第で無限に広がるといえるでしょう。
7 ドゴンを新品同様に保つメンテナンス法を解説
ここではドゴンの日常的なメンテナンスについて解説してまいります。
7-1 水濡れを避けて使用する
ドゴンのレザー素材は比較的水濡れに強いものの、リアルレザーである以上、用心して使用したほうが良い状態を保てます。使う前に撥水スプレーをかけておくと、防汚効果も得られておすすめです。もし濡れてしまったら、早めに柔らかい布で水分をふき取って室内で軽く陰干ししておきましょう。
お財布なので、中身はそのままにしてバッグから出しておくだけでも湿気からレザーを守れます。ついでに乾いた布で乾拭きをすれば、日常的なお手入れとして十分といえるでしょう。
しばらく使わないときは、室内の一番湿気の少ない場所を選んで収納してください。もし、梅雨や秋雨の時期をまたいだ場合、晴れた日を選んで室内に出しておくと、虫干し効果が得られて湿気が飛ばせます。こうした簡単なお手入れはリアルレザー全般に応用できるので、積極的におこなってみることをおすすめします。自分でお手入れすると愛着がわいて、より大切に使えるようになるでしょう。
7-2 レザー専用クリームでメンテナンス
手で扱うことが多いお財布は汚れが目立ちやすいのが難点です。そんな時は市販のレザー専用クリームを使って、一歩進んだメンテナンスをしてみてはいかがでしょうか。先に述べた撥水スプレーには防汚効果が期待できるものがあるものの、その効果が限定されるのは否めません。やはり、汚れにはレザー専用クリームでのお手入れが必須といえます。
これには最初に汚れ落としを行ってから革に油分をおぎなうタイプのものと、汚れ落としと油分の補充が同時にできるものの2種類があります。手軽な後者のタイプがおすすめですが、好みに合わせて選んでみてください。その際、まれにシミになりやすいクリームがあるので、必ず事前に目立たない場所で試し塗りをおこなって状態を確認しておきましょう。また、用法や容量などを正しく指定通りにすることも大切です。
お気に入りのドゴンはメンテナンスすると綺麗な状態が長くキープできるので、ぜひ行ってみてください。
7-3 リペアは正規店に任せて安心!
エルメスと言えども年単位で使っていると、まれに通常メンテナンスでは手に負えなくなることがあります。角擦れや革の剥がれ、ベルト部分のステッチがほつれるなどの事態を想定して、より良い知識を持っておきましょう。
リペアが必要になった時は、エルメス正規店でのサポートセンターを利用するのがおすすめです。実は、エルメスでは一度でも正規店以外のメンテナンスやリペアを行ったものを持ちこむことができないからです。このことは意外と知らない方が多く、盲点になっているので注意しておきましょう。
さらに、中古市場へ買取に出してみても正規品として扱われず、取引自体を断られることがあります。エルメスアイテムのリペアには、時間や費用がかかっても正規店のサポートセンターを利用するほうがコスパの良い選択となります。また、買取店に持ち込む際、リペア料金の領収書を添付することで値崩れの抑止になるのでおすすめです。
8 【エルメス】ドゴンの購入は公式サイトから?入手方法を解説
初めてエルメスでアイテムを購入したいとき、いきなり実店舗を訪れても欲しいものに出会えるとは限りません。
ここでは、ドゴンの入手方法について解説してまいります。
8-1 ハードル高め!「エルメス正規店での購入」
エルメスでは顧客管理を徹底して、商品の作りすぎを回避しています。それはブランドとしての希少性を確立する面と、企業としてSDGs(持続可能な経済活動)への参加という社会的な面を併せてエルメスの企業理念としているからです。そのため、顧客からの受注発注に近い形で営業活動をおこなっていて、店舗に実物を余分に置いていません。公式サイトにすら掲載しない、現代に逆行するような徹底ぶりからもトップブランドエルメスの自信とプライドがうかがえます。
ただエルメス初心者にとって、どうしてもハードルが高いのが悩ましいところです。もし、これからエルメスを定期的に購入していこうと考えている方は、一つの店舗に通いながら担当者との信頼関係を深めていくところから始めてみましょう。時間はかかるものの、いずれはレアアイテムの先行入手やリクエストオーダーができるようになります。
8-2 百貨店VIPなら「百貨店外商からリクエスト」
百貨店で外商を利用していると何かと便宜をはかってくれるので重宝します。家にいながらにしてクオリティーの高い衣料品や宝石、急な来客への手土産などが入手できるのは、人ごみを避けたい時代にあって改めて見直したいサービスといえるかもしれません。
「このサービスでエルメスのアイテムを取り寄せたい」そう考えたくなるものの、直接対面の接客を第一とするエルメスは百貨店外商サービスに応じていないのが現状です。とはいえ、外商担当者の力量によっては百貨店からの紹介が受けられるケースがあります。あくまでも紹介に留まりますが、とりあえず関係構築のきっかけとして一度お願いしてみてはいかがでしょうか。アイテムによっては手に入る可能性が高まります。
8-3 選択肢が豊富!「中古市場から入手」
「もっと手っ取り早くエルメスのアイテムが欲しい!」という方には、二次流通先の中古市場がおすすめです。実店舗やECサイトなどで、状態の良い本物のエルメスアイテムが選べます。実店舗の中にはエルメスを豊富に扱うところもあって、実物に触れたり、色の違いを比較検討したりできます。
特にドゴンは、カラーバリエーションやサイズ展開が豊富なので、数多くの実物から選ぶことで納得できる買い物となるでしょう。
また、すでに持っているエルメスアイテムを買取に出してから購入するのもおすすめです。その際は7-3で述べたリペア済みの領収書とともに、付属品の箱や袋類を忘れずに持参してください。ブランドの中でもエルメスは値崩れしにくく、高値が期待できるアイテムです。上手に利用してみると、次のエルメスアイテムの購入資金となるでしょう。
9 機能美あふれる人気財布「エルメスドゴン」
今回はエルメスのドゴンについて解説してまいりました。
現金払いからキャッシュレスへと変化を遂げたお財布ニーズに見事に応えてくれた、ドゴン。
固定概念にとらわれず、機能美を追求したデザインとエルメスならではの素材が光る逸品です。
おすすめはドゴンの全てのモデルを入手してシーン別に持ち替えることですが、好みや予算に応じて購入を検討してみてください。